JP6747012B2 - 甘味料の吸湿固結を防止する方法 - Google Patents

甘味料の吸湿固結を防止する方法 Download PDF

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Description

本発明は、グラニュー糖等の甘味料の吸湿固結を防止する方法に関する。
粉末飲食品の中には、保存容器や大気中の水分を吸収し固結するものがある。そのため、粉末飲食品の吸湿固結を防止する方法が検討されている。例えば、エキスを含有する粒子(母粒子)の表面にグルタミン酸ナトリウムを含有する粒子(子粒子)を付着させることにより、エキスを含有する粒子の吸湿固結を防止できることが知られている(特許文献1)。また、例えば、グルタミン酸塩とカリウム塩を含有する調味料において、グルタミン酸塩とカリウム塩の一方または両方をコーティング剤でコーティングすることにより、該調味料の吸湿固結を防止できることが知られている(特許文献2)。
一方、砂糖等の低甘味度甘味料粒子の表面にフレーバーと高甘味度甘味料をコーティングすることにより、フレーバーの保持に優れたフレーバー甘味料組成物を製造する方法が知られている(特許文献3〜4)。特許文献3〜4においては、コーティング手法として、湿式コーティングや乾式コーティングが例示されている。
しかしながら、甘味料粒子の表面に甘味料微粒子を乾式コーティングすることにより、甘味料粒子の吸湿固結を防止できることは知られていない。
WO2011/105460 特開平1−309656 特開2003−144086 実用新案登録第3086084号
本発明は、グラニュー糖等の甘味料の吸湿固結を効果的に防止する技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、グラニュー糖等の母粒子の表面にグラニュー糖微粉末や高甘味度甘味料微粉末等の子粒子を乾式コーティングすることにより、グラニュー糖等の甘味料の吸湿固結を効果的に防止できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通り例示できる。
[1]
甘味成分Aを含有する母粒子を、甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む、甘味料組成物の製造方法。
[2]
前記母粒子における前記甘味成分Aの含有量が、50%(w/w)以上である、前記方法。
[3]
前記甘味成分Aが、スクロースおよび/またはエリスリトールである、前記方法。
[4]
前記子粒子における前記甘味成分Bの含有量が、50%(w/w)以上である、前記方法。
[5]
前記甘味成分Bが、スクロースおよび高甘味度甘味料から選択される1種またはそれ以上の成分である、前記方法。
[6]
前記高甘味度甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムK、アドバンテーム、スクラロース、ネオテーム、サッカリンから選択される1種またはそれ以上の成分である、前記方法。
[7]
前記子粒子の平均粒子径D50に対する前記母粒子の平均粒子径D50の比率(母粒子の平均粒子径D50/子粒子の平均粒子径D50)が、3〜100000である、前記方法。
[8]
前記工程におけるバインダー液の添加量が、0%(w/w)〜0.5%(w/w)である、前記方法。
[9]
前記工程において、前記母粒子100重量部に対し、子粒子が0.15重量部〜20重量部用いられる、前記方法。
[10]
前記工程は撹拌子を備えた撹拌装置を用いて行われ、前記工程における撹拌数が、主軸の周速として、2.5m/s〜30m/sである、前記方法。
[11]
前記工程はチョッパーを備えた撹拌装置を用いて行われ、前記工程におけるチョッパーの回転数が、チョッパーの周速として、1m/s〜10m/sである、前記方法。
[12]
前記工程における撹拌時間が、30秒〜10分である、前記方法。
[13]
甘味成分Aを含有する母粒子を、甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む、甘味成分Aを含有する母粒子の吸湿固結耐性を向上させる方法。
[A]
前記甘味成分Aが、グラニュー糖である、前記方法。
[B]
前記甘味成分Bが、アスパルテームおよびアセスルファムKである、前記方法。
[C]
前記甘味成分Bが、粉砕されたグラニュー糖である、前記方法。
本発明により、グラニュー糖等の甘味料の吸湿固結を効果的に防止できる。
グラニュー糖(G糖)にG糖微粉を乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖にG糖微粉を乾式コーティングした際の電子顕微鏡による表面観察の結果を示す図(写真)。(A)G糖。(B)G糖+G糖微粉0.5%。(C)G糖+G糖微粉1.0% G糖にG糖微粉を乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。(A)吸湿量と評点。(B)G糖微粉の使用量と固結水分。 G糖にG糖微粉またはAPMとAce-Kを乾式コーティングまたは袋混合した際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。(A)吸湿量と評点。(B)水分量の経時変化。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングまたは湿式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖に各種甘味料を乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の電子顕微鏡による表面観察の結果を示す図(写真)。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の電子顕微鏡による表面観察の結果を示す図(写真)。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の吸湿固結耐性の評価の結果を示す図。 G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングした際の電子顕微鏡による表面観察の結果を示す図(写真)。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法は、甘味成分Aを含有する母粒子を甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む、該母粒子の吸湿固結を防止する方法である。また、本発明の方法の一態様は、甘味成分Aを含有する母粒子を甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む、甘味料組成物の製造方法である。母粒子と子粒子を総称して「原料粒子」ともいう。
本発明の方法により得られる甘味料組成物を「本発明の甘味料組成物」ともいう。本発明の甘味料組成物は、具体的には、上記子粒子で乾式コーティングされた上記母粒子であってよい。また、本発明の甘味料組成物は、具体的には、吸湿固結耐性が向上した上記母粒子であってよい。
