JP6632313B2 - インプラント - Google Patents

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Description

本発明は、インプラントに関する。
交通事故等により、例えば頭蓋骨を部分的に欠損した場合、その骨欠損部にインプラントである頭蓋プレートを埋め込み固定すること(骨欠損部再建術)が行なわれている。この頭蓋プレートは、厚さが一定の板部材で構成されているものが一般的なものである。また、頭蓋プレートの構成材料としては、セラミックス材料が用いられる場合と、金属材料が用いられる場合とがある。
セラミックス材料で構成された頭蓋プレートは、外側(表側)からの負荷に耐え得る程度の厚さを要する。このため、骨欠損部を頭蓋プレートで覆うように設置すると、頭蓋骨骨欠損部の骨切部辺縁に干渉し、頭蓋プレートの厚さ分の隆起が認められ、外観上好ましくない状態と言える。
一方、金属材料で構成された頭蓋プレートは、セラミックス材料で構成された頭蓋プレートよりも厚さを薄くすることができ、骨欠損部の大きさよりも一回り大きく設定することで、頭蓋骨を覆うように設置される。しかしながら、頭蓋プレートの頭蓋骨表面に当接する面は頭蓋骨の起伏に対応する形状に設計されており、骨欠損部の大きさや形状によっては、頭蓋プレートの設置時に位置ズレが生じ易く、頭蓋プレートで骨欠損部を包含するように正確に設置するのが困難であった。正確に設置できない場合には、頭蓋骨と頭蓋プレートの間に空間を形成してしまう恐れがあった。そして、頭蓋プレートの正確な設置を行なうあまり、頭蓋プレートの位置調整のための時間が費やされ、結果、迅速な骨欠損部再建術の妨げとなることがあった。
特許第4060063号公報
本発明の目的は、骨欠損部へのインプラントの設置を正確かつ迅速に行なうことができるインプラントを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 骨体を欠損させて形成した骨欠損部を覆う板状をなすインプラントであって、
前記骨欠損部を覆った状態で該骨欠損部との位置決めを行なう位置決め部を備え、
前記位置決め部は、当該インプラントをその厚さ方向に貫通して形成された少なくとも1つの位置決め用孔を有し、前記位置決めを行なうときに、前記位置決め用孔を介して前記骨欠損部の輪郭の位置を視認して用いられることを特徴とするインプラント。
これにより、骨欠損部へのインプラントの設置を正確かつ迅速に行なうことができる。
(2) 前記位置決め用孔は、前記輪郭に沿って間隔をおいて複数配置されている上記(1)に記載のインプラント。
これにより、骨欠損部へのインプラントの設置をより正確かつ迅速に行なうことができる。
(3) 前記複数の位置決め用孔のうちの2つの位置決め用孔は、当該インプラントの平面視での中心に関して対称的に配置されている上記(2)に記載のインプラント。
これにより、2つの位置決め用孔同士をできる限り離間させて配置でき、好ましい位置決め態様となる。
(4) 前記複数の位置決め用孔は、当該インプラントの平面視での中心に対して一方向に偏在している上記(2)または(3)に記載のインプラント。
これにより、インプラントの位置決めが行なわれた位置決め状態で、当該インプラントの骨体と重なる部分の幅を、複数の位置決め用孔が偏在している側と、その反対側とで異ならせることができる。
(5) 前記位置決めが行なわれた位置決め状態で当該インプラントの前記骨体と重なる部分の幅は、前記複数の位置決め用孔が偏在している側とその反対側とでは、異なる上記(4)に記載のインプラント。
これにより、幅が広い方に、例えばインプラントが骨欠損部を覆った状態で骨体に対して固定される固定部を設けることができる。
(6) 前記位置決め用孔は、当該インプラントの平面視で、円形をなす上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のインプラント。
これにより、位置決め用孔を形成する際、例えばドリルを用いてその形成を行なうことができ、機械加工が容易となる。
(7) 前記位置決め用孔は、当該インプラントの平面視で、前記輪郭の一部に沿った長尺状をなす上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のインプラント。
これにより、位置決め用孔、1つ当たりの視認可能な輪郭の一部の長さをできる限り長く確保することができ、よって、インプラントの正確な位置決めを確実に行なうことができる。
(8) 前記骨欠損部を覆った状態で前記骨体に対して固定される固定部を備え、
前記固定部は、前記位置決め用孔と異なる位置に、当該インプラントをその厚さ方向に貫通して形成され、ボルトが挿通される少なくとも1つの固定用孔を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のインプラント。
これにより、位置決め状態にあるインプラントを、固定用孔を挿通したボルトを介して、頭蓋骨に固定することができる。
(9) 前記位置決め用孔と前記固定用孔とは、同じ形状および大きさをなし、それぞれ識別可能にマーカが付されている上記(8)に記載のインプラント。
これにより、位置決め用孔を固定用孔として用いたり、その反対に、固定用孔を位置決め用孔として用いたりする誤使用を確実に防止することができ、よって、位置決めと固定とをそれぞれ正確に行なうことができる。
(10) セラミックス材料または金属材料で構成されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のインプラント。
インプラントをセラミックス材料で構成した場合には、当該インプラントは、生体親和性に優れたものとなる。インプラントを金属材料で構成した場合には、当該インプラントは、その厚さが、セラミックス材料でインプラントを構成した場合よりも薄いものとなる。
本発明によれば、例えば骨欠損部再建術でのインプラントの位置決めを行なう際、位置決め用孔を介して骨欠損部の輪郭の位置を視認することができる。これにより、骨欠損部の輪郭の正確な位置を把握することができ、よって、骨欠損部へのインプラントの設置を骨欠損部再建術に適した状態に正確かつ迅速にすることができる。
図1は、本発明のインプラント(第1実施形態)の使用状態の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すインプラントおよびその周辺の拡大断面図である。 図3は、図2中の矢印A方向から見た図(平面図)である。 図4は、本発明のインプラントの第2実施形態を示す平面図である。 図5は、本発明のインプラントの第3実施形態を示す平面図である。
以下、本発明のインプラントを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のインプラント(第1実施形態)の使用状態の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示すインプラントおよびその周辺の拡大断面図である。図3は、図2中の矢印A方向から見た図(平面図)である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中(図4および図5についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1に示すように、悪性脳腫瘍等の手術により頭蓋骨10を欠損させる必要がある場合、その欠損させて形成した骨欠損部101に対してインプラント1を用いて補填する治療が行なわれる。その他、交通事故等によって例えば頭蓋骨を部分的に欠損した場合にも、インプラント1を用いて骨欠損部101を補填する治療が行なわれる。これらの治療は、「骨欠損部再建術」と呼ばれている。
図1、図2に示すように、インプラント1は、板状をなす部材で構成されている。また、このインプラント1は、予め取得された骨の三次元データに基づいて製造されており、個々の患者の頭蓋骨10の骨欠損部101に存在していた骨(以下「補填対象骨」と言う)の形状に、ほぼ対応(合致)した湾曲形状をなしている。すなわち、インプラント1は、骨欠損部101に補填された際に脳側に位置する裏側の面11と、外側に位置する表側の面12とを有し、裏側の面11が補填対象骨における裏側の面に対応した湾曲凹面となっており、表側の面12が補填対象骨における表側の面に対応した湾曲凸面となっている。そして、骨欠損部再建術では、このような形状のインプラント1は、骨欠損部101を外側から覆って、当該骨欠損部101を補填することができる。
なお、図3に示す平面視でのインプラント1の大きさは、例えば骨欠損部101の大きさの3mm以上、10mm以下大きく設計するのが好ましく、5mm以上、8mm以下大きく設計するのがより好ましい。
また、インプラント1の構成材料としては、特に限定されず、例えば、セラミックス材料、樹脂または金属材料を用いることができるが、特に金属材料であるのが好ましい。金属材料であれば、頭蓋プレートを非常に薄く形成できるので、骨欠損部に頭蓋プレートを覆うように設置しても、術後、外観上に与える影響がない。
セラミックス材料としては、各種のものが挙げられるが、特に、アルミナ、ジルコニア、リン酸カルシウム系化合物等のバイオセラミックスが好ましい。なかでもリン酸カルシウム系化合物は、優れた生体親和性を備えているため、インプラント1の構成材料として特に好ましい。
リン酸カルシウム系化合物としては、例えば、ハイドロキシアパタイト、フッ素アパタイト、炭酸アパタイト等のアパタイト類、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸八カルシウム等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらのリン酸カルシウム系化合物のなかでもCa/P比が1.0〜2.0のものが好ましく用いられる。
このようなリン酸カルシウム系化合物のうち、ハイドロキシアパタイトがより好ましい。ハイドロキシアパタイトは、骨の無機質主成分と同様の構造であるため、優れた生体適合性を有している。また、インプラント1自体と頭蓋骨10との癒合を期待することもできる。
また、インプラント1は、緻密体であっても、多孔質体であってもよいが、多孔質体であるのが好ましい。インプラント1を多孔質体で構成することにより、インプラント1内への骨芽細胞の侵入を可能とし、インプラント1内において骨新生を行うことができ、特に、インプラント1を、ハイドロキシアパタイトを主材料として構成する場合、インプラント1自体と頭蓋骨10との確実な癒合を期待することができる。
金属材料としても、各種のものが挙げられるが、特に、チタンまたはチタン合金が好ましい。このような材料も生体適合性を有し、生体為害性が極めて低い。また、インプラント1の厚さtを、セラミックス材料で構成した場合よりも薄くすることができる。これにより、インプラント1の軽量化が図れる。厚さtとしては、特に限定されず、例えば、1mm以下が好ましく、0.5mm以上、0.8mm以下であるのがより好ましい。
また、インプラント1の構成材料として、セラミックス材料とチタン等の生体為害性の小さい金属材料との複合材料等も用いることも可能である。
また、インプラント1の製造には、積層造形法を採る「3Dプリンタ」を用いることができる。
前述したように、インプラント1の大きさは、骨欠損部101の大きさよりも若干大きい。また、インプラント1は、湾曲した板部材で構成され、その裏側の面11は、インプラント1が重なる頭蓋骨表面に対応して複雑に湾曲した湾曲凹面となっている。このため、骨欠損部再建術を行なう際に、インプラント1で骨欠損部101を覆い、正確に位置決めできない場合、インプラント1と頭蓋骨10の間に空間を形成してしまう恐れがある。また、例えば骨欠損部101の場所によっては、インプラント1が頭蓋骨10上を滑って位置ズレが生じてしまい、そのまま固定されるおそれがある。また、術者は、インプラント1が透明性を有さない不透明なものであるため、インプラント1越しには骨欠損部101の位置を視認することができず、前記位置ズレに気付かない。
そこで、インプラント1は、骨欠損部101を覆った状態で骨欠損部101との位置決めを行なう位置決め部2を有する構成となっている。この位置決めは、骨欠損部101の輪郭の位置を基準として、インプラント1を頭蓋骨10上で微調整するものである。なお、骨欠損部101を形成する際に生じる切断面102の形状にもよるが、骨欠損部101(切断面102)の輪郭には、脳側の輪郭OLと、外側の輪郭OLとがある(図2参照)。そして、本位置決めでは、輪郭OLを基準として用いる。
図3に示すように、位置決め部2は、3つの位置決め用孔21を有している。以下、図3中の左側から順に「位置決め用孔21a」、「位置決め用孔21b」、「位置決め用孔21c」と言うことがある。なお、位置決め用孔21の形成数は、図3に示す構成では3つであるが、これに限定されず、例えば、1つ、2つまたは4つ以上であってもよい。
これらの位置決め用孔21は、インプラント1に機械加工を施すことによって、インプラント1の厚さ方向に貫通して形成された貫通孔である。あるいは3Dプリンタを利用する場合は、貫通孔のデータを付加してから製造すれば、後で機械加工を施す工程を省くことができる。そして、各位置決め用孔21の形成位置は、前記予め取得された骨の三次元データのうち、輪郭OLの位置データに基づいて決定される。これにより、骨欠損部101に対するインプラント1の位置決めを行なおうとして、当該インプラント1を骨欠損部101上に設置して、インプラント1の位置の微調整を行なうと、各位置決め用孔21を介して骨欠損部101の輪郭OLの位置を視認することができる(図3参照)。この全ての位置決め用孔21から輪郭OLが見えた状態が、平面視でインプラント1の内側に骨欠損部101が包含された、適正な位置決め状態となる。
このように骨欠損部再建術でのインプラント1の位置決めを行なう際、骨欠損部101の輪郭OLを視認可能な窓部として機能する位置決め用孔21を用いれば、輪郭OLの正確な位置を把握することができる。これにより、骨欠損部101へのインプラント1の設置、すなわち、インプラント1と骨欠損部101との位置関係を骨欠損部再建術に適した図3に示す状態に正確かつ迅速にすることができる。
図3に示すように、インプラント1の平面視で、各位置決め用孔21の形状は、輪郭OLの一部に沿った長尺状となっている。これにより、位置決め用孔21、1つ当たりの視認可能な輪郭OLの前記一部の長さをできる限り長く確保することができ、よって、インプラント1の正確な位置決めを確実に行なうことができる。なお、位置決め用孔21の幅は、図3に示す構成では当該位置決め用孔21の長手方向の中央部から両端側に向かってそれぞれ漸減しているが、これに限定されず、長手方向に沿って一定であってもよい。
また、位置決め用孔21a〜位置決め用孔21cのうち、位置決め用孔21aと位置決め用孔21cとは、インプラント1の平面視での中心Oに関してほぼ対称的に配置されている。これにより、位置決め用孔21aと位置決め用孔21cとをできる限り離間させて配置できる。一般的に、2つの部材同士の位置決めでは、一方の部材の基準線に、他方の部材のできる限り離間した2つの点を合わせるのが好ましい。本実施形態でも、頭蓋骨10の骨欠損部101とインプラント1との位置決めは、前記基準線に相当する輪郭OLに、前記2つの点に相当する位置決め用孔21aと位置決め用孔21cとを合わせており、好ましい位置決め態様となっている。
また、図3に示すように、位置決め用孔21a〜位置決め用孔21cは、中心Oに対して一方向(図3中の上側)に偏在している。これにより、位置決め状態では、インプラント1の頭蓋骨10と重なる重なり部13(図3中のハッチングを施した部分)の幅W13は、位置決め用孔21a〜位置決め用孔21cが偏在している側の平均と、その反対側の平均とでは異なることとなる。本実施形態では、前者が後者よりも広くなっており、重なり部13は、幅W13が大となる大幅部131と、幅W13が小となる小幅部132とに分けることができる。
そして、大幅部131に、固定部3を設けることができる。固定部3は、位置決め状態のインプラント1が頭蓋骨10に対して固定される部分である。
図3に示すように、固定部3は、平面視で円形をなす12個の固定用孔31を有している。これらの固定用孔31は、帯状の大幅部131に沿って間隔をおいて配置されている。なお、固定用孔31の形成数は、図3に示す構成では12個であるが、これに限定されず、少なくとも1つあればよく、例えばインプラント1の形状や大きさによって適宜変更することができる。
これらの固定用孔31は、位置決め用孔21と同様、インプラント1に機械加工を施すことによって、インプラント1の厚さ方向に貫通して形成された貫通孔である。各固定用孔31には、ボルト9を挿通することができる。そして、このボルト9を介して、位置決め状態にあるインプラント1を頭蓋骨10に固定することができる(図2参照)。
なお、インプラント1を固定するに際し、全ての固定用孔31にボルト9を挿通させてもよいが、インプラント1の形状や大きさによっては、全固定用孔31のうちの一部の固定用孔31にボルト9を挿通させることもできる。
<第2実施形態>
図4は、本発明のインプラントの第2実施形態を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のインプラントの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、位置決め用孔の形成数および形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4に示すように、本実施形態では、インプラント1に10個の位置決め用孔22が形成されている。以下、図4中の最も左側の位置決め用孔22から時計回りに「位置決め用孔22a」、「位置決め用孔22b」、「位置決め用孔22c」、「位置決め用孔22d」、「位置決め用孔22e」、「位置決め用孔22f」、「位置決め用孔22g」、「位置決め用孔22h」、「位置決め用孔22i」、「位置決め用孔22j」と言うことがある。これらの位置決め用孔22は、輪郭OLの全周にわたって間隔をおいて配置されている。また、位置決め用孔22aと位置決め用孔22eとは、中心Oに関してほぼ対称的に配置され、位置決め用孔22bと位置決め用孔22gとは、中心Oに関してほぼ対称的に配置され、位置決め用孔22cと位置決め用孔22hとは、中心Oに関してほぼ対称的に配置され、位置決め用孔22dと位置決め用孔22iとは、中心Oに関してほぼ対称的に配置されている。
以上のような位置決め用孔22により、位置が異なる多数の位置決め用孔22で、輪郭OLを確認することができる。これにより、インプラント1の位置決めをより正確に行なうことができる。
また、各位置決め用孔22は、平面視で、固定用孔31と同様に円形をなし、その直径(大きさ)も固定用孔31と同じである。これにより、位置決め用孔22を形成する際、例えば固定用孔31の形成に用いた同じドリルを用いて、その形成を行なうことができ、インプラント1の製造コストを抑えることができる。
<第3実施形態>
図5は、本発明のインプラントの第3実施形態を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のインプラントの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、識別用マーカが付されていること以外は前記第2実施形態と同様である。
図5に示すように、本実施形態では、位置決め用孔22の近傍には、識別用マーカ41が付され、固定用孔31の近傍には、識別用マーカ42が付されている。これにより、形状および直径が同じ位置決め用孔22と固定用孔31とをそれぞれ確実に識別することができる。このような識別が可能となっていることにより、位置決め用孔22を固定用孔31として用いたり、その反対に、固定用孔31を位置決め用孔22として用いたりする誤使用を確実に防止することができる。よって、正確な位置決めと、正確な固定とをそれぞれ行なうことができる。
なお、識別用マーカ41には、識別用マーカ41が指し示す方向「△」と、位置決め用孔22の用途、すなわち、識別用マーカ41の意味「Positioning」が含まれている。
識別用マーカ42には、識別用マーカ42が指し示す方向「△」と、固定用孔31の用途、すなわち、識別用マーカ42の意味「Fixing」が含まれている。
また、識別用マーカ41、識別用マーカ42は、例えば刻印によって付されている。
以上、本発明のインプラントを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、インプラントを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のインプラントは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、インプラントが用いられる骨体としては、前記各実施形態では頭蓋骨を一例に挙げたが、これに限定されず、例えば、頬骨、顎骨等も挙げられる。
また、平面視で位置決め用孔よりも内側に、さらに貫通孔が設けられていてもよい。これらの貫通孔は、例えば、放熱のためのもの、インプラントの加工を容易にするためのもの、硬膜を釣り上げて、当該硬膜とインプラントとの隙間を解消するためのものとして用いることができる。
1 インプラント
11 裏側の面
12 表側の面
13 重なり部
131 大幅部
132 小幅部
2 位置決め部
21 位置決め用孔
21a 位置決め用孔
21b 位置決め用孔
21c 位置決め用孔
22 位置決め用孔
22a 位置決め用孔
22b 位置決め用孔
22c 位置決め用孔
22d 位置決め用孔
22e 位置決め用孔
22f 位置決め用孔
22g 位置決め用孔
22h 位置決め用孔
22i 位置決め用孔
22j 位置決め用孔
3 固定部
31 固定用孔
41 識別用マーカ
42 識別用マーカ
9 ボルト
10 頭蓋骨
101 骨欠損部
102 切断面
中心
OL 輪郭
OL 輪郭
厚さ
13

Claims (7)

  1. 骨体を欠損させて形成した骨欠損部を覆う板状をなし、予め取得された個々の患者の頭蓋骨の三次元データに基づいた湾曲形状を有するインプラントであって、
    前記骨欠損部を覆った状態で該骨欠損部との位置決めを行なう位置決め部と、
    前記骨欠損部を覆った状態で前記骨体に対して固定される固定部と、を備え、
    前記固定部は、前記位置決め用孔と異なる位置に、当該インプラントをその厚さ方向に貫通して形成され、ボルトが挿通される少なくとも1つの固定用孔を有し、
    前記位置決め部は、当該インプラントをその厚さ方向に貫通して形成された少なくとも1つの位置決め用孔を有し、前記位置決めを行なうときに、前記位置決め用孔を介して前記骨欠損部の輪郭の位置を視認して用いられ、
    前記位置決め用孔は、当該インプラントの平面視で、前記輪郭の一部に沿った長尺状をなしており、
    前記位置決め用孔の長さ方向と直行する方向の幅が、前記固定用孔の直径よりも小さい、ことを特徴とするインプラント。
  2. 前記位置決め用孔は、前記輪郭に沿って間隔をおいて複数配置されている請求項1に記載のインプラント。
  3. 前記複数の位置決め用孔のうちの2つの位置決め用孔は、当該インプラントの平面視での中心に関して対称的に配置されている請求項2に記載のインプラント。
  4. 前記複数の位置決め用孔は、当該インプラントの平面視での中心に対して一方向に偏在している請求項2または3に記載のインプラント。
  5. 前記位置決めが行なわれた位置決め状態で当該インプラントの前記骨体と重なる部分の幅は、前記複数の位置決め用孔が偏在している側とその反対側とでは、異なる請求項4に記載のインプラント。
  6. 前記位置決め用孔は、当該インプラントの平面視で、円形をなす請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインプラント。
  7. セラミックス材料または金属材料で構成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインプラント。
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