JP6763829B2 - 動弁装置 - Google Patents

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本発明は、産業用ディーゼルエンジンや車両用OHVエンジンなどの動弁装置に係り、詳しくは、ロッカーアームをプッシュロッドで動かす構造を有するエンジンにおける動弁装置に関するものである。
ロッカーアームをプッシュロッドで動かす構造を有する一般的な4サイクルエンジンにおいては、給排バルブやロッカーアームなどを有する動弁装置はシリンダヘッドの上側に配置されており、ロッカーアームを動かすプッシュロッドは、クランク軸の回転により上下向きの姿勢で配備されている。このような構造の例としては、特許文献1において開示されるものが知られている。
動弁装置では、バルブとロッカーアームとの接触部、プッシュロッドとロッカーアームとの接触部、ロッカーアームの枢支部といった複数の摺動箇所が存在している。それら各所の摺動部には、エンジン回転に伴って潤滑油(エンジンオイル)が供給されるように構成されている。
動弁装置への潤滑油の供給構造としては、オイルポンプからの潤滑油をロッカーアームの枢支軸へ供給し、その枢支部からの漏れ油の飛散により、バルブとロッカーアームとの接触部やプッシュロッドとロッカーアームとの接触部に潤滑油供給される、というものが知られている。
このような供給構造の一例として、特許文献2において開示されるものが挙げられる。この公報による動弁装置では、ロッカーアームに、ロッカーアームのバルブ側揺動アーム部の上面とロッカーアーム枢支部とを斜めに繋ぐ内部油路を設け、その内部油路の開口部から潤滑油を飛散させ、動弁装置における各摺動部へオイル供給させている。
特開平8−284620号公報 特開2004−251167号公報
しかしながら、特許文献2が採る構成による潤滑油の供給構造では、潤滑油の多くがバルブとロッカーアームとの摺動部に過剰供給される傾向があり、プッシュロッドとロッカーアームとの接触部への潤滑油供給が不足気味になり易い、という問題があった。この問題により、常に潤滑油を要するラッシュアジャスタがプッシュロッドの下部に配備される構造(特許文献1の図1を参照)では、ラッシュアジャスタへの潤滑不足も招き易い。
本発明の目的は、バルブとロッカーアームとの接触部、プッシュロッドとロッカーアームとの接触部、ロッカーアームの枢支部へバランスよく潤滑油供給できるように改善された動弁装置を提供する点にある。
本発明は、動弁装置において、
ロッカーアーム8とプッシュロッド9との当接部T1に潤滑油を供給するオイル供給手段S1が設けられ、前記当接部T1は、前記ロッカーアーム8のプッシュロッド受け面25と前記プッシュロッド9のロッカーアーム受け面9aとの当接により構成され、
前記プッシュロッド受け面25と前記ロッカーアーム受け面9aとの何れか一方9aが凹曲面に、かつ、何れか他方25が凸曲面にそれぞれ形成され、前記凸曲面25の曲率が前記凹曲面9aの曲率よりも大に設定され
前記オイル供給手段S1は、前記プッシュロッド受け面25に開口し、かつ、前記ロッカーアーム8における枢支軸16との潤滑部に連通する状態で前記ロッカーアーム8に設けられる内部油路17を有して構成され、
前記ロッカーアーム8に形成される枢支孔8Cに前記枢支軸16が内嵌され、前記枢支軸16には、潤滑油が供給される中心孔16A及び前記中心孔16Aを通って径方向に貫通する径孔16aが形成され、
前記内部油路17は、前記ロッカーアーム8のプッシュロッド側となる基端側面8aと前記枢支孔8Cとに亘って貫通形成される斜め孔17を有し、
前記ロッカーアーム8に、前記枢支孔8Cに開口する上下向きの縦孔21が形成され、
前記枢支孔8Cに、前記斜め孔17には開口し、かつ、前記縦孔21には開口しない部分周溝としての内周溝20が形成されていることを特徴とする。
第2の本発明は、本発明による動弁装置において、
