JP6729930B2 - 触覚評価方法および触覚評価システム - Google Patents

触覚評価方法および触覚評価システム Download PDF

Info

Publication number
JP6729930B2
JP6729930B2 JP2016135730A JP2016135730A JP6729930B2 JP 6729930 B2 JP6729930 B2 JP 6729930B2 JP 2016135730 A JP2016135730 A JP 2016135730A JP 2016135730 A JP2016135730 A JP 2016135730A JP 6729930 B2 JP6729930 B2 JP 6729930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
contact surface
pseudo finger
finger
pseudo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016135730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018004585A (ja
Inventor
雄一 栗田
雄一 栗田
辻 敏夫
敏夫 辻
荒川 剛
剛 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiroshima University NUC
Original Assignee
Hiroshima University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiroshima University NUC filed Critical Hiroshima University NUC
Priority to JP2016135730A priority Critical patent/JP6729930B2/ja
Publication of JP2018004585A publication Critical patent/JP2018004585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729930B2 publication Critical patent/JP6729930B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、触覚評価方法および触覚評価システムに関し、特に、物体に触れたときに感じる触覚を定量的に評価する技術に関する。
人は物体を把持するとき、指先に覚える「滑る」感覚に応じて無意識に指への力の入れ具合を調整している。人が知覚するこのような滑る感覚は指先の固着率によって説明することができる。固着率は接触領域に対する固着領域の面積比として定義される。物体を把持するとき指の腹がある程度潰れて物体表面と接触する。接触領域とは指と物体との接触面全体のことをいう。接触領域の一部は指が物体に固着して滑りが生じない領域であり、残りの部分は物体の表面摩擦特性により滑りが生じる領域である。接触領域において滑りが生じない領域が固着領域である。すなわち、固着率が大きいほど滑りにくく、固着率が小さいほど滑りやすいと言える。
人が未知の物体を把持するとき、初めは物体の表面摩擦特性の違いにより固着率にばらつきがみられるが、物体把持に慣れてくると物体の表面摩擦係数の違いにかかわらず固着率がほぼ一定になることがわかっている。このように、人は表面摩擦特性が異なるさまざまな物体に対してその物体を把持する際の指への力の入れ具合を無意識に調整してその物体をうまく把持することができる。
人の手をまねたロボットに物体を把持させる場合、把持力が強すぎると物体が壊れるおそれがあり、逆に把持力が弱すぎるとロボットの指先と物体との接触領域に全面滑りが生じて物体をうまく把持することができない。かかる問題に関して、指に相当する弾性体を測定対象物に接触させたときの接触面の変形情報、接触面に働く接線方向の力、および弾性体の物性定数に基づいて指が全面滑りを起こすまでの滑り余裕や摩擦係数を計測する触覚センサが下記特許文献1に開示されている。
国際公開第2006/030570号
人が物体に触れたときに感じる触覚は物体間の滑り余裕や摩擦係数によって一定程度評価することはできる。しかし、物体表面の微細な凹凸(例えば、布や紙の場合には表面の毛羽立ち具合)や手の濡れ具合などによっても触覚は変わり得るため、触覚評価においてこれらの観点も考慮する必要がある。
上記問題に鑑み、本発明は、物体に触れたときに感じる触覚を定量的に高精度に評価する方法およびシステムを提供することを目的とする。
本発明の一局面に従った触覚評価方法は、被検体に弾性材料でできた擬似指を一定の力で押し当てるステップと、被検体に擬似指を押し当てた状態で擬似指または被検体を動かすステップと、擬似指または被検体を動かしたときの擬似指と被検体との接触面の変化を取得するステップと、擬似指または被検体の動きと接触面の変化との関係をパラメータ化するステップと、得られたパラメータに基づいて被検体に触れたときの触覚を定量的に評価するステップとを備える。
