JP6709718B2 - 入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラム - Google Patents

入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラム Download PDF

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Description

本発明は、シミュレータの結果を最適化するような入力パラメータを探索する入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラムに係り、特に、テーマパークシミュレータにおけるユーザの平均待ち時間を最小にするような、ユーザ毎のアトラクション巡回ルートを探索する入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラムに関する。
近年、一般道における交通渋滞、テーマパークにおけるアトラクションの長い待ち列等、いわゆる混雑が問題視されている。これに対し、国、自治体、企業等は、信号の点灯時間の変更による渋滞緩和を図ったり、パレード開催によるアトラクション待ち人数の分散を図ったりする等、様々な対策を行っている。
しかしながら、このような対策は、リスク及びコストの関係から簡単に行うことは難しい。例えば、渋滞を緩和するために信号点灯時間を変更した場合には逆に渋滞を引き起こすリスクが発生し、アトラクション待ち人数を分散させるためにパレードを実施した場合には、非常に多くのコストがかかってしまう。
このように対策を簡単に行うことができないという問題の一般的な解決方法として、シミュレータを用いて現実を仮想的に再現することで、シミュレータ上で疑似的に対策を行い、最適な対策を調べるということが行われている。例えば、シミュレータとしては、道路の形状、信号の点灯時間等を入力することで道路交通状況を再現することができる交通流シミュレータ、又は、アトラクション数、アトラクションの巡回ルート等を入力することでテーマパークでのユーザの待ち時間を再現することができるテーマパークシミュレータ等が存在する(上記非特許文献1を参照)。
図6に、テーマパークシミュレータの概略について説明するための説明図を示した。図6に示すように、シミュレータに対して、最適な出力(以下、「最適値」という)を与える入力パラメータ(以下、「最適パラメータ」という)を調べるという問題を、入力が“ユーザ毎のアトラクション巡回ルート”であって、出力が“平均待ち時間”であるテーマパークシミュレータを例にして考える。
この場合、ユーザの平均待ち時間が最少となるような巡回ルートを探索することになる。探索方法は、使用者が自身で“待ち時間の長いユーザ100人分のルートを変更する”、“現在最も空いているアトラクション乗るようなルートに変更する”等というように、巡回ルートのルールを設定することで、待ち時間が短くなるような巡回ルートを探索することとなる。
また、図7に、テーマパークシミュレータの入出力について説明するための説明図を示した。このシミュレータでは、図7に示すように、シミュレーション使用者が自身でルールを考え、最適な入力を探索するイメージを、入力をユーザの巡回ルートとし、出力をアトラクション平均待ち時間としている。
シミュレーションの入力値及び出力値における“最適”の定義は、シミュレータ、シミュレータ使用者の目的等によって異なってもよい。
図8及び図9に、一例として、シミュレータの入力値及び出力値を示した。図8では、入力を巡回ルートとし、出力を巡回ルート毎の最大待ち時間としている。図8に示す例では、巡回ルートR43が、最大待ち時間が最少となる巡回ルートであることがわかる。このようにすることで、最大待ち時間が最少となるルートを把握することができ、ユーザに不満が募りにくいルートを選択することが可能となる。
また、図9では、入力を、ユーザがアトラクションに乗り終わったら次にどのアトラクションに乗りやすいかというアトラクション間の遷移確率とし、出力を遷移確率毎の平均待ち時間としている。図9に示す例では、遷移確率P52が、平均待ち時間が最少となる遷移確率であることがわかる。この場合には、個人の巡回ルートというミクロなパラメータではなく、アトラクション間の遷移確率というマクロなパラメータとして最適なものを選ぶことが可能となるため、テーマパーク運営者側として、どのようにユーザが遷移することが望ましいか、を把握することが可能となる。
馬場美也子, 棚橋巌, 北岡広宣, 森博子, 寺本英二ほか. 交通流シミュレータnetstream. 情報処理学会論文誌, Vol. 46, No. 1, pp. 226-235, 2005. J. Snoek, H. Larochelle, and R. P. Adams. Practical Bayesian optimization of machine learning algorithms. In Advances in Neural Information Processing Systems (NIPS), 2012. Nello Cristianini,John Shawa-Taylor,大北剛(訳):カーネル法によるパターン解析(2010).
シミュレータへの入出力は、シミュレーションの種類、目的等に応じて変更することができる。例えば、道路交通状況を再現するための交通流シミュレータでは、入力を信号の点灯時間とし、出力を単位時間当たりの車の流量等とすることができる。
このように、シミュレーションのみを用いて最適な入力パラメータを発見しようとする場合、図7に示すように、シミュレータ使用者が自身で制御策の設定を考えなければならない。さらに、シミュレータの入力パラメータを決定する際に、どのような巡回ルートであれば待ち時間が短縮されるかといった知見は必ずしも存在せず、自身で考えた制御策の設定が待ち時間が短くなるルートとなっている保証もない。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、最適な制御策を発見することができる入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の入力パラメータ探索装置は、入力パラメータに基づいて、シミュレーションを実行し、出力データを得るシミュレータ実行部と、前記入力パラメータと前記出力データとの組であるデータ点に基づいて、次の入力パラメータを決定する次入力パラメータ決定部と、予め定めた繰り返し条件を満たすまで、前記シミュレータ実行部による実行と、前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返させ、最適な出力データを得るための入力パラメータを求める反復判定部と、を含み、前記次入力パラメータ決定部は、全てのデータ点のうちの最適な出力データより良い出力データが得られる可能性を表す、入力パラメータを引数とする獲得関数であって、前記データ点から求まる分散値が大きいほど前記可能性が高くなる獲得関数に基づいて、前記可能性が最大となる入力パラメータを、次の入力パラメータとして決定する。
なお、本発明の入力パラメータ探索装置において、前記次入力パラメータ決定部は、全てのデータ点に基づいて、入力パラメータと前記出力データの平均値との関係式、及び入力パラメータと前記出力データの分散との関係式を推定し、推定された入力パラメータと前記出力データの平均値との関係式、及び入力パラメータと前記出力データの分散との関係式を用いて表される前記獲得関数に基づいて、前記可能性が最大となる入力パラメータを、次の入力パラメータとして決定するようにしても良い。
また、本発明の入力パラメータ探索装置において、前記入力パラメータを、テーマパークにおけるアトラクションの複数の巡回ルートとし、前記シミュレーションを行うシミュレータを、前記テーマパークにおける各アトラクションのユーザの待ち時間を再現するテーマパークシミュレータとし、前記出力データを、前記複数の巡回ルートのユーザの待ち時間の平均値又は最大値とするようにしても良い。
また、本発明の入力パラメータ探索装置において、前記シミュレーションの最大回数、及び前記出力データに対する閾値の入力を受け付けて設定するシミュレータ設定処理部を更に備え、前記反復判定部は、前記シミュレータ実行部による実行と前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返す回数が前記最大回数を超えること、及び、前記出力データが前記閾値を下回ること、の何れか一方を満たすまで、前記シミュレータ実行部による実行と、前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返させるようにしても良い。
上記目的を達成するために、本発明の入力パラメータ探索方法は、シミュレータ実行部、次入力パラメータ決定部、及び反復判定部を含む入力パラメータ探索装置における入力パラメータ探索方法であって、
前記シミュレータ実行部が、入力パラメータに基づいて、シミュレーションを実行し、出力データを得るステップと、前記次入力パラメータ決定部が、前記入力パラメータと前記出力データとの組であるデータ点に基づいて、次の入力パラメータを決定するステップと、
前記反復判定部が、予め定めた繰り返し条件を満たすまで、前記シミュレータ実行部による実行と、前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返させ、最適な出力データを得るための入力パラメータを求めるステップと、