前記プッシュロッド受け面25は、前記ロッカーアーム8に出退可能に螺装されている軸部材22の先端面により形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、プッシュロッド受け面とロッカーアーム受け面との当接部が、凹曲面とこれより曲率の大きい凸曲面との当接部に構成されているから、プッシュロッド受け面とロッカーアーム受け面とは線接触で当接されている。故に、当接部に供給されてくる潤滑油が、ロッカーアーム受け面とプッシュロッド受け面との間から径外側に向けて適度に潤滑油が漏れ出るようになり、その漏れ出た適量の潤滑油が周囲に飛散され、動弁装置の各摺動部に供給されるようになる。
上述の機能は、タペット受け面とプッシュロッド受け面とが凹凸曲面で当接するプッシュロッドとタペットとの当接部においても同様に発揮されるようになる。
その結果、バルブとロッカーアームとの接触部、プッシュロッドとロッカーアームとの接触部、ロッカーアームの枢支部へバランスよく潤滑油供給できるように改善された動弁装置を提供することができる。
また、ロッカーアームにおける枢支軸嵌合用の枢支孔に、プッシュロッド受け面とロッカーアーム受け面との当接部に連通されるようにロッカーアームに形成された斜め孔には開口し、かつ、ロッカーアームの縦孔には開口させない部分周溝とされた内周溝が形成されているので、縦孔から潤滑油が出過ぎになることがなく、潤滑油を斜め孔と縦孔とにバランスよく分配することができる。
エンジンの動弁装置を示す要部の縦断側面図 ロッカーアームのプッシュロッド側の端部付近を示す側面図 タペットのプッシュロッド側の端部付近を示す側面図 プッシュロッドとロッカーアームとの当接部を示す拡大側面図 タペットとプッシュロッドとの当接部を示す拡大側面図
以下に、本発明による動弁装置の実施の形態を、OHV型の産業用ディーゼルエンジンの場合について図面を参照しながら説明する。図4、図5においては、軸部材22及びタペット11(ラッシュアジャスタ12)を、プッシュロッド9の中心軸線Zに沿う姿勢として描いてある。
図1に示されるように、シリンダブロック1の上部にシリンダヘッド2が取り付けられ、シリンダヘッド2の上部にシリンダヘッドカバー3が取り付けられている。シリンダヘッド2内には吸気ポート4と排気ポート(図示省略)とプッシュロッド挿通孔5とが設けられている。吸気ポート4には吸気弁口6が設けられ、この吸気弁口6を開閉する吸気バルブ7が配置されている。
シリンダヘッド2の上部にはロッカーアームブラケット(図示省略)が取り付けられ、そのロッカーアームブラケットに枢支軸16を介してロッカーアーム8が軸心Qを中心に揺動可能となるように枢支されている。プッシュロッド挿通孔5にはプッシュロッド9が挿通されている。ロッカーアームブラケットとロッカーアーム8とは、シリンダヘッドカバー3内に収容されている。
図1に示されるように、シリンダ壁1aを有するシリンダブロック1には、軸心Pで回転可能なカム10、このカム10により突き上げ駆動されるタペット11が内装されている。タペット11は、円筒状のタペット室1tにスライド移動可能に内嵌されており、タペット11の内部に設けられているラッシュアジャスタ12を介してプッシュロッド9を突き上げ駆動可能に構成されている。カム10は、クランク軸(図示省略)により駆動回転される。
カム10が回転すると、カム10の凸部10aがタペット底11aを押すことでタペット11が上下に往復スライド移動され、その動きがプッシュロッド9によりロッカーアーム8を駆動揺動し、ロッカーアーム8が吸気バルブ7を往復駆動移動させる。これら吸気バルブ7、排気バルブ(図示省略)、ロッカーアーム8、プッシュロッド9などを有して、エンジンの回転により給排気バルブ7を開閉駆動させる動弁装置Aが構成されている。次に、動弁装置Aの詳細な構造について説明する。
図1に示されるように、吸気バルブ7は、そのバルブ軸7aがスライドブッシュ13を介してシリンダヘッド2に往復スライド移動可能に内嵌されている。バルブ軸7aの上端部に取付けられているバネ座14とシリンダヘッド2の受け座2aとの間には、バルブ軸7aを囲繞する状態のコイルバネ15が装備されている。コイルバネ15の弾性により、吸気バルブ7は常閉状態となるように上昇方向に付勢されている。
