JP6601746B2 - 間欠滅菌による食品滅菌装置、間欠滅菌方法 - Google Patents

間欠滅菌による食品滅菌装置、間欠滅菌方法 Download PDF

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Description

本発明は、食品を滅菌するための間歇滅菌による食品滅菌装置、その食品滅菌装置を用いた食品の間欠滅菌方法及びその間歇滅菌法により滅菌された食品袋入りの食品に関するものである。
従来、食品等において、高温(例えば120℃以上)・高圧による滅菌では食品の変性、変質、変形等を起こす場合に、間欠滅菌法による滅菌が行われている。
間欠滅菌法は、通常、90℃〜100℃の水中で、1日に1回加熱した後、24時間空気中に放置し、これを繰り返すことにより滅菌効果を高めるものである。即ち、1回目の滅菌で、増殖中の菌は死滅させることができるが、休眠中の芽胞(胞子)は生き残るので、発芽し易い状態で24時間放置し、その間に、芽胞が発芽して栄養細胞になるのを待って、再度加熱することで滅菌し、これを繰り返すことにより、完全に滅菌する方法である。
また、洗浄槽を複数並列し、洗浄槽内に食品を収納する籠を浸漬することで食品を洗浄、滅菌する装置であって、上記籠を移動機構により昇降移動し得る装置が提案されている(特許文献1)。
特開平8−322532号公報
ところで、食品について、上記間欠滅菌法を行う場合、90℃の加熱水の入った槽を用意し、滅菌対象食品(例えば真空包装した調理食品等)を包装袋のまま槽内に入れ、30分〜60分加熱した後に取り出して、空気中に長時間放置し、その後、上記食品を冷却する作業を、全て手作業にて行っているため、作業効率が悪く、より効率的な作業が望まれている。
また、間欠滅菌法は、滅菌効果が高いにも拘わらず、手作業で行う必要があることに加えて、多大な時間を要するため、広く普及していないのが実情である。
また、特許文献1では間歇滅菌法についての言及がなく、当該文献1の装置では滅菌は滅菌剤を使用しているので、袋入りの食品等の滅菌処理には適用し得ない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、間欠滅菌法を極めて効率的に行うことができる食品滅菌装置、それを使用した食品の間欠滅菌方法及びその間歇滅菌方法により滅菌された食品袋入りの食品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
間欠滅菌により食品を滅菌するための間欠滅菌による食品滅菌装置であって、調理食品が入った防水性のある樹脂製食品包装袋からなる複数の食品袋を収納し得る食品籠と、上記食品袋を収納した上記食品籠を水面下に浸漬可能であって、常温から60℃〜100℃まで加熱された加熱水にて上記食品袋を加熱滅菌するための加熱槽と、上記食品籠を20時間〜24時間載置して芽胞細胞を発芽させるための設置台と、上記食品籠を水面下に浸漬可能であって、冷却水で上記食品袋を冷却するための冷却槽とが設けられ、上記加熱槽、上記設置台及び上記冷却槽に沿って設けられた案内レールと、該案内レールに沿って移動し得る横移動部材と、上記横移動部材に対して上下に移動可能な縦移動部材と、上記横移動部材と上記縦移動部材を駆動する駆動手段とが設けられ、上記加熱滅菌のための時間及び上記発芽のための時間を計測するためのタイマ手段、及び、上記加熱槽の温度を検出するための温度センサが設けられ、上記駆動手段により、上記縦移動部材に保持された上記食品籠が、上記加熱槽又は上記冷却槽に選択的に出し入れされると共に、上記食品籠が上記設置台上に載置されるように構成され、かつ上記タイマ手段からの時間を認識し、上記駆動手段を駆動することにより上記食品籠の上記加熱槽への浸漬、浸漬の時間及び浸漬の回数、上記食品籠の上記設置台への載置の時間、及び上記食品籠の上記冷却槽への浸漬及び浸漬の時間、及び、上記温度センサからの温度を検出することにより、自動的に上記食品袋の間欠滅菌動作を行う制御部を具備し、上記食品籠は、線材を格子状に組むことにより構成された箱状の籠であり、上面に上記縦移動部材に保持されるための係合部材を有しており、上記食品籠内は、上記線材で構成された複数の仕切部材にて、上記食品袋を1個ずつ収納し上記食品袋が相互に移動不能な複数の食品袋収納部に仕切られており、かつ、上記食品籠は、その上面に上記加熱槽及び上記冷却槽の各上面開口より広い面積を有する閉鎖蓋が上記係合部材に沿って昇降自在に設けられており、上記閉鎖蓋は上記食品籠が上記加熱槽内又は上記冷却槽内に沈下した状態において、上記加熱槽又は上記冷却槽の上記各上面開口を閉鎖し得るように構成されたものである間欠滅菌による食品滅菌装置により構成される。
案内レールは水平レール(10)にて構成することができる。横移動部材は横移動板(11)、縦移動部材は垂直腕(14)により構成することができる。駆動手段は駆動モータ(M1,M2)、タイマ手段はタイマ(53)により構成することができる。このように構成すると、間欠滅菌法による食品の滅菌にあたり、加熱槽と冷却槽への食品籠の出し入れを横移動部材及び縦移動部材にて行うことができ、時間管理もタイマ手段にて行うことができるので、人手を使用せず、自動化することができ、食品籠に多数の食品袋を収納することで、一度に多数の食品について間欠滅菌による滅菌を自動で行うことができる。係合部材は係合枠(19)により構成することができる。上記線材は例えば金属線により構成することができる。このように構成すると、食品籠は線材を格子状に組まれたものであるから、加熱槽内において内部の食品袋を効率的に加熱することができ、また、食品籠は、仕切部材にて1袋ずつ仕切られた食品袋収納部に収納されているので、食品籠内において食品袋が重なることがなく、各食品袋内の食品を万遍なく加熱することができる。このように構成すると、上記縦移動部材を降下させて食品籠を加熱槽又は冷却槽に浸漬する際、上記閉鎖蓋が上記加熱槽、上記冷却槽の各上面開口を閉鎖し得るため、加熱時は蒸気、冷却時は冷気が逃げるのを防止し得て、効率的に加熱、冷却を行うことができる。
第2に、上記食品籠は、線材を格子状に組むことにより構成された箱状の籠であり、上面に上記縦移動部材に保持されるための係合部材を有しており、上記食品籠内は、上記線材で構成された複数の仕切部材にて、食品袋を1個ずつ収納し得る複数の食品袋収納部に仕切られているものである上記第1記載の間欠滅菌による食品滅菌装置により構成される。
