JP6721645B2 - 光学フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、光学フィルムに関する。
偏光板の製造時や偏光板を市場流通させる際に、偏光板には、その表面を保護するための剥離可能な表面保護フィルムが貼着されることがある。このような表面保護フィルムは通常、偏光板を表示装置等の装置に組み込む際や組み込みが完了した後に、剥離されて除去される。
特許4208187号公報
偏光板が用いられるスマートフォンやタブレット等の携帯端末では、ディスプレイ(表示部)が方形状ではなく、方形状をなす辺の一部に切欠き部が形成された形状とされることがある。このような切欠き部を有するディスプレイでは、ディスプレイの形状に合わせて切欠き部を有する偏光板が貼合されることになる。偏光板は、一方の表面に表面保護フィルムが積層され、他方の面に偏光板用粘着剤層を被覆する剥離フィルムが積層された光学フィルムとして流通するため、表面保護フィルムも切欠き部を有することになる。
偏光板をディスプレイに組み込む際は、まず、光学フィルムから剥離フィルムが剥離され、露出した粘着剤層を介して光学フィルムが表示素子に貼合される。次いで、光学フィルムから表面保護フィルムが剥離されることにより、偏光板がディスプレイに組み込まれる。
切欠き部を有する光学フィルムは、表面保護フィルムを剥離しづらいことがあるという問題があった。具体的には、光学フィルムの表面保護フィルム上に剥離用テープを貼合し(例えば、図2に示す符号「39」を参照。)、この剥離用テープを把持して引き起こすことにより、表面保護フィルムを剥離することがある。このとき、剥離用テープを引き起こす方向と表面保護フィルムを引き起こす方向とが一致していない領域が存在すると、剥離用テープが表面保護フィルムから剥がれ、光学フィルムから表面保護フィルムを剥離できないことがあった。
本発明は、切欠き部を有する場合にも、表面保護フィルムを良好に剥離することができる光学フィルムの提供を目的とする。
本発明は、以下の光学フィルムを提供する。
〔1〕 偏光板と、前記偏光板の一方の表面に剥離可能に貼合された表面保護フィルムとを含む光学フィルムであって、
前記表面保護フィルムは、基材層と粘着剤層とを有し、
前記光学フィルムは、平面視において、少なくとも一辺に切欠き部を有する方形状又は角丸方形状であり、
前記光学フィルムは、前記粘着剤層の少なくとも前記偏光板側の表面の端部が、前記基材層の端部から15μm以上内側に位置するように形成された糊欠け部を有し、
前記糊欠け部は、前記切欠き部を有する一辺の少なくとも一部に形成されている、光学フィルム。
〔2〕 前記切欠き部は、前記光学フィルムの平面視において前記切欠き部を有する一辺に対向する辺に向かって凹となる凹形状を有する、〔1〕に記載の光学フィルム。
〔3〕 前記方形状又は角丸方形状は、長方形状又は角丸長方形状であり、
前記切欠き部を有する一辺は、短辺の少なくとも一方である、〔1〕又は〔2〕に記載の光学フィルム。
〔4〕 前記糊欠け部は、前記切欠き部を有する一辺の長さの15%以上の範囲に形成されている、〔2〕又は〔3〕に記載の光学フィルム。
〔5〕 前記糊欠け部は、前記切欠き部を有する一辺の長さの15%以上の範囲に連続的に形成されている、〔2〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の光学フィルム。
〔6〕 前記光学フィルムは、さらに、孔部を有し、
前記糊欠け部は、さらに、前記孔部の周部分の少なくとも一部に形成されている、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の光学フィルム。
〔7〕 前記糊欠け部は、前記孔部の周部分のうち少なくとも前記切欠き部を有する一辺側に形成されている、〔6〕に記載の光学フィルム。
〔8〕 偏光板と、前記偏光板の一方の表面に剥離可能に貼合された表面保護フィルムとを含む光学フィルムであって、
前記表面保護フィルムは、基材層と粘着剤層とを有し、
前記光学フィルムは、
孔部と、
前記粘着剤層の少なくとも前記偏光板側の表面の端部が、前記基材層の端部から15μm以上内側に位置するように形成された糊欠け部と、を有し、
前記糊欠け部は、前記孔部の周部分の少なくとも一部に形成されている、光学フィルム。
〔9〕 前記糊欠け部は、前記孔部の全周に形成されている、〔6〕〜〔8〕のいずれかに記載の光学フィルム。
〔10〕 前記糊欠け部は、前記粘着剤層の偏光板側の表面の端部が、前記粘着剤層の前記基材層側の表面の端部よりも内側に位置するように形成された領域である、〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の光学フィルム。
〔11〕 前記偏光板と前記表面保護フィルムとの間の剥離力は、0.10N/25mm以下である、〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の光学フィルム。
〔12〕 前記光学フィルムの前記偏光板側に、偏光板用粘着剤層を有する、〔1〕〜〔11〕のいずれかに記載の光学フィルム。
本発明の光学フィルムによれば、切欠き部を有する場合にも、表面保護フィルムを良好に剥離することができる。
(a)は、本発明の光学フィルムの一例を模式的に示す概略の平面図であり、(b)は、(a)におけるM−M’断面図、(c)は、(a)におけるN−N’断面図である。 本発明の光学フィルムから表面保護フィルムを剥離する工程の一例を模式的に示す概略の平面図である。 本発明の光学フィルムを製造に用いる切削加工装置の一例を模式的に示す概略の斜視図である。 (a)〜(d)は、本発明の光学フィルムの他の例を模式的に示す概略の平面図である。 (a)は、本発明の光学フィルムのさらに他の一例を模式的に示す概略の平面図であり、(b)は、(a)におけるQ−Q’断面図である。 本発明の光学フィルムのさらに他の一例を模式的に示す概略の平面図である。 表面保護フィルムの粘着剤層側の表面を光学顕微鏡で観察した画像を示す図である。 実施例及び比較例で得た光学フィルムの概略の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の光学フィルムの好ましい実施形態について説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
