JP6613309B2 - インダクタ及び無線電力伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、インダクタ及び無線電力伝送装置に関する。
無線電力伝送用のインダクタの強度や放熱性を向上させるために、磁性体コアや巻線を樹脂で覆った構造を有するインダクタが用いられている。従来のインダクタは、注型用の型に、磁性体コアや巻線を格納した状態で樹脂を注型し、硬化した樹脂を離型し、樹脂の表面にシールド材などを接合することにより製造されていた。このため、従来のインダクタは、注型用の型の数しか同時に製造することができず、製造効率が低いという問題があった。
特開2013−55229号公報
製造効率が高いインダクタ及びこのインダクタを備えた無線電力伝送装置を提供する。
一実施形態に係るインダクタは、磁性体コアと、巻線と、注型ケースと、注型樹脂と、を備える。巻線は、磁性体コアに巻き付けられる。注型ケースは、磁性体コア及び巻線を格納し、少なくとも一部が導体により形成される。注型樹脂は、注型ケース内に設けられ、絶縁性の第1の樹脂により、磁性体コア及び巻線を覆うように形成される。
第1実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図。 図1のインダクタのA−A′線断面図。 第1実施形態に係るインダクタの他の例を示す斜視図。 第2実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図。 図4のインダクタのA−A′線断面図。 第3実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第4実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第5実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第6実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第7実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第7実施形態に係るインダクタの他の例を示す断面図。 第8実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図。 図12のインダクタのA−A′線断面図。 第8実施形態に係るインダクタの他の例を示す断面図。 第9実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第10実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図。 第11実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図。 図17のインダクタの平面図。 図17のインダクタのA−A′線断面図。 第11実施形態に係るインダクタの他の例を示す平面図。 第12実施形態に係る受電装置の概略構成を示すブロック図。 第12実施形態に係る送電装置の概略構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るインダクタについて、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態に係るインダクタは、無線電力伝送用の送電パッド及び受電パッドとして利用することができる。
図1は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図である。図2は、図1のインダクタのA−A′線断面図である。図1及び図2に示すように、このインダクタは、磁性体コア1と、巻線2と、注型ケース3と、注型樹脂4と、を備える。図1において、注型樹脂4は、透過して示されている。
磁性体コア1は、フェライトや電磁鋼板などの磁性体により形成される。図1の例では、磁性体コア1は、平板状に形成されていが、任意の形状に形成可能である。また、インダクタは、図1に示すように、磁性体コア1を1つ備えてもよいし、複数備えてもよい。
巻線2は、磁性体コア1に巻き付けられている。巻線2として、例えば、銅線、アルミニウム線、導体板、及びリッツ線などが用いられる。巻線2に電流が流れることにより、インダクタは、磁界を発生させる。図1の例では、巻線2は、磁性体コア1の周囲に螺旋状に巻付けられ、ソレノイドコイルを形成している。しかしながら、巻線2は、図3に示すように、磁性体コア1の表面に渦巻き状に巻付けられ、平面コイルを形成してもよい。
注型ケース3は、インダクタの筐体であり、内側に磁性体コア1及び巻線2を格納する。図1に示すように、注型ケース3は、底面と、4つの側面と、を備える。注型ケース3は、一面(底面と対抗する面)が開口しており、この開口面から、磁性体コア1及び巻線2が格納される。注型ケース3は、少なくとも一部が導体により形成される。導体は、例えば、アルミニウムや銅などの金属である。
