JP6610990B2 - クレーン運転補助システムおよびクレーン運転補助方法 - Google Patents

クレーン運転補助システムおよびクレーン運転補助方法 Download PDF

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Description

本発明はクレーンオペレータが行うコンテナ荷役作業を補助するクレーン運転補助システムおよびクレーン運転補助方法に関するものであり、詳しくはクレーンにより荷役されるコンテナおよびコンテナ載置面の周囲の状況をクレーンオペレータが十分にかつ迅速に確認することができるクレーン運転補助システムおよびクレーン運転補助方法に関するものである。
岸壁クレーンや門型クレーン等(以下、総称する場合にはクレーンということがある)で、コンテナを荷役する際に、吊り具(以下、スプレッダということがある)あるいは吊り具を懸吊している台車(トロリ)に設置されたカメラで画像を取得して、クレーンオペレータによる荷役作業を補助する構成が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1は、門型クレーンのスプレッダから水平方向に延設されるカメラ保持ロッドに設置されるカメラにより、スプレッダで懸吊したコンテナの下方の画像を取得するクレーンを提案する。クレーンオペレータはこのカメラで取得された画像を確認しながらコンテナ荷役作業を行なう。
このカメラで取得される画像は、コンテナに対して上方から撮影された画像となるので、スプレッダで懸吊したコンテナの下面とこのコンテナが載置されるコンテナの上面(コンテナ載置面)との間の距離がどの程度離れているかをクレーンオペレータが知ることは困難であった。つまりクレーンオペレータがコンテナ載置面の周辺部における高さ方向の情報を得ることは困難であった。
クレーンが岸壁クレーンの場合は、コンテナ載置面がクレーンオペレータの下方に50m以上離れた位置となることもあるので、荷役されるコンテナおよびコンテナ載置面の周囲の状況をクレーンオペレータが確認することはさらに困難なものとなる。
従来は、船上作業者や岸壁上作業者からの指示を無線による音声や手信号により、クレーンオペレータは荷役されるコンテナ等の周辺の状況を確認していたが、無線や手信号で伝達できる情報では十分でない場合や情報の伝達が遅れる場合があった。
クレーンが遠隔操作の場合は、荷役されるコンテナ等の周囲の状況を確認する手段はさらに限定的になってしまうので、クレーンオペレータによるコンテナの位置合わせ作業や安全確認作業は益々困難なものとなる。
特開2006−273532号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はクレーンにより荷役されるコンテナおよびコンテナ載置面の周囲の状況をクレーンオペレータが十分にかつ迅速に確認することができるクレーン運転補助システムおよびクレーン運転補助方法を提供することにある。
上記の目的を達成する発明のクレーン運転補助システムは、コンテナクレーンのスプレッダにより荷役されるコンテナを撮影する複数のカメラと、クレーン運転室に設置されて前記カメラによる撮影画像が表示されるモニタとを備えたクレーン運転補助システムにおいて、前記カメラが前記荷役されるコンテナの周辺に配置される作業者または支持台に装着可能に構成され、前記スプレッダにより前記荷役されるコンテナの側面からの画像が前記作業者に装着された前記カメラにより撮影される構成を備えるとともに、それぞれの前記カメラに設置されて識別信号を送信する送信機と、前記スプレッダに設置されてそれぞれの前記送信機からの識別信号を受信する受信機とを備え、前記受信機から最も近い位置にある前記カメラからの識別信号を選択して、この識別信号に対応する前記カメラで撮影した画像を前記モニタに表示する映像制御装置を備えることを特徴とする。
発明のクレーン運転補助方法は、コンテナクレーンのスプレッダにより荷役されるコンテナを複数のカメラで撮影して、この撮影画像をクレーン運転室のモニタに表示するクレーン運転補助方法において、前記荷役されるコンテナ周辺に配置される作業者または支持台に前記カメラを装着して、前記スプレッダにより前記荷役されるコンテナの側面からの画像を前記カメラにより撮影するとともに、それぞれの前記カメラに設置された送信機から送信される識別信号を、前記スプレッダに配置される受信機で受信して、前記受信機から最も近い位置にある前記カメラからの識別信号を選択して、この識別信号に対応する前記カメラで撮影した画像を前記モニタに表示することを特徴とする。
本発明によれば、コンテナの側面からの画像をカメラで撮影できるので、高さ方向を含む情報をクレーン運転室のモニタに表示することができる。これによりクレーンオペレータは、荷役されるコンテナの周囲の状況を十分かつ迅速に確認することができるので、コンテナ等を降下させる際の速度の調整や安全確認作業を確実かつ容易に行なうには有利である。
カメラが複数であり、それぞれのカメラに設置されて識別信号を送信する送信機と、スプレッダに設置されてそれぞれの送信機からの識別信号を受信する受信機とを備え、受信機から最も近い位置にあるカメラからの識別信号を選択して、この識別信号に対応するカメラで撮影した画像をモニタに表示する映像制御装置を備える構成にすることができる。
この構成によれば、荷役されるコンテナの周辺に配置される作業者のうち、このコンテナの最も近い位置で安全確認等を行なっている作業者のカメラで撮影された画像をモニタに表示することができる。コンテナの側面を確認できる最適な画像が自動的にモニタに表示されるので、クレーンオペレータは荷役されるコンテナの周囲の状況を十分かつ迅速に確認することができる。クレーンオペレータのコンテナ位置合わせや安全確認作業を確実かつ容易に行なうにはさらに有利である。
映像制御装置が、スプレッダが高い位置にあるほど広範囲となる除外領域を設定して、カメラからの識別信号を選択する際に、除外領域内のカメラを選択対象から除外する構成にすることができる。
この構成によれば、スプレッダが高い位置にあるときは、スプレッダから離れた位置にあるカメラで撮影するので、高さ方向の情報を含んだ画像をモニタに表示できる。スプレッダが低い位置にあるときは、スプレッダに近い位置にあるカメラで撮影するので、高さ方向の情報を十分に含みかつ鮮明な画像をモニタに表示できる。
本発明のクレーン運転補助システムを例示する説明図である。 図1のモニタに表示される画像を例示する説明図である。 別の実施形態のクレーン運転補助システムを例示する説明図である。 図3のモニタに表示される画像を例示する説明図である。 別の実施形態のクレーン運転補助システムを例示する説明図である。 図5のスプレッダを降下させた状態を例示する説明図である。
以下、本発明のクレーン運転補助システムおよびクレーン運転補助方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するように本発明のクレーン運転補助システム1は、例えば岸壁クレーンや門型クレーンなどに設置され、荷役されるコンテナ2の周辺に配置される作業者3に装着可能なカメラ4と、このカメラ4で撮影された画像を表示するモニタ5とを備えている。このモニタ5はクレーン運転室6に設置されている。
岸壁クレーンがコンテナ2を荷役する際には、コンテナターミナルを走行するシャーシからコンテナ2を受け取り、コンテナ船の船倉内またはデッキ上にコンテナ2を移動させて載置する。コンテナ2は岸壁クレーンにより上下方向に次々積み重ねられていく。
コンテナ船上で作業を行なう作業者3は、岸壁クレーンごとに例えば4〜6名程度割り当てられている。この作業者3は、岸壁クレーンがコンテナ2をコンテナ船内に載置する際にその周囲の安全状況を確認したり、積み重ねられたコンテナどうしを連結金具7で連結して固定する固縛作業などを行なう。
クレーン運転補助システム1を構成するカメラ4は、この作業者3の例えばヘルメット等に装着されている。カメラ4を装着する位置はこれに限定されず、作業者3の肩部や胸部など任意の位置に設置することができるが、望ましくは作業者3の視線の方向を撮影する状態で作業者3に装着する。
このカメラ4で撮影された撮影画像は、無線または有線で岸壁クレーンのクレーン運転室6に送信され、クレーン運転室6内に配置されるモニタ5にリアルタイムで表示される。
