JP6692211B2 - 伸縮装置 - Google Patents

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Description

この発明は、伸縮装置に関し、より特定的には、小型・軽量化が可能であって高伸縮率な伸縮装置に関する。
伸縮率の大きい伸縮装置の一例として昇降装置が知られている。昇降装置の一つの形態として、互いに摺動可能な多段のシリンダにより構成される昇降装置がある。このような昇降装置において、多段のシリンダのそれぞれに伸縮のための動力を備えるようにすると、装置としての規模が大きくなる。また、多段のシリンダのそれぞれに伸縮のための動力を備えると、動力自体が重量を持つため、伸縮を行う上での負荷となる。このため、シリンダのそれぞれに動力を備えることは、シリンダの段数を増やし伸縮率を大きくすることを阻む要因となる。したがって、多段のシリンダを動かす動力として、全てのシリンダに共通の単一の複動油圧シリンダを用い、伸張時には先端のシリンダから一段ずつ伸張させ、収縮時には、基端側のシリンダから一段ずつ収縮させるように構成する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、複動油圧シリンダの伸縮動作を行うと、伸張用ワイヤと呼ばれるワイヤが伸張方向に移動し、収縮用ワイヤと呼ばれるワイヤが収縮方向に移動する。このように構成し、それぞれのシリンダと伸張用ワイヤとの間およびそれぞれのシリンダと収縮用ワイヤとの間の接続と開放とを油圧等により制御する。また、隣接するシリンダどうしの連結と開放も別の油圧等により制御する。この構成により、特開平11−301978号公報の技術では、複動油圧シリンダの伸縮動作により駆動されるシリンダ、および当該シリンダが駆動される方向、さらに駆動されるシリンダと連動して動かされるシリンダをそれぞれ選択する。このようにして、多段のシリンダを一段ずつ伸張および収縮させる。
特開平11−301978号公報
特開平11−301978号公報の構成では、昇降装置の伸縮の動力となる複動油圧シリンダの他に、さらなる機構を備えている。具体的には、さらなる機構は、複動油圧シリンダとは独立に動作する、それぞれのシリンダと伸張用ワイヤとの間およびそれぞれのシリンダと収縮用ワイヤとの間の接続と開放とを行うため駆動手段を含む。さらに、上記さらなる機構は、隣接するシリンダにおいて、シリンダどうしの連結と開放とを行うための駆動手段をそれぞれ備えている。このため、駆動手段を複数必要とし、さらに、それらの複数の駆動手段それぞれを制御するための構成も必要である。したがって、特開平11−301978号公報の技術は、小型化・軽量化には不向きな構造となっている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、小型化・軽量化を図ることが可能な伸縮装置を提供することである。
この発明に従った伸縮装置は、基礎部と、複数の被駆動部と、駆動装置と、接続部と、係合部と、ロック部とを備える。複数の被駆動部は、基礎部の上に、長手方向を上下方向に向けて互いに平行に配置される。駆動装置は、同時に1個または複数個の被駆動部を長手方向に移動させる。接続部は、被駆動部と駆動装置の位置関係に応じて、被駆動部が駆動装置により移動するように被駆動部を駆動装置に接続する。接続部は被駆動部ごとに設けられる。係合部は、互いに隣接する上方と下方の被駆動部の位置関係に応じて、上方の被駆動部の上方への移動と共に下方の被駆動部が上方に移動するよう、上方の被駆動部と下方の被駆動部とを係合させる。ロック部は、被駆動部と駆動装置の位置関係に応じて、下方の被駆動部に上方の被駆動部を固定する。ロック部は、下方の被駆動部ごとに設けられる。
上記伸縮装置では、駆動装置に接続された上方の被駆動部と係合部により上方の被駆動部に係合された下方の被駆動部とが上方に移動する間に、ロック部は下方の被駆動部と上方の前記被駆動部とを固定しない状態から固定した状態に変化し、下方の被駆動部に設けられた接続部は、下方の被駆動部を駆動装置に接続していない状態から接続した状態に変化する。駆動装置に接続された下方の被駆動部と下方の被駆動部にロック部により固定された上方の被駆動部とが上方に移動する間に、上方の被駆動部に設けられた接続部は、上方の被駆動部と駆動装置とを接続した状態から接続しない状態に変化する。駆動装置に接続された下方の被駆動部とロック部により下方の被駆動部に固定された上方の被駆動部とが下方に移動する間に、上方の被駆動部に設けられた接続部は、上方の被駆動部を駆動装置に接続しない状態から接続した状態に変化する。駆動装置に接続された上方の被駆動部とロック部により上方の被駆動部に固定された下方の被駆動部が下方に移動する間に、下方の被駆動部に設けられた接続部は、下方の被駆動部を駆動装置に接続した状態から接続しない状態に変化し、ロック部は、上方の被駆動部を下方の被駆動部に固定した状態から固定していない状態に変化する。
このようにすれば、駆動装置に対する被駆動部の長手方向の位置により接続部やロック機構が動作するので、各被駆動部のそれぞれにロック機構や接続部を動作させるための動力源などを配置する必要がない。したがって、小型化・軽量化を図ることが可能な伸縮装置を得ることができる。
上記伸縮装置において、駆動装置は、被駆動部の長手方向において互いに間隔を隔てて配置された1組のプーリと、当該1組のプーリに掛け回された歯付ベルトと、を含んでいてもよい。接続部は、複数の被駆動部における長手方向の一方の端に接続され、歯付ベルトと噛み合うことが可能な歯付ブロックとを含んでいてもよい。
この場合、1組のプーリと歯付ベルト、および歯付ブロックという比較的簡単な構成で駆動装置と接続部とを実現できる。このため、伸縮装置の小型化・軽量化を図ることができる。
上記伸縮装置において、駆動装置は、被駆動部の長手方向において互いに間隔を隔てて配置された1組のプーリと、1組のプーリに掛け回された歯付ベルトとを含んでいてもよい。歯付ベルトは、外周側に突起部を有する。接続部は、ブロックを含む。ブロックは、複数の被駆動部における長手方向の一方の端に接続される。ブロックは歯付ベルトの突起部が押圧することが可能であってもよい。
この場合、比較的簡単な構成により駆動装置と接続部を実現できるので、伸縮装置の小型化・軽量化を図ることができる。
上記伸縮装置は、振動抑制部材をさらに備える。振動抑制部材は、歯付ベルトの内周側に位置し、歯付ベルトを介して接続部と対向する位置に配置される。
この場合、歯付ベルトの振動を抑制して当該歯付ベルトと歯付ブロックまたはブロックとの接続状態が歯付ベルトの振動により解除されるという問題の発生を抑制できる。
上記伸縮装置において、ロック機構は、連結バーと突起部とを含んでいてもよい。連結バーは、被駆動部の長手方向の他方の端に配置される。突起部は、被駆動部が駆動装置により移動されているときに、移動されている被駆動部とは独立して位置が固定されている。連結バーは、駆動装置に対する被駆動部の長手方向での位置が変化することにより、突起部と接触して回転可能である。連結バーの回転に応じて、他の被駆動部に対する被駆動部の状態が固定状態と移動可能状態との間で切り替わる。
この場合、駆動装置に対する被駆動部の長手方向での位置の変化により被駆動部と他の被駆動部との接続状態を切り替えることができるので、当該ロック機構の駆動のために被駆動部ごとに動力源を配置する必要がない。このため、伸縮装置の小型化・軽量化を図ることができる。
この発明によれば、駆動装置に対する被駆動部の長手方向の位置により接続部やロック機構が動作する構造とすることで、各被駆動部に接続部やロック機構を動作させるための個別の動力部を配置する必要がないため、小型化・軽量化を図ることが可能な伸縮装置を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る伸縮装置の断面模式図である。 図1に示した伸縮装置の下端内部を示す断面模式図である。 図1に示した伸縮装置の斜視模式図である。 図3の線分IV−IVにおける斜視断面模式図である。 図3の線分V−Vにおける斜視断面模式図である。 図3の線分IV−IVにおける断面模式図である。 図6の領域VIIの拡大断面模式図である。 図1に示した伸縮装置の連結バーを示す斜視模式図である。 図8に示した連結バーの上面模式図である。 図9の線分X−Xにおける断面模式図である。 図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。 図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。 図12の領域XIIIの拡大模式図である。 図12の領域XIVの拡大模式図である。 図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。 図15の領域XVIの拡大模式図である。 図1に示した伸縮装置の連結バーの動作を説明するための斜視模式図である。 図1に示した伸縮装置の連結バーの動作を説明するための断面模式図である。 図1に示した伸縮装置の連結バーの動作を説明するための模式図である。 図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。 図20の領域XXIの拡大模式図である。 図20の領域XXIIの拡大模式図である。 図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。 図23の領域XXIVの拡大模式図である。 図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。 図25の領域XXVIの拡大模式図である。 図25の領域XXVIIの拡大模式図である。 本発明の実施の形態2に係る伸縮装置の断面模式図である。 図28に示した伸縮装置の下端内部を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係る伸縮装置の斜視模式図である。 図30に示した伸縮装置の連結バー保持ボックスの構成を説明するための模式図である。 図30に示した伸縮装置の連結バー保持ボックスの構成を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態4に係る伸縮装置の連結バーの構成を説明するための斜視模式図である。 本発明の実施の形態5に係る伸縮装置の断面模式図である。 図34に示した伸縮装置の下端内部を示す断面模式図である。 図34に示した伸縮装置の下端内部の構造を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて本開示の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
<伸縮装置の構成>
図1〜図10を用いて、本実施形態に係る伸縮装置の構成を説明する。
図1は、本実施形態に係る伸縮装置1の断面模式図である。図2は、図1に示した伸縮装置1の下端内部を示す断面模式図である。図3は、図1に示した伸縮装置の斜視模式図である。図4は、図3の線分IV−IVにおける斜視断面模式図である。図5は、図3の線分V−Vにおける斜視断面模式図である。図6は、図3の線分IV−IVにおける断面模式図である。図7は、図6の領域VIIの拡大断面模式図である。図8は、図1に示した伸縮装置の連結バーを示す斜視模式図である。図9は、図8に示した連結バーの上面模式図である。図10は、図9の線分X−Xにおける断面模式図である。
図1及び図2に示すとおり、伸縮装置1は昇降装置である。伸縮装置1は、互いに摺動可能な被駆動部およびベースシリンダの一例としての多段のシリンダを含んでいる。多段のシリンダは、具体的には上方のシリンダから順に、第1段シリンダ8、第2段シリンダ9、第3段シリンダ10、第4段シリンダ23を含む。第4段シリンダ23が最も下方のシリンダである。第1段シリンダ〜第3段シリンダが被駆動部の一例である。第4段シリンダ23は、底が基礎部となっているベースシリンダである。第1段シリンダ〜第4段シリンダは、長手方向を上下方向に向けて互いに平行に配置されている。
第1段シリンダ8〜第4段シリンダ23は、それぞれが中心軸に沿って延びる筒状体である。多段のシリンダのうち第1段シリンダ8の外形が最も小さく、第2段シリンダ9、第3段シリンダ10、第4段シリンダ23とだんだん外形が大きくなっている。伸縮装置1が収縮した状態では、図1に示すように第1段シリンダ8〜第3段シリンダ10は、中心軸が重なるように第4段シリンダ23の内部に位置する。第1段シリンダ8〜第3段シリンダ10では、その下端部24、25、26の径が他の部分に比べて大きくなっている。第1段シリンダ8は最大まで引き出されると、その下端部24が一段下の第2段シリンダ9の突起部21(図13参照)と接触して第2段シリンダ9を引き上げる構成となっている。また同様に、第2段シリンダ9は最大まで引き出されると、その下端部25が一段下の第3段シリンダ10の突起部22(図21参照)と接触して第3段シリンダ10を引き上げる構成となっている。第1段シリンダ8の下端部24と第2段シリンダ9の突起部21、および第2段シリンダ9の下端部25と第3段シリンダ10の突起部22は、それぞれ本願発明における係合部の例である。なお、詳細は後述する。
伸縮装置1内部には、シリンダ1段分を昇降させることが可能な両面歯付ベルト2及びそれに噛みあう歯付のプーリ3、4を含む駆動装置が配置されている。1組のプーリ3、4は、シリンダの中心軸に沿った方向に間隔を隔てて配置されている。第4段シリンダ23の外部にあるモータ等の動力源が下段のプーリ3を順方向および逆方向の2方向に回転させる。この結果、両面歯付ベルト2は、順方向および逆方向に回転する。両面歯付ベルト2は、順方向に回転することで伸縮装置1が伸張するための動力となり、逆方向に回転することで、伸縮装置1が収縮するための動力となる。
各シリンダ下端には両面歯付ベルト2と噛み合う接続部としての歯付ブロック5、6、7が配置されている。図2に示すように、第1段シリンダ8の歯付ブロック5はシリンダ8の下端部24に直接固定し、収納状態のときは両面歯付ベルト2と噛み合っている。第2段シリンダ9および第3段シリンダ10の歯付ブロック6、7は、それぞれのシリンダ下端に弾性体11、12を介して支持されている。歯付ブロック6、7は、収納状態のときは一段下の第3段シリンダ10および第4段シリンダ23に備わるピン13、14にて位置が拘束され、両面歯付ベルト2から外れた状態となっている。
歯付ブロック6、7およびピン13、14の支持部分はテーパ状になっている。より具体的には、ピン13、14はたとえば断面が三角形状となっており、テーパ状の表面を有する。また、歯付ブロック6、7にはピン13、14が挿入される凹部が形成されている。凹部の内周面は、ピン13、14の外周面に沿うようにテーパ状の部分を含む。両面歯付ベルト2が順方向に回転し、収納状態にあった第2段シリンダ9が上昇すると、弾性体11の弾性力によりピン13のテーパに沿って歯付ブロック6が両面歯付ベルト2の方向に移動する。その結果、歯付ブロック6は弾性体11により両面歯付ベルト2に押し付けられる(図16参照)。また、逆に、第2段シリンダ9が上昇している状態から両面歯付ベルト2が逆方向に回転し、第2段シリンダ9が下降すると、第2段シリンダ9が収納状態となる手前から歯付ブロック6の凹部にピン13が挿入され始める。この結果、歯付ブロック6は、ピン13のテーパに従い両面歯付ベルト2から離れる方向に移動する。第2段シリンダ9が収納状態になると、両面歯付ベルト2から離れた状態で歯付ブロック6はピン13に拘束される。第3段シリンダ10の歯付ブロック7についても、ピン14により同様に動作する。
図3〜図7に示すように、第2段シリンダ9の上端には、一段上の第1段シリンダ8を挟んで配置され、L字形状部位31を有する2本の連結バー15、16が設置されている。2本の連結バー15、16は第2段シリンダ9の一部を貫通するように配置されている。また、図8〜図10に示すように、L字形状部位31は、連結バー15、16の中心軸方向から見たときの形状がL字形状となっている部分である。L字形状部位31は、連結バー15、16の端部に配置されている。同様に、第3段シリンダ10の上端には、一段上の第2段シリンダ9を挟んで配置され、L字形状部位31を有する2本の連結バー17、18が設置されている。連結バー15、16、17、18は、図8〜図10に示すように、一部に断面が半月状となる凹んだ部分を有する軸部とL字形状部位31とを有する。
図6に示すように、それぞれのシリンダの下端部である、第1シリンダの下端部24、第2シリンダの下端部25、第3シリンダの下端部26には、連結バー15、16、17、18の軸部が嵌るように溝状に凹んだ溝部51が設けられている。連結バー15、16、17、18は、軸部が溝部51に嵌った状態で軸部まわりに回転させることができる。第3段シリンダ10は、連結バー15、16を回転させるためのプレート19を有している。第4段シリンダ23は、連結バー17、18を回転させるためのプレート20を備えている。連結バー15、16は、図6および図7に示すように、軸部の半月状の断面の平らな部分、すなわち軸部の凹んだ部分の平坦な表面部分を互いに対向させて第2段シリンダ9の内側に向けることで、この凹んだ部分を第1段シリンダ8が自由に上下に動くことができる状態にする。この状態では、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9は、開放されている。
また、連結バー15、16を90度回転させ、連結バー15、16の凹んだ部分の平坦な表面部分を上に向け、連結バー15、16の軸部の断面が凹んでない弧状の部分が第1段シリンダ8の底部の溝部51に嵌ることで第1段シリンダを固定する。この状態では、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9は、連結されている。第2段シリンダ9と第3段シリンダ10についても、同様に連結バー17、18により互いの連結、開放を行う。上述した連結バー15、16と第1段シリンダ8の溝部51、および連結バー17、18と第2段シリンダ9の溝部51が、それぞれ本願発明におけるロック部の例である。
<伸縮装置の全体的な動作>
図11は、図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。図11では、第2段シリンダ9が両面歯付ベルト2により駆動されている状態を示している。図12は、図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。図13は、図12の領域XIIIの拡大模式図である。図14は、図12の領域XIVの拡大模式図である。図15は、図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。図16は、図15の領域XVIの拡大模式図である。図12〜図16は、第2段シリンダ9が両面歯付ベルト2により駆動され始める時の動作を示している。図17は、図1に示した伸縮装置の連結バーの動作を説明するための斜視模式図である。図18は、図1に示した伸縮装置の連結バーの動作を説明するための断面模式図である。
図19は、図1に示した伸縮装置の連結バーの動作を説明するための模式図である。図19は、連結バー16のL字形状部位31がプレート19と接触することにより連結バー16が回転する様子を模式的に説明するものである。図20は、図1に示した伸縮装置の動作を説明するための模式図である。図21は、図20の領域XXIの拡大模式図である。図22は、図20の領域XXIIの拡大模式図である。図20〜図22は、第3段シリンダ10が第2段シリンダ9と連結されるとともに両面歯付ベルト2により駆動され始める時の状態を示している。図23および図25は、図1に示した伸縮装置が伸びきった状態を説明するための模式図である。図24は、図23の領域XXIVの拡大模式図である。図26は、図25の領域XXVIの拡大模式図である。図27は、図25の領域XXVIIの拡大模式図である。
図11により、この伸縮装置1の動作について説明する。図11は、一番上(先端)の第1段シリンダ8が全て引き出され、一番上から2段目の第2段シリンダ9が両面歯付ベルト2に駆動されて上昇または下降している状態を示す。なお、図11では、第3段シリンダ10は収縮している状態が示されている。第1段シリンダ8および第3段シリンダ10には、それぞれの歯付ブロック5、7が両面歯付ベルト2と噛み合ってないため、両面歯付ベルト2の動力は伝わらない。第2段シリンダ9の歯付ブロック6は両面歯付ベルト2と噛み合っているため、第2段シリンダ9には、両面歯付ベルト2の動力が伝えられる。このような、両面歯付ベルト2からの動力が伝えられている第2段シリンダ9の状態を、以下、駆動状態と呼ぶ。また、駆動状態のシリンダより上側にあるシリンダは、それぞれの一段下のシリンダと連結された状態で、連結されたシリンダの上昇、下降にあわせて上昇、下降する。上記のようなシリンダの状態を、以下、連結状態と呼ぶ。このように、両面歯付ベルト2及びそれに噛みあう歯付のプーリ3、4を含む駆動装置は、駆動状態の1つのシリンダまたは、駆動状態のシリンダと連結状態のシリンダとの複数のシリンダを、長手方向(上下方向)に移動させる。図11では、第1段シリンダ8が連結状態である。さらに、駆動状態のシリンダより下側にあるシリンダは、収納状態である。図11では、第3段シリンダ10が、収納状態である。
伸縮装置1を伸展させる場合は、一番上の第1段シリンダ8が最初に駆動状態となり、両面歯付ベルト2に駆動されて上昇する。第2段シリンダ9および第3段シリンダ10は、収納状態である。第1段シリンダ8が第2段シリンダ9に対して最大まで引き出されると、2段目の第2段シリンダ9が駆動状態となる。このとき、第1段シリンダ8は、第2段シリンダ9と連結されて連結状態となり、第2段シリンダ9に動かされて上昇するようになる。この状態では、第3段シリンダ10は、収納状態である。第2段シリンダ9が第3段シリンダ10に対して最大まで引き出されると、第3段シリンダ10が駆動状態となり、第1段シリンダ8および第2段シリンダ9は連結状態となる。このように、駆動状態となるシリンダが一段ずつ下のシリンダに切り替わりながら、伸縮装置は伸展する。
なお、第3段シリンダ10と第4段シリンダ23との間を連結する連結バーは設置していない。この場合、両面歯付ベルト2の駆動力により第3段シリンダ10の伸展した状態を保持する。
伸縮装置1を収縮させる場合は、伸展させる場合の逆の動作となる。すなわち、第1段シリンダ8、第2段シリンダ9、第3段シリンダ10がそれぞれ第2段シリンダ9、第3段シリンダ10、第4段シリンダ23から最大に引き出された状態から、第3段シリンダ10が最初に駆動状態となる。第3段シリンダ10は両面歯付ベルト2に駆動されて第4段シリンダ23内部へ向けて下降する。第1段シリンダ8および第2段シリンダ9は、それぞれ連結状態であり、第3段シリンダ10に動かされて下降する。第3段シリンダ10は、最後まで下降すると収納状態となる。このとき、第2段シリンダ9と第3段シリンダ10の間の連結は開放されて第2段シリンダ9が新たに駆動状態となる。そして、第2段シリンダ9は両面歯付ベルト2に駆動されて下降する。第2段シリンダ9は、最後まで下降すると収納状態となる。このとき、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9の間の連結は開放されて第1段シリンダ8が新たに駆動状態となる。第1段シリンダ8は両面歯付ベルト2に駆動されて下降する。このように、駆動状態のシリンダが一段ずつ上のシリンダに切り替わりながら、伸縮装置は収縮する。
次に、シリンダどうしの連結、開放の動作と、駆動シリンダが切り替わる動作を詳細に説明する。図1及び図2に示すプーリ3を、伸縮装置1の外部に位置する駆動源を用いて左回転(順方向に回転)させると、図12〜図14に示す矢印方向に両面歯付ベルト2が動く。この結果、両面歯付ベルト2に噛み合っている歯付ブロック5に駆動力が伝達される。そして、歯付ブロック5が固定されている第1段シリンダ8が上昇を始める。第1段シリンダ8の歯付ブロック5が上昇を続け、上段のプーリ4より上に達すると、歯付ブロック5は両面歯付ベルト2から外れて駆動されなくなる。このため、第1段シリンダ8が上昇するにあたっては、歯付ブロック5がプーリ4まで上昇する前に、連結バー15、16が第1段シリンダ8と第2段シリンダ9とを連結する。さらに、歯付ブロック5がプーリ4まで上昇する前に、第1段シリンダ8より一段下の第2段シリンダ9の歯付ブロック6が両面歯付ベルト2と噛み合わされ、第2段シリンダ9が駆動状態となる。
ここで、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9が連結する動作、第1段シリンダ8に替わって、第2段シリンダ9が駆動状態となる動作を詳細に説明する。第1段シリンダ8は、両面歯付ベルト2が左回転(順方向に回転)すると、両面歯付ベルト2と噛み合っている歯付ブロック5により押し上げられて上昇する。図12〜図14に示すとおり、歯付ブロック5が、プーリ4の手前まで達すると、第1段シリンダ8は、第2段シリンダ9に対して最大まで引き出され、第1段シリンダ8の下端部24の膨らみが図12に示す第2段シリンダ9の突起部21に接触する。第1段シリンダ8は、さらに両面歯付ベルト2と噛み合っている歯付ブロック5により押し上げられる。第1段シリンダ8は、第2段シリンダ9と接触した状態で、第2段シリンダ9も共に押し上げながら上昇する。
連結バー15、16の動作を図9、図10、および図17〜図19を参照しながら説明する。図9の左側の図は第1段シリンダ8と第2段シリンダが解放されている状態を示し、図9の右側の図は、第1段シリンダ8と第2段シリンダが連結している状態を示す。図10の左側の図は、図9の左側の図の線分X−Xにおける断面を示す模式図である。図10の右側の図は、図9の左側の図の線分X−Xにおける断面を示す模式図である。図17(a)、(b)、(c)は、それぞれ第1段シリンダ8と第2段シリンダ9が開放されている状態、開放から連結している状態に遷移している途中、連結している状態を表す。図18(a)、(b)、(c)は、図17(a)、(b)、(c)のそれぞれの状態を断面図で示したものであり、図19(a)、(b)、(c)は、図17(a)、(b)、(c)のそれぞれの状態の連結バー16と、第2段シリンダ9より1段下の第3段シリンダ10に固定されているプレート19の関係を表したものである。
図9および図10の左側の図、および図17(a)(図18(a)、図19(a))に示す状態から第2段シリンダ9が上昇することで、第2段シリンダ9に備えられた連結バー15、16のL字形状部位31が、プレート19に接触しながら回転する。このため、連結バー15、16は図17(b)(図18(b)、図19(b))に示すように回転する。これにより、連結バー15、16の凹んだ部分の平坦面が縦から横に変化する。このようにして、歯付ブロック5が、プーリ4の位置まで上昇するまでに図9および図10の右側の図、および図17(c)(図18(c)、図19(c))に示すように第1段シリンダ8と第2段シリンダ9が連結される。これによって、歯付ブロック5がプーリ4の位置を通過して両面歯付ベルト2から外れても、第2段シリンダ9の歯付ブロック6が両面歯付ベルト2と噛み合っていることで、第1段シリンダ8は落下しない。なお、第1段シリンダ8の溝部51(図6参照)が連結バー15、16の位置まで上がってから連結バー15、16が回転するため、第1段シリンダ8と連結バー15、16とが干渉することはない。
また、第2段シリンダ9は第1段シリンダ8に押し上げられて上昇を始めるとまもなく、図15および図16に示すように、第2段シリンダ9下端に設置された弾性体11に支持された歯付ブロック6が1段下の第3段シリンダ10に備えられたピン13から抜け出す。このため、弾性体11の弾性力により歯付ブロック6は両面歯付ベルト2に噛み合う。以後、第2段シリンダ9が両面歯付ベルト2の回転により上昇する。
ここで、第1段シリンダ8は、第2段シリンダ9と連結され、第2段シリンダ9が駆動状態となった後さらに両面歯付ベルト2の動力により上昇する。最終的に、第1段シリンダ8はプーリ4の外側まで上昇する。プーリ4の外側では、歯付ブロック5と両面歯付ベルト2は噛み合わなくなる。しかし、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9とは連結されているので、第1段シリンダ8が新たに駆動状態となった第2段シリンダ9に押されて上昇を続ける。この結果、歯付ブロック5は、両面歯付ベルト2から完全に外れる。
