JP6707807B2 - 偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
前記保護層は、前記偏光板の最も外側の層であり、かつ偏光子に積層されている偏光板。
[2]前記保護層の厚みが、0.1〜10μmである[1]に記載の偏光板。
[3]前記活性エネルギー線硬化性化合物が、カチオン重合性化合物を含む[1]または[2]に記載の偏光板。
[4]前記カチオン重合性化合物が、分子内に少なくとも1個のオキシラン環を有する化合物を含む[3]に記載の偏光板。
[5]前記活性エネルギー線硬化性化合物が、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物を含む[1]〜[4]のいずれかに記載の偏光板。
[6]前記保護フィルムが、熱可塑性樹脂から形成されるフィルムである[1]〜[5]のいずれかに記載の偏光板。
[7]粘着剤層における偏光子から遠い側の面に剥離フィルムが積層されている[1]〜[6]のいずれかに記載の偏光板。
[8][1]〜[6]に記載の偏光板と、液晶セルとが、前記偏光板中の粘着剤層を介して貼合されている液晶パネル。
[9][1]〜[6]のいずれかに記載の偏光板、または[8]に記載の液晶パネルを有する液晶表示装置。
偏光子は、光学軸に平行な振動面をもつ直線偏光を吸収し、光学軸に直交する振動面をもつ直線偏光を透過する性質を有する光学フィルムが好ましく、具体的には、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素(ヨウ素又は二色性有機染料)が吸着配向された偏光子が挙げられる。
偏光子の厚みは、通常30μm以下であり、好ましくは25μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下、特に好ましくは7μm以下である。なお、偏光子としてポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させたものを適用する場合は、ポリビニルアルコール系樹脂単体を延伸してもよいし、基材などにポリビニルアルコール系樹脂の溶液を塗工して乾燥させた後、基材と共に延伸させ、基材を除去してもよい。基材と共に延伸する場合は、厚さが7μm以下の偏光子の作製が容易となる。
本発明の偏光板は、偏光子の片側に保護層が積層されている。該保護層は、偏光板の一方の面において最も外側の層となる。すなわち、本発明の偏光板は、偏光子の片側にのみ保護フィルムを有する偏光板である。そしてかかる保護層は、活性エネルギー線硬化性化合物を含有する硬化性樹脂組成物を硬化させて形成される硬化層である。活性エネルギー線硬化性化合物とは、活性エネルギー線(例えば、紫外線、可視光、電子線、X線など)の照射により硬化し得る化合物を意味する。活性エネルギー線硬化性化合物は、カチオン重合性化合物であってもよいし、ラジカル重合性化合物であってもよいし、カチオン重合性化合物とラジカル重合性化合物とを両方を含んでいてもよい。
硬化性樹脂組成物は、ラジカル重合性化合物またはカチオン重合性化合物を含むことが好ましく、ラジカル重合性化合物およびカチオン重合性化合物を含むことがより好ましい。ラジカル重合性化合物およびカチオン重合性化合物を含む場合、保護層の硬度を高める効果が期待でき、さらには硬化性樹脂組成物の粘度や硬化速度などの調整がより一層容易に行えるようになる。
ラジカル重合性化合物としては、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物(以下、「(メタ)アクリル系化合物」と称することがある。)、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリルアミド基を有する化合物(以下、「(メタ)アクリルアミド系化合物」と称することがある。)などを挙げることができる。なお、「(メタ)アクリロイルオキシ基」とは、メタクリロイルオキシ基又はアクリロイルオキシ基を意味し、(メタ)アクリルアミド基とはメタクリロイルアミド基又はアクリロイルアミド基を意味する。
Q3が水酸基を有するアルキル基である例として、ヒドロキシアルキル基が挙げられる。Q3がアミノ基を有するアルキル基である例として、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基及びN,N−ジアルキルアミノアルキル基が挙げられる。Q2とQ3とが互いに結合して、−CH2−が酸素原子に置換されていてもよい5員環又は6員環を形成するとき、その5員環又は6員環の例をN−位でカルボニル(C=O)につながる基の形で掲げると、1−ピロリジニル(C4H8N−)、2−オキサゾリジノン−3−イル〔C2H4OC(=O)N−〕、 ピペリジノ(C5H10N−)、モルホリノ(C2H4OC2H4N−)などが挙げられる。
ポリエステルポリオールは、上記したポリオール類と多塩基性カルボン酸またはその無水物との脱水縮合反応により得られるものである。多塩基性カルボン酸またはその無水物としては、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸などがある。
ポリエーテルポリオールは、ポリアルキレングリコールのほか、上記ポリオール類又はジヒドロキシベンゼン類とアルキレンオキサイドとの反応により得られるポリオキシアルキレン変性ポリオールなどが挙げられる。
カチオン重合性化合物としては、分子内に少なくとも1個のオキセタン環(4員環エーテル)を有する化合物(以下、単に「オキセタン化合物」と称することがある。)、分子内に少なくとも1個のオキシラン環(3員環エーテル)を有する化合物(以下、単に「エポキシ化合物」と称することがある。)などを挙げることができる。
また、硬化性樹脂組成物がカチオン重合性化合物を含有する場合、カチオン重合性化合物の含有量は、硬化性組成物100重量部に対して、通常10〜99重量部であり、好ましくは40〜99重量部である。
硬化性樹脂組成物が、活性エネルギー線硬化性化合物としてラジカル重合性化合物を含有する場合、硬化性樹脂組成物はラジカル重合開始剤を含むことが好ましい。ラジカル重合開始剤は、活性エネルギー線の照射により、(メタ)アクリル系化合物などのラジカル重合性化合物の重合を開始できるものであればよく、公知のものを使用することができる。ラジカル重合開始剤としては、アセトフェノン、3−メチルアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル−2−モルホリノプロパン−1−オン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンのようなアセトフェノン系開始剤;ベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン及び4,4’−ジアミノベンゾフェノンのようなベンゾフェノン系開始剤;ベンゾインプロピルエーテル及びベンゾインエチルエーテルのようなベンゾインエーテル系開始剤;4−イソプロピルチオキサントンのようなチオキサントン系開始剤;その他、キサントン、フルオレノン、カンファーキノン、ベンズアルデヒド、アントラキノンなどが挙げられる。
硬化性樹脂組成物が、活性エネルギー線硬化性化合物としてオキセタン化合物やエポキシ化合物等のカチオン重合性化合物を含む場合、その硬化性樹脂組成物には通常、カチオン重合開始剤が配合される。カチオン重合開始剤を使用すると、保護層形成時に必要な温度上昇幅を小さくすることができる。このため偏光子の耐熱性や偏光子の膨張による歪を考慮しなくとも、偏光子との密着性がより良好な保護層を形成することができる。
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロホスフェート、ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロボレートなど。
ジフェニルヨードニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニルヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ジ(4−ノニルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェートなど。
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4,4′−ビス〔ジフェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、4,4′−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロアンチモネート、4,4′−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン ヘキサフルオロアンチモネート、7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−フェニルカルボニル−4′−ジフェニルスルホニオ−ジフェニルスルフィド ヘキサフルオロホスフェート、4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4′−ジフェニルスルホニオ−ジフェニルスルフィド ヘキサフルオロアンチモネート、4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4′−ジ(p−トルイル)スルホニオ−ジフェニルスルフィド テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