を行い、
前記次の入力パラメータを決定するステップでは、全てのデータ点のうちの最適な出力データより良い出力データが得られる可能性を表す、入力パラメータを引数とする獲得関数であって、前記データ点から求まる分散値が大きいほど前記可能性が高くなる獲得関数に基づいて、前記可能性が最大となる入力パラメータを、次の入力パラメータとして決定する。
上記目的を達成するために、本発明の文書分類プログラムは、コンピュータを、上記入力パラメータ探索装置の各部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、最適な制御策を発見することができることができる。
実施形態に係る入力パラメータ探索装置における入力パラメータ探索処理を説明するための説明図である。 本実施形態に係る入力パラメータ探索装置において、所定のシミュレータに対して、最小値を与えるパラメータを探索する様子を示すグラフである。 実施形態に係る入力パラメータ探索装置における入力をユーザの巡回ルートとし、出力を平均待ち時間とした場合のテーマパークシミュレータに対し、ベイズ最適化を行った結果の一例を示すグラフである。 実施形態に係る入力パラメータ探索装置の機能構成を示すブロック図である。 実施形態に係る入力パラメータ探索装置により実行される入力パラメータ探索処理の流れを示すフローチャートである。 従来のテーマパークシミュレータの概略について説明するための説明図である。 従来のテーマパークシミュレータの入出力について説明するための説明図である。 従来のテーマパークシミュレータの入力値及び出力値の一例である。 従来のテーマパークシミュレータの入力値及び出力値の一例である。
本実施形態に係る入力パラメータ探索装置は、どのような入力パラメータを用いると良い結果をもたらすかを使用者が考えることなく、最適パラメータを探索する。
例えば、図6に示すように、巡回ルートR、R、…、Rをシミュレータに入力し、平均待ち時間y、y、…、yという結果を得たとする。ここで、平均待ち時間が最少となった巡回ルートを巡回ルートR*とする。この場合、本実施形態では、下記(1)及び(2)に示す2つの考え方に基づいて平均待ち時間を最小にするパラメータの探索を行う。
(1)巡回ルートR*と“似た”ルートは、同様に良い結果をもたらす可能性が高い。
(2)R、R、…、Rと”似ていない”ルートは、類似のルートが調べられていないという意味で不確実性が高いため、探索を行う必要がある。
ここで、巡回ルートが“似ている”といったいわゆる類似度は、問題毎に変更して良い。例えば、ユーザ1の巡回ルートがアトラクション1→アトラクション2→アトラクション3であった場合、その巡回ルートを(1,2,3)という風に自然にユークリッド空間に射影し、巡回ルート間の距離を射影したベクトルのユークリッド距離によって定義しても良いし、巡回ルートの一部を抽出して、部分構造の類似度によって近さを定義しても良い。
このように、本手法では、「待ち時間が最少となる可能性が高い巡回ルート」を探索していくため、使用者が入力の巡回ルートを自身で考えることなく最適パラメータを発見することが可能となる。
そこで、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置は、“シミュレータ”と“ベイズ最適化”とを合わせた手法を行う。この手法は、下記の2つのステップで実現される
(ステップ1)シミュレータによってデータ点(x,y)を得る。
(ステップ2)シミュレータに入力するパラメータxnextを決定する。
(ステップ1)及び(ステップ2)を行った後、(ステップ1)に戻り、(ステップ2)で得られたパラメータxnextを入力する。
ベイズ最適化は、本来、機械学習におけるハイパーパラメータを探索する技術として用いられ、ある分野では、専門家のパラメータチューニングよりも正確で高速な入力パラメータ探索を実現しており、その有効性が確かめられている。特に、機械学習に係る時間が非常に短い場合に有用であると言われている(上記非特許文献2を参照)。
以下、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置で用いる手法について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置における入力パラメータ探索処理について説明するための説明図である。図1に示すように、まず、ベイズ最適化では、入力及び出力の関係式がガウス過程に従うと仮定する。ここで、シミュレータ50の入力x及び出力yとのデータの組を、D={(x,y)|i=1、2、…N}とすると、入力パラメータ全体の集合Xparaの元xは、下記(1)式及び(2)式で与えられる平均をμとし、分散をσとした正規分布に従う。