〔第1の実施形態〕
図1(a)〜(c)は、光学フィルムの一例を模式的に示す概略図であり、図1(a)は、平面図であり、図1(b)は、図1(a)におけるM−M’断面図、図1(c)は、図1(a)におけるN−N’断面図である。本実施形態の光学フィルム10は、図1(a)〜(c)に示すように、
偏光板20と、偏光板20の一方の表面に剥離可能に貼合された表面保護フィルム30とを含み、
表面保護フィルム30は、基材層31と粘着剤層32とを有し、
光学フィルム10は、平面視において、一辺に切欠き部11を有する角丸方形状であり、
光学フィルム10は、粘着剤層32の少なくとも偏光板20側の表面の端部が、基材層の端部から15μm以上内側に位置するように形成された糊欠け部12を有し、
糊欠け部12は、切欠き部11を有する辺10aの少なくとも一部に形成されているものである。
光学フィルム10は、偏光板20側の表面に偏光板用粘着剤層を有していてもよく、この場合、光学フィルムは、表面保護フィルム、偏光板、及び偏光板用粘着剤層をこの順に有する。また、光学フィルムはさらに、偏光板用粘着剤層を被覆する剥離フィルムを有していてもよく、この場合、光学フィルムは、表面保護フィルム、偏光板、偏光板用粘着剤層、及び剥離フィルムをこの順に有する。
本実施形態では、図1(a)に示すように、平面視において4つの角丸部分を有する角丸長方形状の光学フィルム10を例に挙げて説明するが、光学フィルムはこれに限定されない。光学フィルムは、方形状であってもよく、方形が有する4つの角のうち1つ以上が角丸となっており、角部分と角丸部分とが混在する形状であってもよい。なお、本明細書において、角丸方形状とは方形が有する4つの角のうち少なくとも1つが角丸となっている形状をいい、方形状とは4つの角を有する形状をいうものとする。また、本明細書において、方形状とは長方形状又は正方形状をいうものとする。なお、角丸方形状の光学フィルムの角丸部分を介して連続する2つの辺の境界は、角丸部分の輪郭長さを二等分する位置とする。角丸部分の輪郭長さは、角丸部分を介して連続する2つの辺のそれぞれが有する直線部分の当該角丸部分側に位置する端部の間の長さとする。
図1(a)に示す光学フィルム10は、2つの短辺である辺10a,10cと、2つの長辺である辺10b,10dとを有する角丸長方形状であって、辺10aに切欠き部11を有する。光学フィルム10において、辺10aと辺10b及び辺10dとの境界は、角丸部分の輪郭長さを二等分する位置Pab,Pdaであり、辺10cと辺10b及び辺10dとの境界は、角丸部分の輪郭長さを二等分する位置Pbc,Pcdである(いずれも、図1(a)中、黒丸で示す位置)。したがって、光学フィルム10の各辺の長さは、上記した4つの位置の間の光学フィルム10の輪郭に沿う長さであり、辺10aの長さは、位置Pabから位置Pdaまでの長さであり、辺10bの長さは位置Pabから位置Pbcまでの長さであり、辺10cの長さは位置Pbcから位置Pcdまでの長さであり、辺10dの長さは位置Pcdから位置Pdaまでの長さである。
光学フィルム10は、上記したように、短辺の一つである辺10aの一部に切欠き部11を有している。切欠き部11は、図1(a)に示すように、辺10aに対向する辺10cに向かって凹となる凹形状を有している。切欠き部11は、光学フィルム10を適用する装置において偏光板20が貼合されない領域となる部分である。例えば偏光板20がスマートフォンに用いられる場合には、スマートフォンの受話口、スピーカー、カメラレンズ、LEDランプ、近接センサ、照度センサ、指紋認証センサ、操作ボタン等のうちの少なくとも1つが設置される領域等に偏光板20が貼合されないようにするために、光学フィルム10に切欠き部11を設けている。切欠き部11の深さは、20mm以下であることができる。
光学フィルム10は、図1(b)及び(c)に示すように、偏光板20と表面保護フィルム30とが積層されている。表面保護フィルム30は、基材層31と粘着剤層32とを有し、粘着剤層32を介して偏光板20に貼合されている。偏光板20は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に用いられるものである。表面保護フィルム30は、光学フィルム10の製造時や流通時に偏光板20表面を保護するために用いられるものである。そのため、表面保護フィルム30は、偏光板20を表示装置等の装置に組み込む際や組み込みが完了した後に、光学フィルム10から剥離されて除去される。
光学フィルム10は、粘着剤層32の偏光板20側の表面の端部が、基材層31の端部から距離L1の長さ分内側に位置するように形成された糊欠け部12を有する。糊欠け部12における粘着剤層32の端部は、図1(c)に示すように、粘着剤層32の偏光板20側の表面の端部が、粘着剤層32の基材層31側の表面の端部よりも内側に位置するテーパー形状を有している。図1(c)では、粘着剤層32の端部がテーパー形状をなしている糊欠け部12を示しているが、粘着剤層32の偏光板20側の表面の端部が、基材層31の端部から距離L1の長さ分内側に位置するように形成されていれば、これに限定されない。例えば、粘着剤層32の端部が階段状や曲線状に形成されていてもよく、粘着剤層32の基材層31側の表面の端部も偏光板20側の表面の端部も、基材層31の端部から距離L1の長さ分内側にあってもよい。
糊欠け部12における距離L1は、15μm以上であり、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましく、40μm以上であることがさらに好ましく、50μm以上であることがよりさらに好ましく、通常500μm以下であり、100μm以下であってもよい。距離L1が15μm以上であることにより、光学フィルム10から表面保護フィルム30を剥離する際に、辺10a側から表面保護フィルム30を剥離する場合にも、表面保護フィルム30を剥離できないといった剥離不良を抑制することができる。距離L1が大きすぎると、表面保護フィルム30の端部が偏光板20表面からめくれて光学フィルム10の製造時や市場流通時に不具合が生じやすくなる。
距離L1は、光学フィルム10から表面保護フィルム30を剥離し、粘着剤層32側の表面を光学顕微鏡で観察して、基材層31の端部から、粘着剤層32の偏光板20側の表面の端部の位置までの距離のうち最短距離を計測することによって求めることができる。この測定を、切欠き部11を有する辺の基材層側の端部のすべての位置において行い、測定された距離L1の中に15μm以上のものがあれば、距離L1が15μm以上の糊欠け部12を有すると判断するものとする。
図7は、光学フィルム10から表面保護フィルム30を剥離し、粘着剤層32側の表面を光学顕微鏡で観察した画像を示す図である。図7中、左上から右下にかけて斜めに延在する濃い黒色の帯状部分が糊欠け部12であり、この帯状部分の幅を上記の手順で測定して距離L1を決定する。なお、図7中、濃い黒色の帯状部分よりも左斜め下側は、表面保護フィルム30の粘着剤層32を示し、濃い黒色の帯状部分よりも右斜め上側は、光学顕微鏡での観察に用いたガラスを示す。
図1(c)に示す糊欠け部12は、図1(a)に示す切欠き部11を有する辺10aの少なくとも一部に形成されている。これにより、偏光板20を表示装置等の装置に組み込む際や組み込みが完了した後に、光学フィルム10から表面保護フィルム30を剥離する際に、表面保護フィルム30を剥離できない等の剥離不良を抑制することができる。
図2は、光学フィルム10から表面保護フィルム30を剥離する工程の一例を模式的に示す概略の平面図である。光学フィルム10において、上記した剥離不良を抑制することができる理由は次のように推測される。光学フィルム10からの表面保護フィルム30の剥離は、例えば、図2に示すように光学フィルム10の表面保護フィルム30側の表面に、切欠き部11において辺10aを跨ぐように剥離用テープ39を貼付し、この剥離用テープ39を辺10aから辺10cに向かう方向(図2中の矢印方向)に引き起こして、表面保護フィルム30を剥離する。図2に示す光学フィルム10のように切欠き部11が形成されていると、剥離用テープ39の引き起こしにより、切欠き部11の辺10c側に凹んだ部分から辺10aの両端側(位置Pab,Pda側)に向かって表面保護フィルム30を引き起こす必要がある。このときの表面保護フィルム30の引き起こし方向は、剥離用テープ39を引き起こす方向(図2中の矢印方向)と一致していない。そのため、剥離用テープ39を引き起こしても、剥離用テープ39の貼付位置から辺10aの両端側(位置Pab,Pda側)に向かう方向には表面保護フィルム30が引き起こされにくく、剥離用テープ39が表面保護フィルム30から剥離し、光学フィルム10から表面保護フィルム30を剥離できないといった剥離不良が生じることがある。
本実施形態では、光学フィルム10の辺10aの少なくとも一部に糊欠け部12を設けている。これにより、光学フィルム10の辺10a側では、特に引き起こし初期において偏光板20と表面保護フィルム30との剥離力を低減することができるため、上記したように、剥離用テープ39を引き起こす方向と表面保護フィルム30を引き起こす方向とが一致していない領域が存在しても、剥離用テープ39が表面保護フィルム30から剥離し、表面保護フィルム30が偏光板20から剥離されないといった剥離不良の発生を抑制することができる。特に近年、表面保護フィルムの剥離を人手で行うのではなく、機械(剥離装置)によって行う自動化が進められている。また、剥離装置による表面保護フィルム30の剥離では、生産効率等の観点から剥離速度の高速化(例えば50〜150sec/mm)も進められている。本実施の形態によれば、光学フィルム10の切欠き部11を有する辺10aに糊欠け部12を設けることにより、光学フィルム10の表面保護フィルム30に貼付された剥離用テープ39を剥離装置に固定して、表面保護フィルム30を高速で剥離する際にも、表面保護フィルム30の剥離不良を抑制することができる。
図2に示す光学フィルム10では、剥離用テープ39を切欠き部分11に貼付する場合を例に挙げて説明したが、辺10aの切欠き部分11が形成されていない領域に剥離用テープ39を貼付して、表面保護フィルム30の剥離を行う場合にも、表面保護フィルム30の剥離不良を抑制することができる。辺10aの切欠き部分11が形成されていない領域に剥離用テープ39を貼付した場合、切欠き部11の辺10c側に凹んだ部分において表面保護フィルム30を引き起こす方向が、剥離用テープ39を引き起こす方向(図2中の矢印方向)と一致しない。それゆえ、光学フィルム10の辺10aの少なくとも一部に糊欠け部12を設けることにより、光学フィルム10の辺10a側では、偏光板20と表面保護フィルム30との剥離力を低減して表面保護フィルム30の剥離不良を抑制することができると考えられる。
糊欠け部12は、切欠き部11が形成されている辺10aの少なくとも一部に設けられていればよい。糊欠け部12は、辺10aのうちの切欠き部11が形成されている範囲の少なくとも一部に設けられていることが好ましく、剥離用テープ39が貼付される位置及びその周辺に設けられることが好ましい。また、図2に示す位置に剥離用テープ39を貼付する場合、糊欠け部12は、辺10aの曲線部分に設けてもよいが、直線部分に形成されていることがより好ましい。これにより、その理由は明らかではないが、剥離用テープ39を用いて表面保護フィルム30を引き起こす際の偏光板20と表面保護フィルム30との剥離力を低減しやすくなる。糊欠け部12は、光学フィルム10の辺10a〜辺10dのすべて、すなわち光学フィルム10の輪郭全周にわたって形成されていてもよい。
