<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図7によって説明する。本実施形態では、テレビ受信装置10TV、テレビ受信装置10TVに用いられる液晶表示装置10、及び液晶表示装置10に用いられるバックライト装置12について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図4及び図5などに示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置10TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネット10Ca,10Cbと、電源10Pと、テレビ信号を受信するチューナー(受信部)10Tと、スタンド10Sと、を備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長(長手)の方形状(矩形状)をなし、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、画像を表示する表示パネルである液晶パネル11と、液晶パネル11に表示のための光を供給する外部光源であるバックライト装置(照明装置)12と、を備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
次に、液晶表示装置10を構成する液晶パネル11及びバックライト装置12について順次に説明する。このうち、液晶パネル(表示パネル)11は、平面に視て横長な方形状をなしており、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(図示せず)が封入された構成とされる。一方のガラス基板(アレイ基板、アクティブマトリクス基板)には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、ソース配線とゲート配線とに囲まれた方形状の領域に配されてスイッチング素子に接続される画素電極と、がマトリクス状に平面配置される他、配向膜等が設けられている。他方のガラス基板(対向基板、CF基板)には、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列でマトリクス状に平面配置されたカラーフィルタが設けられる他、各着色部間に配されて格子状をなす遮光層(ブラックマトリクス)、画素電極と対向状をなすベタ状の対向電極、配向膜等が設けられている。なお、両ガラス基板の外側にはそれぞれ偏光板が配されている。また、液晶パネル11における長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致し、さらに厚さ方向がZ軸方向と一致している。
続いて、バックライト装置12について詳しく説明する。バックライト装置12は、図2に示すように、表側(出光側、液晶パネル11側)に開口する光出射部(出光部、開口部)14bを有した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の光出射部14bを覆うようにして配される複数の光学部材15と、複数の光学部材15における外周縁部の間に介在する形で配されるフレーム16と、を備える。さらに、シャーシ14内には、LED(光源)17と、LED17が実装されたLED基板18と、LED17と光学部材15との間に介在する形で配される出光側反射シート(出光側反射部材、中間位置反射部材)19と、シャーシ14の内面に沿って延在する形で配されるシャーシ側反射シート(シャーシ側反射部材、主反射部材)20と、光学部材15及び出光側反射シート19を支持する支持部材21と、が備えられる。このように、本実施形態に係るバックライト装置12は、シャーシ14内において液晶パネル11及び光学部材15の直下位置にLED17が配されてその発光面17aが対向状をなす、いわゆる直下型とされる。以下では、バックライト装置12の各構成部品について詳しく説明する。
シャーシ14は、例えば合成樹脂材料からなり、図3から図5に示すように、液晶パネル11と同様に横長な方形状(矩形状、長方形状)をなす底部14aと、底部14aの外周縁部から表側(出光側)に向けて立ち上がる側部14cと、から構成されており、全体としては表側に向けて開口した浅い略箱型(略浅皿状)をなしている。シャーシ14は、その長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。シャーシ14における底部14aは、LED基板18に対して裏側、つまりLED17に対してその発光面17a側(出光側)とは反対側に配されている。シャーシ14における側部14cは、底部14aの外周縁部に対して全周にわたって連なるとともに、表側の開口端側(光出射部14b側、底部14a側とは反対側)ほど開口間口が広くなるよう全体としてラッパ状をなしている。詳しくは、側部14cは、底部14aにおける各辺の外端部からそれぞれ立ち上がるとともに、底部14aの板面に対して傾斜状をなしている。側部14cの立ち上がり先端部には、相対的に低い第1段部14c1と、相対的に高い第2段部14c2と、が設けられており、このうちの第1段部14c1に後述する光学部材15(具体的には拡散板15a)及びシャーシ側反射シート20の各外周縁部が載せられるのに対し、第2段部14c2に液晶パネル11の外周縁部が載せられるようになっている。また、側部14cには、フレーム16及びベゼル13が固定されている。
光学部材15は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学部材15は、シャーシ14の光出射部14bを覆う形で配され、LED17に対して出光経路の出口側に配されている。光学部材15は、相対的に裏側(LED17に近い側、出光側とは反対側)に配される拡散板15aと、相対的に表側(液晶パネル11に近い側、出光側)に配される複数の光学シート15bと、から構成されている。このうちの拡散板15aは、図4及び図5に示すように、その外周縁部が側部14cの第1段部14c1に載せられることで、シャーシ14の光出射部14bを覆うとともに、光学シート15bと出光側反射シート19との間に介在して配される。拡散板15aは、出光側反射シート19に対して表側、つまり出光側に所定の間隔を空けて対向状をなしている。拡散板15aは、光学シート15bよりも板厚が厚い、ほぼ透明な樹脂製の基材内に拡散粒子を多数分散して設けた構成とされ、透過する光を拡散させる機能を有する。
光学シート15bは、図4及び図5に示すように、その外周縁部がフレーム16に載せられることで、シャーシ14の光出射部14bを覆うとともに、液晶パネル11と拡散板15aとの間に介在して配される。光学シート15bは、拡散板15aよりも板厚が薄いシート状をなしていて合計で4枚が備えられている。具体的には、光学シート15bは、光に等方性集光作用を付与するマイクロレンズシート15b1と、光に異方性集光作用を付与するプリズムシート15b2と、光を偏光反射する反射型偏光シート15b3と、から構成される。光学シート15bは、裏側からマイクロレンズシート15b1、プリズムシート15b2、反射型偏光シート15b3の順で積層されている。
マイクロレンズシート15b1は、基材と、基材における表側の板面に設けられるマイクロレンズ部と、を有しており、このうちのマイクロレンズ部が、X軸方向及びY軸方向に沿って多数ずつマトリクス状(行列状)に並ぶ形で平面配置される単位マイクロレンズから構成されている。単位マイクロレンズは、平面に視て略円形をなすとともに全体として略半球状をなす凸レンズとされる。このような構成により、マイクロレンズシート15b1は、光に対し、X軸方向及びY軸方向について等方的に集光作用(異方性集光作用)を付与するものとされる。プリズムシート15b2は、基材と、基材における表側の板面に設けられるプリズム部と、を有しており、このうちのプリズム部が、X軸方向に沿って延在するとともにY軸方向に沿って多数並んで配される単位プリズムから構成されている。単位プリズムは、平面に視てX軸方向に並行するレール状(線状)をなすとともにY軸方向に沿った断面形状が略二等辺三角形状とされる。このような構成により、プリズムシート15b2は、光に対し、Y軸方向(単位プリズムの並び方向、単位プリズムの延在方向と直交する方向)について選択的に集光作用(異方性集光作用)を付与するものとされる。反射型偏光シート15b3は、光を偏光反射する反射型偏光フィルムと、反射型偏光フィルムを表裏から挟み込む一対の拡散フィルムと、から構成される。反射型偏光フィルムは、例えば屈折率の互いに異なる層を交互に積層した多層構造を有しており、光に含まれるp波を透過させ、s波を裏側へ反射させる構成となっている。反射型偏光フィルムによって反射されたs波は、後述するシャーシ側反射シート20などによって、再度表側に反射され、その際に、s波とp波に分離する。このように、反射型偏光シート15b3は、反射型偏光フィルムを備えることで、本来ならば、液晶パネル11の偏光板によって吸収されるs波を、裏側(シャーシ側反射シート20側)へ反射させることで再利用することができ、光の利用効率(ひいては輝度)を高めることができる。一対の拡散フィルムは、ポリカーボネートなどの合成樹脂材料からなり、反射型偏光フィルム側とは反対側の板面にエンボス加工が施されることで、光に拡散作用を付与するものとされる。
フレーム16は、図2に示すように、全体として液晶パネル11及び光学部材15の外周縁部に沿う枠状をなしており、その断面形状が略ブロック状をなしている。フレーム16は、図4及び図5に示すように、側部14cの第1段部14c1に載せられた拡散板15aの外周縁部に対して表側から載せられることで、拡散板15a及び後述するシャーシ側反射シート20の各外周縁部を表側から押さえるとともに第1段部14c1との間で挟持するものとされる。一方、フレーム16には、その表側に光学シート15bの外周縁部が載せられて光学シート15bの外周縁部を裏側から支持しており、それにより光学シート15bと拡散板15aとの間に一定の間隔を保持している。このような構成のフレーム16によれば、光学シート15bに付与される厚み方向(Z軸方向)についての保持力が、拡散板15aに付与される厚み方向についての保持力よりも相対的に低くなるので、光学シート15bについては熱膨張や熱収縮に伴う伸縮を逃がし易くなり、そのような伸縮に伴って生じ得る皺などの発生を抑制することができる。しかも、フレーム16に載せられる光学シート15bの外周縁部が、フレーム16及び拡散板15aの外周縁部と平面に視て重畳する配置となっているので、仮にフレーム16によって表側から押さえられる拡散板15aに対して光学シートを直接載せるようにした場合に比べると、拡散板15aの外周縁部が相対的に外側に配されることになり、もって狭額縁化を図る上で好適となる。
次に、LED17及びLED17が実装されるLED基板18について説明する。LED17は、図4に示すように、LED基板18上に表面実装されるとともにその発光面17aがLED基板18側とは反対側(シャーシ14における)を向いた、いわゆる頂面発光型とされている。LED17は、発光面17aが光学部材15及び出光側反射シート19の板面と対向状をなす位置関係にある。LED17は、LED基板18の板面に固着される基板部上に半導体発光素子であるLEDチップ(LED素子)を樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が1種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。LED17における平面に視た配光分布は、LED17の中心位置にて発光量が最大となり、その中心位置から遠ざかるに連れて発光量が減少する傾向にあり、概ね正規分布に近似したものとなっている。
LED基板18は、図3及び図4に示すように、平面に視てLED17よりも一回り大きな方形状をなしており、シャーシ14内において底部14aのほぼ中央位置に配されている。LED基板18の基材は、シャーシ14と同じアルミ系材料などの金属製とされ、その表面に絶縁層を介して銅箔などの金属膜からなる配線パターン(図示せず)が形成され、さらには最外表面には、白色を呈する反射層(図示せず)が形成された構成とされる。この反射層によりLED17から出射されてLED基板18側に戻された光を反射することで、その反射光を表側に向けて立ち上げて出射光として利用することが可能とされる。なお、LED基板18の基材に用いる材料としては、セラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。このLED基板18の基材の板面のうち、表側を向いた板面(光学部材15側を向いた板面)には、上記した構成のLED17が表面実装されており、ここが実装面18aとされる。LED基板18には、その実装面18aのほぼ中心にLED17が1つのみ実装されている。なお、LED基板18には、図示しない配線部材を介して図示しないLED駆動基板(光源駆動基板)から駆動電力が供給されるようになっている。
シャーシ側反射シート20は、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされており、図2から図5に示すように、シャーシ14の内面をほぼ全域にわたって覆う大きさを有している。このシャーシ側反射シート20によりシャーシ14内の光を表側(光出射側、光学部材15側)に向けて反射させることができる。シャーシ側反射シート20は、全体としてはシャーシ14の内面に倣って略擂鉢状をなしており、底部14aに沿って配される底側反射部20aと、側部14cに沿って配されるよう底側反射部20aの各外端から表側に立ち上がるとともに底側反射部20aに対して傾斜状をなす4つの立ち上がり反射部20bと、各立ち上がり反射部20bの外端から外向きに延出するとともにシャーシ14の側部14cの第1段部14c1に載せられる延出部(外縁部)20cと、から構成されている。
シャーシ側反射シート20の底側反射部20aは、図4及び図5に示すように、シャーシ14の底部14a、光学部材15及び出光側反射シート19の板面に並行する形で延在する構成とされているため、光学部材15及び出光側反射シート19までのZ軸方向についての各間隔が面内の全域にわたってそれぞれほぼ一定とされている。底側反射部20aには、LED基板18と平面に視て重畳する位置にLED基板18を挿通する挿通孔(光源挿通孔)20dが開口して設けられている。この挿通孔20dは、シャーシ14におけるLED基板18の平面配置に対応してX軸方向及びY軸方向について底側反射部20aのほぼ中心に配置されている。立ち上がり反射部20bは、立ち上がり基端位置から立ち上がり先端位置に至るまで底側反射部20a、光学部材15及び出光側反射シート19の板面に対して傾斜状をなしている。従って、立ち上がり反射部20bと光学部材15との間のZ軸方向についての間隔は、立ち上がり基端位置から立ち上がり先端位置へ向けて連続的に漸次減少するものとされており、立ち上がり基端位置にて最大(底側反射部20aと光学部材15との間のZ軸方向についての間隔とほぼ等しい大きさ)となり、立ち上がり先端位置にて最小となっている。立ち上がり反射部20bは、底側反射部20aに対して傾斜状をなしていることで、反射光に所定の角度付けをしてバックライト装置12の外端付近へと導くことができる。
出光側反射シート19は、上記したシャーシ側反射シート20と同様に、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされている。出光側反射シート19は、好ましくは、シャーシ側反射シート20と同一材料からなるものとされて部材の共通化が図られており、それにより部材調達コストを低下させることができる。出光側反射シート19は、図4及び図5に示すように、Z軸方向(光学部材15の板面の法線方向)について、LED17と光学部材15を構成する拡散板15aとの間に介在する形で配されていてその表面にて光を反射するものとされる。つまり、出光側反射シート19は、Z軸方向についてLED17と拡散板15aとの間の中間位置に配置されていてLED17及び拡散板15aに対してそれぞれ所定の間隔を空けて対向している。出光側反射シート19は、図3に示すように、平面に視て方形状をなしており、その平面に視た大きさがシャーシ側反射シート20の底側反射部20a(シャーシ14の底部14a)の同大きさよりも小さなものとされる。より詳しくは、出光側反射シート19は、ほぼ正方形状とされており、各辺の長さ寸法が底側反射部20aの短辺寸法よりも少し小さなものとされる。出光側反射シート19は、底側反射部20aと同心状に配されており、底側反射部20aにおける長辺方向(X軸方向)についての中央側部分に対して平面に視て重畳するものの、底側反射部20aにおける長辺方向についての両端側部分に対しては平面に視てそれぞれ非重畳とされる。出光側反射シート19は、LED17と平面に視て重畳する部分を含むLED配置部19aと、LED配置部19aの周りのLED非配置部19bと、に区分される。LED配置部19aは、LED17と重畳する部分と、その周りを取り囲んでLED17とは非重畳とされる枠状部分と、からなる。LED非配置部19bは、出光側反射シート19に占める面積比率がLED配置部19aの同面積比率よりも大きなものとされる。
出光側反射シート19には、複数の開口部22が所定の分布でもって平面配置されることで、LED17から発せられた光を全て反射することなく、光の一部を透過するものとされる。そして、出光側反射シート19は、図6に示すように、複数の開口部22の分布によってその面内における単位面積当たりの透過光量に係る分布が制御されている。具体的には、開口部22は、出光側反射シート19のうちLED非配置部19bのみに選択的に形成されており、LED配置部19aには非形成とされている。従って、LED17から発せられた光は、開口部22が非形成とされたLED配置部19aを透過することが殆どなく、開口部22が形成されたLED非配置部19bを透過するものとされている。これにより、LED配置部19aにおける単位面積当たりの開口面積及び透過光量と、LED非配置部19bにおける単位面積当たりの開口面積及び透過光量と、を比較したとき、前者が後者よりも少なく、逆に後者が前者よりも多くなっている。言い換えると、LED配置部19aは、光反射率が相対的に高くて光透過率が相対的に低くなっているのに対し、LED非配置部19bは、光反射率が相対的に低くて光透過率が相対的に高くなっている。ここで、LED17における平面に視た配光分布を中心側の多発光領域と外周側の少発光領域とに区分したとき、出光側反射シート19がZ軸方向について正規の取付位置に配置されていれば、LED配置部19aが多発光領域と平面に視て重畳し、LED非配置部19bが少発光領域と平面に視て重畳するよう配される。
さらには、複数の開口部22は、図6に示すように、LED非配置部19bにおいてLED17の外形に倣ってマトリクス状に平面配置されており、平面に視て中央側(LED配置部19a側)から外周端側へ向かうに連れて、つまりLED配置部19a(LED17)から遠ざかるに連れて径寸法及び開口面積が大きくなり、逆に外周端側から中央側へ向かうに連れて、つまりLED配置部19aに近づくに連れて径寸法及び開口面積が小さくなっている。LED非配置部19bの面内に配された複数の開口部22のうち、出光側反射シート19における最外周端の四隅の角位置に配されたものに係る径寸法及び開口面積が最大となり、最内周端にあってLED配置部19aに隣接するものに係る径寸法及び開口面積が最小となっている。このように、開口部22の径寸法及び開口面積は、平面に視たLED配置部19a(LED17)からの距離に比例する形で変化するものとされる。このような構成により、LED非配置部19bにおける単位面積当たりの開口面積及び透過光量は、平面に視たLED配置部19a(LED17)からの距離に比例する形で変化することになり、もって拡散板15aに照射される光量がその面内において均一化されるようになっている。このように出光側反射シート19における開口部22の分布によって、出光側反射シート19における単位面積当たりの透過光量に係る分布を制御しているので、出光側反射シート19自身の光反射率や光透過率については全域にわたって一定とすることが可能となり、もって出光側反射シート19の製造コストを低廉化する上で好適となる。
支持部材21は、ポリカーボネートなどの合成樹脂製とされており、表面が光の反射性に優れた白色を呈する。支持部材21は、図5に示すように、シャーシ14の底部14aと光学部材15を構成する拡散板15aとの間に介在する形で配されて拡散板15aを支持するものとされる。支持部材21は、シャーシ14の底部14a及びシャーシ側反射シート20の底側反射部20aの各板面に沿う本体部21aと、本体部21aから裏側、つまり底部14a及び底側反射部20a側に向けて突出して底部14aに固定される固定部21bと、本体部21aから表側、つまり拡散板15a側に向けて突出して拡散板15aにおける裏側の板面に当接される支持部21cと、を少なくとも備える。本体部21aは、平面に視て略円形状をなしており、底側反射部20aを底部14aとの間で挟み込んで保持するものとされる。固定部21bは、底部14aに開口形成された取付孔14a1を通して底部14aの裏側に突き出すとともに取付孔14a1の孔縁に対して弾性係止する複数の弾性係止片を有している。なお、シャーシ側反射シート20の底側反射部20aには、取付孔14a1に連通する連通孔20a1が開口形成されている。支持部21cは、径寸法が基端側から先端側に向けて次第に減少する略円錐状をなしており、拡散板15aを裏側から支持することで、拡散板15aに撓みや反りなどの変形が生じ難くなっている。
そして、支持部材21は、図6及び図7に示すように、出光側反射シート19と平面に視て重畳する位置に配されて出光側反射シート19を裏側、つまり底部14a側から支持するとともにLED17に対する出光側反射シート19の平面配置を固定化するものとされる。詳しくは、支持部材21は、出光側反射シート19のうちのLED非配置部19bと平面に視て重畳する配置とされていて支持部21cが開口部22に挿通されている。より具体的には、支持部材21は、出光側反射シート19における四隅の角部と平面に視て重畳する位置に4つがそれぞれ配置されており、それぞれの支持部21cが、LED非配置部19bの面内に配された複数の開口部22のうち、最外周端の四隅の角位置に配されて径寸法及び開口面積が最大となる4つの開口部22にそれぞれ挿通されている。これにより、支持部材21の支持部21cを最大限に太くすることができるので、拡散板15a及び出光側反射シート19をより安定的に支持することができる。開口部22に挿通された支持部21cは、出光側反射シート19をその厚さ方向(Z軸方向)に貫通していて、先端部が拡散板15aに対して当接されるのに対し、開口部22内に通された部分が出光側反射シート19における開口部22の開口縁に対して当接されている。支持部21cのうち、正規の取付位置とされた出光側反射シート19の開口部22に通される部分の径寸法は、支持部21cが通される開口部22の径寸法とほぼ同じかそれよりもやや小さい程度とされている。支持部21cが出光側反射シート19における開口部22の開口縁に対して当接されることで、出光側反射シート19がその板面に沿う方向(X軸方向及びY軸方向)についての全方位に関して位置決めされる。さらには、支持部材21には、出光側反射シート19を裏側から支持する支持突部21dが支持部21cの外面から突出する形で設けられている。支持突部21dは、支持部21cのうち、正規の取付位置とされた出光側反射シート19の開口部22に通される部分に対して裏側に隣接する位置に配されており、支持部21cの外周面から全周にわたって径方向に沿って外側に突き出す鍔状をなしている。この支持突部21dが出光側反射シート19における開口部22の開口縁に対して裏側から当接されることで、出光側反射シート19がZ軸方向について正規位置からLED17に近づくような位置ずれが生じ難くなっている。
以上のように、出光側反射シート19は、支持部材21によって底部14a側から支持されるとともにLED17に対する平面配置が固定化されることで、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向についてそれぞれLED17に対する位置決めが図られる。これにより、出光側反射シート19の光学性能が良好に発揮され、もって拡散板15aの出射光に輝度ムラが生じ難いものとなる。また、支持部材21が拡散板15aの支持機能と出光側反射シート19の位置決め機能とを併有しているので、部品点数の削減などが図られる。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。上記した構成の液晶表示装置10の電源をONすると、図示しないコントロール基板のパネル制御回路により液晶パネル11の駆動が制御されるとともに、図示しないLED駆動回路基板のLED駆動回路からの駆動電力がLED基板18のLED17に供給されることでその駆動が制御される。点灯されたLED17からの光は、図4及び図5に示すように、直接的に光学部材15に照射されたり、出光側反射シート19やシャーシ側反射シート20により反射されて間接的に光学部材15に照射されたりして光学部材15にて所定の光学作用が付与された後に液晶パネル11へと照射されることで、液晶パネル11の表示領域にて画像の表示に利用される。以下、バックライト装置12に係る作用について詳しく説明する。
LED17から表側に向けて発せられた光は、その殆どがZ軸方向についてLED17と拡散板15aとの間に介在する形で配される出光側反射シート19のLED配置部19aへと向かってLED配置部19aにより一旦反射される。LED17から出光側反射シート19のLED非配置部19bへと向かう光については、LED非配置部19bにて反射されるか開口部22を通って直接的に拡散板15aへと照射される。このうち、拡散板15aに直接的に照射される光には、拡散板15aのうちLED17の直上部分に照射されるものが殆ど含まれないものとされる。出光側反射シート19にて反射された光は、裏側へ向かってシャーシ側反射シート20の底側反射部20aにて反射されて再び出光側反射シート19へ向かうか、底側反射部20aまたは立ち上がり反射部20bにて反射されて拡散板15aへ向かう。このうち、再び出光側反射シート19へ向かう光は、出光側反射シート19にて反射されて再び底側反射部20aや立ち上がり反射部20bにて反射されるか開口部22を通って拡散板15aへと向かうものとされる。立ち上がり反射部20bにより反射される光には、底側反射部20aに対する立ち上がり反射部20bの傾斜角度に基づく角度付けがなされることで、拡散板15aに対してその面内に適度に拡散する形で照射されるようになっている。このように、LED17から発せられた光の殆どについては、出光側反射シート19及びシャーシ側反射シート20により繰り返し反射されることで、拡散板15aに対して万遍なく照射されることになり、拡散板15aのうちLED17の直上部分に対する照射光量が局所的に多くなることが避けられる。これにより、拡散板15aに照射される光量がその面内において均一化され、拡散板15aの出射光に輝度ムラが生じ難くなっている。
ところで、出光側反射シート19が奏する上記のような光学作用は、出光側反射シート19とLED17との位置関係が適切なものに保たれることが前提となっている。つまり、出光側反射シート19が正規の取付位置からX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のいずれかに位置ずれした場合には、出光側反射シート19の光学作用が適切に発揮されなくなり、拡散板15aに照射される光量に係る面内分布にムラが生じるおそれがある。例えば、出光側反射シート19が正規の取付位置からX軸方向またはY軸方向について位置ずれした場合には、LED配置部19a及びLED非配置部19bがLED17に対して偏心配置されることになるため、LED17の配光分布における多発光領域の一部(少発光領域に隣接する領域)がLED配置部19aとは非重畳となってLED非配置部19bと重畳する配置となり得る。そうなると、LED非配置部19bの一部に少発光領域よりも多い光が照射されるため、その光が開口部22を通って拡散板15aにおける特定の箇所に局所的に照射され、結果として当該照射箇所が局所的に明るい明部として使用者に視認されるおそれがある。一方、出光側反射シート19が正規の取付位置からZ軸方向についてLED17に近づくよう位置ずれした場合には、LED17の配光分布における多発光領域に加えて少発光領域の一部(多発光領域に隣接する領域)がLED配置部19aと重畳する配置となり得る。そうなると、LED配置部19aに照射される光量が増加してLED非配置部19bに照射される光量が減少することになり、それに伴って出光側反射シート19と底側反射部20aとの間で反射される光の分布や開口部22を通る光の分布が、出光側反射シート19に係るZ軸方向についての位置ずれ量に応じて変動することになる。結果として、拡散板15aのうちLED17の直上部分において光量が不足しがちとなって、その部分が局所的に暗い暗部として使用者に視認されるおそれがある。
その点、本実施形態に係る出光側反射シート19は、図6及び図7に示すように、拡散板15aを支持する支持部材21によって裏側から支持されるとともに、開口部22に支持部材21の支持部21cが挿通されて支持部21cが開口部22の開口縁に当接されているので、Z軸方向についてLED17に近づくよう変位する位置ずれの発生が抑制されるとともに、X軸方向及びY軸方向についての配置が位置ずれが生じ難いものとなる。これにより、LED17に対する出光側反射シート19を構成するLED配置部19a及びLED非配置部19b(各開口部22)のX軸方向及びY軸方向についての位置関係及びZ軸方向についての位置関係が適切な状態に維持されるので、出光側反射シート19の光学機能を適切に発揮させることができる。もって、LED17の光を拡散板15aに対してその面内において均一に照射させることができ、その結果拡散板15aからの出射光が面内において均一化されて輝度ムラが視認され難いものとなる。
以上説明したように本実施形態のバックライト装置(照明装置)12は、LED(光源)17と、LED17が配される底部14aとLED17に対して底部14a側とは反対側に配されて光を出射させる光出射部14bとを有するシャーシ14と、光出射部14bを覆う形で配される光学部材15に含まれる拡散板15aと、LED17と光学部材15に含まれる拡散板15aとの間に介在する形で配されて光を反射する出光側反射シート(出光側反射部材)19であって、少なくともLED17と重畳する部分を含むLED配置部(光源配置部)19aが、その周りのLED非配置部(光源非配置部)19bよりも単位面積当たりの透過光量が少ない出光側反射シート19と、底部14aと光学部材15に含まれる拡散板15aとの間に介在する形で配されて光学部材15に含まれる拡散板15aを支持する支持部材21であって、出光側反射シート19と重畳する位置に配されて少なくとも出光側反射シート19を底部14a側から支持するとともにLED17に対する出光側反射シート19の平面配置を固定化する支持部材21と、を備える。
このようにすれば、LED17から発せられた光は、LED17と光学部材15に含まれる拡散板15aとの間に介在する形で配される出光側反射シート19により反射されるなどしてシャーシ14の光出射部14bに配された光学部材15に含まれる拡散板15aに到達し、そこで光学作用を付与されつつ外部へ出射される。出光側反射シート19は、少なくともLED17と重畳する部分を含むLED配置部19aが、その周りのLED非配置部19bよりも単位面積当たりの透過光量が少ないものとされているから、光学部材15に含まれる拡散板15aに照射される光量がその面内において均一化されるようになっている。
光学部材15に含まれる拡散板15aは、シャーシ14の底部14aと光学部材15に含まれる拡散板15aとの間に介在する形で配される支持部材21により支持されるので、撓みや反りなどの変形が生じ難くなる。そして、光学部材15に含まれる拡散板15aを支持する支持部材21は、出光側反射シート19と重畳する位置に配されて少なくとも出光側反射シート19を底部14a側から支持するとともにLED17に対する出光側反射シート19の平面配置を固定化するものとされるから、出光側反射シート19がLED17に近づくような位置ずれが生じ難くなるとともに、LED17に対する出光側反射シート19の平面配置が位置ずれし難くなる。これにより、出光側反射シート19の光学性能が良好に発揮され、もって光学部材15に含まれる拡散板15aの出射光に輝度ムラが生じ難いものとなる。また、支持部材21が光学部材15に含まれる拡散板15aの支持機能と出光側反射シート19の位置決め機能とを併有しているので、部品点数の削減などが図られる。
また、出光側反射シート19には、光を透過する開口部22が複数設けられていて、LED配置部19aがLED非配置部19bよりも単位面積当たりの開口面積が小さい。このようにすれば、LED配置部19aは、LED非配置部19bよりも単位面積当たりの開口面積が小さいので、それに応じて開口部22を透過する透過光量も少なくなる。このように出光側反射シート19における単位面積当たりの開口面積に係る分布によってLED配置部19aとLED非配置部19bとで単位面積当たりの透過光量を異ならせることができる。従って、出光側反射シート19自身の光反射率や光透過率については全域にわたって一定とすることが可能となり、出光側反射シート19の製造コストを低廉化する上で好適となる。
また、支持部材21は、複数の開口部22のいずれかに挿通されてその開口縁に当接する。このようにすれば、出光側反射シート19は、複数の開口部22のいずれかに挿通される支持部材21がその開口部22の開口縁に当接されることで、LED17に対する平面配置が固定化される。
また、出光側反射シート19は、複数の開口部22における個々の開口面積がLED17から遠ざかるほど大きくなっており、支持部材21は、出光側反射シート19のうちLED非配置部19bと重畳する位置に配される。このようにすれば、LED非配置部19bにおける開口部22の開口面積は、LED配置部19aにおける開口部22の開口面積よりも大きくなる。支持部材21は、出光側反射シート19のうちLED非配置部19bと重畳する位置に配されているので、仮にLED配置部19aと重畳する位置に配された場合に比べると、支持部材21が挿通される開口部22の開口面積が大きなものとなる。これにより、支持部材21を太くすることができるので、光学部材15に含まれる拡散板15aをより安定的に支持することができる。
また、支持部材21には、出光側反射シート19における開口部22の開口縁を底部14a側から支持する支持突部21dが設けられている。このようにすれば、支持突部21dによって出光側反射シート19における開口部22の開口縁を底部14a側から支持することで、出光側反射シート19がLED17に近づくような位置ずれが生じ難くなる。
本実施形態に係る液晶表示装置10は、上記記載のバックライト装置12と、バックライト装置12から照射される光を利用して画像を表示する液晶パネル(表示パネル)11と、を備える。このような構成の液晶表示装置10によれば、バックライト装置12からの光に輝度ムラが生じ難いものとなっているから、表示品位に優れた表示を実現することができる。
本実施形態に係るテレビ受信装置10TVは、上記記載の液晶表示装置10を備える。このようなテレビ受信装置10TVによれば、液晶表示装置10の表示品位が優れたものとされているから、表示品位に優れたテレビ画像の表示を実現することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図8または図9によって説明する。この実施形態2では、支持部材121の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る支持部材121には、図8に示すように、出光側反射シート119における開口部122の開口縁が係止される係止溝23が形成されている。係止溝23は、支持部材121を構成する支持部121cのうち、Z軸方向について出光側反射シート119と重なり合う部分、つまり正規の取付位置とされた出光側反射シート119における開口部122内に通される部分を凹ませることで形成されている。係止溝23は、支持部121cにおける上記部分を全周にわたって凹ませて形成されており、それにより支持部121cは、局所的に縮径されている。支持部121cのうち係止溝23が形成された部分の径寸法は、支持部121cが挿通される開口部122の径寸法とほぼ同じかそれよりもやや小さい程度とされるのに対し、支持部121cのうち係止溝23に対してZ軸方向について図8に示す上下に隣接する部分の径寸法は、上記開口部122の径寸法よりも大きなものとされる。従って、図9に示す状態から出光側反射シート119の開口部122内に支持部121cが通される過程では、一時的に出光側反射シート119が開口部122を拡径するよう弾性的に変形され、出光側反射シート119がZ軸方向について係止溝23と重なり合う位置に達すると、図8に示すように、出光側反射シート119が復元されて開口部122の開口縁に係止溝23の溝縁が係止される。これにより、出光側反射シート119が正規の取付位置からX軸方向及びY軸方向についての全方位に関して位置決めされるとともに、Z軸方向について表裏のいずれにも(LEDに近づく側と遠ざかる側のいずれにも)位置決めされる。なお、本実施形態では、支持部121cに係止溝23が形成されるのに伴って上記した実施形態1に記載した支持突部21dが除去されている。
以上説明したように本実施形態によれば、支持部材121には、出光側反射シート119における開口部122の開口縁が係止される係止溝23が形成されている。このようにすれば、係止溝23に出光側反射シート119における開口部122の開口縁が係止されることで、出光側反射シート119がLEDに近づくような位置ずれが生じ難くなる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図10から図12によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1からLED217の設置数などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED217及びLED基板218は、図10及び図12に示すように、シャーシ214の底部214aにおける長辺方向(X軸方向)に沿って3つずつが間隔を空けて並んで配されている。3つずつのLED217及びLED基板218は、底部214aにおける長辺方向の中央位置に配されるものと、同中央位置と長辺方向の両端位置との中間位置にそれぞれ配されるものと、が含まれる。3つずつのLED217及びLED基板218は、いずれも底部214aにおいて短辺方向(Y軸方向)の中央位置に配されている。出光側反射シート219は、底部214aよりも一回り小さな横長の方形状をなしており、底部214aの外周端部を除く殆どの部分に対して平面に視て重畳するものとされる。出光側反射シート219には、LED217と平面に視て重畳する部分を含むLED配置部219aが3つ、X軸方向に沿って間隔を空けて並ぶ形で備えられている。出光側反射シート219のうち、3つのLED配置部219aを除いた部分が、複数の開口部222が形成されたLED非配置部219bとされている。複数の開口部222は、その径寸法及び開口面積が各LED217からの距離に比例するよう変化するものとされており、出光側反射シート219における最外周端位置と、X軸方向について隣り合うLED配置部219aの中間位置と、に配される開口部222の径寸法及び開口面積が最大とされている。
そして、支持部材221は、図11に示すように、出光側反射シート219における最外周端の四隅の角位置と、X軸方向(LED217の並び方向)について隣り合うLED217の中間位置と、に合計で6つが配置されている。つまり、各支持部材221の支持部221cが挿通される各開口部222は、いずれも径寸法及び開口面積が最大となっているので、各支持部221cを極力太くすることができ、もって拡散板215a及び出光側反射シート219が安定的に支持されるようになっている。X軸方向について隣り合うLED217の中間位置にそれぞれ配される2つの支持部材221は、Y軸方向について出光側反射シート219の中央位置に配されており、X軸方向について各LED217と直線状に並ぶ配置とされている。本実施形態に係る出光側反射シート219は、LED217の設置数の増加に伴って上記した実施形態1に記載したものよりも大型化するものの、四隅の角位置に配される4つの支持部材221によって支持されるのに加えて、X軸方向について隣り合うLED217の中間位置に配される2つの支持部材221によって支持されることで安定的な支持及び位置決めが図られるようになっている。
以上説明したように本実施形態によれば、LED217は、底部214aに沿って複数が間隔を空けて並んで配されており、支持部材221は、少なくともLED217の並び方向について隣り合うLED217の間に配される。このように、複数のLED217が底部214aに沿って間隔を空けて並んで配される構成においては、出光側反射シート219が大型化する傾向にあるものの、出光側反射シート219を底部214a側から支持する支持部材221が少なくともLED217の並び方向について隣り合うLED217の間に配されることで、出光側反射シート219を安定的に支持することができる。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図13によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1から出光側反射シート319の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る出光側反射シート319は、図13に示すように、シャーシ314の底部314a及び拡散板315aの板面に並行する平坦状部24と、平坦状部24におけるY軸方向についての両外端からそれぞれ突出して平坦状部24から遠ざかるに従って拡散板315aに近づくよう傾斜状をなす一対の傾斜状部25と、を有している。このうち、平坦状部24は、その全域が底部314a及びシャーシ側反射シート320の底側反射部320aと平面に視て重畳する配置とされるのに対し、傾斜状部25は、その殆どが短辺側の側部314c及び立ち上がり反射部320bと平面に視て重畳する配置とされる。平坦状部24は、LED配置部319aとLED非配置部319bとから構成されるのに対し、傾斜状部25は、その全域がLED非配置部319bとされる。従って、傾斜状部25には、その全域にわたって開口部が形成されている。なお、図13では、開口部の図示を省略している。傾斜状部25は、立ち上がり基端側から立ち上がり先端側に向けて拡散板315aとの間の間隔が次第に狭くなるよう、平坦状部24に対して傾斜状をなしている。本実施形態では、傾斜状部25は、平坦状部24に対してなす傾斜角度が、短辺側の側部314c及び立ち上がり反射部320bが底部314a及び底側反射部320aに対してなす傾斜角度よりも小さなものとされている。従って、傾斜状部25と短辺側の側部314c及び立ち上がり反射部320bとの間の間隔は、立ち上がり基端側(平坦状部24側、底部314a及び底側反射部320a側)から立ち上がり先端側に近づくほど狭くなるものとされる。傾斜状部25は、短辺側の立ち上がり反射部320bと対向配置されているので、LED317からの光を短辺側の立ち上がり反射部320bとの間で繰り返し反射することができ、それによりその反射光をシャーシ314及び拡散板315aにおける外周端側へと効率的に導くことができる。もって、光量不足が最も懸念される拡散板315aの外周端部に暗部が生じ難いものとなる。
そして、支持部材321には、出光側反射シート319における平坦状部24と重畳する位置に配されるものと、傾斜状部25と重畳する位置に配されるものと、が含まれている。詳しくは、支持部材321には、平坦状部24における四隅の角位置に対して重畳する4つの支持部材321と、傾斜状部25における立ち上がり先端側の角位置に対して重畳する4つの支持部材321と、が含まれている。このように、傾斜状部25は、立ち上がり先端側の角位置が支持部材321によって支持されるので、平坦状部24に対する傾斜姿勢が安定的に保たれるようになっている。これにより、傾斜状部25の光学性能が安定的に発揮される。また、傾斜状部25と重畳する位置に配される支持部材321は、シャーシ314における側部314cに取り付けられているので、支持部321cの高さ寸法が、平坦状部24と重畳する位置に配される支持部材321の支持部321cの高さ寸法よりも小さくなっている。
以上説明したように本実施形態によれば、出光側反射シート319は、底部314aに並行する平坦状部24と、平坦状部24の外端から突出して平坦状部24から遠ざかるに従って光学部材315に含まれる拡散板315aに近づくよう傾斜状をなす傾斜状部25と、を有しており、支持部材321には、平坦状部24と重畳する位置に配されるものと、傾斜状部25と重畳する位置に配されるものと、が含まれている。このようにすれば、出光側反射シート319が平坦状部24に加えて傾斜状部25を有しているので、LED317から発せられた光を傾斜状部25により反射することでその反射光をシャーシ314及び光学部材315に含まれる拡散板315aの外端付近まで効率的に導くことができ、それにより輝度ムラがより生じ難いものとなる。支持部材321に、平坦状部24と重畳する位置に配されるものに加えて傾斜状部25と重畳する位置に配されるものが含まれているから、傾斜状部25を有する出光側反射シート319の光学性能が良好に発揮される。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図14または図15によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1から支持部材421の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る支持部材421は、図14及び図15に示すように、シャーシの底部と出光側反射シート419との間に介在する形で配される出光側反射シート支持部(出光側反射部材支持部)26と、出光側反射シート419と拡散板との間に介在する形で配される拡散板支持部(光学部材支持部)27と、の二部品構成とされており、これらが相互に取り付けられることで一体化されている。出光側反射シート支持部26は、図示しない本体部及び固定部を有するのに加えて、支持部421cのうちの基端位置から出光側反射シート419の開口部422に挿通される位置までの部分と、出光側反射シート419を裏側から支持する支持突部421dと、を有している。拡散板支持部27は、支持部421cの残りの部分(出光側反射シート419の表側位置から先端位置までの部分)と、出光側反射シート419を表側から押さえる押さえ突部28と、を有している。押さえ突部28は、支持突部421dとの間で出光側反射シート419を挟み込んで保持するものとされる。
そして、拡散板支持部27には、出光側反射シート支持部26に対する取付面を部分的に突出させることで取付凸部27aが設けられているのに対し、出光側反射シート支持部26には、拡散板支持部27に対する取付面を部分的に凹ませることで取付凸部27aが凹凸嵌合される取付凹部26aが設けられている。組み付けに際しては、図15に示す状態から出光側反射シート419が出光側反射シート支持部26に対して取り付けられると、出光側反射シート支持部26における支持部421cの先端部が出光側反射シート419の開口部422内に挿通されるとともに、支持突部421dによって出光側反射シート419の開口部422の開口縁が裏側から支持される。その後、出光側反射シート支持部26に対して拡散板支持部27が取り付けられると、取付凸部27aが取付凹部26aに対して凹凸嵌合されるとともに、押さえ突部28によって出光側反射シート419の開口部422の開口縁が表側から押さえられる。このとき、出光側反射シート419は、支持突部421dと押さえ突部28との間に挟み込まれることで、Z軸方向について表裏いずれにも位置決めされるとともに、X軸方向及びY軸方向についても位置決めされる。また、拡散板支持部27は、取付凸部27aが取付凹部26aに対して凹凸嵌合されることで、出光側反射シート支持部26に対して取付状態に保持される。
以上説明したように本実施形態によれば、支持部材421は、底部と出光側反射シート419との間に介在する形で配される出光側反射シート支持部(出光側反射部材支持部)26と、出光側反射シート419と光学部材に含まれる拡散板との間に介在する形で配され出光側反射シート支持部26に対して取り付けられて出光側反射シート支持部26との間で出光側反射シート419を挟み込む拡散板支持部(光学部材支持部)27と、から構成される。このようにすれば、出光側反射シート支持部26により出光側反射シート419を底部側から支持した状態で拡散板支持部27を出光側反射シート支持部26に対して取り付けると、拡散板支持部27と出光側反射シート支持部26との間に出光側反射シート419が挟み込まれることで、LEDに対する出光側反射シート419の平面配置が固定化される。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図16によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態1からLED517の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED517は、図16に示すように、LED基板518においてX軸方向及びY軸方向に沿って3つ(複数)ずつマトリクス状に並んで配されている。これら9つのLED517は、1枚のLED基板518上に実装されている。出光側反射シート519におけるLED配置部519aは、上記した9つのLED517からなるLED群に対して平面に視て重畳する部分を少なくとも有している。このような構成においても、上記した実施形態1と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図17によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1から支持部材621による出光側反射シート619の支持形態を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る支持部材621は、図17に示すように、出光側反射シート619における外縁を裏側から支持している。つまり、この支持部材621は、支持部621cが出光側反射シート619の開口部622に挿通されることがないものとされており、支持部621c及び支持突部621dが出光側反射シート619における外縁にそれぞれ当接されることで、出光側反射シート619をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向について位置決めしている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、出光側反射シートに形成する複数の開口部の径寸法及び開口面積をLEDに対する位置関係に応じて変化させる場合を示したが、それ以外にも例えば複数の開口部の径寸法及び開口面積を一律とし、出光側反射シートにおける単位面積当たりの開口部の数、つまり開口部の分布密度をLEDに対する位置関係に応じて変化させるようにしても構わない。
(2)上記した各実施形態以外にも、出光側反射シートのLED非配置部における複数の開口部の具体的な配置に関しては、適宜に変更可能である。例えば複数の開口部の中心を結ぶ線が円形や楕円形などの非直線状の軌跡を描くような配置を採ることが可能である。その場合、複数の開口部の中心を結ぶ線が、LEDの配光分布の外形に倣うようにするのが好ましい。
(3)上記した各実施形態では、出光側反射シートに透過光量を制御するための開口部を形成した場合を示したが、それ以外にも例えば出光側反射シートに光を所定の割合でもって透過する半透過部を部分的に形成し、その半透過部の面積比率をLEDに対する位置関係に応じて変化させることで、出光側反射シートの透過光量を制御することも可能である。より具体的には、出光側反射シートの材料として光透過性を有するものを用いるようにし、出光側反射シートの表面にエンボス加工やシボ加工などを施して粗面を形成することで半透過部を設けるようにすればよい。
(4)上記した(3)に記載したような出光側反射シートにおいて、上記した各実施形態のように複数の開口部を設けるようにしてもよい。
(5)上記した各実施形態以外にも、出光側反射シートに対する支持部材の平面配置及び設置数などは適宜に変更可能である。例えば、出光側反射シートにおける複数の開口部のうち、径寸法及び開口面積が最大ではない開口部に対して支持部が挿通されるような位置に支持部材を配置することも可能である。また、支持部材が出光側反射シートの外周端位置であって角位置以外の位置に配置されていても構わない。
(6)上記した各実施形態以外にも、出光側反射シートにおけるLED配置部とLED非配置部との具体的な面積比率は、適宜に変更可能である。
(7)上記した各実施形態では、光学部材に含まれる拡散板が支持部材によって支持される構成を示したが、拡散板以外の光学部材を支持部材によって支持するようにすることも可能である。
(8)上記した各実施形態以外にも、光学部材を構成する光学シートの具体的な枚数、種類、積層順などについては適宜に変更可能である。他の光学シートとしては、拡散シートや蛍光体を有する波長変換シートなどを用いることが可能である。また、光学シートとして同じ種類のものを複数枚用いることも可能である。
(9)上記(8)において光学シートとして波長変換シートを用いる場合には、LEDとしては、青色を単色発光するものや、マゼンタ色光を発光するものや、シアン色光を発光するものを用いるようにし、波長変換シートとしては、上記LEDの光に含まれる青色の光を励起光としてLEDの発光光の補色となる色の蛍光光を発する蛍光体(緑色光を発する緑色蛍光体、赤色光を発する赤色蛍光体、黄色光を発する黄色蛍光体など)を含有するものを用いるのが好ましい。
(10)上記した実施形態1では、LEDがシャーシの底部及び出光側反射シートにおける中央位置に配置された場合を示したが、底部及び出光側反射シートにおけるLEDの平面配置は、中央位置以外にも適宜に変更可能である。
(11)上記した実施形態2では、係止溝が支持部の外周面の全周にわたって形成された場合を示したが、係止溝が支持部における周方向について部分的に形成されていても構わない。
(12)上記した実施形態3では、隣り合うLEDの間に配される支持部材がLEDと直線状に配置される場合を示したが、隣り合うLEDの間に配される支持部材がLEDと非直線状に配置されていても構わない。また、隣り合うLEDの間に配される支持部材から各LEDまでの距離が等しくなくても構わない。
(13)上記した実施形態3では、3つのLEDがX軸方向に沿って間欠的に並ぶ配置のものを示したが、LEDの具体的な並び数は3つ以外にも適宜に変更可能である。また、複数のLEDがY軸方向に沿って間欠的に並ぶ配置を採ることも可能である。
(14)上記した実施形態4の変形例として、平坦状部に対する傾斜状部の傾斜角度を、底部及び底側反射部に対する側部及び立ち上がり反射部の傾斜角度とほぼ同じまたはそれよりも大きくすることも可能である。
(15)上記した実施形態5以外にも、拡散板支持部と出光側反射部材支持部との具体的な保持構造は、適宜に変更可能である。
(16)上記した実施形態6以外にも、LEDの具体的な設置数は適宜に変更可能である。
(17)上記した実施形態2に記載した構成を、実施形態3〜7に記載した構成に適宜に組み合わせることも可能である。
(18)上記した実施形態3に記載した構成を、実施形態4〜7に記載した構成に適宜に組み合わせることも可能である。
(19)上記した実施形態4に記載した構成を、実施形態5〜7に記載した構成に適宜に組み合わせることも可能である。
(20)上記した実施形態5に記載した構成を、実施形態6,7に記載した構成に適宜に組み合わせることも可能である。
(21)上記した実施形態6に記載した構成を、実施形態7に記載した構成に適宜に組み合わせることも可能である。
(22)上記した各実施形態では、発光面が拡散板と対向状をなす頂面発光型のLEDを用いた場合を示したが、側面発光型のLEDを用いることも可能である。
(23)上記した各実施形態では、シャーシが金属製とされた場合を例示したが、シャーシを合成樹脂製とすることも可能である。
(24)上記した各実施形態では、光学部材がフレームに対して表側に載せられて拡散板との間に間隔が空けられた構成を例示したが、光学部材が拡散板に対して表側に直接載せられる構成を採ることも可能である。その場合、フレームが最も表側に配される光学部材を表側から押さえる構成としたり、フレームが複数の光学部材の間に介在する形で配される構成としたりすることが可能である。
(25)上記した各実施形態では、光源としてLEDを用いたものを示したが、有機ELなどの他の光源を用いることも可能である。
(26)上記した各実施形態では、液晶パネル及びシャーシがその短辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものを例示したが、液晶パネル及びシャーシがその長辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものも本発明に含まれる。
(27)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(28)上記した各実施形態では、透過型の液晶表示装置を例示したが、それ以外にも反射型の液晶表示装置や半透過型の液晶表示装置にも本発明は適用可能である。
(29)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(30)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。具体的には、電子看板(デジタルサイネージ)や電子黒板として使用される液晶表示装置にも本発明は適用することができる。