注型樹脂4は、注型ケース3内に設けられ、注型ケース3に格納された磁性体コア1及び巻線2を覆うように形成される。本実施形態において、注型樹脂4は、注型ケース3に、磁性体コア1及び巻線2を格納した状態で、注型ケース3の開口面から絶縁性の第1の樹脂を注型することにより形成される。すなわち、注型ケース3は、第1の樹脂を注型し、注型樹脂4を形成するための型として用いられる。図2に示すように、絶縁性の注型樹脂4で巻線2を覆うことにより、巻線2と注型ケース3の導体部分との間が絶縁される。第1の樹脂として、例えば、エポキシなどの熱硬化性樹脂や、常温硬化性樹脂が用いられる。
以上説明した通り、本実施形態に係るインダクタは、注型ケース3が注型樹脂4を形成するための型の役割を果たす。すなわち、注型樹脂4を形成するための、インダクタとは別体の型が不要である。このため、注型用の型の数に依存せずに、同時に複数個のインダクタを製造することができる。したがって、本実施形態によれば、インダクタの製造効率を向上させることができる。また、注型樹脂4の離型や、シールド材の接合が不要なため、製造工程を削減することができる。
さらに、注型ケース3の少なくとも一部を導体により形成することにより、インダクタの放熱性や機械的強度を向上させたり、他のインダクタとの磁気的な結合を強化させたりすることができる。これは、注型ケース3の導体部分が、インダクタからの漏洩電磁界を抑制するシールド材の役割を果たすためである。
放熱性、機械的強度、及び磁気的な結合の強度を向上させるために、注型ケース3は、全体が導体により形成されるのが好ましい。このようなインダクタを無線電力伝送装置の送電パッド又は受電パッドとして利用する場合、電力伝送方向は、注型ケース3が設けられていない方向(図1における上方向)、すなわち、注型ケース3から注型樹脂4が露出している方向となる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るインダクタについて、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図である。図5は、図4のインダクタのA−A′線断面図である。図4及び図5に示すように、このインダクタは、巻線支持部5と、磁性体コア支持部6と、を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
巻線支持部5は、巻線2を磁性体コア1に対して固定する絶縁性の部材である。巻線支持部5は、巻線2上に配置され、磁性体コア1に対して固定される。巻線支持部5は、第1の樹脂により形成されてもよいし、他の絶縁性材料により形成されてもよい。
図4及び図5の例では、巻線支持部5は、磁性体コア1の表面及び裏面にそれぞれ1つずつ設けられ、平板状に形成され、両端部がねじ51により磁性体コア1に対して固定されている。しかしながら、巻線支持部5は、磁性体コア1の片面にのみ設けられてもよいし、1つの面に複数設けられてもよいし、棒状に形成されてもよいし、両端部が接着剤により磁性体コア1に対して固定されてもよい。
磁性体コア支持部6は、第1の樹脂を注型する際に、巻線2と注型ケース3の底面との間が離間するように、磁性体コア1を支持する絶縁性部材である。磁性体コア支持部6は、図5に示すように、注型ケース3の底面と、磁性体コア1の裏面と、の間に設けられる。より詳細には、磁性体コア支持部6は、注型ケース3に磁性体コア1及び巻線2を格納した際に、磁性体コア1の裏面と注型ケース3の底面とが対向する位置に設けられる。磁性体コア支持部6は、第1の樹脂により形成されてもよいし、他の絶縁性材料により形成されてもよい。また、磁性体コア支持部6は、注型ケース3と一体に形成されてもよいし、注型ケース3とは別体として設けられてもよい。さらに、磁性体コア支持部6は、ねじや接着剤により注型ケース3に固定されてもよいし、されなくてもよい。同様に、磁性体コア支持部6は、ねじや接着剤により磁性体コア1の裏面に固定されてもよいし、されなくてもよい。
本実施形態に係るインダクタは、巻線支持部5により、巻線2が磁性体コア1から離れることを防ぐことができる。したがって、第1の樹脂を注型する際に、巻線2が自重によって弛み、注型ケース3の底面に接触することを防ぐことができる。このような効果を実現するため、巻線支持部5は、少なくとも磁性体コア1の裏面に設けられるのが好ましい。
また、本実施形態によれば、磁性体コア支持部6により、注型ケース3の底面と巻線2との間を離間させることができる。したがって、第1の樹脂を注型する際に、巻線2と注型ケース3の底面とが接触することを防ぐことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るインダクタについて、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図6に示すように、本実施形態に係るインダクタは、注型ケース3が貫通孔7を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
貫通孔7は、注型ケース3の外面から内面まで貫通した孔である。図6の例では、貫通孔7は、注型ケース3の底面に複数設けられているが、側面に設けられてもよいし、1つだけ設けられてもよい。また、貫通孔7は、導電性のテープや樹脂により封止されていてもよい。貫通孔7は、第1の樹脂の注型前、又は注型樹脂4の形成後に設けられる。
注型ケース3に第1の樹脂を注型すると、硬化収縮や熱収縮により第1の樹脂が収縮する。これにより、形成された注型樹脂4と、注型ケース3と、の間に剥離が生じることがある。剥離部は、圧力が低いため、パッシェンの法則から、大気圧よりも低い電圧で部分放電が発生する。結果として、巻線2と注型ケース3との間の部分放電が生じやすくなり、インダクタの故障の原因となる。
本実施形態によれば、注型樹脂4と注型ケース3との間に剥離部が発生した場合でも、貫通孔7から剥離部に空気が進入し、剥離部の圧力が大気圧となる。これにより、巻線2と注型ケース3との間の部分放電の発生を抑制することができる。
パッシェンの法則により、巻線2の両端電圧が100Vrms以上の場合、部分放電が起きやすくなるが、本実施形態によれば、100Vrms以上であっても、部分放電の発生を抑制できる。したがって、本実施形態に係るインダクタは、無線電力伝送の際に、巻線2の両端電圧が100Vrms以上となる場合であっても、好適に使用できる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るインダクタについて、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図7に示すように、本実施形態において、注型ケース3の内面は、粗面化されている。他の構成は、第1実施形態と同様である。
粗面化は、例えば、ブラスト処理により行なわれる。図7の例では、注型ケース3は、内面の全体が粗面化されているが、内面の一部のみが粗面化されてもよい。
注型ケース3の内面を粗面化することにより、注型ケース3の内面と注型樹脂4との間の接着性が向上し、注型樹脂4の剥離を抑制することができる。これにより、巻線2と注型ケース3との間の部分放電の発生を抑制することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係るインダクタについて、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図8に示すように、本実施形態係るインダクタは、プライマ層8を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
プライマ層8は、注型ケース3と、注型樹脂4と、の間に設けられる。プライマ層8は、注型ケース3の内面に、プライマを塗布することにより形成される。本実施形態では、注型ケース3の内面にプライマを塗布した後、第1の樹脂が注型される。図8の例では、プライマ層8は、注型ケース3の内面の全体に形成されているが、一部のみに形成されてもよい。プライマ層8の材料には、例えばエポキシ樹脂接着剤などを用いてもよい。
注型ケース3の内面にプライマ層8を形成することにより、注型ケース3の内面と注型樹脂4との間の接着性が向上し、注型樹脂4の剥離を抑制することができる。これにより、巻線2と注型ケース3との間の部分放電の発生を抑制することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態に係るインダクタについて、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図9に示すように、本実施形態に係るインダクタは、下地層9を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
下地層9は、注型ケース3の底面と磁性体コア1及び巻線2との間に、注型樹脂3の底面を覆うように形成されている。下地層9は、絶縁性の第2の樹脂により形成される。本実施形態において、インダクタは、注型ケース3に、第2の樹脂を注型し、下地層9を形成した後、下地層9上に磁性体コア1及び巻線2を配置した状態で、絶縁性の第1の樹脂を注型することにより形成される。すなわち、注型ケース3は、第2の樹脂を注型し、下地層9を形成するための型として用いられる。
第2の樹脂は、第1の樹脂と同じであってもよい。第2の樹脂と第1の樹脂とが同じである場合、下地層9と注型樹脂4との間の剥離を抑制することができる。
