JP6629002B2 - 手技シミュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、心拍動下冠動脈バイパス手術の訓練に用いられる手技シミュレータに関する。
近年、心筋梗塞等の虚血性心疾患をもつ患者に対しては、カテーテルを利用した冠動脈拡張術やステント留置術に代表されるカテーテル治療が行われている。カテーテル治療は、患者に対して低侵襲であるものの、再狭窄の可能性があり、狭窄の程度によっては適用できない場合もある。
一方、カテーテル治療以外の処置方法としては、冠動脈バイパス手術(CABG)がある。冠動脈バイパス手術は、患者の胸部を開いて心臓を露出させ、狭窄又は閉塞の起こっている冠動脈に、他の血管から血液を送るためのバイパス用血管を吻合する。従来の冠動脈バイパス手術では、人工心肺装置を使用して体外循環を行うオンポンプCABGが行われてきた。しかし、オンポンプCABGは、心停止による心臓への負担、臓器の機能低下、免疫力の低下等の危険性がある。
このようなオンポンプCABGの危険性を回避するため、近年、心拍動下でバイパス手術を行う心拍動下冠動脈バイパス手術(オフポンプCABG)も行われるようになっている。オフポンプCABGでは、スタビライザと呼ばれる医療器具を用いて、冠動脈の縫合する部分のみ動きを止めて、心臓が動いている状態のまま手術を行う。オフポンプCABGは、技術的難易度が高い術式であるため、外科医にとっては訓練が必要不可欠である。
オフポンプCABGの訓練に用いられる手技シミュレータとしては、例えば、下記特許文献1、2が提案されている。特許文献1の血管吻合トレーニング装置は、血管モデルが載置される載置プレートと、空気圧を利用して載置プレートを上下動させるプレート駆動装置とを備えるものであり、血管モデルを上下動させて心臓の拍動を模擬しようとしている。特許文献2の手術訓練用シミュレータは、クランク機構を介してモータで駆動される揺動手段と、揺動手段に取り付けた軟質樹脂製の模擬心臓とを備え、揺動手段で模擬心臓に動きを与えることで、心臓の拍動を模擬しようとしている。
特開2013−83786号公報 特開2005−202267号公報
特許文献1の血管吻合トレーニング装置は、人工物である血管モデルが単に上下動するだけであるため、実際の手術の雰囲気には程遠く、リアリティに乏しい。特許文献2の手術訓練用シミュレータで用いられる模擬心臓は人工物であるため、実際のヒトの心臓とは質感が大きく異なるだけなく、出血することもない。また、1つの揺動手段で模擬心臓を動かすだけであるため、拍動のリアリティも乏しい。なお、手技シミュレータを用いない訓練方法としては、例えば、生きた動物(ブタ等)に麻酔をかけ、心臓を止めずに手術を行う方法が考えられる。しかし、この方法は、生きた動物を対象とする点や、購入・管理に係るコスト等の面で問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、従来よりもリアリティに富み、実際の手術の雰囲気により近い状況で心臓手術の手技訓練を可能とする手技シミュレータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の手技シミュレータは、ヒトの模擬心臓として用いられる動物の心臓と、前記心臓の左心室に挿入されるように構成された拡張及び収縮可能な第1バルーンと、前記心臓の右心室に挿入されるように構成された拡張及び収縮可能な第2バルーンと、前記第1バルーンとの間及び前記第2バルーンとの間で作動液を流動させ、前記作動液を介して前記第1バルーン及び前記第2バルーンを拡張及び収縮させるように構成されたポンプシステムと、前記心臓の3本の冠動脈にそれぞれ挿入されるように構成された3つの血液チューブを有し前記3本の冠動脈に血液を直接供給する血液供給部と、前記3つの血液チューブが挿通される血液チューブ保持孔が形成されたチューブホルダと、を備え、前記チューブホルダは、前記心臓に接続する大動脈内に配置及び固定されるように構成されている、ことを特徴とする。
上記のように構成された手技シミュレータによれば、ポンプシステムによる作動液の流動作用下に、左心室内で第1バルーンが拡張及び収縮を繰り返し、右心室内で第2バルーンが拡張及び収縮を繰り返すことにより、心臓の拍動を模擬できる。また、冠動脈には血液が供給されるため、冠動脈を切ると血液が流れ出る。従って、この手技シミュレータによれば、生きた動物を使用することなく、低コストで、よりリアリティのある状況下でオフポンプCABGの訓練を行うことができる。また、3本の冠動脈に確実に血液を供給することができる。さらに、血液チューブを心臓に固定できるため、冠動脈から血液チューブが抜け出ることを抑制できる。
