JP6763099B2 - 靴下 - Google Patents

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Description

本発明は、部分的に過度の締め付け力を感じることなく、脚の太さの個人差に拘わらずズレ落ちにくい効果を有する靴下に関する。
従来の靴下は、ズレ落ちが生じやすいことが常に課題となっている。ズレ落ちてしまう原因の一つとして履き口部のゴムのサポート力不足であることが考えられる。一般的には履き口部にゴムを編み込み、サポート力を強くすることでズレ落ちにくくなることを期待している。
しかし、こういった靴下は締め付け力が過度となり、着用者に苦痛を与えるだけでなく、着用中は履き口部が肌に食い込み血行障害が生じてしまうなどの不具合が生じる。この問題に対して快適な着用感を求め、履き口部を締め付けない靴下も存在するが、履き口部にゴムが編み込まれていない靴下は肌に食い込むことはないが、その分サポート力が弱く、ズレ落ちが解消されていない。
その他にズレ落ちの原因としては、脚の周囲長が足首からふくらはぎにかけて大きくなっていることが考えられるため、特許文献1には、レッグ部及び履口部がレッグ部下端から履口部上端に向けて度目を連続的又は段階的に増加させて、脚レッグ部分の形状に実質的に一致するラッパ形状にすることが開示されており、また、特許文献2には、靴下の脚部の編目が履き口から踵部に向かって徐々にまたは段階的に小さくなっていくように編成し、足の形状により一層フィットする靴下が開示されている。
これらの先行技術では、人間の脚の形状に合わせて段階的に編成することで、脚によりフィットしズレ落ち防止効果を期待しているが、脚の形状の個人差により、ズレ落ちを防止できない場合があった。また、レッグ部の編立形状を複雑にすることで生産時の編立条件のプログラミングや編機の設定および調整に時間と手間がかかり、大量生産には向いていないという問題もあった。
特許第4035964号 実用新案登録第3211919号
そこで本発明は、上記課題に鑑み、部分的に過度の締め付け力を感じることがなく、脚の太さに拘わらずズレ落ちにくい効果を発揮する靴下を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するものであり、履き口部、レッグ部、足首部、踵部、足底部、足甲部、つま先部からなる靴下であって、横方向の伸び寸で規定される編みパターンが履き口部の下から足首部の間のレッグ部において一定になるように形成されている靴下である。
本発明にかかる靴下は、脚の太さなどの個人差に拘わらず、着用中の血行障害や部分的な過度の締め付け力を解消しつつズレ落ちを防止することができる。
また、本発明にかかる靴下は、履き口部の下から足首部のレッグ部において編みパターンを一定にすることができるので、生産時の編立条件のプログラミングや編機の編立条件設定にかかる時間を大幅に短縮することができ、さらには各編機のバラつき調整にかかる時間も短縮することができる。
また、本発明にかかる靴下は、履き口部の下から足首部のレッグ部における締付け力を調整することにより、レッグ部内側に裏糸ゴムを挿入しなくてもズレ落ちを防止することができるので、さらに製造コストを削減することができる。
(a)本発明に係る靴下の実施態様例、(b)本発明に係る靴下の制御因子である「a部伸び寸」、「編みパターン」を測定するa〜d部の位置を示したもの 脚の太さの変動に対する要因効果図(SN比) ズレ落ち量に対する要因効果図(感度)
本発明の靴下は、品質工学(タグチメソッド)によるパラメータ設計によって案出されたものである。以下、本発明の靴下の設計手順について実施例に基づいて説明する。
(1.計測特性値)
