JP6716501B2 - 筒内圧センサ - Google Patents

筒内圧センサ Download PDF

Info

Publication number
JP6716501B2
JP6716501B2 JP2017125499A JP2017125499A JP6716501B2 JP 6716501 B2 JP6716501 B2 JP 6716501B2 JP 2017125499 A JP2017125499 A JP 2017125499A JP 2017125499 A JP2017125499 A JP 2017125499A JP 6716501 B2 JP6716501 B2 JP 6716501B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
heat receiving
cylinder pressure
receiving portion
pressure sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017125499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019007896A (ja
Inventor
盾紀 岩渕
盾紀 岩渕
浩貴 齋藤
浩貴 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2017125499A priority Critical patent/JP6716501B2/ja
Publication of JP2019007896A publication Critical patent/JP2019007896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6716501B2 publication Critical patent/JP6716501B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

本発明は筒内圧センサに関し、特にダイヤフラムの先端側に受熱部が配置された筒内圧センサに関するものである。
内燃機関に装着される筒内圧センサとして、筒状の筐体と、筐体の内側に固定されるダイヤフラムと、ダイヤフラムの変形を検知するセンサ部と、ダイヤフラムの先端側に配置されると共にダイヤフラムに直接的または間接的に接続された受熱部と、を備えるものが知られている(特許文献1)。特許文献1に開示された技術では、高温の燃焼ガスの熱を受熱部が受けるので、ダイヤフラムの熱膨張が抑制される。その結果、筒内圧力に応じたダイヤフラムの変形以外に、ダイヤフラムの熱膨張による荷重をセンサ部へ入力させ難くできるので、圧力の検知精度を向上できる。
国際公開第2013/018498号
しかしながら、筒内圧力に応じて弾性変形する薄いダイヤフラムに受熱部が接続されるので、受熱部が接続された部分が破断し易く、その部分が破断すると受熱部が脱落するおそれがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、受熱部の脱落を抑制できる筒内圧センサを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の筒内圧センサは、先端側から後端側へと軸線方向に延びる筒状の筐体と、筐体の内側に固定され、先端側から受圧した圧力に応じて変形するダイヤフラムと、ダイヤフラムの変形を検知するセンサ部と、筐体のうちダイヤフラムよりも先端側から径方向の内側へ向けて突出し、ダイヤフラムの先端面の一部を全周に亘って覆う受熱部と、受熱部とダイヤフラムとを接合する溶接部と、を備えている。
請求項1記載の筒内圧センサによれば、溶接部によってダイヤフラムに接合される受熱部は、筐体のうちダイヤフラムよりも先端側から径方向の内側へ向けて突出し、ダイヤフラムの先端面の一部を全周に亘って覆う。筐体に受熱部が設けられるので、ダイヤフラムに受熱部が接続されるものに比べて、受熱部の脱落を抑制できる。
また、受熱部とダイヤフラムとが溶接部によって接合されているので、溶接部によってダイヤフラムと受熱部との気密性を向上できる。その結果、圧力の検知精度を向上できる。
請求項2記載の筒内圧センサによれば、溶接部は、ダイヤフラム及び受熱部の全周に亘って形成されているので、溶接部によってダイヤフラムと受熱部との間の気密性をさらに向上できる。よって、請求項1の効果に加え、圧力の検知精度をさらに向上できる。
請求項3記載の筒内圧センサによれば、軸線を含む断面において、筐体のうちダイヤフラムの先端面が配置される位置における軸線に垂直な軸直角方向に沿った内寸D1、及び、先端面における溶接部間の距離D2は、D2≧0.66・D1の関係を満たす。これにより、高温の燃焼ガスの熱を受けた受熱部の熱膨張による受熱部のたわみを抑制し、それに伴うダイヤフラムの変形を抑制できる。よって、請求項2の効果に加え、圧力の検知精度をさらに向上できる。