上記の手技シミュレータにおいて、前記第1バルーンには前記作動液を流す第1チューブが接続され、前記チューブホルダは、前記第1チューブが挿通される第1チューブ保持孔を有していてもよい。
この構成により、血液チューブと一緒に第1チューブも心臓に固定することができるため、第1バルーンが左心室から抜け出ることを抑制できる。
上記の手技シミュレータにおいて、前記血液チューブの先端外周部には、拡張及び収縮可能な拡張部が設けられていてもよい。
この構成により、冠動脈内で拡張部を拡張させることで、血液チューブが冠動脈から抜け出ることを抑制することができる。
上記の手技シミュレータにおいて、前記ポンプシステムは、流入ポート及び流出ポートを有する遠心ポンプと、前記第1バルーンと前記遠心ポンプの前記流入ポート及び前記流出ポートの一方とを接続する第1ラインと、前記第2バルーンと前記遠心ポンプの前記流入ポート及び前記流出ポートの他方とを接続する第2ラインとを備え、前記遠心ポンプが回転と停止を繰り返すことにより、前記第1バルーンと前記第2バルーンの収縮及び収縮の動作タイミングをずらしてもよい。
この構成により、1つの遠心ポンプで第1バルーンと第2バルーンの両方を動作させることができる。また、心臓の動きを実際の拍動により近づけることができ、リアリティを一層向上させることができる。
上記の手技シミュレータにおいて、前記第1バルーンは、前記第2バルーンよりも大きく構成され、前記第2ラインには、前記作動液の一部を貯留するリザーバが接続されていてもよい。
この構成により、遠心ポンプを介して接続された第1バルーン及び第2バルーンを適切に動作させることができる。
上記の手技シミュレータにおいて、前記心臓が載置される載置台と、前記載置台をシーソー状に揺らす本体部とを有する揺動装置をさらに備えてもよい。
この構成により、第1バルーン及び第2バルーンの動作に加えて、揺動装置による揺れが心臓に与えられるため、心臓の動きがより強調される。従って、心臓の動きを実際の拍動により近づけることができる。
上記の手技シミュレータにおいて、少なくとも前記心臓の下方に存在するように前記心臓の周りに配置され、心膜を模擬した非通液性の膜状部材をさらに備えてもよい。
この構成により、冠動脈から出血した血液が膜状部材に溜まり、心臓下部に血液が存在する状態になるため、リアリティを一層向上させることができる。
上記の手技シミュレータにおいて、少なくとも側壁及び上壁を有するとともに、前記心臓を収容する大きさを有し、前記上壁には前記心臓を露出させる開口部が形成された筐体をさらに備えてもよい。
この構成により、開胸されたヒトの胸のイメージを提供し、リアリティを一層向上させることができる。
上記の手技シミュレータにおいて、前記心臓は、ブタの心臓であってもよい。
ヒトの心臓に形や大きさが近いブタの心臓を用いることにより、リアリティを一層向上させることができる。
本発明の手技シミュレータによれば、従来よりもリアリティに富み、実際の手術の雰囲気により近い状況で心臓手術の手技訓練が可能となる。
本発明の実施形態に係る手技シミュレータの概略構成図である。 第1バルーン及び第2バルーンの断面図である。 チューブホルダの斜視図である。 チューブホルダの大動脈への固定状態を示す模式図である。 膜状部材で覆われた心臓が揺動装置に載せられるとともに筐体内に収容された状態を示す模式図である。 筐体の分解斜視図である。
以下、本発明に係る手技シミュレータについて好適な複数の実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に概略構成を示すように、本発明の実施形態に係る手技シミュレータ10は、動物の心臓12と、心臓12の左心室12Lに挿入される第1バルーン14と、心臓12の右心室12Rに挿入される第2バルーン16と、第1バルーン14及び第2バルーン16を拡張及び収縮させるポンプシステム18と、心臓12の冠動脈13(左廻旋枝13a、左前下行枝13b、右冠動脈13c)に血液Bを直接供給する血液供給部20とを備える。この手技シミュレータ10は、外科医がオフポンプCABGの訓練を行う際に用いられる。
心臓12は、ヒトの模擬心臓として用いられるものであり、例えば、哺乳類の心臓が挙げられる。特に、ブタの心臓は、ヒトの心臓と構造や大きさが比較的近いことから、手技訓練用の心臓12として好適である。また、ブタの心臓は、比較的安価で入手も容易である。なお、心臓12としてはブタ以外の哺乳類の心臓、例えば、ウシ、ヤギ、ヒツジ等の心臓を用いてもよい。
第1バルーン14及び第2バルーン16は、作動液Lの給排により拡張及び収縮するように構成された袋状の部材である。第1バルーン14及び第2バルーン16は、スムーズな拡張及び収縮を行うため、弾力的伸縮性を有する材料(例えば、シリコーンゴム等のゴム材、エラストマー材)により構成されるのがよい。
第1バルーン14は、大動脈15を介して心臓12の左心室12Lに挿入可能であり、左心室12L内で拡張及び収縮することにより、心臓12の左心室12Lの収縮運動を模擬できるように構成されている。第2バルーン16は、肺動脈17を介して心臓12の右心室12Rに挿入可能であり、右心室12R内で拡張及び収縮することにより、心臓12の右心室12Rの収縮運動を模擬できるように構成されている。心臓12において、左心室12Lは右心室12Rよりも大きい。このため、第1バルーン14は、自然状態及び拡張状態の大きさ(太さ及び長さ)において、第2バルーン16よりも大きく形成されている。
図1において、第1バルーン14は、ポンプシステム18における通液ラインを構成する第1チューブ40に接続されている。図2に示すように、第1バルーン14は、第1チューブ40が接続された基端部14aと、基端部14aとは反対側の端部である先端部14bと、基端部14aと先端部14bとの間を構成する中間部14cとを有する。本実施形態では、先端部14bの壁の厚さが、基端部14a及び中間部14cの壁の厚さよりも厚くなっている。これにより、先端部14bは、基端部14a及び中間部14cよりも硬く(変形しにくく)なっている。
図1において、第2バルーン16は、ポンプシステム18における通液ラインを構成する第2チューブ46に接続されている。図2に示すように、第2バルーン16は、第2チューブ46が接続された基端部16aと、基端部16aとは反対側の端部である先端部16bと、基端部16aと先端部16bとの間を構成する中間部16cとを有する。本実施形態では、先端部16bの壁の厚さが、基端部16a及び中間部16cの壁の厚さよりも厚くなっている。これにより、先端部16bは、基端部16a及び中間部16cよりも硬く(変形しにくく)なっている。
第1バルーン14及び第2バルーン16において、先端部14b、16bの硬度は、ショアA硬度で、例えば、10°〜60°であり、好ましくは、30°〜40°である。また、第1バルーン14及び第2バルーン16において、基端部14a、16a及び中間部14c、16cの硬度は、ショアA硬度で、例えば、0°〜40°であり、好ましくは、10°〜30°である。
このように、第1バルーン14及び第2バルーン16では、先端部14b、16bを相対的に硬く、基端部14a、16a及び中間部14c、16cを相対的に軟らかくすることで、本来収縮しない心臓12の心尖部が動くことを抑制する一方、心室部の収縮を強調できる。これにより、本来の心臓12の動きに近づけることができる。
なお、例えば、相対的に硬い材料で形成した先端部14bと、相対的に軟らかい材料で形成した基端部14a及び中間部14cとを結合することにより、先端部14bが基端部14a及び中間部14cよりも硬い第1バルーン14を得てもよい。第2バルーン16についても同様である。
第1チューブ40は、第1バルーン14の内側に入り込んでいる。すなわち、第1チューブ40の端部は、第1バルーン14内で、先端部14bに向かって突出している。同様に、第2チューブ46は、第2バルーン16の内側に入り込んでいる。すなわち、第2チューブ46の端部は、第2バルーン16内で、先端部16bに向かって突出している。このように第1チューブ40及び第2チューブ46が構成されているため、第1バルーン14及び第2バルーン16を左心室12L及び右心室12Rに押し込む際に、第1バルーン14及び第2バルーン16の過度な折れ曲がりや変形を抑制し、容易な挿入を可能とする。
図1において、ポンプシステム18は、遠心ポンプ22と、遠心ポンプ22を制御するコントローラ24と、第1バルーン14と遠心ポンプ22とを接続する第1ライン26と、第2バルーン16と遠心ポンプ22とを接続する第2ライン28と、第2ライン28に接続されたリザーバ30とを有する。ポンプシステム18は、回路内で作動液Lを流動させることにより、第1バルーン14及び第2バルーン16を拡張及び収縮させる。作動液Lは、例えば、水である。作動液Lが液体の場合、術者が心臓に触れたときの感触がより実物に近づく。
遠心ポンプ22は、ポンプ本体32と、ポンプ本体32を駆動する駆動部34とを有する。ポンプ本体32は、流入ポート36a及び流出ポート36bが形成されたハウジング36と、ハウジング36内に回転可能に配置されたインペラ38とを有する。インペラ38の回転中、流入ポート36aからインペラ38の中心部に流入した作動液Lは、インペラ38の回転に伴って加速されながらインペラ38の外周側へと流れ、流出ポート36bから吐出される。
コントローラ24は、遠心ポンプ22と第1バルーン14及び第2バルーン16との間で作動液Lを流動させ、作動液Lを介して第1バルーン14及び第2バルーン16を拡張及び収縮させるように遠心ポンプ22を制御する。具体的に、第1バルーン14及び第2バルーン16の動作によって心臓12の拍動を模擬するため、コントローラ24は、インペラ38が回転と停止を交互に繰り返すように遠心ポンプ22の駆動部34を制御する。
