JP6625876B2 - 先行制御判定装置、先行制御装置及び先行制御判定プログラム - Google Patents

先行制御判定装置、先行制御装置及び先行制御判定プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、電力系統の先行制御判定装置、先行制御装置及び先行制御判定プログラムに関する。
現在の電力系統においては、需要規模の拡大、需要地と電源との遠隔化、電源の偏在化、広域運営の拡大などに伴い、大規模な電源からの大電力を、都市部の需要地へ比較的長距離に亘って送電することが一般的となってきている。一方、需要家の有する負荷については、インバータ、誘導電動機などの増加により、その特性が変化して、電圧が不安定となる現象が発生してきている。
このような状況下に対応して、系統電圧を適正に維持するとともに、電圧不安定現象を未然に防止する必要がある。このため、電力系統には、種々の電圧・無効電力制御機器が最適配置されている。電圧・無効電力制御機器としては、例えば、静止型無効電力補償装置、同期調相機、電力用コンデンサ、分路リアクトル等の種々の調相設備、負荷時タップ切換変圧器等の変圧器が含まれる。
そして、系統の実態に応じて、種々の電圧・無効電力制御方式が適用されている。電圧・無効電力制御方式は、中央制御方式と個別制御方式がある。個別制御方式は、ローカル制御方式とも呼ばれる。個別制御方式は、タイムスケジュール運転と個別VQC方式に分けられる。
中央制御方式は、系統の主要点に設定された監視点からのオンライン情報に基づき、基準電圧を維持するように、中央給電指令所などから操作指示を行うことにより、電気所の電圧・無効電力制御機器を直接操作する。
この中央制御方式において一般的に用いられている手法には、複数電圧監視点における基準電圧に対する偏差を1つの評価関数にまとめ、これを最小化するための機器の操作量を求め、操作を行う方式がある。評価関数としては、監視点の電圧偏差と監視送電線の送電損失の最小化などが採用されることが多い。効果の評価としては、交流法による感度係数又は直流法による感度係数が使用される。
一方、個別制御方式のうち、タイムスケジュール運転は、時間により調相設備の投入・開放を行い、変圧器の電圧調整リレー90Ryにより、個々に制御を行う。個別VQC方式は、調相設備の操作、変圧器の操作を行うものであり、主な制御方式として以下の2通りの方式がある。
(1)V−V制御
V−V制御は、一次、二次母線電圧の整定値と実測値との偏差を積分して、値が一定値を超えると、変圧器、調相設備のいずれかに制御信号を送出して、電圧の制御を行う方式である。
(2)V−Q制御
V−Q制御は、二次母線電圧、変圧器通過無効電力の整定値と実測値との差分を積分して、値が一定値を超えると、変圧器、調相設備のいずれかに制御信号を送出して、電圧の制御を行う方式である。
現状では、上記の方式を用いて、監視点の電圧を許容範囲内に維持するとともに、送電損失を最小とするように、発電機の無効電力、変圧器タップ、調相設備を制御している。監視点は、制御目標地点である。しかし、例えば、需要家のような監視点以外の地点の到達電圧が、どのような値となっているかは把握できていないという問題点があった。
今後、地球温暖化対策としての太陽光発電、風力発電等の分散型電源の導入拡大が予想される。分散型電源の出力が大きく変動すると、電力系統における線路に流れる潮流も不規則に変動し、電圧もこれに応じて不規則に変動する。そのため、分散型電源が大量に導入された場合を想定すると、需要家の到達電圧がどのように変動しているのかをリアルタイムで把握し、電圧を適正に維持できるように調整する必要がある。
このような処理方法が、特許文献1、特許文献2に記載されている。特許文献1は、送電系統内の計測器の無い需要家の到達電圧を推定する手法である。特許文献2は、需要家の到達電圧の状態を見て、送電系統内の到達電圧が許容範囲内となるように電圧制御を行う手法である。
特開2015−56930号公報 特開2015−55940号公報
上記の手法は、現在の計測器の情報を取り込んで、需要家の将来の到達電圧を推定し、到達電圧が許容範囲内となるように電圧制御を行う方式である。しかしながら、仮に、電圧制御が1分周期であったとすると、12時00分に電圧制御量を算出して、1分後の12時01分に実際に制御を行うことになる。そのため、1分間の間に需要家の負荷や、分散型電源の出力が大きく変動すると、1分前に算出した電圧調整では、逆方向に電圧を調整してしまう可能性も出てくる。
また、分散型電源の出力が大きく変動すると、電力系統・線路に流れる潮流も不規則に変動し、電圧もこれに応じて不規則に変動する。特に、分散型電源の出力変動が急峻で大きいなどの特殊な条件においては、許容電圧を逸脱する可能性がある。