第2の樹脂は、第1の樹脂と異なってもよい。例えば、第1の樹脂として熱伝導率が高い樹脂を使用し、第2の樹脂として機械的強度が高い樹脂を使用することが考えられる。これにより、インダクタの放熱性及び機械的強度を向上させることができる。
また、第1の樹脂として粘度が低い樹脂を使用し、第2の樹脂として機械的強度や絶縁性が高い樹脂を使用することが考えられる。これにより、機械的強度や絶縁性を維持しつつ、インダクタの生産性を向上させることができる。
注型樹脂4を形成する前に、下地層9を形成することにより、注型ケース3の底面と巻線2との間を離間させることができる。したがって、第1の樹脂を注型する際に、巻線2と注型ケース3の底面とが接触することを防ぐことができる。
(第7実施形態)
第7実施形態に係るインダクタについて、図10及び図11を参照して説明する。図10は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図10に示すように、本実施形態係るインダクタは、半導電層10を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
半導電層10は、注型ケース3と、注型樹脂4と、の間に設けられる。半導電層10は、注型ケース3の内面に、半導電性の材料を塗布することにより形成される。ここでいう半導電性の材料とは、絶縁体よりも電気伝導率が高く、導体よりも電気伝導率が低い材料のことをいう。したがって、半導電性の材料は、第1の樹脂よりも導電率が高い。具体的には、半導電性の材料は、電気伝導率が10−6S/m以上10S/m以下の材料である。半導電性の材料は、例えば、絶縁体とカーボンなどの導電体との混合物や、銀ペーストである。
本実施形態では、注型ケース3の内面に半導電性の材料を塗布した後、第1の樹脂が注型される。図10の例では、半導電層10は、注型ケース3の内面の全体に形成されているが、一部のみに形成されてもよい。
本実施形態では、第1の樹脂の収縮により、注型ケース3と注型樹脂4との間に剥離が生じた場合、図11に示すように、注型樹脂4の剥離部分の表面に、半導電層10が形成される。注型ケース3と半導電層10とは同電位となるため、剥離部分には電圧がかからなくなる。したがって、本実施形態によれば、注型ケース3と注型樹脂4との間の部分放電の発生を抑制することができる。
パッシェンの法則により、巻線2の両端電圧が100Vrms以上の場合、部分放電が起きやすくなるが、本実施形態によれば、100Vrms以上であっても、部分放電の発生を抑制できる。したがって、本実施形態に係るインダクタは、無線電力伝送の際に、巻線2の両端電圧が100Vrms以上となる場合であっても、好適に使用できる。
なお、注型ケース3と注型樹脂4との間に、半導電層10の代わりに、導電層が形成されてもよい。これにより、上記と同様の効果が得られる。導電層は、例えば、薄い導体板(導体箔)により形成できる。導体板は、注型ケース3と注型樹脂4との間に剥離が生じた場合に変形し、注型樹脂4の表面に接着可能なように、注型ケース3より薄いのが好ましい。
(第8実施形態)
第8実施形態に係るインダクタについて、図12〜図14を参照して説明する。図12は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図13は、図12のインダクタのA−A′線断面図である。図12において、注型樹脂4は、透過して示されている。図12及び図13に示すように、本実施形態係るインダクタは、磁性体コア1が、複数の磁性体片11により形成される。他の構成は、第1実施形態と同様である。
磁性体コア1は、平面状に配置された複数の磁性体片11により形成されている。各磁性体片11は、扁平な板状であり、フェライト、圧粉磁心、又は電磁鋼板により形成される。図13に示すように、各磁性体片11は、結合剤12により結合されている。
結合剤12は、例えば、磁性体材料を充填した流動性材料である。磁性体材料として、例えば、粉状又は粒状の材料の磁性体が用いられる。また、流動性材料として、例えば、エポキシ樹脂又はシリコンなどの樹脂材料で構成される接着剤が用いられる。結合剤12は、例えば、フェライト粉末を充填した接着剤である。
本実施形態において、磁性体コア1は、複数の磁性体片11の側面に結合剤12を塗布した後、磁性体片11を一定時間以上押し付け合うことにより形成される。これにより、磁性体片11間における、比透磁率の低い領域(空気の隙間など)の発生が抑制される。したがって、磁性体コア1における局所的な磁束の集中が抑制され、磁性体コア1のコアロスを低減することができる。
ここで、磁性体コア1を磁性体片11により形成する理由について説明する。インダクタを無線電力伝送に用いる場合、伝送する電力や距離に応じて、磁性体コア1のサイズが決まる。例えば、10cm程度離れた位置に電力を伝送する場合、一辺が数10cm程度の磁性体コア1が必要となる。しかしながら、磁性体コア1をフェライトや圧粉磁心などにより形成する場合、成型工程や焼成工程の関係で、このような大型の磁性体コア1の製造は困難である。
そこで、本実施形態では、複数の磁性体片11を結合して磁性体コア1を形成する。これにより、大型の磁性体コア1が容易に製造可能となる。したがって、インダクタを無線電力伝送に用いることができる。
なお、本実施形態において、結合剤12の流動性材料として、接着力がない又は低い樹脂系材料が用いられてもよいし、結合剤12はフェライト粉末であってもよい。この場合、磁性体片11間の結合を維持するために、図14に示すように、磁性体コア1の表面及び裏面にシート13を接着してもよい。
シート13は、例えば、ポリイミドフィルム、シリコン系シート、アクリル系シート、又はガラスクロスであるが、これに限られない。シート13は、不飽和ポリエステルなどの樹脂材料により、磁性体コア1に接着すればよい。なお、図14の例では、シート13は、磁性体コア1の両面に接着されているが、表面又は裏面にのみ接着されてもよい。
(第9実施形態)
第9実施形態に係るインダクタについて、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図である。図15において、注型樹脂4は、透過して示されている。図15に示すように、本実施形態において、磁性体コア1は、巻線2の近傍部分が、他の部分より、磁束方向(図15のA−A′線の方向)から見た断面積が大きくなるように形成されている。他の構成は、第1実施形態と同様である。
巻線2の近傍部分とは、磁性体コア1のうち、巻線2に囲まれた部分のことである。巻線2の近傍部分は、磁性体コア1において、磁束密度が最大となる部分である。この部分の断面積を大きくすると、磁性体コア1における磁束密度を低下させることができる。
一般に、磁性体コア1を有するインダクタではコアロスが発生する。コアロスとは、磁性体コア1において生じるエネルギー損失のことである。コアロスには、ヒステリシス損失や渦電流損失が含まれる。このコアロスは、磁性体コア1における磁束密度が大きくなるほど大きくなる。本実施形態のように、磁性体コア1の一部を太くし、磁性体コア1の磁束密度を低下させることにより、コアロスを低下させることができる。
(第10実施形態)
第10実施形態に係るインダクタについて、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す断面図である。図16に示すように、本実施形態に係るインダクタは、強化層14を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
強化層14は、注型樹脂4より高い弾性率を有し、磁性体コア1及び巻線2の上方を覆うように設けられる。強化層14は、第1の樹脂より弾性率が高い樹脂を、注型樹脂4を注型した後に注型することにより形成されてもよい。また、強化層14は、磁性体コア1及び巻線2の上方にガラスクロスなどの繊維を配置した状態で、第1の樹脂を注型することにより形成されてもよい。この場合、繊維強化プラスチック(FRP)構造を有する強化層14が形成される。
このような構成により、インダクタの高さ方向(図16における上下方向)の耐荷重性を向上することができる。
(第11実施形態)
第11実施形態に係るインダクタについて、図17〜図20を参照して説明する。図17は、本実施形態に係るインダクタの一例を示す斜視図である。図18は、図17のインダクタの平面図である。図19は、図17のインダクタのA−A′線断面図である。図17及び図18において、注型樹脂4は、透過して示されている。図17〜図19に示すように、本実施形態に係るインダクタは、コアケース15と、緩衝材16と、を備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
コアケース15は、絶縁性の第3の樹脂により形成され、内側に磁性体コア1を格納する。本実施形態において、巻線2は、コアケース15に巻き付けられる。図17のように、巻線2がソレノイドコイルを形成する場合、巻線2は、コアケース15の周囲に螺旋状に巻きつけられる。すなわち、コアケース15は、巻線2を巻きつけるためのボビンの役割を果たす。また、注型樹脂4は、コアケース15の外側に、コアケース15を覆うように設けられる。
本実施形態に係るインダクタは、磁性体コア1をコアケース15に格納し、コアケース15に巻線2を巻き付け、これらを注型ケース3に格納し、第1の樹脂を注型ケース3に注型することにより形成される。
本実施形態では、第1の樹脂は、コアケース15の外側に注型されるため、第1の樹脂と磁性体コア1とは接触しない。このため、注型樹脂4を形成する際、第1の樹脂の収縮による応力や、熱応力が、磁性体コア1に直接的に加わらない。したがって、本実施形態によれば、インダクタを製造する際に磁性体コア1に加わる応力を抑制することができる。
なお、注型樹脂4を形成する際に、第1の樹脂がコアケース15に浸入すると、磁性体コア1に熱応力が加わる恐れがある。このため、コアケース15は、第1の樹脂が浸入しないように、注型樹脂4を形成する前に密封されるのが好ましい。
第3の樹脂として、例えば、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂、及びガラスなどが用いられる。コアケース3の形成方法として、例えば、注型、射出成型、3Dプリンタを用いた積層造形法を用いることができる。
第3の樹脂は、第1の樹脂と同じであってもよい。第3の樹脂と第1の樹脂とが同じである場合、コアケース15と注型樹脂4との間の剥離を抑制することができる。
第3の樹脂は、第1の樹脂と異なってもよい。例えば、第1の樹脂として熱伝導率が高い樹脂を使用し、第3の樹脂として機械的強度が高い樹脂を使用することが考えられる。これにより、インダクタの放熱性及び機械的強度を向上させることができる。
また、第1の樹脂として粘度が低い樹脂を使用し、第3の樹脂として機械的強度や絶縁性が高い樹脂を使用することが考えられる。これにより、機械的強度や絶縁性を維持しつつ、インダクタの生産性を向上させることができる。
緩衝材16は、磁性体コア1とコアケース15との間に、磁性体コア1の少なくとも一部を覆うように設けられる。緩衝材16は、磁性体コア1をコアケース15の内側で固定するとともに、磁性体コア1に外部から加わる応力を抑制する。
緩衝材16の材料として、例えば、発泡系樹脂、ゴム系樹脂、ゲル系樹脂、不織布、及びアクリルゴムやシリコンゴムなどの合成ゴムなどが用いられる。また、緩衝材16は、半導電性の材料により形成されてもよい。これにより、磁性体コア1における電界の集中が緩和されるため、磁性体コア1と巻線2との間の部分放電を抑制することができる。
なお、緩衝材16は、第1の樹脂の収縮による応力を緩衝するため、第1の樹脂よりも弾性率が低い材料により形成されるのが好ましい。また、緩衝材16は、コアケース15の熱収縮による応力を緩衝するため、第3の樹脂よりも弾性率が低い材料により形成されるのが好ましい。
ここで、磁性体コア1の寸法と、コアケース15の寸法と、の関係について説明する。
以下では、コアケース15の長さ方向の内寸はL、幅方向の内寸はW、高さ方向の内寸はHであるものとする。コアケース15の内寸とは、各方向におけるコアケース2の内面間の寸法のことである。なお、上記のL,W,Hは、巻線2に電流が流れていない時のコアケース2の内寸である。また、磁性体コア1の長さ方向の寸法はl、幅方向の寸法はw、高さ方向の寸法はhであるものとする。
磁性体コア1及びコアケース15は、同一方向における磁性体コア1の寸法pと、コアケース15の内寸Pと、の差の最小値が、その方向におけるコアケース15の内寸の変化量ΔPよりも大きくなるように設計される(min(P−p)>ΔP)。
例えば、長さ方向に着目すると、磁性体コア1及びコアケース15は、コアケース15の長さ方向の内寸Lと、磁性体コア1の長さ方向の寸法lと、の差の最小値が、長さ方向におけるコアケース15の内寸の変化量ΔLよりも大きくなるように設計される。
コアケース15の内寸の変化量ΔPとは、インダクタ製造時の熱収縮により収縮するコアケース2の寸法の最大値ことである。インダクタ製造時の熱収縮は、例えば、熱硬化性樹脂を熱硬化させるときの硬化温度(85度〜150度)や、熱可塑性樹脂を射出成型するときの温度(180度〜)から、常温に戻る際の熱収縮などがある。収縮するコアケース15の内寸の最小値をPMINとすると、ΔP=P−PMINとなる。
変化量ΔPは、コアケース15の線膨張係数α(%/℃)と、コアケース15の内寸Pと、温度の変化量ΔT(℃)との積となる(ΔP=αPΔT)。温度の変化量ΔTは、インダクタ製造時に上昇するコアケース15の温度の変化量の最大値である。
インダクタを動作させる最低温度におけるケース2の温度をT、インダクタを製造する際に上昇するケース2の温度の最大値をTMAXとすると、ΔT=TMAX−Tとなる。コアケース15の温度Tは、インダクタの設置環境に応じて任意に設定可能である。例えば、インダクタが搭載されたEVの動作温度が−10度から40度の場合は、Tは−10度となる。
以上より、磁性体コア1及びコアケース15は、min(P−p)>αPΔTが各方向で成り立つように設計される。すなわち、長さ方向、幅方向、高さ方向の任意の箇所で、それぞれ以下の式が成り立つ。
長さ方向:L−l>αLΔT
幅方向 :W−w>αWΔT
高さ方向:H−h>αHΔT
例えば、α=0.01%/℃、L=100mm、ΔT=100℃の場合、l<99mmとなる。
磁性体コア1及びコアケース15をこのように設計することによって、コアケース15に熱収縮が生じた場合であっても、コアケース15の熱収縮による応力が磁性体コア1に直接的に加わらないようにすることができる。
なお、緩衝材16は、磁性体コア1とコアケース15との間に設けられるため、各方向における厚さの合計値Qが、コアケース15の内寸Pと、磁性体コア1の寸法pと、の差となる(Q=P−p)。
厚さの合計値Qとは、磁性体コア1の一方側に設けられた緩衝材16の厚さと、磁性体コア1の他方側に設けられた緩衝材16の厚さと、の合計値のことである。例えば、図19に示すように、磁性体コア1の上側に設けられた緩衝材16の厚さがq、磁性体コア1の下側に設けられた緩衝材16の厚さがqの場合、高さ方向における緩衝材16の厚さの合計値Qは、Q=q+qとなる。
図20は、本実施形態に係るインダクタの他の例を示す平面図である。図20において、注型樹脂4は透過して示されている。図20の例では、コアケース15は、一部が太く形成された2つの磁性体コア1を格納しており、磁性体コア1が細くなった部分に、共振用のキャパシタ17を格納している。また、コアケース15の内部には、コアケース15を高さ方向に支持する補強部18が設けられている。
このように、コアケース15は、複数の磁性体コア1を格納してもよいし、磁性体コア1以外の部品(キャパシタ17や整流用のダイオードなど)を格納してもよいし、補強部18を備えてもよい。補強部18を設けることにより、インダクタの高さ方向の耐荷重性を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係るインダクタは、1つ又は複数の磁性体コア1を格納したコアケース15を複数備えてもよい。この場合、巻線2は、複数のコアケース15全体の周囲に巻きつければよい。
(第12実施形態)
第12実施形態に係る無線電力伝送装置について、図21及び図22を参照して説明する。本実施形態に係る無線電力伝送装置は、第1実施形態に係るインダクタを備える。無線電力伝送装置には、無線電力伝送のための受電装置及び送電装置が含まれる。以下では、受電装置及び送電装置について、それぞれ説明する。
図21は、本実施形態に係る受電装置100の概略構成を示すブロック図である。受電装置100は、図21に示すように、インダクタユニット101と、整流器102と、DC/DCコンバータ103と、蓄電池104とを備える。
インダクタユニット101は、第1実施形態に係るインダクタを1つ又は複数備える。受電装置100において、インダクタは、送電側のインダクタと共振して電力を受電する。受電された電力は、整流器102に入力される。なお、インダクタユニット101は、共振回路やPFC回路(力率改善回路)を構成するための、キャパシタを備えてもよい。
整流器102は、インダクタユニット101から入力された交流電力を直流電力に整流する。整流器102は、例えば、ダイオードを使ったブリッジ回路により構成される。整流器102により整流された電力は、DC/DCコンバータ103に入力される。
DC/DCコンバータ103は、蓄電池104へ適切な電圧がかかるように、整流器102から入力された電力の電圧を調整し、調整した電力を蓄電池104に入力する。
蓄電池104は、DC/DCコンバータ103から入力された電力を蓄積する。蓄電池104として、鉛蓄電池やリチウムイオン電池などの、任意の蓄電池を用いることができる。
なお、本実施形態において、受電装置100は、DC/DCコンバータ103や蓄電池104を備えない構成も可能である。
図22は、本実施形態に係る送電装置200の概略構成を示すブロック図である。送電装置200は、図22に示すようにインダクタユニット201と、交流電源202とを備える。
交流電源202は、交流電力をインダクタユニット201に入力する。例えば、交流電源202は、商用電源から商用電力を入力され、入力された電力を整流し、整流した電力をインバータ回路により無線電力伝送用の交流電力に変換し、変換した交流電力を出力する。交流電源202は、直流電力又は交流電力の電圧を調整する回路やPFC回路を備えてもよい。
インダクタユニット201は、第1実施形態に係るインダクタを1つ又は複数備える。送電装置200において、インダクタは、交流電源202から入力された電力によって交流磁界を発生させ、受電側のインダクタと共振して電力を送電する。
以上説明した通り、本実施形態に係る無線電力伝送装置は、第1実施形態に係るインダクタを備える。第1実施形態に係るインダクタを用いて無線電力伝送装置を構成することにより、無線電力伝送の製造効率を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る無線電力伝送装置は、第1実施形態に係るインダクタの代わりに、他の実施形態に係るインダクタを備えてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:磁性体コア、2:巻線、3:注型ケース、4:注型樹脂、5:巻線支持部、6:磁性体コア支持部、7:貫通孔、8:プライマ層、9:下地層、10:半導電層、11:磁性体片、12:結合剤、13:シート、14:補強層、15:コアケース、16:緩衝材、17:キャパシタ、18:補強部、51:ねじ、100:受電装置、101:インダクタユニット、102:整流器、103:DC/DCコンバータ、104:蓄電池、200:送電装置、201:インダクタユニット、202:交流電源