コントローラ24は、制御用プログラムを格納した専用コンピュータであってもよく、あるいはPC等の汎用コンピュータに制御用プログラムをインストールしたものであってもよい。
第1ライン26は、ポンプシステム18における流体回路の一部を構成する管状体であって、一端部が遠心ポンプ22に接続され、他端部が第1バルーン14に接続されている。本実施形態では、第1ライン26の一端部は、遠心ポンプ22の流出ポート36bに接続されている。第1ライン26は、第1バルーン14側を構成する第1チューブ40と、遠心ポンプ22側を構成する第1ポンプ側チューブ42とを有し、第1チューブ40と第1ポンプ側チューブ42とはコネクタ50を介して接続される。
第2ライン28は、ポンプシステム18における流体の回路の一部を構成する管状体であって、一端部が遠心ポンプ22に接続され、他端部が第2バルーン16に接続されている。本実施形態では、第2ライン28の一端部は、遠心ポンプ22の流入ポート36aに接続されている。第2ライン28は、第2バルーン16側を構成する第2チューブ46と、遠心ポンプ22側を構成する第2ポンプ側チューブ48とを有し、第2チューブ46と第2ポンプ側チューブ48とはコネクタ44を介して接続される。
なお、本実施形態の変形例では、第1ライン26の一端部が遠心ポンプ22の流入ポート36aに接続され、第2ライン28の一端部が遠心ポンプ22の流出ポート36bに接続されてもよい。
第2ライン28の一端部と他端部との間を構成する中間部には、回路内の作動液Lの一部を貯留するリザーバ30が接続されている。図1において、リザーバ30は、槽30Aの形態を有する。ある変形例において、リザーバ30は、ゴム材等の弾力的伸縮性を有する材料で形成されたバルーンの形態を有していてもよい。
血液供給部20は、心臓12の3本の冠動脈13(左廻旋枝13a、左前下行枝13b、右冠動脈13c)に血液Bを落差圧により供給するように構成及び配置される。具体的に、本実施形態において、血液供給部20は、3本の冠動脈13にそれぞれ挿入されるように構成された3つの血液チューブ52と、3つの血液チューブ52に接続された血液バッグ54とを有する。
本実施形態の場合、各血液チューブ52は、カテーテルの形態を有する。すなわち、血液チューブ52は、可撓性を有する長尺なチューブ状本体56と、チューブ状本体56の基端部に接続されたハブ58とを有する。チューブ状本体56は、心臓12の冠動脈13の内径よりも細く形成されている。
ハブ58は、三連活栓60の出口ポート62a〜62cにそれぞれ接続されている。三連活栓60の入口ポート64は、チューブ66を介して血液バッグ54に接続されている。三連活栓60は、3つのコック61a〜61cを有し、コック61a〜61cを個別に回動操作することにより、血液バッグ54と血液チューブ52との間の連通・遮断を切り換えられるように構成されている。
血液バッグ54に収容され、冠動脈13へと供給される血液Bは、人工物でもよいが、動物から採取された血液がより好ましい。血液Bとしては、心臓12と同じ動物の血液であるのがよい。従って、心臓12としてブタの心臓を用いる場合にはブタの血液を用いるのがよい。なお、心臓12と血液Bは、別々の動物のものであってもよい。
本実施形態の場合、図4に示すように、血液チューブ52はさらに、冠動脈13への固定用バルーンとして、チューブ状本体56の先端外周部に設けられた拡張及び収縮可能な拡張部70を有する。拡張部70は、例えば、弾力的伸縮性を有する材料(ゴム材、エラストマー材等)によって構成され、拡張用流体(例えば、空気、水等)の給排によって、拡張及び収縮する。図4では、拡張状態の拡張部70が示されている。
冠動脈13内で拡張部70が拡張することにより、血液チューブ52(チューブ状本体56)の先端部が冠動脈13から抜け出ることが抑制される。また、血液チューブ52を介して冠動脈13内に導入された血液Bが、大動脈15側に漏れ出ることが抑制される。図1に示すように、ハブ58には、拡張部70に対する拡張用流体の給排を行うための図示しないデバイス(例えば、シリンジ)が接続可能な拡張用ポート59が設けられている。拡張用ポート59は、チューブ状本体56に形成された図示しない拡張用ルーメンを介して拡張部70の内腔と連通している。
図3に示すように、手技シミュレータ10は、さらに、第1チューブ40及び3本の血液チューブ52を大動脈15に固定するためのチューブホルダ72を備える。チューブホルダ72は、外力を加えた際に容易に変形可能な軟質材料(例えば、シリコーンゴム等のゴム材やエラストマー材等)により構成されるのがよい。