…(1)

…(2)
ここで、上記(1)式及び(2)式におけるk、Kは、カーネル関数と呼ばれる入力パラメータxとxとの類似度k(x,x)を定義する関数を用いると、下記(3)式及び(4)式のように書ける。ただし、上付き記号Tは行列の転置を表し、上付き記号−1は逆行列を表す。

…(3)

(ただし、kij=k(x,x))
…(4)
このカーネル関数は、問題に応じて変更して良い。代表的なカーネルとして、線形カーネル、ガウスカーネル等が挙げられる(上記非特許文献3を参照)。
次に、入力パラメータxに対し、現状得られている最小値を下回る可能性を定量的に表す獲得関数と呼ばれる実数値関数αを、上記(1)式及び(2)式で与えられた平均μ及び分散σを用いて下記(5)式のように定義する。ここで、Φ(x)は、標準正規分布における累積分布関数を表し、N(x)は、標準正規分布における確率密度関数を表す。

…(5)
また,γ(x)は、下記(6)式で与えられる関数である。なお、下記(6)式におけるfbestは、シミュレータ50で得られた出力結果の最小値とする。

…(6)
この獲得関数値が最大となる入力パラメータを下記(7)式によって求め、xnextとする。

…(7)
この(ステップ1)及び(ステップ2)を繰り返し行うことで最適パラメータを探索することが可能となる。
図2は、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置1において、シミュレータ50に対して、最小値を与えるパラメータを探索する様子を示すグラフである。図2の上部には、シミュレータ50から得られたデータ点{(x,y),(x,y),(x,y),(x,y)}、xにおける平均値52、ドット領域でガウス量によって出力された分散値をもとに95%信頼領域54を示している。
また、図2で考えているパラメータ全体の集合Xparaは、Xpara={x}|0≦x≦10}としている。図2の下部には、入力パラメータxに対し、xがどれだけ最小値をとる可能性が高いかを表す獲得関数α(x)の値が示されている。この獲得関数値が最も高いパラメータが、次のシミュレーションの入力パラメータxnextとなる。
ここで、図2の下部の獲得関数値を見てみると、次に入力となっているxnextは、分散値が大きい点、言い換えると観測データ点が少なく探索が行われていない不確かな領域の点となっている。また、図2において最小値を与えているデータは(x,y)であるが、この付近の獲得関数値が最も大きくなっていることがわかる。
このように、上記(5)式に示される獲得関数は、“分散値が大きい不確かな領域”と、“現状の最小値を与えるパラメータ付近”を次の探索点に選びやすいようになっている。なお、今回は例示のためにこれら4点で説明したが、これに限らず、任意の点に対しても成立する事実である。
図3に、入力をユーザの巡回ルートとし、出力を平均待ち時間とした場合のテーマパークシミュレータ50に対し、ベイズ最適化を行った結果を示した。なお、図3に示すグラフの横軸はベイズ最適化における探索回数を表し、縦軸は平均待ち時間を表している。実線60でランダムに巡回ルートを選択し、シミュレーションを行った結果を示し、点線62で、ベイズ最適化の結果を示す。
図3におけるそれぞれの手法を用いた結果において、探索回数までの平均待ち時間の最小値を表示している。図3から、ランダムに巡回ルートを入力した場合に比べ、ベイズ最適化によって待ち時間が短くなるような巡回ルートを発見できていることがわかる。
また、以上の処理は全て自動で行われるため、使用者が入力する制御策の設定を考える必要はない。このようにシミュレータ50とベイズ最適化技術とを組み合わせたことにより、最適な制御策を発見することができる、という効果が得られる。
図4に、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置1の全体構成を示した。図4に示すように、入力パラメータ探索装置1は、シミュレータ設定処理部10、データ記憶部20、ベイズ最適化実行部30、及び最適パラメータ処理部40を含んで構成されている。シミュレータ設定処理部10、及び最適パラメータ処理部40は、それぞれ入力装置等の外部装置2に接続されている。
シミュレータ設定処理部10は、入力パラメータとして、シミュレーションの最大回数、及び、システムを終了するか否かの判定を行うための出力値の閾値の少なくとも一方の入力を受け付けて、データ記憶部20の各々対応するフィールドに設定する。
データ記憶部20は、シミュレータ設定テーブル21、及び、最適パラメータテーブル22を有している。
シミュレータ設定テーブル21は、最大シミュレーション実行回数フィールド、閾値フィールドを有する。最大シミュレーション実行回数フィールドは、シミュレータ設定処理部10により入力された上記最大回数が設定され、閾値フィールドには、上記出力値の閾値が設定される。
最適パラメータテーブル22は、ベイズ最適化実行部30により入力された最適パラメータが設定される。
ベイズ最適化実行部30は、次入力パラメータ決定部31、シミュレータ実行部32、ベイズ最適化結果保管部33、及び、反復判定部34を有している。
次入力パラメータ決定部31は、入力パラメータと前記出力データとの組であるデータ点に基づいて、次の入力パラメータを決定する。
シミュレータ実行部32は、入力パラメータに基づいて、シミュレーションを実行し、出力データを得る。
ベイズ最適化結果保管部33は、シミュレーションの出力値を最少とするパラメータを保管する。
反復判定部34は、予め定めた繰り返し条件を満たすまで、シミュレータ実行部32による実行と、次入力パラメータ決定部31による決定とを繰り返させ、最適な出力データを得るための入力パラメータを求める。
なお、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)を備えたコンピュータ装置で構成される。また、入力パラメータ探索装置1を構成するコンピュータは、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリ等の記憶部を備えていても良い。本実施形態では、CPUがROM、ハードディスク等の記憶部に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、上記のハードウェア資源とプログラムとが協働し、上述した機能が実現される。
ここで、本実施形態に係る入力パラメータ探索装置1が実行する入力パラメータ探索処理について、図5を参照して説明する。
本実施形態では、入力パラメータ探索装置1が入力パラメータ探索処理を実行するタイミングは、例えば、使用者が外部装置2から入力パラメータ探索処理の実行を指示したタイミングとする。
ステップS101では、シミュレータ設定処理部10が、外部装置2により入力された、最大シミュレーション実行回数M、及び終了条件の閾値εを、データ記憶部20のシミュレータ設定テーブル21に設定する。
ステップS103では、シミュレータ実行部32が、ランダムに選んだ巡回ルートR又は後述するステップS113で決定された巡回ルートRを入力パラメータとしてシミュレーションを実行し、巡回ルートRとそれにより得られた結果yとの組(R,y)をベイズ最適化結果保管部33に入力する。
ステップS105では、シミュレータ実行部32が、シミュレーション実行回数を更新する。
ステップS107では、シミュレータ実行部32が、シミュレーション実行回数がステップS101で設定された最大繰り返し回数Mを超えたか否かを判定する。ステップS107でシミュレーション実行回数が最大繰り返し回数Mを超えたと判定した場合(S107,Y)はステップS117に移行する。また、ステップS107でシミュレーション実行回数が最大繰り返し回数Mを超えていないと判定した場合(S107,N)はステップS109に移行する。
ステップS109では、シミュレータ実行部32が、シミュレーションの出力値がステップS101で設定された閾値εより小さいか否かを判定する。ステップS109でシミュレーションの出力値が閾値εより小さいと判定した場合(S109,Y)はステップS117に移行する。また、ステップS109でシミュレーションの出力値が閾値ε以上であると判定した場合(S109,N)はステップS103に移行する。
ステップS111では、次入力パラメータ決定部31が、ベイズ最適化結果保管部3に入力された全てのデータ点を用いて、入力パラメータと出力データの平均値との関係式μ(x)、及び入力パラメータと出力データの分散との関係式σ(x)を推定する。
ステップS113では、次入力パラメータ決定部31が、上記ステップS111で推定された関係式μ(x)、σ(x)を用いて、上記(7)式に従って次にシミュレータ50に入力する入力パラメータとして、巡回ルートRnextを算出する。
ステップS115では、最適パラメータ処理部40が、処理を終了した時点でベイズ最適化結果保管部3に入力されているデータのうち、最小値を与える入力パラメータを算出し、算出した入力パラメータをデータ記憶部20の最適パラメータテーブル22に設定する。
ステップS117では、最適パラメータ処理部40が、データ記憶部20の最適パラメータテーブル22に設定されている最適パラメータを外部装置2に出力して、本処理のプログラムの実行を終了する。
なお、本実施形態では、入力をユーザの巡回ルートとし、出力を平均待ち時間とするテーマパークシミュレータ50を用いた場合について説明したが、これに限らない。例えば、出力を待ち時間の最大値してもよい。また、入力を信号の点灯時間とし、出力を単位時間当たりの車の流量とするシミュレータ等を用いることもでき、その形態にとらわれることなく全てのシミュレータに対して最適パラメータを探索することが可能である。
また、本実施形態では、図4に示す機能の構成要素の動作をプログラムとして構築し、入力パラメータ探索装置1として利用されるコンピュータにインストールして実行させるが、これに限らず、ネットワークを介して流通させても良い。
また、構築されたプログラムをハードディスクやフレキシブルディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールしたり、配布したりしても良い。
1 入力パラメータ探索装置
2 外部装置
10 シミュレータ設定処理部
20 データ記憶部
21 シミュレータ設定テーブル
22 最適パラメータテーブル
30 ベイズ最適化実行部
31 次入力パラメータ決定部
32 シミュレータ実行部
33 ベイズ最適化結果保管部
40 最適パラメータ処理部

