JP6626549B1 - 判定装置および判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】事故発生の予兆が映像やセンサの出力値に表れない場合であっても、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを判定する。【解決手段】判定装置(1)は、複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定部(104)を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、対象作業用車両が事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定装置等に関する。
フォークリフト等の作業用車両を用いた作業が行われる工場や倉庫などの施設では、見通しが悪く道幅の狭い通路を複数の作業用車両が走行することが多く、車両間や車両と積荷との接触事故等、種々の事故が発生するリスクが高い。このような問題の解決策を提示する先行技術文献としては、例えば下記の特許文献1が挙げられる。この文献には、交差点に進入する主移動体の進入路に対して他の進入路から交差点に進入する副移動体を検出して、主移動体に対して副移動体がいずれの方向から交差点に進入するかを表示する技術が開示されている。
特開2002−287825号公報
ここで、上記文献の技術では、赤外線や超音波を利用した物体検知センサまたはカメラを用いることにより移動体を検出している。しかし、事故発生の予兆はカメラで撮影した映像に表れているとは限らない。また、物体検知センサを用いて、交差点以外で起こる事故についても予防しようとした場合、事故発生の可能性のあるあらゆる場所に物体検知センサを設置する必要があるが、そのように多数の物体検知センサを設置することは現実的ではない。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、事故発生の予兆が撮影した映像や物体検知センサの出力値に表れない場合であっても、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを判定することができる判定装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判定装置は、複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定部を備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判定方法は、判定装置による判定方法であって、複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定ステップを含む。
本発明の一態様によれば、事故発生の予兆が、撮影した映像や物体検知センサの出力値に表れない場合であっても、音声に基づいて事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを判定することができる。
本発明の実施形態1に係る判定装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 上記判定装置が行う判定の概要を示す図である。 上記判定装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る判定装置の概要を説明する図である。 本発明の実施形態3に係る判定装置の概要を説明する図である。
〔実施形態1〕
(判定の概要)
本実施形態の判定装置による判定の概要を図2に基づいて説明する。図2は、判定装置1が行う判定の概要を示す図である。判定装置1は、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する装置である。なお、本明細書で使用する「音声」には、人が発する声と、車両などの物体が発生させる音の少なくとも何れかが含まれる。
図2の例では、複数の作業用車両が走行する施設において、対象作業用車両の一例であるフォークリフトAを運転者aが運転しており、他の作業用車両の一例であるフォークリフトBを運転者bが運転している。また、フォークリフトA、Bは何れも図2にて「プー、プー」との擬音で示す所定の後退音を発しながら後退している。そして、この音声は集音装置Cにより取得され、取得された音声が判定装置1に入力されている。なお、図2では、対象作業用車両の例としてフォークリフトAを記載しているが、対象作業用車両は、作業に用いられる車両であればよく、フォークリフトに限られない。他の作業用車両も同様であり、フォークリフトに限られない。
判定装置1は、入力された上記音声に基づいてフォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。例えば、図2の例のようにフォークリフトA、Bの後退音が重なって、運転者aがフォークリフトBの接近に気付き難い状況である場合、判定装置1は、上記音声に基づいて事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定する。そして、判定装置1は、事故の発生の可能性が高い状況であることを運転者aに報知する。
このように、判定装置1は、フォークリフトAの周囲の音声に基づき、事故の発生の可能性が高い状況であるか否かを判定することができる。また、判定装置1は、事故の発生の可能性が高い状況であると判定した場合に、運転者aへの報知を行う。これにより、事故の発生を効果的に防ぐことができる。
本実施形態のように、1台のフォークリフトAについて1台の判定装置1が判定を行う場合、判定装置1をフォークリフトAに搭載してもよい。本実施形態では、判定装置1をフォークリフトAに搭載した例を説明する。なお、複数台のフォークリフトの周囲で集音された音声をそれぞれ取得すれば、1台の判定装置1によって複数台の作業用車両についての判定を行うこともできる。
(判定装置の要部構成)
判定装置1の要部構成について図1に基づいて説明する。図1は、判定装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、図1では、図2に示した集音装置Cのブロックと、フォークリフトAのブロックについても併せて示している。図示のように、判定装置1は、判定装置1の各部を統括して制御する制御部10と、判定装置1が使用する各種データを記憶する記憶部20と、判定装置1が情報を出力するための出力部30とを備えている。また、制御部10には、操作検出部101、集音制御部102、入力データ生成部103、判定部104、および報知部105が含まれている。