糊欠け部12は、辺10aの長さ(位置Pabから位置Pdaまでの光学フィルム10の輪郭に沿う長さ)の15%以上の範囲に形成されていることが好ましく、20%以上の範囲に形成されていることがより好ましく、30%以上の範囲に形成されていることがさらに好ましく、40%以上の範囲に形成されていてもよく、50%以上の範囲に形成されていてもよい。また、糊欠け部12が形成されている範囲は、辺10aの長さ全長(100%)であってもよいが、偏光板20と表面保護フィルム30との密着性の観点から、90%以下であることが好ましく、80%以下であることがより好ましい。糊欠け部12は、辺10aの長さのうち糊欠け部12が形成された領域の合計の長さが、上記した割合の範囲となるように間欠的に形成されていてもよく、上記の範囲となるように連続的に形成されていてもよい。
糊欠け部12が形成されている範囲は、上記した距離L1の算出方法と同様に光学顕微鏡での観察を行い、距離L1が15μm以上である部分の光学フィルム10の輪郭長さを算出することによって求めることができる。
光学フィルム10における偏光板20と表面保護フィルム30との間の剥離力は、0.10N/25mm以下であることが好ましく、0.09N/25mm以下であることより好ましく、0.08N/25mm以下であることがより好ましく、0.07N/25mm以下であってもよい。光学フィルム10における偏光板20と表面保護フィルム30との間の剥離力は、糊欠け部12が形成されていない領域における剥離力であり、例えば、後述する実施例に記載の方法によって測定することができる。剥離力は、表面保護フィルム30の粘着剤層32に用いる粘着剤の種類、表面保護フィルム30の基材層31の厚み、偏光板20における表面保護フィルム30側の表面処理(親水化処理等)等によって調整することができる。
光学フィルム10は、長尺の偏光板20と長尺の表面保護フィルム30とが積層された光学フィルム原反を、枚葉状に切り出して枚葉状光学フィルムを得、この枚葉状光学フィルムの端面の切削加工を行って得ることができる。光学フィルム原反からの枚葉状光学フィルムの切り出しは、打ち抜きや切断によって行うことができる。また、光学フィルム10の糊欠け部12は、枚葉状光学フィルムを切削加工する際に形成することができる。
枚葉状光学フィルムの切削加工は、図3に示すように、枚葉状光学フィルムを複数枚積み重ねた積層体Wに対して、切削加工装置40を用いて行われる。図3は、光学フィルム10の製造に用いる切削加工装置40の一例を模式的に示す概略の斜視図である。切削加工装置40は、例えば図3に示すように、積層体Wをz方向(枚葉状光学フィルムの積み重ね方向)に挟持して固定する上押さえ具41及び下押さえ具42を備える。下押さえ具42は回転テーブル44に支持され、上押さえ具41には押圧具43が付設されて、押圧具43は、回転テーブル44の回転に同期して回転可能となっている。また、切削加工装置40には、積層体Wの端面を切削加工するための2つの切削回転体45,46が設けられている。切削回転体45,46は、例えばルーターエンドミルであり、円柱状回転体と、この円柱状回転体の側面に回転方向に沿って配設された複数の切削刃とを備える。切削回転体45,46は、積層体Wに対してy方向に接離可能に設けられており、積層体Wの大きさや積層体Wの切削量に応じて移動させることができる。
切削加工装置40にセットされる積層体Wは、枚葉状光学フィルムの4つの辺が積層方向に揃うように積み重ねられ、表面保護フィルム30側が上側となるように積み重ねられてもよく、偏光板20側(又は剥離フィルム側)が上側となるように積み重ねられてもよい。切削加工装置40において、光学フィルム10の辺10b,10dの直線部分を形成する場合には、例えば、切削回転体45,46のx方向及びz方向の位置を固定した状態で回転軸(円柱の軸)を中心に回転させ、切削回転体45,46の間を積層体Wがx方向に移動することにより、積層体Wの端面を切削することができる。切削加工装置40において、光学フィルム10の辺10a,10cの直線部分を形成する場合には、辺10b及び10dを形成する場合と同様に行えばよく、切欠き部11を形成する場合には、積層体をx方向に移動させながら、切削回転体45,46のうちの一方を切欠き部11の形状に応じてy方向に移動させて、積層体Wの端面を切削すればよい。また、光学フィルム10の角丸部分は、回転する切削回転体45,46に積層体Wに当接した状態で回転テーブル44を90°回転させるとともに、角丸形状に応じて、切削回転体45,46をy方向に移動させることにより、積層体Wの角部分を切削して形成することができる。
上記のように、切削加工装置40を用いて積層体Wの端面の切削加工を行う際に、例えば切削回転体45,46の回転速度、切削回転体45,46のy方向への移動量、積層体Wの移動速度(送り速度)を調整することにより、得られる光学フィルム10の端面状態を変化させることができる。これにより、光学フィルム10に形成される糊欠け部12(図1(c))の程度(距離L1)や糊欠け部12の形状を調整することができる。糊欠け部12の距離L1は、例えば、切削回転体45,46の回転速度を小さくする、積層体Wの移動速度を小さくする等によって大きくすることができる。
本実施形態の光学フィルムは、以下に示す変形例のように変更されてもよく、実施形態及びその変形例の各構造及び各工程を組み合わせて実施することもできる。
(第1の実施形態の変形例1)
上記の実施形態では、辺10aの一部に1つの凹形状の切欠き部11を有する光学フィルム10について説明したが、辺10aの全体が切欠き部をなしていてもよく、辺10aに2つ以上の凹形状の切欠き部を有していてもよい。
(第1の実施形態の変形例2)
光学フィルム10では、凹形状の切欠き部11を有する場合を例に挙げて説明したが、切欠き部の形状はこれに限定されない。例えば、図1(a)に示す切欠き部11に代えて、図4(a)〜(d)に示す切欠き部を有していてもよい。図4(a)〜(d)は、本実施形態の光学フィルムの他の例を模式的に示す概略の平面図である。
図4(a)に示す光学フィルム50では、図1(a)に示す凹状の切欠き部11に代えて、辺50aに段差状の切欠き部51を有している。図4(b)に示す光学フィルム60では、図1(a)に示す凹状の切欠き部11に代えて、辺60aに2つの段差状の切欠き部61a,61bを有している。光学フィルム50,60に設けられる段差状の切欠き部51,61a,61bは、角丸長方形状又は長方形状の短辺に設けることが好ましい。
図4(c)に示す光学フィルム70は、辺70a及び辺70cにそれぞれ凹状の切欠き部71,73を有している。光学フィルム70の切欠き部71,73は同じ形状であってもよく、異なる形状であってもよく、例えば、一方が凹状の切欠き部で他方が段差状の切欠き部であってもよい。
図4(d)に示す光学フィルム80は、図1(a)に示す切欠き部11に代えて、U字状の切欠き部81を有している。U字状の切欠き部81のコーナー部分(U字の底辺部分)は、図4(d)に示すように曲線であってもよく、直角であってもよい。また、光学フィルムにおいて、凹状の切欠き部の形状は特に限定されず、図1(a)及び図4(d)に示す形状以外の形状であってもよく、例えばV字状であってもよい。
図1(a)及び図4(a)〜(d)に示す光学フィルムでは、角丸長方形状の短辺に切欠き部を設ける場合を例に挙げて説明したが、長辺に切欠き部を設けてもよい。また、切欠き部は、各辺に1つ設けてもよく、2つ以上設けてもよく、2つ以上設ける場合の切欠き部の形状は、互いに同じであってもよく互いに異なっていてもよい。
〔第2の実施形態〕
図5(a)及び(b)は、光学フィルムの他の例を模式的に示す概略図であり、図5(a)は、平面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるQ−Q’断面図である。以下では、先の実施形態で説明したものと同じ部材については同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の光学フィルム90は、図1(a)に示す光学フィルム10に孔部16を設けた点において、光学フィルム10と異なっている。孔部16は、光学フィルム90全体を貫通するものであり、偏光板21及び表面保護フィルム33のどちらにも設けられている(図5(b))。孔部16は、例えば光学フィルム90がスマートフォンに用いられる場合には、カメラレンズが設置される領域となる部分である。孔部16の直径は、例えば、2mm以上とすることができ、5mm以上であってもよく、また、通常20mm以下であり、15mm以下であってもよく、10mm以下であることが好ましい。孔部16は、図5(a)に示すように円形状であってもよく、楕円形状、四角形状や六角形状等の多角形状や角丸多角形状であってもよい。
光学フィルム90は、図5(b)に示すように、偏光板21と表面保護フィルム33とが積層されている。表面保護フィルム33は、基材層34と粘着剤層35とを有し、粘着剤層35を介して偏光板21に貼合されている。偏光板21及び表面保護フィルム33は、孔部を有している点において、それぞれ偏光板20及び表面保護フィルム30(図1(b))と異なっている。
光学フィルム90は、光学フィルム10と同様に、切欠き部11を有する辺10aに糊欠け部12を有し、さらに孔部16の周部分にも糊欠け部17を有する(図5(b))。光学フィルム90は、粘着剤層35の偏光板20側の表面の端部が、基材層33の端部から距離L2の長さ分内側に位置するように形成された糊欠け部17を有する。糊欠け部17における粘着剤層35の端部は、図5(b)に示すように、粘着剤層35の偏光板21側の表面の端部が、粘着剤層35の基材層34側の表面の端部よりも内側に位置するテーパー形状を有している。図5(b)では、粘着剤層35の端部がテーパー形状をなしている糊欠け部17を示しているが、粘着剤層35の偏光板20側の表面の端部が、基材層34の端部から距離L2だけ内側に位置するように形成されていれば、これに限定されない。例えば、粘着剤層35の端部が階段状や曲線状に形成されていてもよく、粘着剤層35の基材層34側の表面の端部も偏光板21側の表面の端部も、基材層34の端部から距離L2の長さ分内側にあってもよい。
糊欠け部17における距離L2は、15μm以上であり、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましく、40μm以上であることがさらに好ましく、50μm以上であることがよりさらに好ましく、通常500μm以下であり、100μm以下であってもよい。距離L2が15μm以上であることにより、光学フィルム90から表面保護フィルム33を剥離する際に、孔部16の周囲において表面保護フィルム30を剥離できないといった剥離不良を抑制することができる。距離L2が大きすぎると、孔部16の周囲において表面保護フィルム33が偏光板21表面から浮き上がって光学フィルム90の製造時や流通時に不具合が生じるやすくなる。距離L2は、先の実施形態で説明した距離L1を求める方法と同様の方法で求めることができる。
糊欠け部17は、孔部16の周部分の一部に形成されていればよいが、孔部16の周の長さの50%以上に形成されていることが好ましく、80%以上に形成されていることがより好ましく、90%以上に形成されていることがさらに好ましく、孔部16の全周(100%)に形成されていてもよい。糊欠け部17は、孔部16の周の長さのうち糊欠け部17が形成された領域の合計の長さが、上記した割合の範囲となるように間欠的に形成されていてもよく、上記の範囲となるように連続的に形成されていてもよい。また、糊欠け部17は、孔部16の周部分のうち、切欠き部11を有する辺10a側に形成されていることが好ましい。孔部16の周部分のうち切欠き部11を有する辺10a側とは、光学フィルム90の面方向において、辺10aと孔部16の輪郭線とが孔部16を介在することなく対向する部分をいう。孔部16の周部分に形成されている糊欠け部17の範囲は、先の実施形態で説明した糊欠け部12が形成されている範囲を算出する方法と同様の方法で求めることができる。
