JP6638205B2 - 逆浸透膜装置の薬品洗浄方法及び薬品洗浄装置 - Google Patents

逆浸透膜装置の薬品洗浄方法及び薬品洗浄装置 Download PDF

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Description

本発明は、逆浸透膜装置を効果的に薬品洗浄することができる方法と装置に関する。
逆浸透(RO)膜装置は、処理を継続すると、原水に含まれる懸濁物質やコロイド状物質、または水中に溶け込んでいる有機物などにより、膜の汚染が進行する。また、逆浸透操作による濃縮状態によっては、水中に溶け込んでいる物質が過濃縮となり、膜表面でスケール化する場合がある。
そのため、通常はRO膜装置の前段に、SDI値3以下の水質に処理できるような処理装置を設けるなどしてRO膜の洗浄頻度を低減させることが行われている。しかし、このような前処理装置を設けても、膜汚染やスケール付着を完全に防止することはできず、3〜4ヶ月に1回の頻度で薬品洗浄を実施しているのが実情である。
その際実施している洗浄方法は、予め薬品洗浄用の洗浄タンクと、洗浄ポンプを仮設もしくは常設して、洗浄タンクに予め目標となる濃度・pHに整えた薬品を仮設ホースや洗浄用専用配管などで循環後、系内が薬品に置き換わった後に所定の浸漬時間RO膜を浸漬後リンスする方法が一般的である。
しかし、この方法では、膜洗浄を行う毎に仮設の洗浄用機材を持ち込む必要があり、また、薬品洗浄設備を常設する場合には、予めRO膜装置に薬品洗浄用の装置を付加しておくなど、作業面やコスト面で不利であった。しかも、薬品洗浄を行っても、所期の膜性能の回復効果が得られないこともあった。
特許文献1には、海水淡水化装置の前処理膜の逆洗に際して、洗浄効果を高めるために、太陽熱やガスタービン排熱等により洗浄液を加温することが記載されている。この特許文献1では水温を上げることで前処理膜の洗浄効果を上げているが、RO膜の洗浄効果を高めるものではなく、また、洗浄効果を高めるための加温熱源にポンプの発熱を利用するものでもない。
特許文献2には、RO膜濃縮水の全量を系外へ排出するRO膜装置において、所定濃度の洗浄薬品の水溶液である洗浄液を循環させる循環ラインに透過水を注入した後、薬液を連続注入することが記載されているが、この循環ラインは、薬品洗浄のための循環ラインであって、濃縮水を循環させるための循環ラインではない。
なお、ポンプの発熱を利用して水温を高めることは知られており、例えば、特許文献3には、送水ポンプに通水循環することにより、殺菌用の過酸化水素溶液を加熱する殺菌方法が記載されている。また、特許文献4には、逆洗水を循環ポンプの発熱で加熱する濾過膜の逆洗方法が記載されている。
特開2013−193013号公報 特許第4929202号公報 特許第3237222号公報 特許第4229383号公報
本発明は、薬品洗浄のための仮設のタンクやポンプの設置を必要とすることなく、RO膜装置を効率的に洗浄して、膜性能を効果的に回復させることができるRO膜装置の薬品洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明の逆浸透膜装置の薬品洗浄方法は、原水を給水ポンプによって逆浸透膜装置に供給し、その濃縮水の一部を返送ラインによって該給水ポンプの吸込側に返送するよう構成された逆浸透膜装置を洗浄する洗浄方法において、逆浸透膜装置の一次側に洗浄液を供給し、逆浸透膜装置の該一次側から流出した洗浄液を該返送ラインを介して該給水ポンプの吸込側に戻す洗浄工程を有し、該逆浸透膜装置の一次側に供給される洗浄液中の洗浄剤濃度を徐々に規定濃度まで上昇させることを特徴とするものである。
本発明の逆浸透膜装置の薬品洗浄装置は、原水を給水ポンプによって逆浸透膜装置に供給し、その濃縮水の一部を返送ラインによって該給水ポンプの吸込側に返送するよう構成された逆浸透膜装置を洗浄する洗浄装置であって、該逆浸透膜装置の一次側に洗浄液を供給し、該一次側から流出する洗浄液を該返送ラインを介して該給水ポンプの吸込側に戻す手段を有する逆浸透膜装置の洗浄装置において、該洗浄液に対して洗浄剤を連続的に添加することにより洗浄液中の洗浄剤濃度を徐々に規定濃度まで上昇させる洗浄剤添加手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明の一態様では、前記洗浄剤は強アルカリ又は強酸である。強アルカリの場合、pHが11〜13まで上昇するように徐々に添加されるのが好ましい。強酸の場合、pHが1〜4まで低下するように徐々に添加されるのが好ましい。
洗浄剤の添加開始から添加終了までの時間は25分以上とするのが好ましい。なお、強アルカリ又は強酸を添加する場合、添加開始から添加終了までの平均pH変化率を0.05〜0.2/minとするようにしてもよい。
本発明では給水ポンプの熱によって洗浄液の温度を30〜40℃とすることが好ましい。本発明では、洗浄液による前記洗浄工程の開始前に、前記逆浸透膜装置の一次側を原水に置換することが好ましい。
本発明では、濃縮水循環ラインを介して循環する洗浄液に対し洗浄剤を少しずつ連続的に継続して添加し、循環洗浄液中の洗浄剤濃度を徐々に上昇させることにより、洗浄効果が向上する。
この理由は次のように推察される。膜面付着物質の種類はさまざまであり、それぞれ溶解する最適pHや濃度が異なる。そのため、アルカリを用いた場合には、洗浄初期には、pHが比較的高くない領域で除去され易い成分が速やかに除去され、次第にpHが上昇していき、最終的には強アルカリ領域で溶解しやすい成分が除去されるように、段階的に除去が進行する。また、酸を用いた場合には、アルカリとは逆に、洗浄初期には、pHが比較的低くない領域で除去され易い成分が速やかに除去され、次第にpHが低下していき、最終的には強酸領域で溶解しやすい成分が除去されるように、段階的に除去が進行する。
本発明では、洗浄中に給水ポンプの熱を利用して循環洗浄水の温度を高くすることにより、RO膜の洗浄効果が高くなる。
本発明では、薬液洗浄開始に先立って、逆浸透膜装置の一次側を原水に置換することにより、薬剤が洗浄に効果的に利用される。
また、本発明では、濃縮水循環ラインを利用して洗浄液を循環させるので、洗浄液循環専用の設備や仮設設備が不要であり、洗浄設備コストも低いものとなる。
実施の形態を示すフロー図である。 比較例を示すフロー図である。
以下、図1を参照して実施の形態について説明する。
原水は、弁1、チャッキ弁(逆止弁)2、配管3、給水ポンプ(高圧ポンプ)4、弁5及び配管6を介してRO膜装置7に供給され、RO膜7mを透過した透過水は弁8及び配管9を介して取り出される。RO膜装置7の濃縮水の多くは、配管10、弁11、配管12、チャッキ弁13を介してポンプ3の吸込側配管3へ返送される。濃縮水の一部は、配管10から分岐した配管14及び弁15を介して排出される。
この実施の形態では、配管12に対し薬液タンク16内の洗浄薬液(洗浄剤溶液又は分散液)が配管17及び薬注ポンプ18を介して注入可能とされている。
<通常運転>
通常運転時には、弁1,5,8,11,15が開とされ、給水ポンプ4が作動される。薬注ポンプ18は停止している。これにより、上記の通り、原水は配管3,6を介してRO膜装置7に供給され、透過水が配管9から取り出される。濃縮水は配管12を介して循環され、一部の濃縮水は配管14から排出される。
<RO膜装置の洗浄>
RO膜装置7を薬液洗浄するに際しては、好ましくは、まず弁8,11を閉、弁1,5,15を開とし、給水ポンプ4を作動させる。薬注ポンプ18は停止のままとする。これにより、原水がRO膜装置7の一次側(原水室)7aを流れて配管10,14、弁15を介して流出し、RO膜装置7の一次側7aの水が原水に置換される。
次に、弁1,8,15を閉、弁5,11を開とし、給水ポンプ4,薬注ポンプ18を作動させる。これにより、RO膜装置7の一次側7aの水は、配管10,12,3,6を介して循環する。(弁8を閉としているため、循環水が濃縮することはない。)そして、この循環途中で薬液タンク16内の洗浄薬液が配管17及び薬注ポンプ18を介して添加され、循環水中の洗浄剤濃度が徐々に上昇する。
この循環運転に際しては、弁5の開度を絞り、給水ポンプ4の負荷を高くする(例えば、給水ポンプ4のミニマムフロー付近まで減少させる)ことにより給水ポンプ4の発熱量を多くし、この熱によって循環水の水温を所定温度まで上昇させる。
この循環水のpHが規定pHにまで達したならば、給水ポンプ4,薬注ポンプ18を停止し、RO膜7mを薬液浸漬状態とし、RO膜7mの浸漬洗浄を行う。
所定時間が経過した後、弁1,5,15を開とし、給水ポンプ4を作動させてリンスを行い、残留薬液を配管14から排出する。リンス工程の末期では、弁11を開として配管12に残留した洗浄薬液も排出することが好ましい。
リンス終了後は、前記通常運転に復帰する。
この洗浄方法では、洗浄中に給水ポンプ4の熱を利用して循環洗浄水の温度を高くするので、RO膜の洗浄効果が高くなる。
また、循環水に対し薬液タンク16内の洗浄薬液を薬注ポンプ18を連続的に作動して少しずつ連続的に継続して添加し、循環水中の洗浄剤濃度を徐々に上昇させるようにしている。本発明者の実験の結果、水中の洗浄剤濃度を短時間のうちに所定濃度とするのではなく、経時的に徐々に上昇させることにより、洗浄効果が向上することが認められた。この理由については、アルカリを用いた場合には、洗浄初期には、pHが比較的高くない領域で除去され易い成分が速やかに除去され、次第にpHが上昇していき、最終的には強アルカリ領域で溶解しやすい成分が除去されるように、段階的に除去が進行するためであると推察される。また、酸を用いた場合には、アルカリとは逆に、洗浄初期には、pHが比較的低くない領域で除去され易い成分が速やかに除去され、次第にpHが低下していき、最終的には強酸領域で溶解しやすい成分が除去されるように、段階的に除去が進行するためであると推察される。なお、洗浄剤を連続的に添加するとは、連続して切目なく添加するだけでなく、間欠的に繰り返し添加することも含む。
さらに、この実施の形態では、薬液洗浄開始に先立って、RO膜装置7の一次側7aを原水に置換しているので、薬剤が洗浄に効果的に利用されている。即ち、RO膜装置7の一次側7aに濃縮水が残留している状態で薬剤が供給されると、薬剤成分と濃縮水中の成分とが反応してスケール成分が生成することがある。例えば、薬剤成分がアルカリであると、濃縮水中のカルシウム等の硬度成分と反応して炭酸カルシウム等のスケール成分が生成する。これにより、薬剤成分が無駄に消費されると共に、スケール成分がRO膜等に付着するおそれもある。RO膜装置7の一次側7aを原水に置換しておくことにより、このようなことが防止ないし抑制される。
また、この実施の形態では、洗浄設備としては、薬液タンク16及び薬注薬注ポンプ18のみを設置すれば足り、洗浄設備コストも低いものとなる。
<好適な洗浄条件>
洗浄薬剤としては、NaOH、KOH等の強アルカリ、HCl、HSO等の強酸のほか、安定化(結合)塩素、安定化臭素などを用いることができる。
強アルカリの場合、循環水のpHが11〜13特に11〜12まで上昇するように徐々に添加されるのが好ましい。強酸の場合、pHが1〜4まで低下するように徐々に添加されるのが好ましい。なお、洗浄剤の添加開始から添加終了までの時間を25分以上例えば25〜120分、好ましくは25〜60分とするのが好ましい。強アルカリ又は強酸を添加する場合、添加開始から添加終了までの平均pH変化率が0.05〜0.2/min特に0.1〜0.2/minとなるようにしてもよい。なお、洗浄薬剤としてアルカリや酸を用いる場合、洗浄剤添加前のpHは6〜8程度であることが好ましい。
循環水の水温は、30〜45℃特に30〜40℃程度が好ましい。このように循環水の水温を高くするには、上記の通り給水ポンプ4の熱を利用するのが好ましい。給水ポンプ4の吐出側の弁5の開度を小さくして、ポンプの発熱量を増加させるために、給水ポンプ4として0.65MPa以上の揚程を有するものを用いることが好ましい。これにより、流量を絞っても、RO膜7m全体に洗浄液を行き渡らせることができる。
[実施例1]
図1に示す設備においてRO膜装置7を以下の条件で通常運転し、その後、洗浄を行った。
通常運転時には、弁1,5,8,11,15を開とし、給水ポンプ4を作動させ、原水をRO膜装置7で処理し、透過水を配管9から取り出し、濃縮水の大部分を配管12を介して循環させ、濃縮水の一部を配管14から流出させた。
洗浄時には、弁1,5,15を開とし、弁8,11を閉とし、給水ポンプ4を作動させることにより、RO膜装置7の一次側7aを原水に置換した後、弁1,8,15を閉とし、弁5,11を開とし、給水ポンプ4,薬注ポンプ18を作動させ、RO膜装置7の一次側7aの液を循環させると共に、薬液タンク17内の洗浄薬液を徐々に循環水に添加した。次いで、浸漬工程及びリンス工程を行った。
具体的な条件及び手順は次の通りである。
<原水条件>
被処理水:栃木県野木町水
水 温:18〜20℃
原水pH:7.6
<逆浸透膜装置>
使用浸漬膜:栗田工業製 8インチポリアミドスパイラル膜
KROA−203V―FX×1本
処理流量:1.0m/h
<原水供給ポンプ>
グルンドフォス製CRN−5−24 5m/h×130m×4.0kW
<運転方法>
(1)野木町水を上記高圧給水ポンプを用い生産水量1m/h、濃縮水循環量3m/h、濃縮水排出量1m/hの回収率50%で運転し、RO差圧が0.3MPaとなるまで連続通水した。ここまで125日を要した。
(2)RO膜装置の一次側に原水を3min通水し、一次側を原水に置換した。
(3)循環水量3m/hにて一次側の水を循環させながら、薬液タンク16の薬液(苛性ソーダ25wt%水溶液)を、定量ポンプにより、洗浄剤添加開始から洗浄剤添加終了までの平均pH変化率が約0.2/minとなるように添加し、25minかけてpH12まで上昇させた。このときの水温は約23℃であった。
(4)次いで、弁5の開度を流量1.0m/hまで絞り、pH12の液を25min間循環させた。これにより、水温は30℃まで上昇した。
(5)次いで、給水ポンプ4を止め、すべてのバルブを閉め、2時間浸漬洗浄を行った。
(6)2時間浸漬後pHが8以下になるまで原水でリンスした。リンス後のRO差圧は0.06MPaであった。その後1m/hの採水量にて通常運転を行った。
[比較例1]
図2に示す設備について、通常運転及び洗浄を行った。
図2に示す設備では、薬液タンク16、配管17及び薬注ポンプ18が省略されている。その代りに、配管14から弁15を介して流出する洗浄液を配管20を介して仮設洗浄タンク21に導入可能としている。また、透過水の一部を配管22を介して仮設洗浄タンク21に導入可能としている。
また、仮設洗浄タンク21で調製した洗浄液(pH12の苛性ソーダ水溶液200mL)を配管6に供給するためのポンプ(グルンドフォス製 CRN−5−5 5m/h×30m×0.75kW)23及び配管24が設けられている。その他の構成は図1(実施例1)と同一である。
この比較例1では、実施例1と同一条件で同一原水を通常運転処理することにより、実施例1と同じく差圧が0.3MPaまで上昇したRO膜装置7を以下の手順で洗浄した。
(1)弁1,5,8,11を閉、弁15を開とし、ポンプ23を作動させ、仮設洗浄タンク21内の洗浄液を配管24,6,10,14,20を介して3.0m/hにて一次側7aに30min間循環通水し、その後、2時間浸漬した。その後、原水でリンスした。なお、30minの循環通水前の仮設洗浄タンク21内の水温は19℃であり、30min循環後の水温は約21℃であった。
リンス後の膜差圧は0.1MPaであった。
[考察]
実施例1の通り、洗浄液のpHを5minに1以下程度の上昇速度で徐々に上昇させること、揚程0.65MPa以上のポンプの流量を絞って運転することで、循環洗浄液の温度を1時間以内に10℃高くすることができ、洗浄効果も比較例1に比べて高いことが認められた。
7 RO膜装置
16 洗浄薬液タンク
21 仮設洗浄タンク

Claims (8)

  1. 原水を給水ポンプによって逆浸透膜装置に供給し、その濃縮水の一部を返送ラインによって該給水ポンプの吸込側に返送するよう構成された逆浸透膜装置を洗浄する洗浄方法において、
    逆浸透膜装置への原水供給を停止すると共に逆浸透膜装置からの透過水取り出しを停止した状態で逆浸透膜装置の一次側に洗浄液を供給し、逆浸透膜装置の該一次側から流出した洗浄液を該返送ラインを介して該給水ポンプの吸込側に戻す洗浄工程を有し、
    該濃縮水返送ラインを介して循環する洗浄液に対し、洗浄剤を連続的に添加することにより、該循環洗浄液中の洗浄剤濃度を徐々に規定濃度まで上昇させることを特徴とする逆浸透膜装置の薬品洗浄方法。
  2. 請求項1において、前記洗浄剤は強アルカリであり、洗浄液のpHが11〜13となるまで該洗浄剤を洗浄液に添加することを特徴とする逆浸透膜装置の薬品洗浄方法。
  3. 請求項1において、前記洗浄剤は強酸であり、洗浄液のpHが1〜4となるまで該洗浄剤を洗浄液に添加することを特徴とする逆浸透膜装置の薬品洗浄方法。
  4. 請求項2又は3において、洗浄剤添加開始から洗浄剤添加終了までの添加時間を25〜120minとするか、又は洗浄剤添加開始から洗浄剤添加終了までの平均のpH変化率を0.05〜0.2/minとすることを特徴とする逆浸透膜装置の薬品洗浄方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記ポンプから前記逆浸透膜装置への送水配管に弁が設けられており、
    該弁の開度を絞り、前記ポンプの熱によって前記洗浄液の温度を30〜40℃とすることを特徴とする逆浸透膜装置の薬品洗浄方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、洗浄液による前記洗浄工程の開始前に、前記逆浸透膜装置の一次側を原水に置換することを特徴とする逆浸透膜装置の薬品洗浄方法。
  7. 原水を給水ポンプによって逆浸透膜装置に供給し、その濃縮水の一部を返送ラインによって該給水ポンプの吸込側に返送するよう構成された逆浸透膜装置を洗浄する洗浄装置において、
    逆浸透膜装置への原水供給を停止すると共に逆浸透膜装置からの透過水取り出しを停止した状態で該逆浸透膜装置の一次側に洗浄液を供給し、該一次側から流出する洗浄液を該返送ラインを介して該給水ポンプの吸込側に戻す手段を有する逆浸透膜装置の洗浄装置であって、
    濃縮水返送ラインを介して循環する洗浄液に対して洗浄剤を連続的に添加することにより該循環洗浄液中の洗浄剤濃度を徐々に規定濃度まで上昇させる洗浄剤添加手段を備えたことを特徴とする逆浸透膜装置の洗浄装置。
  8. 請求項7において、前記洗浄剤は強アルカリ又は強酸であり、前記洗浄剤添加手段は、洗浄剤添加開始から洗浄剤添加終了までの添加時間を25〜120minとするか、又は洗浄剤添加開始から洗浄剤添加終了までの平均のpH変化率を0.05〜0.2/minとすることを特徴とする逆浸透膜装置の洗浄装置。
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