コンテナ船にコンテナ2を積み込む際には、作業者3は荷役されるコンテナ2が載置される予定の場所(以下、コンテナ載置面9ということがある)の周辺で待機している。図1に例示するように岸壁クレーンの吊り具であるスプレッダ8に吊り下げられたコンテナ2がコンテナ載置面9に向けて降下する際には、作業者3は周囲の安全確認等を行なうとともに、このコンテナ2の側面からの画像をカメラ4で撮影する。望ましくは荷役されるコンテナ2とコンテナ載置面9との間がどの程度離れているかわかるように、作業者3はカメラ4で撮影する。このとき作業者3はカメラ4による撮影とともに、従来と同様に無線による音声や手信号等によりクレーンオペレータにコンテナ2の周囲の状況を伝えてもよい。
図2に例示するようにクレーンオペレータは、荷役されるコンテナ2の側面の画像を確認しながら、コンテナ2をコンテナ載置面9に向かって降下させる。モニタ5に表示される画像は、高さ方向の情報を含んでいるので、クレーンオペレータはコンテナ2とコンテナ載置面9との間の距離がどの程度離れているかを逐次確認しながらコンテナ2の降下速度を調整することができる。そのためクレーンオペレータは、荷役されるコンテナ2をコンテナ載置面9に衝突させることなく載置できる。
またモニタ5に表示される画像は水平方向の情報を含んでいる。そのため、荷役されるコンテナ2とコンテナ載置面9との位置が例えば図2の左右方向にずれていることを確認できる。クレーンオペレータはこのモニタ5を見ながらコンテナ2の位置合わせを正確に行なうことができる。
クレーンオペレータは、コンテナ2がコンテナ載置面9に載置された後に、コンテナ2とスプレッダ8との連結を解除した後に、岸壁にある次に荷役するコンテナ2に向けてスプレッダ8を移動させる。この間、作業者3は載置されたコンテナ2をその下方のコンテナと連結金具7で連結したり、ベルト等でコンテナ2を固定する固縛作業を行なう。
コンテナ船からコンテナ2を岸壁に荷卸しする際には、まずクレーンオペレータがスプレッダ8を船倉内等に載置されているコンテナ2に向けて移動させる。その間、作業者3は荷役対象のコンテナ2に設置されている連結金具7やベルト等を取り除く固縛解除作業を行なう。その後、作業者3は降下してくるスプレッダ8と荷役対象のコンテナ2との側面の画像をカメラ4で撮影する。
クレーンオペレータは、スプレッダ8とコンテナ2との側面からの画像をモニタ5で確認しながら、スプレッダ8をコンテナ2上に降下させる。スプレッダ8をコンテナ2に連結した後には、このコンテナ2を岸壁で待機しているシャーシに向けて運搬する。
作業者3は、次の荷役対象となるコンテナ2の固縛解除作業を行ないながら、スプレッダ8が降下してくるのを待つ。この間、カメラ4で撮影された画像をモニタ5に送信せず、画像がモニタ5に表示されない構成にしてもよい。
クレーンオペレータは、コンテナ2を載置する場合には荷役対象のコンテナ2とその下方のコンテナ載置面9との側面の画像を、コンテナ2を吊り上げる場合にはスプレッダ8とその下方の荷役対象のコンテナ2との側面の画像をモニタ5で確認することができる。
つまりクレーンオペレータは、荷役されるコンテナ2の側面からの画像を確認することにより、高さ方向の情報を得ることができる。ここで荷役されるコンテナ2とは、スプレッダ8に吊り下げられているコンテナ2の他に、これからスプレッダ8により吊り下げられようとしているコンテナ2を含む概念である。
降下させるコンテナ2やスプレッダ8とその下方との間の距離がどの程度離れているかをクレーンオペレータはモニタ5により一目で確認することができるので、コンテナ2等をコンテナ載置面9に衝突させることなく、適切に減速して載置するには有利である。
作業者3からの無線の音声に比べてモニタ5に表示される画像の方が、情報量が多く伝達速度も速いので、クレーンオペレータが降下させるコンテナ2等の周囲の状況を十分にかつ迅速に確認するには有利である。クレーンオペレータは降下させるコンテナ2等の周囲の状況を的確に把握できるので、コンテナ2の荷役作業における安全性を向上するには有利である。特に風等の影響によりコンテナ2が揺れているときは、この状況をリアルタイムに確認できるのでさらに安全性を向上できる。
