JP6593638B2

JP6593638B2 - 空気調和機の室外機

Info

Publication number: JP6593638B2
Application number: JP2015230205A
Authority: JP
Inventors: 正浩福原
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2015-11-26
Filing date: 2015-11-26
Publication date: 2019-10-23
Anticipated expiration: 2035-11-26
Also published as: JP2017096574A

Description

本発明は、室内機に接続される空気調和機の室外機にかかわり、特にコンジットを引き出す構造に関する。

例えば、空気調和機の室外機に通信ケーブルや電源ケーブルを接続する際に、漏電に対する安全対策として、コンジット（電線用配管）にそれら通信ケーブルや電源ケーブルを収納する場合がある。

このとき、室外機は通常では建築物の外壁を背にして設置されるので、その設置の後に室外機の背面板から後方に向けてコンジットによって通信ケーブルや電源ケーブルを引き出す場合は、その作業性が極めて悪い。

そこで従来では、例えば特許文献１に記載のように、室外機の側面板にコンジット取付体を取り付けておき、そのコンジット取付体から室外機の後方にコンジットを直線的に引き出すようにしていた。

特願２００６−０４６８３０号公報

しかしながら、特許文献１に記載のように室外機の側面板にコンジット取付体を取り付けると、室外機の正面からそのコンジット取付体が見えるので、外観が悪いという問題があった。

本発明の目的は、室外機の正面から見たときの外観が損なわれることがないようにすると共に、室外機の側面板の側からコンジット取付体を組み込むことができるようにしてその組み込みの作業性が良くなるようにした空気調和機の室外機を提供することである。

上記目的を達成するために、請求項１にかかる発明は、側面板と背面板を有する筐体と、側板と該側板に対してＬ字形状に曲折した背板とからなり前記背板にコンジット取付用の周囲が閉じた開口が形成されたコンジット取付体とを備え、前記コンジット取付体は、前記側板の外面が前記筐体の前記側面板の外面に連続するとともに前記背板の外面が前記筐体の前記背面板の外面に連続するように、前記筐体に取り付けられ、前記コンジット取付体にコンジットを取り付けた状態で、前記コンジット取付体を前記筐体に着脱可能としたことを特徴とする。

本発明によれば、コンジット取付体の側板の外面が筐体の側面板の外面に連続し、コンジット取付体の背板の外面が筐体の背面板の外面に連続するように、そのコンジット取付体が筐体に取り付けられるので、コンジット取付体の取付構造が室外機の正面から見えることはなく、室外機の外観を損なうことはない。また、室外機の側面板の側からコンジット取付体を組み込むことができるので、建築物の外壁を背にして室外機を設置した後におけるその組み込みの作業性が良くなる。

本発明の実施例の室外機の斜視図である。本実施例の室外機の背面図である。本実施例のコンジット取付体の取付分解図である。本実施例のコンジット取付体の取付斜視図である。

図１、図２に本実施例の室外機１００を示す。２００は室外機１００の筐体である。筐体２００において、２１０は吹出グリル２１１を有する前面板、２２０はメンテナンスのために前面板２１０の右側に設けられた着脱自在なサービスパネル、２３０は右側面板、２４０は背面板、２５０は左側面板、２６０は取付脚２６１が下面に設けられた底面板、２７０は天面板である。

３００は右側面板２３０に取り付けられた配管接続ユニットであり、２台以上の室内機に接続する２つ以上の配管セットが取り付けられている。４００は側面板２３０から露出する配管接続ユニット３００を覆う着脱自在の配管カバーである。５００は筐体２００の背面に取り付けられたフィルタであり、フィルタ押え５１０により保持されている。

６００はコンジット取付体であり、側板６１０とその側板６１０に対してＬ字形状に曲折された背板６２０とからなる。側板６１０は、筐体２００の右側面板２３０における配管接続ユニット３００の下部に形成された下部開口部２３１に対応した形状である。また、背板６２０は、筐体２００の背面板２４０の下部に形成された下部開口部２４１に対応した形状である。この背板６２０には、図２に示すように、１個の第１の開口６２１と、その開口６２１を囲むように配置された５個の第２の開口６２２が形成され、さらに側板６１０と反対側の端部には、図３に示すように、差込片６２３が形成されている。第１の開口６２１には、外部から室外機１００に電源を供給するための電源ケーブル用のコンジット７００が取り付けられる。また、第２の開口６２２には、室外機１００からそれぞれの室内機に接続する通信ケーブル用のコンジット８００が取り付けられる。図３、図４ではコンジット８００は２本のみを示している。

筐体２００の背面板２４０の下部開口部２４１には、左側面板２５０側の内側に受縦板２４２が配置され、さらに受縦板２４２の左側面２５０側の端部は縦方向のスリットとして形成されたガイド部２４３が設けられている。

さて、コンジット取付体６００の筐体２００への組み込みに当たっては、予め、コンジット７００に電源ケーブルを挿通し、コンジット８００に通信ケーブルを挿通しておく。そして、コンジット７００を取付スリーブ７１０によって背板６２０の開口６２１に取り付け、コンジット８００を取付スリーブ８１０によって開口６２２に取り付ける。この後、コンジット取付体６００を、側板６１０が右側面板２３０の下部開口部２３１を閉じるように、また背板６２０が背面板２４０の下部開口部２４１を閉じるように、図３に示した矢印Ａで示す方向から筐体２００の右側面板２３０の側から押し込む。この押し込みにより、背板６２０の差込片６２３が、下部開口部２６１に配置された受縦板２４２に沿ってスライドしてガイド部２４３に係合すると、コンジット取付体６００の室外機１００に対する位置決めが完了する。最後に、コンジット取付体６００の側板６１０を右側面板２３０と底面板２６０にネジＢ１によって固定すれば、組み込みが完了する。

以上により、コンジット７００，８００は背面板２４０の後方に折り曲げることなく引き出される。このとき、コンジット取付体６００の側板６１０の外面６１０ａは右側面板２３０の外面２３０ａと連続し、背板６２０の外面６２０ａは背面板２４０の外面２４０ａと連続するようになる。

この結果、室外機１００を前面板２１０の前方から見た場合に、コンジット取付体６００が目立つことはなく、外観が良好となる。また、予め室外機１００を設置した後であっても、コンジット７００，８００を室外機１００の後方に引き出す配線を行うことができるとともに、筐体１００への組み込みは、室外機１００の横から右側面板２３０に向けて押し込めばよいので、組み込みの作業性も向上する。

なお、以上ではコンジット取付体６００を右側面板２３０の下部と背面板２４０の下部に取り付けたが、左側面板２５０の背部に背面板２４０が配置される筐体であれば、左側面板２５０の下部と背面板２４０の下部に取り付けることもできる。

１００：室外機
２００：筐体、２１０：前面板、２１１：吹出グリル、２２０：サービスパネル、２３０：右側面板、２３０ａ：外面、２３１：下部開口部、２４０：背面板、２４０ａ：外面、２４１：下部開口部、２４２：受縦板、２４３：ガイド部、２５０：左側面板、２６０：底面板、２７０：天面板
３００：配管接続ユニット
４００：配管カバー
５００：フィルタ、５１０：フィルタ押え
６００：コンジット取付体、６１０：側板、６１０ａ：外面、６２０：背板、６２０ａ：外面、６２１：第１の開口、６２２：第２の開口、６２３：差込片
７００：電源ケーブル用のコンジット、７１０：取付スリーブ
８００：通信ケーブル用のコンジット、８１０：取付スリーブ
Ｂ１：ネジ

Claims

側面板と背面板を有する筐体と、側板と該側板に対してＬ字形状に曲折した背板とからなり前記背板にコンジット取付用の周囲が閉じた開口が形成されたコンジット取付体とを備え、
前記コンジット取付体は、前記側板の外面が前記筐体の前記側面板の外面に連続するとともに前記背板の外面が前記筐体の前記背面板の外面に連続するように、前記筐体に取り付けられ、
前記コンジット取付体にコンジットを取り付けた状態で、前記コンジット取付体を前記筐体に着脱可能としたことを特徴とする空気調和機の室外機。