JP6634271B2 - 流体管の離脱防止装置及び管継手 - Google Patents
流体管の離脱防止装置及び管継手 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6634271B2 JP6634271B2 JP2015228568A JP2015228568A JP6634271B2 JP 6634271 B2 JP6634271 B2 JP 6634271B2 JP 2015228568 A JP2015228568 A JP 2015228568A JP 2015228568 A JP2015228568 A JP 2015228568A JP 6634271 B2 JP6634271 B2 JP 6634271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid pipe
- locking member
- wedge
- pressing
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Joints With Sleeves (AREA)
Description
流体管の外周面に外嵌され、前記外周面に対向する凹部を有する本体部材と、前記凹部内に傾動可能に収容され、前記流体管の外周面に食込み可能な係止部材と、前記本体部材に設けられ、前記係止部材を押圧する押圧部材と、を備える前記流体管の管軸方向の離脱を防止する離脱防止装置であって、
前記係止部材は、その外周部に、前記流体管の管軸方向の前側が大径で、後側が小径に傾斜する傾斜部を有し、かつその内周部に、少なくとも前記前側に設けられる前側楔部及び前記後側に設けられる後側楔部を有し、
前記押圧部材は、前記傾斜部を押圧する押圧端部を有し、
前記傾斜部、前記押圧端部のいずれか一方は平坦面、他方は略球面に形成され、
前記押圧部材の中心軸の延長線は、前記係止部材の後側楔部近傍を通り、前記流体管の内径方向かつ前記前側に向かって傾斜することを特徴としている。
この特徴によれば、押圧部材の中心軸の延長線は、係止部材の後側楔部近傍を通り、流体管の内径方向かつ前側に向かって傾斜するので、押圧部材の押圧力の大部分は後側楔部に集中し、前側楔部にはほとんど作用せず、この状態から流体管が離脱する方向に移動して係止部材が傾動を開始すると、楔効果による前側楔部の流体管の外周面への食込みが遅れて始まる食込み遅延作用により、前側楔部の流体管への食込み過ぎを防止でき、また傾斜部、押圧端部のいずれか一方は平坦面、他方は略球面に形成されるので、係止部材の傾斜部と押圧端部とは回動しながら滑らかに移動する回動作用により、押圧端部と傾斜部とは同じ箇所での接触を防いで接触部の大きな変形を防止でき、さらに回動作用により流体管に対し係止部材が緩やかに食込んでいく緩食込み作用を発揮できるので、流体管に対する食込み遅延作用と緩食込み作用とが相俟って、流体管の損傷を確実に防止できるとともに、回動作用により押圧端部と傾斜面との接触部の大きな変形を防いで、押圧部材の係止部材に対する押圧力を維持できるので、長期に亘り離脱防止装置の耐震性を発揮できる。
前記傾斜部は、平坦面からなり、前記押圧端部は略球面に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、平坦面と略球面を有する部材を容易に製作することができる。
前記押圧端部と前記傾斜部との接触位置は、前記係止部材の前記後側楔部よりも前記後側に位置することを特徴としている。
この特徴によれば、押圧部材の押圧力だけで係止部材を流体管の外周面に係止させる状態において、押圧端部と傾斜部との接触位置は、係止部材の後側楔部よりも後側に位置するので、係止部材は前側に押されて凹部の前側にセットされ、流体管が離脱する方向へ移動したときに、係止部材は凹部内で傾動しながら移動するためのスペースを確保でき、係止部材の前側楔部は流体管に確実に食い込むことができる。
前記本体部材の前記凹部は、前記係止部材を前記流体管の内径方向に案内し、前記流体管の内径方向かつ前記前側に向かって傾斜する前側傾斜壁を有することを特徴としている。
この特徴によれば、本体部材の凹部は、係止部材を内径方向に案内し、流体管の管軸方向前側に向かって傾斜する前側傾斜壁を有するので、係止部材を本体部材の凹部の初期位置に確実に位置決めすることができる。
前記係止部材は、前記前側楔部と前記後側楔部との間に突出部をさらに有し、該突出部は、前記流体管が管軸方向の離脱側に移動するとき、前記複数の楔部のうち前記前側楔部が前記流体管に食い込むことを規制することを特徴としている。
この特徴によれば、流体管が離脱する方向へ移動して前側楔部は流体管の外周面への食込みが始まり、該食込みが徐々に大きくなると、係止部材に設けられる突出部の食込みも始まるので、前側楔部の食込みは、係止部材に設けられる突出部により規制され、前側楔部の流体管に対する過度の食込みが抑制され、流体管の損傷を防止することができる。
前記突出部の先端は、前記前側楔部の先端と前記後側楔部の先端を結んだ線より突出しないことを特徴としている。
この特徴によれば、突出部の先端は前側楔部の先端と後側楔部の先端を結んだ線より突出しないので、前側楔部が傾動による流体管への食込みを開始したあとに、突出部は流体管への食込みを開始するので、前側楔部が流体管に過度に食い込むことを防止できるとともに、突出部の先端の突出量を調整して前側楔部の食込み量を調整することができる。
前記係止部材は、前記傾斜部の側方に延びる周側部をさらに有し、前記傾斜部と前記凹部とが離間した状態で、前記周側部と前記凹部とが当接する当接部を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管が離脱方向に移動すると、係止部材の周側部は当接部によって支持され、係止部材の周側部の変形が抑えられた状態で、周側部の楔部は、挿口管に確実に食い込むことができる。一方、係止部材の傾斜部と凹部とは離間した状態で、傾斜部近傍の楔部は、挿口管に適度に食い込むことができ、流体管のライニングの損傷を防止することができる。
前記係止部材の前記周側部は、前記当接部から前記流体管の内径方向かつ前記前側に向かって傾斜する周側部傾斜面を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部材の周側部は、当接部から流体管の内径方向かつ前側に向かって傾斜する周側部傾斜面を備えるので、係止部材は、周側部が凹部に当接した後であっても、さらに傾動して、挿口管にさらに食い込むことができるので、流体管の管軸方向の離脱を強力に防止することができる。
前記係止部材は、その周方向端部に流体管の外径方向に向けて幅狭に形成され、該係止部材の前記凹部からの脱落防止用の弾性体を嵌合する嵌合溝を有することを特徴としている。
この特徴によれば、流体管の外径方向に幅狭に形成されている嵌合溝内に嵌合した弾性体の弾性復元力が外径側ほど強力に作用するため、係止部材が凹部内から脱落せずに確実に収容できるばかりか、凹部内に収容された係止部材が移動若しくは傾動したとき、嵌合溝に嵌合した弾性体が係止部材の動きに追随するため、弾性体が凹部内で脱嵌せずに係止部材の移動や傾動に影響を及ぼすことがなく、係止部材が設計通りに移動若しくは傾動できる。
前記流体管と、前記流体管の前側端部が挿入された受口管と、前記流体管の前記受口管からの離脱を防止する流体管の離脱防止装置と、からなることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管の離脱防止装置を用いて、流体管の受口管からの離脱を強固に防止できるため、耐震性と伸縮性の優れた管継手を提供することができる。
2 挿口管(流体管)
2b 外周面
3 受口管
4 締結部材
5 シール材
10 離脱防止装置
11 本体部材
12 凹部
12c 前側傾斜壁
12d 後側壁
13 押圧部材
13b 押圧端部
13L 中心軸
15 係止部材
15a 傾斜部
15b 傾斜面
15d 周側部傾斜面
15e 嵌合溝
15k 周側部
15n 当接部
16 後側楔部
17 前側楔部
18 補助楔部(突出部)
19 弾性体
Claims (10)
- 流体管の外周面に外嵌され、前記外周面に対向する凹部を有する本体部材と、前記凹部内に傾動可能に収容され、前記流体管の外周面に食込み可能な係止部材と、前記本体部材に設けられ、前記係止部材を押圧する押圧部材と、を備える前記流体管の管軸方向の離脱を防止する離脱防止装置であって、
前記係止部材は、その外周部に、前記流体管の管軸方向の前側が大径で、後側が小径に傾斜する傾斜部を有し、かつその内周部に、少なくとも前記前側に設けられる前側楔部及び前記後側に設けられる後側楔部を有し、
前記押圧部材は、前記傾斜部を押圧する押圧端部を有し、
前記傾斜部、前記押圧端部のいずれか一方は平坦面、他方は略球面に形成されており、前記平坦面と前記略球面とが点接触していることで、前記係止部材は、前記押圧端部との接触点の周りに周方向にも軸方向にも回動可能であり、前記流体管が離脱する方向に移動した際に傾動と楔効果による食込み遅延作用により、前記流体管の外周面に食込み可能となっており、
前記押圧部材の中心軸の延長線は、前記係止部材の後側楔部近傍を通り、前記流体管の内径方向かつ前記前側に向かって傾斜することを特徴とする流体管の離脱防止装置。 - 前記傾斜部は、平坦面からなり、前記押圧端部は略球面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記押圧端部と前記傾斜部との接触位置は、前記係止部材の前記後側楔部よりも前記後側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記本体部材の前記凹部は、前記係止部材を前記流体管の内径方向に案内し、前記流体管の内径方向かつ前記前側に向かって傾斜する前側傾斜壁を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記係止部材は、前記前側楔部と前記後側楔部との間に突出部をさらに有し、該突出部は、前記流体管が管軸方向の離脱側に移動するとき、前記複数の楔部のうち前記前側楔部が前記流体管に食い込むことを規制することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記突出部の先端は、前記前側楔部の先端と前記後側楔部の先端を結んだ線より突出しないことを特徴とする請求項5に記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記係止部材は、前記傾斜部の側方に延びる周側部をさらに有し、前記傾斜部と前記凹部とが離間した状態で、前記周側部と前記凹部とが当接する当接部を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記係止部材の前記周側部は、前記当接部から前記流体管の内径方向かつ前記前側に向かって傾斜する周側部傾斜面を備えることを特徴とする請求項7に記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記係止部材は、その周方向端部に流体管の外径方向に向けて幅狭に形成され、該係止部材の前記凹部からの脱落防止用の弾性体を嵌合する嵌合溝を有することを特徴とする請求項1ないし8に記載の流体管の離脱防止装置。
- 前記流体管と、前記流体管の前側端部が挿入される受口管と、前記流体管の前記受口管からの離脱を防止する請求項1ないし9のいずれかに記載の流体管の離脱防止装置と、からなることを特徴とする管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228568A JP6634271B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | 流体管の離脱防止装置及び管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228568A JP6634271B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | 流体管の離脱防止装置及び管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017096383A JP2017096383A (ja) | 2017-06-01 |
JP6634271B2 true JP6634271B2 (ja) | 2020-01-22 |
Family
ID=58816540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015228568A Active JP6634271B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | 流体管の離脱防止装置及び管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6634271B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7194008B2 (ja) * | 2018-12-19 | 2022-12-21 | コスモ工機株式会社 | 離脱防止装置 |
JP2022092700A (ja) * | 2020-12-11 | 2022-06-23 | 株式会社栗本鐵工所 | 管連結装置 |
-
2015
- 2015-11-24 JP JP2015228568A patent/JP6634271B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017096383A (ja) | 2017-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6948372B2 (ja) | 管継手 | |
US9964244B2 (en) | Separation preventing device of fluid pipe, and pipe joint | |
US6173993B1 (en) | Joint restraint | |
CA2511782C (en) | Pipe joint restraint | |
EP0945661A2 (en) | Device for connecting a pipe joint | |
KR20010023976A (ko) | 표면 시일 글랜드 | |
JP6634271B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置及び管継手 | |
JP2007255685A (ja) | 管継手 | |
JP6300609B2 (ja) | 離脱防止装置 | |
JP2024009299A (ja) | 管継手離脱防止構造 | |
JP2004340365A (ja) | 流体管の離脱防止装置 | |
US9739401B1 (en) | Pipe gripping elements and pipe joint restraints incorporating same | |
JP6466644B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置 | |
JP7194008B2 (ja) | 離脱防止装置 | |
JP7181042B2 (ja) | ゴム輪 | |
JP6356984B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置 | |
JP6466643B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置 | |
JPH1163327A (ja) | 管継手の離脱防止装置 | |
JP6356983B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置 | |
JP2005003207A (ja) | 管継手部の離脱防止装置 | |
JP6982339B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置及び流体管の離脱防止方法 | |
JP2023028137A (ja) | 離脱防止装置 | |
JP3929187B2 (ja) | 管継手構造 | |
JP6670194B2 (ja) | 流体管の離脱防止装置及び流体管の離脱防止方法 | |
JP2005140138A (ja) | 管の継手構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190702 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6634271 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |