JP6621172B2 - 出没式筆記具 - Google Patents
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Description
このノック式のボールペンは、レフィールのペン先を露出した状態にすることによって、筆記可能とし、軸筒内部にペン先を収納した状態にすることによって、服等へのインキの付着等を防止可能となる。
この点について具体的に説明すると、従来のノック式ボールペンは、レフィールの交換時等において、図24に示されるように、分解する際にノック棒200の軸筒201からの抜け落ちを防止するために、後端部に周方向に延びた抜け落ち防止壁202を設けている。すなわち、従来のボールペンは、この抜け落ち防止壁202でノック棒200を係止することによって、ノック棒200の後方への移動を規制し、軸筒201から後方側への抜け落ちを防止している。そのため、従来のボールペンの組み立ては、図24に示されるように、ノック棒200を軸筒201の先端側から挿入して組み立てており、組み立てた後のノック棒200の軸筒201からの露出部分は、抜け落ち防止壁202に接触しない大きさとなっている。
つまり、従来のボールペンは、抜け落ちを防止するためにノック棒200と抜け落ち防止壁202を係合させる必要があるため、軸筒201の前方側からノック棒200を入れる必要があり、ノック棒200の太さは、その抜け落ち防止壁202の分だけ細くなってしまう。
また、組み立てた状態のノック式ボールペンにおけるノック棒200の軸筒201からの露出部分は、抜け落ち防止壁202の内側を通過する必要があるため、ノック棒200自身も抜け落ち防止壁202で係止できる程度の大きさにしかできないという問題があった。
また本様相によれば、操作部の前記露出部分よりも前方の部分全体を軸筒の後端部側から挿入可能である。すなわち、軸筒の後端部側から操作部を挿入して連結部と接続して組み立てることができるため、押圧部の大きさや形状を適宜設計することができる。例えば、軸筒からの露出部分を軸筒の内部の部分に比べて太くすることも可能である。
また本様相によれば、軸筒側係合部は、筆記可能状態において回転部の後方側への移動を規制する回転用規制部を有している。通常、使用者が筆記部で筆記を行う際には、芯部材が被筆記面に押圧され、芯部材が回転部を押圧することになるが、本様相によれば、回転用規制部によって回転部の後方側への移動を規制されているので、芯部材からの押圧によって回転部が移動しない。そのため、安定して筆記を行うことができる。
そこで、本様相によれば、軸筒側係合部は、収納状態において、連結部の後方側への移動を規制する連結用規制部を備えている。そのため、収納状態において、回転部の後方側への移動の反動によって、連結部が後方側へ移動して軸筒から抜け落ちることを防止できる。
また出没式筆記具1は、使用者が操作部6の一部を指等で押圧操作することによって、芯部材3が軸筒2の軸方向Lに沿って移動し、芯部材3の前方端部に設けられたペン先10が軸筒2の内外に出没する構成となっている。すなわち、出没式筆記具1は、操作部6にたいして押圧操作を行うことによって、図3に示されるペン先10の一部が軸筒2から突出した筆記可能状態と、図4に示されるペン先10全体が軸筒2内に収納された収納状態との間で交互に切り替えが可能となっている。
軸筒2は、軸方向に延びた筒状の長尺体であり、内部空間が軸方向Lに連通している。すなわち、軸筒2は、図1に示されるように、軸方向Lの先端部にペン先10を挿通可能な開口部11を有し、軸方向Lの後端部に操作部6の一部を挿通可能な開口部12を有している。そして、開口部11と開口部12は、軸筒2の内部空間を介して連通している。
前方側形成部15は、図2に示されるように、軸筒2の先端部を形成する先端形成部18と、樹脂製のグリップ部材19が巻かれた把持部20と、後方側形成部16と接続する接続部21を有している。
先端形成部18は、把持部20から開口部11に向けて外径面積が漸次減少している。
把持部20は、主に使用者が把持する部位であり、軸方向Lにほぼ一律の外径面積を有している。
接続部21は、把持部20に対して外径が小さく、その外周面に外ネジ部22を備えている。
本体筒部30は、後方側形成部16の骨格を構成する部位であり、略円筒状の部位である。本体筒部30は、図2に示されるように、前方側(前方側形成部15)から、外径が長手方向に異なる異径部33と、外径が長手方向に同一となる同径部35の順に有している。