集音装置Cは、周囲の音声を取得する装置であり、例えばマイクである。本実施形態では、図2に基づいて説明したように集音装置CはフォークリフトAに搭載されているので、集音装置CによってフォークリフトAの周囲の音声が取得される。集音装置Cによって取得された音声は判定装置1に入力される。
操作検出部101は、フォークリフトAに対して所定の操作が行われたことを検出する。具体的には、操作検出部101は、フォークリフトAを後退させる操作が行われたことを検出する。なお、上記検出の方法は特に限定されず、例えばフォークリフトAと通信することにより検出してもよいし、フォークリフトAまたはその運転者を撮影した画像を解析することにより検出してもよいし、センサ等を用いて検出してもよい。詳細は以下で説明するが、操作検出部101による上記操作の検出を契機として、事故の発生の可能性が高い状況であるか否かの判定に関する処理が開始される。
集音制御部102は、集音装置Cの動作を制御してフォークリフトAの周囲の音声を取得させる。本実施形態では、集音制御部102が、操作検出部101がフォークリフトAを後退させる操作が行われたことを検出したことを契機として、集音装置Cに音声取得を開始させる例を説明する。
入力データ生成部103は、集音装置Cによって集音された、フォークリフトAの周囲の音声から、判定部104が判定に使用する学習済みモデルに対する入力データを生成する。なお、入力データの詳細は後述する。
判定部104は、機械学習によって生成された学習済みモデルを用いて、フォークリフトAの周囲の音声から、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。より詳細には、判定部104は、上記学習済みモデルに入力データ生成部103が生成する入力データを入力して得られる出力データに基づいてフォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。学習済みモデルと、該学習済みモデルを用いた判定の詳細については後述する。
報知部105は、判定部104が、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定した場合に、その旨を所定の対象(典型的には運転者a)に報知する。具体的には、報知部105は、出力部30を制御して、事故の発生の可能性が高い状況であることを示す情報を出力させることにより上記の報知を行う。本実施形態では、判定装置1がフォークリフトAに搭載されていることを想定しているので、出力部30に上記の情報を出力させることにより、運転者aへの報知を行うことができる。
なお、上記情報の出力態様は特に限定されず、例えば出力部30が表示部であれば表示出力させればよいし、音声出力部であれば音声出力させればよい。この他、出力部30を警告灯とし、報知部105は該警告灯を点灯させることによって報知してもよい。また、判定装置1がフォークリフトAから離れた位置にある場合、報知部105は、フォークリフトAと通信することにより、フォークリフトAが備える出力部に上記情報を出力させてもよい。この他にも、例えば、報知部105は、運転者aの所持する端末装置や、運転者aの作業を管理する管理者の端末装置等の他の装置に上記情報を出力させることにより報知してもよい。また、報知部105は、フォークリフトBの運転者bにも報知してもよい。
(学習済みモデルと判定部の判定について)
判定部104が使用する学習済みモデルは、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を行うことができるように、教師データを用いた機械学習、つまり教師あり機械学習により生成された学習済みモデルである。上記教師データとしては、例えば、複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成されたデータを用いることができる。
上記のような教師データを用いた機械学習で生成した学習済みモデルに対し、フォークリフトAの周囲の音声から生成した入力データを入力すると、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にある確率を示す出力データを得ることができる。よって、判定部104は、入力データ生成部103が生成した入力データを上記学習済みモデルに入力して出力データを得て、この出力データに基づいてフォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定することができる。例えば、判定部104は、出力データが示す確率が所定の閾値以上である場合に、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定してもよい。
学習済みモデルの生成に用いる教師データは、事故発生直前の状況に特有の音声から生成されたデータ、つまり実際に事故が発生した事例において集音された音声から生成されたデータであってもよい。また、上記教師データは、事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成されたデータであってもよく、この場合、実際に事故が発生しているか否かは問わない。
本実施形態では、事故の発生の可能性が相対的に高い上記状況として、ある作業用車両が後退している周囲で他の作業用車両が後退しており、各作業用車両が発する後退音が重なっている状況を想定している。このため、このような状況においてフォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定されるように機械学習した学習済みモデルを用いる。
具体的には、本実施形態の判定部104が使用する学習済みモデルは、後退する作業用車両が発する後退音と、該作業用車両の周囲で後退する他の作業用車両が発する後進音とを含む音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成されたモデルである。この学習済みモデルに対し、図2の例のように、フォークリフトA、Bの後退音が重なって聞こえるような状況で集音された音声から生成された入力データを入力すると、出力データが示す確率の値は大きい値となる。よって、判定部104は、図2の例のような、フォークリフトA、Bの後退音が重なって運転者aがフォークリフトBの存在を認識し難い状況において、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると適切に判定することができる。
なお、判定部104は、上記の状況を複数種類学習させた学習済みモデルを用いて、何れの種類の状況に該当するかを判定してもよい。そして、この場合、報知部105は、該当すると判定された種類に応じた報知を行ってもよい。例えば、報知部105は、フォークリフトA、Bの後退音が重なって聞こえるような状況では後方への注意を促す報知を行い、フォークリフトAの車体または周囲から異音が聞こえるような状況では車体または周囲の状況確認を促す報知を行ってもよい。これにより、状況毎に適切な報知を行うことができ、より効果的に事故の発生を回避することができる。
なお、上記学習済みモデルは、音声などの時系列信号を画像として捉えて処理するのに好適なCNN(Convolutional Neural Network)を用いて生成してもよい。また、例えば、CNNとRNN(Recurrent Neural Network)、あるいはCNNとLSTM(Long Short-Term Memory)を組み合わせた学習済みモデルを用いてもよい。RNNやLSTMのような時系列データの扱いに適したモデルと、音声などの時系列信号を画像として捉えて処理するのに好適なCNNとを組み合わせることにより、信頼性の高い出力データを得ることができる。
(入力データについて)
入力データ生成部103は、上述の学習済みモデルに入力する入力データを生成する。具体的には、入力データ生成部103は、フォークリフトAの周囲の音声から上記入力データを生成する。
入力データの生成に用いる音声は、学習済みモデルの機械学習用の教師データに用いた音声と同様の条件で集音したものであることが好ましい。上記条件には、例えば、集音装置CとフォークリフトAの位置関係等が含まれる。条件を揃えるため、例えばフォークリフトの所定位置に固定された集音装置Cで集音した音声から教師データを生成した場合、フォークリフトAにおける上記所定位置と同じ位置に固定した集音装置Cで集音した音声から入力データを生成することが好ましい。
入力データ生成部103は、集音装置Cで集音した音声に対して所定の処理を施して入力データを生成することが好ましい。本実施形態では、上記所定の処理が短時間フーリエ変換であり、入力データが時系列の短時間フーリエ変換係数である例を説明する。ただし、上記所定の処理は、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声が有する特徴を明瞭化することができるものであればよく、短時間フーリエ変換に限られない。
なお、入力データ生成部103は、教師データと同じ形式の入力データを生成する必要がある。例えば、入力データ生成部103が、集音装置Cで集音した音声を短時間フーリエ変換して生成した、時系列の短時間フーリエ変換係数を入力データとする場合、学習済みモデルも時系列の短時間フーリエ変換係数を入力データとして機械学習したものを用いる。
(処理の流れ)
判定装置1が実行する処理の流れを図3に基づいて説明する。図3は、判定装置1が実行する処理(判定方法)の一例を示すフローチャートである。
S1では、操作検出部101が、フォークリフトAが後退開始したか否か、すなわちフォークリフトAを後退させる操作が検出されたか否かを判定する。ここで、フォークリフトAが後退開始していた場合(S1でYES)にはS2の処理に進み、後退開始していなかった場合(S1でNO)にはS1の処理が継続する。
S2では、集音制御部102が集音装置Cに集音を開始させ、入力データ生成部103は集音装置Cが集音した音声を取得して入力データの生成を開始する。ここで、入力データ生成部103は、集音装置Cが集音した音声を所定時間毎に区切って、各区切りに対応する入力データを順次生成していく。上記所定時間は、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声が有する特徴を読み取ることができる程度の時間とすればよく、例えば3〜15秒としてもよい。
S3(判定ステップ)では、判定部104が、S2で生成された入力データを学習済みモデルに入力し、学習済みモデルの出力データに基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。ここで判定部104が、事故発生の可能性が高いと判定した場合(S3でYES)にはS4に進み、事故発生の可能性が高くはないと判定した場合(S3でNO)にはS5に進む。
S4では、報知部105が、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを運転者aに報知する。報知の態様は上述したとおりであるからここでは説明を繰り返さない。なお、報知部105は、学習済みモデルの出力データが示す確率が高いほど運転者aの注意をより強く喚起するように、確率に応じて異なる態様で報知を行ってもよい。例えば、報知部105は、音声による報知を行う場合、上記確率が高いほどその音量を大きくしてもよい。
S5では、操作検出部101が、フォークリフトAが後退終了したか否か、すなわちフォークリフトAを後退させる操作が検出されていた状態から検出されない状態に変化したか否かを判定する。ここで後退終了したと判定された場合(S5でYES)、図3の処理は終了する。一方、後退終了していないと判定された場合(S5でNO)、S3の処理に戻る。この場合、S3では、前回の同ステップにおける判定で使用した入力データの次の区切り時間の音声から生成された入力データを用いて事故発生の可能性が高いか否かが判定される。
なお、図3の例では、フォークリフトAの後退中に事故発生の可能性が高いか否かを判定しているが、フォークリフトAの前進中や停車中に事故発生の可能性が高いか否かを判定してもよいことは言うまでもない。ただし、後退中は、前進中や停車中と比べて、事故発生の可能性が高い。このため、図3のように後退中に事故発生の可能性が高いか否かを判定することにより、判定を行う期間を事故発生の可能性が高い状況に絞り込んで、効率のよい判定および報知を行うことができる。
また、本実施形態のように、フォークリフトAの後退中に判定を行う場合、フォークリフトAの後退音は当然集音される。このため、学習済みモデルはフォークリフトAとは異なる他の作業用車両(例えばフォークリフトB)の後退音を学習させたモデルとしてもよい。そして、判定部104は、学習済みモデルの出力データに基づいて他の作業用車両の後退音を検出し、該検出時に事故発生の可能性が高いと判定してもよい。
(実施形態1のまとめ)
