JP6662218B2 - 作業機械 - Google Patents

作業機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6662218B2
JP6662218B2 JP2016128686A JP2016128686A JP6662218B2 JP 6662218 B2 JP6662218 B2 JP 6662218B2 JP 2016128686 A JP2016128686 A JP 2016128686A JP 2016128686 A JP2016128686 A JP 2016128686A JP 6662218 B2 JP6662218 B2 JP 6662218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
heat exchanger
opening
plate
cooling water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016128686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018003647A (ja
Inventor
昌志 鎌田
昌志 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2016128686A priority Critical patent/JP6662218B2/ja
Publication of JP2018003647A publication Critical patent/JP2018003647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6662218B2 publication Critical patent/JP6662218B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、建設機械などの作業機械に関し、特にその熱交換器を通過する冷却風の温度の調整に関する。
従来より、寒い地域では、暖機運転に時間がかかるという問題がある。エンジンを適温まで温めて燃焼効率を高めるために暖機運転は必要である。また、近年使用されている排ガス処理装置では、所定の排ガス温度を必要とする。また、作動油の温度が低温で作業を行うと、油圧アクチュエータは低温の作動油で動かされることになり、速度が遅い、停止位置がずれる、1サイクル時間が長い等の問題が発生する。
そこで、並列配置された複数の熱交換器を通過する冷却風量の調整可能な建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。この建設機械では、作動油クーラ及びラジエータと冷却ファンとの間を覆うシュラウドに冷却ファンの下流側に連通した少なくとも1つの開口部を設け、この開口部を開口カバーで開閉可能に覆っている。開口カバーは、コントローラで制御されたモータで開閉動作される。このようにシュラウドに設けた開閉カバーを開閉させることにより、熱交換器を通過する風量をコントロールしている。すなわち、低温時にシュラウドの蓋を開けることにより、熱交換器を通過する風量を意図的に低下させて暖機を促進させている。
特開2013−160178号公報
ところで、熱量の変化は、冷却風量と比熱と温度との差の積で決まる。しかしながら、特許文献1のものでは、冷却風量のみをコントロールするものであり、冷却風自体の温度は上昇しないことから、エンジンの冷却水損失分の熱量のみでエンジンを暖機運転することとなり、暖機促進の効果が限定されるという問題がある。
また、比較的大きな開口部を設けないと暖機促進の効果が得られないことから、開口カバーやシュラウドが大きくなってしまうという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造で確実に暖機を促進させることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、機械室内と機械室外とを区切る仕切板に設けた連通孔を開閉板で開閉自在に覆った。
具体的には、第1の発明では、エンジンと、該エンジンの上流側に配置された冷却ファンと、該冷却ファンの上流に配置されてエンジン冷却水及び作動油を冷却する熱交換器と、該熱交換器を境として上記エンジン側の機械室及び該熱交換器の上流側を区切る仕切板とを有する作業機械を前提とする。
そして、上記作業機械は、
上記仕切板に形成された上記機械室内と機械室外とを連通させる連通孔と、
上記連通孔を開閉可能に覆う開閉板と、
上記熱交換器の温度が低いときに上記開閉板を開き、該開閉板を開いた状態で、上記機械室内に取り入れられた空気の一部を上記熱交換器の上流側に戻す制御部とを備えている。
上記の構成によると、「熱交換器の温度が低いとき」、例えば、寒冷地、寒冷環境などエンジンが暖まりにくい地域、環境において、エンジンを開始したときなどの開条件を満たすとき(例えば、ラジエータの冷却水の温度が所定の閾値以下のとき)にエンジンからの放熱により暖められた機械室内の空気を開閉板を開いて連通孔を連通させて熱交換器の上流側に送り込むことにより、外気のみ直接取り入れる場合に比べて熱交換器を通過する空気の温度が上昇する。このように、エンジンからの廃熱を利用して敢えて熱交換器の冷却能力を低下させてエンジンの冷却水及び作動油の温度低下を抑えることにより、エンジンの温度上昇が通常よりも促進される。一方、例えば、ラジエータの冷却水の温度が閾値よりも上昇した後は、制御部が開閉板を閉じることにより、熱交換器の冷却性能を正常な状態に戻し、異常な昇温を防ぐとよい。
第2の発明では、第1の発明において、
上記熱交換器は、
上記エンジン冷却水を冷却するラジエータ部と、
作動油を冷却するオイルクーラ部とを備え、
上記開閉板は、
上記ラジエータ部の近傍のラジエータ側開閉板と、
上記オイルクーラ部の近傍のオイルクーラ側開閉板とを備えており、
上記ラジエータ側開閉板を駆動するラジエータ側駆動部と、
上記オイルクーラ側開閉板を駆動するオイルクーラ側駆動部とを備え、
上記制御部は、上記ラジエータ側駆動部及び上記オイルクーラ側駆動部を制御可能に構成されている。
上記の構成によると、制御部が、ラジエータ部とオイルクーラ部とにおいて、それぞれ近くの開閉扉を開閉することで、エンジン冷却水と作動油とを個別に最適な温度に調整可能となる。エンジン始動時などに作動油の温度を早期に暖めることで、油圧アクチュエータが低温の作動油で動かされることはなく、速度が遅い、停止位置がずれる、1サイクル時間が長い等の問題は発生しない。
第3の発明では、第2の発明において、
上記ラジエータ部に上記エンジン冷却水を流通させる冷却水回路に設けた冷却水温度センサと、
上記オイルクーラ部に上記作動油を流通させる作動油回路に設けた作動油温度センサとを備え、
上記制御部は、上記冷却水温度センサの値が所定の閾値を超えるまで上記ラジエータ側開閉板を開くと共に、上記作動油温度センサの値所定の閾値を超えるまで上記オイルクーラ側開閉板を開くように、上記ラジエータ側駆動部及び上記オイルクーラ側駆動部をそれぞれ制御する構成とする。
上記の構成によると、エンジン冷却水と作動油との温度を別々の温度センサで個別に最適な温度に調整可能となる。また、外気が低温のときの運転開始時などに、制御部がラジエータ側駆動部を制御して冷却水温度センサの値が所定の閾値を超えるまでラジエータ側開閉板を開くことで、暖められた空気をラジエータの前に戻すことができ、さらに暖機が促進される。同様に、制御部がオイルクーラ側駆動部を制御して作動油温度センサの値が所定の閾値を超えるまでオイルクーラ側開閉板を開くことで、暖められた空気をオイルクーラの前に戻すことで作動油の温度を早期に暖めることにより、油圧アクチュエータは低温の作動油で動かされることが避けられ、速度が遅い、停止位置がずれる、1サイクル時間が長い等の問題は発生しない。
第4の発明では、第1又は第2の発明において、
上記制御部は、上記エンジンの始動時から所定時間経過するまで上記開閉板を開くように構成されている。
上記の構成によると、制御部は、エンジン始動時を「熱交換器の温度が低いとき」とみなし、とりあえずは、タイマーを用いて所定時間開閉板を開く単純な制御を行う。タイマーを用いることで、制御が簡単となり、開閉板の制御のために冷却水温度センサや作動油温度センサを設けることが不要となる。
第5の発明では、第1又は第2の発明において、
上記開閉板は、上記エンジン冷却水のサーモスタットの開閉による水圧を利用して開閉されるように構成されている。
上記の構成によると、エンジン冷却水のサーモスタットの開閉による水圧を利用できるので、複雑な電子制御が不要となる上に電子制御のための部品の追加が不要となる。すなわち、熱交換器であるラジエータ部の冷却水の温度が低いときは、サーモスタットが閉じているので、開閉板を開き、サーモスタットが開くと開閉板を閉じるとよい。なお、ここでは、サーモスタットが制御部の役割を果たす。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、
上記熱交換器の上流側の空間は、サイドパネルで覆われており、該サイドパネルに形成した外気と連通する貫通孔には、開閉可能なサイドパネル用プレートが設けられ、
上記制御部は、上記開閉板を開いたときに上記サイドパネル用プレートを閉じるように構成されている。
上記の構成によると、機械室内の空気のみが連通孔を通って熱交換器を通過することにより、さらに暖機が促進される。
以上説明したように、本発明によれば、仕切板に形成された機械室内と機械室外とを連通させる連通孔を開閉可能に覆う開閉板を駆動部によって開いた状態で、機械室内に取り入れられた空気の一部を熱交換器の上流側に戻すようにしたことにより、簡単な構造で確実に暖機を促進させることができる。
暖機運転時の上側開閉板の開き時における熱交換器及びその周辺を拡大して示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る油圧ショベルを示す側面図である。 通常運転時の上側開閉板の閉じ時における熱交換器及びその周辺を拡大して示す概略側面図である。 暖機運転時の上側開閉板の閉じ時における熱交換器及びその周辺を拡大して示す概略正面図である。 通常運転時の上側開閉板の開き時における熱交換器及びその周辺を拡大して示す概略正面図である。 上側開閉板の開閉制御を示すフローチャートである。 実施形態の変形例1に係る水圧を利用した上側開閉板の開閉操作について説明する概略側面図である。 実施形態の変形例2に係る熱交換器及びその周辺を示す概略正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は本発明の実施形態に係る作業機械としての油圧ショベル1を示し、この油圧ショベル1は、例えば、下部走行体2と、この下部走行体2上で旋回可能な上部旋回体3を備えている。上部旋回体3には、アタッチメントとしてのブーム4がブームシリンダ5で起伏可能に支持されている。上部旋回体3の前側には、運転室3aが設けられ、後側には、機械室3bとカウンタウェイト3cが設けられている。ブーム4の先端には、アーム6が回動可能に接続され、アームシリンダ7を伸縮させることにより回動されるようになっている。アーム6の先端には、先端アタッチメントとして例えば破砕装置8が、先端シリンダ9により、回動可能に連結されている。なお、先端アタッチメントは、この破砕装置8に限定されず、各種バケット、リフティングマグネット、グラップル等でもよい。
図1、図4等に示すように、機械室3bは、上部旋回体3の外周の一部を形成するサイドパネル10で区画された領域で構成されている。この機械室3b内には、駆動源であるエンジン11が配置されている。エンジン11の上流側には、エンジン11に回転させされる冷却ファン12が設けられている。この冷却ファン12の上流には、エンジン冷却水及び作動油を冷却する熱交換器13が設けられている。本実施形態では、シュラウドを図示していないが、冷却ファン12による効果を最大限とするために、冷却ファン12の周りとエンジン11までの間には、通常シュラウドが設けられている。なお、特許文献1のように意図的にシュラウドに開閉可能な開口を設ける必要はない。
詳しくは図示しないが、この機械室3bには、エンジン11に駆動される油圧ポンプ30が設けられ、この油圧ポンプ30で高圧にされた作動油が制御バルブを介してブームシリンダ5、アームシリンダ7、先端シリンダ9などの油圧アクチュエータに供給されるようになっている。この作動油は、タンクに戻り熱交換器13で冷やされて、再び油圧ポンプ30に供給されるようになっている。
具体的には、図4に示すように、熱交換器13は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ部14と、作動油を冷却するオイルクーラ部15と、インタークーラ部16とを備えている。例えば、図4に示すように、上流側から見て左から、オイルクーラ部15、ラジエータ部14、インタークーラ部16が並んでいるが、この配置は特に限定されない。また、インタークーラ部16は、なくてもよい。
機械室3b内において、この熱交換器13を境としてエンジン11側の機械室3bと熱交換器13の上流側とを区切る仕切板17が設けられている。すなわち、熱交換器13を構成するこれらのオイルクーラ部15、ラジエータ部14、インタークーラ部16は、仕切板17で機械室3bと、その上流側とに区切られている。仕切板17は、ラジエータ部14及びインタークーラ部16側のラジエータ側仕切板18と、オイルクーラ部15近傍のオイルクーラ側仕切板19と、下側の下側仕切板20とを備えている。そして、仕切板17の上側の連通孔17aには、開閉可能な上側開閉板21が設けられている。なお、ラジエータ側仕切板18、オイルクーラ側仕切板19及び下側仕切板20を開閉可能に構成してもよい。
上側開閉板21は、その一端が水平に延びるヒンジ部21aで揺動可能に熱交換器13の上端に連結されている。そして、その他端側が開閉板駆動部としての電動モータ22によって操作されるワイヤー23の先端に連結されている。例えば、上側開閉板21は、図示しない引っ張りバネなどにより、常に連通孔17aを閉じる方向に付勢されており、電動モータ22でワイヤー23を引っ張ると上側開閉板21が開き、緩めると戻るように構成すればよい。この電動モータ22は、制御部としての制御ユニット24に接続されて制御されるようになっている。この電動モータ22を駆動して上側開閉板21を開いた状態で、機械室3b内に取り入れられた空気の一部を熱交換器13の上流側に戻すように構成されている。なお、電動モータ22を油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動シリンダ等の他のアクチュエータで構成してもよい。
ラジエータ部14にエンジン冷却水を流通させる冷却水回路25には、冷却水温度センサ26が設けられている。図示しないが、オイルクーラ部15に作動油を流通させる作動油回路にも作動油温度センサが設けられている。冷却水温度センサ26及び作動油温度センサは、それぞれ制御ユニット24に電気的に接続されている。
次に、本実施形態に係る油圧ショベル1の作動について説明する。
図6に示すように、まず、ステップS01において、エンジン11を始動させる。
次いで、ステップS02において、制御ユニット24は、熱交換器13の温度が低いか否かを判定する。具体的には、冷却水温度センサ26及び作動油温度センサから、検出した冷却水温度及び作動油温度が所定の閾値以下であるかを判定する。閾値は、冷却水温度と作動油温度とでそれぞれ設定される。冷却水温度又は作動油温度が所定の閾値以下の場合は、ステップS03に進む。いずれも閾値よりも大きい場合は、ステップS06に進み、図3及び図4に示すように、上側開閉板21を閉じたままで、通常運転とする。この通常状態では、連通孔17aからの空気の流入はないので、熱交換器13は通常の効率のよい運転が行われる。
一方、ステップS03では、図1及び図5に示すように、制御ユニット24は、電動モータ22によるワイヤー23の引っ張り力を強め、上側開閉板21を開いた状態で保持する。このため、特に寒冷地、寒冷環境などエンジン11が暖まりにくい地域、環境においても、エンジン11からの放熱により暖められた機械室3b内の空気を上側開閉板21を開いて連通孔17aを連通させて熱交換器13の上流側に送り込むことにより、外気のみ直接取り入れる場合に比べて熱交換器13を通過する空気の温度が上昇する。エンジン11からの廃熱を利用して敢えて熱交換器13の冷却能力を低下させてエンジン11の冷却水の温度低下を抑えることにより、エンジン11の温度上昇が通常よりも促進される。また、作動油の温度を早期に暖めることにより、油圧アクチュエータは低温の作動油で動かされることが避けられ、速度が遅い、停止位置がずれる、1サイクル時間が長い等の問題は発生しない。
次いで、ステップS04において、制御ユニット24は、再び冷却水温度及び作動油温度が所定の閾値以下であるかを判定する。冷却水温度又は作動油温度が所定の閾値以下の場合は、ステップS03に戻る。いずれも閾値よりも大きくなると、ステップS05に進む。ステップS06に進むと上側開閉板21を閉じた通常運転を行う。すなわち、制御ユニット24は、電動モータ22によるワイヤー23の引っ張り力を弱める。それにより、図1及び図5に示すように、上側開閉板21が付勢されて閉じた状態で保持され、ステップS06に進んで通常運転が行われる。このように、温度が上昇した後は、上側開閉板21を閉じることにより、熱交換器13の冷却性能を正常な状態に戻し、エンジン冷却水及び作動油の異常な昇温を防ぐことができる。
そして、ステップS07において、制御ユニット24は、再び冷却水温度及び作動油温度が所定の閾値以下であるかを判定する。冷却水温度又は作動油温度が所定の閾値以下の場合は、ステップS03に戻る。いずれも閾値よりも大きくなると、ステップS06に戻り、上側開閉板21を閉じた通常運転を続ける。
したがって、本実施形態に係る油圧ショベル1によると、簡単な構造で確実に暖機を促進させることができる。
−変形例1−
図7は本発明の実施形態の変形例1を示し、開閉板の駆動構造が異なる点で上記実施形態と異なる。なお、以下の各変形例では、図1〜図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、本変形例では、上側開閉板21は、エンジン冷却水のサーモスタット27の開閉による水圧を利用して開閉されるように構成されている。すなわち、エンジン11の運転開始時には、通常、ラジエータ部14の冷却水の温度が低く、上側開閉板21が開くように構成されている。このため、サーモスタット27が開くまで、冷却水の温度が高くなりやすくなる。そして、冷却水の温度が所定の温度に上昇してサーモスタット27がONになると、冷却水が流れ、その水圧で上側開閉板21が閉じ、通常運転に切り換わる。
このようにすれば、上側開閉板21の開閉制御において、エンジン冷却水のサーモスタット27の開閉による水圧を利用できるので、複雑な電子制御が不要となる上に電子制御のための部品の追加が不要となる。
−変形例2−
図8は本発明の実施形態の変形例2を示し、熱交換器103がインタークーラ部16を有さず、左右に開閉板が設けられている点で上記実施形態と異なる。
本変形例では、上側開閉板21が開閉構造であっても固定構造であってもよい。本変形例では、ラジエータ部14の近傍のラジエータ側開閉板118と、オイルクーラ部15の近傍のオイルクーラ側開閉板119とを備え、それぞれが上下に延びるヒンジ部118a,119aによって開閉可能に仕切板117に設けられている。また、ラジエータ側開閉板118を駆動するラジエータ側駆動部118bと、オイルクーラ側開閉板119を駆動するオイルクーラ側駆動部119bとを備えている。
ラジエータ側駆動部118b及びオイルクーラ側駆動部119bとは、制御ユニット24で制御される。例えば、冷却水温度センサ26及び作動油温度センサ126の値を元に制御ユニット24がラジエータ側駆動部118b及びオイルクーラ側駆動部119bをそれぞれ制御し、ラジエータ側開閉板118及びオイルクーラ側開閉板119が開閉されるようになっている。
具体的には、制御ユニット24は、冷却水温度センサ26の値が閾値を超えるまでラジエータ側開閉板118を開き、作動油温度センサ126の値が閾値を超えるまでオイルクーラ側開閉板119を開くように、ラジエータ側駆動部118b及びオイルクーラ側駆動部119bをそれぞれ制御する。
このように構成すれば、ラジエータ部14とオイルクーラ部15とにおいて、それぞれ近くの開閉扉を開閉することで、エンジン冷却水と作動油とを個別に最適な温度に調整することができる。特にエンジン冷却水と作動油との温度を別々の温度センサ26,126で検知して個別に最適な温度に調整できるというメリットがある。
したがって、外気が低温のときの運転開始時などに、制御ユニット24がラジエータ側駆動部118bを制御して冷却水温度センサ26の値T1が閾値を超えるまでラジエータ側開閉板118を開くことで、暖められた空気をラジエータ部14の前に戻すことができ、さらに暖機が促進される。そして、冷却水温度センサ26の値T1が閾値を超えると、ラジエータ側開閉板118が閉じられる。これにより、冷却水の温度が高くなりすぎない。
同様に、制御ユニット24がオイルクーラ側駆動部119bを制御して作動油温度センサ126の値T2が閾値を超えるまでオイルクーラ側開閉板119を開くことで、暖められた空気をオイルクーラ部の前に戻すことができ、さらに暖機が促進される。そして、作動油温度センサ126の値T2が閾値を超えると、オイルクーラ側開閉板119が閉じられる。これにより、作動油の温度が高くなりすぎない。
なお、制御ユニット24は、タイマーによりラジエータ側駆動部118b及びオイルクーラ側駆動部119bを制御してラジエータ側開閉板118及びオイルクーラ側開閉板119をそれぞれ開閉するようにしてもよい。この場合、エンジン始動時を「熱交換器の温度が低いとき」とみなしてとりあえずは、タイマーを用いて所定時間開閉板を開く単純な制御を行えばよい。このようにタイマーを用いることで、制御が簡単となり、開閉板の制御のために冷却水温度センサ26や作動油温度センサが不要となる。ラジエータ側駆動部118b及びオイルクーラ側駆動部119bでそれぞれ別のタイマーを設けてもよい。
−変形例3−
詳しくは図示しないが、変形例3に係る油圧ショベル1では、熱交換器13の上流側の空間は、サイドパネル10で覆われており、このサイドパネル10に形成した外気と連通する貫通孔10aには、開閉可能なサイドパネル用プレートが設けられている。
制御ユニット24は、上側開閉板21やラジエータ側開閉板118、オイルクーラ側開閉板119などの開閉板を開いたときに、サイドパネル用プレートを閉じるように構成されている。このようにすれば、機械室3b内の空気のみが連通孔17aを通って熱交換器13を通過することにより、さらに暖機を促進させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、作業機械は、油圧ショベル1としたが、クレーン、杭打ち機、ブルドーザなどの下部走行体を有する建設機械であってもよいし、下部走行体のない作業船のクレーン部分等でもよい。要は、エンジン、油圧ポンプ、熱交換器を有する作業機械であればよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
3a 運転室
3b 機械室
3c カウンタウェイト
4 ブーム
5 ブームシリンダ
6 アーム
7 アームシリンダ
8 破砕装置
9 先端シリンダ
10 サイドパネル
11 エンジン
12 冷却ファン
13 熱交換器
14 ラジエータ部
15 オイルクーラ部
16 インタークーラ部
17 仕切板
17a 連通孔
18 ラジエータ側仕切板
19 オイルクーラ側仕切板
20 下側仕切板
21 上側開閉板(開閉板)
21a ヒンジ部
22 電動モータ(駆動部、開閉板駆動部)
23 ワイヤー
24 制御ユニット(制御部)
25 冷却水回路
26 冷却水温度センサ
27 サーモスタット
30 油圧ポンプ
103 熱交換器
117 仕切板
118 ラジエータ側開閉板(開閉板)
118a,119a ヒンジ部
118b ラジエータ側駆動部(駆動部)
119 オイルクーラ側開閉板(開閉板)
119b オイルクーラ側駆動部(駆動部)
126 作動油温度センサ

Claims (2)

  1. エンジンと、該エンジンの上流側に配置された冷却ファンと、該冷却ファンの上流に配置されてエンジン冷却水及び作動油を冷却する熱交換器と、該熱交換器を境として上記エンジン側の機械室及び該熱交換器の上流側を区切る仕切板とを有する作業機械において、
    上記仕切板に形成された上記機械室内と機械室外とを連通させる連通孔と、
    上記連通孔を開閉可能に覆う開閉板と、
    上記熱交換器の温度が低いときに上記開閉板を開き、該開閉板を開いた状態で、上記機械室内に取り入れられた空気の一部を上記熱交換器の上流側に戻す制御部とを備え
    上記熱交換器は、
    上記エンジン冷却水を冷却するラジエータ部と、
    作動油を冷却するオイルクーラ部とを備え、
    上記開閉板は、
    上記ラジエータ部の近傍のラジエータ側開閉板と、
    上記オイルクーラ部の近傍のオイルクーラ側開閉板とを備えており、
    上記ラジエータ側開閉板を駆動するラジエータ側駆動部と、
    上記オイルクーラ側開閉板を駆動するオイルクーラ側駆動部とを備え、
    上記制御部は、上記ラジエータ側駆動部及び上記オイルクーラ側駆動部を制御可能に構成され、
    上記ラジエータ部に上記エンジン冷却水を流通させる冷却水回路に設けた冷却水温度センサと、
    上記オイルクーラ部に上記作動油を流通させる作動油回路に設けた作動油温度センサとをさらに備え、
    上記制御部は、上記冷却水温度センサの値が所定の閾値よりも高くなるまで上記ラジエータ側開閉板を開くと共に、上記作動油温度センサの値が所定の閾値よりも高くなるまで上記オイルクーラ側開閉板を開くように、上記ラジエータ側駆動部及び上記オイルクーラ側駆動部をそれぞれ制御するように構成されている
    ことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    上記熱交換器の上流側の空間は、サイドパネルで覆われており、該サイドパネルに形成した外気と連通する貫通孔には、開閉可能なサイドパネル用プレートが設けられ、
    上記制御部は、上記開閉板を開いたときに上記サイドパネル用プレートを閉じるように構成されている
    ことを特徴とする作業機械。
JP2016128686A 2016-06-29 2016-06-29 作業機械 Active JP6662218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128686A JP6662218B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 作業機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128686A JP6662218B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 作業機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018003647A JP2018003647A (ja) 2018-01-11
JP6662218B2 true JP6662218B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=60944866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128686A Active JP6662218B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 作業機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6662218B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59136530A (ja) * 1983-01-26 1984-08-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd 小形舟艇のオ−バラン防止装置
JPH0417124U (ja) * 1990-05-31 1992-02-13
JP3015248B2 (ja) * 1994-04-25 2000-03-06 新キャタピラー三菱株式会社 建設機械の自動調整式空気シャッタ装置とその制御方法
JP2002326520A (ja) * 2001-05-02 2002-11-12 Komatsu Ltd エンジンルーム
JP4550476B2 (ja) * 2004-04-20 2010-09-22 日立建機株式会社 建設機械
JP2005307599A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置配設構造
JP2010030472A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の冷却装置
JP2013160178A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018003647A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5527896B2 (ja) ハイブリッド式作業機の冷却システム
KR101778642B1 (ko) 작업 기계
US8960349B2 (en) Hydraulic fluid warm-up using hydraulic fan reversal
EP3115570B1 (en) Control device for construction machine cooling fan
JP2010025009A (ja) 内燃機関の冷却システム及び冷却方法
CN110337533B (zh) 作业车辆
WO2019188415A1 (ja) 作業車両
KR20120045948A (ko) 고장대응을 위한 자동차용 에어플랩 개폐장치
JP2007155092A (ja) 油圧駆動ファンシステム
JP2008037343A (ja) 建設機械のラジエータグリル装置
JP6662218B2 (ja) 作業機械
JP4268592B2 (ja) 重装備機械の運転室暖房装置
JP2008031752A (ja) 作業機械における冷却ファン
JP2022033075A (ja) 作業機
JPH1111162A (ja) 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置
KR100849502B1 (ko) 굴삭기의 냉각팬 회전수 제어방법
JP2010065717A (ja) 作動油タンクおよびそれを備えた建設機械
JP7176976B2 (ja) 作業機械
JP2023095172A (ja) 作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法
JP2015045236A (ja) 作業機械の冷却システム
KR101538172B1 (ko) 건설기계의 엔진룸 냉각장치
JP6726059B2 (ja) エンジンの冷却システム
JP2023146202A (ja) 建設機械
JP2013160178A (ja) 建設機械
JPH05133226A (ja) 内燃機関の冷却制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6662218

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150