請求項4記載の筒内圧センサによれば、ダイヤフラムの後端面の中央から後端側へ軸部が突出する。センサ部は、少なくとも軸部を介してダイヤフラムの変位が伝達される。少なくとも軸部の分だけダイヤフラムよりも後端側にセンサ部を配置できるので、耐熱性を向上できる。さらに、溶接部は、ダイヤフラムのうち軸部よりも軸直角方向の外側の部分を受熱部に接合するので、ダイヤフラムの中央側をたわみ易くできる。よって、請求項1から3のいずれかの効果に加え、検知感度を確保しつつ耐熱性を向上できる。
請求項5記載の筒内圧センサによれば、溶接部は、受熱部の先端面からダイヤフラムの内部に亘って形成されているので、溶接部の位置や大きさ等を先端側から確認できる。よって、請求項1から4のいずれかの効果に加え、溶接部の位置や大きさ等に係る品質管理を容易にできる。
本発明の第1実施の形態における筒内圧センサの先端側の断面図である。 図1の一部を拡大して図示した筒内圧センサの断面図である。 筒内圧センサの正面図である。 受熱部およびダイヤフラムが変形したときの筒内圧センサの断面の模式図である。 筐体の内寸D1に対する溶接部間の距離D2の比率D2/D1と測定誤差との関係を示す図である。 第2実施の形態における筒内圧センサの正面図である。 第3実施の形態における筒内圧センサの先端側の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態における筒内圧センサ10の軸線Oを含む先端側の断面図であり、図2は図1の一部を拡大して図示した筒内圧センサ10の断面図であり、図3は軸線O方向の先端側から見た筒内圧センサ10の正面図である。図1及び図2では、紙面下側を筒内圧センサ10の先端側、紙面上側を筒内圧センサ10の後端側という(図4及び図7においても同じ)。図1及び図2では、筒内圧センサ10の後端側の図示が省略されている。図1に示すように筒内圧センサ10は、筐体20、受熱部25、ダイヤフラム30及びセンサ部40を備えている。
筐体20は、耐熱性や耐ガス性のある金属材料(例えばステンレス鋼等)によって形成された円筒状の部材である。本実施の形態では、軸線O方向の後端側から先端側へ順に第1部21、第2部22及び第3部23が接合され、筐体20が形成される。筐体20は、軸線Oに沿う軸孔24が形成されている。
第1部21は、後端側の外周面におねじ及び工具係合部(いずれも図示せず)が設けられる円筒状の部材である。第1部21のおねじは、筒内圧センサ10を内燃機関(図示せず)のねじ穴に係合する部位である。工具係合部は、内燃機関のねじ穴におねじを締め付けるときに、レンチ等の工具を係合させる部位である。
第2部22は、センサ部40が内側に配置されると共に、後端側の内周面にめねじが形成される円筒状の部材である。第3部23は、ダイヤフラム30が内側に配置されると共に、先端側の外周面が内燃機関(図示せず)に密着する円筒状の部材である。第3部23には、ダイヤフラム30よりも先端側(図1下側)から径方向の内側へ突出する受熱部25が設けられている。
受熱部25は、ダイヤフラム30の先端面31の一部を全周に亘って覆う円環状に形成されている。ダイヤフラム30の先端面31の中央およびその周辺は、受熱部25の内周縁26よりも径方向の内側に存在するので、受熱部25に覆われないで露出する。これにより、ダイヤフラム30に筒内圧力が作用する。本実施の形態では、受熱部25は、例えば鍛造や切削などの手段により、第3部23と一体に形成されている。しかし、これに限られるものではなく、第3部23と受熱部25とを別々に形成した後、溶接等によって第3部23と受熱部25とを一体化することは当然可能である。
ダイヤフラム30は、軸線Oを中心とする略円形の膜である。ダイヤフラム30の後端面32の中央には軸部33が接続されている。軸部33は、ダイヤフラム30の変位をセンサ部40に伝達するための部位である。本実施の形態では、ダイヤフラム30及び軸部33は、ステンレス鋼などの金属材料を用いて、例えば鍛造や切削などによって一体に形成されている。しかし、これに限られるものではなく、ダイヤフラム30と軸部33とを別々に形成した後、溶接等によってダイヤフラム30と軸部33とを一体化することは当然可能である。
ダイヤフラム30の先端面31に、受熱部25の少なくとも一部が密着する。これにより、ダイヤフラム30の先端側への移動が規制される。ダイヤフラム30と受熱部25とは、溶接部34によって接合されている。溶接部34は、ダイヤフラム30の成分と受熱部25の成分とが溶融し一体化した部分である。溶接部34によってダイヤフラム30と受熱部25とが接合されるので、ダイヤフラム30と筐体20とは電気的に接続される。
溶接部34は、受熱部25の先端面27からダイヤフラム30の内部に亘って形成されている。また、溶接部34は、ダイヤフラム30のうち軸部33よりも軸線Oに垂直な軸直角方向(図1左右方向)の外側の部分を受熱部25に接合している。図3に示すように、溶接部34は、ダイヤフラム30及び受熱部25の全周に亘って形成されている。本実施の形態では、溶接部34は略円形である。
図1に戻って説明する。センサ部40は、軸部33の軸線O方向の後端側に配置されており、軸部33とボルト50との間に挟まれている。ボルト50は軸線O方向に貫通穴が形成された金属製の部材であり、第2部22に螺合されている。ボルト50は、センサ部40に軸線O方向の予荷重を与える部材である。第1部21の軸孔24の内側に配置されたケーブル51は、センサ部40の出力に基づいて圧力を検出する電気回路(図示せず)に接続されている。
センサ部40は、軸線O方向の先端側から後端側へ順に、押さえ板44、電極42、圧電素子41、電極43、端子部45、押さえ板46及び絶縁板47が積層されている。電極43と電気的に接続した端子部45は、筐体20と絶縁されている。端子部45の一部は、ボルト50の貫通穴の内側に進入し、ケーブル51の内部導体52に接続されている。内部導体52と絶縁されたケーブル51の外部導体53(シールド)はボルト50に接続されている。電極42は、押さえ板44、軸部33、ダイヤフラム30及び溶接部34を通じて第3部23(筐体20)と電気的に接続されている。
圧電素子41は、ダイヤフラム30から軸部33を通じて伝達された荷重に応じて電荷が生じる。圧電素子41は、荷重に応じた電荷(例えば電気信号)を、電極42,43及び端子部45を通じて出力する。ケーブル51を通して電気回路(図示せず)に出力された電気信号に基づいて、ダイヤフラム30の変位、即ち筒内圧力を検出できる。
筒内圧センサ10は、例えば、以下のような方法によって製造される。まず、第3部23の後端側から第3部23の内側にダイヤフラム30及び軸部33を挿入した後、受熱部25の先端面27へレーザビームを照射し、溶接部34を形成して、受熱部25とダイヤフラム30とを接合する。このときは、筐体20のうちダイヤフラム30の先端面31が配置される位置における軸直角方向(図2左右方向)に沿った内寸D1、及び、ダイヤフラム30の先端面31における溶接部34間の距離D2(溶接部34の内側の内寸)が、D2≧0.66・D1の関係を満たすようにする。
次に、第2部22に後端側からボルト50を螺合した後、第2部22に先端側からセンサ部40を挿入する。第3部23を第2部22の先端側に配置し、ボルト50と軸部33との間にセンサ部40を配置した後、第2部22と第3部23とを溶接する。次いで、第2部22に対してボルト50を回転し、センサ部40に予荷重を加える。
端子部45及びボルト50にケーブル51を接続した後、ケーブル51を第1部21に挿入する。第1部21と第2部22とを溶接した後、第1部21の軸孔24の内部に、軟化したゴムや合成樹脂などの絶縁体(図示せず)を注入する。注入した絶縁体が硬化すると、防水性および防振性を確保した筒内圧センサ10が得られる。
筒内圧センサ10は、ダイヤフラム30の先端面31の一部を受熱部25が全周に亘って覆うので、ダイヤフラム30に伝達される熱の一部を受熱部25が受ける。受熱部25によってダイヤフラム30の熱膨張が抑制されるので、圧力の検知精度を向上できる。さらに、筐体20のうちダイヤフラム30よりも先端側(図1下側)から径方向の内側へ向けて受熱部25が突出するので、筐体20に受熱部25を強固に固定できる。よって、受熱部25の脱落を抑制できる。
溶接部34は、受熱部25とダイヤフラム30との間に形成されているので、溶接部34によってダイヤフラム30と受熱部25との気密性を向上できる。その結果、圧力の検知精度を向上できる。さらに、本実施の形態では、溶接部34はダイヤフラム30及び受熱部25の全周に亘って形成されているので、溶接部34によってダイヤフラム30と受熱部25との気密性をさらに高めることができる。ダイヤフラム30と受熱部25との隙間を無くし、筒内のガス漏れを防止できるので、圧力の検知精度をさらに向上できる。
センサ部40は、ダイヤフラム30の後端面32の中央から後端側へ突出する軸部33を介してダイヤフラム30の変位が伝達される。軸部33の分だけダイヤフラム30よりも後端側にセンサ部40を配置できるので、センサ部40の熱影響を抑制できる。よって、筒内圧センサ10の耐熱性を向上できる。さらに、溶接部34は、ダイヤフラム30のうち軸部33よりも軸直角方向の外側の部分を受熱部25に接合するので、ダイヤフラム30の中央側のたわみを確保できる。よって、検知感度を確保しつつ筒内圧センサ10の耐熱性を向上できる。
溶接部34は、受熱部25の先端面27からダイヤフラム30の内部に亘って形成されているので、溶接部34の位置や大きさ等を筒内圧センサ10の先端側から確認できる。よって、溶接部34の位置や大きさ等に係る品質管理を容易にできる。
次に図4を参照して、筒内圧センサ10が、高温の燃焼ガスによって急熱の熱衝撃を受けたときの様子について説明する。図4は、熱衝撃を受けて受熱部25及びダイヤフラム30が変形したときの筒内圧センサ10の断面の模式図である。図4では、筒内圧センサ10の後端側の図示が省略されている。
図4に示すように、受熱部25は筐体20に外周が固定され、内周縁26が開放されているので、急熱の熱衝撃を受けた受熱部25は、径方向の内側へ向かって急激に膨張し、その反力で内周縁26側が先端側(図4下側)に反る。受熱部25の変形に伴い、溶接部34を介して受熱部25に接合されたダイヤフラム30は中央が先端側にたわむ。
また、急熱の熱衝撃を受けたダイヤフラム30は径方向の外側へ向かって膨張する。溶接部34はダイヤフラム30及び受熱部25の全周に亘って形成されているので、ダイヤフラム30の膨張が溶接部34によって制限され、受熱部25の内周縁26側の先端側への反り(変形)に伴い、ダイヤフラム30の中央が先端側にたわむ。これらの結果、筒内圧力に応じたダイヤフラム30の変形に加え、ダイヤフラム30の中央が先端側にたわむので、実際の筒内圧力に比べて、センサ部40(図1参照)が検知する圧力が低くなることがある。
これを防ぐために筒内圧センサ10は、筐体20のうちダイヤフラム30の先端面31が配置される位置における軸直角方向(図2左右方向)に沿った内寸D1、及び、ダイヤフラム30の先端面31における溶接部34間の距離D2(溶接部34の内側の内寸)がD2≧0.66・D1の関係を満たすように、溶接部34の位置が設定されている。これにより、熱膨張による受熱部25のたわみを抑制し、それに伴うダイヤフラム30の変形を抑制できる。その結果、圧力の検知精度をさらに向上できる。
図5は筐体20の内寸D1に対する溶接部34間の距離D2の比率D2/D1と測定誤差との関係を示す実験結果である。まず、D2/D1=0.30〜0.95に設定された種々の筒内圧センサのサンプルを作成した。各サンプルは、筐体20の軸孔24のうちダイヤフラム30の先端面31が配置される位置の形状、受熱部25の内周縁26の形状および溶接部34の形状を、いずれも軸線Oを中心とする円とした。次いで、各サンプルと基準センサ(例えばAVL社製ZI31)とを内燃機関(図示せず)のシリンダヘッドに装着した後、内燃機関を作動させ、各サンプルによる筒内圧力の測定値と基準センサによる筒内圧力の測定値との差(測定誤差)を調べた。
図5に示すように、D2/D1≧0.66の場合に測定誤差を3%以下にできることがわかった。D2≧0.66・D1を満たすようにすると、熱衝撃によって受熱部25が変形したときに、溶接部34を介して受熱部25がダイヤフラム30に加える軸線O方向の荷重を小さくできる。その結果、ダイヤフラム30を中央側にたわみ難くすることができるので、測定誤差を小さくできたと推察される。
次に図6を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、溶接部34が、受熱部25の全周に亘って円形状に形成される場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、溶接部63が、受熱部61の全周に亘って矩形状に形成される場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6は第2実施の形態における筒内圧センサ60の正面図である。
図6に示すように筒内圧センサ60は、第3部23から径方向の内側へ受熱部61が突出している。受熱部61は、ダイヤフラム30よりも先端側(図6紙面手前)に位置し、ダイヤフラム30の一部を全周に亘って覆う。受熱部61の内周縁62は、隅に丸みを設けた矩形状に形成されている。ダイヤフラム30及び受熱部61を接合する溶接部63は、ダイヤフラム30及び受熱部61の全周に亘って略矩形状に形成されている。
筒内圧センサ60は、第3部23(筐体20)のうちダイヤフラム30の先端面31(図2参照)が配置される位置における軸直角方向(図2左右方向)に沿った内寸D1、及び、ダイヤフラム30の先端面31における溶接部63間の距離D2(溶接部63の内側の内寸)がD2≧0.66・D1の関係を満たすように、溶接部63の位置が設定されている。なお、距離D2は、軸線Oを通る直線を溶接部63が切り取る線分のうち最も短い線分の長さである。これにより、第1実施の形態と同様に、熱膨張による受熱部61のたわみを抑制し、それに伴うダイヤフラム30の変形を抑制できる。その結果、圧力の検知精度を向上できる。
次に図7を参照して第3実施の形態について説明する。第1実施の形態および第2実施の形態では、ダイヤフラム30と受熱部25,61とを接合する溶接部34,63が、ダイヤフラム30及び受熱部25,61の全周に亘って形成される場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、ダイヤフラム74及び受熱部72の全周のうち一部に溶接部77が形成される場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図7は第3実施の形態における筒内圧センサ70の先端側の軸線Oに沿う断面図である。
筒内圧センサ70は、筐体71の径方向の内側へ突出する受熱部72が、溶接により筐体71の先端に接合されている。受熱部72は、ダイヤフラム74の先端面75の一部を全周に亘って覆う。ダイヤフラム74は、受熱部72と筐体71の先端面との間に挟み込まれている。これにより、ダイヤフラム74と筐体71との気密性を確保している。ダイヤフラム74は、中央付近に後端側(図7上側)へ突出する軸部33が設けられている。軸部33はセンサ部40(図1参照)へダイヤフラム74の変位を伝達する。
受熱部72は、ダイヤフラム74の先端面75に少なくとも一部が密着する。受熱部72の先端面73からダイヤフラム74の内部に亘って形成された溶接部77は、受熱部72とダイヤフラム74とを接合する。溶接部77は、ダイヤフラム74及び受熱部72の全周のうち一部に形成されている。溶接部77がダイヤフラム74と受熱部72とを接合しているので、溶接部77が無い場合に比べて、ダイヤフラム74と受熱部72との間の気密性を向上できる。その結果、圧力の検知精度を向上できる。筒内圧センサ70は、筐体71に受熱部72が設けられているので、受熱部72の脱落を抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態では、圧電素子41を用いてダイヤフラム30,74の変形をセンサ部40が検知する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、圧電素子41に代えて歪みゲージを設け、歪みゲージの抵抗値の変化を測定してダイヤフラム30,74の変形を検知することは当然可能である。また、圧電素子や歪みゲージに代えて、静電容量の変化を電気信号に変換するセンサ部を設け、これによりダイヤフラム30,74の変形を検知することは当然可能である。
上記実施の形態では、軸部33を介してセンサ部40がダイヤフラム30,74の変形を検知する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ダイヤフラム30,74の後端面32に薄膜化した圧電素子を形成してダイヤフラム30,74にセンサ部を形成することは当然可能である。この場合には、ダイヤフラム30,74の変形をセンサ部が直接検知するので、軸部33を省略できる。
上記実施の形態では、ダイヤフラム30,74の変位を軸部33がセンサ部40に直接伝達する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。軸部33とセンサ部40との間に別の部材を介在させて、ダイヤフラム30,74の変位をセンサ部40に伝達することは当然可能である。
第3実施の形態では、ダイヤフラム74を筐体71に接合しないで、受熱部73と筐体71との間にダイヤフラム74を挟んでダイヤフラム74を固定する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ダイヤフラム74の全周を筐体71に接合したり、ダイヤフラム74の全周のうちの一部を筐体71に接合したりすることは当然可能である。
10,60,70 筒内圧センサ
20,71 筐体
25,61,72 受熱部
27,73 先端面
30,74 ダイヤフラム
31 先端面
32 後端面
33,76 軸部
34,63,77 溶接部
40 センサ部

Claims (5)

  1. 先端側から後端側へと軸線方向に延びる筒状の筐体と、
    前記筐体の内側に固定され、先端側から受圧した圧力に応じて変形するダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの変形を検知するセンサ部と、を備える筒内圧センサであって、
    前記筐体のうち前記ダイヤフラムよりも先端側から径方向の内側へ向けて突出し、前記ダイヤフラムの先端面の一部を全周に亘って覆う受熱部と、
    前記受熱部と前記ダイヤフラムとを接合する溶接部と、を備える筒内圧センサ。
  2. 前記溶接部は、前記ダイヤフラム及び前記受熱部の全周に亘って形成されている請求項1記載の筒内圧センサ。
  3. 前記軸線を含む断面において、前記筐体のうち前記ダイヤフラムの前記先端面が配置される位置における前記軸線に垂直な軸直角方向に沿った内寸D1、及び、前記先端面における前記溶接部間の距離D2は、D2≧0.66・D1の関係を満たす請求項2記載の筒内圧センサ。
  4. 前記ダイヤフラムの後端面の中央から後端側へ突出する軸部を備え、
    前記センサ部は、少なくとも前記軸部を介して前記ダイヤフラムの変位が伝達され、