カメラ4を作業者3に装着させる代わりに、三脚等の支持台に設置する構成にしてもよい。作業者3が、支持台に設置されたカメラ4で、荷役されるコンテナ2の側面からの画像を撮影する。カメラ4を所定の位置に固定することができるので、モニタ5に安定した画像を表示できる。この間、作業者3はコンテナ2の周囲を移動しながら安全確認等を行なうことができる。ここでコンテナ2の側面からの画像とは、少なくともコンテナ2とコンテナ載置面9との間の距離、即ち高さ方向の情報を含んでいるものである。
複数の作業者3にそれぞれカメラ4を装着して、複数のカメラ4でコンテナ2の側面からの画像を撮影する構成にしてもよい。このときクレーン運転室6には複数のモニタ5を設置するかまたはモニタ5の画面を分割して、複数のカメラ4で撮影された画像を同時に表示する。複数の視点からの画像をモニタ5に表示できるので、クレーンオペレータは荷役されるコンテナ2の周囲の状況を確認し易くなる。これによりコンテナ荷役作業における安全性や作業効率を向上するには有利である。
複数のカメラ4で撮影された画像から任意の画像を、クレーンオペレータが選択してモニタ5に表示する構成にしてもよい。この構成によりクレーンオペレータは、モニタ5のチャンネルを切り替えながら必要な方向からの画像を選択して、この画像を確認しながらクレーンの操作を行なうことができる。
またモニタ5に表示される画像を、所定時間ごとに順次切り替える構成にしてもよい。例えば2〜10秒ごとにモニタ5に表示される画像を自動的に順次切り替える構成により、クレーンオペレータはコンテナ2の周囲の状況を全体的に把握することができる。画像を切り替える所定時間の長さは、クレーンオペレータが例えばつまみ操作等により、荷役作業中であっても適宜変更できる構成にしてもよい。
画面を分割して複数の画像を同時に表示するモニタ5や複数のモニタ5を使用する場合は、コンテナ2の近傍のカメラ4により撮影される画像を切り替えることなく所定のモニタ5に常に表示して、他のカメラ4により撮影される画像を順次切り替えながら他のモニタ5に表示してもよい。クレーンオペレータは、コンテナ2の近傍の画像を常に目視しながら荷役作業を行ないつつ、順次切り替えながら表示される画像からコンテナ2の周辺の状況を確認することができる。そのためコンテナ荷役作業における荷役効率を向上しつつ、安全性を向上するには有利である。
図3および図4に例示するようにクレーン運転補助システム1は、複数の作業者3にそれぞれ装着されるカメラ4に設置されて識別信号を送信する送信機10と、スプレッダ8に設置されてそれぞれの送信機10からの識別信号を受信する受信機11とを備える構成にすることができる。この実施形態では、コンテナ2の一方の短辺12の中間位置に対向する位置となるスプレッダ8上に第一受信機11aが設置され、他方の短辺12の中間位置に対向する位置となるスプレッダ8上に第二受信機11bが設置され、コンテナ2の一方の長辺13の中間位置に対向する位置となるスプレッダ8上に第三受信機11cが設置されている。
送信機10および受信機11は、例えばIDタグとIDアンテナで構成される。IDタグは、自ら識別信号を送信せずIDアンテナからの電磁界や電波に応じて識別信号を送信するパッシブタイプや、自ら識別信号を送信するアクティブタイプのいずれであってもよい。送信機10および受信機11の構成は上記に限らず、送信機10から受信機11に識別信号を送れる構成を有していればよい。
クレーン運転補助システム1は上記に加えて映像制御装置14を備えている。映像制御
装置14は、それぞれ受信機11から最も近い位置にあるカメラ4からの識別信号を選択して、この識別信号に対応するカメラ4で撮影した画像をモニタ5に表示する機能を有する。映像制御装置14は、受信機11で受信される識別信号の例えば強弱から、受信機11の最も近い位置にある送信機10を選択する。この実施形態では映像制御装置14が運転室内のモニタ5の近傍に配置されているが、受信機11の近傍となるスプレッダ8上に配置してもよい。
それぞれカメラ4を装着した複数の作業者3が、コンテナ2の周囲で作業を行なっている際に、全てのカメラ4で撮影を行なう。スプレッダ8に設置される第一〜第三受信機11はそれぞれ、カメラ4に設置される送信機10からの識別信号を受信する。
