JP6648673B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト式の無段変速機に関する。
特許文献1に記載のベルト式の無段変速機は、平行に配置された二本の回転軸と、各回転軸にそれぞれ設けられた駆動プーリであるプライマリプーリ及び受動プーリであるセカンダリプーリと、このプライマリプーリ及びセカンダリプーリに形成されたV字形状の溝であるベルト溝に巻き掛けられた伝動ベルトとを備えている。プライマリプーリ及びセカンダリプーリは、それぞれ回転軸に固定された垂体状の固定シーブと、その回転軸上で軸線方向に移動可能な垂体状の可動シーブとで構成されており、固定シーブ及び可動シーブの互いに対向するテーパー面で前記ベルト溝を形成している。そして、プライマリプーリ及びセカンダリプーリのベルト溝幅を変化させることにより、伝導ベルトの巻き掛け径を変化させることによって、変速比γを最大変速比γmaxと最小変速比γminとの範囲内で連続的に変化させることができる。
また、特許文献1に記載のベルト式の無段変速機においては、伝動ベルトの回転軌道内側に、潤滑油を吐出するための吐出孔を有する潤滑油吐出部が設けられており、最大変速比γmaxと最小変速比γminとの間の変速比γ=1のときに、プライマリプーリの固定シーブまたは可動シーブに向けて、潤滑油吐出部の吐出孔から潤滑油を吐出している。
特開2009−250280号公報
しかしながら、最大変速比γmaxのときには、変速比γ=1のときよりもプライマリプーリの可動シーブが固定シーブに対してベルト溝幅を広げる方向に移動するため、潤滑油吐出部の吐出孔から吐出された潤滑油が可動シーブに当たらず、伝動ベルトや可動シーブの摩耗が進みやすくなるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、伝動ベルトや可動シーブの摩耗を抑制することができる無段変速機を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る無段変速機は、入力側のプライマリプーリと出力側のセカンダリプーリとが、回転軸に固定された固定シーブと、前記回転軸に軸線方向で移動可能に設けられた可動シーブとによって構成されており、前記固定シーブ及び前記可動シーブの互いに対向するテーパー面で形成されたベルト巻き掛け溝に伝動ベルトが巻き掛けられ、前記可動シーブを前記軸線方向に移動させて前記ベルト巻き掛け溝の幅を変化させることにより、前記伝動ベルトの巻き掛け半径を変化させて変速比を連続的に変更する無段変速機において、前記伝動ベルトの回転軌道内側に、潤滑油を吐出する複数の吐出孔を有する潤滑油吐出部が設けられており、前記複数の吐出孔からの潤滑油の吐出方向は、前記プライマリプーリの前記固定シーブの小径端、前記セカンダリプーリの前記固定シーブの小径端、最大変速比γmaxのときの前記プライマリプーリの前記可動シーブの小径端、及び、最小変速比γminのときの前記セカンダリプーリの前記可動シーブの小径端を向いていることを特徴とするものである。
本発明に係る無段変速機においては、変速比が変化したとしても可動シーブのテーパー面に潤滑油が供給されるため、伝動ベルトや可動シーブの摩耗を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る無段変速機の模式図である。 図2は、実施形態に係る無段変速機を上方から見た図である。 図3は、潤滑シャフト軸線方向に対して垂直となるように、第2固定シーブ用吐出孔を潤滑シャフトに設けた場合の説明図である。 図4は、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、第2固定シーブ用吐出孔を潤滑シャフトに設けた場合の説明図である。 図5は、第2固定シーブにおける潤滑狙い範囲についての説明図である。 図6は、伝動ベルト最小巻き掛かり時における第2固定シーブでの潤滑状態についての説明図である。 図7は、伝動ベルト最大巻き掛かり時における第2固定シーブでの潤滑状態についての説明図である。 図8は、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、第2可動シーブ用吐出孔を潤滑シャフトに設けた場合の説明図である。 図9は、潤滑シャフトと一体で成形された第2可動シーブ用吐出孔についての説明図である。 図10は、第2可動シーブ用吐出孔に対応させて、ガイドを潤滑シャフトと一体で設けた場合についての説明図である。 図11は、潤滑シャフトとは別体で設けられた第2可動シーブ用吐出孔についての説明図である。 図12は、第2可動シーブ用吐出孔に対応させて、ガイドを潤滑シャフトとは別体で設けた場合についての説明図である。 図13は、第2可動シーブにおける潤滑狙い範囲についての説明図である。 図14は、伝動ベルト最小巻き掛かり時における第2可動シーブの潤滑状態についての説明図である。 図15は、伝動ベルト最大巻き掛かり時における第2可動シーブの潤滑状態についての説明図である。
以下、本発明をベルト式の無段変速機に適用した一実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。図1は、実施形態に係る無段変速機1の模式図である。図2は、実施形態に係る無段変速機1を上方から見た図である。実施形態に係る無段変速機1は、伝動ベルト2が巻き掛けられるプライマリプーリ3aとセカンダリプーリ3bとを備えている。
プライマリプーリ3aは、第1回転軸4aに固定された垂体状の第1固定シーブ30aと、図示しない第1アクチュエータによって第1回転軸4a上で移動可能に設けられた垂体状の第1可動シーブ31aとで構成されており、第1回転軸方向で第1固定シーブ30aの小径側と第1可動シーブ31aの小径側とが対向するように配置されている。
また、セカンダリプーリ3bは、第2回転軸4bに固定された垂体状の第2固定シーブ30bと、図示しない第2アクチュエータによって第2回転軸4b上で移動可能に設けられた垂体状の第2可動シーブ31bとで構成されており、第2回転軸方向で第2固定シーブ30bの小径側と第2可動シーブ31bの小径側とが対向するように配置されている。
そして、それぞれ互いに対向する、第1固定シーブ30aのテーパー面32aと第1可動シーブ31aのテーパー面33a、及び、第2固定シーブ30bのテーパー面32bと第2可動シーブ31bのテーパー面33bにより、伝動ベルト2が嵌り込むV字状の溝であるベルト溝が形成されている。
無段変速機1は、プライマリプーリ3aとセカンダリプーリ3bとに伝動ベルト2を巻き掛けるとともに、その巻き掛け半径を連続的に変化させて、予め設定された最大変速比γmaxと最小変速比γminとの間で変速比を変化させるように構成されている。巻き掛け半径の変更は、各可動シーブ31a,31bを各回転軸4a,4b上で移動させて、ベルト溝の幅を変化させることで行われる。なお、本実施形態においては、最大変速比γmax=2.386であり、最小変速比γmin=0.412であって、図2では、最小変速比γminのときの各可動シーブ31a,31bを実線で示しており、最大変速比γmaxのときの各可動シーブ31a,31bを破線で示している。
最大変速比γmaxでは、第1可動シーブ31aが第1固定シーブ30aから最も離隔し、プライマリプーリ3aに巻き掛けられる伝動ベルト2の巻き掛け半径が最も小さくなり、プライマリプーリ3aに対する伝動ベルト最小巻き掛かり状態となる。また、最大変速比γmaxでは、第2可動シーブ31bが第2固定シーブ30bに最も接近し、セカンダリプーリ3bに巻き掛けられる伝動ベルト2の巻き掛け半径が最も大きくなり、セカンダリプーリ3bに対する伝動ベルト最大巻き掛かり状態となる。
一方、最小変速比γminでは第1可動シーブ31aが第1固定シーブ30aに最も接近し、プライマリプーリ3aに巻き掛けられる伝動ベルト2の巻き掛け半径が最も大きくなり、プライマリプーリ3aに対する伝動ベルト最大巻き掛かり状態となる。また、最小変速比γminでは第2可動シーブ31bが第2固定シーブ30bから最も離隔し、セカンダリプーリ3bに巻き掛けられる伝動ベルト2の巻き掛け半径が最も小さくなり、セカンダリプーリ3bに対する伝動ベルト最小巻き掛かり状態となる。
実施形態に係る無段変速機1は、伝動ベルト2の回転軌道内に、プライマリプーリ3aやセカンダリプーリ3bや伝動ベルト2などの冷却や潤滑のために、潤滑油を吐出する複数の吐出孔を有する2つの潤滑シャフト10が設けられている。潤滑シャフト10は、中空内部に所定の圧力がかかった状態で、潤滑シャフト軸線方向一端側から他端側に向かって潤滑油が供給され、前記複数の吐出孔から外部に潤滑油が吐出される。前記複数の吐出孔として、第1固定シーブ30aに向けて潤滑油を吐出する第1固定シーブ用吐出孔11aと、第1可動シーブ31aに向けて潤滑油を吐出する第1可動シーブ用吐出孔12aと、第2固定シーブ30bに向けて潤滑油を吐出する第2固定シーブ用吐出孔11bと、第2可動シーブ31bに向けて潤滑油を吐出する第2可動シーブ用吐出孔12bとが、潤滑シャフト10に設けられている。
図2に示すように、第1固定シーブ用吐出孔11aからの潤滑油の吐出方向は、第1固定シーブ30aのテーパー面32aにおける小径端を向いている。また、第2固定シーブ用吐出孔11bからの潤滑油の吐出方向は、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける小径端を向いている。これにより、各固定シーブ30a,30bの各テーパー面32a,32bにおける小径端にかけられた潤滑油が、各固定シーブ30a,30bが回転することによって生じる遠心力により、各テーパー面32a,32b上を大径端側ヘと流れて広がっていく。よって、各固定シーブ30a,30bや伝動ベルト2の摩耗を抑制することができる。
一方、図2に示すように、第1可動シーブ用吐出孔12aからの潤滑油の吐出方向は、最大変速比γmaxのときにおける第1可動シーブ31aのテーパー面33aにおける小径端を向いている。また、第2可動シーブ用吐出孔12bからの潤滑油の吐出方向は、最小変速比γminのときにおける第2可動シーブ31bのテーパー面33bにおける小径端を向いている。これにより、最大変速比γmaxや最小変速比γminのときに、各可動シーブ31a,31bの各テーパー面33a,33bにおける小径端にかけられた潤滑油が、各可動シーブ31a,31bが回転することによって生じる遠心力により、各テーパー面33a,33bの大径端側ヘと流れて広がっていく。よって、変速比が変化し、ベルト溝の幅を広げる方向に各可動シーブ31a,31bが動いても、各可動シーブ31a,31bの各テーパー面33a,33bに潤滑油を供給することができ、各可動シーブ31a,31bや伝動ベルト2の摩耗を抑制することができる。
また、伝動ベルト2の一番の発熱部位である各固定シーブ30a,30b及び各可動シーブ31a,31bとの接触部を効果的に冷却することができ、各固定シーブ30a,30b及び各可動シーブ31a,31bや伝動ベルト2の耐久性の低下を抑制することができる。
以下、実施形態に係る無段変速機1において、潤滑シャフト10の前記複数の吐出孔から潤滑油を吐出してなされる、プライマリプーリ3a及びセカンダリプーリ3bの潤滑に関して、セカンダリプーリ3bを例に挙げて詳細に説明する。なお、プライマリプーリ3aの潤滑については、最大変速比γmax及び最小変速比γminにおける伝動ベルト巻き掛かり状態が、上述したようにセカンダリプーリ3bとは逆になること以外は同様であるため、その詳細な説明は省略する。
図3は、潤滑シャフト軸線方向に対して垂直となるように、第2固定シーブ用吐出孔11bを潤滑シャフト10に設けた場合の説明図である。図4は、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、第2固定シーブ用吐出孔11bを潤滑シャフト10に設けた場合の説明図である。
図3に示すように、第2固定シーブ用吐出孔11bは、潤滑シャフト軸線方向に対して垂直となるように潤滑シャフト10に設けられており、第2固定シーブ用吐出孔11bからの潤滑油の吐出方向が、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける小径端を向いている。なお、第2固定シーブ用吐出孔11bとしては、第2固定シーブ用吐出孔11bからの潤滑油の吐出方向が、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける小径端を向いていれば、図4に示すように、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように潤滑シャフト10に設けてもよい。
また、第2固定シーブ用吐出孔11bを、潤滑シャフト10と一体または別体のどちらで設けてもよく、さらには、第2固定シーブ用吐出孔11bから吐出される潤滑油をガイドするガイド部材を、潤滑シャフト10と一体または別体で設けてもよい。
図5は、第2固定シーブ30bにおける潤滑狙い範囲についての説明図である。なお、図5中の「φD」は、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける小径端での径の大きさを示している。また、「φD」は、伝動ベルト最小巻き掛かり時のベルト下端位置での径の大きさを示している。図5に示すように、第2固定シーブ用吐出孔11bから吐出される潤滑油の第2固定シーブ30bのテーパー面32b上における潤滑狙い範囲は、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける小径端から、伝動ベルト最小巻き掛かり時におけるベルト下端位置までの間の範囲A1としている。
図6は、伝動ベルト最小巻き掛かり時における第2固定シーブ30bでの潤滑状態についての説明図である。図6に示すように、伝動ベルト最小巻き掛かり時に、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける範囲A1にかけられた潤滑油は、第2固定シーブ30bが回転することによって生じる遠心力により、テーパー面32b上を大径端側に向かって流れる。これにより、予め設定された変速比の範囲内で、テーパー面32bの最も小径端側に位置する伝動ベルト2とテーパー面32bとの接触部分を潤滑することができる。
図7は、伝動ベルト最大巻き掛かり時における第2固定シーブ30bでの潤滑状態についての説明図である。図7に示すように、伝動ベルト最大巻き掛かり時に、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける範囲A1にかけられた潤滑油は、第2固定シーブ30bが回転することによって生じる遠心力により、テーパー面32b上を大径端側に向かって流れる。これにより、予め設定された変速比の範囲内で、テーパー面32bの最も大径端側に位置する伝動ベルト2とテーパー面32bとの接触部分を潤滑することができる。
図8は、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、第2可動シーブ用吐出孔12bを潤滑シャフト10に設けた場合の説明図である。図8に示すように、第2可動シーブ用吐出孔12bは、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように潤滑シャフト10に設けられており、第2可動シーブ用吐出孔12bからの潤滑油の吐出方向が、伝動ベルト最大巻き掛かり時における第2可動シーブ31bのテーパー面33bにおける小径端を向いている。
図9は、潤滑シャフト10と一体で成形された第2可動シーブ用吐出孔12bについての説明図である。図10は、第2可動シーブ用吐出孔12bに対応させて、ガイド20を潤滑シャフト10と一体で設けた場合についての説明図である。
実施形態に係る無段変速機1においては、図9に示すように、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、第2可動シーブ用吐出孔12bを潤滑シャフト10と一体で成形している。これにより、部品点数の低減により、コスト増加を抑えることができる。また、図10に示すように、第2可動シーブ用吐出孔12bから吐出される潤滑油をガイドするガイド20を、潤滑シャフト10と一体で設けてもよい。これにより、より精度良く、第2可動シーブ31bのテーパー面33b上における潤滑狙い範囲に向けて潤滑油を吐出することができ、より効果的に前記潤滑狙い範囲を潤滑することができる。
図11は、潤滑シャフト10とは別体で設けられた第2可動シーブ用吐出孔12bについての説明図である。図12は、第2可動シーブ用吐出孔12bに対応させて、ガイド20を潤滑シャフト10とは別体で設けた場合についての説明図である。
実施形態に係る無段変速機1においては、図11に示すように、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、潤滑シャフト10とは別体である孔形成部材21に第2可動シーブ用吐出孔12bを設けてもよい。この際、孔形成部材21は、潤滑シャフト軸線方向に対して垂直となるように潤滑シャフト10に設けられた取り付け孔13に、圧入や溶接などによって固定する。これにより、潤滑シャフト軸線方向に対して斜めとなるように、潤滑シャフト10に孔を設ける場合よりも、潤滑シャフト10の加工時間の短縮化を図ることができ、コスト増加を抑えることができる。
また、図12に示すように、第2可動シーブ用吐出孔12bから吐出される潤滑油をガイドするガイド22を、潤滑シャフト10とは別体で設けてもよい。なお、図12においては、第2可動シーブ用吐出孔12bを成形するための孔形成部材21と一体でガイド22を構成しており、潤滑シャフト軸線方向に対して垂直となるように潤滑シャフト10に設けられた取り付け孔13に、圧入や溶接などによって固定されている。ガイド22を、潤滑シャフト10とは別体で設けることにより、図10に示すような潤滑シャフト10と一体で設けられたガイド20よりも、図12に示すようにガイド22の軸線方向の長さを長くして、より精度良く、第2可動シーブ31bのテーパー面33b上における潤滑狙い範囲に向けて潤滑油を吐出することができ、より効果的に前記潤滑狙い範囲を潤滑することができる。また、ガイド22として複雑な形状のものを容易に設けることができる。
図13は、第2可動シーブ31bにおける潤滑狙い範囲についての説明図である。なお、図13においては、伝動ベルト最大巻き掛かり時における第2可動シーブ31bを実線で示しており、伝動ベルト最小巻き掛かり時における第2可動シーブ31bを破線で示している。また、図13中の「φD]は、第2可動シーブ31bのテーパー面33bにおける小径端での径の大きさを示している。また、「φD」は、伝動ベルト最小巻き掛かり時のベルト下端位置での径の大きさを示している。また、「φD」は、伝動ベルト最大巻き掛かり時のベルト下端位置での径の大きさを示している。また、「φD」は、第2固定シーブ30bのテーパー面32bにおける大径端での径の大きさを示している。
図13に示すように、第2可動シーブ用吐出孔12bから吐出される潤滑油の第2可動シーブ31bのテーパー面33b上における潤滑狙い範囲は、伝動ベルト最小巻き掛かり時において、第2可動シーブ31bのテーパー面33bにおける小径端からベルト下端位置までの間の範囲A2であって、且つ、伝動ベルト最大巻き掛かり時において、ベルト下端位置より小径側となる範囲A3としている。
図14は、伝動ベルト最小巻き掛かり時における第2可動シーブ31bの潤滑状態についての説明図である。なお、図14においては、伝動ベルト最大巻き掛かり時の第2可動シーブ31bを破線で示している。図14に示すように、伝動ベルト最小巻き掛かり時に、第2可動シーブ31bのテーパー面33bにおける範囲A2にかけられた潤滑油は、第2可動シーブ31bが回転することによって生じる遠心力により、テーパー面33b上を大径端側に向かって流れる。これにより、予め設定された変速比の範囲内で、テーパー面33bの最も小径端側に位置する伝動ベルト2とテーパー面33bとの接触部分を潤滑することができる。
図15は、伝動ベルト最大巻き掛かり時における第2可動シーブ31bでの潤滑状態についての説明図である。なお、図15においては、伝動ベルト最小巻き掛かり時の第2可動シーブ31bを破線で示している。図15に示すように、伝動ベルト最大巻き掛かり時に、第2可動シーブ31bのテーパー面33bにおける範囲A3にかけられた潤滑油は、第2可動シーブ31bが回転することによって生じる遠心力により、テーパー面33b上を大径端側に向かって流れる。これにより、予め設定された変速比の範囲内で、テーパー面33bの最も大径端側に位置する伝動ベルト2とテーパー面33bとの接触部分を潤滑することができる。
このように、実施形態に係る無段変速機1においては、変速に伴って、伝動ベルト巻き掛かり状態を変化させるように、第2可動シーブ31bが第2回転軸4b上を移動しても、第2可動シーブ31bのテーパー面33bと伝動ベルト2との接触部分に潤滑油が供給されるため、伝動ベルト2や第2可動シーブ31bの摩耗を抑制することができる。
1 無段変速機
2 伝動ベルト
3a プライマリプーリ
3b セカンダリプーリ
4a 第1回転軸
4b 第2回転軸
10 潤滑シャフト
11a 第1固定シーブ用吐出孔
11b 第2固定シーブ用吐出孔
12a 第1可動シーブ用吐出孔
12b 第2可動シーブ用吐出孔
13 取り付け孔
20 ガイド
21 孔形成部材
22 ガイド
30a 第1固定シーブ
30b 第2固定シーブ
31a 第1可動シーブ
31b 第2可動シーブ
32a テーパー面
32b テーパー面
33a テーパー面
33b テーパー面

Claims (1)

  1. 入力側のプライマリプーリと出力側のセカンダリプーリとが、回転軸に固定された固定シーブと、前記回転軸に軸線方向で移動可能に設けられた可動シーブとによって構成されており、前記固定シーブ及び前記可動シーブの互いに対向するテーパー面で形成されたベルト巻き掛け溝に伝動ベルトが巻き掛けられ、前記可動シーブを前記軸線方向に移動させて前記ベルト巻き掛け溝の幅を変化させることにより、前記伝動ベルトの巻き掛け半径を変化させて変速比を連続的に変更する無段変速機において、
    前記伝動ベルトの回転軌道内側に、潤滑油を吐出する複数の吐出孔を有する潤滑油吐出部が設けられており、
    前記複数の吐出孔からの潤滑油の吐出方向は、前記プライマリプーリの前記固定シーブの小径端、前記セカンダリプーリの前記固定シーブの小径端、最大変速比γmaxのときの前記プライマリプーリの前記可動シーブの小径端、及び、最小変速比γminのときの前記セカンダリプーリの前記可動シーブの小径端を向いていることを特徴とする無段変速機。
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