図1に示されるように、枢支軸16には、潤滑油が供給される中心孔16A及び中心孔16Aを通って径方向に貫通する径孔16aが形成されている。枢支軸16に外嵌されているロッカーアーム8は、プッシュロッド側となる基端アーム部8Aと、給排気側となる先端アーム部8Bとを備えている。先端アーム部8Bの先端には、バルブ軸7aに套嵌された被せ部材7bの上面(符記省略)を押して相対摺動する押圧面8bが形成されている。
図1及び図2に示されるように、基端アーム部8Aには、枢支軸16が内嵌される枢支孔8Cと基端側面8aとに亘って貫通する潤滑油の通り道である斜め孔17、及び軸部材(後述)22を支持するための雌ネジ孔19が形成されている。枢支孔8Cの基端アーム部8A側のある程度の周方向長さ(例:軸心Q周りの90度の角度範囲程度)を有する内周溝20が形成されており、その内周溝20に斜め孔17が開口されている。また、ロッカーアーム8には、枢支孔8Cに開口する上下向きの縦孔21も形成されている。
図1及び図2に示されるように、基端アーム部8Aの雌ネジ孔19には軸部材であるねじ軸22が螺装されている。ねじ軸22には、雌ネジ孔19に螺合する雄ねじ22aが長手方向の大部分に形成されるとともに、マイナスドライバーなどによって回し操作可能とするための調節溝22bが上端に形成されている。つまり、ねじ軸22は、基端アーム部8Aに対して上下方向に出退して位置調節可能にロッカーアーム8に支持されている。なお、22rはロックナットである。
ねじ軸22の長手方向中間部には、外径が雄ねじ22aの谷径よりも若干小さくて幅広の外周溝23、及び外周溝23に断面十字状に開口するように貫通形成された一対の径方向孔24,24が形成されている。ねじ軸22の調節溝22bが存在する側と反対の側の端には、凸曲面状のプッシュロッド受け面25が形成されるとともに、プッシュロッド受け面25に開口して径方向孔24,24に連通する中心油路26が形成されている。つまり、プッシュロッド受け面25は、ロッカーアーム8に出退可能に螺装されている軸部材(ねじ軸)22の先端面により形成されている。
図1,2に示される組付け状態では、雌ネジ孔19と外周溝23とで形成される周状空間部(符記省略)に斜め孔(内部油路)17が開口しており、ある程度ねじ軸22を出退調節しても周状空間部と斜め孔17とが連通するように外周溝23の幅寸法が設定されている。なお、斜め孔17における基端側面8aと雌ネジ孔19とに間の部分には、斜め孔17の基端側面8aの側端を閉塞するためのボール栓18が装備されている。
図1〜図3に示されるように、両端部が開先された長尺状のプッシュロッド9は、その長手方向の一端(上端)にロッカーアーム受け面9aを備える一端湾曲部9Aが、他端(下端)にタペット受け面9bを備える他端湾曲部9Bがそれぞれ設けられている。いずれの受け面9a,9bも凹曲面に形成されている。両受け面9a,9bのそれぞれに開口してロッド軸部9Cを貫通する内部オイル路27が、プッシュロッド9に形成されている。
図2及び図4に示されるように、ねじ軸22のプッシュロッド受け面25の曲率は、ロッカーアーム受け面9aの曲率よりも大に設定されている。内部オイル路27により中心部が欠如されたすり鉢状のロッカーアーム受け面9aは、プッシュロッド9の中心軸線Z上に位置しない点を中心とする第1半径r1を有して、湾曲した略V字形の断面形状を呈する特異な凹状湾曲面に形成されている。そして、プッシュロッド受け面25は、第1半径r1よりも若干小さい第2半径r2(r1>r2)を有する湾曲凸面に形成されている。
従って、ロッカーアーム受け面9aとプッシュロッド受け面25との当接でなる第1当接部(当接部)T1においては、ロッカーアーム受け面9aとプッシュロッド受け面25とは面接触ではなく周状の線接触により当接する構成とされている。加えて、断面形状における線接触点Xの径方向の両側に、ロッカーアーム受け面9aとプッシュロッド受け面25との間の間隔が、線接触点Xから径方向へ遠のくに従って離れる状態が齎されている。