本発明においては、上記母粒子を上記子粒子で乾式コーティングすることにより、該母粒子の吸湿固結を防止する効果(該母粒子の吸湿固結耐性が向上する効果)が得られる。同効果を「固結防止効果」ともいう。固結防止効果は、本発明の甘味料組成物の吸湿固結耐性を測定することにより確認できる。固結防止効果は、具体的には、本発明の甘味料組成物と対照品の吸湿固結耐性を測定し比較することにより確認できる。吸湿固結耐性は、対象物(本発明の甘味料組成物や対照品)を湿気の存在下に置き、吸湿量と固結の程度を測定することにより測定できる。吸湿固結耐性の具体的な測定手順と評価基準としては、実施例に記載のものが挙げられる。本発明の甘味料組成物において、対照品と比較して、同一の吸湿量を示す時点での固結の程度が低ければ、固結防止効果が得られたと判断できる。対照品としては、上記母粒子の未コーティング品(上記母粒子そのもの)や上記母粒子の湿式コーティング品(上記母粒子に上記子粒子を湿式コーティングしたもの)が挙げられる。湿式コーティングとしては、例えば、加水量を0.8%(w/w)以上とすること以外は、乾式コーティングと同一の条件で実施するコーティング手法が挙げられる。
<母粒子>
母粒子は、甘味成分Aを含有する粒子である。母粒子は、甘味成分Aからなるものであ
ってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、母粒子は、甘味成分Aと他の成分の組み合わせからなるものであってもよい。母粒子における甘味成分Aの含有量は、例えば、50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、80%(w/w)以上、90%(w/w)以上、95%(w/w)以上、または97%(w/w)以上であってよく、100%(w/w)以下である。
「甘味成分」とは、甘味を呈する成分をいう。甘味成分Aの種類は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。すなわち、甘味成分Aとしては、吸湿固結の防止を所望する任意の甘味成分を選択することができる。甘味成分Aとして、具体的には、例えば、スクロース、グルコース、フルクトース、ラクトース、異性化糖、オリゴ糖等の糖類、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール等の糖アルコール類、アスパルテーム(APM)、アセスルファムK(Ace−K)、アドバンテーム、スクラロース、ネオテーム、サッカリン等の高甘味度甘味料が挙げられる。甘味成分Aとして、より具体的には、例えば、スクロースやエリスリトールが挙げられる。スクロースとしては、一般的に「砂糖」と呼ばれるものが挙げられる。砂糖としては、黒砂糖等の含蜜糖や精製糖等の分蜜糖が挙げられる。精製糖としては、白双糖、中双糖、グラニュー糖等のハードシュガー、上白糖、三温糖等のソフトシュガー、氷砂糖、粉砂糖、顆粒状糖等の加工糖が挙げられる。甘味成分Aとして用いるスクロースとしては、中でも、ハードシュガーが好ましく、グラニュー糖がより好ましい。甘味成分Aとしては、1種の成分を用いてもよく、2種またはそれ以上の成分を用いてもよい。例えば、甘味成分Aとして、スクロースおよび/またはエリスリトールを用いてもよい。甘味成分Aとして2種またはそれ以上の成分を用いる場合、当該2種またはそれ以上の成分は、単一粒子(1個の母粒子)中に共存していてもよく、そうでなくてもよい。
母粒子に含有される他の成分(甘味成分A以外の成分)の種類は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。母粒子に含有される他の成分としては、飲食品、調味料、または医薬品に配合される成分が挙げられる。そのような成分として、具体的には、例えば、無機塩類、有機酸類およびその塩、アミノ酸類およびその塩、核酸類およびその塩、食物繊維、pH緩衝剤、賦形剤、増量剤、香料(フレーバー成分)、食用油が挙げられる。また、母粒子に含有される他の成分として、具体的には、例えば、甘味成分Aの原料植物由来の成分や甘味成分Aの製造工程で生成する成分が挙げられる。母粒子は、他の成分(甘味成分A以外の成分)として、1種の成分を含有していてもよく、2種またはそれ以上の成分を含有していてもよい。
母粒子の形状は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。母粒子は、球状や多面体等の任意の形状であってよい。母粒子は、例えば、甘味成分Aの種類に応じて取り得る結晶形状であってよい。母粒子のサイズは、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。母粒子のサイズは、甘味成分Aの種類等の諸条件に応じて適宜設定できる。母粒子の平均粒子径D50は、例えば、100μm以上、150μm以上、200μm以上、300μm以上、500μm以上、700μm以上、または1000μm以上であってもよく、5000μm以下、3000μm以下、2000μm以下、1000μm以下、700μm以下、または500μm以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。母粒子の平均粒子径D50は、具体的には、例えば、150μm〜2000μm、または200μm〜1000μmであってもよい。なお、「平均粒子径D50」とは、レーザー回折・散乱法によって得られた粒度分布における頻度基準での積算値50%での粒径を意味する。平均粒子径D50は、例えば、MICROTRAC HRA(日機装社製)
やPartica LA-960 Wet(堀場製作所製)等のレーザー回折式粒度分布測定装置(レーザー回折・散乱法に基づく粒度分布測定装置)により測定することができる。
甘味成分Aは、常法により製造できる。甘味成分Aは、例えば、抽出法、酵素法、化学
合成法、またはそれらの組み合わせにより製造できる。例えば、スクロース結晶(例えば砂糖)は、サトウキビ等の原料植物から一般的な製糖工程により製造できる。甘味成分Aは、所望の程度に精製されていてよい。甘味成分Aは、例えば、そのまま、あるいは適宜加工して、母粒子として用いることができる。また、甘味成分Aを含有する画分を、そのまま、あるいは適宜加工して、母粒子として用いることもできる。甘味成分Aを含有する画分としては、製糖工程における糖液、甘味成分Aの生成反応後の反応液、それらの加工品が挙げられる。甘味成分Aまたはそれを含有する画分は、例えば、所望の平均粒子径D50が得られるように加工して母粒子として用いてもよい。また、甘味成分Aまたはそれを含有する画分は、例えば、単独で、あるいは他の成分と組み合わせて母粒子として用いてもよい。甘味成分Aを含有する母粒子は、例えば、甘味成分Aまたはそれを含有する画分から、抽出、濃縮、乾燥、晶析、粉砕、造粒、またはそれらの組み合わせにより製造することができる。
<子粒子>
子粒子は、甘味成分Bを含有する粒子である。子粒子は、甘味成分Bからなるものであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、子粒子は、甘味成分Bと他の成分の組み合わせからなるものであってもよい。子粒子における甘味成分Bの含有量は、例えば、50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、80%(w/w)以上、90%(w/w)以上、95%(w/w)以上、または97%(w/w)以上であってよく、100%(w/w)以下である。
甘味成分Bの種類は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。甘味成分Bは、甘味成分Aと同一であってもよく、同一でなくてもよい。甘味成分Bとして、具体的には、例えば、上述したような、糖類、糖アルコール類、高甘味度甘味料が挙げられる。甘味成分Bとして、より具体的には、例えば、スクロースや高甘味度甘味料が挙げられる。スクロースとしては、上述したような、一般的に「砂糖」と呼ばれるものが挙げられる。甘味成分Bとして用いるスクロースとしては、中でも、ハードシュガーが好ましく、グラニュー糖がより好ましく、粉砕されたグラニュー糖が更に好ましい。甘味成分Bとしては、1種の成分を用いてもよく、2種またはそれ以上の成分を用いてもよい。例えば、甘味成分Bとして、アスパルテーム(APM)およびアセスルファムK(Ace−K)を用いてもよい。甘味成分Bとして2種またはそれ以上の成分を用いる場合、当該2種またはそれ以上の成分は、単一粒子(1個の子粒子)中に共存していてもよく、そうでなくてもよい。例えば、子粒子として、アスパルテーム(APM)を含有する粒子とアセスルファムK(Ace−K)を含有する粒子を組み合わせて用いてもよい。
子粒子に含有される他の成分(甘味成分B以外の成分)の種類は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。子粒子に含有される他の成分は、母粒子に含有される他の成分と同一であってもよく、なくてもよい。子粒子に含有される他の成分としては、上述したような、飲食品、調味料、または医薬品に配合される成分が挙げられる。また、子粒子に含有される他の成分として、具体的には、例えば、甘味成分Bの原料植物由来の成分や甘味成分Bの製造工程で生成する成分が挙げられる。子粒子は、他の成分(甘味成分B以外の成分)として、1種の成分を含有していてもよく、2種またはそれ以上の成分を含有していてもよい。
子粒子の形状は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。子粒子は、球状や多面体等の任意の形状であってよい。子粒子は、例えば、甘味成分Bの種類に応じて取り得る結晶形状であってよい。子粒子のサイズは、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。子粒子のサイズは、甘味成分Bの種類等の諸条件に応じて適宜設定できる。子粒子の平均粒子径D50は、例えば、0.1μm以上、0.5μm以上、1μm以上、5μm以上、10μm以上、20μm以上、30μm以上、または40μm以上であっても
よく、200μm以下、150μm以下、100μm以下、70μm以下、50μm以下、40μm以下、30μm以下、20μm以下、10μm以下、または5μm以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。子粒子の平均粒子径D50は、具体的には、例えば、0.1μm〜100μm、1μm〜70μm、10μm〜70μm、または20μm〜70μmであってもよい。なお、例えば、子粒子の態様によっては、乾式コーティングの過程で子粒子が粉砕等されることにより、乾式コーティング後の子粒子(実際に母粒子の表面に付着した子粒子)の平均粒子径D50は、上述した範囲よりも小さくなる場合があり得る。
甘味成分Bは、常法により製造できる。甘味成分Bは、例えば、抽出法、酵素法、化学合成法、またはそれらの組み合わせにより製造できる。例えば、スクロース結晶(例えば砂糖)は、サトウキビ等の原料植物から一般的な製糖工程により製造できる。甘味成分Bは、所望の程度に精製されていてよい。甘味成分Bは、例えば、そのまま、あるいは適宜加工して、子粒子として用いることができる。また、甘味成分Bを含有する画分を、そのまま、あるいは適宜加工して、子粒子として用いることもできる。甘味成分Bを含有する画分としては、製糖工程における糖液、甘味成分Bの生成反応後の反応液、それらの加工品が挙げられる。甘味成分Bまたはそれを含有する画分は、例えば、所望の平均粒子径D50が得られるように加工して子粒子として用いてもよい。また、甘味成分Bまたはそれを含有する画分は、例えば、単独で、あるいは他の成分と組み合わせて子粒子として用いてもよい。甘味成分Bを含有する子粒子は、例えば、甘味成分Bまたはそれを含有する画分から、抽出、濃縮、乾燥、晶析、粉砕、造粒、またはそれらの組み合わせにより製造することができる。例えば、スクロース結晶(例えば砂糖)を所望の平均粒子径D50が得られるように粉砕して、子粒子として用いることができる。粉砕は、例えば、粉砕装置を用いて行うことができる。粉砕装置は、対象物を所望の程度に粉砕できるものであれば特に制限されない。粉砕装置としては、例えば、ピンミル、ジェットミル、フェザーミル、ロッドミル、ボールミル、震動ロッドミル、震動ボールミル、円盤型ミルなどの各種ミル、ジョークラッシャー、ジャイレトリークラッシャー、コーンクラッシャー、平滑ロールクラッシャー、歯付きロールクラッシャー、インパクトクラッシャー、ハンマークラッシャーなどの各種クラッシャー、フードカッター、ダイサーが挙げられる。ハンマークラッシャーとして、具体的には、例えば、パルベライザー(AP-4TH等;ホソカワミクロン製)が挙げられる。
母粒子と子粒子の平均粒子径D50の比率は、例えば、上述したような母粒子と子粒子の平均粒子径D50から算出される値であってよい。子粒子の平均粒子径D50に対する母粒子の平均粒子径D50の比率(母粒子の平均粒子径D50/子粒子の平均粒子径D50)は、例えば、3以上、5以上、10以上、20以上、50以上、100以上、200以上、500以上、または1000以上であってもよく、100000以下、50000以下、20000以下、10000以下、5000以下、2000以下、1000以下、500以下、または200以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。子粒子の平均粒子径D50に対する母粒子の平均粒子径D50の比率(母粒子の平均粒子径D50/子粒子の平均粒子径D50)は、具体的には、例えば、3〜100000、5〜20000、または10〜5000であってもよい。
<乾式コーティング>
本発明の方法は、甘味成分Aを含有する母粒子を甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む。当該工程を、「乾式コーティング工程」ともいう。本発明において、「乾式コーティング」とは、バインダー液を添加せずに、あるいはバインダー液を微量のみ添加して、実施するコーティング手法をいう。バインダー液の添加を、説明の便宜上、「加湿」ともいう。すなわち、乾式コーティング工程においては、加湿を実施してもよく、しなくてもよい。乾式コーティング工程においては、例えば均一なコーティン
