JP6582821B2 - 光導波路素子 - Google Patents
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Description
長距離伝送のために、光変調器に入射する光の強度を高くした際には、消光比の劣化、光損失の増大、バイアス点の変動などが問題となる。特に、光入力強度が10mW以上になると、このような問題が顕著となる。
このような光導波路部に形成されたグレーティングは、光導波路内を進行する信号光を、進行方向とは逆方向に戻しリターンロスを悪化させたり、若しくは、光導波路外へ反射させることにより、信号光の消光比の劣化を引き起こすこととなる。
しかも、フォトリフラクティブ現象は、物質に光を当て続けると、次第に屈折率が変化し、散乱が時間と共に強くなるという特性を有するため、長時間にわたる光変調器の駆動に際しては、特に、消光比の劣化や光損失の増大など光変調器特性の悪化が顕著となる。
(1) 電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路とを備えた光導波路素子において、該光導波路は、該光導波路素子の外部から光が入力される入力導波路部と、該入力導波路部に入力された光を複数の分岐導波路部に分岐させるY字状の分岐部とを有し、該分岐部の上側を少なくとも覆うように、光吸収により発熱する光吸収部材が配置されたことを特徴とする。
該光吸収部材は、該出力導波路部の全体の上側、または、該出力導波路の一部の上側を更に覆うように配置されたことを特徴とする。
本発明に係る光導波路素子は、図1、図3〜図5に示すように、電気光学効果を有する基板1と、該基板1に形成された光導波路2とを備えた光導波路素子において、該光導波路2の少なくとも一部の上側を覆うように、光吸収により発熱する光吸収部材3が配置されたことを特徴とする。
光導波路素子に使用する基板1としては、LiNbO3,LiTaO5又はPLZT(ジルコン酸チタン酸鉛ランタン)などの電気光学効果を有する基板を用いることが好ましい。
基板1に形成する光導波路2は、例えば、LiNbO3基板(LN基板)上にチタン(Ti)などの高屈折率物質を熱拡散することにより形成される。また、基板1に光導波路2に沿った凹凸を形成したリッジ型光導波路も利用可能である。また、基板1は、Xカット型であってもよく、Zカット型であってもよい。
光導波路2が形成された基板は、その裏面を研磨して所定厚(例えば9μm)にし、接着剤等を介して保持基板の上に貼り付けられる。
図1のような1つのマッハツェンダー干渉計だけで構成されたシングル構造のマッハツェンダー型導波路の場合には、光の減衰が小さいことから、光の入力側と出力側とで同程度のフォトリフラクティブ効果が発生することが想定される。そのため、入力側の基板領域と出力側の基板領域の2箇所に光吸収部材3を形成してある。
また、光吸収部材3の有無によるOn/Off消光比の劣化を比較したところ、吸収部材3を設けることでOn/Off消光比の劣化が改善していることを確認した。
第2構成例では、入力側の導波路部分(入力導波路部21及び分岐部22)及びその近傍と、出力側の導波路部分(合成部24及び出力導波路部25)及びその近傍を覆うように、光導波路2に沿って延びる所定幅の光吸収部材3を配置してある。このように、光吸収部材3の配置を光導波路2の近傍部分に限定し、光吸収に寄与せずに熱を拡散させてしまう部分の面積を小さくすることで、光導波路2の温度を効率的に上昇させることができる。第2構成例では、第1構成例と同じ材料の光吸収部材3を用いたが、第1構成例よりも光導波路2の温度上昇が高くなり、フォトリフラクティブ現象の抑制効果が改善していた。
第3構成例では、第2構成例の光吸収部材3に対して、光導波路2と交わる方向の複数のスリットを光導波路2に沿って設けてある。このように、光吸収部材3の一部に、光導波路2に沿って図示したスリットのような貫通孔を設けることで、貫通孔の箇所での光吸収を抑制できるので、光強度の減衰量と発熱量とを調整しやすくなる。このような形状の光吸収部材3は、Al膜のように光吸収効率が低い材料を用いる場合よりも、Ti膜のように光吸収効率が高い材料を用いる場合に好適である。
第4構成例の光導波路素子における光導波路2は、入力導波路部21からの光を分岐部22で2つのマッハツェンダー型導波路部に分岐し、各々のマッハツェンダー型導波路部を伝播してきた光をマッハツェンダー型導波路部毎に設けた出力導波路部25から出力する構造となっている。このような構造の場合、入力側の光強度よりも出力側の光強度の方が弱く、出力側は入力側に比べてフォトリフラクティブ現象が発生しにくいので、入力側の導波路部分(入力導波路部21及び分岐部22)のみに光吸収部材3を配置している。