枢支軸16に供給されてくる潤滑油は、斜め孔17→周状空間部(符記省略)→径方向孔24→中心油路26→第1当接部T1→内部オイル路27と流れていくようになり、それらの各構造部により第1オイル供給手段(オイル供給手段)S1が構成されている。線接触しているロッカーアーム受け面9aとプッシュロッド受け面25との間から径外側に向けて適度に潤滑油が漏れ出るようになり、その漏れ出た適量の潤滑油が第1当接部T1の動きに伴って周囲に飛散され、動弁装置Aの各摺動部に供給されるようになる。
つまり、ロッカーアーム8とプッシュロッド9との当接部T1に潤滑油を供給する第1オイル供給手段S1が設けられ、当接部T1は、ロッカーアーム8のプッシュロッド受け面25とプッシュロッド9のロッカーアーム受け面9aとの当接により構成されている。そして、プッシュロッド受け面25とロッカーアーム受け面9aとの何れか一方9aが凹曲面に、かつ、何れか他方25が凸曲面にそれぞれ形成され、凸曲面25の曲率が凹曲面9aの曲率よりも大に設定されている。第1オイル供給手段S1は、プッシュロッド受け面25に開口し、かつ、ロッカーアーム8における枢支軸16との潤滑部に連通する状態でロッカーアームに設けられる内部油路17,24,26を有して構成されている。
図1、図2に示されるように、ロッカーアーム8の枢支孔8Cに形成されている内周溝20は、前述のとおり、斜め孔17に連通させての軸心Q周りの所定角度範囲に形成されており、全周溝ではない。もし、内周溝20を全周溝にすると、加工はやり易いが、縦孔21から潤滑油が出過ぎになり、斜め孔17とのオイル分配のバランスが宜しくないことが分かった。そこで、内周溝20を、斜め孔17には開口し、かつ、縦孔21には開口させない部分周溝とする工夫により、中心孔16Aから供給されてくる潤滑油を斜め孔17と縦孔21とにバランスよく分配することができる。
図3及び図5に示されるように、ラッシュアジャスタ12は、タペット体11Aに相対スライド移動可能に内嵌されるプランジャ28、プランジャ28に相対スライド移動可能に内嵌されているアジャスタ体29、チェックバルブ30、コイルバネ31などを備えて構成されている。コイルバネ31は、ボールゲージ30Aの外周フランジ(符記省略)を介してプランジャ28とアジャスタ体29との間に予圧縮状態で装備されている。チェックバルブ30は、前述のボールゲージ30Aと、アジャスタ体29下端の中心孔29aの開閉が可能なチェックボール30Cと、これら両者30A,30Cの間に予圧縮状態で介装されるコイル状のボールバネ30Bとを備えて構成されている。
図3,図5に示されるように、略筒形状を呈するアジャスタ体29の頂面は、上方突出する凸曲面であるプッシュロッド受け面32に形成されており、その中心には内部空間29Aに連通するチェック孔29bが形成されている。プランジャ28及びアジャスタ体29それぞれの周面には、互に連通する位置関係の挿通孔28a,29cが形成され、またタペット体11Aの細径周壁11bを径内外に貫く通し孔33が形成されている。ラッシュアジャスタ12は、断面上向き開放コ字状の断面形状を有するタペット体11Aに内装される状態でタペット11に設けられている。
図3,図5に示されるように、アジャスタ体29のプッシュロッド受け面32の曲率は、プッシュロッド9のタペット受け面9bの曲率よりも大に設定されている。内部オイル路27により中心部が欠如されたすり鉢状のタペット受け面9bは、プッシュロッド9の中心軸線Z上に位置しない点を中心とする第3半径r3を有して、湾曲した略V字形の断面形状を呈する特異な凹状湾曲面に形成されている。そして、プッシュロッド受け面32は、第3半径r3よりも若干小さい第4半径r4(r3>r4)を有する湾曲凸面に形成されている。
従って、タペット受け面9bとプッシュロッド受け面32との当接でなる第2当接部(当接部)T2においては、タペット受け面9bとプッシュロッド受け面32とは面接触ではなく周状の線接触により当接する構成とされている。加えて、断面形状における線接触点Yの径方向の両側に、タペット受け面9bとプッシュロッド受け面32との間の間隔が、線接触点Yから径方向へ遠のくに従って離れる状態が齎されている。
プッシュロッド9の内部オイル路27に供給されてくる潤滑油は第2当接部T2に供給され、タペット受け面9bとプッシュロッド受け面32とを潤滑させるとともに、チェック孔29bから内部空間29Aへも供給されて、ラッシュアジャスタ12による公知のアジャスタ機能が発揮可能とされている。これらの各構造部27,T2,29bなどにより第2オイル供給手段(オイル供給手段)S2が構成されている。
第2当接部T2が第2オイル供給手段S2により潤滑される際には、線接触しているタペット受け面9bとプッシュロッド受け面32との間から径外側に向けて適度に潤滑油が漏れ出て、タペット体11Aの内側部へ円滑に供給される。従って、潤滑油がアジャスタ体29の内部空間29Aへ供給され過ぎず、かつ、周囲により多く飛散されるようになり、バランスよく潤滑油の供給が行われる利点がある。
つまり、プッシュロッド9とタペット11との当接部T2に潤滑油を供給するオイル供給手段S2が設けられ、当接部T2は、プッシュロッド9のタペット受け面9bとタペット11のプッシュロッド受け面32との当接により構成されている。そして、タペット受け面9bとプッシュロッド受け面32との何れか一方9bが凹曲面に、かつ、何れか他方32が凹曲面にそれぞれ形成され、凸曲面32の曲率が凹曲面9bの曲率よりも大に設定されている。オイル供給手段S2は、タペット受け面9bに開口し、かつ、プッシュロッド9の長手方向に貫いて形成される内部オイル路(内部油路)27を有して構成されている。
プッシュロッド9は、タペット受け面9bが存在する側の端部とは反対側の端部(ロッカーアーム受け面9a)がタペット受け面9bが存在する側の端部よりも上となる縦向き姿勢で設けられており、内部オイル路27を重力により下方移動してくる潤滑油が当接部T2に供給される構成とされている。
〔別実施形態〕
ロッカーアーム受け面9a及びタペット受け面9bが、共にV字状の仮想断面形状を有する特異な凹状湾曲面に形成されているが、断面形状がU字状となる単一の曲率による凹曲面に形成してもよい。
8 ロッカーアーム
8C 枢支孔
8a 基端側面
9 プッシュロッド
9a ロッカーアーム受け面
9b タペット受け面
11 タペット
16 枢支軸
16A 中心孔
16a 径孔
17 内部油路(斜め孔)
20 内周溝
21 縦孔
22 軸部材
25 プッシュロッド受け面
27 内部油路
32 プッシュロッド受け面
S1 第1オイル供給手段(オイル供給手段)
S2 第2オイル供給手段(オイル供給手段)
T1 第1当接部(当接部)
T2 第2当接部(当接部)

Claims (2)

  1. ロッカーアームとプッシュロッドとの当接部に潤滑油を供給するオイル供給手段が設けられ、前記当接部は、前記ロッカーアームのプッシュロッド受け面と前記プッシュロッドのロッカーアーム受け面との当接により構成され、
    前記プッシュロッド受け面と前記ロッカーアーム受け面との何れか一方が凹曲面に、かつ、何れか他方が凸曲面にそれぞれ形成され、前記凸曲面の曲率が前記凹曲面の曲率よりも大に設定され
    前記オイル供給手段は、前記プッシュロッド受け面に開口し、かつ、前記ロッカーアームにおける枢支軸との潤滑部に連通する状態で前記ロッカーアームに設けられる内部油路を有して構成され、
    前記ロッカーアームに形成される枢支孔に前記枢支軸が内嵌され、前記枢支軸には、潤滑油が供給される中心孔及び前記中心孔を通って径方向に貫通する径孔が形成され、
    前記内部油路は、前記ロッカーアームのプッシュロッド側となる基端側面と前記枢支孔とに亘って貫通形成される斜め孔を有し、
    前記ロッカーアームに、前記枢支孔に開口する上下向きの縦孔が形成され、
    前記枢支孔に、前記斜め孔には開口し、かつ、前記縦孔には開口しない部分周溝としての内周溝が形成されている動弁装置。
  2. 前記プッシュロッド受け面は、前記ロッカーアームに出退可能に螺装されている軸部材の先端面により形成されている請求項1に記載の動弁装置。
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