以上のように、本実施形態の判定装置1は、学習済みモデルを用いて、フォークリフトAの周囲の音声から、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定部104を備えている。そして、上記学習済みモデルは、複数のフォークリフトが走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成されたものである。
上記の構成によれば、フォークリフトAの周囲でどのような音声が発せられているかに基づいて、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを判定することができる。これにより、カメラによる撮影や物体検知センサの設置を行うことなく、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを判定することができる。また、判定装置1は、この判定結果を利用して、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを報知する報知部105を備えているので、上記状況を運転者等に報知して事故の発生を未然に回避することもできる。
なお、本実施形態の判定装置1は、カメラによる撮影や物体検知センサの出力値に基づいた、事故の発生の可能性の判定を補完するために使用することもできる。これにより、カメラの死角や、物体検知センサの検知範囲外に事故発生の予兆となる事象が生じている場合であっても、その事象が音声を伴うものであれば、判定装置1により事故の発生の可能性が高いと判定することができる。つまり、判定装置1によれば、事故発生の予兆が、撮影した映像や物体検知センサの出力値に表れない場合であっても、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを判定することができる。
〔実施形態2〕
本実施形態では、学習済みモデルを用いた処理に加えて、音声解析を行う例を説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。実施形態3以降も同様である。
図4は、本実施形態の判定装置1を説明する図である。図4の(a)に示すように、本実施形態の判定装置1は、制御部10に音声解析部121が含まれている点で、実施形態1の判定装置1(図1参照)と相違している。音声解析部121は、フォークリフトAの周囲の音声を解析するものであり、接近判定部122と、運転者状態判定部123と、種類判定部124と、速度判定部125を含む。以下説明するように、音声解析部121による音声解析の結果は、判定部104の判定に利用される。
(使用する学習済みモデル)
本実施形態では、フォークリフトAの周囲で集音された音声から、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出するための学習済みモデルを使用する例を説明する。このような学習済みモデルは、各種作業用車両が発する様々な音声(実施形態1で説明した後退音の他、ブレーキ音、エンジン音、急旋回時のタイヤ音、フォーク等を駆動する際の作動音など)を教師データとした機械学習により生成可能である。フォークリフトAの周囲に他の作業用車両が位置している場合、周囲に他の作業用車両が位置していない場合と比べて事故の発生の可能性が高い。このため、本実施形態の学習済みモデルも、事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により構築された学習済みモデルといえる。
判定部104は、このような学習済みモデルに、入力データ生成部103が生成した入力データを入力することにより、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出することができる。
(接近判定)
接近判定部122は、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両が発する音声の音量から、フォークリフトAに他の作業用車両が近付いているか否かを判定する。なお、以下では、上記他の作業用車両がフォークリフトBであるとして説明を行う。
ここで、上述のように、本実施形態の判定部104は、フォークリフトAの周囲で集音された音声のうちフォークリフトBが発する音声を検出する。接近判定部122は、この検出結果に基づいて、フォークリフトAの周囲で集音された音声に含まれる各音声成分の中から、フォークリフトBが発する音声成分の音量の時系列変化を特定する。そして、接近判定部122は、フォークリフトBが発する音声成分の音量が時系列で増加していればフォークリフトBは近付いていると判定し、変動がないか減少していればフォークリフトBは近付いていないと判定する。
そして、本実施形態の判定部104は、接近判定部122がフォークリフトAにフォークリフトBが近付いていると判定した場合に、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定する。よって、フォークリフトAの周囲にフォークリフトBが存在しており、しかもフォークリフトBがフォークリフトAに近付いているという、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあることを的確に判定することができる。
(運転者が発した音声の考慮)
運転者状態判定部123は、フォークリフトAの周囲の音声のうち、運転者aが発した音声を解析して、運転者aが事故を起こす可能性の高い状態であるか否かを判定する。具体的には、運転者状態判定部123は、運転者aが事故を起こす可能性の高い状態で発することの多い音声を検出したときに、運転者aが事故を起こす可能性の高い状態であると判定する。例えば、運転者状態判定部123は、運転者が疲労しているときに発することの多い「疲れた」やこれに類する発話の音声、ため息などの音声、あるいは運転者が集中力を欠いているときに発することの多いあくびなどの音声を検出対象としてもよい。また、運転者状態判定部123は、運転者aが事故を起こす可能性の高い状態を、疲労状態や、集中力が欠如した状態等の種類別に判定してもよい。さらに、運転者状態判定部123は、運転者aの発話における声のトーンなどについても加味して、運転者aが事故を起こす可能性の高い状態であるか否かを判定してもよい。
そして、本実施形態の判定部104は、運転者状態判定部123による解析結果と、上述の学習済みモデルの出力とに基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。また、判定部104が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定した場合、報知部105はその旨を運転者aに報知するが、この報知においても、運転者状態判定部123による解析結果を反映させてもよい。