第3に、上記食品籠は、その上面に閉鎖蓋が昇降自在に設けられており、上記閉鎖蓋は上記食品籠が上記加熱槽内又は上記冷却槽内に沈下した状態において、上記加熱槽又は上記冷却槽の上面開口を閉鎖し得るように構成されたものである上記第1又は2記載の間欠滅菌による食品滅菌装置により構成される。
に、上記加熱槽に加熱水を送るための加熱水製造タンクが設けられ、加熱水は上記加熱水製造タンクと上記加熱槽との間を循環するものであり、上記冷却槽に冷却水を送るための冷却水製造装置が設けられ、冷却水は上記冷却水製造装置と上記冷却槽との間を循環するものである上記第1に記載の間欠滅菌による食品滅菌装置により構成される。
このように構成すると、加熱槽と加熱水製造タンクの間において、加熱水を循環させることができるので、加熱槽内において常時加熱水の流れが生じ、これにより食品袋を効果的に加熱することができる。同様に、冷却槽と冷却水製造装置の間において、冷却水を循環させることができるので、冷却槽内において常時冷却水の流れが生じ、これにより食品袋を効果的に冷却することができる。
に、少なくとも一の上記食品袋内の中心部には温度検出手段が収納されており、当該温度検出手段により上記食品袋内の食品の中心温度を計測し得るように構成されたものである上記第1又は2に記載の間欠滅菌による食品滅菌装置により構成される。
上記温度検出手段は例えば温度ロガー(64)等により構成することができる。このように構成すると、食品袋の食品の中心温度がわかるので、食品の種類毎に適した時間で加熱、冷却等を行うことができる。
に、上記第1〜の何れかに記載の間欠滅菌による食品滅菌装置を使用した食品の間欠滅菌方法であり、上記制御部は、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品袋が収納された上記食品籠を上記加熱槽内の水面下に浸漬し、上記加熱槽内の水を常温から60℃〜100℃まで加熱する昇温工程と、上記60℃〜100℃の上記加熱槽内で上記食品籠内の食品の加熱を上記タイマ手段に基づいて30分〜60分継続する滅菌工程と、上記滅菌工程の後、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品籠を上記設置台上に載置して上記タイマ手段に基づいて20時間〜24時間放置する芽胞発芽工程と、上記芽胞発芽工程の後、再び上記昇温工程及び滅菌工程を行う再昇温滅菌工程と、上記再昇温滅菌工程の後、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品籠を上記冷却槽内の水面下に浸漬し、上記食品の粗熱を除去する冷却工程と、上記冷却工程の後、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品籠を上記冷却槽から取り出す取出工程と、を自動的に行うことを特徴とする食品の間欠滅菌方法により構成される。
このように構成すると、食品の間欠滅菌による滅菌を自動的に行うことができるし、食品籠の中に多数の食品袋を収納することにより、多数の食品袋の間欠滅菌による滅菌処理を一度に効率的に行うことができる。
本発明によれば、間欠滅菌法による食品の滅菌にあたり、加熱槽と冷却槽への食品籠の出し入れを横移動部材及び縦移動部材にて行うことができ、時間管理もタイマ手段にて行うことができるので、人手を使用せず、自動化することができ、食品籠に多数の食品袋を収納することで、一度に多数の食品について間欠滅菌による滅菌を行うことができる。




また、食品籠は格子状に組まれたものであるから、加熱槽内において内部の食品袋を効率的に加熱することができ、また、食品袋は、仕切部材にて1袋ずつ仕切られた食品袋収納部に収納されているので、食品籠内において食品袋が重なることがなく、各食品袋内の食品を万遍なく加熱することができる。
また、上記縦移動部材を降下させて食品籠を加熱槽又は冷却槽に浸漬する際、上記閉鎖蓋が上記加熱槽、上記冷却槽の各上面開口を閉鎖し得るため、加熱時は蒸気、冷却時は冷気が逃げるのを防止し得て、効率的に加熱、冷却を行うことができる。
また、加熱槽と加熱水製造タンクの間において、加熱水を循環させることができるので、加熱槽内において常時加熱水の流れが生じ、これにより食品袋を効果的に加熱することができる。同様に、冷却槽と冷却水製造装置の間において、冷却水を循環させることができるので、冷却槽内において常時冷却水の流れが生じ、これにより食品袋を効果的に冷却することができる。
また、上記温度検出手段を使用すると、食品袋の食品の中心温度がわかるので、食品の種類毎に適した時間で加熱、冷却等を行うことができる。
また、食品の間欠滅菌による滅菌を自動的に行うことができるし、食品籠の中に多数の食品袋を収納することにより、多数の食品袋の間欠滅菌による滅菌作業を一度に効率的に行うことができる。
本発明に係る食品滅菌装置の正面図である。 同上滅菌装置の平面図である。 (a)は同上滅菌装置の側面図であり、食品を槽内に沈めた状態、(b)は同上滅菌装置の側面図であり、食品を槽から出した状態を示す。 加熱槽の温水の循環状態を示す説明図である。 冷却槽の冷水の循環状態を示す説明図である。 (a)は上側の食品籠の平面図、(b)は同上食品籠の正面図、(c)は同上食品籠の側面図、(d)は同上食品籠の底面図である。 (a)は下側の食品籠の平面図、(b)は同上食品籠の正面図、(c)は同上食品籠の側面図、(d)は同上食品籠の底面図である 同上食品籠の天井蓋の平面図である。 上側と下側の食品籠を合体した状態の正面図である。 上側の食品籠の斜視図である。 上側の食品籠の右側辺近傍の斜視図である。 上側と下側の食品籠を合体した状態の斜視図である。 上側の係合枠の係止状態を示すフック近傍の拡大図である。 上側と下側の食品籠を係合した状態のフック近傍の拡大図である。 加熱槽又は冷却槽の中に食品籠が浸漬された状態を示す側面断面図である。 温度センサを示す食品袋の斜視図である。 本発明に係る食品滅菌装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明に係る食品滅菌装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る食品滅菌装置、それを使用した食品の間欠滅菌方法及びその間歇滅菌方法により滅菌された食品袋入りの食品について詳細に説明する。
図1、図2に示すように、本発明の食品滅菌装置は、中央左側に加熱槽1、中央右側に冷却槽2が並設された中央槽3と、上記加熱槽1の左側に加熱水製造タンク4、上記冷却槽2の右側に冷水製造装置5が設置されており、上記加熱水製造タンク4の上面と、上記冷却水製造装置5の上面には、後述の食品籠の設置台6,7が水平となるように上記中央槽3の左右両側面に固定されている。これにより、図2に示すように、上記設置台6、加熱槽1、冷却槽2、設置台7が左右方向に一直線状に並設されている。尚、図1において、紙面に向かって左右を「左右方向」、上下を「上下方向」、紙面に向かって前後を「前後」と定義する。
上記左右の加熱水製造タンク4と冷却水製造装置5の両側における、上記両設置台6,7の後方位置には、垂直脚8,9が立設されており、これら垂直脚8,9の間における所定高さに水平レール(案内レール)10が固設されている。
上記水平レール10には、保持部12a,12b(図2参照)を以って横移動板(横移動部材)11が上記水平レール10に沿って左右方向に移動可能に設けられている。上記横移動板11の左右方向の移動は、駆動モータM1のピニオンギアと、上記水平レール10に沿って設けられたラックギア13との噛合により、上記駆動モータM1を駆動することにより、上記横移動板11を、上記水平レール10の左端部(図2の位置H1)から右端部(図2の位置H2)まで上記水平レール10に沿って左右方向に移動可能に構成されている。
上記横移動板11の前面には、上下方向に移動可能な垂直腕(縦移動部材)14が設けられており、この垂直腕14の背面側には、当該垂直腕14に沿って雄螺子15が設けられており(図3参照)、該雄螺子15が上記横移動板11前面に設けられた軸受としての雌螺子16a,16bに螺合している。そして、上記雄螺子15は、上記横移動板11の前面に設けられた駆動モータM2により回転駆動され、これにより、上記垂直腕14は、図3(a)に示す下端位置と同図(b)に示す上端位置との間を上下方向に、上記横移動板11に対して移動可能に構成されている。
上記垂直腕14の上下方向の中程には、前方側に水平に延びる吊下杆17が上記加熱槽1又は冷却槽2の中央部の位置まで設けられており(図3参照)、その先端部には後述の係合枠19に係合する吊下フック17aが設けられている。
18は食品籠であり、図10に示すような複数の細い鉄線(金属線)を直方体の箱状に組んだものであり、上側の食品籠18aと下側の食品籠18bの二段に構成されている。尚、上記食品籠18a,18bをまとめて食品籠18という。上側又は下側の食品籠の内部には、真空パックされた食品袋20が24個(8×3)収納される。よって、上下の食品籠18で合計48個の食品袋20が収納されている。この食品籠18の細部については後述するが、この食品籠18は、内部に48個の食品袋20が収納された状態で、上部に設けられた係合枠19(図9参照)の中央部を上記吊下フック17aに吊り下げることにより、図3(a)(b)に示すように、上記吊下杆17に吊り下げ固定されるように構成されている。
そして、上記吊下杆17に吊り下げ固定された状態において、当該食品籠18は、上記横移動板11の位置に応じて、上記加熱槽1又は冷却槽2の直上(図1参照)に位置し得るように構成されている。
以上の構成により、当該食品滅菌装置は、上記吊下杆17に、上記食品袋20を収納した上記食品籠18を吊り下げ固定した状態で、上記横移動板11を左右方向に駆動することにより、食品籠18が設置台6上に存在する位置H1から(図2参照)、設置台7上に存在する位置H2まで、左右方向に移動可能に構成されている。さらに、上記横移動板11を上記加熱槽1上の位置H3にて停止して、上記垂直腕14を下降させることにより、上記食品籠18を上記加熱槽1内の水面下に完全に浸漬することができ、また、垂直腕14を上昇させることにより、上記食品籠18を上記加熱槽1外の上記加熱槽1の直上の停止位置H3まで上昇させることができるように構成されている。
さらに、上記加熱槽1上の上記停止位置H3から上記横移動板11を右方向に移動し、上記冷却槽2上の位置H4にて停止して、上記垂直腕14を再び下降させることにより、上記食品籠18を上記冷却槽2内の水面下に完全に浸漬することができ、また、垂直腕14を上昇させることにより、上記食品籠18を上記冷却槽2外の上記冷却槽2の直上の停止位置H4まで上昇させることができるように構成されている。
その後は、上記横移動板18をさらに右方向に移動することにより、上記食品籠18を右側の上記設置台7上の位置まで移動し得るように構成されている。
図4に上記加熱水製造タンク4を示す。同図に示すように、上記加熱水製造タンク4には電気シーズヒータ21が設けられており、当該ヒータ21により上記タンク4内の水を60℃〜100℃(或いは65℃〜95℃)の何れか一の設定温度まで加熱することができるように構成されている。上記タンク4内の加熱水はポンプ22により流入管23に送られ、該流入管23を介して上記加熱槽1の底面の流入口1aから当該加熱槽1内に流入し得るように構成されている。上記加熱槽1内に流入した加熱水は、当該加熱槽1内を満たし、上部側面の流出口1bからオーバーフローし、当該流出口1bに接続された流出管24に流出し、再度上記加熱水製造タンク4に戻るという循環を繰り返す。
従って、約60℃〜100℃に加熱された加熱水は、上記加熱槽1内を底面側からの流入、及び、上部の上記流出口1bに向けての上昇を繰り返すことにより、上記加熱槽1内の加熱水の温度は、略均等に維持される。
また、上記加熱槽1内の底面上には、加熱水拡散板25が設置されている。この加熱水拡散板25は脚部25aと上板25bとから構成されており、上記上板25aの板面にはパンチングメタルによる多数の貫通孔が形成されている。従って、下方の流入口1aから槽内に流入する加熱水は、上記板面の多数の貫通孔を介して上記加熱槽1内の全域に行き渡るため、これにより加熱槽1内の温度を60℃〜100℃(或いは65℃〜95℃)の内の何れかの温度に均一に保つことができるように構成されている。尚、26は加熱水製造タンク4内の加熱水の温度を計測する温度計、27a,27bは上記加熱槽1内の加熱水の温度(槽上部と槽下部)を測定するための温度計、38は加熱槽1内の水面の液面計である。尚、温度範囲は、60℃〜100℃、或いは、65℃〜95℃の何れでも良いが、加熱温度は、滅菌対象となる食材の種類、性状等によって所定の温度(例えば、漬物類であれば65℃、熱の通りにくい食材であれば95℃等)を選択することができる。
図5に冷却水製造装置5を示す。上記冷却水製造装置5は、水を最低10℃まで冷却する冷却器28を有しており、上記冷却槽2の底面の流出口2aから流入管30に流入した水をポンプ29により流入管30を介して上記冷却器28に流入させるように構成されている。
また、上記冷却器28に流入した水は、当該冷却器28内の冷却通路管28a内を通ることで約10℃に冷却され、流出管31を介して上記冷却槽2の上部の流入口2b内に流入し得るように構成されている。このように、水は冷却槽2と上記冷却器28(冷却水製造装置5)の間を循環し、常時、冷却槽2内を水温を約10℃に保持し得るように構成している。
上記冷却器28の上記冷却通路管28aには、いわゆる冷凍サイクルを循環する冷媒通路34が接続されている。即ち、上記冷却通路管28aには低温低圧の冷媒が通過する冷却管32が巻き付けられており、上記冷却管32を出た冷媒は圧縮器33により高温高圧ガスに変換され、その後、冷媒は凝縮器35内を通過して中温高圧の液体に変換され、さらに膨張弁36を通過することにより低温低圧の液体となり、上記冷却管32に流入し、上記冷却通路管28a内を通過する水を冷却するものである。尚、図5中37a,37bは冷却槽2の上部と下部の水温を計測するための温度計、39は液面計である。
次に、食品籠18a,18bの具体的構成を説明する。
上側の食品籠18aは図10に示すように構成されている。この食品籠18aは、細い金属線(鉄線等の線材)を縦横に交差させて互いに溶接し、全体としては上面開口の直方体形状の箱状に構成されている。上面外周を構成する縦線40、横線41の長さは同一であり、平面視においては正方形状に構成されている(図6(a)参照)。尚、図10において、手前方向を「前方」、奥側を「後方」、「前方」から「後方」を向いた場合の左右を「左右方向」又は「横方向」と定義する。
この食品籠18aの底部は縦横の線材により細かい格子Gが形成されており(図6(d)参照)、当該食品籠18内に収納される食品袋20が下方に落下しないように構成されている。また、同様に4つの側面においても縦横の線材により細かい格子Gが形成され(図6(b)(c)参照)、上記食品袋20は当該食品籠18aの側面から食品籠外に出ないように構成されている。
また、上記縦線40に沿って中央に2本の縦線43,44が設けられることにより、縦方向に3つの列A,B,Cが形成されており、これらの列A,B,Cの各横方向幅は均等となるように構成されている。さらに、上記列Aと列Bとの間にも線材による細かい格子Gが形成された仕切壁(仕切部材)43a、上記列Bと上記列Cとの間にも線材による細かい格子Gが形成された仕切壁(仕切部材)44aが形成されており、各列に収納された食品袋20は、他の列に移動できないように構成されている。
さらに、上記列Aには幅方向(横方向)の仕切線45が8本所定間隔を以って設けられており、各仕切線45によって上記列Aは8個の食品袋収納部S1が設けられている。各仕切線45には3本ずつの縦線46が設けられており、これら3本の縦線(仕切部材)46によって各食品袋収納部S1同士は仕切られており、1つの食品袋収納部S1には1つの食品袋20が収納し得るように構成されている。従って、各食品袋収納部S1内に収納された食品袋20は隣接する食品袋収納空間S1に移動不能となっている。
また、上記列Bには幅方向(横方向)の仕切線47が8本所定間隔を以って設けられており、各仕切線47によって上記列Bは8個の食品袋収納部S2が設けられている。また、上記仕切線47の位置は隣接する列Aの前後する2つの仕切線45,45の中間に位置するように構成されており、これにより、食品袋収納部S2は、上記列Aの食品袋収納部S1に対して前後方向に若干ずれた状態となっている。各仕切線47には3本ずつの縦線(仕切部材)46が設けられており、これら縦線46によって各食品袋収納部S2同士は仕切られており、1つの食品袋収納部S2には1つの食品袋20が収納し得るように構成されている。従って、各食品袋収納部S2内に収納された食品袋20は隣接する食品袋収納空間S2に移動不能となっている。
また、上記列Cには幅方向の仕切線48が8本所定間隔を以って設けられており、各仕切線48によって上記列Cは8個の食品袋収納部S3が設けられている。また、上記仕切線48の位置は隣接する列Bの前後する2つの仕切線47,47の中間に位置するように構成されており、これにより、食品袋収納部S3は、上記列Bの食品袋収納部S2に対して前後方向に若干ずれた状態となっている。各仕切線48には3本ずつの縦線(仕切部材)46が設けられており、これら縦線46によって各食品袋収納部S3同士は仕切られており、1つの食品袋収納部S3には1つの食品袋20が収納し得るように構成されている。従って、各食品袋収納部S3内に収納された食品袋20は隣接する食品袋収納空間S3に移動不能となっている。
このように、上記列Aにおける食品収納部S1と列Bにおける食品袋収納部S2と列Cにおける食品袋収納部S3は、前後方向に若干ずれた位置に設けられており、これにより、各食品袋収納部S1,S2,S3に収納された食品袋20に万遍なく加熱水又は冷却水が接触し、食品袋20の全体を万遍なく加熱又は冷却し得るように構成されている。
49は上記食品籠18aの底部の四隅に固定された連結爪であり、弾性板により構成されている。この連結爪49は、図9に示すように、上側の食品籠18aと下側の食品籠18bとを連結する際に、下側の食品籠18bの上部の四隅の鉄線に係合するものである(図14参照)。
図9、図11に示すように、上側の食品籠18aの右側の縦線40には蝶番50,50を以って開閉可能な網状の天井蓋51が開閉可能に形成されている(図8参照)。この天井蓋51は、上記食品籠18aと同様の線材を格子状に縦横組み合わせることにより、正方形状の板状に形成されたものであり、図9に示すように、矢印E方向に閉鎖すると、上記食品籠18aの上面を閉鎖し得るように構成されている。