ズレ落ちにくい靴下を設計するためには、実際に靴下を着用した際にどのくらいズレ落ちるのかを計測すればよいが、ただ着用しただけではズレ落ちは生じない。そこで、エルゴメーターを用いた運動(評価試技)を取り入れ、着用後に一定時間エルゴメーターでの運動を行った後のズレ落ち量[mm]を計測した。
(2.外側因子)
靴下は着用後すぐにズレ落ちるわけではない。着用後時間を経るごとに徐々にズレ落ちていくことが考えられる。また、脚の太さによって靴下の伸び率は異なるため、脚の太い人ほど靴下の生地は伸ばされやすく、運動による皮膚の動きに追従しきれずズレ落ちることが考えられる。そこで、信号因子Mとして運動時間[分]、誤差因子Nとして履き口部分の脚の太さ[cm]を採用した。具体的には、信号因子Mとしては、エルゴメーターの運動時間を2水準(M1:2[分]、M2:4[分])設定した。
一方、誤差因子Nとしては、脚の太さの異なる3人の被験者の両脚を6水準(N1:31.4[cm]、N2:33.5[cm]、N3:34.8[cm]、N4:35.0[cm]、N5:38.4[cm]、N6:39.1[cm])設定した。脚の太さは独立行政法人産業技術総合研究所によって公開されている「AIST人体寸法データベース」(520名・男女)から下腿最大囲の最小囲、最大囲を参考にした(参考:河内まき子・持丸正明、2005 AIST人体寸法データベース、産業技術総合研究所H16PRO 287)。
(3.制御因子及び直交表)
本発明の靴下1の実施形態例を図1に示す。この靴下1は、ダブルシリンダーを用いて編み立てられた履き口部11、レッグ部12、足首部13、踵部14、足甲部15、足底部16、つま先部17から構成される靴下で、履き口部11は1ウェールごとに表目と裏目とを配列した1×1あぜ編で編成され、高さ約5cmであり、レッグ部12は表目2ウェールごとに裏目を1ウェール配列した2×1あぜ編で編成され、高さ約15cm、幅は約8.5cmである。なお、本発明の靴下1の編立方法はこれに限定されず、後述の各制御因子を実現できるものであればこの他の編立方法としてもよい。
靴下1を設計するための制御因子として、表糸ポリエステル番手(A)、裏糸FTY(カバリング糸)に使用するカバー糸の素材と番手(裏糸カバリング糸番手、B)、裏糸ゴム番手(C)、口ゴムの挿入本数(口ゴム本数、D)、履き口11の伸び寸(a部伸び寸、E)、編みパターン(F)、締め付け力強さ(G)、裏糸ポリウレタン番手(H)を選択した。これらの制御因子の水準変化に伴う計測特性値の変化について確認するために、2水準の因子を1個、3水準の因子を7個設定できるL18直交表(表1)を採用した。
Figure 0006763099
<制御因子A>
制御因子Aとして「表糸ポリエステル番手」を採用した。また、制御因子Aにおける2つの水準(A1〜A2)として、以下のように設定した。なお、実際の表糸は制御因子Aだけで成り立つものではなく、他の合成繊維や天然繊維との併用も可能である。
水準1(A1):0.9tex
水準2(A2):1.3tex
<制御因子B>
制御因子Bとして「裏糸カバリング糸番手」を採用した。また、制御因子Bにおける3つの水準(B1〜B3)として、以下のように設定した。
水準1(B1):ナイロン30デニール
水準2(B2):ポリエステル75デニール
水準3(B3):ナイロン140デニール
<制御因子C>
制御因子Cとして「裏糸ゴム番手」を採用した。また、制御因子Cにおける3つの水準(C1〜C3)として、以下のように設定した。
水準1(C1):なし
水準2(C2):90番
水準3(C3):100番
<制御因子D>
制御因子Dとして「口ゴム本数」を採用した。また、制御因子Dにおける3つの水準(D1〜D3)として、以下のように設定した。
水準1(D1):5本
水準2(D2):7本
水準3(D3):9本
<制御因子E>
