JP6646312B2 - 転写印刷装置及び転写印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転写印刷装置及び転写印刷方法に関する。
ディスプレイ等で使われる電子デバイスの回路パターンをガラス基板やフィルム基板等の被処理基板上に形成する一手法として、印刷方法が提案されている。このようなデバイスのパターンには、例えば、ディスプレイの画素の微細化に伴って高い解像性や寸法精度とともにパターン信頼性が強く要求されるようになってきている。基板に高い解像性や寸法精度を有するパターンを印刷できる印刷方法としては、反転印刷法が挙げられる(例えば、特許文献l参照。)。
この反転印刷法には、ローラ転写胴(以下、「転写ローラ」ともいう。)を用いることがある。転写ローラを用いる場合、例えば、シリコーン樹脂層を表面とする転写ローラの表面にインクを塗布して塗布面を形成する塗布工程と、塗布工程を経た転写ローラを、所定の形状に凸部が形成された凸版である印刷版上で転動させ、印刷版の凸部に対応する塗布面のインクを転写除去する除去工程と、塗布面に残っているインクを被印刷基板に転写する転写工程と、を有することがある(例えば、特許文献2参照。)。
転写ローラを用いた反転印刷法では、ガラス板よりなる印刷版と転写ローラとを相対移動させ、印刷版上で転写ローラを転動させることによって、印刷版のパターンを転写ローラに転写する。次いで、被処理基板と転写ローラとを相対移動させ、被処理基板上で転写ローラを転動させることによって、転写ローラに転写されているパターンを被処理基板に転写する。この手法によれば、フォトリソグラフィ法により形成されるパターン並みの解像性が容易にしかも安価に得られる。
しかしながら、転写ローラを用いた反転印刷法では、転写ローラに巻きつけられたシリコーン樹脂層の厚さにバラツキがあるために転写ローラを印刷版や被処理基板に押し付ける圧力(以下、「印圧」ともいう。)が印刷領域内で一定せず、印刷版の印刷パターンを被処理基板に転写する際の忠実性が低下するとともに、印刷パターンの位置ずれが起きるという課題がある。
そこで、凹版にインクを供給し、余分なインクをドクターブレードでかきとった後、凹版上のインクパターンをブランケットに受理し、ブランケット上のパターンを被処理基板に転写してオフセット印刷を行う凹版印刷装置において、受理時および転写時における印刷対象面の印圧の面内分布を均一になるように制御して印刷することが提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開平4−279349号公報 特許第3689536号明細書 特開2000−168028号公報
転写ローラに巻きつけられたブランケットのシリコーンゴムシート層の変形は、印圧が高いほど大きくなる。そこで、上記特許文献では、印刷領域内のブランケットと被処理基板との間に圧力センサを挿入して直接、印圧の面内分布を測定し、インクの受理時及び転写時における印刷対象面の印圧の面内分布を均一になるように制御する。しかしながら、圧力センサには厚さがある。このため、圧力センサの厚さによってパターン印刷の劣化が生じてしまう。
上記課題に対して、一側面では、本発明は、パターン印刷の忠実性を高めることを目的とする。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、転写ローラ上のブランケットに塗布したインクにより印刷版に形成されたパターンを被処理基板に印刷する転写印刷装置であって、前記ブランケット上の印刷領域以外の領域に設置され、前記転写ローラの上下動に伴う前記ブランケットの変形量を測定する歪測定器と、測定した前記ブランケットの変形量に基づき、前記転写ローラの上下動を制御する制御機構と、を有し、前記ブランケットは、表層の下層に樹脂層とクッション層とを有し、前記歪測定器は、前記樹脂層と前記クッション層との間に設置されている、転写印刷装置が提供される。

一の側面によれば、パターン印刷の忠実性を高めることができる。
一実施形態にかかる印刷装置の一例を示す図。 一実施形態にかかる歪計の配置例及びブランケット構造例を示す図。 一実施形態にかかる印刷工程を説明するための図。 一実施形態にかかる印刷処理の一例を示す図。 従来の印刷処理の結果である印刷パターンの形状の一例を示す図。 従来の印刷処理の結果である印刷パターンの位置ずれの一例を示す図。 一実施形態にかかる印刷処理の効果の一例を説明するための図。 一実施形態にかかる印刷領域の凹凸量を測定するための領域の一例を示す図。 一実施形態にかかる歪計の出力値の一例を示す図。 一実施形態にかかる印刷位置決定処理の一例を示すフローチャート。 一実施形態にかかる歪計の出力値と転写ローラの位置の関係の一例を示す図。 一実施形態にかかる印刷処理の一実施例を示すフローチャート。 一実施形態にかかる印刷処理の一実施例を説明するための図。 一実施形態にかかる複数の歪計の出力値と転写ローラの位置の関係の一例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[転写印刷装置]
一実施形態にかかる印刷装置100について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、一実施形態にかかる印刷装置100の一例を示す。図2は、一実施形態にかかる歪計の配置例及びブランケット構造例を示す。
図1に示す印刷装置100は、転写ローラ5上のブランケットBkに塗布したインクにより印刷版Prに形成されたパターンを被処理基板(以下、「ワーク板Pw」ともいう。)に印刷する転写印刷装置の一例である。印刷装置100は、反転印刷により電子デバイス用の回路パターン(プリンテッドエレクトロニクスデバイスなど)の印刷を行う。また、印刷装置100は、例えば半導体製造装置においてラインアンドスペース等のパターンを被処理基板上に形成する製造装置として用いることができる。ただし、転写印刷装置は、図1に示す印刷装置100に限定されるものではない。
図1において、X方向は、マスターテーブルTm及びワークテーブルTwが移動する方向である。Y方向は、X方向に直交する方向で、マスターテーブルTm及びワークテーブルTwの幅方向を示す。Z方向は、鉛直方向(X方向とY方向に直交する方向)である。θ方向は、Z軸を中心とした回転方向である。
印刷装置100は、転写ローラ5を有する。転写ローラ5は、ローラ支持部Bkpに支持され、回転軸31rを中心軸に回転可能である。転写ローラ5は、その外周にブランケットBkが巻回されたブランケット胴とされている。インクコータIctはブランケットBkに固定されている。インクコータIctは、ブランケットBkの表面にインクを供給する。これにより、ブランケットBkの印刷領域にインク層が形成される。印刷装置100は、インク層を印刷版Prで部分的に除去して反転パターンを形成し、その後、反転パターンをワーク板Pwに転写する。
印刷版Prは、ブランケットBk上のインク層から反転パターンを形成するマスター版である。印刷版Prは、平板状でワーク板Pwに印刷されるパターンの反転パターンが形成された凸版とされている。印刷版Prは、ブランケットBkの表面に形成されたインク層から、反転パターンに対応したインクを受理させて除去するものである。印刷版Prは、マスターテーブルTm上に固定されている。
ワーク板Pwは、平板状のフィルムやガラス基板等の被処理基板の一例である。ワーク板Pwには、ブランケットBkから印刷パターンに対応したインクが転写される。ワーク板Pwは、ワークテーブルTw上に固定されている。
印刷装置100は、転写ローラ5の回転動作と印刷版Prの直進動作とを同期させて転写ローラ5に巻き付けられたブランケットBkの表面に反転パターンを形成する。そして、印刷装置100は、転写ローラ5の回転動作とワーク板Pwの直進動作とを同期させてブランケットBkの表面に形成された反転パターンをワーク板Pwに印刷(転写)する。ブランケットBkの全面領域又はブランケットBkの外周部を除いた領域は、印刷領域Arとなっている。
ブランケットBkと転写ローラ5との聞にはピニオン12が取り付けられ、クラッチ7で回転軸と連動、非連動で動くようになっている。回転軸31rの一端にはクラッチ5が取り付けられ、他端にはブランケットBkに固定された回転駆動用の減速機付駆動部6が連結されている。クラッチ7をつなげると転写ローラ5とピニオン12が連動して回転し、クラッチ7を切ると転写ローラ5だけが回転するようになっている。ブランケットBkの全体は、上下機構14によってZ方向に上下動する。これにより、ラック2とピニオン12が噛合、離間、分離の三状態を選択することができる。
本体9上にはラック2と平行した直線軸受のリニアガイドGdが固定され、その上を連結されたマスターテーブルTm及びワークテーブルTwが移動自在に固定されている。リニアガイドGdは、マスターテーブルTm及びワークテーブルTwを、転写ローラ5の下方までX方向に直進移動させる。かかる構成の印刷装置100は、転写ローラ5に対する印刷版Prとワーク板PwとのZ方向の間隔、X方向のずれ、θ方向の傾きの調整、印刷版Prとワーク板PwとのY方向の距離を調整することができる。
図1及び図2(a)に示す歪計4a〜4hは、ブランケットBk上の印刷領域Ar以外の領域に設置され、転写ローラ5の上下動に伴うブランケットBkの変形量を測定する。
図1に戻り、印刷装置100の動作について簡単に説明する。まず、連結したマスターテーブルTm及びワークテーブルTwを原点(図1のテーブル位置の状態)に戻し、そこで印刷版PrをマスターテーブルTmの所定位置に固定し、ワーク板PwをワークテーブルTwの所定位置に固定する。固定方法は、真空チャックや機械式固定法などを用いることができる。
次に、転写ローラ5に対する印刷版Prとワーク板PwとのZ方向の間隔、X方向のずれ、θ方向の傾き、印刷版Prとワーク板PwとのY方向の距離などを調整する。これにより、転写ローラ5の回転と同期して転写ローラ5のブランケットBk上のインクの受理及び転写を、印刷版Pr及びワーク板Pwとの間で行うことができる。上下機構14を動作させ、ブランケットBkを上昇させ、ピニオン12とラック2の歯が噛合わないように完全に分離する。クラッチ7を切って減速機付駆動部6で転写ローラ5を回転させ、転写ローラ5を原点位置に戻す。転写ローラ5をさらに回転させる。
図3(a)に示すように、所定の位置でインクコータIctを転写ローラ5に近づけ、インクコータIctの先端と転写ローラ5上のブランケットBkの表面との間隔を設定値にする。転写ローラ5を回転させ、インクコータIctからインクを供給し、メニスカス法により転写ローラ5の表面の必要な面積領域に一定膜厚のインク層Pを形成する。インク層Pの形成後、インクコータIctを所定の位置まで戻す。
図1に戻り、転写ローラ5をさらに回転させ所定の位置でクラッチ7を接続し、上下機構14を動作させてブランケットBkを下降させ、ラック2とピニオン12を噛合わせる。減速機付駆動部6を動作させ転写ローラ5をマスターテーブルTm及びワークテーブルTwと連動させて動かす。ラック12とピニオン12が噛合し、転写ローラ5とピニオン12との半径は一致させてあるので、転写ローラ5の外周速度はマスターテーブルTmの移動速度と一致する。このため、図3(b)に示すように、マスターテーブルTm上の印刷版Prは、ほぼ線上に接触する領域で印刷版Prの凸領域表面でブランケットBkに塗られたインク層から接触したインクをはぎ取るように進んでいく。この結果、ブランケットBkの表面には、印刷版Prの反転パターン(パターン化されたインク層PT)が残ることになる。
図1に戻り、次に上下機構14でブランケットBkを上昇させラック2とピニオン12との噛合を解除し、転写ローラ5を所定の位置まで回転させ、その後、再び上下機構14でブランケットBkを下降させ、ラック2とピニオン12とを噛合させる。減速機付駆動部6により転写ローラ5とワークテーブルTwとを連動させて動かす。これにより、図3(c)に示すように、ブランケットBk上のパターン化されたインク層PTがワーク板Pw上に転写する。以上の動作を繰り返すことにより、ワーク板Pw上にパターン化されたインク層PTのパターンを重ね印刷して、電子デバイスの回路パターン等の所望の構造体を被処理基板に作製できる。
図2(a)に示すように、歪計4a〜4h(以下、総称して「歪計4」ともいう。)は、ブランケットBkの印刷領域Ar外の周縁部に、印刷領域Arに対して対称になるように設置されている。ただし、歪計4の個数及び配置は、図2(a)に示す例に限らず、印刷領域Ar外に1以上設けられていればよい。歪計4a〜4hは、ブランケットBkの弾性変形量を測定する歪測定器の一例である。
図2(b)にブランケットBk及び歪計4の断面の一例を示す。ブランケットBkは、積層構造を有し、表層の水性シリコーンゴム5aの下層に樹脂層5bとクッション層5cとを有する。撥水性シリコーンゴム5aは、シート状であり、その表面にインクが供給される。樹脂層5bは、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)で形成される。クッション層5cは、例えばポリウレタンで形成される。このような積層構造を有するブランケットBkは、引き延ばされた状態で転写ローラ5に貼り付けられている。
歪計4は、樹脂層5bとクッション層5cとの間に挿入されている。クッション層5cは、印刷版Prにインクを受理する際やワーク板Pwに転写する際に転写ローラ5を押し込むときに変形して撥水性シリコーンゴム5a及び樹脂層5bの(機械加工時に生じる)凹凸を吸収して、転写印刷の精度を上げるように機能する。撥水性シリコーンゴム5a及び樹脂層5bは一体的になっており、クッション層5cの変形により縮む。
よって、インクを受理又は転写する際の押し込み量によって、撥水性シリコーンゴム5a及び樹脂層5bの縮み量を変化させることができる。そこで、本実施形態では、樹脂層5bとクッション層5cとの間に歪計4を設置することで、撥水性シリコーンゴム5a及び樹脂層5bの縮み量を測定する。歪計4は、樹脂層5b側に密着させてもよい。また、歪計4を撥水性シリコーンゴム5aの上に貼る態様でもよい。製造過程では、樹脂層5bに歪計4を貼り付けた後、ポリウレタンのクッション層5cが、歪計4を挟んだ状態で樹脂層5bに貼り付けられる。
本実施形態では、インクを塗る印刷領域Arの外側に複数の歪計4a〜4hが設置されている。歪計4は、シート状であっても所定の厚さを有する。このため、印刷領域Arの内部に歪計4w配置すると、その厚さによってパターン印刷の劣化が生じる。そこで、本実施形態にかかる印刷装置100では、印刷領域Arの内部に歪計4を配置しないようにしている。
図1に戻り、印刷装置100は、制御機構200により制御される。制御機構200は、CPU201(Central Processing Unit)、ROM202(Read Only Memory)、RAM203(Random Access Memory)及びHDD(Hard Disk Drive)を有する。無線通信機構300は、歪計4から出力された出力値を制御機構200に転送する。制御機構200は、複数の歪計4が測定したブランケットBkの変形量を、無線通信機構300を介して受信する。そして、ブランケットBkの変形量に基づき、上下機構14を制御し、転写ローラ5の昇降を制御することで印刷圧力(印圧)を調整する。上下機構14を制御し、転写ローラ5の押し込み量に相当する印刷圧力を調整する処理は、制御機構200(CPU201)が、図4又は図12に示す印刷処理を行うことによって実現される。かかる構成の印刷装置100及び印刷装置100が実行する印刷方法によれば、印圧の制御によりパターン印刷の忠実性を向上させることができる。
[印刷処理]
図4は、一実施形態にかかる印刷装置100が行う印刷処理の一例を示す。まず、制御機構200は、基板を印刷装置100に搭載する(ステップS10)。具体的には、ワークテーブルTwにワーク板Pwを載置する。次に、制御機構200は、転写ローラ5にインクを塗布させる(ステップS12)。
次に、制御機構200は、予めマスターテーブルTmに載置されている印刷版Prによるインク受理開始位置にて、上下機構14を制御して転写ローラ5を設定印圧値に達するまでマスターテーブルTmに近づけ、ブランケットBkと印刷版Prとを接触させる(ステップS14)。設定印圧値は、ブランケットBkと印刷版Pr及びワーク板Pwとが全面接触する押し込み量である。設定印圧値は、歪計4の出力値に応じて設定される。
出力値は電圧値などであるが符号は、ここでは負が圧縮歪、正が引張歪を表す。符号は逆であっても構わない、その場合は正が圧縮歪、負が引張歪であり、以下の出力値の大小関係も逆になる。そして、圧縮歪の時はブランケットBkに圧縮力が働き、引張歪の時はブランケットBkに引張力が働いている。また、出力値の絶対値が小さいほど歪は小さく、ブランケットBkに働く力も小さい。一方、出力値の絶対値が大きいほど歪は大きく、ブランケットBkに働く力も大きい。
次に、制御機構200は、印刷版Prから転写ローラ5を引き上げる(ステップS16)。これにより、転写ローラ5と印刷版Prとの接触を保ったまま印圧を引き下げることができる。制御機構200は、その状態で、転写ローラ5とマスターテーブルTmとを同期させて同一速度で動かし、転写ローラ5上のインク層から不要なインクを印刷版Prで抜き取る(ステップS18)。これにより、ブランケットBkのインク層に、印刷版Prに形成されたパターンの反転パターンが形成される。以上、ステップS14〜S18のインク受理工程について説明した。
次に、ステップS20〜S26の転写工程について説明する。制御機構200は、ワークテーブルTwに載置されているワーク板Pwの受理開始位置にて転写ローラ5を設定印圧値に達するまでワークテーブルTwに近づけて、ブランケットBkとワーク板Pwとを所定の印圧で接触させる(ステップS20)次に、制御機構200は、インク受理工程と同様に、ワーク板Pwから転写ローラ5を引き上げ(ステップS22)、これにより、転写ローラ5とワーク板Pwとの接触を保ったまま印圧を引き下げる。制御機構200は、その状態で、転写ローラ5とワークテーブルTwとを同期させて同一速度で動かし、ブランケットBk上にパターン化されたインク層をワーク板Pw上に転写する(ステップS24)。印刷されたワーク板Pwは、印刷装置100から搬出される(ステップS26)。これにより、インクパターンの印刷が完了する。
次に、印圧値(押し込み量)と印刷パターン状態との関係を調べ、転写ローラ5を所定の押し込み量で押し込んだ後に引き上げ、転写ローラ5と印刷版Pr及びワーク板Pwの接触を保ったまま印圧を引き下げる工程(図4のステップS16及びステップS22)を想到するに至った理由を述べる。
図5は、従来の印刷処理の結果である。図5(a)は、設定印圧値(押し込み量)を高く設定して印刷した場合である。図5(b)は、押し込み量を少なくし、設定印圧値を低く設定して印刷した場合である。
具体的には、ブランケットBkの表面に50umのうねりがあるため、全面接触をさせるために転写ローラ5を60um押し込んで種々の形状からなるパターン群をマトリクス状に並べた印刷版を使って印刷したパターンが図5(a)である。背景の等高線図がブランケットBkの凹凸を示している。
図5(b)は、転写ローラ5の押し込み量を30umとして印刷した場合である。つまり、図5(b)は全面接触しない設定印圧値で印刷した場合である。図5(b)に示す斜線の領域UP(UnPrinted)は、押し込みが無く印刷できなかった領域を示している。図5(b)の場合には、背景の等高線図は図5(a)と同じであるが、図5(a)よりも押し込み量を少なくしたため、印刷領域が狭くなっている。しかしながら、枠内L1,L2のパターンを見ると、印刷版Prに忠実なパターンは、押し込み量が図5(a)の場合の半分の量である図5(b)の場合である。つまり、図5(a)の枠内L1の丸パターンの多くが印刷できずに白抜けになっているが、図5(b)の枠内L2の丸パターンではほぼ全部が黒くなっており印刷できているのがわかる。すなわち、図5(a)のように印圧が大きくなると、印刷版Prに忠実なパターンができにくくなることがわかる。
図6は、図5と同じ条件でパターンの位置ずれ量を各格子点のベクトル量として求めた結果である。図6(a)は設定印圧値が大きく押し込み量が60μmの場合の印刷パターンの位置ずれの一例である。図6(b)は設定印圧値が小さく押し込み量が30μmの場合の印刷パターンの位置ずれの一例を示す。位置ずれは各格子点のベクトルの大きさから分かる。図5と同様に、図6(a)の場合、図6(b)よりも位置ずれ量が大きい。このようにパターンの位置精度についても印圧が小さい方が向上していることがわかる。
ブランケットBkの表面が持つ凹凸の差以上に転写ローラ5を印刷版Pr及びワーク板Pwに押し込まないと、印刷ができない領域、即ち図5(b)、図6(b)のUP部分が発生してしまう。他方、図5(a)及び図6(a)に示す従来の印刷法では、図5(b)及び図6(b)の場合よりも設定印圧値を高く設定しているため、印刷ができない領域は発生していない。このように、図5(a)及び図6(a)に示す従来の印刷法では、全面接触を優先し、パターンの忠実性が悪く、位置ずれが生じ易い印刷が行われる。また、図5(b)及び図6(b)に示す従来の印刷方法ではパターンの忠実性や位置ずれは改善するが全面接触せず印刷できない部分が生じしまう。
以上の結果を鑑み従来の印刷方法の問題を解決するために発明者らは鋭意努力の結果、転写ローラ5を所定の押し込み量で押し込んだ後に引き上げ、転写ローラ5と印刷版Pr及びワーク板Pwの接触を保ったまま印圧を引き下げる工程(図4のステップS16及びステップS22)を想到するに至った。次にこれら工程の作用および効果についてさらに述べる。
転写ローラ5と印刷版Pr又はワーク板Pwとの聞に働く印圧は、歪計4を使って測定される。図7は、本実施形態にかかる印刷処理の効果の一例を説明するための図である。転写ローラ5を徐々に下げてブランケットBkを印刷版Pr及びワーク板Pwに押し込んで行くと、印圧が同期して増加して行く。
設定印圧値に達した後、今度は転写ローラ5を引き上げる(印刷版Prやワーク板Pwから引き離す)と印圧が減少して行く。開始位置よりもさらに引き上げると、両者は離れることなく両者聞に引っ張り力が働き、その値は引き上げ量とともに増加して行く。さらに引き上げると両者は離れ引っ張り力はゼロに減衰して行く。これはインクを介してブランケットBkと印刷版Pr、又はブランケットBkとワーク板Pwとが接触すると両者間に接着力が働くためである。よって、両者が接触しはじめる転写ローラ5の位置よりも両者が引き離される転写ローラ5の位置に応じて引き上げ位置の上限値を設定して、その上限値以下の適当な位置で印刷を行っても全面の印刷が可能であることを意味する。この状態では、予め設定された印圧に比べてかなり低く、引っ張り力が働く状態で印刷を行うことになる。
このような状況で印刷した場合のパターン例を図7に示す。階段状のパターンは、図5に示すパターン形成に使用した印刷版Prの種々の形状からなるパターン群の中で用いられているパターンの一つである。全面接触は、転写ローラ5と印刷版Pr及びワーク板Pwとの接触が印刷領域Arの全面で達成されることを意味している。全面接触したとき、Δ=0umとする。Δ=−10um、−20umは、全面接触したときからさらに10um、20um押し込んだ場合のパターン例である。これらはいずれも従来の印刷法での設定印圧値の条件であり、印刷領域全面で印刷が行われる。一方、Δ=−10um、−20umの場合、一部のパターンには印刷不良、すなわち形成されたパターンの忠実性に劣化が生じている。これに対して、転写ローラ5を押し込んだ後、全面接触の位置まで転写ローラ5を引き上げた位置で印刷を行った場合がΔ=0umのパターンである。従来方法のように転写ローラ5を押し込むだけでは、Δ=0umの場合、印刷領域全面で印刷できる転写ローラ5の下限の位置であるため、印圧は低いが全面接触は未だ不安定である。しかし、転写ローラ5を一度最大押し込み量まで押し込み、転写ローラ5と印刷版Pr及びワーク板Pwとの聞に接着力を働かせた状態で転写ローラ5を引き上げてΔ=0umの位置に戻すと、印刷領域全面で両者の接触を保った上で印圧を低減させることができる。図7に示したようにΔ=0umの場合はΔ=−10um、−20umに比べてパターンの劣化は減少し、忠実性が改善するが一部崩れている部分が未だ見られる。しかし、更に10μm引き上げたΔ=10umの場合ではパターンの劣化はほぼ見られない。Δ=10umの場合、印圧をほぼゼロにすることができると考えられる。このため、パターンの忠実性が向上し歩留まりも向上する。ここではパターンの忠実性について効果を説明してきたが位置精度に対しても同等の効果が得られる。
以上によれば、転写ローラ5を押し込み、ブランケットBkと印刷版Pr、又はブランケットBkとワーク板Pwとを接触させ、その後転写ローラ5を引き上げ、ブランケットBkの表面とワーク板Pwとの接触を保ちつつ、印圧を下げた状態でインク転写を行うことでパターンの忠実性を高めることができる。また、パターン位置のずれを防止することができる。
[実施例]
図4にて説明した本実施形態にかかる印刷処理を、実際に応用した場合の実施例について以下に述べる。ブランケットBkが巻回された転写ローラ5の横断面は完全な真円ではない、ワークテーブルTwは移動に伴い僅かに上下動する、ワークテーブルTwに載置されたワーク板Pwの表面にも僅かな長周期の凹凸(うねりに相当)がある等の理由から、ブランケットBkとワーク板Pwとの接触領域でブランケットBkが潰れるようにしないと、印刷領域Arの全面でブランケットBkとワーク板Pwや印刷版Prとが接触しない。図8は、一実施形態にかかる印刷領域ArのブランケットBkの凹凸量を測定するためのMap領域を示す。Map領域には、1個以上の歪計4が配置されている。
図8は、140mm×110mmの印刷領域ArでのブランケットBkとワーク板Pwとの相対間隔を平面に展開して示した等高線マップである。この等高線マップは、ブランケットBkを装着し操業開始前にブランケットのBkの凸凹量を測定するために作製するものであり、転写ローラーをブランケットBkとワーク版Pwとの最初の接触位置から、例えば10μm毎に下げて行ったときに、各転写ローラの高さ位置で印刷領域Arで実際に印刷された模様を重ねて表したものである。Cで示す領域を基準0として、Aで示す領域が出っ張り、Bで示す領域が凹み、最大で30umの凹凸による高低差が印刷領域Arに存在する。このようにして測定されたブランケットBkの印刷領域Ar内における凹凸量の差分の最大値をΔPで示す。
従って、この印刷領域Arの全面に存在するブランケットBk表面上の絵柄パターンをワーク板Pw上に転写する際、印刷されない部分が生じないように、少なくともブランケットBkを30um押し込んで動作させる必要がある。
つまり、本実施例では、最も突出していて印圧の高いA部分の印圧をゼロ近傍として印刷を行おうとすると、最も凹んでいて印圧の低いB部分では印刷中にブランケットBkの表面とワーク板Pwとが離れてしまい、印刷されない危険性がある。
転写ローラ5を設定印圧値まで押し込んだ後の引き戻し量を、歪計4を用いてどのように決定すればいいかについて以下に述べる。前述したとおり、図2(b)の歪計4は、ブランケットBkの印刷領域Arを取り囲み、対称になるように周囲に計8個配置してある。歪計4は、印圧計測値の信頼性を上げるために複数配置することが好ましい。ただし、歪計4は、1個以上であればよい。
歪計4の大きさは20mm角程度である。本実施形態及び実施例では、この歪計4によりブランケットBkの伸縮で発生する力を計測し、この出力値を間接的に印圧として扱う。転写ローラ5を押し込むとブランケットBkが縮み、接着力でブランケットBkが引っ張られればブランケットBkが伸びる。この歪計4による測定手段を使えば、後述される図11に示した歪計4の出力値と、印刷領域内の位置における押し込み量に対応する転写ローラ5の位置との関係を示すグラフが得られる。この結果、転写ローラ5を押し付けた後に引き戻す量を正確に求めることができる。ここで実際の印圧を計測する場所は歪計4の位置であるが、押し込み量は印刷領域Ar内において最初にローラがワーク版Pwに接触した位置から押し込んだ量である。印刷領域Arの押し込みが開始される印圧は、図8の等高線マップ作製と後述の図9の印圧と押し込み量との関係から知ることが出来る。
上述した接着力はブランケットBk、インク層P、印刷版Pr及びワーク板Pwが決まるとほぼ一定し再現性も良い。このため、図11に示した印刷領域内における押し込み量と力との関係図を予め求めておけば、転写ローラ5を引き戻す適切な値を設定することができる。
制御機構200は、図8に示すブランケットBkの表面の凹凸量の差分の最大値であるΔPを取得した際、同時に取得した歪計4からの出力値を力に変換する。図9は、ワーク板Pwの位置と、歪計4からの出力値を変換した力との関係を、印刷領域内における押し込み量をパラメータにして示す。このときデータ取得に使った歪計4は、図2(b)に示す歪計4aである。因みにここで使用した歪計4はプラスチック用箔ゲージである。
歪計4aをワーク板Pwと接触する位置まで回転させる。転写ローラ5を下降させ、図8に示すMap領域からデータを取得する際の印刷領域Arでの押し込み量=10umの位置aに設定する。制御機構200は、その位置での歪計4aが測定した出力値をRAM203等に記録する。さらに、制御機構200は、転写ローラ5を10um下げて同押し込み量=20umの位置bに設定し、同様に歪計4aの出力値を記録する。制御機構200は、同押し込み量=30um、40umの位置c,dの順に設定して上記動作を繰り返す。その後、制御機構200は、逆に転写ローラ5を10um引き上げて歪計4aの出力値を記録する作業をブランケットBkがワーク板Pwと離れるまで繰り返す。転写ローラ5を10um下げて押し込み量を大きくするほど、歪計4aの出力値の絶対値が大きくなることが分かる。
ここで有限の厚さを持つ歪計4aを使って測定を行うため、歪計4aが埋め込まれた部分は、印刷装置100よりも出っ張っている。このため、ブランケットBkと印刷版Pr又はワーク板Pwとが接触し始めるときには、既に歪計4から大きな出力が観察されている。従って、この印刷領域Arでの押し込み量と歪計4の出力との関係において、印刷領域Arにおける押し込み量が発生する直前の転写ローラ上のブランケットBkと印刷版Pr又はワーク板Pwとが最初に接触を開始する位置において一定の出力値、すなわち閾値がある。これを閾値Scとする。転写ローラ上のブランケットBkと印刷版Pr又はワーク板Pwの印刷領域Arとが最初に接触を開始する位置(後述される図11の接触開始位置A)での歪計の出力値は閾値Scとなる。
これ以降説明する実際の印刷位置決定において実際の歪計4aの出力値からこの閾値Scを差し引いた値を真の歪計4aの出力値とする。図11の縦軸の歪計4aの出力とは、真の歪計4aの出力値をいい、実際の歪計4aの出力値から閾値Scを引いた値である。
(印刷位置決定処理)
次に、制御機構200により制御される印刷位置決定処理について、図10の印刷位置決定処理の一例を示すフローチャートに基づき説明する。ΔPは、前述したとおり図8の印刷領域ArでのブランケットBkの凹凸の差分であり、予め測定されている。
本処理が開始されると、まず、制御機構200は、所定のMap領域における印刷領域Ar内の押し込み量と、歪計4aの出力値との関係から閾値Scを設定する(ステップS100)。
次に、制御機構200は転写ローラ5を下降させる(ステップS102)。次に、制御機構200は、歪計4aの出力値から閾値Scを減算した結果が0でなくなったかを判定する(ステップS104)。制御機構200は、歪計4aの出力値から閾値Scを減算した結果が0の間、ステップS102及びステップS104の処理を繰り返す。
歪計4aの出力値から閾値Scを減算した結果が0でなくなった場合、制御機構200は、その時点での転写ローラ5の位置をワーク板Pw(又は、印刷版Pr)との接触開始位置Aとして決定し(ステップS106)、RAM203等に記録する。制御機構200は、転写ローラ5を接触開始位置A(図11のA参照)から所定量(例えば、10μm)ずつ下げ、歪計4aの出力値を記録する動作を繰り返し、予め定められた最大押し込み位置B(図11のB参照)で転写ローラ5の下降をストップさせる(ステップS108)。
次に、制御機構200は、転写ローラ5を上昇させる(ステップS110)。次に、制御機構200は、転写ローラ5を接触開始位置AからΔPだけ低い位置まで上昇させる。この転写ローラ5の位置でブランケットBkは全面接触している下限の位置となる。この位置を全面接触下限位置C(図11のC参照)とする(ステップS111)。さらに、制御機構200は、転写ローラ5を上昇させる(ステップS112)。
制御機構200は、歪計4aの出力値から閾値Scを減算した値と0とを比較する(ステップS114)。比較の結果、歪計4aの出力値から閾値Scを減算した結果が0以外の値であると判定された場合、ステップS112に戻り、ステップS112以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS114において、歪計4aの出力値から閾値Scを減算した結果が0に等しいと判定された場合、制御機構200は、その時点での転写ローラ5の位置を印圧ゼロの位置D(図11のD参照)として決定し(ステップS115)、RAM203等に記録後、ステップS120に進む。
ステップS120において、制御機構200は、転写ローラ5を上げ、歪計4aの出力値が急激に減少し、0に戻ったか否かを判定する(ステップS122)。歪計4aの出力値が急激に減少し、0に戻ったか否かは、例えば、歪計4aの前回と今回の出力値の差分が、所定の閾値以上であるかにより判定してもよい。歪計4aの出力値が急激に減少し、0に戻った場合は、ブランケットBkがワーク板Pwと剥がれを起こしたことを意味する。この場合、出力値が急激に減少し、0に戻った後の歪計4aの出力は、閾値Scを考慮していない。
歪計4aの出力値が急激に減少し、0に戻ったと判定されるまで、制御機構200は、ステップS122の処理を繰り返し、歪計4aの出力値が急激に減少し、その後も維持せず0に戻ったと判定された場合、急激に減少した時点での転写ローラ5の位置を、ワーク板Pw(又は、印刷版Pr)からブランケットBkの剥がれが開始した位置E(図11のE参照)として決定する(ステップS124)。この出力値が急激に減少する直前の出力値を限界出力値とする。限界出力値は最大の引張力に対応し、図11の最大出力値であるブランケットBkが剥がれが開始した位置Eに相当する。
次に、制御機構200は、印圧ゼロの位置DにΔPを加算した値が、ブランケットBkから剥がれが開始した位置Eよりも高いか否かを判定する(ステップS126)。
印圧ゼロの位置DにΔPを加算した値がブランケットBkから剥がれが開始した位置E以下の場合、制御機構200は、印圧ゼロの位置Dから位置(D+ΔP)までの範囲におけるいずれかの位置を転写ローラ5の引き上げ位置Fとし(ステップS128)、本処理を終了する。なお、引き上げ位置Fは、印圧ゼロの位置Dから位置(D+E)までの範囲内で定められてもよい。印圧ゼロの位置DにΔPを加算した値がブランケットBkから剥がれが開始した位置Eよりも大きい場合、制御機構200は、印圧ゼロの位置Dとワーク板Pw(又は印刷版Pr)からブランケットBkの剥がれが開始した位置Eとの間の範囲におけるいずれかの位置を転写ローラ5の引き上げ位置Fとし(ステップS130)、本処理を終了する。
図8に示したように、ブランケットBkは凹凸を持つ。この凹凸量を図11のΔPの矢印で示す。印圧を下げるほど、印刷の再現性が向上するが、印刷されない部分が生じる可能性がある。よって、印圧が最も高かったところが印圧ゼロになるように、転写ローラ5を引き上げれば、印刷時のパターンの忠実性(再現性)と全面印刷とを両立することができる。図8の例では、転写ローラ5を印圧ゼロの位置Dから20umの範囲内で引き上げることにより、印圧はゼロ又はゼロに近い値になる。最も印圧が低いところも20um引き上がるが、そこでのブランケットBkがワーク板Pwから離れることはないことが図11から確認できる。図11の結果では、印圧ゼロの位置Dから最大50umまでの範囲内で転写ローラ5を引き上げてもよい。
なお、図11のΔPの矢印がブランケットBkの全面接触下限位置Cの範囲内から外れなければ、ブランケットBkとワーク板Pwとの間に引っ張り力が働く状態でも全面印刷が可能である。すなわち、ブランケットBkの凹凸量がブランケット全面接触下限位置CとブランケットBkから剥がれが開始した位置Eとから外れなければどこの転写ローラ5の位置を使ってもかまわない。ブランケット全面接触下限位置Cから剥がれが開始した位置Eまでの範囲のいずれかの位置に転写ローラ5を配置すれば、ブランケット全面で印刷が可能である。ただし、図7に示すように、全面接触下限位置Cでは歩留まりが下がるため、印圧ゼロ位置Dを下限としてブランケットBkから剥がれが開始した位置Eまでの所定位置に転写ローラ5を配置することが好ましい。
例えば、上記図10に示す例では、S128、S130に示したように、転写ローラ5の引き上げ位置Fの下限値は、印圧ゼロの位置Dであり、上限値は(D+ΔP)の位置、又はブランケットBkから剥がれが開始した位置Eであった。しかしながら、転写ローラ5の引き上げ位置Fは、これに限らず、制御機構200が各歪計4により計測した各計測値から計算して特定できる、印圧ゼロの位置Dであってもよく、接触開始位置Aであってもよい。また、転写ローラ5の引き上げ位置Fは、印圧ゼロの位置Dと接触開始位置Aとの中間であってもよいし、印圧ゼロの位置Dと位置(D+ΔP)との中間であってもよい。さらに、転写ローラ5の引き上げ位置Fは、接触開始位置Aと位置(D+ΔP)との中間であってもよいし、印圧ゼロの位置Dと位置Eとの中間であってもよい。
このようにして決定した転写ローラ5の位置A〜位置Fを用いて、本実施形態にかかる印刷処理が実行される。本実施形態にかかる印刷処理の実施例について、図12及び図13を参照しながら説明する。図12は、本実施形態にかかる印刷処理の一実施例を示すフローチャートである。図13は、本実施形態にかかる印刷処理を説明するための図である。
図12の印刷処理が開始されると、制御機構200は、基板を印刷装置100に搭載、すなわち、ワークテーブルTwにワーク板Pwを載置する(ステップS10)。次に、転写ローラ5にインクを塗布する(ステップS12)。次に、制御機構200は、インク受理位置において、転写ローラ5を接触開始位置Aまで下げる(ステップS200)。次に、制御機構200は、転写ローラ5を最大押し込み位置Bまで段階的に下げた後、引き上げ位置の上限値Fまで段階的に上げる(ステップS202)。次に、制御機構200は、その状態で、転写ローラ5とマスターテーブルTmとを同期させて同一速度で動かし、転写ローラ5上のインク層から不要なインクを印刷版Prで抜き取る(ステップS18)。以上、インク受理工程について説明した。
次に、転写工程について説明する。制御機構200は、転写位置において、転写ローラ5を接触開始位置Aまで下げる(ステップS204)。次に、制御機構200は、転写ローラ5を最大押し込み位置Bまで段階的に下げた後、引き上げ位置Fまで段階的に上げる(ステップS206)。制御機構200は、その状態で、転写ローラ5とワークテーブルTwとを同期させて同一速度で動かし、ブランケットBk上に形成されたインクパターンをワーク板Pw上に転写する(ステップS24)。この後、制御機構200は、印刷されたワーク板Pwを搬送する(ステップS26)。これにより、インクパターンの印刷が完了する。
次に、制御機構200は、ブランケットBkの表面位置を測定する(ステップS208)。ブランケットBkの表面位置は、転写ローラ5のローラ胴の周囲に設置されたレーザー変位計によりブランケットBkの表面と変位計との距離を変位計の位置を基準に計測することで決定される。ブランケットBkが膨潤で膨らむと距離が短くなり、表面位置が変化する。制御機構200は、今回測定されたブランケットBkの表面位置と前回測定されたブランケットBkの表面位置との差が予め記録されたブランケットBkの厚さの±10%の範囲外であるかを判定する(ステップS210)。今回測定されたブランケットBkの表面位置が予め記録された(前回の)ブランケットBkの厚さの±10%の範囲外である場合、制御機構200は、表面位置変動分が補正されるように転写ローラ5の引き上げ位置Fを修正して印刷位置決定処理(図10)を実行し(ステップS212)、ステップS214に進む。今回測定されたブランケットBkの表面位置が予め記録されたブランケットBkの厚さの±10%の範囲内である場合、制御機構200は、ステップS214に進む。
ステップS214において、制御機構200は、ロット内のすべてのワーク板Pwについて処理を完了したかを判定する。ロット内のすべてのワーク板Pwの処理を完了していない場合、ステップS10に戻り、ステップS10以降の処理を繰り返す。ロット内のすべてのワーク板Pwの処理を完了した場合、本処理を終了する。
次に、本実施形態を利用した具体的な印刷工程について図13を用いて説明する。ブランケットBkに一様に塗布されたインク層Pから印刷版Prを使って不要なインクを取り除くインク受理工程を、図13の(a)から(c)に示す。ブランケットBk上に残されたパターン化されたインク層PTをワーク板Pwに転写する転写工程を(d)から(f)に示す。
受理工程は以下のように行う。転写ローラ5を回転、マスターテーブルTmを移動させて転写ローラ5とマスターテーブルTmとを受理開始点で止め、転写ローラ5を印刷版Prに押し込む(図13(a))。押し込み量は、決定された最大押し込み位置Bに従い、ブランケットBkと印刷版Prとが印刷領域の全面で接触する量である。
次に、上述した転写ローラ5の引き上げ位置Fに基づき、戻し量だけ転写ローラ5が引き戻される(図13(b))。その後、転写ローラ5とマスターテーブルTmとを同期させて移動させ、ブランケットBkの表面に塗布されたインク層Pから不要なインクを印刷版Prで取り除く(図13(c))。これにより、ブランケットBk上にパターン化されたインク層PTが形成される。
転写工程は以下のように行う。転写ローラ5を回転、ワークテーブルPwを移動させて転写ローラ5とワークテーブルPwとを転写開始点で止め、転写ローラ5をワーク板Pwに押し込む(図13(d))。押し込み量は、決定された最大押し込み位置Bに従い、ブランケットBkとワーク板Pwとが印刷領域の全面で接触する量である。
次に、上述した転写ローラ5の引き上げ位置Fに基づき、戻し量だけ転写ローラ5が引き戻される(図13(e))。その後、転写ローラ5とワークテーブルPwとを同期させて移動させ、ブランケットBk上のパターン化されたインク層PTをワーク板Pwに転写する(図13(f))。これにより印刷が完了する。
上述の実施形態及び実施例では歪計4を一個使った場合を説明したが、複数の歪計4の出力値を使うことで、上記転写ローラ5の戻し量をより正確に算出でき、ブランケットBk表面とワーク板Pwとが剥がれるリスクをより低減することができる。ブランケットBkとワーク板Pwとの接触領域内にある2個の歪計4a、4e(図2(b)参照)からの出力値と転写ローラの位置との関係の一例を図14に示す。歪計4a、4eをブランケットBkに配置したときの出っ張り量が異なるので、図14では力のゼロ点を重ねて表示してある。すなわち、各歪計の閾値Scを各歪計の実際の出力値から差し引いた値である真の出力値で表示している。歪計4a、4eからの出力値はブランケットBk、インク層P、ワーク板Pwとの接触状態により図14のように出力値が異なる場合がある。この場合、ブランケットBkの凹凸量を示すΔP=30umを考慮して歪計4eの出力値を信用すれば、印圧ゼロの位置Dから20umの戻し量(転写ローラ引き上げ)を設定するとブランケットBkの凹み部分でワーク板Pwから剥がれてしまうことになる。歪計4aと歪計4eとの違いは、場所によって剥がれが開始する転写ローラ5の位置(即ち歪計が限界出力値を示す位置)が異なることが起こり得るからである。従って、この場合、戻し量は10umと設定したほうが安全である。
以上から歪計が複数の場合は、どの歪計においても各歪計で計測された印圧ゼロの位置DからΔPを加えた位置が、ブランケットBkから剥がれが開始した各位置Eよりも小さい場合、最も低い剥がれが開始した位置Eとなった歪計についてその印圧ゼロの位置Dとその位置DにΔPを加えた位置との間の範囲のいずれかの位置を引き上げ位置Fとすることができる。もしくは、位置DにΔPを加えた位置が最も小さい歪計についての印圧ゼロの位置Dとその位置DにΔPを加えた位置との間の範囲のいずれかの位置を引き上げ位置Fとしてもよい。
一方、同じく歪計が複数の場合では、各歪計で計測された印圧ゼロの位置DからΔPを加えた位置が、各剥がれが開始した位置Eよりも大きい場合があるとき、最も低い剥がれが開始した位置Eとなった歪計についてその印圧ゼロの位置Dと剥がれが開始した位置Eとの間のいずれかの位置を引き上げ位置Fとすることができる。
転写ローラ5の引き上げ位置Fの下限値は、各歪計で計測された印圧ゼロの位置Dであり、上限値は(D+ΔP)の位置、又は剥がれが開始した位置Eであってもよい。ただし、転写ローラ5の引き上げ位置Fは、これに限らず、制御機構200が各歪計4により計測した各計測値から計算して特定できる、印圧ゼロの位置Dであってもよく、接触開始位置Aであってもよい。また、転写ローラ5の引き上げ位置Fは、印圧ゼロの位置Dと接触開始位置Aとの中間であってもよいし、印圧ゼロの位置Dと位置(D+ΔP)との中間であってもよい。さらに、転写ローラ5の引き上げ位置Fは、接触開始位置Aと位置(D+ΔP)との中間であってもよいし、印圧ゼロの位置Dと位置Eとの中間であってもよい。
さらに、複数の歪計を用いた場合の引き上げ位置Fの決定については、今回及び前回計測されたブランケットBkの表面位置との関係が考慮される。たとえば、今回計測されたブランケットBkの表面位置と前回計測されたブランケットBkの表面位置との差が予め記録されたブランケットBkの厚さの±10%の範囲外である場合、表面位置の変動分が補正されたブランケットBkの厚さに基づき、複数の歪計の出力値を用いて転写ローラ5の引き上げ位置Fが決定される。
このように歪計4の数を増やすことにより、本実施例を用いた印刷の信頼性をより向上させ、パターン印刷の忠実性をより高めることができる。
以上に説明した本実施形態及び実施例にかかる印刷装置100が実行する印刷方法によれば、ワーク板Pw上で転写ローラ5を転動させることによってワーク板Pwにパターンを印刷する際に、印刷領域内での転写ローラ5と印刷版Pr、及び転写ローラ5とワーク板Pwとの接触を保ちつつ、転写ローラ5と印刷版Pr、及び転写ローラ5とワーク板Pwとの聞に働く印圧を極力小さくして、高い忠実性と寸法精度を保ったパターンを印刷することができる。
以上、転写印刷装置及び転写印刷方法を上記実施形態により説明したが、本発明にかかる転写印刷装置及び転写印刷方法は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
2 ラック
4 歪計
5 転写ローラ
5a 撥水性シリコーンゴム
5b 樹脂層
5c クッション層
7 クラッチ
9 本体
12 ピニオン
14 上下機構
100 印刷装置
200 制御機構
300 無線通信機構
P インク層
PT パターン化されたインク層
Pr 印刷版
Tm マスターテーブル
Pw ワーク板
Tw ワークテーブル
Bk ブランケット
Ar 印刷領域
Gd リニアガイド

Claims (10)

  1. 転写ローラ上のブランケットに塗布したインクにより印刷版に形成されたパターンを被処理基板に印刷する転写印刷装置であって、
    前記ブランケット上の印刷領域以外の領域に設置され、前記転写ローラの上下動に伴う前記ブランケットの変形量を測定する歪測定器と、
    測定した前記ブランケットの変形量に基づき、前記転写ローラの上下動を制御する制御機構と、を有し、
    前記ブランケットは、表層の下層に樹脂層とクッション層とを有し、
    前記歪測定器は、前記樹脂層と前記クッション層との間に設置されている、転写印刷装置。
  2. 前記歪測定器は、前記ブランケットと前記転写ローラとの間に設置されている、
    請求項1に記載の転写印刷装置。
  3. 前記歪測定器は、前記印刷領域に対して対称となる位置に複数配置される、
    請求項1又は2に記載の転写印刷装置。
  4. 前記歪測定器から出力された出力値を前記制御機構に転送する無線通信機構を有する、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の転写印刷装置。
  5. 転写ローラの上のブランケットに塗布したインクにより印刷版に形成されたパターンを被処理基板に印刷する転写印刷装置を用いて、前記パターンを被処理基板に印刷する転写印刷方法であって、
    前記転写印刷装置は、
    前記ブランケットの上の印刷領域以外の領域に設置され、前記転写ローラの上下動に伴う前記ブランケットの変形量を測定する歪測定器を有し、
    前記ブランケットは、表層の下層に樹脂層とクッション層とを有し、
    前記歪測定器は、前記樹脂層と前記クッション層との間に設置され、
    前記転写ローラの位置を、予め定められた接触開始位置から所定量下げた位置まで降下させる工程と、
    前記転写ローラの位置を、前記ブランケットの上の印刷領域以外の領域に設置された前記歪測定器の出力値に基づき測定された所定の位置まで上昇させる工程と、
    前記転写ローラの位置を前記所定の位置に維持した状態で前記印刷版からパターンを受理する工程と、
    を含む転写印刷方法。
  6. 転写ローラ上のブランケットに塗布したインクにより印刷版に形成されたパターンを被処理基板に印刷する転写印刷装置を用いて、前記パターンを被処理基板に印刷する転写印刷方法であって、
    前記転写印刷装置は、
    前記ブランケットの上の印刷領域以外の領域に設置され、前記転写ローラの上下動に伴う前記ブランケットの変形量を測定する歪測定器を有し、
    前記ブランケットは、表層の下層に樹脂層とクッション層とを有し、
    前記歪測定器は、前記樹脂層と前記クッション層との間に設置され、
    前記転写ローラの位置を、予め定められた接触開始位置から所定量下げた位置まで降下させる工程と、
    前記転写ローラの位置を、前記ブランケット上の印刷領域以外の領域に設置された前記歪測定器の出力値に基づき測定された所定の位置まで上昇させる工程と、
    前記転写ローラの位置を前記所定の位置に維持した状態で前記被処理基板にパターンを転写する工程と、
    を含む転写印刷方法。
  7. 前記転写ローラの位置を前記所定の位置まで上昇させる工程は、
    前記歪測定器の出力値と前記転写ローラの前記接触開始位置における出力値とを比較することで、前記転写ローラの位置を前記接触開始位置よりも上昇させる、
    請求項5又は6に記載の転写印刷方法。
  8. 前記所定の位置は、前記歪測定器の前記転写ローラの前記接触開始位置における出力値と、前記歪測定器の出力値に基づき予め定められた、被処理基板と前記ブランケットとの剥がれが開始することに対応する所定の限界出力値との間の範囲のいずれかの出力値に対応する位置である、
    請求項5〜7のいずれか一項に記載の転写印刷方法。
  9. 前記歪測定器は、複数設置され、
    複数の前記歪測定器の出力値を用いて前記所定の限界出力値を定める、
    請求項に記載の転写印刷方法。
  10. 前記ブランケットの厚さを測定し、今回測定した前記ブランケットの厚さと、前回測定した前記ブランケットの厚さとの差分が所定範囲外である場合、前記歪測定器の出力値を用いて前記所定の限界出力値を更新する工程を有する、
    請求項8又は9に記載の転写印刷方法。
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