例えば、図4の(b)の例では、運転者aが「疲れた…」と発話している。本実施形態の判定装置1では、運転者状態判定部123が、フォークリフトAの周囲の音声から、上記発話音声を検出する。なお、運転者状態判定部123が判定に用いる上記音声は、上記実施形態で説明した集音装置Cが集音したものであってもよいし、他の集音装置で集音したものであってもよい。これは、音声解析部121に含まれる各部の処理に共通である。そして、運転者状態判定部123は、運転者aが疲労状態にあると判定する。
そして、判定部104は、運転者状態判定部123による判定結果を考慮した判定を行う。例えば、判定部104が、学習済みモデルからの出力データに基づき、フォークリフトBが発生させる音を検出していたとする。この場合、運転者状態判定部123が運転者aは疲労状態であると判定したことを条件として、事故の発生の可能性が高い状況であると判定してもよい。これにより、フォークリフトAの周囲にフォークリフトBが存在し、かつ、運転者aが疲労状態であれば、事故の発生の可能性が高い状況であると判定される。
そして、図4の(b)の例では、報知部105は、運転者状態判定部123による判定結果を考慮した報知を行っている。この例では、報知部105は、運転者状態判定部123による判定結果、すなわち運転者aが疲労状態にあることを考慮したメッセージを出力部30に出力させている。具体的には、疲労状態にあることを運転者aに知らせる「お疲れのご様子ですね。」とのメッセージと、事故のリスクが高いことを知らせると共に事故に対する注意を促す「事故のリスクが高い状況です。ご注意ください。」とのメッセージを出力させている。
以上のように、本実施形態の判定部104は、運転者aが発した音声を運転者状態判定部123が解析した解析結果と、上述の学習済みモデルの出力とに基づいて事故の発生の可能性が高い状況であるか否かを判定する。運転者aが発した音声は運転者の状態を反映しており、運転者の状態は事故の発生の可能性に相関があるから、この構成によれば事故の発生の可能性が高い状況を的確に判定することができる。また、報知部105は、運転者状態判定部123による判定結果を考慮した報知を行うので、運転者aに自身の状態(疲労している、注意力が欠けている等)を認識させて、事故の発生を効果的に回避することができる。
(フォークリフトの種類の考慮)
種類判定部124は、フォークリフトAの周囲の音声を解析し、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両(図2の例ではフォークリフトB)の種類を判定する。具体的には、種類判定部124は、学習済みモデルにより検出された、フォークリフトBが発する音声から、フォークリフトBが大型車であるか否かを判定する。上述のように、本実施形態の判定部104は、フォークリフトAの周囲で集音された音声のうちフォークリフトBが発する音声を検出する。そこで、種類判定部124は、この検出結果に基づいて、フォークリフトAの周囲で集音された音声に含まれる各音声成分の中からフォークリフトBが発する音声成分を特定し、該音声成分を解析して、フォークリフトBが大型車であるか否かを判定する。
そして、判定部104は、種類判定部124の判定結果に基づいて、フォークリフトAが、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。また、判定部104が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定した場合、報知部105はその旨を運転者aに報知するが、この報知においても、種類判定部124の判定結果を反映させてもよい。
例えば、図4の(c)の例では、フォークリフトAに、図示しない大型のフォークリフトBが接近しつつあることを想定している。このような場合、判定部104が、学習済みモデルからの出力データに基づき、フォークリフトBが発生させる音声を検出すると共に、接近判定部122が、フォークリフトAにフォークリフトBが近付いていると判定する。なお、この段階では、判定部104は、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を保留としている。また、フォークリフトBがフォークリフトAに近付いていなかったとしても、フォークリフトAの近くに大型のフォークリフトBが存在していれば事故の危険性は高まるので、接近判定部122による判定は省略してもよい。
ここで、種類判定部124は、判定部104が検出した、フォークリフトBが発する音声を解析して、フォークリフトBが大型車であるか否かを判定する。そして、判定部104は、種類判定部124の判定結果を考慮して、保留としていた、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を行う。具体的には、判定部104は、種類判定部124が大型車であると判定したことを条件として、事故の発生の可能性が高い状況であると判定してもよい。
そして、図4の(c)の例では、報知部105は、種類判定部124の判定結果を考慮した報知を行っている。この例において、報知部105は、種類判定部124の判定結果、すなわち接近しつつあるフォークリフトBが大型車であることを考慮したメッセージを出力部30に出力させている。具体的には、大型車が接近しつつあることを運転者aに知らせる「大型車が接近しています。」とのメッセージと、事故に対する注意を促す「ご注意ください。」とのメッセージを出力させている。
以上のように、本実施形態の判定装置1の判定部104は、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出するための学習済みモデルを用いて、集音された音声からフォークリフトBが発した音声を検出する。また、本実施形態の判定装置1は、検出された上記音声(フォークリフトBが発した音声)から、フォークリフトBの種類を判定する種類判定部124を備えている。そして、判定部104は、種類判定部124の判定結果に基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。
フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両の種類は、事故の発生の可能性に相関がある。例えば、フォークリフトAの周囲に存在するフォークリフトBが死角の多い大型車である場合、フォークリフトBが、死角が少なく小回りの利く中型車や小型車である場合と比べて、接触事故が発生する危険性は高い。