さらに、上記上側の食品籠18aの左右の縦線40,40には蝶番52,52を以って開閉自在の係合枠19a,19bが開閉自在に設けられている(図12、図6(b)(c)も参照、尚、吊下枠19a,19bをまとめて吊下枠19という)。この吊下枠19a,19bは、上記蝶番52,52に接続された基部19a’,19b’と、これら基部19a’,19b’から互いに対向方向に直角に折り曲げられた折曲部19a”,19b”から構成されており、図9に示すように、互いに矢印E,F方向に回動すると、上記折曲部19a”と上記折曲部19b”の先端が接合した閉鎖状態になるように構成されている。
さらに、図13に示すように上記折曲部19a”の先端部には係合突起54、上記折曲部19b”の先端部には係合爪55が軸支されており、上記閉鎖状態において、上記係合爪55を上記係合突起54に係合し、上記閉鎖状態をロック(固定)し得るように構成されている。
図11、図12に示すように、上記係合枠19a,19bの上記基部19a’,19b’には、各々、板状の閉鎖蓋56,57が開口部56a,57aを以って遊嵌(移動可能に嵌合)されている。これらの閉鎖蓋56,57は、上記係合枠19a,19bにおける上記基部19a’,19b’の範囲内において、上記基部19a’,19b’に沿って平行移動可能であり、上記係合枠19a,19bを閉鎖したとき(図9参照)、これらの閉鎖蓋56,57は上記天井蓋51の上面に水平に位置し、その対向縁56b,57bが接合した状態で上記天井蓋51上に位置するように構成されている(図6(a)参照)。
この閉鎖蓋56,57は、図9に示す水平閉鎖状態において、その面積は、上記食品籠18aの上面開口より大きく形成されており、従って、上記閉鎖蓋56,57の周辺部は、上記食品籠18aの上面開口から外側に張り出した張出部56c,57cが形成されている(図6(a)、図12参照)。よって、図9に示すように、この閉鎖蓋56,57は、上記水平閉鎖状態において、上記基部19a’,19b’の範囲で矢印D,H方向に上下に移動可能になっている(閉鎖蓋56,57が上昇した状態を、図9に二点鎖線で示す)。
これら上記閉鎖蓋56,57は各々長方形板により構成されており、対向縁56b,57bを接合した水平状態においては、図6(a)に示すように食品籠18より一回り大きい正方形状に形成されている。
よって、この閉鎖蓋56,57は、上記食品籠18を上記加熱槽1内又は冷却槽2内に下降収納(沈下)したとき(図15参照)、上記張出部56c,57cが上記加熱槽1又は冷却槽2の上面開口1c又は上面開口2cの周面1d又は周面2d(図2参照)に当接することで、上記加熱槽1又は冷却槽2の上面開口1c又は上面開口2cを閉鎖して蒸気又は冷気が槽外に逃げるのを防止するためのものである。
図7に下側の食品籠18bを示す。下側の食品籠18bの構成は、基本的に上記上側の食品籠18aと同様の構成であり、図10と同様の上面開口の食品籠の構成となっている。但し、上側の食品籠18aと異なり、図12に示す、天井蓋51、係合枠19a,19b、閉鎖蓋56,57は存在せず、上面開口の直方体形状の食品籠により構成されている(図7(a)〜(d)参照)。そして、図9に示すように、上記上側の食品籠18aに対して下側の食品籠18bを90度回転した状態で、下側の食品籠18bの上面開口を上記上側の食品籠18aの底部に接続し、上記連結爪49を以って上記上側の食品籠18aと下側の食品籠18bとを連結状態にし得るように構成されている(図14参照)。
図17に本発明に係る食品滅菌装置の電気的構成を示す。当該食品滅菌装置は、間欠滅菌法に基づく食品滅菌動作を基本的に自動的に行うための制御部としてのCPU59を有しており、当該CPU59には上記駆動モータM1,M2、タイマ(タイマ手段)53、各種操作を行うための操作パネル58、上記加熱水製造タンク4に関連する上記シーズヒータ21、上記ポンプ22、上記温度センサ27a,27b,26、上記液面計38、さらに上記冷却水製造装置5に関連する機器である上記圧縮器33、上記凝縮器35、上記膨張弁36(これらを冷却機器60という)、上記ポンプ29、上記温度センサ37a,37b、上記液面計39が接続されている。即ち、冷却水製造装置5の各機器が上記CPU59に接続されている。
また上記CPU59には上記横移動板11及び垂直腕14の位置センサ66が接続されている。この位置センサ66は、例えば駆動モータM1,M2の出力軸に設けられたエンコーダであり、エンコーダの回転により、上記横移動板11及び垂直腕14の現在の位置を上記CPU59が認識し得るように構成されている。尚、エンコーダに換えて、水平レール10、雄螺子15に沿った所定の位置にリミットスイッチを設け、横移動板11又は垂直腕14が上記リミットスイッチに接することで、上記CPU59が上記横移動板11又は垂直腕14の位置を検出し得るように構成しても良く、位置検出はその他公知の各種の手法を採用し得る。
そして、上記CPU59は上記各接続機器からの温度データ等の各種データに基づいて、図18に示す動作手順に基づいて、間欠滅菌法による食品滅菌動作を自動的に行うものである。具体的な動作については、図18に基づいて、以下説明する。
本発明において滅菌対象となる食品は、縦20cm、横15cm程度の食品袋20内に真空包装等が施された調理食品であり、例えば、肉の薫製、惣菜等である。尚、食品の包装は真空包装に限定されず、各種の包装食品が含まれる。袋の素材としては、例えば、レトルト用アルミラミネート袋、或いは、ナイロンポリ袋等の真空包装袋、その他、沸騰水(100℃程度)の耐熱性を有し、防水性のある樹脂製食品包装袋を使用することができる。
まず、準備として、上側の食品籠18a(図10参照)と、下側の食品籠18b(図7参照)に、上記食品袋20を収納する。具体的には、上側の食品籠18aの各食品袋収納部S1,S2,S3に全部で24個の食品袋20を立てた状態で図10に示すように収納し、同様に、下側の食品籠18bの各食品袋収納部S1,S2,S3内にも24個の食品袋20を収納する。
その後、図9に示すように、上側の食品籠18aに対して、下側の食品籠18bを90度回転させた状態で、連結爪49を以って、上側の食品籠18aと下側の食品籠18bを結合する。
その後、上記天井蓋51を矢印E方向に回動して上側の食品籠18aの上面開口を閉鎖し、さらに左右の係合枠19a,19bを矢印E,F方向に回動して閉鎖し、対向縁における係合爪55を係合突起54に係合して閉鎖状態にロックする。このとき、係合枠19の基部19a’,19b’に遊嵌している左右の閉鎖蓋56,57も矢印E,F方向に回動して各対向縁56b,57bを対向接触させ、この状態で上記天井蓋51上に水平に載置された状態とする(図6(a)(b)参照)。この状態においては、上記閉鎖蓋56,57は、図9に示すように、上記係合枠19の基部19a’,19b’の範囲において、上下方向(矢印D,H方向)に移動可能となっている(図9の閉鎖蓋56,57の二点鎖線参照)。
そして、作業者は、この上下二段に連結された食品籠18の上記係合枠19を食品滅菌装置の吊下杆17先端の吊下フック17aに係合固定する(図3(b)参照)。その後、操作パネル58から食品滅菌装置の動作を開始を指示する。
すると、CPU59は食品籠18を加熱槽1内に入れる動作を行う(図18P1)。即ち、CPU59は位置センサ66により、横移動板11が現在どの位置にあるかを把握した上で、駆動モータM1を駆動して横移動板11を左右方向に移動して、位置H3、即ち、加熱槽1の上方位置に来るように制御を行う(図3(b)の位置)。
その後、CPU59は駆動モータM2を駆動して垂直腕14を下方に駆動して、食品籠18を図3(a)に示すように、加熱槽1の水面下(水中)に完全に浸漬する。このとき、食品籠18は、その上面の天井蓋51が水中内に完全に沈下するまで下降し、全ての食品袋20が水中に存在する状態となる。
また、上記天井蓋51が上記加熱槽1内に入るとき、閉鎖蓋56,57はその面積が上記加熱槽1の上面開口1cより大なので、図15、図3(a)に示すように、上記加熱槽1の上面1dに載置された状態で上記加熱槽1の上面開口1cを閉鎖した状態となる。尚、上記閉鎖蓋56,57は上記加熱槽1の上面1dにて、それ以上、下降できない状態となるが、上記閉鎖蓋56,57の開口56a,57aと上記係合枠19の基部19a’,19b’は遊嵌状態なので、上記閉鎖蓋56,57が上記上面1dに当接した後も、食品籠18は円滑に、上記加熱槽1の水中に降下することができる。このように、上記閉鎖蓋56,57は上記加熱槽1の上面開口1cを閉鎖し得るため、上記加熱槽1から蒸気が逃げるのを効果的に防止することができる。
その後、上記CPU59は、加熱槽1の水を加熱する(図18P2参照)。即ち、上記加熱槽1内には常温の水が入っているので、常温の水の状態から60℃〜100℃或いは65℃〜95℃の範囲内の何れか一の温度(例えば95℃)まで加熱を行う。そこで、上記CPU59は、シーズヒータ21をオンして加熱水製造タンク4内の水を加熱すると共に、ポンプ22をオンしてタンク4と加熱槽1内の水を流入管23、流出管24を介して循環させる。そして、CPU59は温度センサ26,27a,27bの温度を監視し、65℃〜95℃(この場合95℃)に到達するまで加熱動作を継続する(図18P3参照、昇温工程)。尚、操作パネル58により、90℃〜100℃の範囲で、滅菌対象食品に応じて温度を任意に設定することが可能である。
そして、CPU59は上記温度センサからの温度データに基づいて、上記タンク4及び加熱槽1の温度が60℃〜100℃(例えば95℃)に到達したと判断した場合は、次に、タイマ53を動作開始し、60℃〜100℃の加熱状態(95℃の場合は略沸騰状態)を30分〜60分の範囲内の何れか一の時間(例えば60分)継続する(図18P4参照、滅菌工程)。尚、30分〜60分の範囲で、時間(タイマ53)は操作パネル58により任意に設定可能である。
このように常温の水の状態から水を昇温(沸騰)させるのは、加熱槽1内の食品袋20の中心温度が徐々に上がるようにすることが、滅菌処理において、効果的だからである。
上記食品籠18内の食品袋20は、完全に水に沈められた状態で、常温から60℃〜100℃或いは65℃〜95℃(この場合95℃)まで加熱される。このとき、加熱水は上記加熱槽1の底部の流入口1aから加熱槽1内に底部から流入し、加熱水拡散板25の上面の多数の貫通孔から上方に流出し、対流するので、上記食品籠18内の食品袋20は万遍なく加熱される。
また、食品籠18は、格子状の鉄線で構成されており、食品袋20を覆うものがないので、食品袋20は加熱水によって十分に加熱される。また、食品袋20は、各々専用の食品袋収納部S1〜S3に1つずつ収納されており、食品袋20同士は重なることはなく、さらに、食品籠18内の食品袋20は、上側の食品袋20と下側の食品袋20が90度角度が変化した状態で収納されており、さらに、各食品籠18の食品袋収納部S1〜S3は前後方向に若干ずれて配置されているので、各食品袋収納部S1〜S3内の食品袋20は、その位置に拘わらず、加熱水によって万遍なく加熱される。このように上記30分〜60分の(沸騰)加熱により、各食品袋20内の食品の増殖中の菌の滅菌処理が行われる。
上記CPU59はタイマ53からの信号により、30分〜60分(この場合60分)の経過を検出すると、駆動モータM2を駆動して吊下杆17を上昇して上記加熱槽1内から上記食品籠18を引き上げる(図18P5参照)。食品籠18を加熱槽1から引き揚げた状態を図3(b)、図1に示す。
CPU59はこの状態から駆動モータM1を駆動して上記横移動板11を左側に移動して、当該横移動板11を位置H1に移動して停止し、その後、駆動モータM2を駆動し上記吊下杆17を若干低下させ、上記食品籠18を設置台6上に載置する(図18P6参照)。
ここでCPU59は、上記加熱動作が2回目であるか否かを判断する(図15P7参照)。上記加熱動作は1回目であるので、CPU59はその旨判断し、再度タイマ53を起動して、上記食品籠18を上記設置台6上に載置した状態を20時間〜24時間の内の何れか一の時間(この場合24時間)放置し、自然に食品袋20の温度を低下させる(図18P8参照)。尚、1回目か2回目かの判断は、1回目の加熱動作が終了したとき、カウンタをインクリメントするように構成し、カウンタ数が「1」の場合は1回目、カウンタ数が「2」の場合は2回目であると判断することができる。上記1回目の加熱終了時、上記食品袋20内の増殖中の菌は死滅しているが、休眠中の芽胞は生き残っているので、この20時間〜24時間において、休眠中の芽胞を栄養細胞になるまで発芽させる(芽胞発芽工程)。尚、上記20時間〜24時間は、操作パネル58にて任意に設定可能である。
上記食品籠18内の食品袋20の温度は、例えば約95℃から徐々に低下して行き最終的には常温に達し、この間、略常温のまま設置台6上に載置された状態となる。この間において、食品袋20内の食品の休眠中の芽胞が発芽し、栄養細胞となる。
上記CPU59は、タイマ53からのカウントデータに基づいて、20時間〜24時間(この場合24時間)経過したか否かを判断し(図18P8参照)、20時間〜24時間(24時間)経過したと判断した場合、CPU59はステップS1に戻って、2回目の加熱処理動作を行う(図18P8参照)。
具体的には、CPU59は、駆動モータM1を駆動して、上記位置H3まで横移動板11を移動させ、ステップP1からステップP6までの加熱動作をもう1回行う(図18P1〜P6参照、再昇温滅菌工程)。従って、上記食品籠18は再び加熱槽1内に浸漬され、加熱槽が常温から60℃〜100℃(この場合95℃)まで加熱され、沸騰状態が30分〜60分(この場合60分)継続された後、加熱槽1から出され、2回目の加熱が終了した食品籠18が上記設置台6上に載置される(図18P6)。
この2回目の加熱動作により、24時間の放置によって栄養細胞となった菌を死滅させることができる。
尚、上記2回目の加熱の前の時点で(図18P1参照)、CPU59は冷却水製造装置5の冷却機器60及びポンプ29を動作させ、冷却槽2の水を冷却水製造装置5に循環させ、冷却槽2内の水温を約10℃まで冷却しておく(図18P13参照)。
上記CPU59は、上記2回目加熱動作を終了し、ステップP6の後、加熱動作が2回目か否かを判断する(図18P7参照)。この場合、CPU59は2回目の加熱処理が終了したことを判断し、食品籠18を冷却槽2内に入れるための動作を行う(図18P9参照)。
即ち、CPU59は駆動モータM1を駆動して横移動板11を右方向に移動し、当該横移動板11を位置H4において停止する。そして、CPU59は駆動モータM2駆動して垂直腕14を下降し、食品籠18を冷却槽2の水中に完全に浸漬する。このとき、食品籠18は、その上面の天井蓋51が水中内に完全に入るまで下降し、全ての食品袋20が水中に存在する状態となる。
また、上記天井蓋51が上記冷却槽2内に入るとき、上記加熱時と同様に、閉鎖蓋56,57はその面積が上記冷却槽2の上面開口2cより大なので、上記冷却槽2の上面2dに載置された状態で上記冷却槽2の上面開口2cを閉鎖した状態となる。これにより、冷却時に冷気が冷却槽2から逃げるのを防止することができる(図15参照)。
上記CPU59は、上記食品籠18を冷却槽2内に入れてから、タイマ53の動作を開始し、30分〜40分の内の何れか一の時間(この場合40分)経過したか否かを判断する(図18P10参照)。食品籠18は上記冷却槽2に浸漬されると、上記30分間〜40分間において、約10℃の冷水によって冷却され、低温になるまで粗熱が除去される(冷却工程)。尚、30分〜40分は、操作パネル58にて任意に設定可能である。
上記CPU59はタイマ53からのカウントデータに基づいて30分〜40分(この場合40分)が経過したことを判断すると、駆動モータM2を駆動して垂直腕14を上端位置まで上昇させ、食品籠18を上記冷却槽2から取り出す(図18P11参照、取出工程)。
その後、CPU59は駆動モータM1を駆動して横移動板11を右側に移動して位置H2で停止し、その後、上記垂直腕14を若干降下して食品籠18を設置台7上に載置する(図18P12参照)。以上で食品袋20の間欠滅菌動作が終了する。
上記滅菌工程において、図16に示すように、食品袋20の何れか1つ又は複数の食品袋20内に温度ロガー(温度検出手段)64を、食品袋20内の中央部に位置するように紐65等で吊り下げ、食品の中心温度を測定することが好ましい。この温度ロガー64は温度の時間的変化を記録し得るものであり、ボタン電池型の小型の温度ロガーが市販されているので、そのような小型のものが好ましい。
このような温度ロガー64は、加熱が終了した後、パーソナルコンピュータにおいて、温度の時間的変化を見ることができるので、食品の種類毎に温度変化を測定記録し、各食品に適合した加熱時間、加熱温度、冷却時間、冷却温度等をデータとして取得することができる。このように食品毎の最適な条件を対応付けすることにより、食品の種類毎に最適な条件で滅菌処理を行うことができる。
また、上記温度ロガー64に代えて、発信機能付の温度センサを上記食品袋20内に収納しておくと、リアルタイムで食品の温度変化を測定することもできる。
本発明は上述のように、間欠滅菌法による食品の滅菌にあたり、加熱槽1と冷却槽2への食品籠18の出し入れを横移動板11及び垂直腕(縦移動部材)14にて行うことができ、時間管理もタイマ53にて行うことができるので、人手を使用せず、自動化することができ、食品籠18に多数の食品袋20を収納することで、一度に多数の食品について間欠滅菌による滅菌処理を行うことができる。
また、食品籠18は格子状に組まれたものであるから、加熱槽1内において内部の食品袋20を効率的に加熱することができ、また、食品籠18は、網状の仕切部材にて1袋ずつ仕切られた食品袋収納部S1〜S3に収納されているので、食品籠18内において食品袋20が重なることがなく、各食品袋20内の食品をむらなく加熱することができる。
また、上記縦移動板11を降下させて食品籠18を加熱槽1又は冷却槽2に浸漬する際、閉鎖蓋56,57が上記加熱槽1、上記冷却槽2の各上面開口を閉鎖し得るため、加熱時は蒸気、冷却時は冷気が逃げるのを防止し得て、効率的に食品の加熱、冷却を行うことができる。
また、加熱槽1と加熱水製造タンク4の間において、加熱水を循環させることができるので、加熱槽1内において常時加熱水の流れが生じ、これにより食品袋20を効果的に加熱することができる。同様に、冷却槽2と冷却水製造装置5の間において、冷却水を循環させることができるので、冷却槽内2において常時冷却水の流れが生じ、これにより食品袋20を効果的に冷却することができる。
また、食品の間欠滅菌による滅菌を自動的に行うことができるし、食品籠18の中に多数の食品袋20を収納することにより、多数の食品袋20の間欠滅菌による滅菌作業を一度に効率的に行うことができる。
また、間欠滅菌法を使用するので、従来の高温高圧滅菌を行う必要がなく、食品に変性、変質、変形、かたち崩れ等が生じないため、広く食品の滅菌に利用することが可能となる。尚、図1、図3中、61,63は中央槽3及び垂直脚8,9の脚部、62は中央槽3のキャスタである。
上記実施形態では、滅菌工程、昇温工程は2回設けたが、3回以上設定しても良い。また、滅菌工程の時間(30分〜60分の何れか一の時間)、芽胞発芽工程の時間(20時間〜24時間の何れか一の時間)、冷却工程の時間(30分〜40分の何れか一の時間)は、上記時間に限定されるものではなく、食品によっては滅菌工程を例えば20分〜100分程度の何れか一の時間、芽胞発芽構成を例えば12時間〜30時間程度の何れか一の時間、冷却工程を例えば20分〜90分程度の何れか一の時間とすることも可能である。また、加熱温度も下限は60℃〜65℃、上限は95℃〜100℃であり、食品の種類、性状、形状等によって、下限温度から上限温度までの範囲において、任意の温度に設定することが可能である。
また、従来手作業により少量ずつ行っていた食品の間歇滅菌を、自動化により、1度に多数の食品袋入り食品の間歇滅菌を行うことができ、食品の味、風味を害することない袋入りの食品を市場に提供することができるものである。即ち、本発明の間歇滅菌方法により滅菌された食品袋入りの食品は、高温高圧滅菌の工程を経ていないので、袋内の食品の変性、変質、変形等が生じておらず、食品の味、風味が損なわれておらず、しかも、間歇滅菌法による滅菌であるため、長期間保存が可能なものである。
本発明に係る食品滅菌装置は、間接滅菌法を使用しながら、一度に多数の食品を滅菌することができるため、食品の変質、或いはかたちを崩すことなく、多くの食品を効率的に滅菌することができ、広く利用されることが期待される。
1 加熱槽
1c 上面開口
2 冷却槽
2c 上面開口
4 加熱水製造タンク
5 冷却水製造装置
10 水平レール(案内レール)
11 横移動板(横移動部材)
14 垂直腕(縦移動部材)
18 食品籠
19 係合枠(係合部材)
20 食品袋
53 タイマ(タイマ手段)
56,57 閉鎖蓋
64 温度ロガー
M1,M2 駆動モータ(駆動手段)

Claims (4)

  1. 間欠滅菌により食品を滅菌するための間欠滅菌による食品滅菌装置であって、
    調理食品が入った防水性のある樹脂製食品包装袋からなる複数の食品袋を収納し得る食品籠と、
    上記食品袋を収納した上記食品籠を水面下に浸漬可能であって、常温から60℃〜100℃まで加熱された加熱水にて上記食品袋を加熱滅菌するための加熱槽と、上記食品籠を20時間〜24時間載置して芽胞細胞を発芽させるための設置台と、上記食品籠を水面下に浸漬可能であって、冷却水で上記食品袋を冷却するための冷却槽とが設けられ、
    上記加熱槽、上記設置台及び上記冷却槽に沿って設けられた案内レールと、該案内レールに沿って移動し得る横移動部材と、上記横移動部材に対して上下に移動可能な縦移動部材と、上記横移動部材と上記縦移動部材を駆動する駆動手段とが設けられ、
    上記加熱滅菌のための時間及び上記発芽のための時間を計測するためのタイマ手段、及び、上記加熱槽の温度を検出するための温度センサが設けられ、
    上記駆動手段により、上記縦移動部材に保持された上記食品籠が、上記加熱槽又は上記冷却槽に選択的に出し入れされると共に、上記食品籠が上記設置台上に載置されるように構成され
    かつ上記タイマ手段からの時間を認識し、上記駆動手段を駆動することにより上記食品籠の上記加熱槽への浸漬、浸漬の時間及び浸漬の回数、上記食品籠の上記設置台への載置の時間、及び上記食品籠の上記冷却槽への浸漬及び浸漬の時間、及び、上記温度センサからの温度を検出することにより、自動的に上記食品袋の間欠滅菌動作を行う制御部を具備し、
    上記食品籠は、線材を格子状に組むことにより構成された箱状の籠であり、上面に上記縦移動部材に保持されるための係合部材を有しており、上記食品籠内は、上記線材で構成された複数の仕切部材にて、上記食品袋を1個ずつ収納し上記食品袋が相互に移動不能な複数の食品袋収納部に仕切られており、
    かつ、上記食品籠は、その上面に上記加熱槽及び上記冷却槽の各上面開口より広い面積を有する閉鎖蓋が上記係合部材に沿って昇降自在に設けられており、上記閉鎖蓋は上記食品籠が上記加熱槽内又は上記冷却槽内に沈下した状態において、上記加熱槽又は上記冷却槽の上記各上面開口を閉鎖し得るように構成されたものである間欠滅菌による食品滅菌装置。
  2. 上記加熱槽に加熱水を送るための加熱水製造タンクが設けられ、加熱水は上記加熱水製造タンクと上記加熱槽との間を循環するものであり、
    上記冷却槽に冷却水を送るための冷却水製造装置が設けられ、冷却水は上記冷却水製造装置と上記冷却槽との間を循環するものである請求項1に記載の間欠滅菌による食品滅菌装置。
  3. 少なくとも一の上記食品袋内の中心部には温度検出手段が収納されており、当該温度検出手段により上記食品袋内の食品の中心温度を計測し得るように構成されたものである請求項1又は2に記載の間欠滅菌による食品滅菌装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の間欠滅菌による食品滅菌装置を使用した食品の間欠滅菌方法であり、
    上記制御部は、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品袋が収納された上記食品籠を上記加熱槽内の水面下に浸漬し、上記加熱槽内の水を常温から60℃〜100℃まで加熱する昇温工程と、
    上記60℃〜100℃の上記加熱槽内で上記食品籠内の食品の加熱を上記タイマ手段に基づいて30分〜60分継続する滅菌工程と、
    上記滅菌工程の後、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品籠を上記設置台上に載置して上記タイマ手段に基づいて20時間〜24時間放置する芽胞発芽工程と、
    上記芽胞発芽工程の後、再び上記昇温工程及び滅菌工程を行う再昇温滅菌工程と、
    上記再昇温滅菌工程の後、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品籠を上記冷却槽内の水面下に浸漬し、上記食品の粗熱を除去する冷却工程と、
    上記冷却工程の後、上記横移動部材及び上記縦移動部材を駆動して上記食品籠を上記冷却槽から取り出す取出工程と、
    を自動的に行うことを特徴とする食品の間欠滅菌方法。
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