グを達成する観点から、加湿を実施するのが好ましい場合があり得る。乾式コーティング工程は、具体的には、原料粒子(母粒子および子粒子)を撹拌することにより実施できる。乾式コーティング工程は、より具体的には、原料粒子(母粒子および子粒子)を加湿せずに撹拌することにより、あるいは原料粒子(母粒子および子粒子)を加湿および撹拌することにより、実施できる。乾式コーティング工程は、バッチ式で行われてもよく、連続式で行われてもよい。
乾式コーティング工程へ供される原料粒子の量は、特に制限されず、用いる撹拌装置の処理能力等の諸条件に応じて適宜設定することができる。乾式コーティング工程へ供される原料粒子の量比は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。乾式コーティング工程へ供される原料粒子の量比は、原料粒子の組成や形状等の諸条件に応じて適宜設定できる。例えば、母粒子100重量部に対し、子粒子を、0.15重量部以上、0.2重量部以上、0.3重量部以上、0.5重量部以上、0.7重量部以上、1重量部以上、1.5重量部以上、または2重量部以上用いてもよく、20重量部以下、10重量部以下、7重量部以下、5重量部以下、3重量部以下、2重量部以下、または1.5重量部以下用いてもよく、それらの矛盾しない組み合わせの範囲で用いてもよい。具体的には、例えば、母粒子100重量部に対し、子粒子を、0.15重量部〜20重量部、0.2重量部〜10重量部、または0.3重量部〜3重量部用いてもよい。
原料粒子(母粒子および子粒子)は、例えば、互いに混合してから乾式コーティング工程へ供されてもよく、それぞれ別個にあるいは任意の組み合わせで別個に乾式コーティング工程へ供され、同工程中に互いに混合されてもよい。すなわち、本発明の方法は、例えば、乾式コーティング工程の前に、予備的に原料粒子を混合する工程(予備混合工程)を含んでいてもよい。予備混合工程は、例えば、原料を撹拌することにより実施できる。すなわち、予備混合工程は、例えば、原料を撹拌する工程であってよい。予備混合工程の条件は、所望の程度に原料粒子が混合される限り、特に制限されない。予備混合工程においては、子粒子による母粒子のコーティングが進行してもよく、しなくてもよい。予備混合工程は、例えば、10秒〜1分実施してもよい。予備混合工程における撹拌数(撹拌速度)は、撹拌混合工程における撹拌数と同一であってもよく、なくてもよい。予備混合工程における撹拌数(撹拌速度)は、例えば、撹拌混合工程における撹拌数より低くてもよい。予備混合工程と乾式コーティング工程は、同一の容器内で行われてもよく、そうでなくてもよい。
乾式コーティング工程において、加湿および撹拌は、一部または全部が同時に行われてもよく、それぞれ別個に行われてもよい。加湿および撹拌は、少なくとも一部が同時に行われるのが好ましい。加湿および撹拌は、同一の容器内で行われてもよく、そうでなくてもよい。加湿および撹拌は、同一の容器内で行われるのが好ましい。
加湿は、バインダー液を原料粒子に添加することにより実施される。バインダー液の種類は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。バインダー液は、原料粒子の組成等の諸条件に応じて適宜選択できる。バインダー液は、具体的には、液体媒体(liquid
medium)を含有する液体である。液体媒体としては、水や有機溶媒等の、いわゆる液体
溶媒が挙げられる。有機溶媒として、具体的には、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、ジエチルエーテルが挙げられる。有機溶媒として、より具体的には、例えば、エタノールが挙げられる。液体媒体としては、1種の媒体を用いてもよく、2種またはそれ以上の媒体を組み合わせて用いてもよい。液体媒体は、具体的には、例えば、水もしくはエタノール、またはそれらの混合物であってもよい。バインダー液は、液体媒体からなるものであってもよく、液体媒体以外の成分を含有していてもよい。すなわち、バインダー液は、液体媒体そのもの(すなわち液体媒体からなる液体)であってもよく、液体媒体と液
体媒体以外の成分を含有する液体(すなわち液体媒体と液体媒体以外の成分との組み合わせからなる液体)であってもよい。液体媒体と液体媒体以外の成分を含有する液体としては、例えば、溶液、コロイド液、懸濁液が挙げられる。バインダー液は、具体的には、例えば、水であってもよく、水と水以外の成分を含有する液体(水と水以外の成分との組み合わせからなる液体)であってもよい。水と水以外の成分を含有する液体としては、例えば、水溶液、水性コロイド液、水性懸濁液が挙げられる。液体媒体以外の成分は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。液体媒体以外の成分としては、例えば、上述したような、原料粒子に含有され得る成分(すなわち、甘味成分A、甘味成分B、およびその他の飲食品、調味料、または医薬品に配合される成分、等)が挙げられる。すなわち、例えば、上述したような、原料粒子に含有され得る成分を、液体媒体に希釈、溶解、または分散等してバインダー液として用いてもよい。また、例えば、上述したような、原料粒子に含有され得る成分の内、液体の形状で存在する成分を、そのままバインダー液として用いてもよい。このように、本発明の組成物を構成する成分の一部をバインダー液に含有させて原料粒子に添加することができる。バインダー液中の液体媒体以外の成分の濃度は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。バインダー液中の液体媒体以外の成分の濃度は、液体媒体以外の成分の種類等の諸条件に応じて適宜設定できる。バインダー液は、液体媒体以外の成分を1種のみ含有していてもよく、2種またはそれ以上含有していてもよい。また、バインダー液としては、1種のバインダー液のみを用いてもよく、2種またはそれ以上のバインダー液を組み合わせて用いてもよい。2種またはそれ以上のバインダー液を用いる場合、それらは同時に添加されてもよく、それぞれ別個にあるいは任意の組み合わせで別個に添加されてもよい。
バインダー液の添加方法は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。バインダー液の添加方法としては、例えば、公知の手法を利用することができる。バインダー液は、例えば、注入、滴下、噴霧、またはそれらの組み合わせにより添加することができる。バインダー液は、噴霧により添加されるのが好ましい。バインダー液は、例えば、添加の方式に応じた供給口から添加することができる。例えば、スプレーノズルを用いてバインダー液を原料粒子に噴霧することができる。加湿は、適当な容器内で行うことができる。例えば、加湿は、後述する撹拌槽内で行うことができる。また、加湿は、容器外で行うこともできる。例えば、フィーダーを用いて原料粒子を移送する場合には、移送中にバインダー液を添加してもよい。また、例えば、原料粒子を適当な容器、例えば後述する撹拌槽、に投入する際にバインダー液を添加してもよい。バインダー液の供給口は、加湿の態様に応じて設けることができる。例えば、加湿および撹拌を同一の容器(後述する撹拌槽)内で行う場合は、撹拌装置がバインダー液の供給口を備える。バインダー液の供給口は、例えば、1つのみ設けられてよく、2つまたはそれ以上設けられてもよい。