図20〜図22に示すように、両面歯付ベルト2の動きと共に上昇する第2段シリンダ9は、更に上昇すると、下端部(25)のふくらみが第3段シリンダ10の突起部22に接触する。これ以降は、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9の間での動作と同様、第2段シリンダ9と第3段シリンダ10は連結バー17、18によって連結される。また、両面歯付ベルト2に歯付ブロック7が噛み合うことによって、第3段シリンダ10は両面歯付ベルト2の駆動力により上に延びた状態を維持している。このようにして、伸縮装置1は図23〜図27に示したような伸びきった状態となる。
以上の動作をまとめると、伸縮装置1の上昇する動作において、駆動状態の第1段シリンダ8は、最大まで引き出されると一段下の収納状態の第2段シリンダ9を上昇させる。収納状態から上昇させられた第2段シリンダ9は、上昇する動作により連結バー15、16を動かし、駆動状態の第1段シリンダ8との間が連結バー15、16により連結される。すなわち、駆動装置の一例としての両面歯付ベルト2に接続された上方の被駆動部(第1段シリンダ8)と係合部(第1段シリンダ8の下端部24と第2段シリンダ9の突起部21)により上方の被駆動部(第1段シリンダ8)に係合された下方の被駆動部(第2段シリンダ9)とが上方に移動する間に、ロック部(連結バー15、16と第1段シリンダ8の溝部51)は下方の被駆動部(第2段シリンダ9)と上方の被駆動部(第段1シリンダ8)とを固定しない状態から固定した状態に変化する。
また、さらに、上昇させられた第2段シリンダ9では、上昇する動作により歯付ブロック6がピン13から外れる。この結果、歯付ブロック6が両面歯付ベルト2と噛み合って両面歯付ベルト2の動力が第2段シリンダ9に伝えられるようになり、第2段シリンダ9は駆動状態となる。すなわち、下方の被駆動部(第2段シリンダ9)に設けられた接続部(歯付ブロック6)は、下方の被駆動部(第2段シリンダ9)を駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続していない状態から接続した状態に変化する。一方、それまで駆動状態である第1段シリンダ8は、新たに駆動状態となった第2段シリンダ9に押されてさらに上昇する。そして、第1段シリンダ8の上昇により歯付ブロック5が両面歯付ベルト2から外れ、駆動されなくなる。
すなわち、駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続された下方の被駆動部(第2段シリンダ9)と下方の被駆動部にロック部(連結バー15、16と第1シリンダ8の溝部51)により固定された上方の被駆動部(第1段シリンダ8)とが上方に移動する間に、上方の被駆動部(第1段シリンダ8)に設けられた接続部(歯付ブロック5)は、上方の被駆動部(第1段シリンダ8)と駆動装置(両面歯付ベルト2)とを接続した状態から接続しない状態に変化する。しかし、第1段シリンダ8は第2段シリンダ9と連結状態であるため、以後、新たに駆動状態となった第2段シリンダ9により第1段シリンダ8は動かされる。
逆に、図1及び図2に示すプーリ3を伸縮装置1の外部駆動源を用いて右回転(逆方向に回転)させると、図20〜図22に示す矢印の方向とは反対方向に両面歯付ベルト2が動き出す。そして両面歯付ベルト2に噛み合っている歯付ブロック6に駆動力が伝達され、歯付ブロック6が固定されている第2段シリンダ9が下降を始める。第2段シリンダ9は下降を続け、第2段シリンダ9が収納位置に達すると歯付ブロック6が両面歯付ベルト2から外れて駆動されなくなる。このため、第2段シリンダ9が下降するにあたっては、第2段シリンダ9が収納位置まで下降する前に、連結バー15、16が回転して第1段シリンダ8と第2段シリンダ9との連結を開放することが好ましい。続いて、第2段シリンダ9が収納位置まで下降する前に、第2段シリンダ9より一段上の第1段シリンダ8の歯付ブロック5が両面歯付ベルト2と噛み合わされ、第1段シリンダ8が駆動状態となることが好ましい。
ここで、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9の連結が開放される動作、第2段シリンダ9が駆動状態から駆動状態で無くなる一方で、第1段シリンダ8が新たに駆動状態となる動作を詳細に説明する。
第2段シリンダ9においては、両面歯付ベルト2が右回転(逆方向に回転)すると、両面歯付ベルト2と噛み合っている歯付ブロック6に両面歯付ベルト2の動力が伝えられる。このため、連結されている一段上の第1段シリンダ8とともに第2段シリンダ9は下降する。図15に示すとおり、第2段シリンダ9が収納位置の手前まで達すると、第2段シリンダ9によって下降させられた第1段シリンダ8の歯付ブロック5は両面歯付ベルト2のプーリ4の内側まで移動する。この結果、歯付ブロック5は両面歯付ベルト2と噛み合う。このようにして、第1段シリンダ8が新たに駆動状態となる。
また、第2段シリンダ9が収納位置の手前まで達すると、第2段シリンダ9の上端に配置された連結バー15、16は、1段下の第3段シリンダ10に固定されているプレート19の位置まで下降し、図17(c)(図18(c),図19(c))の状態になる。第1段シリンダ8が更に下降すると、連結バー15、16は、図17(b)(図18(b),図19(b))のようにL字形状部位31がプレート19を押すことにより図17(a)(図18(a)、図19(a))の状態まで回転する。図17(a)の状態では、第1段シリンダ8と第2段シリンダ9の間の連結は開放されている。
さらに、第2段シリンダ9が収納位置まで達すると、歯付ブロック6の凹部にピン13が嵌ることにより、歯付ブロック6がピン13に拘束される。この結果、両面歯付ベルト2から歯付ブロック6は外れた状態になる。
以上の動作をまとめると、伸縮装置1の下降する動作において、第2段シリンダ9が収納位置の手前まで達すると、駆動状態の第2段シリンダ9に連結されて下降した第1段シリンダ8の歯付ブロック5は、両面歯付ベルト2のプーリ4の内側まで移動する。このため、歯付ブロック5は両面歯付ベルト2と噛み合い、両面歯付ベルト2の動力を連結状態の第1段シリンダ8に伝えるようになる。すなわち、駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続された下方の被駆動部(第2段シリンダ9)とロック部(連結バー15、16と第1シリンダ8の溝部51)により下方の被駆動部に固定された上方の被駆動部(第1段シリンダ8)とが下方に移動する間に、上方の被駆動部に設けられた接続部(歯付ブロック5)は、上方の被駆動部を駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続しない状態から接続した状態に変化する。
また、駆動状態の第2段シリンダ9の連結バー15、16は、第2段シリンダ9が下降する動作により動かされて第1段シリンダ8と第2段シリンダ9との連結が開放される。すなわち、駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続された上方の被駆動部(第1段シリンダ8)とロック部(連結バー15、16と第1シリンダ8の溝部51)により上方の被駆動部に固定された下方の被駆動部(第2段シリンダ9)が下方に移動する間に、ロック部(連結バー15、16と第1シリンダ8の溝部51)は、上方の被駆動部(第1段シリンダ8)を下方の被駆動部(第2段シリンダ9)に固定した状態から固定していない状態に変化する。さらに、第2段シリンダ9が収納位置まで達すると、歯付ブロック6がピン13に拘束される。この結果、歯付ブロック6は両面歯付ベルト2から外れた状態になるため、第2段シリンダ9は駆動状態でなくなり、収納状態となる。