本実施形態の場合、チューブホルダ72は、全体として円筒形である。チューブホルダ72には、第1チューブ40が挿通される第1チューブ保持孔74と、3本の血液チューブ52(チューブ状本体56)が挿通される血液チューブ保持孔76が、軸方向に貫通して形成されている。
第1チューブ保持孔74は略円形であって、その直径は、第1チューブ40の外径と略同じか、それよりも僅かに大きい。図3において、第1チューブ保持孔74は、チューブホルダ72の略中心に設けられている。なお、第1チューブ保持孔74は、チューブホルダ72の中心から偏心した位置に設けられてもよい。各血液チューブ保持孔76は略円形であって、その直径は、第1チューブ保持孔74の直径よりも小さく、且つチューブ状本体56の外径と同じか、それよりも僅かに大きい。
チューブホルダ72において、3つの血液チューブ保持孔76は、周方向に等間隔ではなく、3本の冠動脈13の配置に適合するように配置されている。具体的には、2つの血液チューブ保持孔76は近接して配置され、残りの1つの血液チューブ保持孔76は、近接した2つの血液チューブ保持孔76から周方向に離れて(例えば、90°〜180°の角度間隔で)配置されている。
手技シミュレータ10の使用において、チューブホルダ72は、図4に示すように、第1チューブ保持孔74に第1チューブ40が挿通され且つ血液チューブ保持孔76に血液チューブ52が挿通された状態で、心臓12に近い大動脈15内に配置及び固定される。チューブホルダ72を固定するには、例えば、紐状あるいはロープ状の締付部材77を、大動脈15を介してチューブホルダ72の外周部に巻き付けて縛る。複数の締付部材77を用いてチューブホルダ72を固定してもよい。
大動脈15に対するチューブホルダ72の固定力を上げるために、図3のように、チューブホルダ72の外周面に周方向に延在するリング状の溝73が設けられてもよい。複数の締付部材77を用いる場合には、複数の溝73が軸方向に間隔を置いて設けられてもよい。
図5に示すように、本実施形態の手技シミュレータ10は、さらに、心臓12を揺らす揺動装置78と、心膜を模擬した膜状部材80と、心臓12、揺動装置78及び膜状部材80を収容する筐体82とを備える。
揺動装置78は、心臓12が載置される載置台84と、載置台84をシーソー状に揺らす本体部86とを有する。載置台84は、本体部86によって、揺動軸88を中心に揺動可能に支持されているとともに、平坦な上面85を有する。
載置台84の揺動に伴って心臓12を効果的に揺らし、心臓12の動き(拍動)を強調するために、図5のように、載置台84の上面85には複数の突起90(90a、90b)が設けられてもよい。複数の突起90は、揺動軸88から水平方向にずれた一方側と他方側とに配置されている。これにより、載置台84の揺動に伴って、一方側の突起90aと他方側の突起90bが交互に心臓12を突き上げるため、載置台84の揺動を効果的に心臓12に伝えることができる。
膜状部材80は、柔軟な非通液性の部材からなり、好ましくは伸縮性を有し、使用時には少なくとも心臓12の下方に存在するように心臓12の周囲に配置される。膜状部材80は、ある程度の血液Bを溜められるように、少なくとも下部が袋状に形成されている。この構成により、膜状部材80は、手技訓練中において冠動脈13から漏れ出る血液Bの受け皿としての役割を担う。
本実施形態において、膜状部材80は、弾力的伸縮性を有する外材92と、外材92中に埋設されたメッシュ状の中材94とからなる。外材92は、例えば、シリコーンゴム等のゴム材やエラストマー材である。このような構造により、中材94が補強体の役割を担うため、膜状部材80を糸96で吊り、開胸器98に引っ掛けて固定することができる。また、糸96を通す位置によって心臓12の高さ等の調整が可能であり、術者の手技をさせやすくすることができる。
なお、膜状部材80のうち、糸96を通す縁部81のみに中材94が埋設されていてもよい。膜状部材80は、初期状態で全体が袋状に形成されていると、心膜を切る訓練も行うことができるため、好適である。
図5及び図6において、筐体82は、少なくとも側壁100及び上壁102を有するとともに、心臓12を収容する大きさを有し、上壁102には心臓12を露出させる開口部103が形成されている。具体的に、本実施形態において筐体82は、上下が開口した直方体状の胴部104と、胴部104から分離可能であり且つ胴部104の上部開口を部分的に閉じられる長方形状の蓋部106とを有する。胴部104が上記側壁100を構成し、蓋部106が上記上壁102を構成している。
胴部104の上部には、チューブ類(第1チューブ40等)を通すための切欠部105が設けられている。代わりの切欠部が蓋部106に設けられてもよい。なお、胴部104及び蓋部106は上記以外の形状でもよく、例えば、平面視で、正方形、円形、楕円形、四角形以外の多角形であってもよい。
筐体82は、硬質で且つ耐水性、耐溶剤性に優れた材料で構成されるのがよい。また、筐体82は、壁厚を厚くすることにより、使用中に術者の肘等で押されても触れても容易にずれ動かないようにある程度の重量があるのがよい。また、筐体82は、セットアップの際に内部の様子を確認できるように、透明な材料で構成されているのがよい。筐体82の構成材料としては、例えば、塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ガラス等が挙げられる。
次に、手技シミュレータ10のセットアップ手順の一例を説明する。
心臓12のセットアップは、例えば、以下のように行う。予め冷凍しておいた心臓12を解凍し、大動脈15及び肺動脈17を適度の長さに切断して左心室12L及び右心室12Rの入口を作る。血液Bの漏れを防ぐため、心臓12に繋がった肺静脈及び大静脈は糸(縫合糸等)で縛って閉じる。
チューブホルダ72のセットアップは、例えば、以下のように行う。チューブホルダ72の第1チューブ保持孔74に、第1バルーン14が接続された第1チューブ40を挿通させるとともに、3つの血液チューブ保持孔76に3本の血液チューブ52をそれぞれ挿通させる。
回路のセットアップは以下のように行う。大動脈15を介して、左心室12L内に第1バルーン14を挿入するとともに、3本の血液チューブ52を3本の冠動脈13(左廻旋枝13a、左前下行枝13b、右冠動脈13c)にそれぞれ挿入する。この場合、血液チューブ52の先端部に設けられた拡張部70を冠動脈13内で拡張させることにより、冠動脈13から血液チューブ52が抜け出ることを抑制できる。
次に、チューブホルダ72を大動脈15内に挿入し、大動脈15の外側から締付部材77で縛ることにより、チューブホルダ72を大動脈15に対して固定する。これにより、チューブホルダ72が径方向内方に締め付けられて若干だけ変形するため、第1チューブ40及び血液チューブ52が第1チューブ保持孔74及び血液チューブ保持孔76にそれぞれ固定される。従って、第1チューブ40及び血液チューブ52は、チューブホルダ72を介して大動脈15に固定されることになる。
次に、肺動脈17を介して、右心室12R内に第2バルーン16を挿入するとともに、肺動脈17の外側を糸等の締付部材で縛ることにより第2チューブ46を肺動脈17に固定する。なお、右心室12R内への第2バルーン16の挿入・設置は、左心室12L内への第1バルーン14の挿入・設置の前に行ってもよい。
次に、作動液Lが充填された第1ポンプ側チューブ42と、作動液Lが充填された第1チューブ40とを接続して、第1ライン26を形成するとともに、作動液Lが充填された第2ポンプ側チューブ48と、作動液Lが充填された第2チューブ46とを接続して、作動液Lが充填された第2ライン28を形成する。これにより、作動液Lが充填され且つ遠心ポンプ22を介して流体連通した左心室12L側の回路と右心室12R側の回路が形成される。遠心ポンプ22及びコントローラ24は、心臓12において所望の拍動を模擬できるように(第1バルーン14及び第2バルーン16が所望の動きをするように)設定しておく。
三連活栓60を介して血液バッグ54を3本の血液チューブ52に接続する。そして、血液バッグ54を心臓12よりも高い位置に設置する(例えば、適宜のハンガーで吊下げる)ことにより、落差を利用して血液Bを3本の冠動脈13内へ流す。
筐体82への心臓12等のセットアップは、例えば、以下のように行う。筐体82の胴部104の内側に揺動装置78をセットし、胴部104に蓋部106を載せ、蓋部106に設けられた開口部103を介して、膜状部材80に覆われた心臓12を揺動装置78の載置台84に載せる。次に、蓋部106の開口部103に開胸器98を取り付けるとともに、膜状部材80の縁部81に通した糸96を開胸器98に引っ掛ける。これにより、膜状部材80が吊るされ、受け皿として機能し得る形状に保持される。次に、図示しないスタビライザを開胸器98に取り付け、吻合を行う冠動脈13の周囲部分が動かないようにスタビライザで固定する。
次に、揺動装置78をオンにして心臓12を揺動させるとともに、遠心ポンプ22を作動させて心臓12の左心室12L及び右心室12Rにそれぞれ配置された第1バルーン14及び第2バルーン16を繰り返し拡張及び収縮させる。これにより、心臓12に模擬的な拍動が与えられる。以上により、手技シミュレータ10を用いた訓練のための準備が完了する。
次に、手技シミュレータ10の作用及び効果を説明する。
手技シミュレータ10において、遠心ポンプ22がコントローラ24の制御下に回転及び停止を繰り返し行うことで、心臓12の左心室12L内で第1バルーン14が拡張及び収縮を繰り返すとともに、心臓12の右心室12R内で第2バルーン16が拡張及び収縮を繰り返す。
具体的には、遠心ポンプ22のインペラ38の回転時には、流入ポート36aに接続された第2ライン28からは作動液Lが吸引される一方、流出ポート36bに接続された第1ライン26には作動液Lが吐出される。従って、右心室12R内の第2バルーン16は作動液Lの流出によって収縮するが、左心室12L内の第1バルーン14は作動液Lの流入によって拡張する。なお、この場合、リザーバ30内の作動液Lの一部が第2ライン28へ流入する。
一方、インペラ38が回転している状態からインペラ38が停止すると、第1バルーン14の弾性復元力によって、第1バルーン14内の作動液Lが第1ライン26へと押し出され、回路内の作動液Lは、インペラ38の回転時とは逆方向に流動する。これにより、第1バルーン14及び第2バルーン16は、インペラ38の回転時とは逆の動きを見せる。すなわち、左心室12L内の第1バルーン14は作動液Lの流出によって収縮するが、右心室12R内の第2バルーン16は作動液Lの流入によって拡張する。なお、この場合、第2ライン28内の作動液Lの一部がリザーバ30へ流入する。
このように、遠心ポンプ22が回転と停止を繰り返すことにより、第1バルーン14と第2バルーン16においては、互いに逆の動作タイミングで拡張及び収縮が繰り返される。これにより、心臓12において、実際の心臓の拍動に近い動きが模擬される。また、第1バルーン14及び第2バルーン16による模擬拍動に加えて、心臓12は、揺動装置78によって揺らされているため、心臓12全体に動きが与えられ、拍動のリアリティが一層向上する。
冠動脈13へは血液供給部20より血液Bが供給されていることから、冠動脈13を切ると血液Bが流出するため、術者は、実際の手術と同様に冠動脈13からの出血を体験できる。流出した血液Bは、膜状部材80によって受け止められるため、心臓12の下方に配置された揺動装置78が血液Bで汚れることがない。また、実際の手術においては心臓の周囲に出血した血液が溜まるため、膜状部材80に溜まった血液Bは一層のリアリティをもたらす。
以上説明したように、手技シミュレータ10によれば、ポンプシステム18による作動液Lの流動作用下に、左心室12L内で第1バルーン14が拡張及び収縮を繰り返し、右心室12R内で第2バルーン16が拡張及び収縮を繰り返すことにより、心臓12の拍動を模擬できる。また、冠動脈13には血液Bが供給されるため、冠動脈13を切ると血液Bが流れ出る。従って、この手技シミュレータ10によれば、生きた動物を使用することなく、低コストで、よりリアリティのある状況下でオフポンプCABGの訓練を行うことができる。
なお、生きた動物を用いて心臓手術の訓練を行う場合、手技訓練中に心臓が停止する頻度が高く、安定して訓練を行うことが困難である。そのうえ、3本の冠動脈すべてに対して処置を行うことは、心臓への負担が大きすぎて心臓が耐えられないため、実際上困難である。これに対し、手技シミュレータを用いれば、3本の冠動脈13a〜13cのすべてに対してバイパス手技を施すことが可能となるだけでなく、1本の冠動脈の複数箇所について血管吻合訓練が可能である。
また、本実施形態の場合、血液供給部20は、3本の冠動脈13a〜13cにそれぞれ挿入されるように構成された3本の血液チューブ52を有するので、3本の冠動脈13a〜13cに確実に血液Bを供給することができる。しかも、チューブホルダ72により、3本の血液チューブ52を心臓12に固定できるため、これらの血液チューブ52が冠動脈13からそれぞれ抜け出ることを抑制できる。また、チューブホルダ72により、血液チューブ52と一緒に第1チューブ40も心臓12に固定することができるため、第1バルーン14が左心室12Lから抜け出ることを抑制できる。
本実施形態の場合、血液チューブ52の先端外周部には、拡張及び収縮可能な拡張部70が設けられており、冠動脈13内で拡張部70を拡張させることで、血液チューブ52が冠動脈13から抜け出ることを抑制することができる。
また、本実施形態の場合、ポンプシステム18は、流入ポート36a及び流出ポート36bを有する遠心ポンプ22と、第1バルーン14と遠心ポンプ22の流入ポート36a及び流出ポート36bの一方とを接続する第1ライン26と、第2バルーン16と遠心ポンプ22の流入ポート36a及び流出ポート36bの他方とを接続する第2ライン28とを備える。そして、遠心ポンプ22が回転と停止を繰り返すことにより、第1バルーン14と第2バルーン16の収縮及び収縮の動作タイミングをずらす。この構成により、1つの遠心ポンプ22で第1バルーン14と第2バルーン16の両方を動作させることができる。また、心臓12の動きを実際の拍動により近づけることができ、リアリティを一層向上させることができる。
特に、第2ライン28には、作動液Lの一部を貯留するリザーバ30が接続されている。この構成により、遠心ポンプ22を介して接続された第1バルーン14及び第2バルーン16を適切に動作させることができる。
