JP6624918B2 - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。
印刷データが表わす画像を、当該画像の外枠が出力用紙における印刷領域の外枠に接するように拡大(または縮小)して印刷する処理である拡大(または縮小)印刷処理を実行する印刷システムが知られている。なお、本明細書では、拡大または縮小を「拡縮」と略記する。
特許文献1には、検出した拡縮率に基づいて、文書を拡縮して印刷する拡縮印刷処理を実行する技術が記載されている。
特開平6−251013号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような、拡縮印刷処理を実行する印刷システムにおいて、余白を設けることが設定された印刷データに基づいて拡縮印刷処理が実行されると、当該余白を含んだ領域が拡縮されて印刷されてしまう場合がある。この場合、印刷データが表わす画像の外枠が出力用紙における印刷領域の外枠に接するように拡大されないという課題がある。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、拡縮印刷が実行された場合に、印刷データが表わす画像の外枠が出力用紙における印刷領域の外枠に接するように拡縮することを目的とする。
本発明のプログラムは、印刷データが表わす画像領域及び余白領域を含む領域である第1原稿領域を拡縮する第1拡縮処理、並びに、前記第1拡縮処理が前記印刷データに施されることで得られる第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮する第2拡縮処理を実行するコンピュータに、前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、出力用紙における印刷領域の大きさを取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップで取得された、前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、前記出力用紙における印刷領域の大きさに基づいて、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率を取得する第2取得ステップと、を実行させるプログラムであって、前記第2取得ステップにより取得された、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率に基づいて、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることにより、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることで得られる拡縮データが表わす画像領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかが、前記出力用紙における印刷領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかに少なくとも接することを特徴とする。
本発明により、拡縮印刷が実行された場合に、印刷データが表わす画像領域の外枠が出力用紙における印刷領域の外枠に接するように拡縮することができる。
実施例1におけるハードウェア概略構成を示すブロック図 実施例1におけるソフトウェア概略構成を示すブロック図 実施例1における原稿サイズ設定用ユーザーインターフェース 実施例1における第1拡縮処理を説明するための図 実施例1における第2拡縮処理を説明するための図 実施例1における印刷データの変遷を表す図 実施例1におけるUI制御部によって実行される処理のフローチャート 実施例1におけるシステム側で実行される処理のフローチャート 実施例1におけるベンダフィルタによって実行される処理のフローチャート 実施例2における印刷データの変遷を表す図
[実施例1]
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。また、各図面を通して、同一の要素には同一の符号を付与する。
<システムの構成>
図1は、本実施例における印刷システムのハードウェア概略構成を示すブロック図である。本実施例における印刷システムは、コンピュータ100と、プリンタ130とから構成されている。コンピュータ100及びプリンタ130は接続されており、互いにデータを送受信することが可能である。なお、コンピュータ100及びプリンタ130間の接続形態は特に限定されない。すなわち、それぞれの装置は、例えば、USB(Universal Serial Bus)や有線LAN(Local Area Network)等で有線接続しても良いし、有線でなく無線によって接続しても良い。無線通信規格としては、例えば、Wi−Fi(登録商標)やWi−Fi Direct、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication;ISO/IEC IS 18092)等が利用される。また、通信は装置間でダイレクトに行われても良いし、ネットワーク上に設置した外部アクセスポイントを介して行われても良い。
コンピュータ100は、本発明を適用する情報処理装置である。なお、本発明を適用する情報処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、プリンタ等である。本発明を適用する情報処理装置がプリンタである場合、コンピュータ100とプリンタ130の各構成が1つの筐体内に配置されても良く、本実施形態における印刷システムは、当該1つの筐体によって形成されても良い。
CPU101は、ROM103に記憶されたプログラムをRAM102に展開、実行すること等により、システムバスに接続される各デバイスを総括的に制御し、以下で説明する本実施例における処理を実行する。RAM102は、CPU101のメインメモリであり、CPU101のワークエリアとして機能する。ROM103は、オペレーティングシステム(OS)、以下で説明する本実施例における処理を実行するための出力制御プログラム、ブートプログラム、各種アプリケーション、ユーザーファイル等を記憶する。
キーボードコントローラ(KBC)104は、キーボード105や不図示のポインティングデバイス等からの入力を制御する。ディスプレイコントローラ(DISPC)106は、ディスプレイ107の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)108は、ハードディスク(HDD)、USBメモリ等の外部メモリ109に対するアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)110は、所定のインターフェースを介してプリンタ130に接続され、コンピュータ100とプリンタ130との間における、データやコマンド等の通信処理を制御する。
プリンタ130は、印刷制御器131と、印刷エンジン132と、ROM133とから構成されている。印刷制御器131は、CPU、RAM等から構成され、印刷制御器131のCPUは、ROM133に記憶されたプログラムを印刷制御器131のRAMに展開、実行する。これにより、印刷制御器131は、プリンタの各デバイスを統括的に制御し、コンピュータ100から受信した描画データ及びコマンドに基づく印刷を実行する。なお、描画データ自体にコマンドが含まれていても良い。
なお、プリンタ130として、インクジェット方式プリンタ、電子写真方式プリンタ、オフセット印刷機など任意のプリンタを用いることができる。また、印刷に用いられる記録媒体として、例えば、普通紙や写真用紙、OHPシート、透明フィルム、アルミを貼り合わせたメタリック色の特殊紙、アクリル板、段ボール等、種々のものが適用されても良い。また、印刷に用いられる記録剤としても、液体インクに限定されず、採用する印刷方式に応じて種々のものが適用されても良い。例えば、固形インクやトナー等が利用されても良い。
また、ここでは、コンピュータ100及びプリンタ130が接続されており、ユーザーがコンピュータ100を介してプリンタ130を用いて印刷を実行する実施形態について説明しているが、本発明は、プリンタ130がない構成でも成立する。
<ホストコンピュータのソフトウェア構成>
図2は、本実施例における印刷システム内のソフトウェア概略構成を示すブロック図である。コンピュータ100は、印刷用のコンポーネントとして、プリンタドライバ201、アプリケーション203、及びシステム側フィルタ204を有する。
プリンタドライバ201は、UI制御部202と、印刷データ加工部205と、プリンタ用コマンド作成部206とを有する。UI制御部202は、印刷に必要な各種設定を行わせるためのユーザーインターフェース(UI)の表示を制御し、UIを介して入力されるユーザーからの指示を受け付け、該受け取った指示に基づく処理を実行する。
アプリケーション203は、ユーザーから、印刷設定や印刷指示、印刷する画像・文書の選択等を受け付けることで、プリンタ130によって印刷を実行するための印刷データ(以下、アプリケーションデータ)を作成する。なお、本実施形態において、アプリケーションデータは、例えば、文書ファイル、画像ファイル、画像サイズや余白領域の幅等の印刷設定情報、印刷コマンド等を含む。また、アプリケーションデータに基づく画像のサイズや、当該画像を印刷する際に設ける余白領域は、アプリケーション203を介してユーザーによって設定されても良いし、アプリケーション203によって自動で設定されても良い。
システム側フィルタ204は、コンピュータ100に搭載されるOS(オペレーションシステム)が有するソフトウェアである。システム側フィルタ204は、アプリケーションデータが入力されると、当該データに対する処理(例えば、PDF変換処理、後述する拡縮処理、ラスタライズ処理等)を実行し、処理後のデータをベンダフィルタに送る。なお本明細書では、一連の印刷処理において、ベンダフィルタにおける処理よりも前に処理を実行する、プリンタドライバとは別に構成されるOSモジュール(例えば、システム側フィルタ204)を「システム側のモジュール」と呼ぶ。また、システム側のモジュールが実行する処理を「システム側の処理」と呼ぶ。
ベンダフィルタとは、プリンタドライバ201が有するソフトウェアであり、印刷データ加工部205及びプリンタ用コマンド作成部206を有する。ベンダフィルタは、印刷データ加工部205によるシステム側フィルタ204から受け取った印刷データの加工処理、及び、プリンタ用コマンド作成部206によるプリンタ用コマンド作成処理を実行する。そして、ベンダフィルタは、最終的な出力として、描画データを、プリンタ130に送信する。なお、このとき、印刷設定情報やプリンタ用コマンドもプリンタ130に送信される。
なお、本実施例における印刷システムにおけるソフトウェア構成は、上述の形態に限定されず、それぞれのソフトウェアは、プリンタドライバ201とOSのどちらが備えるものであっても良い。すなわち、例えば、本実施例では、UI制御部202はプリンタドライバ201の一部として構成されているが、OSモジュールや、アプリケーション203として構成されても良い。或いは、UI制御部202が、OSとプリンタドライバ201との両方によって構成されても良い。或いは、アプリケーション203以外の他のアプリケーションとして構成されても良い。
上述のソフトウェアは、プログラムとしてROM103や外部メモリ109等のメモリに格納されており、RAM102に展開されてCPU101によって実行される。そのため、本実施例の説明において、上述のソフトウェアが実行する処理とは、実際には、CPU101が、上述のソフトウェアに対応するプログラムを実行することで実現されるものである。
<ユーザーインターフェース>
図3は、UI制御部202による制御のもとディスプレイ107に表示される、印刷指示時にユーザーが出力用紙サイズを設定するためのUI300を示す図である。
入力ボックス301は、アプリケーションデータによって表わされる原稿領域のサイズ(以下、原稿サイズ)が入力される入力ボックスである。なお、入力ボックス301に入力されるサイズは、ユーザーがUI300を介して設定しても良いし、アプリケーション203を介してユーザーが行った設定に対応する設定値が自動的に入力されても良い。また、原稿サイズは、ユーザーではなく、アプリケーション203によって、種々の条件や設定に基づいて自動的に設定されても良い。なお、拡縮印刷が実行されない場合、アプリケーションデータによる印刷は、入力ボックス301に入力されたサイズの出力用紙に対して行われる。そのため、拡縮印刷が実行されない場合は、原稿サイズが出力用紙サイズに等しくなる。
入力ボックス302は、出力用紙のサイズ(以下、出力用紙サイズ)を指定するための入力ボックスである。なお、出力用紙とは、アプリケーションデータに基づいた印刷が実際に行われる場合に、記録剤が実際に付加される記録媒体のことを指す。
チェックボックス303は、ユーザーが、拡縮印刷を実行したい場合にチェックを入れるためのチェックボックスである。本実施形態において、拡縮印刷とは、アプリケーションデータに基づく画像を、出力用紙における印刷領域のサイズに基づいて拡縮して、当該出力用紙に印刷することを指す。なお、本実施形態における拡縮処理は、画像を等倍する処理であっても、変倍する処理であっても良い。なお、等倍とは、縦横の比率が変化しないように画像を拡縮することを指し、変倍とは、縦横の比率を変化させて画像を拡縮することを指す。拡縮入力ボックス301及び入力ボックス302において異なるサイズが設定され、チェックボックス303にチェックが入った状態で、プリントボタン305が押下されると、UI300への入力に応じた拡縮印刷処理が開始される。例えば、図3に示すような状態でプリントボタン305が押下されると、アプリケーションデータが表わすA4サイズの画像が、A3サイズの出力用紙に合わせて拡大されて、印刷処理が実行される。ここでは、具体例として、図3に示すようなUI上の設定で実行される拡縮処理を説明する。なお、拡縮処理とは、拡縮された画像を印刷するための印刷データ(以下、拡縮データ)を作成するための処理である。なお、拡縮処理は、後述の「第1拡縮処理」や「第2拡縮処理」を含む。また本実施例では、拡縮処理は、OSモジュールによってシステム側で行われるものとして説明するが、この形態に限定されず、プリンタドライバ201側で行われても良い。また、以下の説明において拡縮データとは、所定の画像を印刷するためのアプリケーションデータに拡縮処理が施された場合に作成されるデータであり、当該所定の画像が出力用紙サイズに合わせて拡縮された画像を印刷するためのデータである。また、以下の説明において、拡縮処理は、アプリケーションデータに対して施されるものとするが、アプリケーションデータは、アプリケーション203によって作成されたデータに限定されない。すなわち、例えば、コンピュータ100外部の装置にインストールされたアプリケーションによって作成されたデータの入力をコンピュータ100が受けつけ、当該データに対して拡縮処理が施されるような形態であっても良い。
<第1拡縮処理>
図4は、本実施例における第1拡縮処理を説明するための図である。
図4では、左側にアプリケーションデータが表わす画像が、右側に第1拡縮処理が施された後のアプリケーションデータ(第1拡縮データ)が表わす画像が図示されている。
図4の例では、アプリケーションデータが表わす画像領域及び余白領域を少なくとも含む領域(以下、原稿領域)が、第1拡縮率に基づいて拡大されており、拡大された原稿領域(太破線で囲まれた領域を参照)の外枠が、出力用紙の印刷領域に接している。なお、アプリケーションデータが表わす原稿領域の大きさは、原稿サイズに等しく、画像領域の大きさは、画像が配置される領域のサイズに等しい。また、印刷領域とは、出力用紙において、記録剤を付加可能な領域であり、アプリケーション203を介して設定された余白領域が出力用紙全体の領域から除かれた領域である。
印刷領域の大きさは、ユーザーによって、アプリケーション203を介して任意に設定されても良い。また、本実施形態では、第1拡縮率は、原稿サイズと出力用紙サイズのみに基づいて(すなわち、アプリケーションデータが表わす余白領域や画像領域のそれぞれの大きさが考慮されずに)一意に定まる値であるものとする。また、OSは、第1拡縮処理を実行する際、第1拡縮率を自身で算出及び取得するものとする。なお、第1拡縮率は、OS以外のモジュール(プリンタドライバ201やアプリケーション203等のモジュール)によって算出され、OSに伝えられても良い。
このように、アプリケーションデータが表わす原稿領域を拡縮して、出力用紙の印刷領域に接するようにする処理を「第1拡縮処理」と呼ぶ。また、第1拡縮処理が施され、後述する第2拡縮処理が施されていないデータを、「第1拡縮データ」と呼ぶ。なお、第1拡縮処理が施される印刷データは、アプリケーションデータに限定されない。例えば、アプリケーションデータに第1拡縮処理以外の処理が施されたデータであっても良い。本実施例では、システム側フィルタ204は、アプリケーションデータから変換されたpdfデータに対して、第1拡縮処理を実行するものとする。なお、本実施例において、アプリケーションデータが表わす画像領域と余白領域が区別されることなく、それらを含む領域が一括で拡縮されるのは、アプリケーションデータがpdfデータに変換されているためである。
図4に示すように、第1拡縮処理では、余白領域を含む原稿領域を拡縮して、出力用紙における印刷領域の外枠に接するようにしている。上述の通り、出力用紙における印刷領域は、出力用紙全体の領域からアプリケーション203を介して設定された余白領域が除かれた領域である。そのため、原稿領域を拡縮して印刷領域に接するようにすると、第1拡縮処理において拡縮された原稿領域内の余白領域に加え、アプリケーション203を介して設定された余白領域が出力用紙に設けられることになる。なお、本実施例において、アプリケーション203を介して設定された余白領域の幅は、第1拡縮処理において拡縮される前の余白領域に相当する幅に相当する。その結果、第1拡縮データによる印刷物における余白幅は、第1拡縮処理前のデータによる印刷物における余白幅と比べると大きくなる。
例えば、アプリケーションデータによる印刷物における上下左右の余白幅が夫々aと設定されていたとする。このような設定を行うユーザーは通常、拡縮印刷が行われた場合であっても、印刷物における余白幅は、設定値と同一、即ちaのまま変わらないことを期待している。ところが上述のように、第1拡縮処理では余白領域を含む原稿領域が拡縮される結果、第1拡縮データによる印刷物において、aに対して拡縮率bを乗じた幅の余白が余分に生じることとなる。つまり、第1拡縮データによる印刷物においては、アプリケーションデータにもともと設定されている幅aの余白領域に、余白領域の拡縮によって生じる幅a*bの余白領域を加えた領域が、出力用紙にて発生することとなる。よって、第1拡縮データによる印刷物の仕上がりは、ユーザーが期待する出力結果とは異なるという課題がある。この課題を解決するために実行される処理が、以下で説明する第2拡縮処理以降の処理である。
なお、アプリケーションデータによる通常印刷(拡縮印刷でない印刷)物における各余白領域の幅と、拡縮印刷物における各余白領域の幅と、が別々に設定されても良い。例えば、通常印刷物における上下左右の各余白領域の幅が夫々a、拡縮印刷物における上下左右の各余白領域の幅が夫々cと設定されており、拡縮率がbである場合、第1拡縮データによる印刷物における余白幅は、a*b+cとなる。
なお、本実施例では、拡縮処理はシステム側で実行される処理であり、ユーザーが干渉できない処理であるという前提で説明しているが、拡縮処理はシステム側で実行されるものに限定されない。拡縮処理は、システム側以外のモジュール(例えば、アプリケーション203のモジュール等)によって実行されても良い。
<第2拡縮処理>
図5は、第1拡縮データに対して実行される処理(第2拡縮処理)を説明するための図である。
第1拡縮データに第2拡縮処理が施されることで、第1拡縮データによって表わされる画像領域及び余白領域を含む原稿領域が拡大され、第1拡縮データによって表わされる画像領域のみ(余白領域以外の領域のみ)が出力用紙の印刷領域に接する。このように、第1拡縮データによって表わされる原稿領域を拡縮して、第1拡縮データによって表わされる画像領域が、出力用紙の印刷領域に接するように拡縮する処理を「第2拡縮処理」と呼ぶ。また、第2拡縮処理が施されたデータを、「第2拡縮データ」と呼ぶ。なお、本実施形態では、システム側で第2拡縮処理が行われる際、ラスタライズも行われるため、第2拡縮データは、ラスターデータとして出力される。
<拡縮処理の流れ>
上述の通り、本実施例では、pdfデータに変換されたアプリケーションデータに対する第1拡縮処理が実行された後、第1拡縮処理により得られた第1拡縮データ(形式はpdf)に対する第2拡縮処理が実行される。以下、第1拡縮処理及び第2拡縮処理の流れについて詳しく説明する。
まず、第1拡縮処理が実行されるにあたり、システム側で、アプリケーションデータに関する情報及び、出力用紙に関する情報が取得される。アプリケーションデータに関する情報は、例えば、原稿サイズ(原稿領域の外枠の横幅、縦幅)や上下左右の各余白領域の幅等である。また、出力用紙に関する情報は、出力用紙サイズ(出力用紙の外枠の横幅、縦幅)や、出力用紙に設けられるよう設定された上下左右の各余白領域の幅等である。
次に、システム側で、第1拡縮処理に用いられる拡縮率(第1拡縮率)が、以下の式(1)により求められる。
第1拡縮率=出力用紙の印刷領域の外枠の幅÷アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠の幅・・・式(1)
ただし、式(1)における、出力用紙の印刷領域の外枠の幅は、以下の式(2)で与えられる。
出力用紙の印刷領域の外枠の幅=出力用紙の外枠の幅−出力用紙に設けられるよう設定された余白領域の幅×2・・・式(2)
なお、ここでは、出力用紙に設けられるよう設定された上下左右の各余白幅が全て同一であるという前提で説明している。それぞれの幅が異なるようであれば、それを踏まえて出力用紙の印刷領域の幅が計算される。また上述したように、第1拡縮処理とは、アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠が出力用紙の印刷領域に接するようにする処理である。第1拡縮処理によって、アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠のいずれの線を印刷領域に接するようにするかによって、第1拡縮率は変化する。しかしながら、第1拡縮後の原稿領域は、全て印刷領域に収まる必要がある。そのため、まず、システム側フィルタ204は、第1拡縮率を縦と横それぞれの幅について計算する。その上で、システム側フィルタ204は、原稿領域を拡大する場合、計算した第1拡縮率のうち小さい方を採用し、原稿領域を縮小する場合、計算した第1拡縮率のうち大きい方を採用する。なお、ここでは、システム側フィルタ204は、原稿領域を拡大するため、第1拡縮率のうち小さい方を採用し、アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠のうち縦線が、出力用紙の印刷領域の外枠の縦線に接するようにするものとする。なお、拡縮処理が、等倍でなく、変倍する処理であれば、システム側フィルタ204は、縦と横それぞれの幅について第1拡縮率を計算した上で、それぞれ計算した第1拡縮率を用いて、拡縮処理を実行しても良い。
次に、第1拡縮データが表わす画像領域の幅を、以下の式(3)により求める。
第1拡縮データが表わす画像領域の幅=アプリケーションデータが表わす画像領域の幅×第1拡縮率・・・式(3)
ここで、式(3)におけるアプリケーションデータが表わす画像領域の幅は、以下の式(4)で与えられる。
アプリケーションデータが表わす画像領域の幅=アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠の幅−アプリケーションデータが表わす余白領域の幅×2・・・式(4)
なお、ここでは、アプリケーションデータが表わす上下左右の各余白領域の幅が全て同一であるという前提で説明している。それぞれの幅が異なるようであれば、それを踏まえてアプリケーションデータが表わす画像領域の幅が計算される。また、本実施形態において、出力用紙に設けられるよう設定された余白領域の幅と、アプリケーションデータが表わす余白領域の幅は同一である。
システム側フィルタ204によって第2拡縮処理が実行されるにあたり、UI制御部202は、アプリケーションデータに関する情報及び、出力用紙に関する情報を取得する。アプリケーションデータに関する情報は、例えば、原稿サイズ(原稿領域の外枠の横幅、縦幅)や上下左右の各余白領域の幅等である。また、出力用紙に関する情報は、出力用紙サイズ(出力用紙の外枠の横幅、縦幅)や、出力用紙に設けられるよう設定された上下左右の各余白領域の幅等である。
次に、UI制御部202は、第2拡縮の際の拡縮率(第2拡縮率)を、以下の式(5)により求める。
第2拡縮率=出力用紙の印刷領域の幅÷第1拡縮データが表わす画像領域の幅・・・式(5)
なお、UI制御部202は、第1拡縮データが表わす画像領域の幅を、式(3)により計算しても良いし、システム側から受け取っても良い。また、UI制御部202は、第2拡縮率についても第1拡縮率と同様、縦と横それぞれの幅について計算した上で、小さい方を採用する。なお、拡縮処理が、等倍でなく、変倍する処理であれば、UI制御部202は、縦と横それぞれの幅について第2拡縮率を計算した上で、それぞれ計算した第2拡縮率を用いて、システム側フィルタ204に拡縮処理を実行させても良い。
図5に示すように、第2拡縮処理では、アプリケーションデータが表わす原稿領域が出力用紙における印刷領域に収まっている状態から更に拡大される。そのため、第2拡縮データが表わす原稿領域は出力用紙サイズより大きくなってしまう場合がある。このような場合、第2拡縮データのデータ量が不必要に大きくなったり、第2拡縮データを受け取ったプリンタが、当該データを認識できなかったりする。そこで本実施例では、UI制御部202は、第2拡縮データが表わす原稿領域から、第2拡縮データが表わす画像領域を除いた領域(以下、不要領域と呼ぶ。)をカットする。
そこで、UI制御部202は、不要領域の幅を、以下の式(6)により求める。
不要部分の幅=第1拡縮データが表わす余白領域の幅×第2拡縮率・・・式(6)
ただし、式(6)における第1拡縮データが表わす余白領域の幅は、図5の例では、左右の余白領域に関しては、以下の式(7)で与えられる。
第1拡縮データが表わす余白領域の幅(左または右)=アプリケーションデータが表わす余白領域の幅(左または右)×第1拡縮率+出力用紙の余白領域の幅(左または右)・・・式(7)
上下の余白領域に関しては、以下の式(8)で与えられる。
第1拡縮データが表わす余白領域の幅(上または下)=(出力用紙の外枠の縦幅−第1拡縮データにおける画像領域の外枠の縦幅)÷2・・・式(8)
なお、第1拡縮処理において、アプリケーションデータが表わす画像の外枠のうち横線が、出力用紙の印刷領域の横線に接するように拡縮された場合は、上下の余白領域に関しては、以下の式(9)で与えられ、
第1拡縮データが表わす余白領域の幅(上または下)=アプリケーションデータが表わす余白領域の幅(上または下)×第1拡縮率+出力用紙の余白領域の幅(上または下)・・・式(9)
左右の余白領域に関しては、以下の式(10)で与えられる。
第1拡縮データが表わす余白領域の幅(左または右)=(出力用紙の外枠の横幅−第1拡縮データにおける画像領域の外枠の横幅)÷2・・・式(10)
以上の計算がプリンタドライバ201によって実行される。そして、プリンタドライバ201は、第2拡縮データに基づき、プリンタ130に送信する描画データを作成する。このとき、プリンタドライバ201は、作成する描画データにおいて、第2拡縮データが表わす原稿領域から式(6)で算出した幅の不要領域をカットした残りの領域に関し、当該残りの領域の左上の位置を印刷開始位置として配置するよう設定する。また、プリンタドライバ201は、出力用紙における印刷開始位置の座標を、第2拡縮データが表わす画像領域の左上の点の座標と対応するようにして設定する。
なお、上述では、第2拡縮データが表わす原稿領域から、第2拡縮データが表わす画像領域を除いた領域を不要領域としたが、この形態に限定されない。不要領域が第2拡縮データが表わす原稿領域から削除されることで、第2拡縮データが表わす原稿領域が、出力用紙サイズを超えないようになれば良い。そのため、例えば、第2拡縮データが表わす原稿領域から、出力用紙サイズを除いた領域を不要領域として削除されても良いし、不要領域の一部が削除されても良い。
なお、本実施例では、第2拡縮処理は第1拡縮処理と同様、OSモジュールがシステム側で実行する処理として説明しているが、第2拡縮処理はシステム側で実行されるとは限らない。第2拡縮処理は、システム側のモジュール以外のモジュール(例えば、アプリケーション203のモジュール等)によって実行されても良い。また、第2拡縮率や不要領域幅の計算も、UI制御部202が行う形態に限定されず、システム側のモジュールが実行しても良い。
<原稿領域の変遷>
図6は、本実施例における、各データが表わす原稿領域の変遷を表す図であり、図4、図5と同様の設定で拡大印刷が行われる場合について説明する図である。
上述したように、まず、ユーザーはUI300を用いて出力用紙サイズを設定する(図3参照)。ユーザーによりUI300のプリントボタン305が押下されると、UI制御部202は、ユーザーにより設定された情報(ユーザー設定情報)、即ち、アプリケーションデータに関する情報、及び、出力用紙に関する情報を取得する。なお、アプリケーションデータに関する情報とは、アプリケーションデータが表わす原稿領域のサイズ(本例ではA4サイズなので210mm×297mm)及び上下左右の各余白領域の幅である。また、出力用紙に関する情報とは、出力用紙サイズ(本例ではA3サイズなので297mm×420mm)及び出力用紙に設けられるよう設定された上下左右の各余白領域の幅である。
次いで、UI制御部202は、取得したユーザー設定情報に基づき、第1拡縮データが表わす画像領域を出力用紙の印刷領域に合わせるための倍率(第2拡縮率)、及び、第2拡縮データが表わす上下左右の不要領域の各幅を算出する。このようにUI制御部202は、第2拡縮率算出手段及び不要部分の幅算出手段として機能し、当該算出したこれらの値をシステム属性として設定する。なお、システム属性とは、システム側で行われる処理において参照される設定値である。これにより、UI制御部202が算出した値を、システム側のモジュールが後続の処理で利用できるようになる。そして、UI制御部202は、システム属性に基づく第2拡縮処理をシステム側フィルタ204に実行させる。
システム側フィルタ204は、第1拡縮処理を実行する第1システム側フィルタと、第2拡縮処理を実行する第2システム側フィルタ(ラスターフィルタ)を有している。図6に示すように、第1システム側フィルタは、UI制御部202からアプリケーションデータ及び出力用紙に関する情報(原稿サイズ及び上下左右の各余白領域の幅を含んで良い)を受け取り、当該受け取った情報に基づいて第1拡縮処理を実行する。第1拡縮処理によって、A4サイズからA3サイズに拡大されたpdfデータ(第1拡縮データ)は、第2システム側フィルタに送信される。
第2システム側フィルタは、第1拡縮データを変換してラスターデータを得るためのフィルタである。第2システム側フィルタにより第2拡縮処理が実行され、第2拡縮処理により、出力用紙(A3サイズ)の印刷領域に合うように拡大された画像を印刷するための第2拡縮データ(形式はラスターデータ)が、ベンダフィルタに送信される。ただし、上述したように、第2拡縮データが表わす原稿領域の外枠はA3サイズよりも大きくなっている。
そこでベンダフィルタは、UI制御部202が算出した上下左右の不要領域の幅の情報を用いて、第2拡縮データを適切に加工する。具体的には、例えば、ベンダフィルタは、第2拡縮データから不要領域に相当するデータを取り除いたり、第2システム側フィルタから送られてくる第2拡縮データのうち、不要領域に相当するデータを読み飛ばす。なお、ベンダフィルタが実行する処理の詳細は後述する。
<UI制御部202によって実行される処理>
図7は、図5及び図6を用いて上で説明した処理に関して、UI制御部202によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、該フローチャートの示す処理は、CPU101が、コンピュータ100が備えるメモリ等に格納されているUI制御部202に対応する制御プログラムをRAM102にロードし、その制御プログラムを実行することにより実現されるものとする。以降、「S」はステップを表し、処理の動作の工程を示すものとする。
S70において、UI制御部202は、アプリケーションデータの原稿サイズ(横幅、縦幅)及び上下左右の各余白領域の幅を取得する。このとき、UI制御部202は、これらの情報を、アプリケーションデータに含まれる情報から取得しても良いし、UI制御部202が表示するUIへの入力に基づいて取得しても良い。
S71において、出力用紙の原稿サイズ(横幅、縦幅)及び上下左右の各余白領域の幅を取得する。
S72において、UI制御部202は、アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠が出力用紙の印刷領域に接するようにするための倍率である第1拡縮率を算出する。このとき、UI制御部202が後段の拡縮手段によりどのような拡縮処理が実行されるのかを検知し、該検知した拡縮処理(例えば第1拡縮処理、第2拡縮処理など)に応じて拡縮率算出に用いる式を変更する実施形態も考えられる。また、UI制御部202は、第1拡縮率を自身で算出するのではなく、OSから取得しても良い。
S73において、UI制御部202は、アプリケーションデータが表わす画像領域の幅と、第1拡縮率とを乗算することで、第1拡縮データが表わす画像領域の幅を算出する。
S74において、UI制御部202は、S70及びS71で取得した情報、S72で算出した第1拡縮率、S73で算出した第1拡縮データが表わす画像領域の幅などに基づき、第1拡縮データが表わす余白領域の幅を算出する。
S75において、UI制御部202は、第1拡縮データが表わす画像領域が出力用紙の印刷領域に接するようにするための倍率である第2拡縮率を算出する。
S76において、UI制御部202は、S74で算出した第1拡縮データが表わす余白領域の幅と、S75で算出した第2拡縮率とを乗算することで、不要領域の幅を算出する。なお、本ステップで算出する不要領域の幅に関して、幅は上下左右で等しい場合もあれば、等しくない場合もあるため、UI制御部202は、上下左右それぞれの幅を算出する必要がある。
S77において、UI制御部202は、S75で算出した第2拡縮率、および、S76で算出した上下左右の不要領域の各幅を、システム属性として設定する。このようにすることで、UI制御部202は、該設定したシステム属性に基づく第2拡縮処理をシステム側フィルタに、該設定したシステム属性に基づく不要領域の削除をベンダフィルタに実行させる。
<システム側で実行される処理>
図8は、図5及び図6を用いて上で説明した処理に関して、OSモジュールによってシステム側で実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、該フローチャートの示す処理は、CPU101が、コンピュータ100が備えるメモリ等に格納されているシステム側フィルタ204に対応する制御プログラムをRAM102にロードし、その制御プログラムを実行することにより実現されるものとする。
S80において、第1システム側フィルタは、UI制御部202から渡された情報(S70及びS71で取得した情報)に基づき、アプリケーションデータが表わす原稿領域の外枠が出力用紙の印刷領域に接するようにする第1拡縮処理を実行する。
S81において、第2システム側フィルタは、S77でシステム属性として設定されている第2拡縮率を取得する。なお、第2システム側フィルタは、UI制御部202によって計算された第2拡縮率を確実に取得できるように、例えば、UI制御部202による第2拡縮率の計算が終了したのを確認してから、S81の処理を実行しても良い。
S82において、第2システム側フィルタは、S80の結果得られた印刷データ(第1拡縮データ)に対する第2拡縮処理を、S81で取得した第2拡縮率に基づき実行する。この処理により、図5に示すような第2拡縮データ(ラスターデータ)が得られる。
<ベンダフィルタによって実行される処理>
図9は、図6を用いて上で説明した処理に関して、ベンダフィルタによって実行される処理の流れを示すフローチャートである。なお、該フローチャートの示す処理は、CPU101が、コンピュータ100が備えるメモリ等に格納されているベンダフィルタに対応する制御プログラムをRAM102にロードし、その制御プログラムを実行することにより実現されるものとする。
S90において、ベンダフィルタは、S77でシステム属性として設定されている、上下左右の不要領域の各幅の値を取得する。
S91において、ベンダフィルタは、S90で取得した上下左右の不要領域の各幅の値を用いることで、第2拡縮処理(図8のS82)によって得た印刷データ(第2拡縮データ)から不要領域に対応するデータを取り除いた印刷データを取得する。
S92において、ベンダフィルタは、S91で取得した印刷データに基づき、1ライン目の描画データを作成する。この際、ベンダフィルタは、出力用紙に関する情報(原稿サイズ(横幅、縦幅)及び上下左右の各余白領域の幅)を用いて、S91で取得した印刷データが表わす画像領域の左上の位置と、出力用紙における印刷領域の左上の位置とが合うようにする。
S93において、ベンダフィルタは、最終ラインの描画データ作成が完了した否かを判定する。判定の結果、完了した場合、一連の処理は終了する一方、完了していない場合、S94に進む。
S94において、ベンダフィルタは、S91で取得した印刷データに基づき、次のラインの描画データを作成する。
S95において、ベンダフィルタは、最終ラインの描画データ作成が完了した否かを判定する。判定の結果、完了した場合、一連の処理は終了する一方、完了していない場合、S94に戻って、次のラインの描画データを作成する。
上述の一連の処理が完了すると、プリンタ用コマンド作成部206は、コマンド作成処理などの後処理を実行可能となる。
なお、本実施例では、1ページ分の描画データを作成する場合について説明しているが、印刷対象が複数ページの場合は、印刷対象の各ページに対応するデータについて、S91〜S95の処理が実行される。
また、ベンダフィルタ(印刷データ加工部205)は、ラスターデータ加工処理において、単位変換(例えばpixelからmmへの変換)のために解像度等を要する場合も考えられる。従って、このような場合に備えて、UI制御部202は、アプリケーションデータの解像度をシステム属性として設定することで、システム側で利用可能としても良い。
以上説明したように、本実施例では、第1拡縮処理がシステム側で実行されるような場合に、プリンタドライバは、システム側で更なる拡縮処理(第2拡縮処理)を実行させる。そして、プリンタドライバにおいて、第2拡縮データにおける不要領域を取り除くことなどにより適切な印刷データを作成する。
なお、本実施例では、ベンダフィルタが第2拡縮率を算出し、既存のシステム側のモジュールが第2拡縮率に応じた第2拡縮処理を実行する実施形態について説明している。しかし、第2拡縮処理は、システム側のモジュールではなく、ベンダフィルタによって実行されても良い。
本実施例により、第1拡縮処理をOSが実行するような印刷システムであっても、出力用紙に設けられる余白領域の幅がアプリケーションデータが表わす余白領域の幅と略同一となるように仕上げることが可能となる。
[実施例2]
実施例1では、第2拡縮データにおける上下左右の不要領域の各幅を、UI制御部202が算出した。本実施例では、第2拡縮データにおける上下左右の不要領域の幅を、ベンダフィルタが算出する。なお、以下の説明において、実施例1と共通する内容については、説明を簡略化または省略する。
図10は、本実施例における原稿領域の変遷を表す図であり、例としてA4サイズからA3サイズへの拡大印刷が行われる場合について説明する図である。以下では、主に図6との差分について説明する。
上述したように、まず、ユーザーはUI300を用いて出力用紙サイズを設定する(図3参照)。ユーザーによりUI300のプリントボタン305が押下されると、UI制御部202は、ユーザーにより設定された情報、即ち、アプリケーションデータに関する情報、及び、出力用紙に関する情報を取得する。
次いで、UI制御部202は、取得したユーザー設定情報に基づき、第1拡縮データが表わす画像領域を出力用紙の印刷領域に合わせるための倍率(第2拡縮率)を算出する。また、UI制御部202は、取得したユーザー設定情報、並びに、算出した第2拡縮率を、システム属性として設定する。これにより、ユーザー設定情報及び第2拡縮率を、システム側が、後続の処理で利用できるようになる。
ベンダフィルタは、システム属性として設定されている、ユーザー設定情報と、第2拡縮率と、に基づいて、不要領域の幅を算出する。この算出処理は、図7と同様のフローで実行される。なお、システム側フィルタで実行される処理、及び、第2拡縮データに基づくベンダフィルタにおける描画データ作成処理に関しては、実施例1と同様である(図8、図9参照)。
以上説明したように、本実施例では、UI制御部202ではなくベンダフィルタが不要領域の幅を算出する。不要領域のカットはベンダフィルタが行うため、ベンダフィルタが不要領域の幅を算出することで、算出結果をUI制御部202からベンダフィルタに伝える必要が無くなる。そのため、UI制御部202にかかる負荷を軽減できる。
[その他の実施例]
上述の実施例においては、第1拡縮率及び第2拡縮率の2つを算出して、2つの拡縮率を用いて2段階の拡縮処理を行う形態について説明したが、この形態に限定されない。例えば、アプリケーションデータが表わす画像領域が、出力用紙における印刷領域に接するように算出された拡縮率を用いることで、1つの拡縮率を用いて1段階の拡縮処理を行う形態としても良い。
上述の実施例において、アプリケーションデータやpdfデータ、第1拡縮データ、第2拡縮データが印刷データとして扱われており、第1拡縮処理がpdfデータに、第2拡縮処理が第1拡縮データに施されているがこの形態に限定されない。すなわち、処理対象のデータは上述のものに限らない。すなわち、第1拡縮処理や第2拡縮処理が施されるデータ(印刷データ)の形式は、特に限定されない。例えば、第1拡縮処理が、アプリケーションデータがpdfでない他のPDLに変換された後のデータに対して施されても良い。また、第1拡縮処理と第2拡縮処理との間に、印刷データに対して拡縮処理と異なる処理が施されても良く、当該処理が施されたデータに対して第2拡縮処理が施されても良い。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (14)

  1. 印刷データが表わす画像領域及び余白領域を含む領域である第1原稿領域を拡縮する第1拡縮処理、並びに、前記第1拡縮処理が前記印刷データに施されることで得られる第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮する第2拡縮処理を実行するコンピュータ
    前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、出力用紙における印刷領域の大きさを取得する第1取得ステップと、
    前記第1取得ステップで取得された、前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、前記出力用紙における印刷領域の大きさに基づいて、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率を取得する第2取得ステップと、
    を実行させるプログラムであって、
    前記第2取得ステップにより取得された、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率に基づいて、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることにより、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることで得られる拡縮データが表わす画像領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかが、前記出力用紙における印刷領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかに少なくとも接することを特徴とするプログラム。
  2. 前記第2取得ステップでは、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率、前記出力用紙における印刷領域の大きさから、前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさを除することで取得される請求項に記載のプログラム。
  3. 前記第1拡縮処理において前記第1原稿領域を拡縮するための拡縮率は、前記第1原稿領域の大きさ及び前記出力用紙の大きさに基づいて、一意に定められることを特徴とする請求項又は請求項に記載のプログラム。
  4. 前記第2拡縮処理は、前記第1拡縮データが表わす画像領域及び余白領域を含む領域である第2原稿領域を拡縮することで、第2拡縮データを取得する処理であり、
    前記コンピュータ
    前記第2拡縮データが表わす余白領域のうち、少なくとも一部の領域に対応するデータを、前記第2拡縮データから削除する削除ステップを更に実行させることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 前記削除ステップでは、前記第2拡縮データが表す画像領域及び余白領域を含む領域である第3原稿領域において、前記第2拡縮データが表わす画像領域以外の領域である不要領域に対応するデータ、前記第2拡縮データから削除されることを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  6. 前記削除ステップでは、前記第2拡縮データが表す画像領域及び余白領域を含む領域である第3原稿領域において、前記出力用紙に対応する領域以外の領域である不要領域に対応するデータ、前記第2拡縮データから削除されることを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  7. 前記コンピュータには、前記第1拡縮処理及び前記第2拡縮処理を実行するオペレーションシステムがインストールされていることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のプログラム。
  8. 前記コンピュータ、前記第2取得ステップにおいて取得された前記拡縮率を、前記オペレーションシステムが利用する情報であるシステム属性として設定する設定ステップを更に実行させることを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  9. 前記コンピュータ、前記印刷データが表わす画像領域及び余白領域を含む領域である第1原稿領域の大きさ及び前記出力用紙の大きさの入力を受け付ける第1受け付けステップを更に実行させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のプログラム。
  10. 前記コンピュータ、前記第2拡縮処理を実行するか否かの入力を受け付ける第2受け付けステップを更に実行させ、
    前記第2取得ステップでは、前記第2受け付けステップにおいて、前記第2拡縮処理を実行することの入力受け付けられた場合、前記第1取得ステップにおいて取得された、前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ及び前記出力用紙における印刷領域の大きさに基づいて、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率取得され、前記第2受け付けステップにおいて、前記第2拡縮処理を実行することの入力受け付けられていない場合、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率取得されないことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のプログラム。
  11. 前記プログラムは、プリンタドライバであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のプログラム。
  12. 前記第1拡縮処理は、前記プログラム以外のソフトウェアによって実行される処理であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
  13. 印刷データが表わす画像領域及び余白領域を含む領域である第1原稿領域を拡縮する第1拡縮処理、並びに、前記第1拡縮処理が前記印刷データに施されることで得られる第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮する第2拡縮処理を実行するコンピュータの制御方法であって、
    前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、出力用紙における印刷領域の大きさを取得する第1取得ステップと、
    前記取得された前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、前記出力用紙における印刷領域の大きさに基づいて、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率を取得する第2取得ステップと、
    を有し
    前記取得された、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率に基づいて、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることにより、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることで得られる拡縮データが表わす画像領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかが、前記出力用紙における印刷領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかに少なくとも接することを特徴とする制御方法。
  14. 印刷データが表わす画像領域及び余白領域を含む領域である第1原稿領域を拡縮する第1拡縮処理、並びに、前記第1拡縮処理が前記印刷データに施されることで得られる第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮する第2拡縮処理を実行する情報処理装置であって、
    前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、出力用紙における印刷領域の大きさを取得、前記取された、前記第1拡縮データが表わす画像領域の大きさ、及び、前記出力用紙における印刷領域の大きさに基づいて、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率を取得する取得手段を有し、
    記取得手段により取得された、前記第2拡縮処理において前記第1拡縮データが表わす画像領域を拡縮するための拡縮率に基づいて、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることにより、前記第2拡縮処理が前記第1拡縮データに施されることで得られる拡縮データが表わす画像領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかが、前記出力用紙における印刷領域の外枠のうち縦線と横線のいずれかに少なくとも接することを特徴とする情報処理装置。
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