乾式コーティング工程におけるバインダー液の添加量は、0(ゼロ)または微量である。ここでいう「0(ゼロ)または微量」とは、加液量として、0%(w/w)〜0.5%(w/w)を意味する。すなわち、バインダー液の添加量は、加液量として、0%(w/w)〜0.5%(w/w)である。バインダー液の添加量は、加液量として、例えば、0%(w/w)〜0.3%(w/w)、0%(w/w)〜0.2%(w/w)、または0%(w/w)〜0.15%(w/w)であってもよい。ここでいう「加液量」とは、原料粒子の重量に対するバインダー液の添加により添加される液体媒体の重量の比率(加液重量/原料粒子重量)をいう。特に、液体媒体が水である場合の加液量を、「加水量」ともいう。なお、バインダー液に液体媒体以外の成分が含有される場合、当該液体媒体以外の成分の重量は、加液量を算出する際には、液体媒体の重量ではなく、原料粒子の重量に含めるものとする。対象物における液体媒体の含有量(濃度)を「液体分含量」ともいう。特に、液体媒体が水である場合の液体分含量を、「水分含量」ともいう。また、対象物における液体媒体以外の成分の含有量(濃度)を「固形分含量」ともいう。液体分含量+固形分含量=100(%)とする。液体分含量は、対象物を乾燥させた際の乾燥減量の比率(
乾燥前の重量に対する乾燥により減少した重量の比率)として算出される。乾燥条件は、液体媒体の種類等の諸条件に応じて、液体媒体が十分に蒸発する条件を採用することができる。例えば、海砂を用いて、105℃、5時間で乾燥を行った後、乾燥減量を測定することができる。
加湿は、連続的に行われてもよく、間欠的に行われてもよい。すなわち、加湿は、1回のみ行われてもよく、2回またはそれ以上行われてもよい。なお、ここでは、加湿が開始してから加湿が停止するまでを「1回」とする。連続する加湿の過程を通じて、バインダー液の添加方法、バインダー液の添加量、バインダー液の添加速度、バインダー液に含有される成分の種類、バインダー液に含有される成分の濃度等の条件は、一定であってもよく、そうでなくてもよい。また、加湿が2回またはそれ以上行われる場合、バインダー液の添加方法、バインダー液の添加量、バインダー液の添加速度、バインダー液に含有される成分の種類、バインダー液に含有される成分の濃度、加湿の継続時間等の条件は、各回で同一であってもよく、そうでなくてもよい。
加湿は、原料粒子の一部または全部に対して実施することができる。例えば、原料粒子の一部に対して加湿を行った後、原料粒子の残部を追加的に添加してもよい。
撹拌方法は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。撹拌方法としては、例えば、公知の手法を利用することができる。撹拌は、適当な容器内で行うことができる。撹拌が行われる容器を、「撹拌槽」ともいう。撹拌槽の形状やサイズは、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。撹拌槽の形状は、例えば、筒状、錐状、またはそれらの組み合わせであってよい。撹拌槽は、例えば、縦型であってもよく、横型であってもよい。撹拌槽の断面形状は、例えば、円形、楕円形、または多角形であってよい。なお、ここでいう「断面」とは、縦型の撹拌槽にあっては水平断面、横型の撹拌槽にあっては垂直断面をいう。断面形状は、円形が好ましい。撹拌は、例えば、撹拌子を回転させることにより行ってもよく、撹拌槽自体を振動させることにより行ってもよく、それらの組み合わせにより行ってもよい。撹拌は、撹拌子(撹拌羽根ともいう)を回転させることにより行うのが好ましい。撹拌子の形状、サイズ、設置数、設置位置、設置方向等の態様は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。撹拌子の形状は、例えば、棒状、板状、プロペラ状、らせん状、またはそれらの組み合わせであってよい。撹拌子のサイズは、例えば、回転軸から撹拌子の先端までの長さ(すなわち撹拌子の先端の回転半径)として、0.1m以上、0.2m以上、0.3m以上、または0.5m以上であってもよく、2m以下、1.5m以下、1m以下、0.7m以下、0.5m以下、または0.3m以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。撹拌子のサイズは、具体的には、例えば、回転軸から撹拌子の先端までの長さとして、0.2m〜1mであってもよい。撹拌子は、所定の回転軸を中心に回転可能に設置することができる。撹拌子は、例えば、回転軸上の1箇所のみに設けられてよく、回転軸上の2またはそれ以上の箇所に設けられてもよい。また、回転軸は、1つのみ設けられてよく、2つまたはそれ以上設けられてもよい。回転軸は撹拌槽内のいずれの位置に設けられてもよい。回転軸は、例えば、撹拌槽の中央部に設けられてよい。例えば、縦型の撹拌槽を用いる場合、撹拌槽の中央部に垂直方向に回転軸を設け、撹拌槽の上部より原料粒子を供給することにより、原料粒子が撹拌されながら下方向に移動し、撹拌槽の下部から形成されたコーティング品(本発明の組成物)を回収できる。撹拌には、例えば、チョッパーを利用してもよい。チョッパーは、例えば、撹拌子と併用することができる。チョッパーの形状、サイズ、設置数、設置位置、設置方向等の態様は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。
撹拌は、撹拌装置を用いて行うことができる。撹拌装置は、上述したような撹拌を可能とする適当な手段(例えば、撹拌子やチョッパー)を備える。撹拌装置は、原料粒子を撹拌槽に供給し形成されたコーティング品を撹拌槽から排出できるように構成される。撹拌
装置は、例えば、原料粒子の供給口および形成されたコーティング品の排出口を別個に有していてもよく、原料粒子の供給口および形成された本発明の組成物の排出口の両方を兼ねる開口部を有していてもよい。撹拌装置は、原料粒子の供給口および形成されたコーティング品の排出口を別個に有しているのが好ましい。撹拌装置は、具体的には、例えば、撹拌装置の上部に設けられた供給口から原料粒子が投入され、撹拌槽内で原料粒子が撹拌され、撹拌装置の下部に設けられた排出口から形成されたコーティング品が排出されるように構成されていてよい。また、撹拌装置は、バインダー液の供給口を有しているのが好ましい。撹拌装置がバインダー液の供給口を有する場合、撹拌槽内の原料粒子にバインダー液を添加することができ、以て、加湿および撹拌を同一の容器(撹拌槽)内で行うことができる。撹拌装置としては、各種バッチ式撹拌装置や各種連続式撹拌装置が挙げられる。撹拌装置として、具体的には、例えば、高速撹拌型混合造粒機(NMG-5L等;株式会社奈良機械製作所製)、ハイブリダイゼーションシステム(NHSシリーズ等;株式会社奈良機
械製作所製)、ニュースピードニーダー(NSKシリーズ等;岡田精工株式会社製)、フレ
キソミックス(FXD-250等;ホソカワミクロン製)、バーチカル・グラニュレーター(パ
ウレック製)が挙げられる。
乾式コーティング工程における撹拌数(撹拌速度)は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。乾式コーティング工程における撹拌数は、原料粒子の組成や形状、撹拌子の態様、乾式コーティング工程を連続式で実施するかバッチ式で実施するか等の諸条件に応じて適宜設定できる。乾式コーティング工程における撹拌数は、例えば、10rpm以上、50rpm以上、100rpm以上、200rpm以上、または300rpm以上であってもよく、1500rpm以下、1250rpm以下、1000rpm以下、または750rpm以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。乾式コーティング工程における撹拌数は、具体的には、例えば、50rpm〜1500rpm、または300rpm〜750rpmであってもよい。また、乾式コーティング工程における撹拌数は、例えば、主軸の周速(撹拌子の周速;すなわち撹拌子の先端の回転速度)として、2.5m/s以上、5m/s以上、7.5m/s以上であってもよく、30m/s以下、20m/s以下、15m/s以下、11m/s以下、または8m/s以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。乾式コーティング工程における撹拌数は、具体的には、例えば、主軸の周速として、2.5m/s〜30m/s、5m/s〜20m/s、または7.5m/s〜15m/sであってもよい。
乾式コーティング工程におけるチョッパーの回転数(回転速度)は、固結防止効果が得られる限り、特に制限されない。乾式コーティング工程におけるチョッパーの回転数は、原料粒子の組成や形状、チョッパーの態様、乾式コーティング工程を連続式で実施するかバッチ式で実施するか等の諸条件に応じて適宜設定できる。乾式コーティング工程におけるチョッパーの回転数は、例えば、200rpm以上、500rpm以上、750rpm以上、1000rpm以上、または1250rpm以上であってもよく、3000rpm以下、2000rpm以下、1500rpm以下、または1000rpm以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。乾式コーティング工程におけるチョッパーの回転数は、具体的には、例えば、500rpm〜3000rpm、または1000rpm〜2000rpmであってもよい。また、乾式コーティング工程におけるチョッパーの回転数は、例えば、チョッパーの周速(すなわちチョッパーの先端の回転速度)として、例えば、0m/s以上、0.5m/s以上、1m/s以上、1.5m/s以上、2.5m/s以上、または3.5m/s以上であってもよく、10m/s以下、7m/s以下、4m/s以下、または2m/s以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。乾式コーティング工程におけるチョッパーの回転数は、具体的には、例えば、チョッパーの周速として、1m/s〜10m/s、または1.5m/s〜7m/sであってもよい。
なお、本発明において、「乾式コーティング工程における撹拌数(撹拌速度)が或る範囲である」とは、乾式コーティング工程の全期間において撹拌数が当該範囲内である場合に限られず、乾式コーティング工程の一部の期間において撹拌数が当該範囲外となる場合も包含する。チョッパーの回転数(回転速度)についても同様である。「一部の期間」とは、撹拌混合工程の全期間の内の、20%以下、15%以下、10%以下、5%以下、3%以下、または1%以下の期間をいう。例えば、撹拌は一時的に停止してもよい。すなわち、撹拌は、連続的に行われてもよく、間欠的に行われてもよい。すなわち、撹拌は、1回のみ行われてもよく、2回またはそれ以上行われてもよい。なお、ここでは、撹拌が開始してから撹拌が停止するまでを「1回」とする。連続する撹拌の過程を通じて、撹拌数等の条件は、一定であってもよく、そうでなくてもよい。また、撹拌が、2回またはそれ以上行われる場合、撹拌数や撹拌の継続時間等の条件は、各回で同一であってもよく、そうでなくてもよい。撹拌は、例えば、所望の程度にコーティングが進行するまで実施することができる。撹拌時間(乾式コーティング工程の時間)は、例えば、30秒以上、1分以上、1.5分以上、2分以上、または3分以上であってもよく、10分以下、7.5分以下、5分以下、3分以下、または2分以下であってもよく、それらの矛盾しない組み合わせであってもよい。撹拌時間(乾式コーティング工程の時間)は、具体的には、例えば、30秒〜10分、または1分〜7.5分であってもよい。
このようにして乾式コーティング工程を実施することによりコーティング品(本発明の組成物)が得られる。
コーティングが実施されたことは、例えば、電子顕微鏡等の測定装置を用いてコーティング品(本発明の組成物)の表面を観察することにより、確認できる。また、コーティングが実施されたことは、例えば、母粒子の吸湿固結耐性が向上したことを確認することにより、確認できる。
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1:グラニュー糖にグラニュー糖微粉を乾式コーティングすることによる固結防止効果の評価(1)
本実施例では、母粒子としてグラニュー糖(以下、「G糖」ともいう)を、子粒子として粉砕されたグラニュー糖(以下、「G糖微粉」ともいう)を、それぞれ用いて乾式コーティングを実施し、固結防止効果を評価した。
<実験手順>
G糖をコントロールサンプルとした。G糖1586.4gに対し、G糖微粉8.16g(約0.5%)または16.32g(約1.0%)を乾式コーティングし、評価サンプルとした。G糖微粉としては、G糖を自由ミル(株式会社奈良機械製作所製)で粉砕したものを用いた。G糖微粉を電子顕微鏡で観察したところ、粒子径は概ね10μm〜100μmの範囲に収まっており、D50は50μm程度と推定された。乾式コーティングは、高速撹拌型混合造粒機NMG-5L(株式会社奈良
機械製作所製)を用い、予備混合(主軸の回転数200rpm、チョッパーの回転数0rpm)を30s実施した後、1.6g(約0.1%)加水し、さらに本混合(主軸の回転数600rpm、チョッパー
の回転数1500rpm)を1.5min実施することにより、実施した。サンプルを電子顕微鏡によ
る表面観察および吸湿固結耐性の評価に供した。
吸湿固結耐性の評価は、以下の手順で実施した。
(1)サンプルを、庫内温度25℃、湿度50%に設定した恒温恒湿槽内に入れて、2時間以上静置した(乾燥工程)後、サンプルの重量を測定した。
(2)恒温恒湿槽の湿度を87%に設定し、サンプルを所定の時間静置した(吸湿工程)後
、サンプルの重量を測定し、吸湿量(吸湿工程前後でのサンプルの重量の増分)を算出した。
(3)恒温恒湿槽の湿度を50%に設定し、サンプルを2時間以上静置した(固結工程)後、サンプルの固結の程度を確認し、評点を付した。評点の基準を表1に示す。
<結果>
吸湿固結耐性の評価の結果を図1に示す。G糖にG糖微粉を乾式コーティングすることにより、G糖の吸湿固結耐性が向上することが明らかとなった。電子顕微鏡による表面観察の結果を図2に示す。乾式コーティングにより、G糖の表面にG糖微粉がコーティングされていることが確認された。なお、G糖の表面に付着したG糖微粉の粒子径(図2)は、原料粒子として用いたG糖微粉の粒子径(上述)よりも小さかったが、これは、乾式コーティングの過程でG糖微粉がさらに粉砕されたことによると推察される。
実施例2:グラニュー糖にグラニュー糖微粉を乾式コーティングすることによる固結防止効果の評価(2)
