JP6645783B2 - 全輪駆動車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力源として少なくとも電動モータを備える全輪駆動車両の制御装置に関する。
動力源として電動モータを備える車両は、高電圧バッテリの直流電力をインバータで交流電力に変換して電動モータに供給している。この高電圧バッテリとインバータとの間には、平滑用のコンデンサが設けられている。この平滑用のコンデンサとしては、大容量のものが採用される。そのため、車両の衝突時には、安全性を向上させるために、コンデンサに蓄えられた電荷を速やかに放出させる必要がある。
しかし、衝突時に電動モータが回転していると、電動モータで逆起電圧が発生するため、コンデンサを放電できない。特に、衝突の衝撃によりドライブシャフトが抜けた場合、車両が停止しても、電動モータが回転し続ける。このような場合でもコンデンサを放電させるためには、電動モータの回転数を所定値以下にする必要がある。特許文献1には、車両の衝突を検知した場合、電動モータの回転数が所定値より高いときにはインバータを用いて電動モータの回転数低減制御(一相オン制御、三相オン制御)を行った後にコンデンサの放電制御を行うことが開示されている。
特開2013−46432号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法は、インバータを用いた制御によって電動モータの回転数を低下させるため、電動モータの回転数を所定値以下まで迅速に低下させることができない虞がある。電動モータの回転数を所定値以下まで低下させる時間が長くなるほど、コンデンサの放電実施までの時間が長くなる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、車両の衝突時に電動モータの回転数を迅速に低下させて、コンデンサの放電実施までの時間を短くできる全輪駆動車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る全輪駆動車両の制御装置は、動力源である電動モータと、電動モータの運転に応じて充放電されるコンデンサと、前後輪のうちの一方の車輪に伝達される動力を締結力に応じて調節するクラッチと、一方の車輪と電動モータとの間をクラッチを介して機械的に連結して動力を伝達する第1動力伝達機構と、前後輪のうちの他方の車輪と電動モータとの間を機械的に連結して動力を伝達する第2動力伝達機構と、を備える全輪駆動車両の制御装置であって、全輪駆動車両の衝突を検知する衝突検知手段と、電動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、衝突検知手段が衝突を検知した場合、クラッチの締結力を増加させる増加制御を行い、当該増加制御を開始した後に回転数検出手段が検出した回転数が所定値以下になるとコンデンサの放電を実施する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る全輪駆動車両は、第1動力伝達機構により前後輪のうちの一方の車輪にクラッチを介して動力を伝達すると共に第2動力伝達機構により前後輪のうちの他方の車輪に動力を伝達する全輪駆動車両である。本発明に係る全輪駆動車両の制御装置では、車両の衝突を検知した場合、クラッチの締結力の増加制御を行うことでクラッチの締結力を大きくする。これにより、一方の車輪と電動モータとが、クラッチを介して機械的に繋がる。そのため、本発明に係る全輪駆動車両の制御装置によれば、車両の衝突時に他方の車輪のドライブシャフトが抜けた場合でも(他方の車輪によって電動モータの回転数を低下させることができない場合でも)、一方の車輪によって電動モータの回転数を迅速に低下させることができ、コンデンサの放電実施までの時間を短くできる。その結果、衝突後の短時間の間にコンデンサを放電させることができ、安全性を向上させることができる。
本発明に係る全輪駆動車両の制御装置では、直流電力を交流電力に変換して電動モータに供給するインバータを備え、コンデンサは、インバータの平滑用のコンデンサであることがと好ましい。このような構成の場合、インバータの平滑用のコンデンサは大容量であるので、衝突後の短時間で大容量のコンデンサを放電させることで、安全性を向上させることができる。
本発明に係る全輪駆動車両の制御装置では、一方の車輪は、後輪であることが好ましい。このような構成の場合、車両の衝突時に前輪のドライブシャフトが抜けた場合でも、後輪によって電動モータの回転数を迅速に低下させることができる。
本発明によれば、車両の衝突時に電動モータの回転数を迅速に低下させることができ、コンデンサの放電実施までの時間を短くできる。
実施形態に係る全輪駆動車両の動力源及び動力伝達系を模式的に示す図である。 実施形態に係る全輪駆動車両の制御装置の構成図である。 図2の制御装置における動作の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1を参照して、実施形態に係る全輪駆動(AWD(All Wheel Drive))車両1の動力源及び動力伝達系について説明する。図1は、実施形態に係る全輪駆動車両1の動力源及び動力伝達系を模式的に示す図である。図1では、車輪等については片側(左側)のみを示している。なお、この実施形態では、全輪駆動の1モータのハイブリッド車両(HEV(Hybrid Electric Vehicle))に適用した場合を例にして説明する。
ハイブリッド車両である全輪駆動車両1は、動力源としてエンジン2及び電動モータ3を備えている。エンジン2は、どのような形式のものでもよいが、例えば、水平対向型の4気筒ガソリンエンジンである。電動モータ3は、電動機として機能し、例えば、三相交流タイプの交流同期モータである。電動モータ3は、発電機としても機能するモータジェネレータでもよい。全輪駆動車両1では、このエンジン2及び電動モータ3による動力を分配することで、前輪4(特許請求の範囲に記載の前後輪のうちの他方の車輪に相当)及び後輪5(特許請求の範囲に記載の前後輪のうちの一方の車輪に相当)を駆動する。
エンジン2からの動力は、ギヤ6に伝達される。エンジン2とギヤ6との間には、例えば、トルクコンバータ、変速機等が設けられている。ギヤ6と同軸上に、ギヤ7が設けられている。ギヤ6及びギヤ7は、中空のシャフト8に設けられており、シャフト8と一体で回転する。シャフト8は、遊星歯車機構9に接続されている。
ギヤ7は、ギヤ10と噛み合っている。ギヤ10には、フロントプロペラシャフト11の一端部が取り付けられている。フロントプロペラシャフト11は、ギヤ10から車両前方に延在している。フロントプロペラシャフト11の他端部は、フロントディファレンシャル(以下「フロントデフ」と記載)12に接続されている。フロントデフ12は、例えば、ベベルギヤ式の差動装置である。ギヤ7に伝達された動力は、ギヤ10及びフロントプロペラシャフト11を介してフロントデフ12に伝達される フロントデフ12には、左右の各フロントドライブシャフト13が接続されている。フロントドライブシャフト13には、前輪4が取り付けられている。フロントデフ12からの動力は、左右の各フロントドライブシャフト13を介して左右の各前輪4にそれぞれ伝達される。
シャフト8の中空部8aを形成する周面には、環状のギヤ8bが形成されている。シャフト8の中空部8aには、第1リヤプロペラシャフト14の一端部が挿入されている。第1リヤプロペラシャフト14の一端部には、ギヤ14aが設けられている。このギヤ14aは、シャフト8のギヤ8bと噛み合っている。したがって、シャフト8からの動力は、第1リヤプロペラシャフト14に伝達される。
遊星歯車機構9は、サンギヤ9aと、サンギヤ9aと噛み合う複数のピニオンギヤ9bと、複数のピニオンギヤ9bを支持するキャリア9cと、複数のピニオンギヤ9bと噛み合うリングギヤ9dと、を備えている。サンギヤ9aには、電動モータ3の中空の回転軸(出力軸)3aが取り付けられている。キャリア9cには、シャフト8が取り付けられている。リングギヤ9dは、所定の箇所に固定されており、例えば、トランスミッションケースに固定されている。電動モータ3からの動力は、サンギヤ9a、ピニオンギヤ9b及びキャリア9cを介してシャフト8に伝達される。なお、遊星歯車機構9、各ギヤ6,7,10、シャフト8及び電動モータ3は、トランスミッションケース内に収容されていてもよい。
第1リヤプロペラシャフト14は、一端部のギヤ14aから車両後方に延在している。第1リヤプロペラシャフト14の他端部は、クラッチ15に取り付けられている。第1リヤプロペラシャフト14の中間部は、電動モータ3の回転軸3aの中空部3b及びサンギヤ9aの中空部9eに挿通されている。
クラッチ15は、後輪5に伝達される動力を締結力に応じて調節するクラッチである。クラッチ15は、第1リヤプロペラシャフト14と第2リヤプロペラシャフト16との間に介装されている。クラッチ15は、油圧式のクラッチであり、油圧に応じて締結力が可変である。クラッチ15の油圧は、後述する油圧回路33によって調整される。クラッチ15の締結力は、例えば、0%(解放状態)からMAX値で100%(第1リヤプロペラシャフト14と第2リヤプロペラシャフト16とが直結状態)まで可変である。クラッチ15は、全輪駆動車両1の運転状態等に応じて締結力(すなわち後輪5への駆動力分配率)が制御される。このクラッチ15の締結力に応じて、第1リヤプロペラシャフト14から第2リヤプロペラシャフト16に動力が伝達される。
第2リヤプロペラシャフト16は、クラッチ15から車両後方に延在している。第2リヤプロペラシャフト16の一端部は、クラッチ15に取り付けられている。第2リヤプロペラシャフト16の他端部は、リヤディファレンシャル(以下「リヤデフ」と記載)17に接続されている。クラッチ15を介して第2リヤプロペラシャフト16に伝達された動力は、リヤデフ17に伝達される。リヤデフ17には、左右の各リヤドライブシャフト18が接続されている。リヤドライブシャフト18には、後輪5が取り付けられている。リヤデフ17からの動力は、左右の各リヤドライブシャフト18を介して左右の各後輪5にそれぞれ伝達される。なお、第1リヤプロペラシャフト14及び第2リヤプロペラシャフト16は、全輪駆動車両1の左右方向の略中央部に配置されるセンタシャフトである。
なお、この実施形態では、特許請求の範囲に記載の第1動力伝達機構21は、電動モータ3の回転軸3aが取り付けられている遊星歯車機構9と、シャフト8と、第1リヤプロペラシャフト14と、クラッチ15と、第2リヤプロペラシャフト16と、リヤデフ17と、後輪5が取り付けられているリヤドライブシャフト18とにより構成されている。この第1動力伝達機構21では、クラッチ15を介して電動モータ3と後輪5との間を機械的に連結して、後輪5まで動力を伝達する。特に、第1動力伝達機構21では、クラッチ15の締結力が大きくなるほど、動力が伝達され易くなる。
また、特許請求の範囲に記載の第2動力伝達機構22は、電動モータ3の回転軸3aが取り付けられている遊星歯車機構9と、シャフト8と、ギヤ7と、ギヤ10と、フロントプロペラシャフト11と、フロントデフ12と、前輪4が取り付けられているフロントドライブシャフト13とにより構成されている。この第2動力伝達機構22では、電動モータ3と前輪4との間を機械的に連結して、前輪4まで動力を伝達する。
図2を参照して、実施形態に係る全輪駆動車両1の制御装置30について説明する。特に、制御装置30は、全輪駆動車両1の衝突時にインバータ32の平滑用のコンデンサ38を速やかに放電(ディスチャージ)させるための制御を行う。図2は、実施形態に係る全輪駆動車両1の制御装置30の構成図である。
制御装置30は、回転数センサ31(特許請求の範囲に記載の回転数検出手段に相当)と、インバータ32と、油圧回路33と、エアバッグECU(Electronic Control Unit)34(特許請求の範囲に記載の衝突検知手段に相当)と、モータECU35と、HEV−ECU36と、を備えている。この実施形態では、モータECU35とHEV−ECU36とにより、特許請求の範囲に記載の制御手段が構成される。なお、ECU34,35,36は、例えば、CAN(Controller Area Network)(図示せず)を介して相互に通信可能に接続されている。
回転数センサ31は、電動モータ3の回転数を検出するセンサである。回転数センサ31は、電動モータ3の回転数を示す検出信号(回転数に応じた電気信号)をモータECU35に送信する。
インバータ32は、高電圧(例えば、数100V)のバッテリ37の直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を電動モータ3に供給するインバータである。インバータ32は、モータECU35によって制御される。インバータ32は、例えば、6個のスイッチング素子32a〜32fと、6個のダイオード32g〜32lと、を備えている。
スイッチング素子32a〜32fは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。スイッチング素子32aとスイッチング素子32bとは、U相アームを構成し、直列接続されている。スイッチング素子32cとスイッチング素子32dとは、V相アームを構成し、直列接続されている。スイッチング素子32eとスイッチング素子32fとは、W相アームを構成し、直列接続されている。この各相アームの中間点が、電動モータ3の各相のコイルの一端にそれぞれ接続されている。各スイッチング素子32a〜32fは、モータECU35からの各スイッチング制御信号によりそれぞれオン/オフされる。各ダイオード32g〜32lは、各スイッチング素子32a〜32fのコレクタ−エミッタ間にエミッタ側からコレクタ側に電流を流す方向にそれぞれ接続されている。
インバータ32の入力端には、コンデンサ38が設けられている。コンデンサ38は、インバータ32の電源ライン32mとアースライン32nとの間に接続されている。コンデンサ38は、インバータ32の動作(ひいては電動モータ3の運転)に応じて充放電される。特に、コンデンサ38は、インバータ32のスイッチング動作等による電流や電圧の脈動を抑制するための平滑用のコンデンサである。コンデンサ38は、電動モータ3に供給する大電流を平滑化するため、大容量のコンデンサである。
コンデンサ38は大容量であるので、コンデンサ38には多くの電荷が蓄えられている場合がある。そのため、全輪駆動車両1の衝突時には、安全性を向上させるために、大容量のコンデンサ38に蓄えられている電荷を速やかに放出することが望ましい。しかし、全輪駆動車両1の衝突時に電動モータ3が回転していると、電動モータ3で逆起電圧が発生するため、コンデンサ38を放電できない。したがって、コンデンサ38を放電させるためには、電動モータ3の回転数を所定値以下にする必要がある。
油圧回路33は、オイルポンプ(図示せず)から吐出された油圧を調整して、クラッチ15に供給する油圧回路である。油圧回路33は、HEV−ECU36によって制御される。なお、油圧回路33は、変速機等で用いられる油圧回路と共用されるものでもよい。
エアバッグECU34は、全輪駆動車両1の運転席や助手席等に設けられているエアバッグを制御するコントロールユニットである。エアバッグECU34は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果等の各種データを記憶するRAM、その記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。特に、この実施形態では、エアバッグECU34は制御装置30における衝突検知部として機能する。エアバッグECU34は、例えば、全輪駆動車両1の前後方向等の加速度を検出する加速度センサを備えており、この加速度センサで検出された加速度に基づいて全輪駆動車両1が衝突したか否かを判定する。この衝突の判定方法については、周知の方法が用いられる。エアバッグECU34は、全輪駆動車両1の衝突を検知した場合にはHEV−ECU36に衝突検知信号を送信する。
モータECU35は、インバータ32をスイッチング制御することで電動モータ3を制御するコントロールユニットである。モータECU35は、エアバッグECU34と同様に、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、バックアップRAM、入出力I/F等を有して構成されている。モータECU35は、例えば、HEV−ECU36から電動モータ3に対するモータ制御信号を受信すると、このモータ制御信号に示される要求トルク等に基づいてインバータ32に対するスイッチング制御(例えば、スイッチング素子32a〜32fをオン/オフするための各スイッチング制御信号を生成)を行う。この際、モータECU35は、回転数センサ31で検出された電動モータ3の回転数等を用いる。特に、モータECU35は、HEV−ECU36からの放電指令信号を受信すると、コンデンサ38に蓄えられている電荷を放出させるためにインバータ32に対して放電制御を行う。このインバータ32を用いた放電方法については、周知の方法が適用される。また、モータECU35は、電動モータ3の回転数に応じた電気信号をHEV−ECU36に送信する。
HEV−ECU36は、全輪駆動車両1の動力源であるエンジン2及び電動モータ3等を統括的に制御するコントロールユニットである。HEV−ECU36は、エアバッグECU34と同様に、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、バックアップRAM、入出力I/F等を有して構成されている。HEV−ECU36は、例えば、アクセルペダル開度(運転者の要求)、全輪駆動車両1の運転状態、バッテリ37の充電状態(SOC)等に基づいてエンジン2に対する要求出力、電動モータ3に対する要求トルク、クラッチ15に対する要求締結力等を求め、エンジンECU(図示せず)に要求出力等を示すエンジン制御信号を送信し、モータECU35に要求トルク等を示すモータ制御信号を出力し、クラッチ15の締結力が要求締結力になるように油圧回路33を制御する。
特に、HEV−ECU36は、エアバッグECU34から衝突検知信号を受信した場合(すなわち全輪駆動車両1が衝突した場合)、油圧回路33に対してクラッチ15の締結力を増加させるための制御を行う。この制御は、例えば、要求締結力をMAX値(例えば、100%)として、この要求締結力までクラッチ15の締結力を増加させるための油圧を油圧回路33で調整する制御である。この締結力増加制御を開始後に、HEV−ECU36は、モータECU35から送信される電動モータ3の回転数が所定値以下か否かを判定する。この所定値は、例えば、回転数に応じて発生する電動モータ3の逆起電圧でコンデンサ38の放電を妨げない程度の回転数であり、電動モータ3、インバータ32、コンデンサ38等の仕様に応じて決められる。電動モータ3の回転数が所定値以下と判定した場合、HEV−ECU36は、モータECU35に放電指令信号を送信する。なお、油圧回路33に対する制御については、HEV−ECU3で油圧回路33を直接制御するのではなく、HEV−ECU36からはトランスミッション・コントロールユニット等の他の制御部に要求油圧等を示す油圧制御信号を送信し、この他の制御部で油圧回路33に対する制御を行わせるようにしてもよい。
図1及び図2を参照しつつ、制御装置30の動作について図3のフローチャートに沿って説明する。図3は、制御装置30における動作の流れを示すフローチャートである。
エアバッグECU34では、全輪駆動車両1が他車両等と衝突(例えば、前面衝突)した場合、その衝突を検知し、HEV−ECU36に衝突検知信号を送信する。HEV−ECU36は、衝突検知信号を受信する。
なお、全輪駆動車両1の衝突の衝撃によりフロントドライブシャフト13が抜けた場合、電動モータ3と前輪4とが機械的に繋がっていない状態になる。この場合、全輪駆動車両1が停止し、前輪4の回転が停止しても、前輪4によって電動モータ3の回転を停止させることができない。ちなみに、通常、電動モータ3と前輪4とは、遊星歯車機構9のサンギヤ9a、ピニオンギヤ9b、キャリア9c、シャフト8、ギヤ7、ギヤ10、フロントプロペラシャフト11、フロントデフ12及びフロントドライブシャフト13を介して機械的に繋がっている。この場合、前輪4の回転が停止すると、前輪4によって電動モータ3の回転を迅速に停止させることができる。
HEV−ECU36は、全輪駆動車両1(自車両)が衝突したか否かを判定する(S10)。HEV−ECU36は、エアバッグECU34からの衝突検知信号を受信した場合、S10の判定にて衝突した(Yes)と判定する。一方、HEV−ECU36は、エアバッグECU34からの衝突検知信号を受信していない場合、S10の判定にて衝突していない(No)と判定する。S10の判定にて衝突していないと判定した場合、HEV−ECU36は、本処理を一旦終了し、所定のタイミングでS10の判定を行う。
S10にて衝突したと判定した場合、HEV−ECU36は、油圧回路33に対して、クラッチ15の締結力を増加させるための締結力増加制御を行う(S12)。油圧回路33では、この締結力増加制御に応じて油圧を調整してクラッチ15に供給する(S12)。これにより、クラッチ15は、締結力がMAX値まで迅速に大きくなる。
クラッチ15の締結力が大きくなることで(特に、締結力がMAX値(100%)になるとクラッチ15を介して第1リヤプロペラシャフト14と第2リヤプロペラシャフト16とが直結状態になる)、電動モータ3と後輪5とが、遊星歯車機構9のサンギヤ9a、ピニオンギヤ9b、キャリア9c、シャフト8、第1リヤプロペラシャフト14、クラッチ15、第2リヤプロペラシャフト16、リヤデフ17及びリヤドライブシャフト18を介して、機械的に繋がる。これにより、衝突後に全輪駆動車両1が停止して後輪5の回転が停止すると、この停止した後輪5に機械的に繋がっている電動モータ3の回転数が迅速に低下し、電動モータ3の回転が停止する。このように、後輪5によって、電動モータ3の回転を停止させる。電動モータ3の回転数が低下するほど逆起電圧が低下し、電動モータ3の回転が停止すると逆起電圧が発生しない。
S12の締結力増加制御開始後、HEV−ECU36は、電動モータ3の回転数が所定値以下か否かを判定する(S14)。S14の判定にて回転数が所定値より高い(No)と判定した場合、HEV−ECU36は、S12の締結力増加制御を継続する。
S14の判定にて回転数が所定値以下(Yes)と判定した場合、HEV−ECU36は、モータECU35に放電指令信号を送信する(S16)。モータECU35は、この放電指令信号を受信すると、インバータ32に対して放電制御を行う(S16)。インバータ32では、この放電制御に応じてコンデンサ38の電荷を放出させる(S16)。この際、電動モータ3で逆起電圧が発生していないので(あるいは、放電を妨げるほど逆起電圧を発生していないので)、コンデンサ38から電荷が迅速に放出される。
実施形態に係る全輪駆動車両1の制御装置30によれば、全輪駆動車両1の衝突時にフロントドライブシャフト13が抜けた場合でも(前輪4によって電動モータ3の回転数を低下させることができない場合でも)、締結力増加制御によってクラッチ15の締結力を大きくすることで、後輪5によって電動モータ3の回転数を迅速に低下(特に、電動モータ3の回転を迅速に停止)させることができ、コンデンサ38の放電実施までの時間を短くできる。その結果、この制御装置30によれば、衝突後の短時間の間にコンデンサ38を放電させることができる。特に、インバータ32の平滑用のコンデンサ38は大容量であるので、衝突後の短時間で大容量のコンデンサ38を放電させることで、安全性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、インバータの平滑用のコンデンサに適用したが、電動モータの運転に応じて充放電されるコンデンサであれば、平滑用のコンデンサ以外のコンデンサに適用してもよい。
上記実施形態ではクラッチを介して電動モータと後輪とが機械的に連結される車両に適用したが、クラッチを介して電動モータと前輪とが機械的に連結される車両にも適用可能である。この車両の場合、衝突時にリヤドライブシャフトが抜けた場合でも、クラッチの締結力の増加制御を行うことで、前輪によって電動モータの回転数を迅速に低下させることができる。
上記実施形態では締結力が可変の油圧式のクラッチに適用したが、油圧式以外のクラッチにも適用可能であり、また、ON/OFFのクラッチ等にも適用可能である。
上記実施形態では第1動力伝達機構、第2動力伝達機構の一例を示したが、各動力伝達機構の構成としてはこれに限定されない。また、上記実施形態では1モータのハイブリッド車両の一例を示したが、ハイブリッド車両の構成としてはこれに限定されず、例えば、2モータのハイブリッド車両に適用してもよい。
上記実施形態ではハイブリッド車両に適用したが、エンジンを動力源として備えない車両にも適用可能である。例えば、動力源として2つの電動モータを備える車両に適用し、ギヤ6に電動モータによる動力が入力される構成とする。
上記実施形態では車両の衝突を検知するためにエアバックECUからHEV−ECUに衝突検知信号を取り入れる構成としたが、加速度センサ等の検出信号をHEV−ECUに取り入れて、HEV−ECUにおいてその検出信号に基づいて衝突したか否かを判定する構成としてもよい。
上記実施形態ではインバータを制御してコンデンサを放電させる構成としたが、放電用回路を別途に設けるなど、他の方法でコンデンサを放電させてもよい。
また、各車輪の車輪速を検出する車輪速センサを備え、この各車輪の車輪速も加味して制御を行うようにしてもよい。例えば、車両の衝突を検知した場合、電動モータの回転数が所定の回転数以上かつ前輪の車輪速が略0km/hの場合(電動モータと前輪とが機械的に繋がっておらず、前輪によって電動モータの回転を停止させることができない場合)にはフロントドライブシャフトが抜けていると判断し、クラッチの締結力増加制御を行い、電動モータの回転数が略0かつ前輪の車輪速が略0km/hの場合(電動モータと前輪とが機械的に繋がっており、前輪によって電動モータの回転を停止させた場合)にはフロントドライブシャフトが抜けていないと判断し、クラッチの締結力増加制御を行わないようにしてもよい。また、後輪の車輪速が略0km/hの場合(後輪が停止した場合)にはクラッチの締結力増加制御を行い、後輪の車輪速が所定の速度以上の場合(後輪が何らかの要因で停止していない場合)にはクラッチの締結力増加制御を行わないようにしてもよい。さらに、この2つ制御を組み合わせて、電動モータの回転数が所定の回転数以上かつ前輪の車輪速が略0km/hの場合に後輪の車輪速が略0km/hの場合にのみクラッチの締結力増加制御を行うようにしてもよい。
1 全輪駆動車両
3 電動モータ
4 前輪(他方の車輪)
5 後輪(一方の車輪)
6 ギヤ
7 ギヤ
8 シャフト
9 遊星歯車機構
9a サンギヤ
9b ピニオンギヤ
9c キャリア
10 ギヤ
11 フロントプロペラシャフト
12 フロントディファレンシャル
13 フロントドライブシャフト
14 第1リヤプロペラシャフト
15 クラッチ
16 第2リヤプロペラシャフト
17 リヤディファレンシャル
18 リヤドライブシャフト
20 第1動力伝達機構
21 第2動力伝達機構
30 制御装置
31 回転数センサ(回転数検出手段)
32 インバータ
33 油圧回路
34 エアバッグECU(衝突検知手段)
35 モータECU(制御手段)
36 HEV−ECU(制御手段)
38 コンデンサ

Claims (6)

  1. 動力源である電動モータと、前記電動モータの運転に応じて充放電されるコンデンサと、前後輪のうちの一方の車輪に伝達される動力を締結力に応じて調節するクラッチと、前記一方の車輪と前記電動モータとの間を前記クラッチを介して機械的に連結して動力を伝達する第1動力伝達機構と、前記前後輪のうちの他方の車輪と前記電動モータとの間を機械的に連結して動力を伝達する第2動力伝達機構と、を備える全輪駆動車両の制御装置であって、
    前記全輪駆動車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記衝突検知手段が前記衝突を検知した場合、前記回転数検出手段が検出した前記回転数が所定値以下になると前記コンデンサの放電を実施する制御手段と、を備え
    前記制御手段は、前記衝突検知手段が前記衝突を検知し、前記電動モータと前記他方の車輪とが機械的に連結されていない状態となっていると判断した場合、前記クラッチの締結力を増加させる増加制御を行う、全輪駆動車両の制御装置。
  2. 前記第2動力伝達機構は、前記他方の車輪に取り付けられるドライブシャフトを備え、
    前記制御手段は、前記衝突検知手段が前記衝突を検知し、前記ドライブシャフトが抜けていると判断した場合、前記クラッチの締結力を増加させる増加制御を行う、請求項1に記載の全輪駆動車両の制御装置。
  3. 前記他方の車輪の車輪速を検出する車輪速センサを備え、
    前記制御手段は、前記電動モータの前記回転数と前記他方の車輪の前記車輪速とに応じて前記ドライブシャフトが抜けているか否かを判断する、請求項2に記載の全輪駆動車両の制御装置。
  4. 前記増加制御により、前記一方の車輪と前記電動モータとの間を直結状態とする、請求項1〜3に記載の全輪駆動車両の制御装置。
  5. 直流電力を交流電力に変換して前記電動モータに供給するインバータを備え、
    前記コンデンサは、前記インバータの平滑用のコンデンサであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の全輪駆動車両の制御装置。
  6. 前記一方の車輪は、後輪であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の全輪駆動車両の制御装置。
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