    前記溶接部は、前記ダイヤフラムのうち前記軸部よりも軸直角方向の外側の部分を前記受熱部に接合する請求項1から3のいずれかに記載の筒内圧センサ。
  5. 前記溶接部は、前記受熱部の先端面から前記ダイヤフラムの内部に亘って形成されている請求項1から4のいずれかに記載の筒内圧センサ。
JP2017125499A 2017-06-27 2017-06-27 筒内圧センサ Expired - Fee Related JP6716501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017125499A JP6716501B2 (ja) 2017-06-27 2017-06-27 筒内圧センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017125499A JP6716501B2 (ja) 2017-06-27 2017-06-27 筒内圧センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019007896A JP2019007896A (ja) 2019-01-17
JP6716501B2 true JP6716501B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=65025841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017125499A Expired - Fee Related JP6716501B2 (ja) 2017-06-27 2017-06-27 筒内圧センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6716501B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019007896A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2679904B1 (en) Glow plug with combustion pressure sensor
EP2730905B1 (en) A pressure-measuring plug for a combustion engine
US8567237B2 (en) Combustion pressure sensor
US9891138B2 (en) Pressure sensor
JP2006307834A (ja) 燃焼圧センサおよびそれを備えたグロープラグ
WO2013137432A1 (ja) 燃焼圧検出装置付き内燃機関および燃焼圧検出装置
JP5820759B2 (ja) 圧力検出装置の製造方法、圧力検出装置付き内燃機関の製造方法
US8943877B2 (en) Combustion chamber pressure gauge
EP3081911B1 (en) Pressure sensor
US10006827B2 (en) Piezoelectric pressure sensor and process of manufacturing same
JP5797486B2 (ja) 燃焼圧検知センサ付きグロープラグ
WO2016167208A1 (ja) 圧力センサ
EP2679902B1 (en) Glow plug with combustion pressure sensor
JP6253616B2 (ja) 圧力センサ
WO2013129483A1 (ja) 燃焼圧検出装置、燃焼圧検出装置付き内燃機関
JP6056562B2 (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP2009085723A (ja) 圧力検出装置およびその製造方法
JP6716501B2 (ja) 筒内圧センサ
US10048153B2 (en) Pressure sensor including variable member having rear end connected to housing at a predetermined axial position
JP2013174553A (ja) 圧力検出装置、圧力検出装置付き内燃機関
JP6855367B2 (ja) 筒内圧センサ
JP6419034B2 (ja) 圧力センサ
JP2007085577A (ja) 燃焼圧センサ付きグロープラグ
JP2020106512A (ja) 筒内圧センサ
JP2009150325A (ja) 燃焼圧センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6716501

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees