JP6678011B2 - 分煙空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、隣接して設けられた禁煙室と喫煙室を分煙して空調するシステムに関する。
健康増進法によって、受動喫煙の防止が求められている。受動喫煙を防止するために、厚生労働省から出された「職場における喫煙対策のためのガイドライン」では、粉塵濃度0.15mg/m3以下に保つ大風量換気装置を備え、かつ喫煙室出入口で喫煙室に向かう気流が0.2m/s以上を保てる喫煙室を設置した分煙が求められている。
しかし、社)空気調和・衛生工学会のSHASE-102-2010によると、粉塵濃度0.15mg/m3を満足する煙草に対する基本必要換気量は130m3/本と大きく、開口部風速0.2m/s以上を確保するにも多大な排気量が必要である。建物の構造上の制約から、殆どの喫煙室が要求機能を満足していないのが実情である。また、喫煙室の温熱環境を維持するためには空調装置が必要であるが、空調装置の吹出し気流によって上昇した煙草煙が喫煙者に拡散され、劣悪な環境となっていることも指摘されている。大容量排気装置が設置できた場合は、空調された室内空気を大量に屋外に排出することになり、ランニングコストがかさむこととなる。受動喫煙防止対策は、受動喫煙の防止、換気風量の削減、快適性の向上、省エネルギー性の向上が技術課題である。
ここで、特許文献1には、喫煙室を置換換気方式やアンダーフロアー換気方式で空調する技術が開示されている。この技術では、室内の高さを横軸、温度を縦軸としたときに、温度分布を直線もしくは下向きに凸の形状に制御することによって、天井付近まで上昇した煙が居住域に再び下降しないようにさせている。
また、特許文献2には、パーテションで区画された禁煙エリアと喫煙エリアにおいて、還流要素によって喫煙エリアの空気を禁煙エリアに戻すことにより、通路を通じて禁煙エリアから喫煙エリアに向かう空気流を形成する技術が開示されている。
WO2009/131157公報 WO2013/137417公報
しかしながら、特許文献1の技術は、専ら喫煙室を空調することに関するものであり、隣接して設けられた禁煙室と喫煙室を分煙して空調することまでは考慮されていない。一方、特許文献2の技術では、禁煙エリアと喫煙エリアを分煙しているが、喫煙エリアの空気を禁煙エリアの天井部から下向きに吹出して戻すようにしている。このため、喫煙エリア内は置換換気にはならず、室の上方に溜まった煙が撹拌され、居住域に再び下降してしまう恐れがある。また、特許文献2に開示されたような還流要素では、喫煙の化学物質は捕集できず、分煙が不十分であるといった問題がある。さらに、特許文献2の還流要素を設けるには構成が大掛かりとなり、既設建物の改修などには困難が伴う。
本発明の目的は、喫煙室の換気効率を改善して快適な喫煙環境を実現すると同時に、禁煙室への煙の流出をなくすことが可能な分煙空調システムを提供することにある。
上記課題を解決する本発明によれば、隣接して設けられた禁煙室と喫煙室を分煙して空調するシステムであって、前記禁煙室と前記喫煙室では、室の下部に低温空気を供給し、室内で加熱されて上昇した空気を室の上部から排気することによって成層空調による換気が行われ、前記禁煙室と前記喫煙室を仕切る壁面には、前記禁煙室と前記喫煙室を連通させる扉と、居住域の上方に配置された開口が設けられており、前記扉が閉じている状態では、前記開口を通じて、前記禁煙室から前記喫煙室に空気が導入されることを特徴とする、分煙空調システムが提供される。
この分煙空調システムにおいて、前記扉の開閉を検知するドアスイッチを備え、前記扉が閉じている時は、前記禁煙室と前記喫煙室の両方に外気を導入し、前記扉が開放された時は、前記禁煙室のみに外気を導入するようにしても良い。
また、この分煙空調システムにおいて、前記禁煙室の下部に低温空気を供給する給気ユニットと、前記喫煙室の下部に低温空気を供給する給気ユニットを備え、前記禁煙室の上部からの排気を還気として前記禁煙室の給気ユニットに導入する還気ダクトと、外気を前記禁煙室の給気ユニットに導入する外気ダクトと、これら還気と外気を冷却する冷却器を備え、これら還気ダクトと外気ダクトにはモータダンパが設けられ、前記喫煙室の上部からの排気を還気として前記喫煙室の給気ユニットに導入する還気ダクトと、外気を前記喫煙室の給気ユニットに導入する外気ダクトと、これら還気と外気を冷却する冷却器を備え、これら還気ダクトと外気ダクトにはモータダンパが設けられ、前記喫煙室の上部から排気された空気を外部に排気する排気ダクトを備えるようにしても良い。あるいは、前記禁煙室と前記喫煙室の床面下方に給気チャンバが設けられ、前記禁煙室の上部からの排気を還気として前記給気チャンバに導入する還気ダクトと、外気を前記給気チャンバに導入する外気取り入れ口と、これら還気と外気を冷却する冷却器を備え、これら還気ダクトと外気取り入れ口にはモータダンパが設けられ、前記禁煙室と前記喫煙室の床面にはそれぞれ給気口が設けられ、前記喫煙室の上部から排気された空気を外部に排気する排気ダクトを備えるようにしても良い。
また本発明によれば、これら分煙空調システムの運転方法であって、前記喫煙室の不使用モードと、前記喫煙室の非喫煙モードと、前記喫煙室の喫煙モードと、前記扉の開放モードの4つの運転モードがあり、還気に付されるものを除いた前記喫煙室からの排気量は、前記喫煙室の不使用モード≦前記喫煙室の非喫煙モード<前記喫煙室の喫煙モード≦前記扉の開放モードの順に多いことを特徴とする、分煙空調システムの運転方法が提供される。
また本発明によれば、これら分煙空調システムの運転方法であって、前記扉が閉じられている時は、前記禁煙室の上部から排気された空気と外気を低温空気にして前記禁煙室の下部に供給し、前記喫煙室の上部から排気された空気の一部と外気を低温空気にして前記喫煙室の下部に供給し、前記喫煙室の上部から排気された空気の残り一部を外部に排気し、前記扉が開放された時は、前記禁煙室の上部から排気された空気と外気を低温空気にして前記禁煙室の下部に供給し、前記喫煙室への外気の取り入れを停止し、前記喫煙室の上部から排気された空気の一部を低温空気にして前記喫煙室の下部に供給し、前記喫煙室の上部から排気された空気の残り一部を外部に排気することを特徴とする、分煙空調システムの運転方法が提供される。また、これら分煙空調システムの運転方法であって、前記扉が閉じられ、前記禁煙室だけを空調する時は、前記禁煙室の下部に低温空気を供給し、前記喫煙室へは低温空気を供給せず、前記喫煙室を前記禁煙室よりも負圧にし、前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調するが、前記喫煙室で喫煙が行われない時は、前記禁煙室の下部と前記喫煙室の下部に低温空気を供給し、前記禁煙室を前記喫煙室よりも負圧にし、前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調し、前記喫煙室で喫煙が行われる時は、前記禁煙室の下部と前記喫煙室の下部に低温空気を供給し、前記喫煙室を前記禁煙室よりも負圧にし、前記扉が開放された時は、前記禁煙室の下部に低温空気を供給し、前記喫煙室へは低温空気を供給せず、前記喫煙室を前記禁煙室よりも負圧にすることを特徴とする、分煙空調システムの運転方法が提供される。この場合、前記喫煙室上部から排気された空気を外部に排気する余剰排気ダクトと煙草煙排気ダクトを備え、前記扉が閉じられ、前記禁煙室だけを空調する時、および、前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調するが、前記喫煙室で喫煙が行われない時は、前記余剰排気ダクトのみで排気を行い、前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調し、前記喫煙室で喫煙が行われる時、および、前記扉が開放された時は、前記余剰排気ダクトと前記煙草煙排気ダクトで排気を行うようにしても良い。
なお、本発明の分煙空調システムおよびその運転方法において、成層空調による換気は、例えば置換換気または床吹出し方式の空調によって行われる。
本発明によれば、喫煙室の換気効率を改善して快適な喫煙環境を実現すると同時に、禁煙室への煙の流出をなくすことが可能となる。禁煙室と喫煙室を成層空調によって換気することで、吹出し気流で煙草煙を拡散させずに、換気効率を改善しつつそれら室内の空気を清浄に保つことができる。成層空調を行うことで、混合空調に比べて運転動力費が低減され省エネルギ化が可能であり、省資材となるため設備費も安価にできる。また、扉の開放時には、扉が閉じている時に比べて喫煙室への給気量が減少されるか、または、前記喫煙室への給気が停止されることにより、禁煙室から喫煙室に向かう空気量が増加し、開放された扉の箇所を通じて喫煙室から禁煙室への空気が漏出するのを防ぐことができる。さらに、禁煙室と喫煙室を隣接して設けられるので、室のレイアウト上の制約も緩和される。
置換換気に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システムの説明図であり、扉が閉じている状態を示している。 置換換気に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システムの説明図であり、扉が開放された状態を示している。 床吹出し方式に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システムの説明図であり、喫煙室を使用していない状態を示している。 床吹出し方式に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システムの説明図であり、喫煙室に人がいるが、喫煙をしていない状態を示している。 床吹出し方式に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システムの説明図であり、喫煙室で人が喫煙をしている状態を示している。 床吹出し方式に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システムの説明図であり、扉が開放された状態を示している。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照にして説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
先ず、図1、2を参照にして、置換換気に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システム1を説明する。禁煙室10と喫煙室11が隣接して設けられている。また、これら禁煙室10と喫煙室11を仕切る壁面12には、禁煙室10と喫煙室11を連通させる扉13が設けられている。図1は、扉13が閉じている状態を示し、図2は、扉13が開放された状態を示している。
また、壁面12には、後述する居住域20、40よりも上方の位置において、禁煙室10と喫煙室11を連通させる開口15が設けられている。図示の形態では、扉13の上端部に開口15が形成されている。図1のように扉13が閉じている状態では、居住域20、40よりも上方の位置において、この開口15を通じて、禁煙室10から喫煙室11へ空気が進入するようになっている。この禁煙室10から喫煙室11への空気の進入は、禁煙室10と喫煙室11の給排気量の差によって生ずる。すなわち、禁煙室10を喫煙室11よりも常に高圧に維持しておく室圧制御によって達成される。なお、開口15は、全くの開口でも良いが、上向きのルーバ、それも禁煙室10から喫煙室11に向かって起立するルーバを開口15に設けることによって、煙草煙が喫煙室11から禁煙室10内に侵入するのを妨げる構成としても良い。開口15の位置は居住域20、40よりも上方であり、起立した人間21、41の呼吸器よりも高い位置とすれば良い。
また、壁面12には、扉13の開閉を検知するドアスイッチ16が設けられている。このドアスイッチ16によって検知された扉13の開閉信号は、制御部17に入力されるようになっている。
禁煙室10の内部下方に形成される居住域20には、発熱体として例えば人間21が存在している。禁煙室10内の一側面(図示では、禁煙室10内の左側面)の下部には給気ユニット22が設けられている。この給気ユニット22と後述する給気ユニット42は、例えば特許第4006196号に示された「給気ユニット20」であっても良い、また例えば特許第2862149号に示された「空気拡散口1b」を用いても良い。また、禁煙室10の天井面には、排気口23が設けられている。
給気ユニット22には、空調機25で作られた低温空気SAが、給気ダクト26を経て供給されている。空調機25は禁煙室10用の温調手段であり、冷却コイル27とファン28を備えている。空調機25には、外気ダクト30と還気ダクト31が接続されており、外気ダクト30を通じて外気OAが空調機25に導入され、還気ダクト31を通じて、排気口23から排出された禁煙室10内からの還気RAが空調機25に導入されている。外気ダクト30にはモータダンパ32が装着されており、同様に還気ダクト31にはモータダンパ33が装着されている。これらモータダンパ32、33の開度は制御部17によって調整され、空調機25に導入される外気OAの量と還気RAの量が制御されるようになっている。
禁煙室10と同様に、喫煙室11の内部下方に形成される居住域40には、発熱体として例えば人間41が存在している。喫煙室11内の一側面(図示では、喫煙室11内の右側面)の下部には給気ユニット42が設けられている。また、喫煙室11の天井面には、2つの排気口43、44が設けられている。
給気ユニット42には、空調機45で作られた低温空気SAが、給気ダクト46を経て供給されている。空調機45は喫煙室11用の温調手段であり、電気集塵機などの集塵フィルタ47と冷却コイル48とファン49を備えている。空調機45には、分岐外気ダクト50(外気ダクト)と還気ダクト51が接続されており、外気ダクト30および分岐外気ダクト50を通じて外気OAが空調機45に導入され、還気ダクト51を通じて、一方の排気口43から排出された喫煙室11内からの還気RAが空調機45に導入されている。分岐外気ダクト50にはモータダンパ52が装着されており、同様に還気ダクト51にはモータダンパ53が装着されている。これらモータダンパ52、53の開度は制御部17によって調整され、空調機45に導入される外気OAの量と還気RAの量が制御されるようになっている。
また、他方の排気口44には排気ダクト55が接続されており、排気ダクト55には排気ファン56が装着されている。この排気ファン56の稼動により、喫煙室11内の空気が外部に排気EAされる。
さて、以上のように構成された分煙空調システム1にあっては、空調機25で作られた低温空気SAが、ファン28の稼動により、給気ダクト26および給気ユニット22から給気口(図示せず)を通じて禁煙室10内の下部に供給される。そして、禁煙室10内に供給された低温空気SAは、人間21などによる熱負荷と低温空気SAとの温度差により、また、上記の例えば特許第4006196号や特許第2862149号などに記載された風速で給気されて置換換気を形成し、室内空気の上方への移動を助長する。こうして、禁煙室10内下方の居住域20を低速で低温空気SAで満たしていき、居住域20が快適な環境に保たれる。
すなわち、禁煙室10内の居住域20には、発熱体としての人間21などが存在しているので、禁煙室10内の居住域20に供給されて人間21やその他の発熱機器類などに熱的に接触した低温空気SAは、やがて加熱され、緩やかに上昇する。その上昇流により、禁煙室10内の居住域20において人間20の周りに生じた塵埃やガスなどの汚染質を禁煙室10内の上方に搬送することができる。
結果として、禁煙室10の上部に溜まった空気(加熱された空気)は、攪拌されることなく、即ち、禁煙室10内の人間21が起立した高さである居住域20の温度成層を乱さない。また、この空気は、排気口23および還気ダクト31を経て、空調機25に再導入することが可能である。そして、空調機25では、還気ダクト31を通じて導入された還気RAと外気ダクト30を通じて導入された外気OAとが一緒に冷却コイル27で冷却され、低温空気SAとなってファン28の動力により給気ダクト26および給気ユニット22から給気口(図示せず)を通じて禁煙室10内の下部に供給される。こうして、低温空気SAを禁煙室10下部の居住域20に供給しつつ、禁煙室10の上部から、加熱空気と共に塵埃やガスなどの汚染質を排気することにより、禁煙室10内は成層空調(この実施の形態では、置換換気)による換気が行われ、禁煙室10下部の居住域20は清浄な低温空気SAの環境に保たれる。
また同様に、空調機45で作られた低温空気SAが、ファン49の稼動により、給気ダクト46および給気ユニット42から給気口(図示せず)を通じて喫煙室11内の下部に供給される。そして、喫煙室11内に供給された低温空気SAは、人間41などによる熱負荷と低温空気SAとの温度差により、また、上記の例えば特許第4006196号や特許第2862149号などに記載された風速で給気されて置換換気を形成し、室内空気の上方への移動を助長する。こうして、喫煙室11内下方の居住域40を低温空気SAで低速で満たしていき、居住域40が快適な環境に保たれる。
すなわち、喫煙室11内の居住域40にも、発熱体としての人間41などが存在しているので、喫煙室11内の居住域40に供給されて人間41やその他の発熱機器類などに熱的に接触した低温空気SAは、やがて加熱され、緩やかに上昇する。その上昇流により、喫煙室11内の居住域40において人間40の周りに生じた塵埃やガスなどの汚染質や喫煙によって発生した煙草煙を喫煙室11内の上方に搬送することができる。
結果として、喫煙室11の上部に溜まった空気(加熱された空気)は、攪拌されることなく、即ち、喫煙室11内の人間41が起立した高さである居住域40の温度成層を乱さない。また、この空気は、一部は排気口43および還気ダクト51を経て、空調機45に再導入することが可能である。また、喫煙室11の上部に溜まった残りの一部の空気は、排気ファン56の稼動により、排気口44および排気ダクト55を経て、外部に排気EAされる。そして、空調機45では、還気ダクト51を通じて導入された還気RAと外気ダクト30および分岐外気ダクト50を通じて導入された外気OAとが一緒に集塵フィルタ47でろ過された後、冷却コイル48で冷却され、低温空気SAとなってファン49の動力により給気ダクト46および給気ユニット42から給気口(図示せず)を通じて喫煙室11内の下部に供給される。こうして、低温空気SAを喫煙室11下部の居住域40に供給しつつ、喫煙室11の上部から、加熱空気と共に塵埃や煙草煙などの汚染質を排気することにより、喫煙室11内は成層空調(この実施の形態では、置換換気)による換気が行われ、喫煙室11下部の居住域40も清浄な低温空気SAの環境に保たれる。また、喫煙室11の居住域40では、人体の発熱の他、煙草の燃焼する熱でその周囲の上昇流の形成が促進される。したがって、従来の吹出し気流によって高粉塵濃度の煙草煙が隣人に移流されるような事態も防止でき、快適な喫煙環境が実現される。さらに禁煙室10の居住域20においても成層空調が行われることで、喫煙者の呼気に含まれる煙草煙も上昇させることができ、呼気由来の受動喫煙が防止される。
ここで、図1に示すように、扉13が閉じている状態では、制御部17の制御によって、禁煙室10の空調機25に導入される外気OAの量を調整するモータダンパ32と還気RAの量を調整するモータダンパ33がいずれも開かれ、また、喫煙室11の空調機45に導入される外気OAの量を調整するモータダンパ52と還気RAの量を調整するモータダンパ53もいずれも開かれる。これにより、禁煙室10には還気RAと外気OAが低温空気SAとなって供給され、同様に、喫煙室11にも還気RAと外気OAが低温空気SAとなって供給されることとなる。そして、禁煙室10の居住域20と喫煙室11の居住域40は成層空調され、粉塵濃度は0.15mg/m3以下に保たれる。さらに、排気効率が高いために必要な換気量が削減され、空調された室内空気の屋外への排出量も削減でき、ランニングコストが削減される。また、混合空調と比べてダクトサイズも小さくできるために設置も容易となる。また、開口15と禁煙室10および喫煙室11の差圧制御によって、レイアウト上の制約も緩和される。
なお、扉13が閉じている状態では、壁面12(扉13の上端部)に設けられた開口15を通じて、禁煙室10から喫煙室11に空気が導入される。しかしながら、開口15の位置は、従来の喫煙室のアンダーカット等のパス開口のような下部ではなく、居住域20、40よりも上方の位置にあるので、居住域20、40の成層状態を乱すことが無い。また、禁煙室10の居住域20に溜まる低温空気SAの流出を無くすことができ、居住域20の温熱快適性が維持される。
一方、図2に示すように、扉13が開放された時には、ドアスイッチ16によって扉13が開かれたことが検知されて、制御部17に入力される。そして、制御部17は、禁煙室10の空調機25に導入される外気OAの量を調整するモータダンパ32を全開にし、喫煙室11の空調機45に導入される外気OAの量を調整するモータダンパ52を閉じ、還気RAの量を調整するモータダンパ53を全開にする。なおこの時、還気ダクト31に装着されているモータダンパ33は、全開にすることが望ましい。但し、熱の再利用の観点からは、15%程度の開度としても良い。給気ダクト26からの給気量を、排気ダクト55からの排気量よりも多くする。即ち、扉13が開放された時には、喫煙室11への外気OAの取入れが、開放された扉13の部分だけで行なわれるようになって、扉13の連通部分で禁煙室10から喫煙室11に向かう気流が形成される。その風速は例えば0.2m/s以上となり、喫煙室11からの禁煙室10への煙草煙の漏出が防止される。なお、本実施の形態では、応答性を重視して各モータダンパ32、33、52、53の制御を行ったが、インバータ等の改良がなされれば、禁煙室10を喫煙室11よりも常時高圧にする制御を、ファン28、56で行っても良い。
この分煙空調システム1によれば、禁煙室10から喫煙室11への一方向の流を形成することで、禁煙室10への煙草煙の混入を防止することができる。また、換気効率の向上によって換気風量を削減でき、外気熱負荷が削減され、空調動力削減および換気動力削減による省エネ化が可能になる。また、例えばOA/EAガラリ面積が小さい等の建物の構造上の制約も緩和される。また、喫煙室11では煙草煙を居住域40の上方に上昇させて居住域40には清涼な空気を溜めることができ、快適性が向上し、喫煙室11の内外における受動喫煙を防止することができる。さらに、禁煙室10への煙草煙の混入を防止できるため、例えば禁煙室10と喫煙室11を隣接して配置することも可能となり、建築計画の自由度が大きくなる。なお、喫煙室11の空調機40は外調機を用いても良い。その場合には、扉13の開放時に送風停止、または同様なダンパ52、53の切替えによって還気RAを取込んでも良い。
次に、図3〜6を参照にして、床吹出し方式に適用した本発明の実施の形態に係る分煙空調システム2を説明する。この分煙空調システム2においても、禁煙室10と喫煙室11が隣接して設けられている。また、これら禁煙室10と喫煙室11を仕切る壁面12には、禁煙室10と喫煙室11を連通させる扉13が設けられている。図3〜5は、いずれも扉13が閉じている状態を示し、図6は、扉13が開放された状態を示している。
また、壁面12には、居住域20、40よりも上方の位置において、禁煙室10と喫煙室11を連通させる開口15が設けられている。図示の形態でも、扉13の上端部に開口15が形成されている。図2〜5のように扉13が閉じている状態では、居住域20、40よりも上方の位置において、この開口15を通じて、禁煙室10との間で喫煙室11空気が流通するようになっている。また、壁面12には、扉13の開閉を検知するドアスイッチ16が設けられている。
禁煙室10の内部下方に形成される居住域20には、発熱体として例えば人間21が存在している。同様に、喫煙室11の内部下方に形成される居住域40にも、発熱体として例えば人間41が存在している。(なお、図3は喫煙室11を未使用の状態であるため、人間41が存在していない。)
この分煙空調システム2では、喫煙室11の内部に入った人が操作するための、喫煙室11の空調を開始させる空調スイッチ60と、喫煙時に煙草煙を強制排気する煙草煙スイッチ61が設置されている。
また、この分煙空調システム2では、禁煙室10の一側方から禁煙室10と喫煙室11と床面下方まで延長された給気チャンバ65が設けられており、空調機66で作られた低温空気SAが、給気ダクト67を経て給気チャンバ65に供給されている。
禁煙室10の床面には給気口70が設けられており、給気チャンバ65に供給された低温空気SAが、この給気口70を通じて禁煙室10内に給気される。禁煙室10の天井面には、排気口71が設けられており、この排気口71から排出された禁煙室10内からの還気RAが、還気ダクト72を通じて空調機66に導入されている。還気ダクト72には、還気RAの風量を調整するモータダンパ73が装着されている。空調機66には、外気取り入れ口75を通じて外気OAも導入されている。外気取り入れ口75と空調機66の間には、外気OAの風量を調整するモータダンパ76が装着されている。
空調機66では還気RAと外気OAを冷却して低温空気SAが作られ、その低温空気SAがファン(図示せず)の稼働で、給気ダクト67を経て給気チャンバ65に送られ、給気口70を通じて禁煙室10内に上向きに吹出される。禁煙室10内では、このように床面の給気口70から低温空気SAを上向きに吹出し、天井面に設けられた排気口71から排気することにより、床吹き出し方式の空調が行われ、居住域20が快適な環境に保たれる。また、禁煙室10内において、人間21の周りに生じた塵埃やガスなどの汚染質は居住域20の上方に搬送され、禁煙室10の上部に溜まった空気(加熱された空気)は、攪拌されることなく、即ち、禁煙室10内の下部に形成された居住域20の温度成層を乱すことなく、排気口71および還気ダクト72を経て、空調機66に戻される。
喫煙室11の床面には給気口80が設けられている。この給気口80は例えばVAVを備え、ドアスイッチ16および空調スイッチ60に連動して開閉される。すなわち、図6に示すように、扉13が開放された時には、ドアスイッチ16によって扉13が開かれたことが検知され、給気口80は閉じられる。また、図3に示すように、空調スイッチ60がONにされていない時(空調スイッチ60がOFFの時)は、給気口80は閉じられる。一方、図4、5に示すように、ドアスイッチ16によって扉13が閉まっていることが検知されており、かつ、空調スイッチ60がONにされた時は、給気口80は開く。この給気口80が開くと、給気チャンバ65に供給された低温空気SAが、給気口80を通じて喫煙室11内に上向きに給気される。成層空調を実現するため、給気口70、80として、特許第375203号に開示された空調空気吹き出し装置を採用できる。該装置は、冷房時に床に沿った冷気を供給できる。また、特許第3306641号のような床吹出口にカーペットを敷設する方式も採用できるが、後述するような給気口80を閉にする運転モードのためには、床下に給気遮断のためのダンパを設ける等の措置が必要である。
喫煙室11の天井面には、二つの排気口81、82が設けられている。一方の排気口81には、余剰排気ダクト85が接続されており、余剰排気ダクト85には、余剰排気ファン86が設けられている。この余剰排気ファン86は常に稼働しており、喫煙室11内の空気は、天井面に設けられた排気口81から常に排気EAされている。また他方の排気口82には、煙草煙排気ダクト87が接続されており、煙草煙排気ダクト87には、煙草煙排気ファン88が設けられている。この煙草煙排気ファン88は煙草煙スイッチ61によって稼働が制御される。
ここで、図3に示すように、扉13が閉まった状態で、喫煙室11を使用しておらず(例えば在室者がいない場合など)、禁煙室10だけを空調する場合(喫煙室11の不使用モード)は、空調スイッチ60がOFFにされ、喫煙室11の給気口80は閉じられる。このため、喫煙室11への床吹出しは行われず、禁煙室10だけに低温空気SAが給気される。禁煙室10内では、床面の給気口70から低温空気SAを上向きに吹出し、天井面に設けられた排気口71から排気することにより、床吹き出し方式の空調が行われる。(なお、この場合は通常の床吹き出しシステムである。)
この場合、禁煙室10内への給気量(床吹出し量)「100」に対し、例えば禁煙室10の排気口71からの還気RAの排出量を「40」、喫煙室11の排気口81からの排気EAの排出量を「60」とする。これにより、禁煙室10内の空気の一部は、壁面12(扉13の上端部)に設けられた開口15を通じて、禁煙室10から喫煙室11に「60」導入され、喫煙室11の排気口81から余剰排気ダクト85を経て外部に排気EAされる。
また、喫煙室11は、喫煙可能な執務室として利用することも考えられる。例えば図4に示すように、扉13が閉まった状態で、喫煙室11を使用しているが、喫煙者がいないなど、喫煙が行われない場合(喫煙室11の非喫煙モード)には、空調スイッチ60はONにされ、喫煙室11の給気口80が開き、喫煙室11の空調が開始される。これにより、禁煙室10と同様に、喫煙室11内でも、床面の給気口80から低温空気SAを上向きに吹出し、天井面に設けられた排気口81から排気することにより、床吹き出し方式の空調が行われる。このように、喫煙室11を使用しても喫煙のない場合(喫煙室が清浄の場合)は、煙草煙排気ファン88を運転しなくて良い。
この場合、禁煙室10内への給気量(床吹出し量)「100」に対し、例えば喫煙室11内への給気量(床吹出し量)を同様に「100」、禁煙室10の排気口71からの還気RAの排出量を「140」、喫煙室11の排気口81からの排気EAの排出量を「60」、外気取り入れ口75から空調機66への外気OAの取り入れ量を「60」とする。このとき排気ファン88の停止により排気口82からの排気量は「0」である。禁煙室10よりも喫煙室11が負圧となることにより、喫煙室11内の空気の一部は、壁面12(扉13の上端部)に設けられた開口15を通じて、喫煙室11から禁煙室10に導入され、禁煙室10の排気口71からから還気ダクト67を経て空調機66に戻される。すなわち、還気ダクトを設けていない喫煙室11からも、温調済みの空気が「40」だけ空調機66に戻され、冷熱の再利用が行われる。その場合、開口15は還気路としても機能する。
また、図5に示すように、扉13が閉まった状態で、喫煙室11で人41が喫煙をしている場合(喫煙室11の喫煙モード)には、煙草煙スイッチ61がONにされ、煙草煙排気ファン88の稼働により、煙草煙排気ダクト87から煙草煙が排気EAされる。なお、このように煙草煙が排気EAされている場合も、禁煙室10内では、床面の給気口70から低温空気SAを上向きに吹出し、天井面に設けられた排気口71から排気することにより、床吹き出し方式の空調が行われ、居住域20が快適な環境に保たれる。また同様に、喫煙室11内でも、床面の給気口80から低温空気SAを上向きに吹出し、天井面に設けられた排気口81、82から排気することにより、床吹き出し方式の空調が行われ、居住域40が快適な環境に保たれる。
この場合、禁煙室10内への給気量(床吹出し量)「100」に対し、例えば喫煙室11内への給気量(床吹出し量)を同様に「100」、禁煙室10の排気口71からの還気RAの排出量を「80」、喫煙室11の排気口81からの排気EAの排出量を「60」、喫煙室11の排気口82からの排気EAの排出量を「60」とする。これにより、禁煙室10内の空気が「20」だけ、壁面12(扉13の上端部)に設けられた開口15を通じて、禁煙室10から喫煙室11に導入される。また、外気取り入れ口75から空調機66へ外気OAが「20」だけ取り入れられる。また、喫煙室11の排気口81、82から余剰排気ダクト85と煙草煙排気ダクト87を経て外部に排気EAされる。開口15では、禁煙室10と喫煙室11のエアバランスに見合うように禁煙室10から喫煙室11へ空気が流れることとなる。なお、喫煙者が禁煙室10に入室した場合でも、煙草煙を含む呼気は暖かい為に居住域20に拡散せずに浮力で上昇し。禁煙室10の空気質を悪化させることはない。また、喫煙をしている場合は、煙草煙排気ファン88を運転するとともに、モータダンパ73、76の開度調整(モータダンパ73を全閉、モータダンパ76を全開)によって、空調機66に導入される外気OAの量を増加させることが望ましい。なお、喫煙室11の非喫煙モードと喫煙モードは、喫煙室11の内部にいる人間41がスイッチを押すなどの操作を行う他、煙草煙のセンサや燃焼熱を検知する赤外線センサで切り換えてもよい。
また、図6に示すように、扉13が開放された場合(扉13の開放モード)には、ドアスイッチ16によって扉13が開かれたことが検知され、喫煙室11の給気口80は閉じられる。このため、喫煙室11への床吹出しは行われず、禁煙室10だけに低温空気SAが給気される。これにより、禁煙室10内では、床面の給気口70から低温空気SAを上向きに吹出し、天井面に設けられた排気口71から排気することにより、床吹き出し方式の空調が行われ、居住域20が快適な環境に保たれる。また、扉13が開放された時には、喫煙室11への外気OAの取入れが、開放された扉13の部分だけで行なわれるようになる。
この場合、禁煙室10内への給気量(床吹出し量)「200」に対し、例えば禁煙室10の排気口71からの還気RAの排出量を「80」、喫煙室11の排気口81からの排気EAの排出量を「60」、喫煙室11の排気口82からの排気EAの排出量を「60」とする。これにより、扉13の部分を通じて禁煙室10から喫煙室11に流入する空気は「40」となる。予め、この空気「40」の流量と開放された扉13の部分の関係を設定しておくことにより、扉13の部分を通じて禁煙室10から喫煙室11に流入する空気の風速を例えば0.2m/s以上とすることで、喫煙室11からの禁煙室10への煙草煙の漏出が効果的に防止される。
この分煙空調システム2のように、床吹出し方式の空調についても、本発明は同様に適用できる。なお、床吹出し方式の場合、空調機66にはインバータを設け、床下(給気チャンバ65)と各室内の差圧が一定となるように運転する。なお、余剰排気ダクト85や煙草煙排気ダクト87を通じて喫煙室11内から排気EAされる空気の量(還気に付されるものを除いた喫煙室11からの排気量)は、喫煙室11の不使用モード≦喫煙室11の非喫煙モード<喫煙室11の喫煙モード≦扉13の開放モードの順に多い。図3〜6で説明した実施の形態では、還気に付されるものを除いた喫煙室11からの排気量が、喫煙室11の不使用モードと喫煙室11の非喫煙モードで等しく、喫煙室11の喫煙モードと扉13の開放モードで等しい例を示したが、喫煙室11の不使用モード<喫煙室11の非喫煙モードとなっても良いし、また、喫煙室11の喫煙モード<扉13の開放モードとなっても良い。その場合、余剰排気ダクト85に設けられた余剰排気ファン86や、煙草煙排気ダクト87に設けられた煙草煙排気ファン88の稼働をインバータ制御することにより、上記排気量の関係を実現することができる。なお、扉13が開放された時は、扉13自体の面積は大きいため、開放された扉13の部分を通じて禁煙室10から喫煙室11に流入する空気の風速は大きくなるとは限らない。
以上、本発明の実施の形態を例示して説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、禁煙室10と喫煙室11を連通させる開口15は、扉13ではなく、壁面12に設けても良い。また、低温空気を作るための冷却器は還気ダクト31、51、72と外気ダクト30、分岐外気ダクト50、外気取り入れ口75などにそれぞれ備えてもよいが、還気と外気を合流させて空調機25、45、66や給気ユニット22、42などに導く構成とし、合流後の位置に冷却器を設置することが合理的である
なお、喫煙室11は一般的に禁煙室10より狭いスペースが割り当てられる。また喫煙室11は、一時的に(会議終了時や昼休み等)に多くの人員を収容する。そこで喫煙室11の系統に可変風量装置を敷設してもよい。この可変風量装置は床吹出方式の場合、特許第4528009号の吹出口装置が採用できる。もっとも、図1のように空調機25、45を喫煙室11と禁煙室10で別に設ければその必要はない。同様に図1の方式でも空調機25、45を共用するならば同様の理由から喫煙室11への可変風量装置の設置は、あった方が良い。空調機を喫煙室11と禁煙室10で分けるか共用するかは、特許第3306641号のような全面床吹出方式でもシステム設計が多少かわる。すなわち別に設ければ、床下ダンパは必要なく(室の床下境界閉鎖)、図1と同様のダクトルートで各々給排気すればよいこととなる。
本発明は、禁煙室と喫煙室を分煙して空調する場合に適用することができる。
SA 低温空気
OA 外気
RA 還気
EA 排気
1、2 分煙空調システム
10 禁煙室
11 喫煙室
12 壁面
13 扉
15 開口
16 ドアスイッチ
17 制御部
20、40 居住域
21、41 人間
22、42 給気ユニット
23、43、44 排気口
25 空調機
26 給気ダクト
27 冷却コイル
28 ファン
30 外気ダクト
31、51 還気ダクト
45 空調機
46 給気ダクト
47 集塵フィルタ
48 冷却コイル
50 分岐外気ダクト
52、53 モータダンパ
55 排気ダクト
56 排気ファン
60 空調スイッチ
61 煙草煙スイッチ
65 給気チャンバ
66 空調機
67 給気ダクト
70、80 給気口
71、81、82 排気口
72 還気ダクト
73、76 モータダンパ
75 外気取り入れ口
85 余剰排気ダクト
86 余剰排気ファン
87 煙草煙排気ダクト
88 煙草煙排気ファン

Claims (8)

  1. 隣接して設けられた禁煙室と喫煙室を分煙して空調するシステムであって、
    前記禁煙室と前記喫煙室では、室の下部に低温空気を供給し、室内で加熱されて上昇した空気を室の上部から排気することによって成層空調による換気が行われ、
    前記禁煙室と前記喫煙室を仕切る壁面には、前記禁煙室と前記喫煙室を連通させる扉と、居住域の上方に配置された開口が設けられており、
    前記扉が閉じている状態では、前記開口を通じて、前記禁煙室から前記喫煙室に空気が導入されることを特徴とする、分煙空調システム。
  2. 隣接して設けられた禁煙室と喫煙室を分煙して空調するシステムであって、
    前記禁煙室と前記喫煙室では、室の下部に低温空気を供給し、室内で加熱されて上昇した空気を室の上部から排気することによって成層空調による換気が行われ、
    前記禁煙室と前記喫煙室を仕切る壁面には、前記禁煙室と前記喫煙室を連通させる扉と、居住域の上方に配置された開口が設けられており、
    前記扉の開閉を検知するドアスイッチを備え、
    前記扉が閉じている時は、前記禁煙室と前記喫煙室の両方に外気を導入し、
    前記扉が開放された時は、前記禁煙室のみに外気を導入することを特徴とする、分煙空調システム。
  3. 前記禁煙室の下部に低温空気を供給する給気ユニットと、前記喫煙室の下部に低温空気を供給する給気ユニットを備え、
    前記禁煙室の上部からの排気を還気として前記禁煙室の給気ユニットに導入する還気ダクトと、外気を前記禁煙室の給気ユニットに導入する外気ダクトと、これら還気と外気を冷却する冷却器を備え、これら還気ダクトと外気ダクトにはモータダンパが設けられ、
    前記喫煙室の上部からの排気を還気として前記喫煙室の給気ユニットに導入する還気ダクトと、外気を前記喫煙室の給気ユニットに導入する外気ダクトと、これら還気と外気を冷却する冷却器を備え、これら還気ダクトと外気ダクトにはモータダンパが設けられ、
    前記喫煙室の上部から排気された空気を外部に排気する排気ダクトを備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の分煙空調システム。
  4. 前記禁煙室と前記喫煙室の床面下方に給気チャンバが設けられ、
    前記禁煙室の上部からの排気を還気として前記給気チャンバに導入する還気ダクトと、外気を前記給気チャンバに導入する外気取り入れ口と、これら還気と外気を冷却する冷却器を備え、これら還気ダクトと外気取り入れ口にはモータダンパが設けられ、
    前記禁煙室と前記喫煙室の床面にはそれぞれ給気口が設けられ、
    前記喫煙室の上部から排気された空気を外部に排気する排気ダクトを備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の分煙空調システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された分煙空調システムの運転方法であって、
    前記喫煙室の不使用モードと、前記喫煙室の非喫煙モードと、前記喫煙室の喫煙モードと、前記扉の開放モードの4つの運転モードがあり、
    還気に付されるものを除いた前記喫煙室からの排気量は、前記喫煙室の不使用モード≦前記喫煙室の非喫煙モード<前記喫煙室の喫煙モード≦前記扉の開放モードの順に多いことを特徴とする、分煙空調システムの運転方法。
  6. 請求項3に記載された分煙空調システムの運転方法であって、
    前記扉が閉じられている時は、前記禁煙室の上部から排気された空気と外気を低温空気にして前記禁煙室の下部に供給し、前記喫煙室の上部から排気された空気の一部と外気を低温空気にして前記喫煙室の下部に供給し、前記喫煙室の上部から排気された空気の残り一部を外部に排気し、
    前記扉が開放された時は、前記禁煙室の上部から排気された空気と外気を低温空気にして前記禁煙室の下部に供給し、前記喫煙室への外気の取り入れを停止し、前記喫煙室の上部から排気された空気の一部を低温空気にして前記喫煙室の下部に供給し、前記喫煙室の上部から排気された空気の残り一部を外部に排気することを特徴とする、分煙空調システムの運転方法。
  7. 請求項4に記載された分煙空調システムの運転方法であって、
    前記扉が閉じられ、前記禁煙室だけを空調する時は、前記禁煙室の下部に低温空気を供給し、前記喫煙室へは低温空気を供給せず、前記喫煙室を前記禁煙室よりも負圧にし、
    前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調するが、前記喫煙室で喫煙が行われない時は、前記禁煙室の下部と前記喫煙室の下部に低温空気を供給し、前記禁煙室を前記喫煙室よりも負圧にし、
    前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調し、前記喫煙室で喫煙が行われる時は、前記禁煙室の下部と前記喫煙室の下部に低温空気を供給し、前記喫煙室を前記禁煙室よりも負圧にし、
    前記扉が開放された時は、前記禁煙室の下部に低温空気を供給し、前記喫煙室へは低温空気を供給せず、前記喫煙室を前記禁煙室よりも負圧にすることを特徴とする、分煙空調システムの運転方法。
  8. 前記喫煙室上部から排気された空気を外部に排気する余剰排気ダクトと煙草煙排気ダクトを備え、
    前記扉が閉じられ、前記禁煙室だけを空調する時、および、前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調するが、前記喫煙室で喫煙が行われない時は、前記余剰排気ダクトのみで排気を行い、
    前記扉が閉じられ、前記禁煙室と前記喫煙室を空調し、前記喫煙室で喫煙が行われる時、および、前記扉が開放された時は、前記余剰排気ダクトと前記煙草煙排気ダクトで排気を行うことを特徴とする、請求項7に記載された分煙空調システムの運転方法。
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