よって、上記構成によれば事故の発生の可能性が高い状況を的確に判定することができる。また、報知部105は、種類判定部124による判定結果を考慮した報知を行うので、フォークリフトAの周囲に存在するフォークリフトBがどのような車両であるかを認識させて、事故の発生を効果的に回避することができる。
なお、種類判定部124が判定する「種類」は、事故の発生の可能性に相関のあるものであればよい。例えば、種類判定部124は、フォークリフトAの周囲に存在するフォークリフトBが大型車であるか否かを判定する代わりに、フォークリフトBの車種を判定してもよい。
また、フォークリフトAが大型車である場合、周囲に存在するフォークリフトBが中型車や小型車等のフォークリフトAの死角に入り込みやすい車両であるときに、事故が発生しやすい。よって、このような場合には、判定部104は、種類判定部124が、フォークリフトAの周囲に存在するフォークリフトBが大型車ではないと判定したときに、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定してもよい。
(フォークリフトの移動速度の考慮)
速度判定部125は、フォークリフトAの周囲の音声を解析し、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両(図2の例ではフォークリフトB)の移動速度を判定する。上述のように、本実施形態の判定部104は、フォークリフトAの周囲で集音された音声のうちフォークリフトBが発する音声を検出する。そこで、速度判定部125は、この検出結果に基づいて、フォークリフトAの周囲で集音された音声に含まれる各音声成分の中からフォークリフトBが発する音声成分を特定し、その音声成分の大きさの時系列変化からフォークリフトBの移動速度を算出する。そして、速度判定部125は、算出した移動速度と所定の閾値とを比較することにより、フォークリフトBの移動速度が速いか否かを判定する。
そして、判定部104は、速度判定部125の判定結果に基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。また、判定部104が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定した場合、報知部105はその旨を運転者aに報知するが、この報知においても、速度判定部125の判定結果を反映させてもよい。
例えば、図4の(d)の例では、フォークリフトAに、図示しないフォークリフトBが速い速度で接近しつつあることを想定している。このような場合、判定部104が、学習済みモデルからの出力データに基づき、フォークリフトBが発生させる音声を検出すると共に、接近判定部122が、フォークリフトAにフォークリフトBが近付いていると判定する。なお、この段階では、判定部104は、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を保留としている。また、フォークリフトAにフォークリフトBが近付いていなかったとしても、フォークリフトAの近くでフォークリフトBが高速で移動していれば事故の危険性は高まるので、接近判定部122による判定は省略してもよい。
ここで、速度判定部125は、フォークリフトAの周囲の音声を解析して、フォークリフトBの移動速度を算出すると共に、算出した移動速度が所定の閾値を超えるか否かを判定する。そして、判定部104は、速度判定部125の判定結果を考慮して、保留としていた、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を行う。例えば、判定部104は、速度判定部125がフォークリフトBの移動速度が閾値を超えると判定したことを条件として、事故の発生の可能性が高い状況であると判定してもよい。
そして、図4の(d)の例では、報知部105は、速度判定部125の判定結果を考慮した報知を行っている。この例において、報知部105は、速度判定部125の判定結果、すなわちフォークリフトBが高速で移動しているであることを考慮したメッセージを出力部30に出力させている。具体的には、高速で車両が接近しつつあることを運転者aに知らせる「高速で車両が接近しています。」とのメッセージと、事故に対する注意を促す「ご注意ください。」とのメッセージを出力させている。
以上のように、本実施形態の判定装置1の判定部104は、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出するための学習済みモデルを用いて、集音された音声からフォークリフトBが発した音声を検出する。また、本実施形態の判定装置1は、検出された上記音声(フォークリフトBが発した音声)から、フォークリフトBの移動速度を判定する速度判定部125を備えている。そして、判定部104は、速度判定部125の判定結果に基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。
フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両の速度は、事故の発生の可能性に相関がある。すなわち、フォークリフトAの周囲に存在するフォークリフトBが高速で移動している場合、フォークリフトBが低速で移動している場合と比べて、接触事故等が発生する危険性は高い。
よって、上記構成によれば、事故の発生の可能性が高い状況を的確に判定することができる。また、報知部105は、速度判定部125による判定結果を考慮した報知を行うので、フォークリフトAの周囲に存在するフォークリフトBが高速で移動していることを認識させて、事故の発生を効果的に回避することができる。
なお、判定装置1は、接近判定部122と、運転者状態判定部123と、種類判定部124と、速度判定部125の一部のみを備えていてもよい。また、判定装置1は、接近判定部122と、運転者状態判定部123と、種類判定部124と、速度判定部125のうち、少なくとも2つ以上を備えている場合、これら各判定部の判定結果と、学習済みモデルの出力データとに基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定してもよい。
〔実施形態3〕
本実施形態では、フォークリフトAに接近しつつあるフォークリフトBが走行している地点と、フォークリフトAが存在する地点との間に通路が存在するか否かに応じて、事故の発生の可能性が相対的に高い状況であるか否かを判定する例を説明する。
図5は、本実施形態の判定装置1を説明する図である。図5の(a)に示すように、本実施形態の判定装置1は、制御部10に接近方向特定部131と通路有無判定部132が含まれている点で、実施形態1の判定装置1(図1参照)と相違している。なお、図5には示していないが、本実施形態の判定装置1は、少なくとも水平方向における位置が異なる、少なくとも2つの集音装置Cで取得された音声を取得する。また、本実施形態においても、実施形態2と同様に、判定部104が、学習済みモデルを用いて、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両(フォークリフトB)が発する音声を検出する例を説明する。
接近方向特定部131は、フォークリフトAの周囲の音声から、フォークリフトAの周囲に位置する他の作業用車両(図5の例ではフォークリフトB)が何れの方向からフォークリフトAに接近しているかを特定する。具体的には、判定部104が、学習済みモデルを用いてフォークリフトBが発する音声を検出する。このため、接近方向特定部131は、上記検出結果に基づいて、複数の集音装置Cで集音された音声のそれぞれについて、該音声に含まれる音声成分の中から、フォークリフトBが発する音声成分を特定する。そして、接近方向特定部131は、複数の集音装置Cで集音された音声からそれぞれ特定した音声成分間のずれと、各集音装置の位置に基づいて、フォークリフトAに対して何れの方向からフォークリフトBが発する音声が到来しているかを特定する。接近方向特定部131は、この音声の到来方向を、フォークリフトBの接近方向として特定する。
通路有無判定部132は、接近方向特定部131が特定した方向に、上記他の作業用車両(図5の例ではフォークリフトB)が通行可能な通路が存在するか否かを判定する。具体的には、通路有無判定部132は、フォークリフトAおよびBが走行する施設において、フォークリフトAおよびBが走行可能な通路を示す地図情報と、フォークリフトAの現在位置および正面方向とに基づいて上記判定を行う。なお、フォークリフトAの現在位置と正面方向の特定方法は特に限定されない。例えば、施設内の各所にフォークリフトAを検知するセンサを設けておき、そのセンサの検出結果からフォークリフトAの現在位置を特定してもよい。また、フォークリフトAの正面方向は、例えば、フォークリフトAが走行する施設内を撮影する監視カメラの映像を解析する等により特定してもよい。
以下、本実施形態の判定装置1による判定と報知の例を、施設内を走行するフォークリフトAおよびBを上方から見た様子を示す図5の(b)(c)に基づいて説明する。図5の(b)の例では、後退しているフォークリフトAに対して、後退しているフォークリフトBが接近しつつある。このような場合、判定部104が、学習済みモデルからの出力データに基づき、フォークリフトBが発生させる音声を検出する。この段階では、判定部104は、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を保留とする。
ここで、接近方向特定部131は、判定部104が検出した、フォークリフトBが発する音声を解析して、フォークリフトBの接近方向を特定する。そして、通路有無判定部132は、接近方向特定部131が特定した方向に、フォークリフトBが通行可能な通路が存在するか否かを判定する。例えば、図5の(b)の例では、フォークリフトBは、フォークリフトAの右後方から接近していると特定される。そして、フォークリフトAの現在位置と、フォークリフトAの右後方の位置とは通路でつながっているから、通行可能な通路が存在すると判定される。
そして、判定部104は、通路有無判定部132の判定結果を考慮して、保留としていた、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を行う。具体的には、判定部104は、通路有無判定部132が通行可能な通路が存在すると判定したことを条件として、事故の発生の可能性が高い状況であると判定する。
そして、図5の(b)の例では、報知部105は、接近方向特定部131の特定結果を考慮した報知を行っている。この例において、報知部105は接近方向特定部131の特定結果、すなわちフォークリフトBがフォークリフトAの右後方から接近していることを考慮したメッセージを出力部30に出力させている。具体的には、フォークリフトBの接近方向を運転者aに知らせると共に事故に対する注意を促す「右後方にご注意ください。」とのメッセージを出力させている。
また、図5の(c)の例においても、後退しているフォークリフトAに対して、後退しているフォークリフトBが接近しつつある。よって、判定部104は、フォークリフトBが発生させる音声を検出し、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定は保留とする。
図5の(c)の例では、フォークリフトBは、フォークリフトAの真後ろから接近しているから、接近方向特定部131は接近方向が真後ろであると特定する。そして、通路有無判定部132は、フォークリフトAの真後ろの方向に通路があるか否かを判定する。図5の(c)の例では、フォークリフトAの現在位置と、フォークリフトAの真後ろの方向に位置するフォークリフトBとの間には通路がない(通路が途切れている)ため、通行可能な通路は存在しないと判定される。
そして、判定部104は、通路有無判定部132の判定結果を考慮して、保留としていた、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かの判定を行う。具体的には、判定部104は、通路有無判定部132が通行可能な通路が存在しないと判定しているため、事故の発生の可能性が高い状況ではないと判定する。このため、図5の(c)の例では、報知部105は報知を行わない。
以上のように、本実施形態の判定装置1は、フォークリフトAの周囲の音声からフォークリフトBが何れの方向からフォークリフトAに接近しているかを特定する接近方向特定部131を備えている。また、本実施形態の判定装置1は、接近方向特定部131が特定した方向に、フォークリフトBが通行可能な通路が存在するか否かを判定する通路有無判定部132を備えている。そして、判定部104は、通路有無判定部132の判定結果と、学習済みモデルの出力とに基づいて、フォークリフトAが事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する。
上記の構成によれば、事故の発生の可能性が高い状況を的確に判定することができる。つまり、フォークリフトBが接近してくる方向に、フォークリフトBが通行可能な通路が存在しており、フォークリフトBとの接触の危険性がある場合には事故の発生の可能性が高い状況であると判定することができる。一方、フォークリフトBが接近してくる方向に、フォークリフトBが通行可能な通路が存在しておらず、フォークリフトBとの接触の危険性がない場合には事故の発生の可能性が高い状況ではないと判定することができる。
なお、判定装置1は、接近方向特定部131と通路有無判定部132のうち、接近方向特定部131のみを備えていてもよい。この場合、報知部105は、図5の(b)の例のように、接近方向特定部131の特定結果を考慮した報知を行うことができる。これによりフォークリフトBの接近方向を運転者aに認識させ、事故の発生を効果的に回避することができる。また、本実施形態の判定装置1は、実施形態2の判定装置1が備えている音声解析部121に含まれている各部の少なくとも1つをさらに備えていてもよい。これにより、実施形態2で説明したような、各種音声解析結果を加味した判定を行うことが可能になる。
〔分散処理について〕
上記各実施形態で説明した判定装置1の実行する処理の一部は、判定装置1と通信接続された1または複数の装置に実行させてもよい。例えば、学習済みモデルを用いた演算処理を、判定装置1と通信接続されたAIサーバに実行させてもよい。この場合、判定装置1は、入力データを生成してAIサーバに送信し、該AIサーバから出力データを受信して事故発生の可能性が高い否かの判定を行う。
〔ソフトウェアによる実現例〕
判定装置1の制御ブロック(特に制御部10に含まれる各部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、判定装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 判定装置
104 判定部
122 接近判定部
124 種類判定部
125 速度判定部
131 接近方向特定部
132 通路有無判定部

Claims (8)

  1. 複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定部を備え
    上記特有の音声は、後退する作業用車両が発する後退音と、該作業用車両の周囲で後退する他の作業用車両が発する後進音とを含む音声であることを特徴とする判定装置。
  2. 上記学習済みモデルは、集音された上記音声から、上記作業用車両の周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出するためのモデルであり、
    上記学習済みモデルにより検出された、上記他の作業用車両が発する音声の音量から、上記対象作業用車両に上記他の作業用車両が近付いているか否かを判定する接近判定部を備え、
    上記判定部は、上記接近判定部が上記対象作業用車両に上記他の作業用車両が近付いていると判定した場合に、上記対象作業用車両が事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  3. 上記判定部は、上記対象作業用車両の運転者が発した音声の解析結果と、上記学習済みモデルの出力とに基づいて、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の判定装置。
  4. 上記学習済みモデルは、集音された上記音声から、上記作業用車両の周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出するためのモデルであり、
    上記学習済みモデルにより検出された、上記他の作業用車両が発する音声から当該他の作業用車両の種類を判定する種類判定部を備え、
    上記判定部は、上記種類判定部の判定結果に基づいて、上記対象作業用車両が事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の判定装置。
  5. 上記学習済みモデルは、集音された上記音声から、上記作業用車両の周囲に位置する他の作業用車両が発する音声を検出するためのモデルであり、
    上記学習済みモデルにより検出された、上記他の作業用車両が発する音声から、当該他の作業用車両の移動速度を判定する速度判定部を備え、
    上記判定部は、上記速度判定部の判定結果に基づいて、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の判定装置。
  6. 複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定部と、
    上記対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両の周囲に位置する他の作業用車両が、何れの方向から上記作業用車両に接近しているかを特定する接近方向特定部と、
    上記接近方向特定部が特定した方向に、上記他の作業用車両が通行可能な通路が存在するか否かを判定する通路有無判定部と、を備え、
    上記判定部は、上記通路有無判定部の判定結果と、上記学習済みモデルの出力とに基づいて、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定することを特徴とする判定装置。
  7. 判定装置による判定方法であって、
    複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定ステップを含み、
    上記特有の音声は、後退する作業用車両が発する後退音と、該作業用車両の周囲で後退する他の作業用車両が発する後進音とを含む音声であることを特徴とする判定方法。
  8. 判定装置による判定方法であって、
    複数の作業用車両が走行する施設において集音された音声であって、事故発生直前の状況または事故の発生の可能性が相対的に高い状況に特有の音声から生成された教師データを用いた機械学習により生成された学習済みモデルを用いて、対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定する判定ステップを含むと共に、
    上記対象作業用車両の周囲の音声から、上記対象作業用車両の周囲に位置する他の作業用車両が、何れの方向から上記作業用車両に接近しているかを特定するステップと、
    上記ステップにて特定した方向に、上記他の作業用車両が通行可能な通路が存在するか否かを判定するステップと、を含み、
    上記判定ステップでは、上記他の作業用車両が通行可能な通路が存在するか否かの判定結果と、上記学習済みモデルの出力とに基づいて、上記対象作業用車両が、事故の発生の可能性が相対的に高い状況にあるか否かを判定することを特徴とする判定方法。
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