また、上記触覚評価方法を実施するための触覚評価システムは、被検体に弾性材料でできた擬似指を一定の力で押し当てる第1の機構と、被検体に擬似指を押し当てた状態で擬似指または被検体を動かす第2の機構と、擬似指と被検体との接触面を測定する測定装置と、擬似指または被検体を動かしたときの接触面の変化を取得し、擬似指または被検体の動きと接触面の変化との関係をパラメータ化し、得られたパラメータに基づいて被検体に触れたときの触覚を定量的に評価する計算処理装置とを備える。
上記触覚評価方法および上記触覚評価システムによると、擬似指を一定の力で被検体に押し当てた状態で擬似指または被検体を動かしたときの擬似指または被検体の動きと擬似指と被検体との接触面との変化の関係をパラメータ化し、当該パラメータに基づいて触覚が定量的に評価される。被検体表面の微細な凹凸や擬似指の濡れ具合などによって得られるパラメータが変わり得ることから、これら観点も考慮した高精度な触覚評価が可能になる。
被検体を動かすステップにおいて擬似指の押し当て方向に対して垂直となる方向に擬似指または被検体を移動させてもよく、接触面の変化を取得するステップにおいて接触面の偏心度を計算してもよく、パラメータ化するステップにおいて擬似指または被検体の移動量と接触面の偏心度との関係をパラメータ化してもよい。
被検体を動かすステップにおいて擬似指の押し当て方向の軸回りに擬似指または被検体を回転させてもよく、接触面の変化を取得するステップにおいて接触面の回転度を計算してもよく、パラメータ化するステップにおいて擬似指または被検体の回転角度と接触面の回転度との関係をパラメータ化してもよい。
擬似指が透明ゲルで形成されていてもよく、接触面の変化を取得するステップにおいて擬似指の平面視方向から接触面を撮像して接触面を測定してもよい。さらに、接触面の変化を取得するステップにおいて接触面の周りから接触面に平行に光を当てた状態で接触面を撮像してもよい。
接触面の変化を取得するステップにおいて擬似指と被検体との接触箇所の周りを測距して接触面を測定してもよい。具体的には、接触面の変化を取得するステップにおいて被検体の周りに配したフォトリフレクタにより擬似指と被検体との接触箇所の周りを測距してもよい。
擬似指が透明ゲルで形成されていてもよく、測定装置が擬似指の上方から接触面を撮像するカメラであってもよい。
測定装置が、擬似指の先端の周囲に配置され、擬似指と被検体との接触箇所までの距離を測定する複数の測距素子を含んでいてもよい。
本発明によると、物体に触れたときに感じる触覚を定量的に高精度に評価することができる。
指と物体との接触面を示す模式図 Hertzの接触理論を説明する図 固着率と相対変位との関係を表したグラフ 接線方向の力を印加する前後の指と物体との接触面の変化の例を示す図 検証実験を説明する図 擬似指を被検体に押し当てた状態で被検体をスライドさせたときの接触面の偏心度とスライド量との関係を表したグラフ 本発明の一実施形態に係る触覚評価方法の手順を示すフローチャート 回転前後の指と物体との接触面の変化の例を示す図 第1の実施形態に係る触覚評価システムの模式図 第1の実施形態において被検体と接触した擬似指を平面視した模式図 第2の実施形態に係る触覚評価システムの模式図 第2の実施形態において被検体と接触した擬似指を平面視した模式図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。また、図面に描かれた各部材の寸法、厚み、細部の詳細形状などは実際のものとは異なることがある。
1.本発明の基礎となった知見
(1)固着率
図1は、指と物体との接触面を示す模式図である。上述したように、弾性体である指が物体に接触するとき、指の腹がある程度潰れて接触領域(接触面)が形成される。便宜のため、接触面を円形とし、その半径をrsとする。さらに、接触面の中央部に円形の固着領域が形成されるものとし、その半径をrcとする。このとき、固着率sは次式1で表される。
(2)固着率と相対変位との関係
二物体の弾性接触としてHertz接触が知られている。図2は、Hertzの接触理論を説明する図である。Hertz接触は指が物体に接触するときのモデル(以下、指先接触モデルと称する)として扱うことができる。
図2において、指に相当する弾性体が剛性体の表面の法線方向に力Fで接触し、弾性体の先端に接線方向(x軸方向)へ力Fが印加され、弾性体と剛性体との接触箇所に図1に示したような接触面が形成されているものとする。
ここで、剛性体表面の摩擦係数をμとすると、固着領域の大きさは摩擦係数μ、法線方向の力Fおよび接線方向の力Fに影響を受けることから次式2が成り立つ。
式1および式2から、指先接触モデルにおける固着率sは次式3のように表される。
一方、Hertz接触において、弾性体に接線方向の力Fが印加されることで、弾性体と剛性体との接触面に微小な相対変位が生じる。Hertzの接触理論によるとこの相対変位δは次式4のように表される。
ただし、式4においてG=E/{2(1+ν)}であり、Eは縦弾性係数、νは動粘性係数である。
ここで式3を変形して次式5が得られる。
式5を式4に代入することで次式6が得られる。
式6から、固着率sが減少するにつれて相対変位δが増大することがわかる。図3は、固着率sと相対変位δとの関係を表したグラフである。
(3)偏心度と相対変位との関係
図4は、接線方向の力Fを印加する前後の指と物体との接触面の変化の例を示す図である。図4左側は力Fが印加されていない初期状態の接触面を示し、図4右側はx軸方向に力Fが印加されたときの変形後の接触面を示す。初期状態の接触面の重心を原点Oとする。初期状態の接触面において第1象限の面積をSs1、第2象限の面積をSs2、第3象限の面積をSs3、第4象限の面積をSs4とする。また、変形後の接触面において第1象限の面積をSt1、第2象限の面積をSt2、第3象限の面積をSt3、第4象限の面積をSt4とする。このとき、x軸の偏心度eは次式7で定義される。
偏心度eとHertz接触における相対変位δとの間には次式8の関係式が成り立つことがわかっている。
すなわち、偏心度eは相対変位δと比例関係にある。このことから偏心度eは固着率sとも関係があり、式6および式8から、固着率sが減少するにつれて偏心度eが増大することがわかる。換言すると、偏心度eにより固着率sの大小を評価することができる、すなわち、物体表面の滑りにくさまたは滑りやすさを評価することができる。
(4)検証実験
物体の表面特性の違いによる偏心度の違いを検証するために次のような実験を行った。図5は検証実験を説明する図である。被検体に弾性材料でできた擬似指を一定の力で押し当てた状態で被検体を一定速度でスライドさせ、そのときの擬似指と被検体との接触面の変化を観察する。被検体は2種類用意し、一つは表面に凹凸のある滑りにくい素材Aであり、もう一つは表面に凹凸のない滑りやすい素材Bである。被検体に擬似指を5[N]の力で押し当てて被検体を速度2.5[mm/s]で10[mm]までスライドさせる試行を5回行った。
図6は、検証実験の結果を表すグラフである。グラフの横軸は被検体のスライド量、縦軸は接触面の偏心度であり、グラフは全試行の平均を表す。被検体のスライド量はHertz接触における相対変位δに相当する。図6のグラフからわかるように素材Aおよび素材Bともにスライド量が大きくなるに従って偏心度が大きくなる。ただし、同じスライド量でも素材Bよりも素材Aの方が偏心度が小さい。すなわち、滑りにくい素材はスライド量の増加に対して偏心度の増加が小さく、滑りやすい素材はスライド量の増加に対して偏心度の増加が大きい。したがって、図6のグラフを例えば直線近似することでその傾きの大小によって素材の表面特性を評価することができる。
2.触覚評価方法
発明者は上記知見に基づいて、物体の表面特性の違いにより人がさまざまに感じる触覚を定量的に評価する方法を発明した。以下、本発明に係る触覚評価方法について説明する。
本発明に係る触覚評価方法は、擬似指を被検体の表面に接触させて試験することで被検体表面のざらつき感やつるつる・すべすべ感といった触覚を定量的に評価するものである。擬似指は略球欠状の弾性材料でできており、人の指先に相当する。被検体に特に制限はなく、繊維、紙、プラスチック、ガラス、金属、自然物、人工物などさまざまなものを使用することができる。本発明に係る触覚評価方法は後述の触覚評価システムにより実施することができる。触覚評価方法の詳細を先に説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る触覚評価方法の手順を示すフローチャートである。まず、試料台に被検体を載置して被検体の表面に擬似指の球冠を一定の力で押し当てる(S1)。ここで、被検体に擬似指を押し当てるための機構(第1の機構)を用いる。さらに言うと、擬似指の押し当て力を測定するための力センサを設置して、第1の機構は力センサの測定値が常に一定になるように擬似指の押し当て力を調整することが好ましい。
なお、被検体を固定して擬似指を移動させて被検体に擬似指を押し当ててもよいし、逆に擬似指を固定して被検体を移動させて被検体に擬似指を押し当てるようにしてもよい。また、力センサは被検体側または擬似指側に設置すればよい。
次に、被検体に擬似指を押し当てた状態で擬似指または被検体を動かす(S2)。ここで、擬似指または被検体を動かすための機構(第2の機構)を用いる。第2の機構は被検体が載置された試料台を動かしてもよいし、逆に擬似指を動かしてもよい。擬似指または被検体を動かす方向は、擬似指の押し当て方向に対して垂直となる方向である。擬似指または被検体の動かし方は、例えば、一定速度でスライドさせる、一定周期で往復運動させるなどである。あるいは、第2の機構は被検体が載置された試料台を擬似指の押し当て方向の軸回りに回転させてもよいし、逆に擬似指を当該軸回りに回転させてもよい。
次に、被検体または擬似指を動かしたときの擬似指と被検体との接触面の変化を取得する(S3)。ここで、擬似指と被検体との接触面を測定する測定装置と、擬似指または被検体を動かしたときの接触面の変化を取得する計算処理装置とを用いる。
擬似指は弾性材料でできているため、被検体に押し当てられることで擬似指の球冠は一定程度潰れて被検体と面接触する。測定装置はそのような面接触した領域を測定する。計算処理装置は測定装置の測定結果から擬似指と被検体との接触面の輪郭を抽出する。なお、接触面の輪郭抽出処理は周知の画像処理技術を用いて行うことができる。
被検体に擬似指を押し当てた状態で擬似指または被検体を動かすと擬似指と被検体との接触面が変形する。計算処理装置は、擬似指または被検体を動かす前の接触面を初期状態の接触面として、擬似指または被検体を動かして変形した接触面の偏心度を計算する。より詳細には、計算処理装置は測定装置から初期状態の接触面の画像情報を受け、当該接触面の重心Oを求めて各象限の面積Ss1,Ss2,Ss3,Ss4を計算する。さらに計算処理装置は測定装置から変形後の接触面の画像情報を受け、当該接触面の各象限の面積St1,St2,St3,St4を計算して式7に従って偏心度を計算する。なお、接触面の重心を求める処理および各象限の面積計算は周知の画像処理技術を用いて行うことができる。
被検体または擬似指を擬似指の押し当て方向の軸回りに回転させる場合には、被検体と擬似指との接触面の変化を評価する尺度として回転度を用いることができる。図8は、回転前後の指(擬似指)と物体(被検体)との接触面の変化の例を示す図である。図8左側は初期状態の接触面を示す。初期状態の接触面の重心を原点Oとする。図8右側は原点Oを中心に左回りに角度θだけ回転したときの回転後の接触面を示す。初期状態の接触面の第1象限の面積をS(0)、回転後の接触面の第1象限の面積をS(θ)として、回転度rは、
r=S(θ)/S(0)
で定義することができる。このように、回転度は擬似指と被検体との接触面の回転角がわからなくても面積比で計算できる点で有利である。計算処理装置は第2の機構から回転角度の情報を得なくとも測定装置から得た擬似指と被検体との接触面の画像情報から回転度を計算することができる。
次に、擬似指または被検体の動きと接触面の変化との関係をパラメータ化する(S4)。ここで、擬似指または被検体の動きと、擬似指と被検体との接触面の変化との関係をパラメータ化する計算処理装置を用いる。例えば、試料台を一定速度でスライドさせて被検体の動きと偏心度との関係が図6のグラフのようになったとする。この場合、計算処理装置は、被検体の動きと偏心度との関係を直線近似してその直線の傾きをパラメータとして抽出することができる。
なお、擬似指または被検体の動きと接触面の変化との関係のパラメータ化は直線近似に限られない。高次関数、対数関数、指数関数などの非線形関数で近似してもよい。さらに、得られた擬似指または被検体の動きと接触面の変化との関係をいくつかの区間に分割して、各区間で異なる関数に近似してもよい。あるいは、往復運動させる場合にはヒステリシスの大きさをパラメータとして抽出することができる。また、被検体の表面が乾いているときと水分を与えたときの各条件下で抽出したパラメータの変化の度合い、あるいは、擬似指の表面特性やサイズをさまざまに変更したときのパラメータの変化の度合いを新たなパラメータとして抽出することができる。
最後に、得られたパラメータに基づいて被検体に触れたときの触覚を定量的に評価する(S5)。ここで、被検体の触覚を定量的に評価する計算処理装置を用いる。例えば、擬似指または被検体の動きと接触面の変化との関係を直線近似した場合、計算処理装置は当該直線の傾きを当該被検体に触れたときの触覚を表す評価値として評価結果を出力する。
3.触覚評価システム
次に、上記の触覚評価方法を実施する触覚評価システムについて説明する。
(第1の実施形態)
図9は、第1の実施形態に係る触覚評価システムの模式図である。便宜のため、図の左右方向をX軸方向、図の奥行き方向をY軸方向、図の上下方向をZ軸方向とする。
本実施形態に係る触覚評価システム100Aにおいて、支持台10の上面に水平スライド機構11が可動自在に設置されている。水平スライド機構11は図略のモータ、ギア、駆動軸などを備えており、支持台10上でX軸方向およびY軸方向に可動し、さらにXY平面上で回転することもできる。水平スライド機構11は上記の第2の機構に相当する。
水平スライド機構11の上面に試料台12が設置されている。試料台12は触覚評価システム100Aによる評価対象となる被検体101が載置されるステージである。なお、被検体101として薄いシート状のものを想定している。
試料台12の適当な箇所に力センサ13が設置されている。力センサ13は試料台12に対して法線方向に加わる力を計測する。
試料台12の周囲を取り囲むように適当な間隔で光源14,14,・・・が配設されている。光源14,14,・・・は、試料台12の上面に略平行に試料台12の中心方向に光14a,14a,…を照射する。
水平スライド機構11の上面に垂直スライド機構15が設置されている。垂直スライド機構15は、水平スライド機構11に設置された支持部15aと、支持部15aに接続されたアーム15bと、アーム15bに把持された透明板15cとを備える。垂直スライド機構15は上記の第1の機構に相当する。
垂直スライド機構15は図略のモータ、ギア、軸などを備えており、アーム15bをZ軸方向に駆動する。透明板15cは試料台12の上方略中央部に試料台12の上面と平行に配置されている。
透明板15cの下面に透明の擬似指16が設置されている。擬似指16は弾性特性を有する透明ゲルでできており、その形状は略球欠である。擬似指16の平面は透明板15cの下面と接触し、擬似指16の球冠は試料台12側を向いている。すなわち、垂直スライド機構15のアーム15bがZ軸方向下へ駆動されることで、擬似指16の球冠の先端部分が試料台12に載置された被検体101の表面に押し当てられるようになっている。そしてそのときの押し当て力が力センサ13によって計測される。
アーム15bの上端部にカメラ17が設置されている。カメラ17は、試料台12の上方略中央部に当たる位置に配置され、擬似指16の上方から擬似指16と被検体101との接触面を撮像する。カメラ17は上記の測定装置に相当する。
図10は、第1の実施形態において被検体101と接触した擬似指16を平面視した模式図である。便宜のため、試料台12は円形とし、試料台12の周囲に8個の光源14,14,・・・が配置されているものとし、被検体101、透明板15c、カメラ17などの図示は省略している。被検体101と接触した擬似指16を平面視すると、擬似指16と被検体101との接触領域16aと非接触領域16bとで違った画像に見える。ここで光源14,14,・・・から試料台12の中心方向に光14a,14a,・・・を照射することで、非接触領域16bは光14a,14a,・・・をよく透過するため明るく見えるが、接触領域16aは光14a,14a,・・・が乱反射するため暗く見える。このように光源14,14,・・・から光14a,14a,・・・を照射することにより接触領域16aをより明確に捉えて、擬似指16と被検体101との接触面をより正確に測定することができる。
図9へ戻り、水平スライド機構11、力センサ13、垂直スライド機構15、およびカメラ17は、コンピュータ20に接続されている。コンピュータ20は上記の計算処理装置に相当する。コンピュータ20は力センサ13から信号を受けて、擬似指16の押し当て力が一定になるように垂直スライド機構15を制御する。また、コンピュータ20は擬似指16を被検体101に一定の力で押し当てた状態で水平スライド機構11を制御して試料台12に載置された被検体101を決められた通りに動かす。そして、コンピュータ20は、カメラ17が撮像した画像を解析して擬似指16と被検体101との接触面を抽出し、その偏心度を計算する。さらに、コンピュータ20は、被検体101の動きと偏心度との関係をパラメータ化し、得られたパラメータに基づいて被検体101に触れたときの触覚を定量的に評価して評価結果を出力する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る触覚評価システム100Aでは透明ゲルでできた擬似指16を使用する必要がある。被検体101の下に圧力分布センサを設ければ当該圧力分布センサの信号から擬似指16と被検体101との接触面が計算できるため、擬似指16を透明ゲルにする必要はなくなるが、圧力分布センサの精度が低いため接触面を高精度に測定することが困難である。また、第1の実施形態に係る触覚評価システム100Aでは被検体101は薄いシート状のものに制限される。第2の実施形態に係る触覚評価システムはこれらの制限をなくすものである。
図11は、第2の実施形態に係る触覚評価システムの模式図である。便宜のため、図の左右方向をX軸方向、図の奥行き方向をY軸方向、図の上下方向をZ軸方向とする。
本実施形態に係る触覚評価システム100Bにおいて、支持台10の上面に水平スライド機構11が可動自在に設置されている。水平スライド機構11は図略のモータ、ギア、駆動軸などを備えており、支持台10上でX軸方向およびY軸方向に可動し、さらにXY平面上で回転することもできる。水平スライド機構11は上記の第2の機構に相当する。
水平スライド機構11の上面に試料台12が設置されている。試料台12は、水平スライド機構11の上面に設置された下部ステージ12aと、その上方に位置する上部ステージ12bと、これら両ステージを連結する関節機構12c,12c,・・・とを備える。関節機構12c,12c,・・・は図略のモータ、ギア、軸などを備えており、上部ステージ12bをZ軸方向に駆動する。さらに、関節機構12c,12c,・・・は上部ステージ12bを任意の角度に傾斜させることができる。上部ステージ12bは触覚評価システム100Bによる評価対象となる被検体101が載置されるステージである。なお、被検体101として薄いシート状のものに限らず、任意の厚み、任意の立体形状のものを使用することができる。
水平スライド機構11の上面にフレーム21,21が立設されている。一方のフレーム21に関節機構22が設置されている。関節機構22の先端部は力センサ13を介して、擬似指16が取り付けられる取付板23に接続されている。関節機構22は上記の第1の機構に相当する。
取付板23の下面に擬似指16が設置されている。擬似指16は弾性材料でできており、その形状は略球欠である。擬似指16の平面は取付板23の下面と接触し、擬似指16の球冠は試料台12側を向いている。すなわち、関節機構22が取付板23をZ軸方向下へ駆動することで、擬似指16の球冠の先端部分が試料台12の上部ステージ12bに載置された被検体101の表面に押し当てられるようになっている。そしてそのときの押し当て力が力センサ13によって計測される。
2つのフレーム21,21に平面視円環形状の円環フレーム24が支持されている。円環フレーム24は擬似指16の球冠の先端部分を取り囲むように配置されている。
円環フレーム24の内面にフォトリフレクタやレーザー変位計などの測距素子25,25,・・・が適当な間隔で配置されている。測距素子25,25,・・・は円環フレーム24の内側に存在する物体に光25a,25a,・・・を発光し、その反射光25b,25b,・・・を受光することでその物体まで距離を測定する。
図12は、第2の実施形態において被検体101と接触した擬似指16を平面視した模式図である。便宜のため、円環フレーム24の内面に8個の測距素子25,25,・・・が配置されているものとし、関節機構22、取付板23、力センサ13などの図示は省略している。擬似指16と被検体101とが接触して接触領域16aが形成されている場合、測距素子25,25,・・・が発光した光25a,25a,・・・は擬似指16と被検体101との接触領域16aで反射し、測距素子25,25,・・・は反射光25b,25b,・・・を受光する。そして、各測距素子25の測定結果を総合することで擬似指16と被検体101との接触領域16aの接触面を抽出することができる。
なお、円環フレーム24と擬似指16の先端部とに位置ずれがあると、測距素子25,25,・・・が擬似指16と被検体101との接触面をピンポイントで測距することは難しい。そこで、Z軸方向にある程度の範囲を持たせて当該接触面を測距し、その平均値を用いるようにしてもよい。
図11へ戻り、水平スライド機構11、関節機構12c,12c,・・・、力センサ13、関節機構22、および測距素子25,25,・・・は、コンピュータ20に接続されている。コンピュータ20は上記の計算処理装置に相当する。コンピュータ20は力センサ13から信号を受けて、擬似指16の押し当て力が一定になるように関節機構22を制御する。また、コンピュータ20は擬似指16を被検体101に一定の力で押し当てた状態で水平スライド機構11を制御して試料台12に載置された被検体101を決められた通りに動かす。そして、コンピュータ20は、測距素子25,25,・・・の信号を解析して擬似指16と被検体101との接触面を抽出し、その偏心度を計算する。さらに、コンピュータ20は、被検体101の動きと偏心度との関係をパラメータ化し、得られたパラメータに基づいて被検体101に触れたときの触覚を定量的に評価して評価結果を出力する。
以上のように本実施形態によると、擬似指16を一定の力で被検体101に押し当てた状態で擬似指16または被検体101を動かしたときの擬似指16または被検体101の動きと擬似指16と被検体101との接触面との変化の関係をパラメータ化し、当該パラメータに基づいて触覚が定量的に評価される。被検体101表面の微細な凹凸や擬似指16の濡れ具合などによって得られるパラメータが変わり得ることから、これら観点も考慮した高精度な触覚評価が可能になる。
以上のように、本発明における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
100A,100B 触覚評価システム
101 被検体
16 擬似指
15 垂直スライド機構(第1の機構)
22 関節機構(第1の機構)
11 水平スライド機構(第2の機構)
17 カメラ(測定装置)
25 測距素子(測定装置)
20 コンピュータ(計算処理装置)

Claims (10)

  1. 被検体に弾性材料でできた擬似指を一定の力で押し当てるステップと、
    前記被検体に前記擬似指を一定の力で押し当てた状態で前記擬似指の押し当て方向に対して垂直となる方向に前記擬似指または前記被検体を動かすステップと、
    前記擬似指または前記被検体を動かしたときの前記擬似指と前記被検体との接触面の変化を取得して当該接触面の偏心度を計算するステップと、
    前記擬似指または前記被検体の移動量と前記接触面の偏心度との関係をパラメータ化するステップと、
    得られたパラメータに基づいて前記被検体に触れたときの触覚を定量的に評価するステップとを備える触覚評価方法。
  2. 前記被検体を動かすステップにおいて前記擬似指の押し当て方向の軸回りに前記擬似指または前記被検体を回転させ、
    前記接触面の変化を取得するステップにおいて前記接触面の回転度を計算し、
    前記パラメータ化するステップにおいて前記擬似指または前記被検体の回転角度と前記接触面の回転度との関係をパラメータ化する請求項1に記載の触覚評価方法。
  3. 前記擬似指が透明ゲルで形成されており、
    前記接触面の変化を取得するステップにおいて前記擬似指の平面視方向から前記接触面を撮像して前記接触面を測定する請求項1または2に記載の触覚評価方法。
  4. 前記接触面の変化を取得するステップにおいて前記接触面の周りから前記接触面に平行に光を当てた状態で前記接触面を撮像する請求項に記載の触覚評価方法。
  5. 前記接触面の変化を取得するステップにおいて前記擬似指と前記被検体との接触箇所の周りを測距して前記接触面を測定する請求項1または2に記載の触覚評価方法。
  6. 前記接触面の変化を取得するステップにおいて前記被検体の周りに配したフォトリフレクタにより前記擬似指と前記被検体との接触箇所の周りを測距する請求項に記載の触覚評価方法。
  7. 被検体に弾性材料でできた擬似指を一定の力で押し当てる第1の機構と、
    前記被検体に前記擬似指を一定の力で押し当てた状態で前記擬似指の押し当て方向に対して垂直となる方向に前記擬似指または前記被検体を動かす第2の機構と、
    前記擬似指と前記被検体との接触面を測定する測定装置と、
    前記擬似指または前記被検体を動かしたときの前記接触面の変化を取得して当該接触面の偏心度を計算し、前記擬似指または前記被検体の移動量と前記接触面の偏心度との関係をパラメータ化し、得られたパラメータに基づいて前記被検体に触れたときの触覚を定量的に評価する計算処理装置とを備えた触覚評価システム。
  8. 前記第2の機構は、前記擬似指の押し当て方向の軸回りに前記擬似指または前記被検体を回転させ、
    前記計算処理装置は、前記接触面の変化に基づいて前記接触面の回転度を計算し、前記擬似指または前記被検体の回転角度と前記接触面の回転度との関係をパラメータ化し、得られたパラメータに基づいて前記被検体に触れたときの触覚を定量的に評価する請求項7に記載の触覚評価システム。
  9. 前記擬似指が透明ゲルで形成されており、
    前記測定装置が前記擬似指の上方から前記接触面を撮像するカメラである請求項7または8に記載の触覚評価システム
  10. 前記測定装置が、前記擬似指の先端の周囲に配置され、前記擬似指と前記被検体との接触箇所までの距離を測定する複数の測距素子を含む請求項7または8に記載の触覚評価システム
JP2016135730A 2016-07-08 2016-07-08 触覚評価方法および触覚評価システム Active JP6729930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016135730A JP6729930B2 (ja) 2016-07-08 2016-07-08 触覚評価方法および触覚評価システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016135730A JP6729930B2 (ja) 2016-07-08 2016-07-08 触覚評価方法および触覚評価システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018004585A JP2018004585A (ja) 2018-01-11
JP6729930B2 true JP6729930B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=60949110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016135730A Active JP6729930B2 (ja) 2016-07-08 2016-07-08 触覚評価方法および触覚評価システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6729930B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7176900B2 (ja) * 2018-09-13 2022-11-22 株式会社 資生堂 変形撮影装置、変形撮影支援装置および変形撮影方法
JP7239982B2 (ja) * 2019-06-04 2023-03-15 国立大学法人広島大学 触覚評価システム、触覚評価方法及びプログラム
JP7461638B2 (ja) 2020-05-25 2024-04-04 国立大学法人広島大学 触覚評価装置、触覚評価方法及びプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0443910A (ja) * 1990-06-11 1992-02-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 植物茎成長監視方法および監視装置
FR2857449B1 (fr) * 2003-07-08 2005-12-23 Centre Nat Rech Scient Procede de mesure de proprietes tribologiques et rheologiques de materiaux et dispositif permettant sa mise en oeuvre
JP4621827B2 (ja) * 2004-03-09 2011-01-26 財団法人名古屋産業科学研究所 光学式触覚センサ、光学式触覚センサを利用したセンシング方法、センシングシステム、物体操作力制御方法、物体操作力制御装置、物体把持力制御装置及びロボットハンド
JP4729723B2 (ja) * 2004-09-14 2011-07-20 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 触覚センサ、摩擦検査装置、把持装置及び滑り余裕計測方法
JP5003974B2 (ja) * 2008-08-01 2012-08-22 国立大学法人東京農工大学 接触面積測定装置および接触面積測定方法
JP6161157B2 (ja) * 2013-07-16 2017-07-12 国立大学法人広島大学 印加力推定方法、印加力推定プログラム、およびコンピュータ入力デバイス
JP6232273B2 (ja) * 2013-12-10 2017-11-15 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 指先接触状態測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018004585A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lin et al. Sensing the frictional state of a robotic skin via subtractive color mixing
JP6729930B2 (ja) 触覚評価方法および触覚評価システム
US20090278798A1 (en) Active Fingertip-Mounted Object Digitizer
CN111093914A (zh) 用于测量夹持安全性的基于摩擦力的触觉传感器
Cramphorn et al. Addition of a biomimetic fingerprint on an artificial fingertip enhances tactile spatial acuity
Shin et al. Geometry-based haptic texture modeling and rendering using photometric stereo
Jia et al. Lump detection with a gelsight sensor
CN113260830B (zh) 用于评估样品材料的机械特性的光学触诊装置和方法
Shin et al. Hybrid framework for haptic texture modeling and rendering
CN112652060A (zh) 一种基于粒子图像测速法的多模态视触觉传感系统及方法
CN110455454A (zh) 一种基于视觉的多阵列点三维力测量方法及其装置
Peyre et al. Tactile perception of textile surfaces from an artificial finger instrumented by a polymeric optical fibre
Li et al. When vision meets touch: A contemporary review for visuotactile sensors from the signal processing perspective
JP2015114169A (ja) 指先接触状態測定装置
Wang et al. A novel vision-based tactile sensor using particle image velocimetry for multi-modal object detection and force sensing
US20170297206A1 (en) Measuring distance and contact force during robotic manipulation
Ando et al. Rubber artificial skin layer with flexible structure for shape estimation of micro-undulation surfaces
Dementyev et al. Mechanical imaging of soft tissues with miniature climbing robots
D'Angelo et al. An integrated approach to characterize the behavior of a human fingertip in contact with a silica window
Yoshimoto et al. Estimation of object elasticity by capturing fingernail images during haptic palpation
JP7403770B2 (ja) 触感測定システム
JP7176900B2 (ja) 変形撮影装置、変形撮影支援装置および変形撮影方法
Desai et al. A large-area tactile force sensor for measuring ground reaction forces from small legged robots
JP6161157B2 (ja) 印加力推定方法、印加力推定プログラム、およびコンピュータ入力デバイス
US20230408251A1 (en) Multimodal Proximity and Visuotactile Sensing Through Transmissive Membrane

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6729930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250