本発明の実施形態は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、予測される電圧の変動範囲を考慮して、所定の範囲からの逸脱状況を判定し、先行的に電圧制御を行うことにより、逆方向制御や許容電圧の逸脱を減少させることにある。
上記の課題を解決するために、実施形態の先行制御判定装置は、電力系統における需要家を含む所定のエリアの電力の変動範囲を予測する予測部と、前記変動範囲の最大値及び最小値における需要家の到達電圧を、推定電圧として求める推定部と、前記推定電圧を所定の範囲内とする調整量を算出する調整量算出部と、前記推定電圧が所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定し、前記推定電圧が所定の範囲を逸脱していると判定した場合、前記推定電圧に前記調整量を適用した電圧が所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する逸脱判定部と、前記逸脱状況に応じて、前記調整量の適用の有無も含めて、先行して電圧制御を行うか否かを決定する決定部と、を有する。
なお、上記の先行制御判定装置を有する先行制御装置、上記の各部の処理をコンピュータに実行させる先行制御判定プログラムも、実施形態の一態様である。
実施形態の制御対象となる電力系統の一例を示す系統図 需要家の機器の接続例を示す構成図 先行制御装置の構成を示すブロック図 負荷量の予測範囲の例を示す図 発電量の予測範囲の例を示す図 送り出し量の予測範囲の例を示す図 送り出し量の変動範囲を示す図 実施形態の先行制御判定処理を示すフローチャート 不感帯と電圧維持範囲を示す図 条件1〜3の状態を示す表 条件1の処理を示すフローチャート 条件2の処理を示すフローチャート 条件1〜3の処理の内容を示す表 条件1〜3の到達電圧の逸脱態様を示す図 従来の制御タイミングを示す図 第1の実施形態の制御タイミングを示す図 第2の実施形態の制御タイミングを示す図 補正演算を行う場合の制御タイミングの例を示す図 第3の実施形態の補正演算の制御タイミングを示す図
[第1の実施形態]
[構成]
(電力系統)
本実施形態の電圧制御の対象となる電力系統の例を、図1を参照して説明する。電力系統は、電源1側の上位系から、下位の支店系を介して、需要家20〜31へと電力を供給する。上位系は、電源1と連系する基幹系統母線2を有する。支店系は、支店給電所を構成する支店系変圧器3、支店系統母線4を有する。支店系変圧器3は、基幹系統母線2の電圧を支店系統母線4の電圧に変換する機器である。支店系統母線4は、送電線5〜7を介して、複数の支店系エリア8〜10に接続されている。
各支店系エリア8〜10は、互いに接続された複数の需要家20〜31を有している。各支店系エリア8〜10の始端は、計測器11〜13を介して支店系統母線4に接続されている。各支店系エリア8〜10の終端は、計測器14〜16を介して配電系統母線17〜19に接続されている。これにより、支店系統母線4から、複数の支店系エリア8〜10、配電系統母線17〜19まで放射状に広がる系統が構成されている。なお、以下の説明では、各支店系エリア8〜10を、フィーダと呼ぶ場合がある。
各需要家20〜31は、各種の負荷を有する。負荷が必要とする電力を負荷有効電力PL、負荷無効電力QLとする。また、各需要家20〜31は、分散型電源を有する場合がある。分散型電源の発電電力をPVで示す。図2は図1と一致してはいないが、負荷、分散型電源等の接続構成の一例である。PVは、一般的に太陽光発電装置を示す符号であるが、本実施形態の分散型電源は、太陽光発電装置に限定するものではない。風力発電装置等、他の電源も適用可能である。
計測器11〜16は、電圧、電流、力率を含む各種のデータを計測する装置である。これらのデータを計測データと呼ぶ。また、計測器11〜16が計測したデータから演算により求められるデータも、計測データに含まれる。例えば、各フィーダの負荷有効電力PL、発電電力PV、これらを合成した送り出し電力P、負荷無効電力QL、各種潮流も、計測データに含まれる。演算は、先行制御装置34における各データの演算部が行ってもよいし、外部の演算装置が行ってもよい。各計測器11〜16は、専用の通信線32又は無線により、通信用集約装置33を介して、後述する先行制御装置34に接続されている。
(先行制御装置)
先行制御装置34は、予測に基づく先行制御を行う装置である。先行制御装置34は、図3に示すように、入力部34A、表示部34Bが接続され、送受信部35、記憶部36、データ取込部37、先行制御判定部38、制御量演算部39、実行部40を有する。
入力部34Aは、先行制御装置34に必要な各種の情報、指示を入力する。入力部34Aとしては、タッチパネル、キーボード、マウス、スイッチ等を含む。表示部34Bは、先行制御装置34で処理される各種の情報、計算結果、画面インタフェース等を表示する。
