JP6613714B2 - セグメントの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、覆工体を構成するセグメントの製造方法に関する。
シールド工法によりトンネルを構築する際には、シールド掘進機で掘削された壁面に多数のセグメントを環状(円筒状)に組み立てることで覆工体を構築する。このような用途に用いられるセグメントは、円筒体を周および軸方向に沿って複数に分割した曲面版で構成され、主鋼材として鉄筋(主筋)を備えた鉄筋コンクリート製のRC(Reinforced Concrete)構造や、主鋼材として鋼材(鋼板)を備えた鉄筋鉄骨コンクリート製のSRC(Steel frame Reinforced Concrete)構造などが広く採用されている。
曲面版状のセグメントにおける端部には、継手部などからなる継手構造が予め設けられており、この継手構造を介してセグメント同士を相互に連結することによって円筒状に組み立てるようになっている。
例えば、特許文献1に記載されるRC構造のセグメントは、コッター式継手金物が主鋼材としての主筋と直接連結されており、工場において、鉄筋籠を型枠内に設置し、型枠端板に継手金物を固定して型枠内にコンクリートを打設することにより製造されている。
また、特許文献2に記載されるSRC構造のセグメントは、型枠における対向する一対の端面の位置に、それぞれ継手部として機能する圧縮伝達材を固定させると共に、当該圧縮伝達材間に主鋼材を配設し、その一方または両方の端部と圧縮伝達材との間にくさび材を打ち込んで嵌合させ、型枠内にコンクリートを打設することにより製造されている。
さらに、特許文献3に記載されるSRC構造のセグメントは、特許文献2のセグメントとほぼ同様に製造され、トンネル周方向に沿って湾曲形成された補強用鉄骨材(鋼材)がトンネル軸方向に所定間隔をもって複数備えられ、それら補強用鉄骨材の間にトンネル周方向にセグメント同士を接合するための継手部が配置された構成となっている。
ところで、一般的にトンネル内に組み立てられたセグメントには、地山から外力(地山の荷重)がかかっている。とりわけ、大断面で地盤状態が良く埋設位置が深いトンネルの場合、トンネル外方からの水圧がほぼ均一に加わるため、トンネル周方向の軸力が卓越し、当該トンネル周方向に接合するセグメント端部の接合面に大きな圧縮力が作用する。逆に、埋設位置の浅いトンネルの場合、水圧よりも土圧の影響が大きくなるため、この鉛直土圧と水平土圧の不均衡によりもたらされる曲げモーメント作用が卓越し、セグメントのトンネル周方向の接合面における内周面側と外周面側で、接合面同士が開かれる方向の引張力と圧縮力が作用する。
特開2002−21487号公報 特開2009−215771号公報 特開2001−27099号公報
特許文献1のセグメントでは、継手金物からコンクリート内に設けられた主鋼材(主筋)へと前述したトンネル周方向に作用する圧縮力が伝達される構造となっており、且つ、主筋と直接連結されたコッター式継手金物によって、継手金物から主筋へとトンネル周方向に作用する引張力が伝達される構造となっている。また、特許文献2のセグメントでは、前記圧縮力が伝達される構造となっており、特許文献3のセグメントでは、前記引張力が伝達される構造となっている。
しかしながら、特許文献1,2のセグメントは製造工程において、継手金物と主鋼材とが予め固定(連結)された状態であるため、当該固定された継手金物と型枠端板面との間に寸法誤差が生じる虞があり、高い製作精度が要求されるという問題があった。また、特許文献2のセグメントでは、前記寸法誤差を埋めるべく、継手金物と型枠端板面との間に楔材を設置することで寸法調整可能であるが、狭いスペースでの煩雑な作業となってしまう。
さらに、特許文献3のセグメントの場合、接合面における継手部が圧縮力を主鋼材へと伝達できないため、前記圧縮力に対応させるべくセグメントの厚さ寸法が大きくなってしまい、材料コストが増大してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、継手部に作用する引張力・圧縮力のいずれかまたは両方を主鋼材に伝達可能とするべく、製造の手間や時間を省いてコストを抑えつつ、製作精度の確保を可能とすることを目的とする。
以上の課題を解決するべく、本発明に係るセグメントの製造方法は、
トンネル周方向に沿うように形成され、トンネル周方向の接合面同士を互いに連結して組み立てられるセグメントの製造方法であって、
前記トンネル周方向に延在する主鋼材を、当該主鋼材における長手方向の端部が前記接合面に対応する位置から突出するように型枠に配置する工程と、
前記主鋼材が配置された前記型枠内にコンクリートを充填する工程と、
脱型したセグメントの前記接合面から突出して余剰分となった前記主鋼材における長手方向の端部を、当該接合面と面一となるように除去する工程と、
を備え
前記型枠の内面には、前記主鋼材の両側の端部に対応する位置に、当該端部が挿入される挿入孔が、前記型枠を貫通しない状態で形成され、
前記型枠に配置する工程では、前記主鋼材を、その両側の端部が前記挿入孔に挿入されるように前記主鋼材を配置することを特徴とする。
本発明によれば、トンネル周方向の接合面に対応する位置から主鋼材の長手方向の端部を予め突出させた状態でコンクリートを充填し、脱型したセグメントの周方向の接合面から突出し、余剰分となった主鋼材における長手方向の端部を、当該接合面と面一となるように除去することにより、主鋼材の寸法調整を簡略化できると共に、製作誤差を確実に排除できるため、製造の手間や時間を省いて製造コストを抑えつつ、製作精度を確保できる。これにより、セグメントの周方向の接合面と面一の状態で主鋼材における長手方向の端部を配置できるので、当該主鋼材の端部を継手部として機能させることができる。よって、継手部として機能する主鋼材の長手方向の端部に作用する引張力・圧縮力のいずれかまたは両方を、そのまま主鋼材に伝達できる。また、継手部として機能する継手部材を別途、設ける必要がなくなる分、部品点数を削減して製品コストを低減させることができる。
また、本発明に係るセグメントの製造方法は、
トンネル周方向に沿うように形成され、トンネル周方向の接合面同士を互いに連結して組み立てられるセグメントの製造方法であって、
前記主鋼材における長手方向の端部に継手部材が配置され、当該継手部材の前記主鋼材とは反対側の端部が、前記接合面に対応する位置から突出するように型枠に配置する工程と、
前記主鋼材が配置された前記型枠内にコンクリートを充填する工程と、
脱型したセグメントの前記接合面から突出して余剰分となった前記継手部材の端部を、当該接合面と面一となるように除去する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トンネル周方向の接合面に対応する位置から主鋼材の長手方向の端部に配置される継手部材を予め突出させた状態でコンクリートを充填し、脱型したセグメントの周方向の接合面から突出し、余剰分となった継手部材の主鋼材とは反対側の端部を、当該接合面と面一となるように除去することにより、主鋼材の寸法調整を簡略化できると共に、製作誤差を確実に排除できるため、製造の手間や時間を省いて製造コストを抑えつつ、製作精度を確保できる。これにより、セグメントの周方向の接合面と面一の状態で継手部として機能する継手部材を配置できるので、継手部に作用する引張力・圧縮力のいずれかまたは両方を主鋼材に伝達できる。
このとき、本発明に係るセグメントの製造方法においては、
前記主鋼材が、鉄筋または鋼板であっても良い。
これによれば、前述のように、製造の手間や時間を省いて製造コストを抑えつつ、製作精度を確保できるセグメントの強度向上を図ることができる。
本発明によれば、製造の手間や時間を省いてコストを抑えつつ製作精度を確保できる。
実施形態におけるセグメントを一端側から見て示す斜視図である。 実施形態におけるセグメントを他端側から見て示す斜視図である。 セグメントの周方向端部における継手部形成の説明に供する図であり、(a)は図1のセグメントの場合を示す部分的断面図であり、(b)は他の実施形態におけるセグメントの場合を示す部分的断面図である。 (a)〜(d)は図1のセグメントの製造工程を示す縦断面図である。
以下、本発明に係るセグメントの製造方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うセグメントの製造方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
図1および図2に示すように、本実施形態のセグメント10は、トンネル掘削面に沿って複数が隣接配置され、トンネル周方向の端部に設けられた継手部2同士を相互に連結することにより、環状(円筒状)に組み立てられる覆工体を構築する。
このセグメント10は、内部にトンネル周方向に沿って配置される主鋼材としての鋼板70を備えた鉄筋籠30が、硬化コンクリート体からなるセグメント本体4中に埋設され、強度に優れた鉄筋鉄骨コンクリート製のSRC構造からなり、所定の幅の円筒を周方向に沿って、複数に分割した湾曲形状の曲面版で形成されている。
セグメント本体4は、セグメント10がトンネル内に装着された状態において、トンネル掘削面側に位置する外周面4aと、内周側に位置する内周面4bと、トンネル軸方向の端部に位置する側面4c,側面4dと、トンネル周方向の端部に位置する接合面4e,右側端部の接合面4fを有している。外周面4aおよび内周面4bは、円弧状に屈曲している。また、セグメント本体4の内周面4bの中央部には、図示省略のエレクター装置に把持させるための把持金物が埋設されることで、セグメント10を組み立てる際に把持し易くなっている。
セグメント本体4の側面4dには、例えばピン等の雄継手4gが装着され、側面4cには雄継手4gと嵌合する凹部等の雌継手(不図示)が設けられており、リング継手を構成する。これにより、セグメント10は、トンネル軸方向に隣接する覆工体のリング間を締結する。
セグメント本体4は、その内部に、セグメント本体4の厚み方向(トンネル径方向)に離間した一対の鋼板70,70を備えている。鋼板70,70は、長手方向の長辺が略円弧板状に湾曲して形成され、横断面(トンネル軸方向に沿う短手方向の断面)が略矩形状をなしている。これら鋼板70,70は、本実施形態の場合、トンネル軸方向において所定間隔をもって平行にそれぞれが同様に湾曲してなる2組が配置されている。そして、一対の鋼板70,70の長手方向(トンネル周方向)における両側端面70a,70aは周方向接合面4e,4fの表面に一致させて面一となるように設けられている。また、これら一対の鋼板70,70は、平板状をなす複数の接続部材9によって互いに連結されている。これら接続部材9は、鋼板70,70の長手方向(トンネル周方向)に沿って複数配列されている。
継手部2は、トンネル周方向に作用する圧縮力・引張力のいずれかまたは両方を鋼板70(主鋼材)へと伝達するように機能するもので、セグメント10のトンネル周方向に設置される接合面4e,4fに、それぞれ同一構成のものが一対で配置されている。本実施形態の場合、接合面4e,4fの表面に露出して面一で配置された鋼板70における長手方向の端面70aが、接合面4e,4fにおけるトンネル径方向の外周側と内周側とにそれぞれ2か所ずつ(一面に4か所ずつ)設けられており、継手部2として機能するようになっている。
また、これら接合面4e,4fにおいて、セグメント本体4の厚み方向(トンネル径方向)に離間した一対の端面70a,70aの間には、トンネル周方向に隣接設置されるセグメント10,10同士を接合するために互いに嵌合する水平コッター式等の補助継手部21が設けられている。なお、この補助継手部21は、トンネル周方向に隣接設置される二つのセグメント10,10のC型金物にコッターと呼ばれる楔状のH型金物を挿入して締結する一般的な構造からなるため、ここでは詳細な説明は省略する。
このとき、本実施形態のセグメント10において、セグメント本体4の接合面4e,4fの表面に露出して面一で配置された鋼板70における長手方向の端面70aは、図3(a)に示すように、当該セグメント10の製造工程において、鋼板70のトンネル周方向における端部71が、セグメント本体4における左右両端部の接合面4e,4fから突出した状態で形成された後、余剰分となった端部71を除去することによって形成される。
具体的に、本実施形態のセグメント10の製造方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、このセグメント10の製造工程では、セグメント10の外周面を上側に、内周面を下側にした状態で、セグメント10の長手方向の略中央部が最も高い位置となる姿勢でセグメント10を製造するための型枠100を用いている。
型枠100は、セグメント10の内周面を円弧形状に形成する底盤部100aと、トンネル周方向の接合面4e,4fを形成する側板部100bとを備えて構成され、外周面部に開口部100cが形成されている。この開口部100cからコンクリートCが充填される。また、側板部100bには、鋼板70,70のトンネル周方向における端部71,71が、セグメント10の接合面4e,4fから突出した状態となるように、当該端部71,71を挿入可能な挿入孔100d,100dが、セグメント10の接合面4e,4fにおいて継手部2として機能する端面70a,70aと対応する位置に穿設されている。これにより、接合面4e,4fにおける端面70a,70aの位置決めをすることなく、位置精度が確保されるようになっている。この挿入孔100d,100dは、開口形状が鋼板70の横断面とほぼ同形状をなしていると共に、鋼板70,70の寸法精度に関係なく端部71,71の挿入が可能となるように、当該端部71,71の突出量よりも大きめの奥行で穿設されている。なお、ここでは便宜上、図示を割愛するが、型枠100は、トンネル軸方向に設置されて当該軸方向の接合面として機能する側面4c,4dを形成する側板部を備えている。
製造方法としては、予め一対の鋼板70,70同士を複数の連結部材9で連結しておく。そして、図4(a)に示すように、型枠100内に鋼板70,70を配置する。このとき、鋼板70,70の端部71,71を、側板部100bの挿入孔100d,100dに挿入する。
そして、図4(b)に示すように、型枠100の開口部100cよりコンクリートCを流し込み充填する。充填したコンクリートCの上面は、外周側に位置する鋼板70の外周面70bの湾曲に添って面一となるようにする。ここで、本実施形態による打設方法では型枠100の上方から充填するため、コンクリートC中に含まれる気泡は型枠上方に位置する開口部100cから抜けることで、型枠100内に残留しないようになっている。
続いて、図4(c)に示すように、充填したコンクリートCが固化した適宜な時点で脱型すると、型枠100の形状に基づいたコンクリート形成面を有するセグメント本体4が形成される。
この後、図4(d)に示すように、セグメント本体4の接合面4e,4fから突出した状態となっている鋼板70,70の余剰分の端部71,71を、当該接合面4e,4fの表面と一致するように切断し、研磨等の仕上げ加工を施すことにより、当該接合面4e,4fの表面と面一の状態で、鋼板70,70のトンネル周方向の端面70a,70aが形成され、セグメント10が完成する。
以上、説明したように、本実施形態のセグメント10の製造方法によれば、トンネル周方向の接合面4e,4fに対応する位置から鋼板70,70の長手方向の端部71,71を予め突出させた状態でコンクリート打設を行い、脱型したセグメント本体4の周方向の接合面4e,4fから突出し、余剰分となった前記端部71,71を、当該接合面4e,4fの表面と一致するように除去することにより、鋼板70,70の長手方向の端面70a,70aを接合面4e,4fと面一となるように形成できる。このとき、接合面4e,4fにおける端面70a,70aの位置は、型枠100の側板部100bに形成された挿入孔100d,100dによって設定されるため、接合面4e,4fにおける端面70a,70aの位置決めをすることなく、位置精度が確保できる。従って、鋼板70の寸法調整を簡略化できると共に、製作誤差を確実に排除できるため、従来のようにセグメント毎に鋼板の寸法精度を確保する必要がなくなることから、製造の手間や時間を省いて製造コストを抑えつつ、製作精度を確保できる。これにより、セグメント10の周方向の接合面4e,4fと面一の状態で、鋼板70,70の端面70a,70aを配置できるので、当該鋼板70,70の端面70a,70aを継手部2として機能させることができる。よって、継手部2として機能する鋼板70,70の長手方向の端面70a,70aに作用する引張力・圧縮力のいずれかまたは両方を、そのまま鋼板70,70に伝達できる。また、継手部2として機能する継手金具などの継手部材を別途、設ける必要がなくなる分、部品点数を削減して製品コストを低減させることができる。
そして、型枠100によってセグメント10の製品精度が確保されるうえ、製造されるセグメント10の寸法精度にばらつきがないことから、セグメント10,10同士を接合させる際に、ひび割れや欠けといった破損を防止し、水密性を向上させることができると共に、接合面4e,4fにおける力の伝達を可能とすることができる。
なお、本発明のセグメント10の製造方法は、上述した実施形態に限ることはない。例えば、図3(a)との対応部分に同一符号を付した図3(b)に示すように、鋼板70における長手方向の端部に継手部材である継手金物90が配置され、当該継手金物90の鋼板70とは反対側の端部91がセグメント本体4の接合面4e,4fから突出した状態で配置され、セグメント本体4の接合面4e,4fから突出して余剰分となった継手金物90の端部91を、当該接合面4e,4fの表面と一致するように切断することによって、継手金物90の鋼板70とは反対側の端面90a,90aを接合面4e,4fと面一となるように形成しても良い。
このとき、このセグメント10が備える継手部2は、トンネル周方向に隣接配置されるセグメント10,10間の接合面4e,4fにおいて、対向する接合面4f,4eに臨んで配置される継手金物90,90が断面C型の形状をなしており、これら継手金物90,90にコッター等の楔状のH型金物を挿入することで、これらセグメント10,10同士を接合するようになっている。
この場合、セグメント10は、鋼板70における長手方向の端部に継手部材である断面C型の継手金物90が配置され、当該継手金物90の鋼板70とは反対側の端部91がセグメント本体4の接合面4e,4fから突出するように型枠(図示省略)に配置される。そして、鋼板70が配置された型枠内にコンクリートCを充填させる。この後、固化して脱型したセグメント本体4の接合面4e,4fから突出して余剰分となった継手金物90の端部91を、当該接合面4e,4fの表面と一致するように切断する。このようにして、継手金物90の鋼板70とは反対側の端面90a,90aを接合面4e,4fと面一としたセグメント10が製造される。
このセグメント10の製造方法によれば、トンネル周方向の接合面4e,4fから鋼板70の長手方向の端部に配置される継手金物90の端部91を予め突出させた状態でコンクリート打設を行い、脱型したセグメント本体4の周方向の接合面4e,4fから突出し、余剰分となった継手金物90の端部91を、当該接合面4e,4fと面一となるように切断することにより、鋼板70の寸法調整を簡略化できると共に、製作誤差を確実に排除できるため、製造の手間や時間を省いて製造コストを抑えつつ、製作精度を確保できる。これにより、セグメント本体4の周方向の接合面4e,4fと面一の状態で継手部2として機能する継手金物90を配置できるので、継手部2に作用する引張力・圧縮力のいずれかまたは両方を鋼板70に伝達できる。また、寸法精度が確保された型枠に対して継手金物90を位置決めすることで、継手部2の位置精度を確保することができる。
なお、上述した各実施形態では、トンネル掘削面に沿って複数が隣接配置され、トンネル周方向の端部に設けられた継手部2同士を相互に連結することにより、環状(円筒状)に組み立てられる覆工体を構築するセグメント10を一例として挙げたが、本発明はこれに限ることはない。すなわち、覆工体の形状としては円形に限らず、この他、楕円形状や多角形状等の周をなす種々の形状を広く適用することができる。
また、セグメント10の構造もSRC構造に限らず、主鋼材として鉄筋(主筋)を備えた鉄筋コンクリート製のRC構造であっても良い。
2…継手部, 4…セグメント本体, 4e,4f…接合面, 9…連結部材,10…セグメント, 21…補助継手部, 30…鉄筋籠, 70…鋼板(主鋼材), 70a…端面, 71…端部, 90…継手金物, 100…型枠

Claims (3)

  1. トンネル周方向に沿うように形成され、トンネル周方向の接合面同士を互いに連結して組み立てられるセグメントの製造方法であって、
    前記トンネル周方向に延在する主鋼材を、当該主鋼材における長手方向の端部が前記接合面に対応する位置から突出するように型枠に配置する工程と、
    前記主鋼材が配置された前記型枠内にコンクリートを充填する工程と、
    脱型したセグメントの前記接合面から突出して余剰分となった前記主鋼材における長手方向の端部を、当該接合面と面一となるように除去する工程と、
    を備え
    前記型枠の内面には、前記主鋼材の両側の端部に対応する位置に、当該端部が挿入される挿入孔が、前記型枠を貫通しない状態で形成され、
    前記型枠に配置する工程では、前記主鋼材を、その両側の端部が前記挿入孔に挿入されるように前記主鋼材を配置する
    ことを特徴とするセグメントの製造方法。
  2. トンネル周方向に沿うように形成され、トンネル周方向の接合面同士を互いに連結して組み立てられるセグメントの製造方法であって、
    前記主鋼材における長手方向の端部に継手金物が配置され、当該継手金物の前記主鋼材とは反対側の端部が、前記接合面に対応する位置から突出するように型枠に配置する工程と、
    前記主鋼材が配置された前記型枠内にコンクリートを充填する工程と、
    脱型したセグメントの前記接合面から突出して余剰分となった前記継手金物の端部を、当該接合面と面一となるように除去する工程と、
    を備えることを特徴とするセグメントの製造方法。
  3. 前記主鋼材が鉄筋または鋼板であることを特徴とする請求項1または2に記載のセグメントの製造方法。
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