JP6728832B2 - 音響機器の設定方法 - Google Patents
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Description
そのスピーカプロセッサの例を非特許文献1に示す。このスピーカプロセッサは、イコライザーやディレイ等、スピーカー調整用の各種機能のコンポーネントを備え、ユーザが各コンポーネントのパラメータを変更して、信号処理の効果を調整する。スピーカプロセッサを上手く調整すれば、種々のスピーカーに、最適なプロセッシングをかけることができる。
本発明は、上記のように方法として実施する他、システム、装置等、任意の態様で実施することができる。
まず、図1に、本発明の設定方法の1つの実施形態であるパワーアンプ1の構成を示すブロック図を示す。
図1のパワーアンプ1は、基本的にAch(A channel)とBch(B channel)との2ch構成であり、バス24で接続された、CPU(Central Processing Unit)10、フラッシュメモリ11、RAM(Random Access Memory)12、その他I/O13、操作子14、表示器15と、波形入力部20、デジタル信号処理部21、D/A・A/D部22、アナログ電力増幅部23とを備えている。上記したデジタル信号処理部21は、1乃至複数のDSP(Digital Signal Processor)で構成される。
この図に示すように、波形入力部20からのAchとBchの2つの音信号は、符号40で示すルート制御aのブロックに供給される。ルート制御aでは、ユーザにより選択された入力構成に応じて、図5(a)に示されるDUAL/PARALLEL/SUMの何れかの接続を行う。(a1)DUALでは、供給されたAchの音信号をAchの音信号として出力し、供給されたBchの音信号をBchの音信号として出力する。(a2)PARALLELでは、供給されたAchの音信号をAchとBchの2つの音信号として出力する。(a3)SUMでは、供給されたAchとBchの2つの音信号を混合して、その和の音信号をAchとBchの2つの音信号として出力する。ルート制御aからのAchとBchの2つの音信号は、それぞれ入力側処理を行う2つのIN信号処理41a,41bへ供給され、各chのIN信号処理41a,41bでは、直列接続された複数ブロック(マルチバンドコンプ、ディレイ等)により、その各chに接続されたスピーカとは無関係に、共通の信号処理を供給された音信号に施す。IN信号処理部の各ブロックが信号処理に用いるパラメータセットは、後述するコンフィグデータの適用時に、所定値に初期設定される。
選択肢となる複数の出力構成と複数の入力構成のマトリクスとして示されるアンプモードのテーブルを図6に示す。このテーブルは、6つの出力構成が並べられた行と、5つの入力構成が並べられた列を有する。テーブルの全ての選択枠(セル)は30あり、それぞれの選択枠にアンプモードを設定可能ではあるが、本発明においては必要性の薄いアンプモードを省略して、選択肢を限られたモード数、例えば15モードに限定していることを特徴としている。この15のアンプモードの1つが、ユーザが選択した出力構成と入力構成とに基づいて選択される。出力構成の各選択肢について説明すると、[FULL+FULL]は、アンプ1のAchとBchの2出力端子に、全可聴帯域をカバーするタイプ(FULLタイプ)のスピーカシステム(全域システム)を1台ずつ(計2台)接続する出力構成である。このスピーカシステムは、1wayに限らず、2wayや3wayでもよい。この場合、各スピーカシステムには、アンプ1から全可聴帯域の音信号が供給される。
[FULL+SUB]は、アンプ1のAchの出力端子にFULLタイプのスピーカシステムを、アンプ1のBchの出力端子にSUBタイプのスピーカシステムをそれぞれ接続する出力構成である。対応するコンフィグデータを適用すると、FULLタイプのスピーカシステムには、アンプ1から全可聴帯域のうち低域がカットされた音信号が供給され、SUBタイプのスピーカシステムには、その低域の音信号が供給される。
[FULL(BOOST)]は、アンプ1のAchの出力端子に、FULLタイプのスピーカシステムを1台接続し、アナログ電力増幅部23で供給可能な全電力をAchの電力増幅に使うことにより、その1台のスピーカシステムをより強力に駆動する出力構成である。アンプ1のBchの出力を無音信号にし、Bch出力の保護回路の制限を緩めることで、スピーカシステムを2台接続しているときに比べ、1台のスピーカシステムをより大きな音で鳴らせる(Boost動作)。対応するコンフィグデータを適用すると、Achのスピーカシステムには、アンプ1から全可聴帯域の音信号が供給され、仮に、Bchにスピーカを接続したとしても、そのスピーカシステムには無音の音信号が供給され音は鳴らない。
[SUB(BOOST)]は、アンプ1のAchの出力端子に、SUBタイプのスピーカシステムを1台接続し、全電力をAchの電力増幅に用いて、そのスピーカシステムを強力に駆動する出力構成である。上記と同様に、1台のスピーカシステムを、より大きな音で鳴らせる(Boost動作)。
[入力1ch、全段2ch]は、ユーザが、パワーアンプ1のAchに1つの音信号を入力し、対応するコンフィグデータにより、アンプ1は、Achの入力信号を、IN信号処理41aとSP信号処理43a、および、IN信号処理41bとSP信号処理43bで並列に処理する入力構成である。
[入力1ch、後段2ch]は、ユーザが、アンプ1のAchに1つの音信号を入力し、対応するコンフィグデータにより、アンプ1は、Achの入力信号をIN信号処理41aで処理した後、その処理後の音信号を、SP信号処理43a,43bで並列に処理する入力構成である。
[入力1ch、全段1ch]は、Boost動作用の入力構成であり、ユーザは、アンプ1のAchに1つの音信号を入力し、対応するコンフィグデータにより、アンプ1は、Achの入力信号を、IN信号処理41aとSP信号処理43aで処理する入力構成である。
[入力2ch、混合]は、Boost動作用の入力構成であり、ユーザは、アンプ1のAchとBchに独立した2つの音信号を入力し、対応するコンフィグデータにより、アンプ1は、2つの入力信号を混合し、上述した[入力1ch、**(「*」はワイルドカード)]の入力構成と同様の態様で、その和の音信号に、IN信号処理とSP信号処理とを施す入力構成である。この場合、[出力構成]に応じて、IN信号処理とSP信号処理の経路が一意に決まる。
ここで、図4の各SP信号処理の各ブロックの信号処理を説明する。クロスオーバー50は、接続されたスピーカ3の組み合わせに応じて、入力された音信号から、指定されたカットオフ周波数に基づいて、低域の音信号または高域の音信号を取り出す。各chのクロスオーバー50で音信号から高域と低域の何れを取り出して出力するか、或いは、音信号をそのまま出力するかは、選択されたアンプモードのコンフィグデータが指定する。例えば、ユーザにより[FULL+SUB]または[BI-AMP]の出力構成が指定された場合に、ユーザの選択したSPプリセットに基づいてカットオフ周波数を決め、そのカットオフ周波数でAchの入力信号を低域と高域の音信号に分けてそれぞれAchとBchとから出力する。また、EQ52は、音信号の周波数特性を調整するイコライザであり、ここでは、接続されたスピーカ3から放音される音の周波数特性を平坦化するのに用いられる。このEQ52は、所望の周波数特性に近づけて音作りするのに用いてもよい。リミッタ53は、アナログ電力増幅部23からの出力の電力値が、指定された制限値を超えないように、音信号のレベルを制限する。その制限値は、アナログ電力増幅部23の出力可能電力や、接続されたスピーカ3の許容入力に応じて設定される。BOOST動作時にはその制限値を緩めて、大出力を可能とする。また、ディレイ51は、音信号を、指定された遅延時間だけ遅延して出力する。一般に、複数のスピーカ3から放音される音の位相を相互に揃えるのに用いられるが、特に、[FULL+SUB]や[BI-AMP]の場合には、高域用スピーカと低域用スピーカの位相合わせに用いられる。
ユーザが、パネルのメニューキー(Menu)30cを押すと、CPU10は、表示器15に、《a》の[MENU]画面を表示させる。この[MENU]画面で、ユーザがパネルのエンコーダー30eを回して画面中のカーソルを[CONFIG WIZARD]に移動し、エンコーダー30eをプッシュすると、CPU10は、このコンフィグウィザード処理を起動する。このように、エンコーダー30eのプッシュスイッチはエンターキーとして機能する。また、エンコーダ30eの回転により、ある画面ではカーソルが移動し、別の画面ではパラメータ値が変化する。ある文字にアイコンがあるとき、その文字は背景白の黒文字で表示され、ある文字にアイコンがないとき、その文字は背景黒の白抜き文字で表示される。また、これから説明する各選択画面には、選択肢毎のチェック欄が表示されており、直近に選択された選択肢のチェック欄にチェックが入っている。コンフィグウィザード処理が開始されると、ステップS10で、CPU10は、《b》の[SP TYPE]画面を表示器15に表示する。[SP TYPE]画面では、6つの出力構成の1つを、ユーザがエンコーダー30eを回すことで、スクロールしつつカーソルを動かして仮選択できる。この画面内の右部には、仮選択されている出力構成に応じたアイコン(図7(a))が表示される。所望の出力構成が選択されたら、ユーザは、エンコーダー30eをプッシュし、出力構成の選択を確定する。CPU10は、その出力構成の矩形のチェック欄にチェックを入れ、ステップS11に進む([NEXT])。