キシレン−シクロペンタジエニル鉄(II) ヘキサフルオロアンチモネート、クメン−シクロペンタジエニル鉄(II) ヘキサフルオロホスフェート、キシレン−シクロペンタジエニル鉄(II) トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メタナイドなど。
硬化性樹脂組成物は、必要に応じてさらに光増感剤を含有してもよい。光増感剤を含有することにより、カチオン重合及び/又はラジカル重合の反応性が高まり、保護層の機械的強度や保護層の密着性を向上させることができる。光増感剤としては、カルボニル化合物、有機硫黄化合物、過硫化物、レドックス系化合物、アゾ化合物、ジアゾ化合物、ハロゲン化合物、光還元性色素などが挙げられる。
シリカ微粒子は、その表面に水酸基、エポキシ基、(メタ)アクリロイル基、ビニル基などの反応性官能基を有していてもよい。また、シリカ微粒子の粒径は、通常100nm以下、好ましくは5〜50nmである。微粒子の粒径が100nmを超えると、光学的に透明な保護層が得られない傾向にある。
レベリング剤の含有量は、活性エネルギー線硬化性化合物100重量部に対して0.01 〜1重量部であることが好ましく、0.1 〜0.7重量部であることがより好ましく、0.2〜0.5重量部であることがさらに好ましい。含有量が 0.01重量部未満であると、濡れ性や表面の均一性の改善が十分でない傾向があり、またこの添加量が1重量部を超えると、保護層の密着性が低下する傾向がある。
本発明の偏光板は、偏光子における保護層を有する側とは反対側に保護フィルムを有する。保護フィルムは、偏光子に積層されていることが好ましい。保護フィルムとしては、酢酸セルロース系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂など、当分野において従来から保護フィルムの形成材料として広く用いられている材料から形成された熱可塑性樹脂フィルムを使用することができる。量産性及び接着性の観点から、保護フィルムは、酢酸セルロース系樹脂フィルムまたはシクロオレフィン系樹脂フィルムが好ましい。また、表面処理層を設けることの容易性及び光学特性が良好であるという点から、酢酸セルロース系樹脂フィルムがより好ましい。
本発明の偏光板は、保護フィルムにおける偏光子から遠い側に粘着剤層を有する。粘着剤層は保護フィルムに積層されていることが好ましい。粘着剤層を有する偏光板は、かかる粘着剤層を介して、液晶セルに直接貼合することができる。粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテルなどのベースポリマーを含むことが好ましい。なかでも、アクリル系ポリマーをベースポリマーとする粘着剤(アクリル系粘着剤)のように、光学的な透明性や接着性に優れ、適度な濡れ性や凝集力を保持し、さらに耐候性や耐熱性などを有し、加熱や加湿の条件下で浮きや剥がれなどの剥離問題を生じないものを選択して使用することがより好ましい。アクリル系粘着剤としては、メチル基、エチル基及びブチル基等の炭素数が20以下のアルキル基が(メタ)アクリル酸のオキシ基に結合したアルキルエステルと、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルなどのアクリル系モノマーとを、配合して重合させたアクリル系共重合体が、ベースポリマーとして有用である。ベースポリマーのガラス転移温度としては、25℃以下であることが好ましく、0℃以下であることがより好ましい。また、ベースポリマーの重量平均分子量は、100000以上であることが好ましい。
保護フィルムと偏光子とが積層されている場合、偏光子と保護フィルムとは、通常接着剤又は粘着剤により貼合される。貼合に際し、接着性を向上させるために、偏光子及び/又は保護フィルムの貼合面に、プラズマ処理、コロナ処理、紫外線照射処理、フレーム(火炎)処理、ケン化処理、溶剤処理などの表面処理を適宜施してもよい。ケン化処理としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリの水溶液に浸漬する方法が挙げられる。
水系接着剤を構成するポリビニルアルコール系樹脂は、市販品を使用することができる。例えば、(株)クラレから販売されている“PVA−117H”、“KL−318、“KM−118”及び“CM−318”、日本合成化学工業(株)から販売されている“ゴーセノール(登録商標) NH−20”、“ゴーセファイマー(登録商標)Z”シリーズ、“ゴーセファイマー(登録商標) K−210”及び“ゴーセナール(登録商標) T−330”(以上、いずれも商品名)などが挙げられる。
これらの架橋剤のなかでも、水溶性のポリアミドエポキシ樹脂をはじめとするエポキシ化合物や、アルデヒド類、メチロールメラミン、グリオキシル酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩などが好適に使用できる。
本発明の偏光板は、以下の工程(i)〜(iii)をこの順に含む方法により製造することができる。