制御因子Eとして「a部伸び寸」を採用した。また、制御因子Eにおける3つの水準(E1〜E3)として、以下のように設定した。図1(b)にa部の位置を示し、a部伸び寸をLaと定義する。なお、ここで「伸び寸」とは、測定部分の両端を直径10mmの挟み具で挟み、横方向へ3.5kgの力で引っ張った時の寸法を測定したものをいう。以下の他の制御因子における「伸び寸」も同様とする。
水準1(E1):23cm
水準2(E2):25cm
水準3(E3):27cm
<制御因子F>
制御因子Fとして「編みパターン」を採用した。ここで「編みパターン」とは、編み立てにおける度目や編目などの大きさ、裏糸ゴムがある場合はゴムを挿入するときのテンションのかけ具合などの複合的な要素により決定され、本発明では、任意の部分の伸び寸の組み合わせにより定義されるものとする。具体的には、制御因子Fにおける3つの水準(F1〜F3)として、以下のように設定した。履き口部11の下・履き口部11の下と足首部13の中間点・足首部13の3カ所をそれぞれb部・c部・d部とし、各部の伸び寸をそれぞれLb、Lc、Ldとして、各部の伸び寸の組合せで編みパターンを定義する。図1(b)にb部〜d部の位置を示す。
水準1(F1):段階(L=Lb−Lc=Lc−Ld、1≦L≦2)
水準2(F2):変則(Lb−Lc≧3、Lc−Ld≧1)
水準3(F3):一定(Lb=Lc=Ld)
すなわち、ここで「段階」とは、b部からd部にかけてレッグ部形状が同じ縮径率にて漸次細くなるように形成されていることを意味する。また、「変則」とは、b部からc部までと、c部からd部までは異なる縮径率で細くなるとともに、前者の縮径率は後者の縮径率に対して大となるように形成されていることを意味する。さらに、「一定」とは、レッグ部形状が同一径の筒状に形成されていることを意味する。
<制御因子G>
制御因子Gとして「締め付け力強さ」を採用した。また、制御因子Gにおける3つの水準(G1〜G3)として、以下のように設定した。制御因子Fの水準に合わせて各部の伸び寸を変化させて締め付け力強さを表わしている。
水準1(G1):強(Lb≦22、19≦Lc≦20、18≦Ld)
水準2(G2):中(Lb≦24、20≦Lc≦22、19≦Ld)
水準3(G3):弱(Lb≦26、23≦Lc≦24、22≦Ld)
<制御因子H>
制御因子Hとして「裏糸ポリウレタンの番手」を採用した。また、制御因子Hにおける3つの水準(H1〜H3)として、以下のように設定した。なお、これは裏糸FTYの芯糸の番手である。
水準1(H1):20デニール
水準2(H2):30デニール
水準3(H3):40デニール
以上、制御因子を割り付けてまとめたものを表2に示し、またこれらの制御因子が割り付けられた18種類の実験条件(1〜18)を示す表であるL18直交表を表3に示す。表3に示すL18直交表において、例えば実験番号1は次のように示すことができる。
実験番号1:A1B1C1D1E1F1G1H1
Figure 0006763099
Figure 0006763099
すなわち、実験番号1の靴下は各制御因子(A〜H)が全て水準1として編成された靴下であることを示している。なお、その他の17の実験条件(実験番号2〜18)も同様にして、表1に示すL18直交表を参照して、AnBnCnDnEnFnGnHn(n=1、2、3)と示すことができる。
このような18種類の実験条件において、エルゴメーターを用いた運動の運動時間を0分、2分、4分と変化させ、各時間における計測特性値としてのズレ落ち量を計測した。これらの計測結果と、各実験のSN比および感度を表4に示す。
Figure 0006763099
(4.計測特性値の評価)
この表4のデータを基に、各制御因子の水準ごとのSN比と感度を求め(表5)、制御因子ごとに要因効果図を作成した(図2、図3)。図2のSN比はその値が高いほど計測結果のバラつきが少なくなることを示している。また図3の感度はその値が低いほどズレ落ち量が少なくなることを示している。図2及び図3を参照しながら各水準について考察を行う。
