JP6639179B2 - 車両吸気ダクト - Google Patents
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Description
車体の前側に配置される取入口から、車体に搭載されたエンジン側に該取入口より後側で接続される送出口に繋がる空気流通路を画成する筒状のダクト本体部と、
前記ダクト本体部の取入口側に該ダクト本体部から延出する板状に形成され、板厚方向に貫通する取付孔に通して車体側の設置部に接続される締結手段で固定される取付部と、
前記取付部の後縁に凹むように形成され、車両衝突時における前記設置部の後方への相対変位により破断して前記締結手段が前記取付孔から抜け出すのを許容する破断予定部とを備え、
前記破断予定部は、前記取付部で全周が囲われる前記取付孔の中心を前後方向に通るラインよりも、前記ダクト本体部に繋がる取付部の根元側に形成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、取付部で全周が囲われた取付孔に締結手段を通して設置部に接続する構成であるから、締結手段の芯ズレを防止して、車両吸気ダクトを精度よく取り付けることができる。また、取付孔に嵌めたカラーに締結手段を通す場合に、取付孔に嵌め込んだカラーへの保持力が大きくなるから、車両吸気ダクトを車両に設置する前にカラーが脱落することを防止できる。そして、取付部の後縁において取付孔の中心を前後方向に通るラインよりもダクト本体部に繋がる根元側に破断予定部を形成することで、車両衝突時に設置部が後方へ相対変位した際に、破断予定部に応力を集中させることができる。これにより、取付部において破断予定部を起点として取付孔の後側の開口縁を適切に破断させることができ、取付孔からの締結手段の円滑な抜け出しが許容される。従って、車両衝突時に車両吸気ダクトの後方変位を防止して、車両吸気ダクトの後側に設置された部品との干渉を回避できる。
請求項2に係る発明によれば、車両衝突時に設置部が後方へ相対変位した際に、取付孔から取付部の根元の後端へ向けて応力が作用するので、取付孔の中心から取付部の根元の後端を結んだライン上または当該ラインに近接した位置に破断予定部を形成することで、破断予定部に応力をより効率よく集中させることができる。これにより、破断予定部を起点として取付孔の後側の開口縁をより適切に破断させることができ、取付孔からの締結手段のより円滑な抜け出しが許容される。
請求項3に係る発明によれば、破断予定部が凸角をなすように凹んでいるので、車両衝突時に設置部が後方へ相対変位した際に、破断予定部に応力をより効率よく集中させることができる。これにより、破断予定部を起点として取付孔の後側の開口縁をより適切に破断させることができ、取付孔からの締結手段のより円滑な抜け出しが許容される。
請求項4に係る発明によれば、取付部における取付孔の後側開口縁において破断予定部が比較的脆弱に形成されると共に破断予定部に応力が集中するように配置されているので、車両衝突時に設置部が後方へ相対変位した際に、取付孔の後側開口縁を破断予定部でより円滑に破断させることができる。
請求項5に係る発明によれば、ダクト本体部に繋がる取付部の根元の前後幅を大きくすることができるから、取付部の根元の強度を向上することができる。
次に、実施例に係る車両吸気ダクト20の作用について説明する。車両が衝突した際に、車体の前側に設置されたラジエターおよびラジエターサポート10が後方へ変位し、このとき、ラジエターサポート10の設置部11のナット12に接続したボルト16も後方変位しようとする。そして、ボルト16を通したカラー18から取付部28における取付孔30の後側開口縁に力がかかると、破断予定部32を起点として取付部28の後側開口縁が取付孔30の後方を開放するように破断し、ボルト16およびカラー18の後方変位が許容される(図5参照)。ここで、車両吸気ダクト20は、取付部28の後縁において取付孔30の中心を前後方向に通る前後ラインL1よりもダクト本体部22に繋がる根元側にずらして破断予定部32を形成してあるので、取付孔30の真後ろではなく取付部28の根元側へ向けてかかる応力を破断予定部32に集中させることができる。これにより、車両衝突時に設置部11が後方へ相対変位した際に、取付部28において破断予定部32を起点として取付孔30の後側開口縁をより適切かつ円滑に破断させることができ、取付孔30からのボルト16およびカラー18のスムーズな抜け出しが許容される。車両吸気ダクト20は、送出口26がエアクリーナー14に接続されているので、取付孔30からボルト16およびカラー18が抜け出すことで、設置部11の後方変位に追随することなく取り付けた位置に留まる。従って、車両衝突時に車両吸気ダクト20の後方変位を防止して、車両吸気ダクト20の後側に設置されたラジエター注水部などの部品との干渉を回避できる。また、車両衝突時に、車両吸気ダクト20のダクト本体部22自体が破損してしまうような再起不能な事態を回避できる。
前述した実施例に限らず、例えば以下のようにも変更可能である。
(1)実施例では、取付孔と破断予定部との間の幅が、取付孔の後側開口縁のうちで最小になるように設定したが、取付部は、取付孔と破断予定部との間の幅を、取付孔の後側開口縁のうちの最小部位と同じになるように形成してもよい。この場合であっても、取付部の根元側へ向けて作用する応力が破断予定部に集中するので、破断予定部を起点として取付孔の後側開口縁を破断することができる。
(2)破断予定部をなす凹みの形状は、実施例の形状が好適であるが、スリット状やその他の形状であってもよい。
(3)締結手段は、実施例の構成に限らず、例えばボルトとして段付きボルトを用いることやリベットなど、取付部を設置部に対して固定可能なその他の手段を採用できる。
(4)実施例では、取付部の裏面に凹状部を設けたが、この凹状部を破断予定部から取付孔の縁までの最短距離となる直線状になるように設けてもよい。このような構成とすることで、車両衝突時に取付部をより破断し易くすることができる。
24 取入口,26 送出口,28 取付部,30 取付孔,32 破断予定部,
L1 前後ライン(取付孔の中心を前後方向に通るライン),
L2 傾斜ライン(取付孔の中心から取付部の根元の後端を結んだライン)
Claims (5)
- 車体の前側に配置される取入口から、車体に搭載されたエンジン側に該取入口より後側で接続される送出口に繋がる空気流通路を画成する筒状のダクト本体部と、
前記ダクト本体部の取入口側に該ダクト本体部から延出する板状に形成され、板厚方向に貫通する取付孔に通して車体側の設置部に接続される締結手段で固定される取付部と、
前記取付部の後縁に凹むように形成され、車両衝突時における前記設置部の後方への相対変位により破断して前記締結手段が前記取付孔から抜け出すのを許容する破断予定部とを備え、
前記破断予定部は、前記取付部で全周が囲われる前記取付孔の中心を前後方向に通るラインよりも、前記ダクト本体部に繋がる取付部の根元側に形成された
ことを特徴とする車両吸気ダクト。 - 前記破断予定部は、前記取付孔の中心から前記取付部の根元の後端を結んだライン上または当該ラインに近接する位置に形成された請求項1記載の車両吸気ダクト。
- 前記破断予定部は、前記取付部の後縁において凸角をなすように連なる2つの辺により構成され、該2つの辺のうちで取付部の根元側に連なる辺が直線的に延在するように形成された請求項1または2記載の車両吸気ダクト。
- 前記取付部は、前記取付孔と前記破断予定部との間の幅が、取付孔の後側を画成する開口縁のうちで最小、または該開口縁のうちの最小部位と同じになるように形成された請求項1〜3の何れか一項に記載の車両吸気ダクト。
- 前記取付部は、前記ダクト本体部に繋がる根元の後端が、前記取付孔の後側を囲う後縁よりも後側に位置するように形成された請求項1〜4の何れか一項に記載の車両吸気ダクト。
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