工程(ii) 偏光子の他方の面に、保護フィルムを積層する工程、
工程(iii)保護フィルムにおける、偏光子との貼合面とは反対側の面に、粘着剤層を積層する工程。
なお、工程(i)及び工程(ii)の順序は、制限されるものではなく、工程(ii)を先に行ってもよいし、これらの工程を同時に行なってもよい。各工程をおこなう順番を入れ換えた例としては、
工程(ii) 偏光子の片面に、保護フィルムを積層する工程、
工程(i) 偏光子の他方の面に、保護層を積層する工程、
工程(iii)保護フィルムにおける、偏光子との貼合面とは反対側の面に、粘着剤層を積層する工程、
をこの順に含む方法、
工程(ii) 偏光子の片面に、保護フィルムを積層する工程、
工程(iii)保護フィルムにおける、偏光子との貼合面とは反対側の面に、粘着剤層を積層する工程、
工程(i) 偏光子の他方の面に、保護層を積層する工程、
をこの順に含む方法等が挙げられる。以下の説明では、工程(i)〜(iii)をこの順に含む方法により、本発明の偏光板を製造した場合について主に説明するが、各工程の順番は適宜入れ換えてもよいし、各工程を同時に行なってもよい。
上記の工程(i)では、基材への塗布層形成工程、塗布層貼合工程、塗布層硬化工程及び基材除去工程を含む工程により、偏光子層の片面に保護層を積層する。
基材への塗布層形成工程では、まず基材上に保護層を形成する活性エネルギー線硬化性化合物を含有する硬化性樹脂組成物を塗工する。必要に応じて乾燥を行ない、基材表面に硬化性樹脂組成物の塗布層を設ける。ここで、基材としては、前記した基材のほか、金属ベルト、ガラス板なども使用しうる。また基材の硬化性樹脂組成物が塗工される表面は、予め剥離処理が施されていてもよい。
塗布層貼合工程では、上記の塗布層形成工程で基材上に形成された塗布層と偏光子とを貼合し、偏光子/塗布層/基材の順に積層された積層体を作製する。なお、上記の工程において、工程(ii)を工程(i)より前に行なう場合、この積層体は、偏光子の塗布層とは反対側に保護フィルムを有している。
塗布層硬化工程では、この積層体に対し、例えば基材側から、可視光線、紫外線、X線、電子線などの活性エネルギー線を照射するか又は加熱することにより、硬化性樹脂組成物の塗布層を硬化させて保護層を形成する。続く基材除去工程では、保護層上の基材を除去する。
また、工程(i)を行う別の方法として、保護層を形成する硬化性樹脂組成物を偏光子に直接塗工し、活性エネルギー線を照射する又は加熱することにより、硬化性樹脂組成物からなる塗布層を硬化させ、保護層を形成する方法も挙げられる。
工程(ii)では、偏光子に保護フィルムを積層する。まず、保護フィルムの貼合面に接着剤組成物を塗工し、必要に応じてこれを乾燥する。次いで、この接着剤組成物を介して偏光子と保護フィルムとを貼合し、偏光子/接着剤組成物/保護フィルムの順に積層された積層体を作製した後、積層体に対して可視光線、紫外線、X線、電子線などの活性エネルギー線を照射する又は加熱することにより接着剤組成物を硬化させ、偏光子と保護フィルムとを貼合する。偏光子と保護フィルムとの貼合に活性エネルギー線硬化性接着剤を使用すると、乾燥工程を設ける必要がないため、製造効率の向上を図ることができる。 また、工程(i)と工程(ii)とを同時におこなってもよい。すなわち保護層と保護フィルムとを、同時に形成してもよい。この場合、保護フィルム/接着剤組成物/偏光子/保護層を形成する硬化性樹脂組成物の塗布層/基材の順に積層された積層体に対し、例えば、基材側から活性エネルギー線を照射又は加熱することにより、接着剤組成物及び塗布層を同時に硬化させることができる。
上記の塗工方法と別の方法としては、偏光子と基材との間、又は偏光子と保護フィルムとの間に、上記した硬化性樹脂組成物又は接着剤組成物をそれぞれ滴下した後、ロールなどで加圧して均一に押し広げる方法が挙げられる。この方法において、ロールの材質としては、金属やゴムなどを使用することが可能である。
工程(iii)では、保護フィルムにおける偏光子との貼合面とは反対側の面に、粘着剤層を積層して偏光板を得る。粘着剤層の積層は、剥離フィルムを用いる方法、保護フィルム上に粘着剤組成物を塗布する方法などにより行うことができる。剥離フィルムを用いる方法は、離型処理が施された剥離フィルムの離型処理面に、粘着剤組成物を塗布して粘着剤層を形成し、得られた粘着剤層と保護フィルムとを積層させることにより行うことができる。また、保護フィルム上に粘着剤組成物を塗布する方法は、保護フィルム上に粘着剤組成物を塗布して粘着剤層を形成させることにより行うことができる。この方法では、得られた粘着剤層に剥離フィルムを積層して粘着剤層面を保護しておくことが好ましい。