Figure 0006763099
制御因子AではSN比は「水準2(A2):1.3tex」が高く、感度は「水準1(A1):0.9tex」の方が低くなっている。しかし、水準1、水準2のSN比に大きな差がないことから、制御因子Aは感度の低い「水準1(A1):0.9tex」を選択するほうがズレ落ちにくく効果的である。ただし、後述するズレ落ちにくさに関わる制御因子の影響度と比較すると、その影響力は小さいことが分かる。このことから、今回の実験では表糸の素材としてポリエステルを用いたが、天然繊維のみを使用したとしてもズレ落ちにくさに大きな影響を及ぼすことはないことが分かる。
制御因子Bでは「水準2(B2):ポリエステル75デニール」のSN比が高いが、感度も高くなっている。これは裏糸に使用している糸が太いほど「脚の太さに関係なくズレ落ち量が多い」と考察できる。一方「水準1(B1):ナイロン30デニール」と「水準3(B3):ナイロン140デニール」のSN比は同程度だが、「水準1(B1):ナイロン30デニール」の感度が低くなっている。よって裏糸のカバリングに使用する糸は細い番手の方が良いことが分かった。
制御因子Cでは「水準1(C1):なし」のSN比が高いものの、感度も極端に高くなっている。これは、裏糸ゴムがないと「脚の太さに関係なくズレ落ち量が多い」と考察できる。一方、「水準2(C2):90番」、「水準3(C3):100番」が水準1と比較してSN比は低くいものの、感度が低くなっている。このことから、裏糸ゴムを挿入したほうが良いことが分かった。
制御因子Dでは各水準ともSN比に大きな差はなく、口ゴムの本数を多くする方が感度は低くなるため、口ゴムの本数は増やした方が良いことが分かった。
制御因子Eでは「水準2(E2):25cm」のSN比が最も低く、感度が高く、また「水準1(E1):23cm」のSN比が最も高く、感度が最も低いことから、なるべく履き口の伸び寸は小さい方が良いことが分かった。
制御因子Fでは各水準ともSN比に大きな差はなく、「水準3(F3):一定」の感度が最も低いことから、編みパターンを変化させて脚の形状に無理に合わせることなく、編みパターンを一定として、レッグ部を一定の筒状に形成して効果が発揮できることが分かった。
制御因子Gでは「水準1(G1):強」のSN比が高く、最も感度が低くいことから、締め付け力強さはできるだけ強い方が良いことが分かった。
制御因子Hでは各水準ともSN比に大きな差はなく、「水準1(H1):20デニール」の感度が最も低いことから、裏糸に使用するFTYの芯材はなるべく細い方が良いことが分かった。
なお、制御因子A、B、Hは表糸と裏糸の“糸の太さ”に拘わる制御因子だが、いずれも細い方が最適であることが分かった。これは細い糸の方が脚に沿いやすくなっていることが考えられる。
以上より、脚の太さの違いに対してロバスト性が高く、ズレ落ちにくい靴下が出来上がる最適な条件はA1B1C2D3E1F3G1H1となった。しかし、この組み合わせで靴下を作った場合、足首〜ふくらはぎ囲が太い人には締め付け力が強すぎることが考えられる。
(5.最適条件の選定)
締め付け力に主に関わる制御因子は制御因子Cの「裏糸ゴム番手」と制御因子Gの「締め付け力強さ」である。そこで、これら制御因子CとGの水準を変更し、締め付け力が強くなりすぎないような複数の最適条件を選定した(表6、実験番号1〜6)。制御因子C「水準2(C2):90番」を選択する場合には、制御因子GはSN比が高い「弱」を選択することで、実際の着用時における締め付け力が強くなりすぎることはなくなる。なお、最適条件の選定に当たっては、最適条件と標準条件のSN比と感度の推定値を求め(表7、推定値)、上述の計測特性値の評価結果に基づいて、SN比は標準条件と同程度以上、かつ感度は標準条件より十分低くなるように設定した。
Figure 0006763099
制御因子Cにおいて「水準1(C1):なし」を選択すると裏糸ゴム分のコストが削減できる。その場合には制御因子GはSN比が高く、感度が最も低い「水準1(G1):強」を選択することで、裏糸ゴムがなくてもズレ落ちにくい靴下にすることができる。また、制御因子Aは締め付け力に大きな影響を与える因子ではないため、どちらの水準を選択してもよい。
(6.確認実験)
ズレ落ちにくく締め付け力が適度である靴下の最適条件について確認実験を行った結果を表7に示す。なお、これらの組み合わせの靴下は主観評価の結果、締め付け力がきつすぎないと評価されている。また、ここで標準条件としている組合せはA2B2C1D2E2F1G2H3である(表6、標準)。
Figure 0006763099
確認実験の結果、いずれの組み合わせにおいても標準条件より最適条件の感度が顕著に低くなって、明らかにズレ落ちにくくなっていることが分かった。なお、標準条件の方が確認実験のSN比は高いが、これは「脚の太さに関係なくズレ落ち量が多い」ことを意味している。
(7.結論)
以上の確認実験等をもとに以下のように結論付けた。
(1)b〜d部の編みパターンは段階的に度目や編目の大きさ、あるいは裏糸ゴムのテンション等を変化させるなどの複雑な編立ではなく、一定にすることが好ましい。すなわち、b部・c部・d部における各伸び寸は互いに等しく(Lleg=Lb=Lc=Ld)、18〜26cmの範囲が好ましく、20〜24cmの範囲がより好ましい。
(2)レッグ部内側にゴム糸(裏糸ゴム)を挿入する場合は、締め付け力強さを「弱」にすることが好ましい。裏糸ゴムを入れない場合には、b〜d部の締付け力強さを「強」に設定することが望ましい。なお、ここで締め付け力強さ「弱」「強」をレッグ部の伸び寸で表すと、以下の範囲が好ましい。
弱:22cm≦Lleg≦26cm
強:18cm≦Lleg≦22cm
(3)裏糸に使用するFTYは素材に関わらず、全体的に細い糸を使用することが好ましい。具体的には、カバリング糸75デニール以下が好ましく、芯糸30デニール以下が好ましい。
(4)履き口部は適度な締め付け力が必要となるため、伸び寸は大きくせず25cm以下とすることが好ましく、23cmがより好ましい。また、履き口部上端に口ゴムを挿入して本数もなるべく多くすることが好ましく、7本以上が望ましい。
本発明によれば、履き口部の下から足首部のレッグ部において編みパターンを一定にすることができるので、生産時の編立条件のプログラミングや編機の編立条件設定にかかる時間を大幅に削減することができるとともに、各編機のバラつき調整にかかる時間も短縮することができ、大量生産に資するなどの産業上の利用可能性を有するものである。
1 … … 靴下
11 … … 履き口部
12 … … レッグ部
13 … … 足首部
14 … … 踵部
15 … … 足甲部
16 … … 足底部
17 … … つま先部

Claims (3)

  1. 履き口部、レッグ部、足首部、踵部、足底部、足甲部、つま先部からなる靴下であって、横方向の伸び寸で規定される編みパターンが履き口部の下から足首部の間のレッグ部において一定になるように形成され、レッグ部における横方向の伸び寸が、18〜26cmの範囲であることを特徴とする靴下。
  2. 前記レッグ部における締め付け力強さがレッグ部の伸び寸で18〜22cmの範囲であり、かつ、該レッグ部には裏糸ゴムを有さないことを特徴とする請求項1に記載の靴下。
  3. 前記レッグ部における締め付け力強さがレッグ部の伸び寸で22〜26cmの範囲であり、かつ、該レッグ部には裏糸ゴムを有することを特徴とする請求項1に記載の靴下。
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