先の実施形態でも説明したように、光学フィルム90から表面保護フィルム33を剥離する際には、先の実施形態において図2に基づいて説明した剥離方法と同様に、光学フィルム90の辺10a側において表面保護フィルム33に剥離用テープ39を貼付し、この剥離用テープ39を引き起こして表面保護フィルム33を剥離することがある。光学フィルム90の孔部16が形成された領域の一部では、表面保護フィルム33の引き起こし方向が、剥離用テープ39の貼付位置における表面保護フィルム33の引き起こし方向と一致しないため、孔部16の周辺の表面保護フィルム33が引き起こされにくくなることがある。そこで、本実施形態では、光学フィルム90の孔部16の少なくとも一部に糊欠け部17を設けている。これにより、孔部16の周辺における偏光板21と表面保護フィルム33との剥離力を低減することができるため、孔部16の周辺における表面保護フィルム33の剥離不良の発生を抑制することができると考えられる。上記したように、孔部16の周部分のうち、特に切欠き部11を有する辺10a側に糊欠け部17を設けることにより、孔部16の周囲のうち、表面保護フィルム33が引き起こされる側の剥離力を低減することができるため、孔部16周辺において表面保護フィルム33をより引き起こしやすくなると考えられる。
孔部16は、例えば、枚葉状光学フィルムを複数枚積み重ねた積層体W、又は、切削加工を行った積層体Wに対して、ドリル等の回転切削具を用いて穿孔加工を行うことにより形成することができる。孔部16に形成される糊欠け部17は、回転切削具の回転速度や、回転切削具の切削刃の大きさ等を調整することによって調整することができる。糊欠け部17の距離L2は、例えば回転切削具の回転速度を小さくする、回転切削具の切削刃の突出量を大きくすること等によって大きくすることができる。
本実施形態の光学フィルムは、以下に示す変形例のように変更されてもよく、上記した各実施形態及びその変形例の各構造及び各工程を組み合わせて実施することもできる。
(第2の実施形態の変形例)
図6は、光学フィルムの他の例を模式的に示す概略の平面図である。上記の実施形態では、辺10aに切欠き部11を有し、かつ、孔部16を有する光学フィルム90について説明したが、図6に示すように、切欠き部11を有しておらず、孔部16のみを有する光学フィルムであってもよい。
以下、光学フィルムをなす各層の材料等について詳述する。
(偏光板)
偏光板は、偏光子の少なくとも一方の面に保護層を有するものであり、両面に保護層を有するものであってもよい。偏光板の厚みは、通常、5μm以上200μm以下とすることができ、150μm以下であってもよく、120μm以下であってもよい。
偏光子は、その吸収軸に平行な振動面をもつ直線偏光を吸収し、吸収軸に直交する(透過軸と平行な)振動面をもつ直線偏光を透過する性質を有する吸収型の偏光子である。偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素を吸着配向させた偏光フィルムであってもよく、重合性液晶化合物と二色性色素を含み、重合性液晶化合物が配向した偏光層であってもよい。偏光子の厚みは、例えば1μm以上20μm以下とすることができ、10μm以下であってもよく、8μm以下であってもよく、5μm以下であってもよい。
保護層は、光学的に透明な熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)のようなポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのようなセルロース系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;メタクリル酸メチル系樹脂のような(メタ)アクリル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂;アクリロニトリル・スチレン系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリアセタール系樹脂;変性ポリフェニレンエーテル系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリアミドイミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;これらのうち1種又は2種以上の混合物からなるコーティング層又はフィルムとすることができる。保護層の厚みは、通常、1μm以上100μm以下であり、5μm以上80μm以下であってもよく、60μm以下であってもよく、50μm以下であってもよい。
保護層が保護フィルムである場合、保護フィルムは、例えば接着剤層を介して偏光子に貼合することができる。接着剤層を形成する接着剤としては、水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤、又は熱硬化性接着剤を挙げることができ、水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤を用いることが好ましい。
偏光板は、保護層上に、防眩層、光拡散層、位相差層、反射防止層等の光学機能層や、ハードコート層、帯電防止層、防汚層等の表面処理層を有していてもよい。
(表面保護フィルム)
表面保護フィルムは、基材層と粘着剤層とを有する。表面保護フィルムの厚みは、例えば15μm以上100μm以下であり、20μm以上80μm以下であることが好ましく、30μm以上60μm以下であることがより好ましい。
基材層をなす樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンのような鎖状ポリオレフィン系樹脂;ノルボルネン系樹脂のような環状ポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのようなポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;これらのうち1種又は2種以上の混合物等の熱可塑性樹脂とすることができる。基材層は、単層構造であってもよいし多層構造であってもよいが、製造容易性及び製造コスト等の観点から、好ましくは単層構造である。基材層は、一軸延伸フィルムであってもよいし二軸延伸フィルムであってもよいが、フィルムの機械強度、製造容易性及び製造コスト等の観点から、好ましくは二軸延伸フィルムであることが好ましい。
粘着剤層は、(メタ)アクリル系、ゴム系、ウレタン系、エステル系、シリコーン系、ポリビニルエーテル系のような樹脂を主成分とする粘着剤組成物で構成することができる。中でも、透明性、耐候性、耐熱性等に優れる(メタ)アクリル系樹脂をベースポリマーとする粘着剤組成物が好適である。粘着剤組成物は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよい。
(偏光板用粘着剤層)
偏光板用粘着剤層をなす粘着剤組成物としては、例えば、上記で説明した粘着剤層をなす粘着剤組成物を用いることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。実施例、比較例中の「%」及び「部」は、特記しない限り、質量%及び質量部である。
[糊欠け部の距離L1の測定]
切欠き部が設けられた辺に形成された糊欠け部について、基材層の端部から、粘着剤層の偏光板側の表面の端部までの距離(図1(c)に示す距離L1に相当)の長さを次の手順で測定した。まず、実施例及び比較例で得られた光学フィルムから表面保護フィルムを剥離した。次に、表面保護フィルムを剥離して露出した粘着剤層の表面を、倍率100倍で光学顕微鏡で観察し、観察視野内において、基材層の端部から粘着剤層の偏光板側の表面の端部の位置までの最短距離を計測した。
[糊欠け部が形成された領域の割合の算出]
上記[糊欠け部の距離L1の測定]を、切欠き部を有する辺における糊欠け部が形成されている範囲の基材層側の端部のすべての位置において行い、切欠き部を有する辺における、測定された距離L1が15μm以上である領域部分の光学フィルム10の輪郭長さの合計を算出した。この輪郭長さの合計を、切欠き部を有する辺の全長に対する割合として算出した値を、糊欠け部が形成された領域の割合とした。
[剥離性試験]
実施例及び比較例で得られた光学フィルムを用いて、表面保護フィルムの剥離性を確認する試験を行った。まず、光学フィルムから剥離フィルムを剥離し、露出した偏光板用粘着剤層をガラス板(イーグルXG、コーニング社製)に貼合して試験用サンプルとした。得られた試験用サンプルにおいて、光学フィルムの表面保護フィルム側の表面に、剥離用テープ(セロテープ(登録商標)、ニチバン株式会社製)を貼付した。剥離用テープは、幅10mm、長さ30mmであり、長さ方向の一方の端から15mmの長さの範囲全体に粘着部分を有しているものを用いた。この剥離用テープの粘着部分全体が光学フィルムの表面保護フィルム表面に貼付され、光学フィルムの切欠き部が形成された位置において切欠き部が形成された辺を跨ぐように取付けた(図8に符号「39」で示す位置)。剥離用テープのうち光学フィルムの端部から外方にはみ出ている部分を、光学フィルムの面方向に対して90°の角度(剥離角度)となるように、剥離装置(高速剥離装置TJ95、今田製作所社製)の治具に固定した。治具による剥離用テープの把持位置は、剥離用テープの粘着部分とは反対側の端部から長さ方向に5mmの位置とした。その後、剥離装置の治具を、光学フィルムにおいて剥離用テープを貼付した辺から、この辺に対向する辺に向かう方向に、速度30mm/secで移動させた。各実施例及び比較例ごとにそれぞれ、光学フィルムを3枚用意し、上記の剥離性試験をこの3枚の光学フィルムに対して行い、表面保護フィルムが剥離された回数を計測した。
[剥離力の測定]
実施例及び比較例で得られた光学フィルムから、糊欠け部を含まないように25mm幅の矩形に切り出した測定サンプルを取得し、(株)島津製作所製の精密万能試験機「オートグラフAGS−50NX」を用いて、測定サンプルの偏光板と表面保護フィルムとを掴み、180°方向に剥がすときの力を測定して求めた。剥離力の測定は、剥離速度300mm/minで温度23±2℃、相対湿度50±5%の環境下で行った。
〔実施例1〕
(偏光板原反の製造)
偏光板の製造に用いる水系接着剤を次の手順で調製した。水100部に対して、カルボキシ基変性ポリビニルアルコール(商品名「KL−318」、株式会社クラレ製)3部溶解し、得られた水溶液に、ポリアミドエポキシ系添加剤(商品名「スミレーズレジン650(30)」(水溶性エポキシ樹脂、固形分濃度30%の水溶液)、田岡化学工業株式会社製)1.5部を添加して、水系接着剤を調製した。
次に、厚み8μmの偏光子原反の一方の面に、上記で調製した水系接着剤を用いて、環状オレフィン系樹脂フィルムからなる保護フィルム原反A(厚み:23μm)を貼合し、偏光子原反の他方の面に、上記で調製した水系接着剤を用いて、偏光子原反の他方の表面に、ハードコート層を有する環状オレフィン系樹脂フィルムからなる保護フィルム原反B(厚み:52μm)を貼合して、保護フィルム原反A/偏光子/保護フィルム原反Bの層構造を有する偏光板原反を得た。得られた偏光板原反の厚みは83μmであった。
(光学フィルムの製造)
ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる剥離フィルム原反(厚み:38μm)の片面に、粘着剤(リンテック株式会社製)を塗布し、厚み20μmの偏光板用粘着剤層を形成した。この剥離フィルム原反の偏光板用粘着剤層を、偏光板原反の保護フィルム原反A側に貼合した。また、偏光板原反の保護フィルム原反B側に、表面保護フィルム原反(商品名「AS3−304」、藤森工業株式会社製[厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに厚み20μmの粘着剤層を形成したもの])の粘着剤層を貼合して、光学フィルム原反を製造した。光学フィルム原反の剥離力は、0.07N/25mmであった。
得られた光学フィルム原反から、長辺150mm、短辺70mmの長方形状の枚葉状光学フィルムを切り出し、この枚葉状光学フィルムを積み重ねて積層体W(図3)を得た。得られた積層体Wの端面の切削加工を行って、図8に示す平面形状の光学フィルムを得た。切削加工は、図3に示す切削加工装置を用いて行い、切削回転体45,46の回転速度、積層体Wの移動速度を調整して、糊欠け部の距離L1を調整した。得られた光学フィルムは、図8に示すように短辺の1つに凹状の切欠き部を有し、凹状の切欠き部のコーナー部もR加工が施されているものである。切欠き部の幅(図8中、h1で示す部分の長さ)が30mmであり、切欠き部の深さ(図8中、h2で示す部分の長さ)が10mmであった。
得られた光学フィルムについて、糊欠け部の距離L1の測定、糊欠け部が形成された領域の算出、剥離性試験を行った。その結果を表1に示す。
〔実施例2〜4、比較例1及び2〕
切削加工装置を用いた切削加工において、切削回転体45,46の回転速度、積層体Wの移動速度を調整して、糊欠け部の距離L1を表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同じ外形の光学フィルムを得た。得られた光学フィルムについて、糊欠け部の距離L1の測定、糊欠け部が形成された領域の算出、剥離性試験を行った。その結果を表1に示す。
10 光学フィルム、10a〜10d 辺、11 切欠き部、12 糊欠け部、16 孔部、17 糊欠け部、20,21 偏光板、30 表面保護フィルム、31 基材層、32 粘着剤層、33 表面保護フィルム、34 基材層、35 粘着剤層、39 剥離用テープ、40 切削加工装置、41 上押さえ具、42 下押さえ具、43 押圧具、44 回転テーブル、45,46 切削回転体、50 光学フィルム、50a 辺、51 切欠き部、60 光学フィルム、60a 辺、61a,61b 切欠き部、70 光学フィルム、70a,70c 辺、71,73 切欠き部、80 光学フィルム、90 光学フィルム。

Claims (12)

  1. 偏光板と、前記偏光板の一方の表面に剥離可能に貼合された表面保護フィルムとを含む光学フィルムであって、
    前記表面保護フィルムは、基材層と粘着剤層とを有し、
    前記光学フィルムは、平面視において、少なくとも一辺に切欠き部を有する方形状又は角丸方形状であり、
    前記光学フィルムは、前記粘着剤層の少なくとも前記偏光板側の表面の端部が、前記基材層の端部から15μm以上500μm以下の範囲で内側に位置するように形成された糊欠け部を有し、
    前記糊欠け部は、前記切欠き部を有する一辺の少なくとも一部に形成されており、かつ、前記一辺のうちの前記切欠き部が形成されている範囲の少なくとも一部に設けられている、光学フィルム。
  2. 前記切欠き部は、前記光学フィルムの平面視において前記切欠き部を有する一辺に対向する辺に向かって凹となる凹形状を有する、請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記方形状又は角丸方形状は、長方形状又は角丸長方形状であり、
    前記切欠き部を有する一辺は、短辺の少なくとも一方である、請求項1又は2に記載の光学フィルム。
  4. 前記糊欠け部は、前記切欠き部を有する一辺の長さの15%以上の範囲に形成されている、請求項2又は3に記載の光学フィルム。
  5. 前記糊欠け部は、前記切欠き部を有する一辺の長さの15%以上の範囲に連続的に形成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  6. 前記光学フィルムは、さらに、孔部を有し、
    前記糊欠け部は、さらに、前記孔部の周部分の少なくとも一部に形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  7. 前記糊欠け部は、前記孔部の周部分のうち少なくとも前記切欠き部を有する一辺側に形成されている、請求項6に記載の光学フィルム。
  8. 偏光板と、前記偏光板の一方の表面に剥離可能に貼合された表面保護フィルムとを含む光学フィルムであって、
    前記表面保護フィルムは、基材層と粘着剤層とを有し、
    前記光学フィルムは、
    前記光学フィルム全体を貫通する孔部と、
    前記粘着剤層の少なくとも前記偏光板側の表面の端部が、前記基材層の端部から15μm以上500μm以下の範囲で内側に位置するように形成された糊欠け部と、を有し、
    前記糊欠け部は、前記孔部の周部分の少なくとも一部に形成されている、光学フィルム。
  9. 前記糊欠け部は、前記孔部の全周に形成されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  10. 前記孔部の直径は、20mm以下である、請求項6〜9のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  11. 前記偏光板と前記表面保護フィルムとの間の剥離力は、0.10N/25mm以下である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  12. 前記光学フィルムの前記偏光板側に、偏光板用粘着剤層を有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の光学フィルム。
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