異径部33は、その外径が後方側から前方側に向かって拡径した部位である。すなわち、異径部33は、後端側から前端側に向けて、先が徐々に広がっており、外形面積が漸次大きくなっている。
また、異径部33は、異径部33の前方端部の内周面に内ネジ部36を有している。
同径部35は、その外径が後方側から前方側に向かってほぼ一定となる部位であり、異径部33よりも外径が小さい部位である。
軸筒側係合部31は、図6(b)に示されるように、断面視したときに、階段状となっており、第1係合部40(操作用規制部)と、第2係合部41(回転用規制部)と、第3係合部42(連結用規制部)から構成されている。
すなわち、軸筒側係合部31は、本体筒部30を基準として、1段目に第1係合部40、2段目に第2係合部41、3段目に第3係合部42がそれぞれ配されている。
第1係合部40の前方側端面は、図7に示されるように本体筒部30の内周面に対して径方向に直立しており、第1係合部40の内周面と本体筒部30の内周面は、第1係合部40の前方側端面を介して段状に連続している。同様に、第1係合部40の後方側端面も、本体筒部30の内周面に対して径方向に直立しており、第1係合部40の内周面と本体筒部30の内周面は、第1係合部40の後方側端面を介して段状に連続している。
第1係合部40の後方側端面は、前方側から後方側に向けて突出した山形となっている。すなわち、第1係合部40の後方側端面は、軸方向Lに対して交差する方向に延びた2つの壁部が交差した後端壁部47を形成している。
本実施形態の第1係合部40の本体筒部30からの突出高さ(径方向高さ)は、回転子8及び操作部6の操作用係合部51が回転しない最小高さとなっている。
第2係合部41の前方側端面は、第1係合部40の前方側端面と連続しており、面一となっている。すなわち、第2係合部41の前方側端面も第1係合部40の前方側端面と同様、周方向に対して所定の角度θ1で傾斜しており、第1係合部40の前方側端面とともに先端傾斜面43を形成している。
一方、第2係合部41の後方側端面は、第1係合部40の内周面に対して直立している。
第3係合部42の前方側端面は、第2係合部41の内周面に対して直立している。すなわち、第2係合部41の内周面と第3係合部42の内周面は、第3係合部42の前方側端面を介して段状に連続している。
第3係合部42の後方側端面は、図6(b)に示されるように、第2係合部41の後方側端面と連続しており、面一となっている。すなわち、第3係合部42の後方側端面も第2係合部41の後方側端面と同様、第1係合部40の内周面に対して直立している。つまり、第3係合部42の内周面と、第1係合部40の内周面は、第2係合部41及び第3係合部42の後端面を介して段状に連続している。
また、軸筒側係合部31の第1係合部40は、図6(a)に示されるように後端部近傍から軸方向Lに延びている。また、第1係合部40の長さL1は、図10に示される回転子8の回転用ガイド溝91の長さL2よりも長い。
インキ収容部24は、円筒状の部位であって、その内部にインキを収容可能となっている。インキ収容部24は、前側端部(ペン先10側)に弾性部材5を固定可能な弾性用固定部25を有している。
弾性用固定部25は、弾性部材5をその外周面に取り付け可能な部位であって、インキ収容部24の他の部位に比べて縮径された部位である。
ペン先10は、インキ収容部24内に収容したインキを紙等の被筆記物に対して塗布可能な部位である。インキ収容部24とペン先10は、軸方向Lに一体的に接続されている。
芯部材3の長手方向の長さは、軸筒2の全長の75パーセント以上100パーセント未満の長さであることが好ましく、80パーセント以上95パーセント以下の長さであることが好ましい。
弾性部材5の自由高さ(軸方向の長さ)は、弾性用固定部25の軸方向Lの長さよりも大きく、さらに軸方向Lにおける弾性用固定部25の基端からペン先10の先端までの長さよりも大きい。
ここでいう「透明」とは、透けて見えるものをいい、無色のものだけではなく、有色のものであっても透けて見えれば透明である。
外部操作部50は、収納姿勢において、軸筒2から露出する部分であって、その後端部が閉塞された円筒状の部位である。具体的には、外部操作部50は、円板状の押圧壁部52(押圧部)と、押圧壁部52の縁に沿って前方に向けて立ち上がった側壁部53から構成されている。すなわち、外部操作部50は、押圧壁部52と側壁部53に囲繞され、前方側に向けて開放した空間を有している。