Claims (5)

  1. 入力パラメータに基づいて、シミュレーションを実行し、出力データを得るシミュレータ実行部と、
    前記入力パラメータと前記出力データとの組であるデータ点に基づいて、次の入力パラメータを決定する次入力パラメータ決定部と、
    予め定めた繰り返し条件を満たすまで、前記シミュレータ実行部による実行と、前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返させ、最適な出力データを得るための入力パラメータを求める反復判定部と、
    を含み、
    前記次入力パラメータ決定部は、全てのデータ点のうちの最適な出力データより良い出力データが得られる可能性を表す、入力パラメータを引数とする獲得関数であって、前記データ点から求まる分散値が大きいほど前記可能性が高くなる獲得関数に基づいて、前記可能性が最大となる入力パラメータを、次の入力パラメータとして決定し、
    前記入力パラメータは、テーマパークにおけるアトラクションの複数の巡回ルートであり、
    前記シミュレーションを行うシミュレータは、前記テーマパークにおける複数の巡回ルートに応じた各アトラクションのユーザの待ち時間を出力するテーマパークシミュレータであり、
    前記出力データは、複数の巡回ルートのユーザの平均待ち時間又は最大待ち時間であり、
    前記獲得関数は、複数の巡回ルートが引数として入力されたときに複数の巡回ルートの各々の待ち時間が、複数の巡回ルートのユーザの平均待ち時間又は最大待ち時間のうちの最小値となる可能性を出力し、
    前記次入力パラメータ決定部は、前記獲得関数から出力された前記可能性が最大となる巡回ルートを、次の巡回ルートとして決定する、
    入力パラメータ探索装置。
  2. 前記次入力パラメータ決定部は、全てのデータ点に基づいて、入力パラメータと前記出力データの平均値との関係式、及び入力パラメータと前記出力データの分散との関係式を推定し、推定された入力パラメータと前記出力データの平均値との関係式、及び入力パラメータと前記出力データの分散との関係式を用いて表される前記獲得関数に基づいて、前記可能性が最大となる入力パラメータを、次の入力パラメータとして決定する
    請求項1記載の入力パラメータ探索装置。
  3. 前記シミュレーションの最大回数、及び前記出力データに対する閾値の入力を受け付けて設定するシミュレータ設定処理部を更に備え、
    前記反復判定部は、前記シミュレータ実行部による実行と前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返す回数が前記最大回数を超えること、及び、前記出力データが前記閾値を下回ること、の何れか一方を満たすまで、前記シミュレータ実行部による実行と、前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返させる
    請求項1又は請求項2に記載の入力パラメータ探索装置。
  4. シミュレータ実行部、次入力パラメータ決定部、及び反復判定部を含む入力パラメータ探索装置における入力パラメータ探索方法であって、
    前記シミュレータ実行部が、入力パラメータに基づいて、シミュレーションを実行し、出力データを得るステップと、
    前記次入力パラメータ決定部が、前記入力パラメータと前記出力データとの組であるデータ点に基づいて、次の入力パラメータを決定するステップと、
    前記反復判定部が、予め定めた繰り返し条件を満たすまで、前記シミュレータ実行部による実行と、前記次入力パラメータ決定部による決定とを繰り返させ、最適な出力データを得るための入力パラメータを求めるステップと、
    を行い、
    前記次の入力パラメータを決定するステップでは、全てのデータ点のうちの最適な出力データより良い出力データが得られる可能性を表す、入力パラメータを引数とする獲得関数であって、前記データ点から求まる分散値が大きいほど前記可能性が高くなる獲得関数に基づいて、前記可能性が最大となる入力パラメータを、次の入力パラメータとして決定し、
    前記入力パラメータは、テーマパークにおけるアトラクションの複数の巡回ルートであり、
    前記シミュレーションを行うシミュレータは、前記テーマパークにおける複数の巡回ルートに応じた各アトラクションのユーザの待ち時間を出力するテーマパークシミュレータであり、
    前記出力データは、複数の巡回ルートのユーザの平均待ち時間又は最大待ち時間であり、
    前記獲得関数は、複数の巡回ルートが引数として入力されたときに複数の巡回ルートの各々の待ち時間が、複数の巡回ルートのユーザの平均待ち時間又は最大待ち時間のうちの最小値となる可能性を出力し、
    前記次の入力パラメータを決定するステップは、前記獲得関数から出力された前記可能性が最大となる巡回ルートを、次の巡回ルートとして決定する、
    入力パラメータ探索方法。
  5. コンピュータを、請求項1〜の何れか1項記載の入力パラメータ探索装置の各部として機能させるためのプログラム。
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