図示していないが、ステップS13内の次の処理で、BchのスピーカタイプがAchと同じ場合、CPU10は、Achで選択された製品をBchでも選択するか否か、ユーザに尋ねる画面を表示器15に表示する。ここで、ユーザが選択すると応答した場合は、CPU10は、BchでもAchと同じ製品(SPプリセット)を選択し、ステップS14に進む。ここで、ユーザが選択しないと応答した場合、又は、BchのスピーカタイプがAchと異なる場合は、CPU10は、上述したAchの場合と同様に、Bchの[SP SERIES]画面でユーザから1つのシリーズの選択を受け付け、次いで、[SP MODEL]画面でユーザから1つの製品(SPプリセット)の選択を受け付ける。その各選択処理中において、ユーザがリターンキー30dを押すと、CPU10は、直前の選択処理に戻り([BACK])、直前の選択処理を再度実行する。そして、AchとBchのSPプリセットの選択が終了すると、CPU10は、ステップS14に進む。
以上の説明では、出力構成の選択肢は6つだったが、6つに限定する必要は無い。例えば、図6の表の[FULL+FULL]、[SUB+SUB]、[FULL+SUB]の3つだけでも良い。また、入力構成の選択肢も、実施例に限定する必要は無い。本発明では、選択されるモード数が、出力構成の数と入力構成の数との積より少ない数にできればよい。
以上説明した本発明にかかる実施形態は、出力構成と、出力構成に応じて制限された入力構成をユーザに提示して、ユーザに出力構成および入力構成を指定させ、指定した出力構成および入力構成に応じて制限されたアンプモードをユーザに提示して、その1つのアンプモードを選択させることを特徴としている。また、ユーザが選択したアンプモードには、パワーアンプにどういう特性のスピーカを接続するかの情報が入っているので、そのアンプモードで選択できるSPプリセットが絞られるようになることを特徴としている。
Claims (8)
- nを1以上の整数とする時、n入力部およびn出力部に接続された信号処理部を備えた音響機器の設定方法であって、
複数のコンフィグデータを用意する第1ステップと、
複数のスピーカに対応する複数のプリセットを用意する第2ステップと、
前記音響機器の入力構成および出力構成についてユーザは選択操作を行い、当該選択操作の選択結果に基づいて複数のコンフィグデータの中から1つのコンフィグデータを選択する第3ステップと、
選択されたコンフィグデータに対応するスピーカを、前記複数のスピーカの中から抽出する第4ステップと、
抽出されたスピーカの中からの1のスピーカの選択を、ユーザから受け取る第5ステップと、
選択されたコンフィグデータと、選択されたスピーカに対応するプリセットを、前記信号処理部が行う音信号処理に適用する第6ステップと、
を備えることを特徴とする音響機器の設定方法。 - 前記複数のコンフィグデータは、それぞれ、前記n出力部に接続されるnスピーカのタイプを指定し、
前記第4ステップでは、前記複数のスピーカの中から、前記コンフィグデータにより指定されたタイプのスピーカを抽出することを特徴とする請求項1に記載の音響機器の設定方法。 - 前記複数のコンフィグデータは、前記タイプとして、全域システム、または、低域システムを指定することを特徴とする請求項2に記載の音響機器の設定方法。
- 前記複数のコンフィグデータには、前記タイプとしてバイアンプを指定するコンフィグデータが含まれることを特徴とする請求項3に記載の音響機器の設定方法。
- 前記複数のコンフィグデータは、それぞれ、前記信号処理部における、前記n入力部から前記n出力部までの音信号の経路と、その経路における処理ブロックの音信号処理とを規定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の音響機器の設定方法。
- 前記複数のコンフィグデータは、前記処理ブロックのクロスオーバの動作を指定し、
前記クロスオーバのカットオフ周波数は、前記第5ステップで選択されたスピーカに対応するプリセットに基づいて決定されることを特徴とする請求項5に記載の音響機器の設定方法。 - 前記第5ステップで選択されたスピーカに対応するプリセットは、当該スピーカの周波数特性を平坦化するイコライザのパラメータを含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の音響機器の設定方法。
- 前記第5ステップで選択されたスピーカに対応するプリセットは、当該スピーカの許容入力を示すパラメータを含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の音響機器の設定方法。
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