また、押圧壁部52よりも前方部位たる、側壁部53及び内部操作部49は、図3,図4に示されるように軸筒2の開口部12からその内部に挿入可能となっている。
内部操作部49は、本体部54と、操作用係合部51を有している。
本体部54の外径は、軸筒2の開口部12の内径と同じか、やや小さい。
操作用ガイド片56は、後端部の一部が本体部54の先端部と一体となっており、操作用ガイド片56の内周面は、本体部54の内周面と面一となっている。
すなわち、内部操作部49の内周面と外部操作部50の内周面は、一つの曲面を形成している。
傾斜面部63,64は、先端部分で互いに交わっており、交差している。図8に示される傾斜面部63の軸方向Lに対する傾斜角度θ2は、傾斜面部64の軸方向Lに対する傾斜角度θ3よりも小さくなっている。
また、傾斜面部63の軸方向成分の長さ(軸方向Lの長さ)は、傾斜面部64の軸方向成分の長さ(軸方向Lの長さ)よりも長く、傾斜面部63の周方向成分の長さ(周方向Cの長さ)も、傾斜面部64の周方向成分の長さ(周方向Cの長さ)よりも長い。
突起部65は、操作用ガイド片56の内周面から径方向に突出した部位であり、連結部7からの抜け落ちを防止する部位である。
操作用ガイド片56,56,56は、本体部54の前端部に接続され、周方向Cに沿って所定の間隔を沿って配されている。すなわち、操作用ガイド片56の側面部61は、空間を介して周方向Cに隣接する操作用ガイド片56の側面部62と概ね対面している。
言い換えると、操作用係合部51は、周方向Cに隣接する各操作用ガイド片56,56,56によってガイド溝66,66,66(図8参照)が形成されている。
ガイド溝66は、周方向Cに隣接する操作用ガイド片56,56の側面部61,62を側壁とする溝である。
連結部7は、図2に示されるように、本体部70と、連結側係合部71と、固定用係合部72を備えている。
本体部70は、連結部7の芯となる部位であり、軸方向Lに棒状に延びた長尺体である。本実施形態の本体部70は、軸方向Lに延びた筒状体であり、中心に組み立て治具を挿入可能な貫通孔73を備えている。
連結側係合部71の断面積は、軸筒2の開口部12の開口面積よりも小さい。
また、連結側係合部71は、図3に示されるように、出没式筆記具1を組み立てて筆記可能状態にしたときに、回転子8の突条部90(図11参照)と係合可能となっている。
連結側係合部71は、図4に示されるように、出没式筆記具1を組み立てて収納状態にしたときに、回転子8の内部で軸筒2の第3係合部42と係合可能となっている。
突条片75,76は、本体部70の外周面に形成され、本体部70の周方向に沿って延びた突条である。
突条片75,76は、本体部70の周方向に連続しており、無端状に延びている。
突条片75,76は、軸方向Lに所定の間隔を空けて配されている。具体的には、突条片75,76の間隔は、操作部6の突起部65の軸方向Lの長さと同じ又はやや広くなっている。
また別の観点からみると、突条片76の前方側及び突条片75,76の間に突条片75,76を側壁とする溝部77,78が形成されている。
溝部77,78は、周方向に無端状に延びた溝であり、前後方向に平行となっている。
押出部80は、図3に示されるように、回転子8の前方端部を構成する部位であって、収納状態から筆記可能状態に変更する際に、芯部材3を押圧し、軸筒2の開口部11からペン先10を押し出す部位である。
押出部80は、円形状の板状部位であり、中心に組み立て治具を挿入可能な貫通孔82(図2参照)を有している。
回転用ガイド片83は、先端部が押出部80と一体となっており、押出部80に対して後方に向かって立ち上がっている。
回転用ガイド片83は、図12に示されるように、連結部7の外周面に沿って湾曲した板状片であり、その後端部が鋸歯状となった係合片である。
また回転用ガイド片83は、押出部80の周端部から後方に向かって立設された部位である。回転用ガイド片83は、押出部80の縁に沿って周方向Cに並設されている。
回転用ガイド片83は、図10に示されるように、軸方向Lに延びた側面部85,86及び壁面部87と、側面部85,86の前方側端部から軸方向L及び周方向Cのいずれに対しても交差する方向に延びた傾斜面部88,89から構成されている。
傾斜面部88,89は互いに平行となっており、同一方向を向いている。
図10に示される傾斜面部88の軸方向Lに対する傾斜角度θ4は、傾斜面部89の軸方向Lに対する傾斜角度θ5とほぼ同じ傾斜角度となっており、軸筒側係合部31の先端傾斜面43の傾斜角度θ1(図6(a)参照)ともほぼ同じ傾斜角度となっている。さらに傾斜角度θ4は、操作部6の傾斜面部64の傾斜角度θ3(図8参照)ともほぼ同じ傾斜角度となっている。
ここでいう「ほぼ同じ角度」とは、角度の差が10度未満のものをいう。
突条部90は、連結部7の抜け落ちを防止する部位であり、連結部7の連結側係合部71と係合して連結部7の後方への移動を規制する部位である。
回転用ガイド片83,83,83は、図10に示されるように、押出部80の外周面に沿って所定の間隔を空けて配されている。すなわち、回転用ガイド片83の側面部85は、空間を介して周方向に隣接する回転用ガイド片83の側面部86と概ね対面している。
言い換えると、回転用係合部81は、一の回転用ガイド片83の側面部86と、それに隣接する回転用ガイド片83の側面部85と、押出部80の後端面とによって回転用ガイド溝91が形成されている。
回転用ガイド溝91は、軸方向Lに延びており、軸筒2の軸筒側係合部31に対する回転子8の移動を軸方向Lのみに規制可能となっている。
操作部6の先端側に位置する操作用係合部51の各操作用ガイド片56は、周方向Cに隣接する軸筒側係合部31,31の間に位置している。すなわち、操作用係合部51の操作用ガイド片56は、軸筒側係合部31,31に挟まれることで周方向Cの移動が規制されている。別の観点からみると、軸筒側係合部31は、隣接する操作用ガイド片56,56に挟まれている。
また、操作用ガイド片56の傾斜面部64は、回転子8の回転用ガイド片83の傾斜面部88と接触している。
また別の観点からみると、操作部6の突起部65は、固定用係合部72の溝部77又は溝部78に挿入されており、前後方向において突条片75,76と係合している。
回転子8の回転用ガイド片83は、軸筒2の本体筒部30の内側であって、かつ、連結部7の本体部70及び連結側係合部71の外側に位置している。
回転子8は、図12に示されるように、傾斜面部89と先端傾斜面43の関係により、軸筒側係合部31に対して、先端傾斜面43に沿って周方向に相対的に移動しようとするが、回転用ガイド片83の壁面部87が軸筒側係合部31の側面と係合している。そのため、回転子8は、周方向Cの移動が規制されている。
操作用係合部51は、後端部近傍に位置しており、本体部54の後端部は軸筒2の開口部12よりも前方に位置している。
また、収納状態の連結部7の軸筒2の開口部12からの張り出し長さは、筆記可能状態の連結部7の軸筒2の開口部12からの張り出し長さよりも長い。
連結側係合部71は、図4に示されるように、軸方向Lにおいて、回転子8の押出部80と軸筒側係合部31の第2係合部41に挟まれている。そのため、連結部7は、第2係合部41によって後方への移動が規制されており、連結部7が軸筒2から抜け落ちることを防止できる。
別の観点からみると、軸筒2の軸筒側係合部31はそれぞれ回転用ガイド溝91に挿入されており、周方向に隣接する回転用ガイド片83,83に挟まれている。
それに伴い、操作部6の操作用ガイド片56の傾斜面部64が回転子8の傾斜面部88を押圧する。そうすると、回転子8の傾斜面部89が軸筒2の軸筒側係合部31に対して相対的に軸方向に離反し、回転子8の傾斜面部88と壁面部87とでなす頂点68が軸筒側係合部31の先端部を超えて離反する(図14(a)から図14(b))。すなわち、回転子8の壁面部87と軸筒側係合部31の側面との周方向の係合が解除される。
そして、回転子8の頂点92が操作部6の傾斜面部63と傾斜面部64でなす頂点67を超えると(図14(c)から図14(d))、傾斜面部89と傾斜面部64との関係によって、回転子8が相対的に周方向に回転する。その後、回転用ガイド溝91が軸筒側係合部31に至り、回転用ガイド溝91内に軸筒側係合部31が進入して、回転子8及び操作部6が軸筒側係合部31に沿って後方に移動する(図14(d)から図14(e))。そうすると、芯部材3のペン先10が後退して、開口部11から軸筒2内部に退避して収納され、出没式筆記具1は、収納状態となる。
軸筒側係合部31が回転用ガイド溝91から外れると、回転子8の傾斜面部89と操作部6の傾斜面部64との関係によって、回転子8が相対的に周方向に回転する。
回転子8の回転によって、傾斜面部88と壁面部87とでなす頂点93が操作用係合部51の傾斜面部63に当接すると(図15(b)から図15(c))、回転子8は操作用係合部51の傾斜面部63に沿って移動する。
そして、その状態で、使用者が指を離すと、弾性部材5の弾性復元力によって、回転子8が芯部材3によって押圧され、操作用係合部51の傾斜面部64に沿って回転子8が移動する(図15(c)から図15(d))。そして、軸筒側係合部31は、回転子8の壁面部87によって係止される(図15(d)から図15(e))。
そうすると、芯部材3のペン先10が前進して、開口部11から露出し、出没式筆記具1は、筆記可能状態となる。
第2実施形態の操作部101は、図16に示されるように、後端部の近傍がフランジ状に広がっている。すなわち、第2実施形態の操作部101は、後端面を構成する押圧壁部102の面積が側壁部103の外径面積より大きい。
別の観点からみると、筆記可能状態において、軸筒2から露出する部分の外径が、軸筒2の開口部12の開口径よりも大きい。また、軸筒2の後端側から操作部101を挿入して組み立てるので、軸筒2から露出する部分の外径は、軸筒2の外径よりも大きくしてもよい。
第3実施形態の出没式筆記具150は、第1実施形態の操作部6にクリップ部32が一体成形により、一体的に設けられている。
すなわち、出没式筆記具150は、図17,図18に示されるように、操作部6の外周面にクリップ本体45が接続部46を介して接続されている。また、接続部46の後端面は、操作部6の押圧壁部52と面一となっている。
具体的には、操作部161の操作用係合部162は、図19,図20から読み取れるように、本体部54と、操作用ガイド片56を備えている。
また操作部161は、樹脂製であって、射出成形によって成形されたものである。
突条部167は、高さが異なる2種類の突起部165,166が連なって形成されたものである。具体的には、突条部167は、3つの第1突起部165と、3つの第2突起部166を備えている。
第1突起部165は、本体部54の内周面に形成され、周方向に延びた突起である。
第2突起部166は、第1突起部165と同様、本体部54の内周面に形成され、周方向に延びた突起である。
第2突起部166は、第1突起部165の端部と連続しており、第2突起部166の突出高さは、第1突起部165の突出高さよりも低い。すなわち、第1突起部165の先端面は、第2突起部166の先端面と、第1突起部165の側面を介して概ね段状に連続している。
第1突起部165及び第2突起部166は、角部が丸みを帯びている。
第1突起部165の周方向の長さは、ガイド溝66の幅よりも長い。
第2突起部166の周方向の長さは、操作用ガイド片56の幅よりも短い。すなわち、第1突起部165は、周方向において、ガイド溝66を超えて操作用ガイド片56,56間に跨るように形成されている。
図20に示される第1突起部165の内周面からの突出長さD1は、0.07mm程度であるのに対して、第2突起部166の内周面からの突出長さD2は、0.03mm程度である。すなわち、第1突起部165の内周面からの突出長さD1は、第2突起部166の内周面からの突出長さD2の2倍以上となっている。
具体的には、出没式筆記具170の操作部171には、図21,図22から読み取れるように、第2突起部166がない。出没式筆記具170の突条部172は、第1突起部165が周方向に間欠的に設けられている。
この場合、図23に示されるように、操作部6の側壁部53の内周面に支持係合部98を設け、連結部7に被支持係合部99を設け、連結部7が回動可能となるように支持することが好ましい。この支持係合部98は、周方向に連続的又は間欠的に延びた凹部であり、支持係合部98は、凹部と対をなす周方向に連続的又は間欠的に延びた凸部であることが好ましい。
また、上記した実施形態では、操作部6を透かして連結部7の一部が見えるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、操作部6を不透明にして、操作部6を透かして連結部7が見えないようにしてもよい。
2 軸筒
6,101,161,171 操作部
7 連結部
8 回転子(回転部)
31 軸筒側係合部
40 第1係合部(操作用規制部)
41 第2係合部(回転用規制部)
42 第3係合部(連結用規制部)
52 押圧壁部(押圧部)
65 突起部(操作側係合部)
71 連結側係合部
72 固定用係合部
90 突条部(回転側係合部)
165 第1突起部
166 第2突起部
167,172 突条部(操作側係合部)
168 第3突起部(操作側係合部)
Claims (10)
- 軸筒の内部に、回転部と、操作部の一部と、前記操作部と前記回転部を連結する連結部を備え、前記操作部の他の一部が前記軸筒から露出し、当該露出部分に押圧部を有する出没式筆記具であって、
前記操作部の押圧部を押圧することで前記回転部が回転し、筆記部が前記軸筒の先端から外部に出没可能な出没式筆記具において、
前記軸筒は、前記操作部の前記露出部分よりも前方側の部分全体を後端部側から挿入可能であり、
前記軸筒は、その内周面に前記連結部及び/又は前記回転部と係合可能な軸筒側係合部を有し、
前記軸筒側係合部は、前記連結部及び/又は前記回転部と係合することによって、前記操作部の軸筒からの脱離を係止可能であり、
筆記部を先端に備えた芯部材を有し、
前記操作部を押圧操作することで、前記回転部が前方側に移動して芯部材を押圧して筆記部の一部が前記軸筒から突出した筆記可能状態となるものであり、
前記軸筒側係合部は、連結用規制部を有し、
筆記可能状態の操作部を押圧操作することで、前記回転部が後方側に移動して筆記部の全体が前記軸筒の内部に収納された収納状態となるものであり、
前記連結用規制部は、収納状態において、連結部の後方側への移動を規制することを特徴とする出没式筆記具。 - 前記軸筒側係合部は、操作用規制部と、回転用規制部を有し、
前記操作用規制部は、前記操作部の周方向の移動を規制するものであり、
前記回転用規制部は、筆記可能状態において、前記回転部の後方側への移動を規制するものであることを特徴とする請求項1に記載の出没式筆記具。 - 前記軸筒側係合部は、前記軸筒の後端部から軸筒の全長の1/4の範囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の出没式筆記具。
- 軸筒の内部に、回転部と、操作部の一部と、前記操作部と前記回転部を連結する連結部を備え、前記操作部の他の一部が前記軸筒から露出し、当該露出部分に押圧部を有する出没式筆記具であって、
前記操作部の押圧部を押圧することで前記回転部が回転し、筆記部が前記軸筒の先端から外部に出没可能な出没式筆記具において、
前記軸筒は、前記操作部の前記露出部分よりも前方側の部分全体を後端部側から挿入可能であり、
前記軸筒は、その内周面に前記連結部及び/又は前記回転部と係合可能な軸筒側係合部を有し、
前記軸筒側係合部は、前記連結部及び/又は前記回転部と係合することによって、前記操作部の軸筒からの脱離を係止可能であり、
前記連結部は、棒状であって、外周面に連結側係合部を有しており、
前記回転部は、回転部の内部に前記連結部の一部を挿入可能であり、回転部の内周面に前記連結側係合部と係合可能な回転側係合部を備えていることを特徴とする出没式筆記具。 - 前記操作部の前記露出部分よりも前方側の部分は、筒状であって、その内側に前記連結部の一部が挿入されており、
さらに、前記操作部の前記露出部分よりも前方側の部分は、その内周面に前記連結部の外周面と係合可能な操作側係合部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の出没式筆記具。 - 前記操作側係合部は、複数の突起部から構成されており、
前記複数の突起部は、周方向に連続的又は間欠的に並んでいることを特徴とする請求項5に記載の出没式筆記具。 - 前記操作側係合部は、第1突起部と、第2突起部を有し、
前記第1突起部と第2突起部は、周方向に交互に並んでおり、
前記第1突起部は、第2突起部よりも突出高さが高いことを特徴とする請求項6に記載の出没式筆記具。 - 前記第1突起部は、隣接する第2突起部と連なって周方向に延びた突条を形成しており、
前記突条は、無端状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の出没式筆記具。 - 前記連結部と操作部は、固着されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の出没式筆記具。
- 前記操作部の軸筒からの露出部分に、軸筒内部の部位の外径よりも大きな外径を備えた部位を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の出没式筆記具。
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