すなわち、駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続された上方の被駆動部(第1段シリンダ8)とロック部(連結バー15、16と第1シリンダ8の溝部51)により上方の被駆動部に固定された下方の被駆動部(第2段シリンダ9)が下方に移動する間に、下方の被駆動部(第2段シリンダ9)に設けられた接続部(歯付ブロック6)は、下方の被駆動部(第2段シリンダ9)を駆動装置(両面歯付ベルト2)に接続した状態から接続しない状態に変化する。
これら一連の動作を発生させるシリンダ構造を多段に組み合わせることで、高伸縮比を実現できる。また、第1段〜第3段シリンダ8、9、10を一段ずつ伸張、収縮させるために必要な、シリンダの歯付ブロック6、7と両面歯付ベルト2の噛み合わせと開放、シリンダどうしの連結と開放は、第1段〜第3段シリンダ8、9、10が上昇および下降することを動力として行なわれる。このため、伸縮装置1の内部の駆動装置はシリンダ1段分の昇降機能のみ必要であり、伸縮装置1全体の小型・軽量化が実現できる。
<伸縮装置の特徴的な構成と作用効果>
この発明に従った伸縮装置1は、基礎部(第4段シリンダ23の底)と、複数の被駆動部(第1段〜第3段シリンダ8、9、10)と、駆動装置(両面歯付ベルト2、プーリ3、4)と、接続部(歯付ブロック5、6、7、支持弾性体11、12、ピン13、14)と、係合部(下端部24、25、突起部21、22)と、ロック部(連結バー15〜18、プレート19)とを備える。複数の被駆動部は、基礎部の上に、長手方向を上下方向に向けて互いに平行に配置される。駆動装置は、同時に1個または複数個の被駆動部を長手方向に移動させる。接続部は、被駆動部と駆動装置の位置関係に応じて、被駆動部が駆動装置により移動するように被駆動部を駆動装置に接続する。接続部は被駆動部ごとに設けられる。係合部は、互いに隣接する上方と下方の被駆動部の位置関係に応じて、上方の被駆動部の上方への移動と共に下方の被駆動部が上方に移動するよう、上方の被駆動部と下方の被駆動部とを係合させる。ロック部は、被駆動部と駆動装置の位置関係に応じて、下方の被駆動部に上方の被駆動部を固定する。ロック部は、下方の被駆動部ごとに設けられる。
このようにすれば、駆動装置(両面歯付ベルト2、プーリ3、4)に対する被駆動部(第1段〜第3段シリンダ8、9、10)の長手方向の位置により接続部やロック機構が動作するので、各被駆動部(第1段〜第3段シリンダ8、9、10)のそれぞれにロック機構や接続部を動作させるための動力源などを配置する必要がない。したがって、小型化・軽量化を図ることが可能な伸縮装置1を得ることができる。
上記伸縮装置1において、駆動装置は、被駆動部(第1段〜第3段シリンダ8、9、10)の長手方向において互いに間隔を隔てて配置された1組のプーリ3、4と、当該1組のプーリ3、4に掛け回された歯付ベルト(両面歯付ベルト2)と、を含んでいてもよい。接続部は、複数の被駆動部における長手方向の一方の端に接続され、両面歯付ベルト2と噛み合うことが可能な歯付ブロック5、6、7とを含んでいてもよい。この場合、1組のプーリ3、4と両面歯付ベルト、および歯付ブロック5、6、7という比較的簡単な構成で駆動装置と接続部とを実現できる。このため、伸縮装置1の小型化・軽量化を図ることができる。
上記伸縮装置1において、ロック機構は、連結バー15〜18と突起部(プレート19、20)とを含んでいてもよい。連結バー15〜18は、被駆動部の長手方向の他方の端に配置される。突起部(たとえばプレート19)は、複数の被駆動部のうちの1つ(たとえば第2段シリンダ9)が駆動装置により移動されているときに、移動されている1つの被駆動部(第2段シリンダ9)とは独立して位置が固定されている。連結バー(たとえば連結バー15、16)は、駆動装置に対する上記1つの被駆動部(たとえば第2段シリンダ9)の長手方向での位置が変化することにより、突起部(プレート19)と接触して回転可能である。連結バー15、16の回転に応じて、上記1つの被駆動部(第2段シリンダ9)に隣接する他の被駆動部(第1段シリンダ8)に対する、上記1つの被駆動部(第2段シリンダ9)の状態が固定状態と移動可能状態との間で切り替わる。
この場合、駆動装置に対する被駆動部の長手方向での位置の変化により被駆動部と他の被駆動部との接続状態を切り替えることができるので、当該ロック機構の駆動のために被駆動部ごとにモータなどの動力源を配置する必要がない。このため、伸縮装置1の小型化・軽量化を図ることができる。
また、異なる観点から言えば、上記伸縮装置1は、内部にシリンダ1段分を昇降させることが可能な両面歯付ベルト2及びプーリ3、4を備えた駆動装置をもち、各第1段〜第3段シリンダ8、9、10下端には両面歯付ベルト2と噛み合う歯付ブロック5、6、7を備える。プーリ3、4を回転させることで第1段シリンダ8が上昇し、図3〜図7に示す連結バー15、16、17、18によって第1段シリンダ8と第2段シリンダ9とが連結し、さらに第2段シリンダ9と第3段シリンダ10とが連結して伸長する構造を得る。両面歯付ベルト2を動かすことにより歯付ブロック5、6、7が順次両面歯付ベルト2と噛み合い、駆動されるシリンダが切り替わる。また、両面歯付ベルト2を動かすことにより、シリンダどうしの連結、開放がロック機構により制御される。このため、多数の動力を用いることなく、1つの動力で両面歯付ベルト2を動かすことのみで伸縮装置1を制御できる。したがって、簡単な構造で、伸縮装置1を小型化、軽量化することができる。
ここで、上記伸縮装置1において、上述のような効果を得るための条件の一例を、上述した記載と一部重複する部分もあるが以下に列記する。
a) 直接駆動手段に連結されてないシリンダが上昇するための条件としては、以下のような構成を採用できる。すなわち、シリンダ(たとえば第2段シリンダ9)に対して一段内側のシリンダ(たとえば第1段シリンダ8)が決まった長さだけ引き出されると、第2段シリンダ9の上端部の突起と一段内側の第1段シリンダ8の下端部の膨らみとが噛み合う構成である。
b) シリンダ(たとえば第2段シリンダ9)が収納状態から決められた距離(第1の距離)だけ引き出された状態で動力(両面歯付ベルト2)に接続されるための条件としては、たとえば以下のような構成を採用できる。すなわち、歯付ブロック6を留めるピン13の長さが第1の距離以下であること、さらに、第2段シリンダ9が第1の距離だけ引き出されたときに、一つ内側(先端側)の第1段シリンダ8の歯付ブロック5がプーリ4の下にあること、という条件が成立するように、伸縮装置1が構成されていてもよい。
c) シリンダ(たとえば第2段シリンダ9)が収納状態から決められた距離(第2の距離)だけ引き出された状態で一つ内側(先端側)のシリンダ(たとえば第1段シリンダ8)との間が固定されるための条件としては、たとえば以下のような構成を採用できる。すなわち、第2の距離≦第1の距離であること、さらに、第2段シリンダ9が第2の距離引き出される間に、連結バー15、16が90度回転すること、さらに、第2段シリンダ9が第1の距離だけ引き出されたときに、一つ内側(先端側)の第1段シリンダ8の歯付ブロック5がプーリ4の下にあること、さらに、第2の距離と第1の距離とが実質的に同じ(たとえば第1の距離を基準としたときの第2の距離との差が5%以内)であること、といった構成を採用してもよい。