本実施形態の場合、第1バルーン14及び第2バルーン16の動作に加えて、揺動装置78による揺れが心臓12に与えられるため、心臓12の動きがより強調される。従って、心臓12の動きを実際の拍動により近づけることができる。
本実施形態の場合、冠動脈13から出血した血液Bが膜状部材80に溜まり、心臓12下部に血液Bが存在する状態になるため、リアリティを一層向上させることができる。筐体82は、開胸されたヒトの胸のイメージを提供し、リアリティを一層向上させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…手技シミュレータ 12…心臓
12L…左心室 12R…右心室
13…冠動脈 14…第1バルーン
16…第2バルーン 18…ポンプシステム
20…血液供給部 22…遠心ポンプ
26…第1ライン 28…第2ライン
30…リザーバ 52…血液チューブ
72…チューブホルダ 74…第1チューブ保持孔
76…血液チューブ保持孔 78…揺動装置
80…膜状部材 82…筐体

Claims (9)

  1. ヒトの模擬心臓として用いられる動物の心臓と、
    前記心臓の左心室に挿入されるように構成された拡張及び収縮可能な第1バルーンと、
    前記心臓の右心室に挿入されるように構成された拡張及び収縮可能な第2バルーンと、
    前記第1バルーンとの間及び前記第2バルーンとの間で作動液を流動させ、前記作動液を介して前記第1バルーン及び前記第2バルーンを拡張及び収縮させるように構成されたポンプシステムと、
    前記心臓の3本の冠動脈にそれぞれ挿入されるように構成された3つの血液チューブを有し前記3本の冠動脈に血液を直接供給する血液供給部と、
    前記3つの血液チューブが挿通される血液チューブ保持孔が形成されたチューブホルダと、を備え、
    前記チューブホルダは、前記心臓に接続する大動脈内に配置及び固定されるように構成されている、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  2. 請求項記載の手技シミュレータにおいて、
    前記第1バルーンには前記作動液を流す第1チューブが接続され、
    前記チューブホルダは、前記第1チューブが挿通される第1チューブ保持孔を有する、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  3. 請求項1又は2記載の手技シミュレータにおいて、
    前記血液チューブの先端外周部には、拡張及び収縮可能な拡張部が設けられている、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  4. 請求項1記載の手技シミュレータにおいて、
    前記ポンプシステムは、流入ポート及び流出ポートを有する遠心ポンプと、前記第1バルーンと前記遠心ポンプの前記流入ポート及び前記流出ポートの一方とを接続する第1ラインと、前記第2バルーンと前記遠心ポンプの前記流入ポート及び前記流出ポートの他方とを接続する第2ラインとを備え、
    前記遠心ポンプが回転と停止を繰り返すことにより、前記第1バルーンと前記第2バルーンの収縮及び収縮の動作タイミングをずらす、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  5. 請求項記載の手技シミュレータにおいて、
    前記第1バルーンは、前記第2バルーンよりも大きく構成され、
    前記第2ラインには、前記作動液の一部を貯留するリザーバが接続されている、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の手技シミュレータにおいて、
    前記心臓が載置される載置台と、前記載置台をシーソー状に揺らす本体部とを有する揺動装置をさらに備える、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の手技シミュレータにおいて、
    少なくとも前記心臓の下方に存在するように前記心臓の周りに配置され、心膜を模擬した非通液性の膜状部材をさらに備える、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の手技シミュレータにおいて、
    少なくとも側壁及び上壁を有するとともに、前記心臓を収容する大きさを有し、前記上壁には前記心臓を露出させる開口部が形成された筐体をさらに備える、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の手技シミュレータにおいて、
    前記心臓は、ブタの心臓である、
    ことを特徴とする手技シミュレータ。
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