JP6681707B2 - 真空バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、真空の優れた拡散性能と絶縁性能を活用して回路の遮断・開閉を行う、真空バルブに関する。
真空バルブ内で使用する通電棒は、無酸素銅を代表とする銅を用いて構成することが一般的である。しかし、銅という素材は、機械的強度が低い傾向にあり、加えて、真空バルブのロウ付け工程において高温にさらされることで、その機械的強度が一層低下することが知られている。
そのため、真空バルブでは、通電棒の周囲に機械的強度の高い材質で構成されたパイプ材を配置し、通電棒を補強する技術が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、真空バルブの遮断性能を向上させる目的で、接点の裏側にコイル電極を設けた構造とし、接点間に発生するプラズマに対して磁場を作用させることで、プラズマを駆動・拡散する技術が広く用いられている。このコイル電極は、通電性能を確保するために、銅によって形成されるのが一般的であるが、コイル電極の構造が繊細で変形しやすいため、特に機械的な補強が必要となる。
従来の真空バルブでは、機械的強度を確保するための補強部材を、コイル電極に接して配設した構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実開昭50-74462号公報 特開昭58-209829号公報
上記の特許文献1に記載の従来の真空バルブでは、真空容器内の通電棒と並列に補強部材が設けられ、真空バルブの重量を軽減しつつ機械的強度を向上させる構成となっている。しかし、特許文献2の真空バルブは、コイル電極に接して補強部材が配設されており、補強部材とコイル電極とが直接的に接触する構成であるため、コイル電極の通電電流の一部が補強部材を通る経路に漏れ、コイル電流が小さくなり、真空バルブの遮断性能が低下するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コイル電極の通電電流が、通電棒の機械的強度を補うために配設される補強部材に漏れることを抑制し、真空バルブの遮断性能低下を抑制することを目的とする。
の発明に係わる真空バルブは、絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、上記可動側通電棒補強部は、上記可動側ロッド側に配設された第一の筒状部と、上記可動側電極側に配設された第二の筒状部とを有し、上記第二の筒状部は、上記第一の筒状部よりも、厚い部材によって構成されたことを特徴とするものである。
さらに、この発明に係わる真空バルブは、絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、上記固定側電極に接続され、通電により磁場を発生させる固定側コイル電極、上記固定側コイル電極に一端が固定されるとともに、他端側が上記真空容器の上記固定側端板に固定された固定側通電棒、上記固定側通電棒と直動方向に沿って間隔を開けて並行に設けられ、上記固定側電極に接続され、上記固定側コイル電極と接触しないように配置された固定側通電棒補強部を備え、上記固定側通電棒補強部は、複数の短筒が接合されてなる筒状部材であり、上記固定側通電棒が上記筒状部材と接触しない状態で筒内に挿通されるとともに、上記固定側端板に近い領域に配置された二つの上記短筒間に電界緩和用のシールドを介在させたことを特徴とするものである。
また、この発明に係わる真空バルブは、絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、上記可動側通電棒は、上記可動側ロッドに固定された通電棒柱状部と、上記可動側コイル電極に固定された通電棒筒状部と、上記通電棒柱状部と上記通電棒筒状部を連結する導電性の中間部材によって構成され、上記可動側通電棒補強部は、上記可動側ロッドに固定され、上記通電棒柱状部の周囲を取り囲む補強部材筒状部と、上記可動側電極に固定され、上記通電棒筒状部の内部に挿通された補強部材柱状部によって構成され、上記補強部材筒状部と上記通電棒柱状部、および、上記通電棒筒状部と上記補強部材柱状部は接触しておらず、上記補強部材筒状部と上記補強部材柱状部は、上記中間部材を介して連結されていることを特徴とするものである。
さらに、この発明に係わる真空バルブは、絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、上記可動側通電棒補強部は、複数の柱状補強部材で構成され、複数の上記柱状補強部材は、上記可動側通電棒の周囲を、上記可動側通電棒に接触しないように取り囲み、上記可動側通電棒の周囲から外側に延出する上記可動側コイル電極のアーム部を、隣り合う上記柱状補強部材間の隙間に挿通させたことを特徴とするものである。
また、この発明に係わる真空バルブは、絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、上記固定側電極を備えるとともに上記固定側電極を保持する固定接点構成部は、上記可動側通電棒よりも大径の固定側通電棒を備えたことを特徴とするものである。
さらに、この発明に係わる真空バルブは、絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、上記可動側電極は、上記可動側通電棒補強部が固定される裏面側に、平板状の電極支持部を貼り合わせた構造であることを特徴とするものである。
この発明の真空バルブによれば、可動側コイル電極は、可動側電極と可動側通電棒の間に配設され、かつ、可動側通電棒補強部と直接的に接触しておらず、可動側コイル電極と可動側通電棒補強部とが接する構造のものよりも漏れ電流経路を長大化させることができ、可動側コイル電極に流れる電流が可動側通電棒補強部側に漏れにくく、電流遮断性能の低下を抑制することが可能である。
本発明の実施の形態1による真空バルブの断面図である。 図1の真空バルブの接点構成部の分解斜視図である。 図1の真空バルブの接点構成部の斜視図である。 実施の形態1の真空バルブの接点構成部の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2による真空バルブの接点構成部の断面図である。 本発明の実施の形態3による真空バルブの断面図である。 本発明の実施の形態4による真空バルブの断面図である。 本発明の実施の形態5による真空バルブの断面図である。 図8の真空バルブの接点構成部の分解斜視図である。 実施の形態5の真空バルブの接点構成部の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態6による真空バルブの断面図である。 図11の真空バルブの接点構成部の斜視図である。 本発明の実施の形態7による真空バルブの断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1の真空バルブ100について、図1から図4を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係わる真空バルブ100の、接点を構成する通電棒の軸に沿った断面図である。この図1に示す真空バルブ100は、絶縁筒1内に一対の接点が設けられ、紙面左側に、可動側電極6を備えるとともに、これを保持する可動側接点構成部101が配置され、紙面右側に、固定側電極7を備えるとともに、これを保持する固定側接点構成部102が配置されている。
本発明の真空バルブ100は、内部空間を真空とした真空容器内に一対の接点を設けた構成である。図1に示すように、真空バルブ100の真空容器は、主に、絶縁筒1と、この絶縁筒1の一端(紙面左側)に備えられた可動側端板2と、他端(紙面右側)に備えられた固定側端板3により構成される。
そして、真空容器となる絶縁筒1の内部には、可動側電極6と固定側電極7(一対の接点)が、接触・離間が自在となるように対向配置されている。この絶縁筒1は、例えば円筒状に形成される。
可動側電極6および固定側電極7は、円形の部材であり、他方の電極と接する面の裏側(背部)には、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極8および固定側コイル電極13が固定される。この可動側コイル電極8、固定側コイル電極13によって生じる磁場は、軸方向磁界であり、接点間に生じるプラズマを駆動・拡散させることが可能である。
また、可動側接点構成部101は、可動側端板2に接合されたベローズ4を介して絶縁筒1の外側に引き出された可動側ロッド5を備え、可動側通電棒9の一端が可動側ロッド5に、他端が可動側コイル電極8に固定され、軸方向に沿って直動することで、可動側電極6を固定側電極7に対して接触または離間をさせる構成となっている。可動側接点構成部101に設けられたベローズ4は可撓性を持つため、絶縁筒1の内部を真空に保ったまま可動側ロッド5を紙面左右方向に動作させることができる。
そして、本発明の可動側通電棒9は、可動側電極6および可動側電極6の背後に補強のために設けられた可動側電極支持部12のいずれとも直接接触しないように、間隙を設けて配置形成され、可動側コイル電極8を介して可動側電極6に接続される。可動側コイル電極8は、可動側通電棒9を中心に外周方向に伸ばされたアーム状のコイルである。
なお、固定側接点構成部102についても可動側接点構成部101と同様に、固定側通電棒14が、固定側電極7と接触しないように、固定側コイル電極13を介して固定側電極7に接続されている。
ここで、図1の例では、可動側電極6、固定側電極7は、その裏面に、補強のために貼り合わせられた可動側電極支持部12、固定側電極支持部17を備えている。可動側通電棒9、固定側通電棒14は、可動側電極支持部12、固定側電極支持部17に直接的に接触しないように配設されている。
さらに、可動側通電棒9を補強するための可動側通電棒補強部が、軸方向に伸びる可動側通電棒9と並行に絶縁筒1内に配設され、可動側ロッド5と可動側電極支持部12を接続し、かつ、可動側コイル電極8と接触しないように配置形成されている。この可動側通電棒補強部は、第一の筒状部10と、この第一の筒状部10の端部に接合された第二の筒状部11よりなる筒状部材で構成され、筒内に可動側通電棒9を接触しないように挿通させている。
なお、固定側接点構成部102についても可動側接点構成部101と同様に、固定側通電棒14を補強するための固定側通電棒補強部が、固定側通電棒14と並行に絶縁筒1内に配設され、固定側端板3と固定側電極支持部17を接続し、かつ、固定側コイル電極13と接触しないように配置形成されている。この固定側通電棒補強部は、第一の筒状部15と、この第一の筒状部15の端部に接合された第二の筒状部16よりなる筒状部材で構成される。
また、図1に示すように、絶縁筒1の内壁の可動側電極6および固定側電極7を取り巻く領域には、接点部で電流を遮断した際に発生する金属蒸気・飛沫から絶縁筒1を保護する目的で、シールド18が配置されている。
図2は、図1の可動側接点構成部101の構成部品を示す分解斜視図であり、また、図3は、図1の可動側接点構成部101の組み立て後の要部を示す斜視図である。この図2、図3に示すように、可動側コイル電極8は、可動側通電棒9の周囲から外側に延出されるアーム部8aを備えており、アーム部8aと可動側通電棒補強部の第二の筒状部11との接触を避けるために、第二の筒状部11には、アーム部8aを挿通させる開口部11aが設けられている。
同様に、固定側接点構成部102においては、第二の筒状部16に、固定側コイル電極13のアーム部との接触を避けるための開口部16aが開口されている。
図1に示すように、可動側・固定側通電棒補強部を構成する筒状部材は、第一の筒状部10、15を第二の筒状部11、16よりも長尺となるように形成している。第二の筒状部11、16の部品形状を小さくすることで、第二の筒状部11、16に加工を施しやすく、開口部11a、16aを形成する際の作業性や組み付け性を向上させることができる。
ここで、可動側接点構成部101を構成する可動側コイル電極8、可動側通電棒9は、銅などの通電性のよい導体で構成され、コイルを通じた電流経路は、可動側電極6、可動側コイル電極8、可動側通電棒9、可動側ロッド5をたどる経路となる。また、補強部を通じた電流経路は、可動側電極6、可動側電極支持部12、可動側通電棒補強部である第二の筒状部11、第一の筒状部10、可動側ロッド5をたどる経路となる。
支持部を通じた電流経路で見ると、従来のように、可動側電極支持部12または可動側電極6に、直接的に可動側通電棒補強部となるパイプ材等が接合される場合と比較して、本発明の真空バルブ100では、可動側電極支持部12と可動側通電棒9とが直接的に接触しておらず、漏れ電流の経路が長大化しており、漏れ電流を抑制できる構成となっている。
また、図2に示すように、可動側コイル電極8には、可動側電極6と接する面部に、アーム形状の終端から、接点側に突き出す突起部が設けられており、この突起部においてのみ可動側コイル電極8と可動側電極6が接触する構造となっている。従って、図3の斜視図に示すように、可動側通電棒9から可動側電極6に至る電流経路は、可動側通電棒9からアーム部8aを介して可動側コイル電極8の全体を通り、可動側電極6へと至る経路となる。この電流経路を採用することで、可動側電極6上に磁界を発生させ、真空バルブ100の電流遮断性能を向上させることができる。
本実施の形態1の真空バルブ100によれば、可動側コイル電極8と可動側通電棒9が、筒状の可動側通電棒支持部を構成する第一の筒状部10と第二の筒状部11により機械的に支えられるため、可動側コイル電極8と可動側通電棒9を機械的強度確保のために大径化する必要がない。従って、真空バルブ100の軽量化を図ることが可能である。
また、可動側通電棒補強部となる第二の筒状部11に開口部11aを設け、可動側コイル電極8と第二の筒状部11との直接的な接触を避けたことにより、補強部材を通じた漏れ電流経路は、第一の筒状部10と第二の筒状部11を介した極めて長大なものとすることができる。この可動側通電棒補強部となる第一の筒状部10、第二の筒状部11は、ステンレス、鉄、インコネルなど導電率の低い材料で形成されるため、漏れ電流経路の電気コンダクタンスは無視できる程度に小さい。そのため、真空バルブ100のコイル遮断性能を向上させることが可能である。
次に、図4に、本発明の真空バルブ100の接点構成部の変形例の断面図を示す。
上述のように、図1、図2および図3の可動側接点構成部101では、接点(電極)割れ等への対策として、可動側電極6の背後に可動側電極支持部12を貼り合わせた構造を例示した。しかし、本発明の機能上、可動側電極支持部12は必須の構成要素ではなく、形成しない場合がある。すなわち、図4に示すように、可動側接点構成部101に可動側電極支持部12を設けることなく、可動側電極6と可動側通電棒補強部の第二の筒状部11を直接接続した構成となるように真空バルブ100を形成することも可能である。同様に、固定側接点構成部102においては、固定側電極7と固定側通電棒補強部の第二の筒状部16を、直接接続する構成とすることも可能である。
次に、筒状部材である通電棒補強部の内部空間の真空度について説明する。
従来の真空バルブでは、通電棒の外周にパイプ状の補強部材を設ける場合、長尺である通電棒および補強部材の端部ロウ付けにより接合すると、両部材の熱膨張率の違いにより接合部に不良が生じ、パイプ内の空気が真空領域に漏れ出し、真空バルブ100内の空間の真空度を確保できなくなることが問題となっていた。
本発明の真空バルブ100では、上述したように、可動側通電棒9と、可動側通電棒補強部を構成する二つの筒状部のうち、可動側コイル電極8に面しない第一の筒状部10の端部は、可動側ロッド5と接合されている。そして、真空容器の密閉は可動側ロッド5とベローズ4の間のロウ付け部で確保されており、可動側通電棒9および第一の筒状部10のロウ付けは、真空封止には寄与していない。同様に、固定側通電棒14と固定側通電棒補強部を構成する第一の筒状部15の端部は、固定側端板3と接合される。真空容器の密閉は固定側端板3に設けられたフランジが担っており、固定側通電棒14および第一の筒状部15の接合部はやはり真空封止に寄与していない。
本発明の真空バルブ100によれば、可動側接点構成部101側において、仮に、可動側通電棒9と、可動側通電棒補強部の第一の筒状部10、第二の筒状部11よりなる筒状部材の熱膨張率の差により、一部ロウ付け不良が生じたとしても、補強部材を構成する筒状部材の内部空間は、開口部11aを介して真空引きされた状態であるため、真空容器内の真空度が劣化する恐れはない。固定側接点構成部102側においても、開口部16aが同様に作用し、補強部材となる筒体の内部を真空に保つことが可能である。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2の真空バルブ100について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係わる真空バルブ100の一対の接点の要部を示す断面図である。上述の実施の形態1では、図1から図4において、可動側・固定側通電棒補強部を構成する第一の筒状部10、15、第二の筒状部11、16が同径で、同じ厚みに構成された場合を例示していたが、この実施の形態2では、図5に示すように、コイルとの接触をさけるための開口部11a、16aを設けた第二の筒状部11、16を、第一の筒状部10、15よりも厚みのある部材によって構成している。
第二の筒状部11、16は、開口部11a、16aを設けるために、この開口部を設けない第一の筒状部10、15よりも機械的強度が低下する傾向がある。そこで、図5に示すように、可動側・固定側通電棒補強部を構成する第二の筒状部11、16の板厚を、第一の筒状部10、15よりも厚くすることで、開口部11a、16aを設けたことによる機械的強度の低下を補い、補強部材全体の機械的強度を均一化させ、真空バルブ100の安定した動作を実現するものである。
ここで、可動側または固定側通電棒補強部は、複数部に分割した筒体を接合させて構成しているため、第二の筒状部11、16のみ板厚を厚くするなどの対策を施しやすいという利点がある。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3の真空バルブ100について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態3に係わる真空バルブ100の断面図である。
上述の実施の形態1および実施の形態2では、可動側・固定側通電棒補強部を、第一の筒状部10、15、第二の筒状部11、16を接合して一体化させた筒状部材により構成した場合を示した。
しかし、より構造を簡素化することを目的とする場合は、図6の断面図に示すように、可動側・固定側通電棒補強部として、一続きの部材よりなる筒状の補強部材11b、16bを配設することが有効である。この場合、筒状の補強部材11b、16bは、十分な板厚を持った一体構造のパイプで形成し、コイル近傍に開口部11a、16aを開口する。これによれば、複数の筒体を接合させて一つの筒状部材を形成する場合よりも部品点数を減らせることができ、作業性も向上させることが可能となる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4の真空バルブ100について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態4に係わる真空バルブ100の断面図であり、固定側接点構成部102に設けられた固定側通電棒補強部が、第二の筒状部16、短筒15a、短筒15bの三つの筒体が接合されて構成され、短筒15a、15bの間には電界緩和用のシールド20が配設された構成となっていることが分かる。
このように、上述の実施の形態1において、第一の筒状部15として示していた部材を、図7に示すように、複数の短筒に分割した構成とする場合、各部材毎にその寸法を調整するなどの加工を施すことも可能である。図7においては、固定側通電棒補強部を構成する第一の筒状部15を、短筒15a、短筒15bの2つに分割し、分割した2つの短筒間に電界緩和用のシールド20を挟んで固定する構造を示したが、筒状部材の分割数やシールド等の部品を挟持させる配置等を調整可能であることは言うまでもない。
また、図7の例では、電界緩和用のシールド20は絶縁筒1と固定側端板3の接合部電界を緩和する役割を果たしているが、その他の部位の電界を緩和するためのシールドを同様の機構で、補強部材に固定させることも可能である。
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5の真空バルブ100について、図8ないし図10を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態5に係わる真空バルブ100の断面図を、図9は、可動側接点構成部101を構成する部材の分解斜視図である。また、図10は、接点を構成する中間部材の変形例を示した可動側接点構成部の要部断面図である。
上述の実施の形態1から4では、各接点を構成する可動側通電棒9、固定側通電棒14が、一本の同径の柱状体によって構成された例を示していた。この実施の形態5の真空バルブ100では、可動側、固定側通電棒は、通電棒柱状部9a、14aと、中間部材31、41と、通電棒筒状部9b、14bを接合してなる構造体で構成され、可動側電極支持部12、固定側電極支持部17には接していない。また、中間部材31、41と、可動側ロッド5と、固定側端板3との間を、補強部材筒状部30、40で補強し、中間部材31、41と、可動側電極支持部12、固定側電極支持部17の間を、補強部材柱状部32、42で補強したことを特徴としている。
図8に示すように、可動側通電棒は、可動側ロッド5に固定された通電棒柱状部9aと、可動側コイル電極8に固定された通電棒筒状部9bと、通電棒柱状部9aと通電棒筒状部9bを連結する導電性の中間部材31によって構成されている。
そして、可動側通電棒補強部は、可動側ロッド5に固定され、通電棒柱状部9aの周囲を取り囲む補強部材筒状部30と、可動側電極6に固定され、通電棒筒状部9bの内部に挿通された補強部材柱状部32によって構成されている。
この補強部材筒状部30と通電棒柱状部9a、および、通電棒筒状部9bと補強部材柱状部32は接触しておらず、また、補強部材筒状部30と補強部材柱状部32は、中間部材31を介して連結されている。
なお、可動側接点構成部101の内部構成について説明したが、固定側接点構成部102についても同様の構成である。
さらに、可動側、固定側に共通して、補強部材筒状部30、40には、筒内の空間を真空引きするための開口部30a、40aが設けられており、部分的な接合不良が生じたとしても真空容器内の真空度が劣化しない構成となっている。
上述の実施の形態1においては、通電棒補強部となる筒状部材(第一の筒状部10、15、および、第二の筒状部11、16)は、通電棒(可動側通電棒9、固定側通電棒14)に対して常に大径となる構造であった。しかし、この実施の形態5では、コイル近傍においては通電棒(通電棒筒状部9b、14b)が、通電棒補強部(補強部材柱状部32、42)よりも大径に形成されている。また、それ以外の部分では通電棒(通電棒柱状部9a、14a)が通電棒補強部(補強部材柱状部32、42)よりも小径に形成されている。
また、中間部材31は、平板部材を用いて構成され、これによって、通電棒筒状部9bの開口端を閉塞し、通電棒柱状部9aと通電棒筒状部9bを電気的に接続可能としている。
本構成によると、実施の形態1の真空バルブ100において必須の構成であったコイル電極のアーム部8aを避けるための開口部を補強部材に開口する必要がなくなり、真空引きのための微小な開口部30a、40aを補強部材筒状部30、40に設ければよいことになる。そのため開口部30a、40aの形成が補強部材の機械強度に与える影響を低減できるという利点がある。
上述したように、本実施の形態5では、コイル電極近傍とそれ以外の領域とで、補強部材の形状が変化するため、両者を接続する中間部材31、41が必要である。この中間部材31、41は、通電棒柱状部9aと通電棒筒状部9bを電気的に、補強部材筒状部30と補強部材柱状部32を機械的に接続している。
また、中間部材31には、導電性と機械的強度がともに要求されるため、銅などの導電性に優れた材料で構成することが望ましく、機械的強度を確保するために大径・中実化する必要があるが、中間部材31、41は、通電棒柱状部9a、通電棒筒状部9bに比べて占有体積の小さい部材であり、大径・中実の部材で構成しても真空バルブ全体の重量に与える影響は小さい。
また、図10は、この実施の形態5の真空バルブ100の可動側接点構成部101の変形例を示す要部断面図である。中間部材31の軽量化を図る場合、図10に示すように、可動側接点構成部101の中間部材31を、導電性を確保するための導電層31aと、機械的強度を確保するための補強層31bを貼り合わせた2層構造の平板とし、導電性を確保した上で、機械的補強を行う構成としてもよい。図10において、導電層31aは、銅などの導電性を有する部材で構成されている。そして、この補強層31bは、ステンレス・インコネルなどの機械強度の高い部材で構成され、補強層31bの平面形状は、導電層31aの外周部に重畳したリング状に形成されている。なお、補強層31bの平面形状中心部には通電棒柱状部9aの端部が挿通されて導電層31aに接し、通電棒柱状部9aと導電層31aとの間で通電を行う構成となっている。
実施の形態6.
次に、本発明の実施の形態6の真空バルブ100について、図11および図12を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態6に係わる真空バルブ100の断面図を、図12は、可動側接点構成部101の要部斜視図である。
この実施の形態6の真空バルブ100においては、可動側、固定側通電棒補強部は、複数の柱状補強部材50、51で構成され、複数の柱状補強部材50、51は、可動側通電棒9、固定側通電棒14の周囲を、可動側通電棒9、固定側通電棒14に接触しないように取り囲み、可動側通電棒9、固定側通電棒14の周囲から外側に延出する可動側コイル電極8、固定側コイル電極13のアーム部8aを、隣り合う二つの柱状補強部材50間、51間の隙間に挿通させた構成である。この柱状補強部材50、60は、柱体の長さ方向が軸方向に合致するように配設される。
図12の斜視図に例示するように、可動側接点構成部101の可動側電極支持部12に固定される3本の柱状補強部材50は、可動側通電棒9を中心とした円周上に、120度間隔で均等に配設される。ここで、図12においては、可動側コイル電極8のアーム数が3であるため、柱状補強部材50は120度間隔に配置されているが、アーム数が4本以上もしくは2本であっても、柱状補強部材50の配置間隔を変えることで対応可能である。この可動側コイル電極8のアーム部8aは、同間隔で放射状に伸び、隣り合う柱状補強部材50間に挿通された状態に配設される。固定側接点構成部102も同様の構成である。
このように、通電棒補強部を、筒状部材によって構成するのではなく、2本以上の細い柱状体(棒材)で代替することも可能である。
また、図12に示す通り、柱状補強部材50を、可動側コイル電極8のアーム部8aと円弧部との隙間に対して挿入し、可動側電極支持部12に固定する構造であるため、隣接する二つの柱状補強部材50間の隙間を広く確保することができ、柱状補強部材50の軸方向の全長にわたって、開口部を等しく設けることができ、部分的に機械強度が変化することない。また、柱状補強部材50、51は、筒状の補強部材のように通電棒の周囲を取り囲む形状ではないため、より少ない材料にて構成することが可能であり、コストを低く抑えることができる。
実施の形態7.
次に、本発明の実施の形態7の真空バルブ100について、図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態7に係わる真空バルブ100の断面図を示している。上述の実施の形態1から6では、可動側接点構成部101と固定側接点構成部102の両側に対して、同形状の補強部材および通電棒を対称配置させた構造を例示していたが、この実施の形態7では、真空バルブ100の可動側接点構成部101のみに、補強部材を配設した軽量化構造を採用し、固定側接点構成部102については、実施の形態1で示した固定側通電棒14よりも径が大きく中実の銅棒よりなる固定側通電棒60を採用する場合について説明する。
この真空バルブ100において、可動側接点構成部101は駆動装置によって駆動されるため、可動側を軽量化することは駆動装置の負担軽減のため特に重要である。よって、本実施の形態7では、図13に示すように、可動側のみ軽量化を図り、固定側については部品点数を削減して、中実・大径の固定側通電棒60を用いるという合理的な構造を例示している。このような構成とすることで、駆動装置の負担軽減および製造コストの削減が可能となる。
また、図13の可動側接点構成部101においては、実施の形態5において説明した補強部材の構造を例示したが、他の実施の形態の補強部材を用いてもよく、固定側接点構成部102側に中実・大径の固定側通電棒60を用いることで、部品点数を削減することが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 絶縁筒、2 可動側端板、3 固定側端板、4 ベローズ、5 可動側ロッド、
6 可動側電極、7 固定側電極、8 可動側コイル電極、8a アーム部、
9 可動側通電棒、9a、14a 通電棒柱状部、9b、14b 通電棒筒状部、
10、15 第一の筒状部、11、16 第二の筒状部、12 可動側電極支持部、
13 固定側コイル電極、14、60 固定側通電棒、15a、15b 短筒、
17 固定側電極支持部、18、20 シールド、
11a、16a、30a、40a開口部、11b、16b 補強部材、
30、40 補強部材筒状部、31、41 中間部材、
31a 導電層、31b 補強層、32、42 補強部材柱状部、
50、51 柱状補強部材、100 真空バルブ、101 可動側接点構成部、
102 固定側接点構成部

Claims (8)

  1. 絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、
    上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、
    上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、
    上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、
    上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、
    上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、
    上記可動側通電棒補強部は、上記可動側ロッド側に配設された第一の筒状部と、上記可動側電極側に配設された第二の筒状部とを有し、
    上記第二の筒状部は、上記第一の筒状部よりも、厚い部材によって構成されたことを特徴とする真空バルブ。
  2. 絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、
    上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、
    上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、
    上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、
    上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、
    上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、
    上記固定側電極に接続され、通電により磁場を発生させる固定側コイル電極、
    上記固定側コイル電極に一端が固定されるとともに、他端側が上記真空容器の上記固定側端板に固定された固定側通電棒、
    上記固定側通電棒と直動方向に沿って間隔を開けて並行に設けられ、上記固定側電極に接続され、上記固定側コイル電極と接触しないように配置された固定側通電棒補強部を備え、
    上記固定側通電棒補強部は、複数の短筒が接合されてなる筒状部材であり、上記固定側通電棒が上記筒状部材と接触しない状態で筒内に挿通されるとともに、上記固定側端板に近い領域に配置された二つの上記短筒間に電界緩和用のシールドを介在させたことを特徴とする真空バルブ。
  3. 絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、
    上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、
    上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、
    上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、
    上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、
    上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、
    上記可動側通電棒は、上記可動側ロッドに固定された通電棒柱状部と、上記可動側コイル電極に固定された通電棒筒状部と、上記通電棒柱状部と上記通電棒筒状部を連結する導電性の中間部材によって構成され、
    上記可動側通電棒補強部は、上記可動側ロッドに固定され、上記通電棒柱状部の周囲を取り囲む補強部材筒状部と、上記可動側電極に固定され、上記通電棒筒状部の内部に挿通された補強部材柱状部によって構成され、
    上記補強部材筒状部と上記通電棒柱状部、および、上記通電棒筒状部と上記補強部材柱状部は接触しておらず、上記補強部材筒状部と上記補強部材柱状部は、上記中間部材を介して連結されていることを特徴とする真空バルブ。
  4. 上記補強部材筒状部には、筒内の空間を真空引きするための開口部が設けられたことを特徴とする請求項記載の真空バルブ。
  5. 上記中間部材は、導電性を確保するための層と、機械的強度を確保するための層が重ね合わせられてなる板状部材であることを特徴とする請求項記載の真空バルブ。
  6. 絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、
    上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、
    上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、
    上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、
    上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、
    上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、
    上記可動側通電棒補強部は、複数の柱状補強部材で構成され、
    複数の上記柱状補強部材は、上記可動側通電棒の周囲を、上記可動側通電棒に接触しないように取り囲み、上記可動側通電棒の周囲から外側に延出する上記可動側コイル電極のアーム部を、隣り合う上記柱状補強部材間の隙間に挿通させたことを特徴とする真空バルブ。
  7. 絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、
    上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、
    上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、
    上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、
    上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、
    上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、
    上記固定側電極を備えるとともに上記固定側電極を保持する固定接点構成部は、上記可動側通電棒よりも大径の固定側通電棒を備えたことを特徴とする真空バルブ。
  8. 絶縁筒の一端に固定側端板、他端に可動側端板を備えた真空容器、
    上記真空容器の内部において対向配置された固定側電極と可動側電極、
    上記可動側電極に固定され、通電により磁場を発生させる可動側コイル電極、
    上記可動側電極を直動させるために設けられ、真空容器の外側に引き出される可動側ロッド、
    上記可動側ロッドに一端が固定され、上記可動側コイル電極に他端が固定され、上記可動側電極と接触しないように配置された可動側通電棒、
    上記可動側通電棒に対して直動方向に沿って間隔をあけて並行に設けられ、上記可動側ロッドと上記可動側電極を接続し、上記可動側コイル電極と接触しないように配置された可動側通電棒補強部を備え、
    上記可動側電極は、上記可動側通電棒補強部が固定される裏面側に、平板状の電極支持部を貼り合わせた構造であることを特徴とする真空バルブ。
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