映像制御装置14は、受信機11が受信した複数の識別信号の中から最も強度の強い信号、即ち最も近い位置にある送信機10からの信号を識別して選択する。映像制御装置14は、それぞれの受信機11に最も近いカメラ4からの画像を、対応するモニタ5に表示する。この実施形態では、図4に例示するように第一受信機11aに最も近い位置ある第一カメラ4aで撮影された画像が第一モニタ5aに表示され、第二受信機11bに最も近い第二カメラ4bの画像が第二モニタ5bに表示され、第三受信機11cに最も近い第三カメラ4cの画像が第三モニタ5cに表示される。
スプレッダ8に最も近い位置にいる作業者3がコンテナ2の状況を監視する作業を行なっている可能性が高く、スプレッダ8から離れた位置にする作業者3は異なる作業を行なっている可能性が高い。映像制御装置14が、コンテナ2を監視している可能性の高い作業者3のカメラ4を選択し、このカメラ4で撮影された画像を対応するモニタ5に自動的に表示する。そのためクレーンオペレータは、最も必要と思われる画像を確認しながら荷役作業を行なうことができる。モニタ5のチャンネルを切り替える作業が不要となるので、クレーンオペレータの作業性を向上するには有利である。
例えば第一カメラ4aの画像が第二モニタ5bに表示され、第二カメラ4bの画像が第一モニタ5aに表示された場合、即ち実際のカメラ4の位置とモニタ5に表示される画像の位置とが反転した場合、コンテナ2の位置合わせをクレーンオペレータが行うと、操作した方向とは逆方向にコンテナ2が移動してしまうおそれがある。
しかしこの実施形態では、スプレッダ8に設置される受信機11に最も近いカメラ4の画像が、対応するモニタ5に自動的に表示される。画像の位置が反転したりする不具合が発生しないので、クレーンオペレータがコンテナ2の状況を誤って認識することを抑制するには有利である。
映像制御装置14が、スプレッダ8の高さに応じて選択するカメラ4を変更する構成にしてもよい。図5に例示するようにスプレッダ8が例えばコンテナ載置面9の上方10mの位置にある場合に、映像制御装置14は受信機11を中心とする半径11m以内となる球形の領域を除外領域15として設定する。つまりコンテナ載置面9から測定したスプレッダ8の高さhに対して、1.1倍の長さを球形の除外領域15の半径として設定する。
映像制御装置14は、モニタ5に画像を表示する際に、この除外領域15内のカメラ4aで撮影された画像を除外して、残ったカメラ4の中から受信機11に最も近い位置のカメラ4bで撮影された画像をモニタ5に表示する。つまりカメラ4aからスプレッダ8を下方から見上げるように撮影された画像であって、高さ方向の情報が十分ではない画像は、モニタ5に表示されない。
この実施形態では除外領域15を示す球の半径は、スプレッダ8の高さhに比例するの
で、スプレッダ8が降下するとともに除外領域15を示す球の半径は小さくなる。図6に例示するようにスプレッダ8が例えばコンテナ載置面9の上方1mの位置にある場合は、映像制御装置14は受信機11を中心とする半径1.1m以内となる球形の領域を除外領域15として設定する。この場合は、カメラ4aは除外領域15の外側であり、受信機11に最も近い位置となるので、映像制御装置14はカメラ4aで撮影された画像をモニタ5に表示する。
この構成によれば、スプレッダ8が高い位置にあるときは、スプレッダ8から離れた位置にあるカメラ4bで撮影するので、高さ方向の情報を含んだ画像をモニタ5に表示できる。スプレッダ8が低い位置にあるときは、スプレッダ8に近い位置にあるカメラ4aで撮影するので、高さ方向の情報を十分に含みかつ鮮明な画像をモニタ5に表示できる。
除外領域15を決定する半径は、上記に限らず、例えば除外領域15の半径を、コンテナ載置面9から測定したスプレッダ8の高さhに対して1.1倍より大きく2.0倍以下の任意の値を選択して設定してもよく、ダイヤル等の操作によりクレーンオペレータがこの倍率を適宜変更できる構成にしてもよい。
また除外領域15を決定する半径をスプレッダ8の高さhに比例させる上記方法の他に、スプレッダ8の高さが10m以上のときはモニタ5に画像を表示せず、3m以上10m未満のときは除外領域15の半径を10mとして、3m未満のときは除外領域15の半径を1mとするなど、除外領域15の半径を段階的に変化させる構成にしてもよい。
スプレッダ8の高さhは、例えばスプレッダ8を降下させる際にクレーンから繰り出されるワイヤロープの長さを測定したり、スプレッダ8にレーザ距離計などの距離測定器を設置して、スプレッダ8からコンテナ載置面9までの距離を測定して求めることができる。またスプレッダ8の高さhは、コンテナ載置面9からの高さに限らず、例えば作業者3が作業を行なっている位置からの高さや、海面からの高さとして測定してもよい。
受信機11から送信機10までの距離は、識別信号の強度で推定する構成にすることができる。この他にも送信機10を、識別信号と同時に位置情報も送ることができるRFIDタグ(ロケーションタグ)として、この位置情報を利用して各カメラ4の位置を把握する構成にしてもよい。また送信機10と受信機11とにそれぞれGPSを設置して、GPSの位置情報を利用して各カメラ4の位置を把握する構成にしてもよい。
従来は非常に限られた情報の中で安全に荷役作業を行なうことを要求されていたクレーンの遠隔操作においては、クレーン運転補助システム1により多くの情報を迅速に得られるので、クレーンオペレータの負担を減らしつつ、荷役作業の作業効率を向上することができる。
受信機11の数は上記に限定されない。例えば一個でもよく、三個以上設置してもよい。またこの実施形態において、モニタ5に表示する画像を強制的に変更する切り替えスイッチをモニタ5に設置してもよい。
クレーン運転補助システム1は、コンテナクレーンに限らず、門型クレーンなどその他の荷役機器にも採用することができる。
1 クレーン運転補助システム
2 コンテナ
3 作業者
4 カメラ
5 モニタ
6 クレーン運転室
7 連結金具
8 スプレッダ
9 コンテナ載置面
10 送信機
11 受信機
12 短辺
13 長辺
14 映像制御装置
15 除外領域

Claims (6)

  1. コンテナクレーンのスプレッダにより荷役されるコンテナを撮影する複数のカメラと、クレーン運転室に設置されて前記カメラによる撮影画像が表示されるモニタとを備えたクレーン運転補助システムにおいて、
    前記カメラが前記荷役されるコンテナの周辺に配置される作業者または支持台に装着可能に構成され、前記スプレッダにより前記荷役されるコンテナの側面からの画像が前記作業者に装着された前記カメラにより撮影される構成を備えるとともに、
    それぞれの前記カメラに設置されて識別信号を送信する送信機と、前記スプレッダに設置されてそれぞれの前記送信機からの識別信号を受信する受信機とを備え、
    前記受信機から最も近い位置にある前記カメラからの識別信号を選択して、この識別信号に対応する前記カメラで撮影した画像を前記モニタに表示する映像制御装置を備えることを特徴とするクレーン運転補助システム。
  2. 前記カメラからの識別信号を選択する際に、前記スプレッダの高さに応じて選択する前記カメラを変更する構成を前記映像制御装置が備える請求項1に記載のクレーン運転補助システム。
  3. 前記映像制御装置が、前記スプレッダが高い位置にあるほど広範囲となる除外領域を設定して、前記カメラからの識別信号を選択する際に、前記除外領域内の前記カメラを選択対象から除外する請求項1または2に記載のクレーン運転補助システム。
  4. コンテナクレーンのスプレッダにより荷役されるコンテナを複数のカメラで撮影して、この撮影画像をクレーン運転室のモニタに表示するクレーン運転補助方法において、
    前記荷役されるコンテナ周辺に配置される作業者または支持台に前記カメラを装着して、前記スプレッダにより前記荷役されるコンテナの側面からの画像を前記カメラにより撮影するとともに、
    それぞれの前記カメラに設置された送信機から送信される識別信号を、前記スプレッダに配置される受信機で受信して、前記受信機から最も近い位置にある前記カメラからの識別信号を選択して、この識別信号に対応する前記カメラで撮影した画像を前記モニタに表示することを特徴とするクレーン運転補助方法。
  5. 前記カメラからの識別信号を選択する際に、前記スプレッダの高さに応じて選択する前記カメラを変更する請求項4に記載のクレーン運転補助方法。
  6. 前記スプレッダが高い位置にあるほど広範囲となる除外領域を設定して、前記カメラからの識別信号を選択する際に、前記除外領域内の前記カメラを選択対象から除外する請求項4または5に記載のクレーン運転補助方法。
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