(実施の形態2)
<伸縮装置の構成>
図28は、本発明の実施の形態2に係る伸縮装置の断面模式図である。図29は、図28に示した伸縮装置の下端内部を示す断面模式図である。図28および図29を用いて、本実施形態に係る伸縮装置を説明する。
図28および図29に示した伸縮装置1は、基本的には図1〜図27に示した伸縮装置1と同様の構成が備えるが、両面歯付ベルト2の内側に振動抑制部材としてのベルト補正板41が配置されている点が図1〜図27に示した伸縮装置と異なっている。
ベルト補正板41は、両面歯付ベルト2の内周側に位置するとともに、両面歯付ベルト2を介して歯付ブロック5、6、7と対向するように配置される。ベルト補正板41は、たとえば板状の形状を有し、両面歯付ベルト2の幅と同じ幅、または当該両面歯付ベルト2の幅より広い幅を有していてもよい。ベルト補正板41と両面歯付ベルト2との間の距離は、たとえば1mm以上3mm以下とすることができる。ベルト補正板41の材料は任意の材料を用いることができるが、たとえば金属や樹脂などを用いる。
<伸縮装置の特徴的な構成と作用効果>
伸縮装置1は、振動抑制部材としてのベルト補正板41をさらに備える。ベルト補正板41は、両面歯付ベルト2の内周側に位置し、両面歯付ベルト2を介して接続部材を構成する歯付ブロック5、6、7と対向する位置に配置される。この場合、図1〜図27に示した伸縮装置1と同様の効果を得ることができるとともに、両面歯付ベルト2の振動や撓みを抑制できる。したがって、当該両面歯付ベルト2と歯付ブロック5、6、7との接続状態が両面歯付ベルト2の振動により解除されるという問題の発生を抑制できる。
(実施の形態3)
<伸縮装置の構成および動作>
図30は、本発明の実施の形態3に係る伸縮装置の斜視模式図である。図31および図32は、図30に示した伸縮装置の連結バー保持ボックスの構成を説明するための模式図である。図30〜図32を用いて、本実施形態に係る伸縮装置を説明する。
図30〜図32に示した伸縮装置1は、基本的には図1〜図27に示した伸縮装置1と同様の構成が備えるが、連結バー15、16、17、18を保持する保持ボックス42の構造が図1〜図27に示した伸縮装置1と異なっている。図30〜図32に示した伸縮装置1では、保持ボックス42内に位置する連結バー15に磁石45が内蔵されている。また、保持ボックス42内部に磁石43、磁石44が取り付けられている。磁石43、44は、保持ボックス42内において連結バー15の表面と対向する位置に配置されている。第2段シリンダ9が収納状態の時には、連結バー15の磁石45と保持ボックス42の磁石44が連結している。そして、第2段シリンダ9の上昇に伴い、連結バー15のL字形状部位31が回転することで磁石45と磁石44の連結が解かれる。連結バー15の回転後に磁石45と磁石43が連結する。これにより連結バー15が回転した状態を確実に保持できる。また、上述した連結バー15の構成は基本的に他の連結バー16、17、18についても共通している。
<伸縮装置の特徴的な構成と作用効果>
上記のように、伸縮装置1は磁石43、44を備えた保持ボックス42により連結バー15、16、17、18を保持している。また連結バー15、16、17、18のそれぞれは、保持ボックス42内部に位置する部分に磁石45が取り付けられている。このような構成とすることで、図1〜図27に示した伸縮装置と同様の効果を得られるとともに、連結バー15、16、17、18の回転角度を所定の角度に保つことができる。
(実施の形態4)
<伸縮装置の構成>
図33は、本発明の実施の形態4に係る伸縮装置の連結バーの構成を説明するための斜視模式図である。図33は、伸縮装置を構成するロック機構の他の構成例を示している。図33を用いて、本実施形態に係る伸縮装置を説明する。
図33に示したロック機構を備える伸縮装置1は、基本的には図1〜図27に示した伸縮装置1と同様の構成が備えるが、連結バー15、16、17、18に代えて図33に示したピニオン連結バー61と、当該ピニオン連結バー61と接続されたラック連結金具62とを備える点が図1〜図27に示した伸縮装置と異なっている。ピニオン連結バー61の端部にはL字形状部位31が接続されている。図33(a)の状態が図17(a)の状態に対応する。また、図33(b)の状態が図17(c)の状態に対応する。L字形状部位31がプレート19(図17参照)と接触することで、ピニオン連結バー61は回転する。当該ピニオン連結バー61の回転により、ピニオン連結バー61の表面に形成されたネジ溝部と嵌め合わされているラック連結金具62がピニオン連結バー61の延在方向と交差する方向に移動する。このラック連結金具62がたとえば隣接するシリンダに形成された開口部に挿入されることで、ピニオン連結バー61が接続されたシリンダと、隣接する他のシリンダとを連結することができる。
<伸縮装置の特徴的な構成と作用効果>
上記のように、伸縮装置1は連結バー15、16、17、18に代えて、ピニオン連結バー61とラック連結金具62とを備えていてもよい。このような構成によっても、図1〜図27に示した伸縮装置1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
<伸縮装置の構成>
図34は、本発明の実施の形態5に係る伸縮装置の断面模式図である。図35は、図34に示した伸縮装置の下端内部を示す断面模式図である。図36は、図34に示した伸縮装置の下端内部の構造を説明するための模式図である。図34〜図36を用いて、本実施形態に係る伸縮装置を説明する。
図34〜図36に示した伸縮装置1は、基本的には図1〜図27に示した伸縮装置1と同様の構成が備えるが、両面歯付ベルト2に代えてプーリ側のみに歯がある片面歯付ベルト71を用い、また、歯付ブロック5、6、7に代えて歯無しのブロック75、76、77を用い、さらには片面歯付ベルト71の外側面には、ブロック75、76、77を引っかけるための突起部72が形成されている点が図1〜図27に示した伸縮装置と異なっている。
図34〜図36に示した伸縮装置1では、ブロック76、77が弾性体11、12で押し出されるタイミングで突起部72がブロック76、77の下面に接触して当該ブロック76、77を引き上げる。突起部72の位置は、上記のようなタイミングでブロック76、77を引き上げることが可能なように片面歯付ベルト71の表面において位置決めされている。
<伸縮装置の特徴的な構成と作用効果>
上記伸縮装置1において、駆動装置は、被駆動部(第1段〜第3段シリンダ8、9、10)の長手方向において互いに間隔を隔てて配置された1組のプーリ3、4と、1組のプーリに掛け回された歯付ベルトとしての片面歯付ベルト71とを含んでいてもよい。片面歯付ベルト71は、外周側に突起部72を有する。接続部は、ブロック75、76、77を含む。ブロック75、76、77は、複数の被駆動部(第1段〜第3段シリンダ8、9、10)における長手方向の一方の端に接続される。ブロック75、76、77は歯付ベルトの突起部72が押圧することが可能であってもよい。この場合、図1〜図27に示した伸縮装置1と同様に、比較的簡単な構成により駆動装置と接続部を実現できるので、伸縮装置1の小型化・軽量化を図ることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1 伸縮装置、2 両面歯付ベルト、3,4 プーリ、5,6,7 歯付ブロック、8 第1段シリンダ、9 第2段シリンダ、10 第3段シリンダ、11,12 弾性体、13,14 ピン、15〜18 連結バー、19,20 プレート、21,22 突起部、23 第4段シリンダ、24〜26 下端部、31 L字形状部位、41 ベルト補正板、42 保持ボックス、43〜45 磁石、51 溝部、61 ピニオン連結バー、62 ラック連結金具、71 片面歯付ベルト、75〜77 ブロック。

Claims (5)

  1. 基礎部と、
    前記基礎部の上に、長手方向を上下方向に向けて互いに平行に配置された複数の被駆動部と、
    同時に1個または複数個の前記被駆動部を長手方向に移動させる駆動装置と、
    前記被駆動部と前記駆動装置の位置関係に応じて、前記被駆動部が前記駆動装置により移動するように前記被駆動部を前記駆動装置に接続する、前記被駆動部ごとに設けられた接続部と、
    互いに隣接する上方と下方の前記被駆動部の位置関係に応じて、上方の前記被駆動部の上方への移動と共に下方の前記被駆動部が上方に移動するよう、上方の前記被駆動部と下方の前記被駆動部とを係合させる係合部と、
    前記被駆動部と前記駆動装置の位置関係に応じて、下方の前記被駆動部に上方の前記被駆動部を固定する、下方の前記被駆動部ごとに設けられたロック部と
    を備え、
    前記ロック部は、
    前記被駆動部の前記長手方向の一方の端に設けられた溝部と、
    前記被駆動部の前記長手方向の他方の端に配置された2本の連結バーと、
    前記複数の被駆動部のうちの1つが前記駆動装置により移動されているときに、移動されている前記1つの被駆動部とは独立して位置が固定されている突起部とを含み、
    前記連結バーの端部には、前記連結バーの中心軸から見たときの形状がL字形状であるL字形状部位が形成され、
    記駆動装置に対する前記1つの被駆動部の長手方向での位置が変化することにより、前記突起部と前記L字形状部位が接触して前記連結バーは回転可能であり、
    前記連結バーの回転に応じて、前記1つの被駆動部に隣接する他の被駆動部に対する、前記1つの被駆動部の状態が固定状態と移動可能状態との間で切り替わり、
    前記連結バーは、断面が半月状となる凹んだ部分を有する軸部を含み、
    前記半月状の断面は、弧状の部分を含み、
    前記固定状において、前記1つの被駆動部に設けられた前記連結バーの、前記軸部における前記断面が弧状の部分は、前記他の被駆動部に設けられた前記溝部に嵌まっており、
    前記移動可能状態において、前記1つの被駆動部に設けられた前記連結バーの、前記軸部における前記断面が弧状の部分は、前記他の被駆動部に設けられた前記溝部に嵌まっていない、伸縮装置。
  2. 前記駆動装置に接続された上方の前記被駆動部と前記係合部により上方の前記被駆動部に係合された下方の前記被駆動部とが上方に移動する間に、前記ロック部は下方の前記被駆動部と上方の前記被駆動部とを固定しない状態から固定した状態に変化し、下方の前記被駆動部に設けられた前記接続部は、下方の前記被駆動部を前記駆動装置に接続していない状態から接続した状態に変化し、
    前記駆動装置に接続された下方の前記被駆動部と下方の前記被駆動部に前記ロック部により固定された上方の前記被駆動部とが上方に移動する間に、上方の前記被駆動部に設けられた前記接続部は、上方の前記被駆動部と前記駆動装置とを接続した状態から接続しない状態に変化し、
    前記駆動装置に接続された下方の前記被駆動部と前記ロック部により下方の前記被駆動部に固定された上方の前記被駆動部とが下方に移動する間に、上方の前記被駆動部に設けられた前記接続部は、上方の前記被駆動部を前記駆動装置に接続しない状態から接続した状態に変化し、
    前記駆動装置に接続された上方の前記被駆動部と前記ロック部により上方の前記被駆動部に固定された下方の前記被駆動部が下方に移動する間に、下方の前記被駆動部に設けられた前記接続部は、下方の前記被駆動部を前記駆動装置に接続した状態から接続しない状態に変化し、前記ロック部は、上方の前記被駆動部を下方の前記被駆動部に固定した状態から固定していない状態に変化する、請求項1に記載の伸縮装置。
  3. 基礎部と、
    前記基礎部の上に、長手方向を上下方向に向けて互いに平行に配置された複数の被駆動部と、
    同時に1個または複数個の前記被駆動部を長手方向に移動させる駆動装置と、
    前記被駆動部と前記駆動装置の位置関係に応じて、前記被駆動部が前記駆動装置により移動するように前記被駆動部を前記駆動装置に接続する、前記被駆動部ごとに設けられた接続部と、
    互いに隣接する上方と下方の前記被駆動部の位置関係に応じて、上方の前記被駆動部の上方への移動と共に下方の前記被駆動部が上方に移動するよう、上方の前記被駆動部と下方の前記被駆動部とを係合させる係合部と、
    前記被駆動部と前記駆動装置の位置関係に応じて、下方の前記被駆動部に上方の前記被駆動部を固定する、下方の前記被駆動部ごとに設けられたロック部と、を備え、
    前記駆動装置は、
    前記被駆動部の長手方向において互いに間隔を隔てて配置された1組のプーリと、
    前記1組のプーリに掛け回された歯付ベルトと、を含み、
    前記接続部は、前記複数の被駆動部における前記長手方向の一方の端に接続され、前記歯付ベルトと噛み合うことが可能な歯付ブロックとを含む、伸縮装置。
  4. 基礎部と、
    前記基礎部の上に、長手方向を上下方向に向けて互いに平行に配置された複数の被駆動部と、
    同時に1個または複数個の前記被駆動部を長手方向に移動させる駆動装置と、
    前記被駆動部と前記駆動装置の位置関係に応じて、前記被駆動部が前記駆動装置により移動するように前記被駆動部を前記駆動装置に接続する、前記被駆動部ごとに設けられた接続部と、
    互いに隣接する上方と下方の前記被駆動部の位置関係に応じて、上方の前記被駆動部の上方への移動と共に下方の前記被駆動部が上方に移動するよう、上方の前記被駆動部と下方の前記被駆動部とを係合させる係合部と、
    前記被駆動部と前記駆動装置の位置関係に応じて、下方の前記被駆動部に上方の前記被駆動部を固定する、下方の前記被駆動部ごとに設けられたロック部と、を備え、
    前記駆動装置は、
    前記被駆動部の長手方向において互いに間隔を隔てて配置された1組のプーリと、
    前記1組のプーリに掛け回された歯付ベルトと、を含み、
    前記歯付ベルトは、外周側に突起部を有し、
    前記接続部は、前記複数の被駆動部における前記長手方向の一方の端に接続され、前記歯付ベルトの前記突起部が押圧することが可能なブロックを含む、伸縮装置。
  5. 前記歯付ベルトの内周側に位置し、前記歯付ベルトを介して前記接続部と対向する位置に配置された振動抑制部材を備える、請求項3または4に記載の伸縮装置。
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