本実施例では、母粒子としてG糖を、子粒子としてG糖微粉を、それぞれ用いて乾式コーティングを実施し、母粒子と子粒子の量比と固結防止効果の関連性を評価した。
<実験手順>
G糖をコントロールサンプルとした。G糖に対し、実施例1と同様の手順で、G糖微粉を0.1、0.25、0.5、1.0、1.25、または2.5%乾式コーティングし、評価サンプルとした。
サンプルを、実施例1と同様の手順で、吸湿固結耐性の評価に供した。
<結果>
吸湿固結耐性の評価の結果を図3に示す。なお、G糖微粉を1.25%用いた場合はいずれ
の条件でも固結が認められなかったため、暫定的に、吸湿量の最大値0.85%(吸湿時間50
分)を固結水分として示した。G糖にG糖微粉を0.25%、0.5%、1.0%、1.25%、または2.5%で乾式コーティングすることにより、G糖の吸湿固結耐性が向上することが明らかとなった。特に、G糖微粉を0.5%以上用いた場合に、高い効果が得られた。
実施例3:乾式コーティング品と袋混合品との比較
本実施例では、母粒子としてG糖を、子粒子としてアスパルテーム(APM)とアセスル
ファムK(Ace-K)を、それぞれ用いて乾式コーティングを実施し、固結防止効果を評価
した。本実施例では、さらに、固結防止効果について、乾式コーティング品と袋混合品との比較を行った。
<実験手順>
G糖をコントロールサンプルとした。G糖に対し、実施例1と同様の手順で、APM約0.5%とAce-K約0.2%を乾式コーティングし、評価サンプル(乾式コーティング品)とした。
G糖とそれに対し約0.5%のG糖微粉をチャック付袋(ユニパック;日本生産社)に入れ、評価サンプル(袋混合品)とした。また、G糖とそれに対し約0.5%のAPMと約0.2%のAce-Kをチャック付袋(ユニパック;日本生産社)に入れ、評価サンプル(袋混合品)とした
。サンプルを、実施例1と同様の手順で、吸湿固結耐性の評価に供した。
APMおよびAce-Kの乾式コーティング品と袋混合品について、ロータップ型篩分機で粒子径500〜710μmの区分の粒子を分取し、APMおよびAce-Kの濃度を測定した(濃度測定1)
。前記分取した粒子100gを容器に内容積の50%程度が同粒子で充填されるように入れ、往復振盪機を用いて300rpmで1時間振盪し、ロータップ型篩分機で粒子径500〜710μmの区
分の粒子を分取し、APMおよびAce-Kの濃度を測定した(濃度測定2)。濃度測定は、粒子を1000倍重量の水に溶解し、UV-visで溶液の吸光度を測定することにより実施した。測定波長は、210nmと240nmの2点とした。APMおよびAce-Kについて、残存率=濃度測定2によ
る濃度/濃度測定1による濃度として算出した。
APMおよびAce-Kの乾式コーティング品と袋混合品について、サンプルからランダムに5
点抽出して、APMおよびAce-Kの濃度を測定し、APMおよびAce-Kの濃度のバラつきを算出した。
<結果>
吸湿固結耐性の評価の結果を図4に示す。G糖にG糖微粉を袋混合した場合には、吸湿固結耐性には変化がなかった。G糖にAPMとAce-Kを乾式コーティングすることにより、G糖の吸湿固結耐性が向上した。G糖にAPMとAce-Kを袋混合することによっても、G糖の吸湿固結耐性がわずかに向上したが、吸湿固結耐性の向上の程度は乾式コーティング品で顕著に高かった。このことから、乾式コーティングによる固結防止効果は、袋混合による固結防止効果よりも高いことが明らかとなった。
APMおよびAce-Kの残存率の結果を表2に示す。袋混合品と比較して、乾式コーティング品でAPMおよびAce-Kの残存率が高かった。すなわち、袋混合品と比較して、乾式コーティング品ではAPMおよびAce-Kが強固にG糖にコーティングされていることが明らかとなった。
APMおよびAce-Kの濃度のバラつきの結果を表3に示す。APMについては、袋混合品およ
び乾式コーティング品共に低いCV値であり、いずれも良好なコーティング状態であると示唆された。一方、Ace-Kについては、袋混合品ではCV値が大きいのに対し、乾式コーテ
ィング品ではCV値が低いことから、特に乾式コーティング品でAce-Kが均一にコーティン
グされていることが示唆された。
実施例4:乾式コーティング品と湿式コーティング品との比較
本実施例では、固結防止効果について、乾式コーティング品と湿式コーティング品との比較を行った。
<実験手順>
G糖をコントロールサンプルとした。G糖に対し、実施例1と同様の手順で、APM約0.5%とAce-K約0.2%を乾式コーティングし、評価サンプル(乾式コーティング品)とした。G糖に対し、APM約0.5%とAce-K約0.2%を湿式コーティングし、評価サンプル(湿式コーティング品)とした。湿式コーティングは、加水量を0.8%とし、Ace-Kをバインダー液に
含有させたこと以外は、乾式コーティングを同一の条件で実施した。サンプルを、実施例1と同様の手順で、吸湿固結耐性の評価に供した。
<結果>
吸湿固結耐性の評価の結果を図5に示す。湿式コーティングでは固結防止効果が得られなかったのに対し、乾式コーティングでは固結防止効果が得られた。
実施例5:子粒子の種類の検討
本実施例では、母粒子としてG糖を、子粒子として種々の甘味料を、それぞれ用いて乾式コーティングを実施し、固結防止効果を評価した。
G糖をコントロールサンプルとした。G糖に対し、実施例1と同様の手順で、ネオテーム約0.5%またはスクラロース約0.5%を乾式コーティングし、評価サンプルとした。サン
プルを、実施例1と同様の手順で、吸湿固結耐性の評価に供した。
<結果>
吸湿固結耐性の評価の結果を図6に示す。図中、袋混合のデータは実施例3のデータの再掲である。G糖にネオテームまたはスクラロースを乾式コーティングすることにより、G糖の吸湿固結耐性が向上することが明らかとなった。
実施例6:乾式コーティングの条件検討
本実施例では、母粒子としてG糖を、子粒子としてアスパルテーム(APM)とアセスル
ファムK(Ace-K)を、それぞれ用いて種々の条件で乾式コーティングを実施し、固結防
止効果を評価した。母粒子と子粒子の量比は、G糖99.23%、APM0.57%、Ace-K0.19%とし、1.6kg/バッチとした。
(1)主軸の周速の影響
G糖に対し、表4に記載の条件でAPMとAce-Kを乾式コーティングし、評価サンプル(乾式コーティング品)とした。サンプルを、実施例1と同様の手順で、電子顕微鏡による表面観察および吸湿固結耐性の評価に供した。
吸湿固結耐性の評価の結果を図7に示す。いずれの主軸の周速の場合でも、湿式コーティングに比較して吸湿固結耐性が向上した。特に、主軸の周速がRun2, 3, 4, および5の
条件の場合に、高い効果が得られた。電子顕微鏡による表面観察の結果を図8に示す。いずれの条件でもAPMとAce-Kの付着が認められた。特に、Run2, 3, 4, および5の条件でAPMとAce-Kの付着量が多かった。
(2)加水の影響
G糖に対し、表5に記載の条件でAPMとAce-Kを乾式コーティングし、評価サンプル(乾式コーティング品)とした。サンプルを、実施例1と同様の手順で、吸湿固結耐性の評価に供した。
吸湿固結耐性の評価の結果を図9に示す。乾式コーティングにおいては、加水量の違いによる固結防止効果の違いは認められなかった。
(3)混合時間の影響
G糖に対し、表6に記載の条件でAPMとAce-Kを乾式コーティングし、評価サンプル(乾式コーティング品)とした。サンプルを、実施例1と同様の手順で、電子顕微鏡による表面観察および吸湿固結耐性の評価に供した。
吸湿固結耐性の評価の結果を図10に示す。いずれの混合時間の場合でも、吸湿固結耐性が高くなることが明らかとなった。特に、混合時間が1.5min、4.0min、および7.0minの条件で、高い効果が得られた。電子顕微鏡による表面観察の結果を図11に示す。いずれの条件でもAPMとAce-Kの付着が認められた。特に、混合時間が1.5min、4.0min、7.0minの条件でAPMとAce-Kの付着量が多かった。
(4)チョッパーの周速の影響
G糖に対し、表7に記載の条件でAPMとAce-Kを乾式コーティングし、評価サンプル(乾式コーティング品)とした。サンプルを、実施例1と同様の手順で、電子顕微鏡による表面観察および吸湿固結耐性の評価に供した。
吸湿固結耐性の評価の結果を図12に示す。電子顕微鏡による表面観察の結果を図13に示す。いずれの条件においても高い吸湿固結耐性が得られた。特に、チョッパーの周速が3.92m/sの条件で、高い吸湿固結耐性が得られた。

Claims (22)

  1. 甘味成分Aを含有する母粒子を、甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む、甘味料組成物の製造方法であって、
    前記組成物において前記母粒子の吸湿固結耐性が向上しており、
    前記甘味成分Aが、スクロースおよび/またはエリスリトールであり、
    前記工程において、前記母粒子100重量部に対し、子粒子が0.25重量部以上用いられ、
    ただし、前記母粒子がスクロースであり、且つ前記子粒子がアスパルテームである場合は除く、方法。
  2. 前記母粒子における前記甘味成分Aの含有量が、50%(w/w)以上である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記子粒子における前記甘味成分Bの含有量が、50%(w/w)以上である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記甘味成分Bが、スクロースおよび高甘味度甘味料から選択される1種またはそれ以上の成分である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記高甘味度甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムK、アドバンテーム、スクラロース、ネオテーム、サッカリンから選択される1種またはそれ以上の成分である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記子粒子の平均粒子径D50に対する前記母粒子の平均粒子径D50の比率(母粒子の平均粒子径D50/子粒子の平均粒子径D50)が、3〜100000である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記工程におけるバインダー液の添加量が、0%(w/w)〜0.5%(w/w)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記工程において、前記母粒子100重量部に対し、子粒子が0.3重量部〜20重量
    部用いられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記工程は撹拌子を備えた撹拌装置を用いて行われ、前記工程における撹拌数が、主軸の周速として、2.5m/s〜30m/sである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記工程はチョッパーを備えた撹拌装置を用いて行われ、前記工程におけるチョッパーの回転数が、チョッパーの周速として、1m/s〜10m/sである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記工程における撹拌時間が、30秒〜10分である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 甘味成分Aを含有する母粒子を、甘味成分Bを含有する子粒子で乾式コーティングする工程を含む、甘味成分Aを含有する母粒子の吸湿固結耐性を向上させる方法であって、
    前記甘味成分Aが、スクロースおよび/またはエリスリトールであり、
    前記工程において、前記母粒子100重量部に対し、子粒子が0.25重量部以上用いられる、方法。
  13. 前記母粒子における前記甘味成分Aの含有量が、50%(w/w)以上である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記子粒子における前記甘味成分Bの含有量が、50%(w/w)以上である、請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記甘味成分Bが、スクロースおよび高甘味度甘味料から選択される1種またはそれ以上の成分である、請求項12〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記高甘味度甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムK、アドバンテーム、スクラロース、ネオテーム、サッカリンから選択される1種またはそれ以上の成分である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記子粒子の平均粒子径D50に対する前記母粒子の平均粒子径D50の比率(母粒子の平均粒子径D50/子粒子の平均粒子径D50)が、3〜100000である、請求項12〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記工程におけるバインダー液の添加量が、0%(w/w)〜0.5%(w/w)である、請求項12〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記工程において、前記母粒子100重量部に対し、子粒子が0.3重量部〜20重量部用いられる、請求項12〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記工程は撹拌子を備えた撹拌装置を用いて行われ、前記工程における撹拌数が、主軸の周速として、2.5m/s〜30m/sである、請求項12〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記工程はチョッパーを備えた撹拌装置を用いて行われ、前記工程におけるチョッパーの回転数が、チョッパーの周速として、1m/s〜10m/sである、請求項12〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記工程における撹拌時間が、30秒〜10分である、請求項12〜21のいずれか1項に記載の方法。
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