本発明の偏光板は、液晶表示装置を構成する偏光板として好適に使用することができる。通常、液晶表示装置においては、一対の偏光板が、液晶セルの視認側と光源側とに貼合されている。本発明の液晶表示装置が備える偏光板の少なくとも1つは、本発明の偏光板である。さらに本発明の偏光板は、一対の偏光板のうち、光源側に配置される偏光板であることが好ましい。この場合、もう一方の偏光板には、公知の偏光板を使用することができる。本発明の偏光板を光源側の偏光板として液晶表示装置に組み込む場合、液晶表示装置の部材であるバックライトと偏光板とをバックライトテープで貼合したときに、偏光板の最も外側の層が保護層となっているため、バックライトテープと偏光板との間で高い密着力が期待できる。
さらに本発明の偏光板は、粘着剤層を介して、液晶セルを構成するガラス基板に直接貼り付けることができるので有用である。偏光板をガラス基板に積層するには、偏光板から剥離フィルムを剥がし、露出した粘着剤層面をガラス基板の表面に貼り合わせればよい。
図2を参照して、本発明の液晶表示装置をさらに詳しく説明する。図2は、本発明の液晶表示装置の一例を示す概略図である。図2に示す液晶表示装置は、バックライト8と偏光板10とがバックライトテープ7を介して貼合されている。また偏光板10と液晶セル5とは、偏光板10の粘着剤層4を介して貼合されている。なお、図2に示す偏光板6は、本発明の偏光板であってもよいし、公知の偏光板であってもよい。
〈活性エネルギー線硬化性化合物〉
“セロキサイド(登録商標) 2021P”:3,4−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ダイセル化学(株)から入手。
“OXT−221”:ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、東亞合成(株)から入手。
“A−DCP”:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、新中村化学(株)から入手。
〈光カチオン重合開始剤〉
“アデカオプトマー(登録商標) SP−150”:4,4′−ビス〔ジフェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート系の光カチオン重合開始剤、プロピレンカーボネート溶液の形で(株)ADEKAから入手。
〈光ラジカル重合開始剤〉
“ダロキュア(登録商標) 1173”:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、BASFジャパン(株)から入手。
〈その他の成分〉
“SH710”:シリコーン系レベリング剤、東レ・ダウコーニング(株)から入手。
以下の各成分を混合して、硬化性樹脂組成物A〜Fをそれぞれ調製した。光カチオン重合開始剤“アデカオプトマー(登録商標) SP−150”は、プロピレンカーボネート溶液のものを使用しているが、以下ではその有効成分量で表示している。
〈硬化性樹脂組成物A〉
“セロキサイド(登録商標) 2021P” 70部
“OXT−221” 30部
“アデカオプトマー(登録商標) SP−150” 2.25部
“SH710” 0.2部
“セロキサイド(登録商標) 2021P” 35部
“OXT−221” 15部
“A−DCP” 50部
“アデカオプトマー(登録商標) SP−150” 1.13部
“ダロキュア(登録商標) 1173” 2.25部
“SH710” 0.2部
平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上で厚さ20μmのポリビニルアルコールフィルムを、乾式で約4倍に一軸延伸し、さらに緊張状態を保ったまま、40℃の純水に1分間浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が 0.05/10/100の水溶液に28℃で60秒間浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が8.5/7.5/100の水溶液に68℃で300秒間浸漬した。引き続き、10℃の純水で20秒間洗浄した後、65℃で乾燥して、一軸延伸されたポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向している偏光子を作製した。偏光子の厚さは7μmであった。
〈ポリビニルアルコール〉
“クラレポバール(登録商標) KL318”:カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、(株)クラレから入手。
〈エポキシ系架橋剤〉
“スミレーズレジン(登録商標) 650”:水溶性ポリアミドエポキシ樹脂(固形分濃度30%の水溶液)、住化ケムテックス(株)から入手。
以下の各成分を混合して、水系接着剤を調製した。エポキシ系架橋剤“スミレーズレジン 650”は水溶液のものを使用しているが、以下ではその有効成分量で表示している。
〈水系接着剤〉
“純水” 100部
“クラレポバール(登録商標) KL318” 1.8部
“スミレーズレジン(登録商標) 650” 0.9部
製造例2で作製した偏光子の片面に、製造例3で調製した水系接着剤を塗布し、トリアセチルセルロース系フィルムからなる保護フィルム〔コニカミノルタオプト(株)製、KC2UA、厚さ25μm 〕を貼合した。偏光子のもう一方の面に純水を塗布し、ポリエチレン系フィルム〔東レフィルム加工(株)製、トレテック7332、厚さ30μm〕を貼合した。これを60℃で3分乾燥した後、ポリエチレン系フィルムを剥がし、片面に保護フィルム(トリアセチルセルロース系フィルム)を有する偏光板Aを作製した。
(1)偏光板の作製
製造例1で調製した硬化性樹脂組成物Aを、厚さ50μm のシクロオレフィン系フィルム〔日本ゼオン(株)製の商品名“ZEONOR(登録商標)”〕の片面に、バーコーターにより硬化後の膜厚が約5μmとなるように塗工した。その塗工面と、製造例4で作製した偏光板Aにおける偏光子とを貼合し、積層体を作製した。この積層体のシクロオレフィン系フィルム側からベルトコンベア付き紫外線照射装置〔ランプはフュージョンUVシステムズ社製の“Dバルブ”使用〕により積算光量が500mJ/cm2となるように紫外線を照射して、硬化性樹脂組成物Aを硬化させることで保護層を得た。その後積層体からシクロオレフィン系フィルムを剥離した。次に、保護フィルムにおける偏光子との貼合面とは反対側の面に、厚さ20μmのアクリル系粘着剤の層(粘着剤層)を設けた。こうして、保護層(硬化性樹脂組成物の硬化物)/偏光子/接着剤層/保護フィルム/粘着剤層からなる偏光板を作製した。
実施例1において、硬化性樹脂組成物Aを硬化性樹脂組成物Bに変更したこと以外は、実施例1と同様に偏光板を作製した。
保護層を積層しなかったこと以外は、実施例1と同様に偏光板を作製した。
実施例1、実施例2および比較例1で得られた偏光板における粘着剤層とアルカリガラスとを貼合した。次にバックライトテープ〔日東電工(株)製の商品名“No.5603BN”〕を幅25mm、長さ150mmにカットし、前記アクリルガラスに貼合した偏光板の最表面(保護層)に、前記バックライトテープの粘着面をガラスから30〜40mmはみ出させて貼合し、サンプルとした。得られたサンプルは温度23℃、相対湿度55%の環境下で24時間放置した。
このサンプルについて、バックライトテープの前記あらかじめはみ出させた部分をチャッキングさせ、温度23℃相対湿度55%の雰囲気中にて、JIS K 6854−2:1999「接着剤−はく離接着強さ試験方法−第2部:180度はく離」に準じて、つかみ移動速度300mm/分で180度はく離試験を行ない、20mmから80mmの長さにわたる平均はく離力を求めた。結果を表1に示した。
実施例1、実施例2、および比較例1で得られた偏光板における粘着剤層と液晶セルとを貼合した。次に、前記液晶セルに貼合した偏光板の最表面(保護層)に前記バックライトテープの粘着面を貼合し、バックライトテープにおける液晶セルを貼合した面とは反対側の粘着面にバックライトユニットを接合し、液晶モジュールを作製した。得られた液晶モジュールを、高さ150cmから、大理石の台の平面と液晶モジュールの面が重なり合うように落下させた。このとき、液晶モジュールの各面( 表面、裏面、側面、上下面の計6面)へ衝撃が加わるように6回落下させ、バックライトテープと偏光板との界面の密着度合いを調べた。偏光板の剥離がなかった場合を○、剥離があった場合を×とした。結果を表1に示す。
Claims (8)
- 粘着剤層、保護フィルム、偏光子、および活性エネルギー線硬化性化合物を含有する硬化性樹脂組成物の硬化層である保護層をこの順に有し、バックライトにバックライトテープを介して貼合するための偏光板であって、
前記保護層は、前記偏光板の最も外側の層であり、かつ偏光子に積層されており、
前記保護層の厚みが0.1〜5μmであり、
前記保護層に前記バックライトテープを貼合させる偏光板。 - 前記活性エネルギー線硬化性化合物が、カチオン重合性化合物を含む請求項1に記載の偏光板。
- 前記カチオン重合性化合物が、分子内に少なくとも1個のオキシラン環を有する化合物を含む請求項1または2に記載の偏光板。
- 前記活性エネルギー線硬化性化合物が、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物を含む請求項3に記載の偏光板。
- 前記保護フィルムが、熱可塑性樹脂から形成されるフィルムである請求項1〜4のいずれかに記載の偏光板。
- 粘着剤層における偏光子から遠い側の面に剥離フィルムが積層されている請求項1〜5のいずれかに記載の偏光板。
- 請求項1〜6に記載の偏光板と、液晶セルとが、前記偏光板中の粘着剤層を介して貼合されている液晶パネル。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の偏光板、または請求項7に記載の液晶パネルを有する液晶表示装置。
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