送受信部35は、外部との情報の送受信を行う。例えば、送受信部35は、通信用集約装置33を介して、各計測器11〜16から計測データを受信する。また、送受信部35は、ネットワークNWを介して、上位のシステム、系統上の機器に接続され、後述する系統構成データ、配分係数データの受信、制御の実行指令の送信等を行う。例えば、電圧・無効電力制御機器へ制御の実行指令を送信する。
記憶部36は、先行制御装置34に必要な情報を記憶する。記憶部36が記憶する情報としては、計測データの他、系統構成データ、配分係数データ、計算結果データを含む。
系統構成データは、上記のような電力系統の構成に関する情報である。この系統構成データは、例えば、母線、送電線、配電線、変圧器、調相設備、計測器、負荷、分散型電源の接続構成、線路のインピーダンス、変圧器、調相設備、負荷及び分散型電源の種類、定格等の特性に関する情報を含む。
配分係数データは、各フィーダにおける需要家20〜31の負荷有効電力PL、負荷無効電力QL、発電電力PVの配分を設定する係数である。この配分係数データは、負荷有効電力PLに対応するPL配分係数データ、負荷無効電力QLに対応するQL配分係数データ、発電電力PVに対応するPV配分係数データを含む。なお、系統構成データ、配分係数データは、入力部34Aを介して、入力することもできる。また、計測データ、系統構成データ、配分係数データをまとめて、基礎データと呼ぶ。
計算結果データは、先行制御装置34の各部の計算結果である。例えば、予測された変動範囲、推定電圧、調整量、逸脱の判定結果、制御量等は、計算結果に含まれる。なお、各種の情報の逸脱状況を判定するための所定の範囲も、記憶部36に記憶されている。所定の範囲は、後述する不感帯、電圧維持範囲を含む。さらに、制御実行のタイミングも、記憶部36に記憶されている。
データ取込部37は、送受信部35が受信したデータ、入力部34Aから入力されたデータを取り込んで、記憶部36に記憶する。
先行制御判定部38は、計測データ等に基づいて、先行制御を行うか否かを判定する。この先行制御判定部38の詳細は、後述する。制御量演算部39は、先行制御判定部38による判定結果に応じて、電圧・無効電力制御装置の制御量を演算する。制御量の演算は、後述する調整量を制御量とする場合と、所定の範囲からの逸脱を解消する制御量を求める場合とがある。制御量の演算方法は、例えば、特許文献2に記載されている手法を用いることができ、詳細は省略する。
実行部40は、制御量演算部39により演算された制御量による制御の実行指令を出力する。出力された実行指令は、送受信部35により、ネットワークNWを介して、電圧・無効電力制御装置に送信される。制御実行のタイミングは、記憶部36に設定された実行タイミングに従う。
(先行制御判定部)
先行制御判定部38は、予測部38A、推定部38B、調整量算出部38C、逸脱判定部38D、決定部38Eを有する。予測部38Aは、電力系統における需要家20〜31を含む所定のエリアの電力の変動範囲を予測する。つまり、各支店系エリア8〜10における需要家の負荷有効電力PLと発電電力PVとが合成された送り出し電力Pの変動範囲を算出する。
推定部38Bは、変動範囲の最大値及び最小値における各需要家20〜31の到達電圧を、推定電圧として求める。推定電圧は、例えば、負荷有効電力PL、負荷無効電力QL、測定電圧、系統構成データ等を用いて算出することができる。各フィーダにおける各需要家20〜31の負荷有効電力PL、負荷無効電力QL、発電電力PVの配分は、配分係数データに従う。この算出方法は、特許文献1に記載されている手法であり、詳細は省略する。
調整量算出部38Cは、推定電圧を所定の範囲とする調整量を算出する。なお、電圧調整量は、例えば、推定された需要家20〜31の到達電圧と系統構成データ等を用いて、フィーダの平均電圧が所定の範囲に収まる電圧・無効電力制御装置の制御量として算出することができる。この算出方法は、特許文献2に記載されている手法であり、詳細は省略する。
逸脱判定部38Dは、推定電圧又は推定電圧に調整量を適用した電圧が、所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する。
逸脱判定部38Dは、第1の判定部38Da、第2の判定部38Dbを有する。第1の判定部38Daは、推定電圧が、所定の電圧調整が不要な範囲から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する。この電圧調整が不要な範囲を、不感帯と呼ぶ(図9参照)。第2の判定部38Dbは、推定電圧又は推定電圧に前記調整量を適用した電圧が、所定の電圧維持範囲から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する。電圧維持範囲は、需要家20〜31が維持できる電圧の範囲である(図9参照)。電圧維持範囲は、不感帯よりも範囲が広い。
決定部38Eは、逸脱状況に応じて、調整量の適用も含めて、先行して電圧制御を行うか否かを決定する。
[作用]
以上のような本実施形態による先行制御の作用を、図1〜図3に加えて、図4〜図15を参照して説明する。全体の処理の手順を、図8のフローチャート(ステップ101〜116)で示す。
すなわち、計測器11〜16は、各フィーダの負荷有効電力PL、負荷無効電力QL及び発電電力PVを計測している。先行制御判定部38における予測部38Aは、負荷有効電力PL及び発電電力PVが合成された送り出し電力Pについて、その変動範囲を予測する(ステップ101)。
より具体的には、予測部38Aは、図4、図5に示すように、負荷有効電力PL、発電電力PVを、それぞれ任意の予測範囲(例えば、2σ)に基づいて予測する。ここでは、PLとPVには相関は無いとして考える。この場合、PLとPVは、互いに独立成分であると仮定すると、共分散は0となる。
このため、PLとPVが合成された送り出し電力Pの標準偏差は、以下の式(1)によって求めることができる。従って、±2σを送り出し電力Pの変動範囲とするならば、図7に示すように、±2σPFが変動範囲となる。これにより、変動範囲の最大値Pmaxと最小値Pminが決まる。
[数1]
そして、推定部38Bが、変動範囲の最大値Pmaxにおける推定電圧を求める(ステップ102)。ここでいう推定電圧は、各需要家20〜31の到達電圧である。第1の判定部38Daは、需要家20〜31の到達電圧が、所定の範囲から逸脱しているか否かを判定する(ステップ103)。この範囲は電圧調整が不要な範囲、つまり不感帯である。例えば、図9に示すように、基準電圧から±1.4%の範囲を不感帯とすることができるが、この数値には限定されない。なお、本実施形態における不感帯を逸脱しているか否かの判定は、各フィーダにおける需要家の到達電圧が1つでも不感帯を逸脱していれば不感帯外である。また、各フィーダにおける全ての需要家の到達電圧が不感帯を逸脱していなければ不感帯内である。
推定部38Bが不感帯内と判定した場合(ステップ103のNO)、推定部38Bは、変動範囲の最小値Pminにおける推定電圧を求める(ステップ104)。つまり、各需要家20〜31の到達電圧を求める。そして、第1の判定部38Daは、需要家20〜31の到達電圧が、不感帯から逸脱しているか否かを判定する(ステップ105)。
最大値Pmaxにおいて不感帯内であり、最小値Pminにおいても不感帯内である場合には(ステップ105のNO)、決定部38Eは、先行制御は実施しないことを決定し、そのまま終了する。
最大値Pmaxにおいて不感帯内であるが、最小値Pminにおいては不感帯外である場合(ステップ105のYES 電圧逸脱(A))、調整量算出部38Cが、最小値Pminにおける電圧調整量を算出する(ステップ106)。この調整量の算出は、実際に電圧制御を実施するのではなく、到達電圧が不感帯内となるように、調相設備やタップ切替変圧器等の電圧・無効電力制御装置の制御量を仮に決定することを意味する。また、電圧調整の可否は、各フィーダにおける需要家の到達電圧の多数決によって決定する。
推定部38Bは、調整量算出部38Cが算出した調整量を適用した場合の最大値Pmaxにおける推定電圧を求める(ステップ107)。つまり、各需要家の到達電圧を求める。そして、第1の判定部38Daは、需要家20〜31の到達電圧が不感帯から逸脱しているか否かを判定する(ステップ108)。ここで、需要家20〜31の到達電圧が不感帯内であれば(ステップ108のNO)、決定部38Eは先行制御を実施しないことを決定し、そのまま終了する。
需要家20〜31の到達電圧が不感帯外であれば(ステップ108のYES 電圧逸脱(B))、後述する条件1の処理に移行する(ステップ109)。
一方、ステップ103において、第1の判定部38Daが、最大値Pmaxにおける推定電圧が不感帯外と判定した場合(ステップ103のYES 電圧逸脱(C))、推定部38Bは、変動範囲の最小値Pminにおける推定電圧を求める(ステップ110)。つまり、各需要家20〜31の到達電圧を求める。そして、第1の判定部38Daは、需要家20〜31の到達電圧が、不感帯から逸脱しているか否かを判定する(ステップ111)。
最大値Pmaxにおいて不感帯外であり、最小値Pminにおいては不感帯内である場合(ステップ111のNO)、調整量算出部38Cが、最大値Pmaxにおける電圧調整量を、上記と同様に算出する(ステップ112)。
推定部38Bは、調整量算出部38Cが算出した調整量を適用した場合の最大値Pminにおける推定電圧を求める(ステップ113)。つまり、各需要家20〜31の到達電圧を求める。そして、第1の判定部38Daは、需要家20〜31の到達電圧が不感帯から逸脱しているか否かを判定する(ステップ114)。ここで、需要家20〜31の到達電圧が不感帯内であれば(ステップ114のNO)、決定部38Eは先行制御を実施しないことを決定し、そのまま終了する。
需要家20〜31の到達電圧が不感帯外であれば(ステップ114のYES 電圧逸脱(D))、後述する条件2の処理に移行する(ステップ115)。
最大値Pmaxにおいて不感帯外であり、最小値Pminにおいても不感帯外である場合には(ステップ111のYES 電圧逸脱(E))、条件3の処理に移行する(ステップ116)。以上のような条件1〜3の処理となる状態を整理した表を、図10に示す。
次に、条件1〜3の処理を、図11、図12のフローチャート、図13の表、図14の電圧分布図を参照して説明する。
(条件1)
条件1の処理を、図11のフローチャートを参照して説明する。第2の判定部38Dbは、最小値Pminにおける推定電圧が、電圧維持範囲を逸脱しているか否かを判定する(ステップ201)。つまり、各需要家20〜31の到達電圧が、電圧維持範囲を逸脱しているか否かを判定する。電圧維持範囲は、例えば、図9に示すように、基準電圧から±2.0%の範囲とすることができるが、この数値には限定されない。この第2の判定部38Dbによる判定も、各フィーダにおける需要家の到達電圧が1つでも電圧維持範囲を逸脱していれば電圧維持範囲外であり、各フィーダにおける全ての需要家の到達電圧が電圧維持範囲を逸脱していなければ電圧維持範囲内である。
最小値Pminにおける不感帯からの電圧逸脱(A)が、電圧維持範囲内である場合(ステップ201のNO)、ステップ106(図中、丸数字の2、以下同様)で算出した電圧調整を保留する。つまり、決定部38Eは、不感帯からの電圧逸脱を許容して、制御を実行しないことを決定する(ステップ202 (I))。
最小値Pminにおける不感帯からの電圧逸脱(A)が、電圧維持範囲外である場合(ステップ201のYES)、第2の判定部38Dbは、ステップ106で算出した電圧調整を仮に適用した場合に(ステップ203 (II))、最大値Pmaxにおける電圧が電圧維持範囲を逸脱しているか否かを判定する(ステップ204)。
電圧維持範囲内にある場合(ステップ204のNO)、決定部38Eは、ステップ106で算出した電圧調整を適用した電圧制御の実行を決定する(ステップ205 (III))。電圧維持範囲内にない場合(ステップ204のYES)、決定部38Eは、ステップ106で算出した電圧調整を保留し、電圧維持範囲からの逸脱を許容して、制御を実行しないことを決定する(ステップ206 (IV))。但し、決定部38Eは、最大値Pmaxと最小値Pminによる電圧位置範囲の逸脱方向が同じ場合には、逸脱を解消する電圧調整を行うことを決定する。これは、後述する条件3と同様である。
(条件2)
条件2の処理を、図12のフローチャートを参照して説明する。第2の判定部38Dbは、最大値Pmaxにおける推定電圧が、電圧維持範囲を逸脱しているか否かを判定する(ステップ301)。つまり、各需要家20〜31の到達電圧が、電圧維持範囲を逸脱しているか否かを判定する。
最大値Pmaxにおける不感帯からの電圧逸脱(C)が、電圧維持範囲内である場合(ステップ301のNO)、ステップ112(図中、丸数字の3、以下同様)で算出した電圧調整を保留する。つまり、決定部38Eは、不感帯からの電圧逸脱を許容して、制御を実行しないことを決定する(ステップ302 (V))。
また、最大値Pmaxにおける不感帯からの電圧逸脱(D)が、電圧維持範囲外である場合(ステップ301のYES)、第2の判定部38Dbは、ステップ112で算出した電圧調整を仮に適用した場合に(ステップ303)、最小値Pminによる電圧が電圧維持範囲を逸脱しているか否かを判定する(ステップ304 (VI))。
電圧維持範囲内にある場合(ステップ304のNO)、決定部38Eは、ステップ112で算出した電圧調整を適用した電圧制御の実行を決定する(ステップ305 (VII))。電圧維持範囲内にない場合(ステップ304のYES)、決定部38Eは、ステップ112で算出した電圧調整を保留し、電圧維持範囲からの逸脱を許容して制御を実行しないことを決定する(ステップ306 (VIII))。但し、最大値Pmaxと最小値Pminによる電圧維持範囲の逸脱方向が同じ場合には、決定部38Eは、逸脱を解消する電圧調整を行うことを決定する。これは、後述する条件3と同様である。
(条件3)
さらに、条件3の処理を説明する。条件3では、最大値Pmaxと最小値Pminによる電圧維持範囲の逸脱方向が同じ場合に、決定部38Eは、逸脱を解消する電圧調整を行うことを決定する。つまり、最大値Pmaxにおいて電圧維持範囲の上限を逸脱し、最小値Pminにおいて電圧維持範囲の上限を逸脱している場合、最大値Pmaxにおける上限逸脱を解消する電圧調整を行う決定をする。最大値Pmaxにおいて電圧維持範囲の下限を逸脱し、最小値Pminにおいて電圧維持範囲の下限を逸脱している場合、最小値Pminでの下限逸脱を解消する電圧調整を行う決定をする。
以上のような条件1〜3における到達電圧の不感帯及び電圧維持範囲からの逸脱態様を、図14に示す。ここで、時刻tは現在の演算時刻、時刻t+1は予測対象となる時刻である。(A)〜(D)は、図8の(A)〜(D)に対応する。(I)〜(VIII)は、図11、図12の(I)〜(VIII)に対応する。
図14において、(I)(V)は、最大値Pmax、最小値Pminにおける到達電圧のいずれか一方が不感帯内であり、他方が電圧維持範囲内にある場合を示す。(II)(VI)は、最大値Pmax、最小値Pminにおける到達電圧のいずれか一方が不感帯内であり、他方が電圧維持範囲外にある場合を示す。
(III)(VII)は、調整量を適用した結果、最大値Pmax、最小値Pminにおける到達電圧のいずれか一方が不感帯内となり、他方が電圧維持範囲内となった場合を示す。(IV)(VIII)は、調整量を適用した結果、最大値Pmax、最小値Pminにおける到達電圧のいずれか一方が不感帯内となったが、他方が電圧維持範囲外となった場合を示す。なお、図14における条件3は、最大値Pmax、最小値Pminにおける到達電圧の双方が不感帯外であるが、電圧維持範囲内である場合である。
先行制御を実行すべき優先順位は、例えば、Vminの逸脱解消を優先する場合、条件1では、(IV)>(III)>(II)>(I)、条件2では(VI)>(V)>(VIII)>(VII)となる。
以上のように、決定部38Eが電圧調整を行う決定をした場合、制御量演算部39が制御量を演算し、実行部40が所定のタイミングで制御の実行指令を出力する。制御量演算部39は、上記の処理で採用した調整量を制御量とするか、上記の逸脱を解消する調整量を求めて制御量とする。これにより、送受信部35から実行指令が送信され、電圧・無効電力制御装置が動作して、電圧が制御される。
(制御タイミング)
本実施形態の場合の制御タイミングを、図15、図16を参照して説明する。なお、図15、図16では、上記の先行制御判定部38による演算を予測演算S、制御量演算部39による演算を制御演算T、実行部40による実行を制御実行Uとして表示している。まず、通常の制御であれば、図15に示すように、計測データに基づいて、時刻tに時刻tの制御演算Tを実行し、時刻t+1に制御実行Uを行う。
一方、本実施形態では、実行部40は、推定電圧が対象とする時刻に制御を実行する。つまり、時刻tに、時刻t+1の時刻の予測演算Sを行い、制御演算Tを実行し、時刻t+1に制御実行Uを行う。つまり、現在の計測器11〜16からの計測データを取り込んで、需要家20〜31の到達電圧を推定し、到達電圧が許容範囲内となるように、次の制御タイミングで電圧制御を行う。例えば、制御周期が1分であれば、演算を行った1分後に制御を行う。このため、1分前の情報で制御することになる。いわばフィードバック的な制御となる。
[効果]
以上のような本実施形態は、電力系統における需要家20〜31を含む支店系エリア8〜10の電力の変動範囲を予測する予測部38Aと、変動範囲の最大値Pmax及び最小値Pminにおける需要家20〜31の到達電圧を、推定電圧として求める推定部38Bと、推定電圧を所定の範囲内とする調整量を算出する調整量算出部38Cと、推定電圧又は推定電圧に調整量を適用した電圧が、所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する逸脱判定部38Dと、逸脱状況に応じて、調整量の適用の有無も含めて、先行して電圧制御を行うか否かを決定する決定部38Eとを有する。
このため、本実施形態は、予測される電圧の変動範囲を考慮して、所定の範囲からの逸脱状況を判定し、先行的に電圧制御を行うことにより、逆方向制御や許容電圧の逸脱を減少させることができる。
つまり、予測に基づいて、先行的に許容範囲に抑える電圧制御を行うことで、電圧制御の逆方向制御を防ぎ、許容値外れ回数の減少、電圧・無効電力制御装置の動作回数の減少が可能となる。
また、本実施形態は、電圧調整が不要な範囲、つまり不感帯から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する第1の判定部38Daと、推定電圧又は推定電圧に調整量を適用した電圧が、電圧維持範囲から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する第2の判定部38Dbとを有する。
このため、制御が不要な場合を複数の基準で判定し、調整により許容範囲となるかどうかも加味して、判定に優先順位をつけて先行制御の可否を決定することができるので、電圧・無効電力制御装置の動作回数を必要な場合に絞り込むことができる。特に、最大値Pmaxによる電圧、最小値Pminによる電圧のそれぞれが不感帯内か否か、電圧維持範囲内か否かに応じて、細かく場合分けを行うため、より正確な判断が可能となる。
また、本実施形態は、推定電圧が対象とする時刻に制御を実行する実行部を有する。このため、推定電圧の対象となる時刻と制御実行のタイミングが一致しているので、元となる予測が正しければ、最適な制御が実行できる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様である。但し、本実施形態は、第1の実施形態と制御実行のタイミングが異なっている。つまり、本実施形態は、実行部40が、推定電圧が対象とする時刻以前に制御を実行する。つまり、図17に示すように、予測演算Sをして制御量演算Tを行うタイミングで、制御実行Uを行うように、記憶部36に制御タイミングが設定されている。
先行制御では、現在時刻tに、次の制御タイミングt+1における出力を予測して、先行的に制御を行う。例えば、制御タイミングが1分毎である場合には、1分後の出力を予測する。但し、実際に制御を行うタイミングは、以下の2通りが考えられる。
(1) t+1のタイミングで制御
(2) tのタイミングで制御(現在時刻における電圧制御の可否決定)
(1)は、上記の第1の実施形態の図16で示したように、時刻tにおいて時刻t+1の出力を予測し、時刻t+1のタイミングにて制御を行う。これは、例えば、制御演算から1分後の電圧制御の可否を決定していることになる。
(2)は、本実施形態の態様であり、時刻tにおいて時刻t+1の出力を予測し、時刻tのタイミングにて制御を行う。これは、例えば、現在時刻における電圧制御の可否を決定していることになる。なお、ここでは、制御演算の周期と、実行の周期を同じとしている。
つまり、(1)は予測された時点と制御のタイミングが合っているが、(2)は予測した時点よりも前に制御を行っており、(2)は(1)よりも更に先行した制御といえる。仮に予測演算が大きく外れるような場合には、(1)(2)とも電圧維持範囲を満足できないことになる。しかし、(1)の場合、予測が合っていれば電圧維持範囲を満足できる。
一方、(2)では、予測が合っていても、予測された時点よりも前に電圧調整をするため、現在時刻における電圧維持範囲を満足できない可能性もある。但し、時刻tにおいて先行制御を行った場合の電圧状態に問題が無ければ、時刻t近傍での電圧維持範囲を逸脱する懸念は無くなる。特に、電圧の変化に連続して上昇又は連続して下降する傾向がある場合に、より早期に変化を収束させることができる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様である。但し、本実施形態は、先行制御判定部38、制御量演算部39が、実行部40が制御を実行する前に、先行して電圧制御を行うか否かを決定する補正演算を行う。
つまり、上記の(1)の制御では、時刻t+1のタイミングで制御を行うが、予測計算が大きく外れるような場合は、電圧制御を実施せずに保留とする方が良い可能性もある。そこで、例えば、図18に示すように、制御演算Tの時刻tと制御実行Uの時刻t+1の中間のタイミングである時刻t+0.5で、補正演算Vを行うことが考えられる。
本実施形態では、さらに、図19に示すように、予測演算S、制御演算Tを行う時刻tと、制御実行Uの時刻t+1の中間のタイミングである時刻t+0.5で、補正演算Vを行う。この補正演算Vにより、時刻t+1になる前の時点で得られる計測データに基づいて、再度、先行電圧制御の実行可否を判定することができる。
例えば、1分毎が制御タイミングである場合に、制御タイミングの30秒前に補正演算を行い、その結果が実行すべき場合には、実行部40が先行電圧制御を実行し、実行すべきでない場合には、実行しない。これにより、制御タイミングの時刻t+1での電圧逸脱の可能性を減らすことができる。
[他の実施形態]
本実施形態は、上記の態様には限定されない。
(1)逸脱判定部38Dは、所定の範囲からの逸脱を判定できればよい。このため、必ずしも第1の判定部38Da、第2の判定部38Dbを設ける必要はない。つまり、電圧制御を行うか否かの基準として、少なくとも1種類の範囲が設定されていれば、単純な演算で、逆方向の制御や許容電圧の逸脱を減少させる効果が得られる。この範囲としては、電圧調整が不要な範囲であっても、電圧維持範囲であっても、両者の間の範囲であってもよい。電圧調整が不要な範囲に近いほど、電圧の変動を抑える効果は高いが、制御の回数は多くなる。電圧維持範囲に近いほど、電圧の変動を抑える効果は低いが、制御の回数は少なくなる。
(2)先行制御装置34は、CPUを含むコンピュータを所定のプログラムで制御することによって実現できる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、上記のような処理を実現するものである。このため、上記の処理を実行する方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体も、実施形態の一態様である。また、ハードウェアで処理する範囲、プログラムを含むソフトウェアで処理する範囲をどのように設定するかは、特定の態様には限定されない。たとえば、上記の各部のいずれかを、それぞれの処理を実現する回路として構成することも可能である。
さらに、先行制御判定部38は、先行制御装置34を構成するコンピュータの一部として構成できる。例えば、先行制御判定部38をモジュール化して、先行制御装置34に組み込むことができる。さらに、先行制御判定部38による先行制御判定処理を実行するコンピュータを、先行制御判定装置として捉えることもできる。
(3)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 電源
2 基幹系統母線
3 支店系変圧器
4 支店系統母線
5〜7 送電線
8〜10 支店系エリア
11〜16 計測器
17〜19 配電系統母線
20〜31 需要家
32 通信線
33 通信用集約装置
34 先行制御装置
34A 入力部
34B 表示部
35 送受信部
36 記憶部
37 データ取込部
38 先行制御判定部
38A 予測部
38B 推定部
38C 調整量算出部
38D 逸脱判定部
38Da 第1の判定部
38Db 第2の判定部
38E 決定部
39 制御量演算部
40 実行部
NW ネットワーク
S 予測演算
T 制御演算
U 制御実行
V 補正演算

Claims (6)

  1. 電力系統における需要家を含む所定のエリアの電力の変動範囲を予測する予測部と、
    前記変動範囲の最大値及び最小値における需要家の到達電圧を、推定電圧として求める推定部と、
    前記推定電圧を所定の範囲内とする調整量を算出する調整量算出部と、
    前記推定電圧が所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定し、前記推定電圧が所定の範囲を逸脱していると判定した場合、前記推定電圧に前記調整量を適用した電圧が所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する逸脱判定部と、
    前記逸脱状況に応じて、前記調整量の適用の有無も含めて、先行して電圧制御を行うか否かを決定する決定部と、
    を有することを特徴とする先行制御判定装置。
  2. 前記逸脱判定部は、
    前記推定電圧が、所定の電圧調整が不要な範囲から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する第1の判定部と、
    前記推定電圧が所定の電圧維持範囲から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定し、前記推定電圧が所定の電圧維持範囲から逸脱していると判定した場合、前記推定電圧に前記調整量を適用した電圧が所定の電圧維持範囲から逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する第2の判定部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の先行制御判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の先行制御判定装置と、
    前記推定電圧が対象とする時刻に制御を実行する実行部と、
    を有することを特徴とする先行制御装置。
  4. 前記先行制御判定装置は、前記実行部が制御を実行する前に、先行して電圧制御を行うか否かを決定する補正演算を行うことを特徴とする請求項3記載の先行制御装置。
  5. 請求項1又は請求項2記載の先行制御判定装置と、
    前記推定電圧が対象とする時刻以前に制御を実行する実行部と、
    を有することを特徴とする先行制御装置。
  6. コンピュータに、
    電力系統における需要家を含む所定のエリアの電力の変動範囲を予測する予測処理と、
    前記変動範囲の最大値及び最小値における需要家の到達電圧を、推定電圧として求める推定処理と、
    前記推定電圧を所定の範囲内とする調整量を算出する調整量算出処理と、
    前記推定電圧が所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定し、前記推定電圧が所定の範囲を逸脱していると判定した場合、前記推定電圧に前記調整量を適用した電圧が所定の範囲を逸脱しているか否かの逸脱状況を判定する逸脱判定処理と、
    前記逸脱状況に応じて、前記調整量の適用の有無も含めて、先行して電圧制御を行うか否かを決定する決定処理と、
    を実行させることを特徴とする先行制御判定プログラム。
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