Claims (18)

  1. 磁性体コアと、
    前記磁性体コアに巻き付けられた、又は前記磁性体コアの表面で巻かれた巻線と、
    前記磁性体コア及び前記巻線を格納し、少なくとも一部が導体により形成され、開口面を有し、前記開口面以外の底面または側面の少なくともいずれかに、外面から面まで貫通し、空気を進入させる貫通孔を少なくとも1つ有する注型ケースと、
    前記注型ケース内に設けられ、絶縁性の第1の樹脂により、前記磁性体コア及び前記巻線を覆うように形成された注型樹脂と、
    を備えるインダクタ。
  2. 前記巻線の両端電圧は、100Vrms以上である
    請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記注型樹脂は、前記注型ケースに前記第1の樹脂を注型することにより形成される
    請求項1又は2に記載のインダクタ。
  4. 前記注型ケースは、全体が前記導体により形成される
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインダクタ。
  5. 前記巻線上に設けられ、前記磁性体コアに対して固定された絶縁性の巻線支持部を備える
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のインダクタ。
  6. 前記注型ケースの底面と前記磁性体コアとの間に設けられた絶縁性の磁性体コア支持部を備える
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のインダクタ。
  7. 前記注型ケースの内面の少なくとも一部が粗面化された
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインダクタ。
  8. 前記注型ケースと前記注型樹脂との間の少なくとも一部に形成されたプライマ層を備える
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のインダクタ。
  9. 前記注型ケースの底面と前記巻線との間に、絶縁性の第2の樹脂により、前記注型ケースの前記底面を覆うように形成された下地層を備える
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインダクタ。
  10. 前記注型ケースと前記注型樹脂との間の少なくとも一部に形成された半導電層又は導電層を備える
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のインダクタ。
  11. 前記磁性体コアは、平面状に配置された複数の磁性体片により形成される
    請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のインダクタ。
  12. 前記磁性体コアは、前記巻線の近傍部分の断面積が、他の部分の断面積より大きい
    請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のインダクタ。
  13. 前記注型樹脂より高い弾性率を有し、前記磁性体コア及び前記巻線の上方を覆うように形成された強化層を備える
    請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のインダクタ。
  14. 前記磁性体コアを格納するコアケースを備え、前記巻線は、前記コアケースに巻き付けられ、前記注型樹脂は、前記コアケース及び前記巻線を覆うように形成される
    請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のインダクタ。
  15. 前記コアケースと前記磁性体コアとの間に緩衝材を備える
    請求項14に記載のインダクタ。
  16. 前記コアケースは、前記磁性体コアと共に、キャパシタを格納する
    請求項14又は請求項15に記載のインダクタ。
  17. 前記巻線は、ソレノイドコイル又は平面コイルを形成する
    請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載のインダクタ。
  18. 請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載のインダクタを備える
    無線電力伝送装装置。
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