第5構成例では、平面光波回路(PLC)の後段に光導波路素子(LN)を接続した構造となっている。すなわち、平面光波回路(PLC)で分岐された複数の光が、光導波路素子(LN)が持つ複数の入力導波路21にそれぞれ入力され、各々の入力導波路21に接続された複数の作用導波路部23で制御電極による制御が行われた後に、その後段の各合成部24’で合成され、その後さらに合成部24で合成された後に、出力導波路部25から光導波路素子(LN)の外部に出力される構造となっている。このような構造の場合、入力側の光強度よりも出力側の光強度の方が強く、出力側は入力側に比べてフォトリフラクティブ現象が発生し易いので、出力側の導波路部分(合成部24及び出力導波路部25)のみに光吸収部材3を配置している。
図8では、基板1を筐体4に収容した様子を示してあり、(a)は側面断面図、(b)は平面断面図である。本例では、筐体4の底面部分に所定高さの台座41を設け、台座41の上に基板1を載置することで、基板1を筐体4の上面や側面だけでなく基板1の底面からも離隔させている。また、基板1における光吸収部材3の配置部分は、台座41にも接しないように台座41からはみ出させてある。このように、基板1における光吸収部材3の配置部分を筐体4の内面部分から離隔させることで、筐体4による熱の拡散を抑制し、光導波路2を効率的に温度上昇させることができる。なお、本例では、基板1と筐体4の内面部分との間隔を1〜2mm程度取っているが、筐体4に対する基板1の実装の仕方に応じて基板1と筐体4の内面部分との間隔を決めればよい。
また、上記の各構成例では、光導波路2の上側に光吸収部材3を直接重ねて形成しているが、光導波路2と光吸収部材3の間にスペーサを設けることで、光吸収効率の調整を行うようにしてもよい。すなわち、例えば、光導波路2の上に(リアクティブ)スパッタにてスペーサを形成し、その後、光吸収部材3を蒸着にて形成する。スペーサとしては、種々の材料のものを用いることができる。例えば、SiO2,SiN,Al2O3等のようにLNよりも屈折率が低い材料の膜を用いる場合には、膜が厚くなるに従って光吸収量が減少する。また例えば、TiO2,Si,Cu2O等のようにLNよりも屈折率が高い材料の膜を用いる場合には、膜の厚さによって光吸収量が変化する。つまり、スペーサの材料やその厚さに応じて光吸収効率を適宜に調整できる。
また、光導波路2を伝播する光の偏波面に応じて光吸収部材3の光吸収量による発熱量が変化する特性を利用して、光導波路2に対する入力光の偏波面を調整する偏波面調整機構を設け、偏波面調整機構により入力光の偏波面を調整することで、光吸収部材3の光吸収量による発熱量を調整してもよい。
2 光導波路
3 光吸収部材
4 筐体
21 入力導波路部
22,22’ 分岐部
23 作用導波路部
24,24’ 合成部
25 出力導波路部
41 台座
Claims (11)
- 電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路とを備えた光導波路素子において、
該光導波路は、該光導波路素子の外部から光が入力される入力導波路部と、該入力導波路部に入力された光を複数の分岐導波路部に分岐させるY字状の分岐部とを有し、
該分岐部の上側を少なくとも覆うように、光吸収により発熱する光吸収部材が配置されたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1に記載の光導波路素子において、
該光吸収部材は、該入力導波路部の全体の上側、または、該入力導波路の一部の上側を更に覆うように配置されたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1又は請求項2に記載の光導波路素子において、
該光吸収部材は、該光導波路に沿って延びる所定幅の部材であることを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光導波路素子において、
該光吸収部材の一部に、該光導波路に沿って貫通孔を設けたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光導波路素子において、
該光吸収部材は接地されていることを特徴とする導波路素子。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光導波路素子において、
該光導波路と該光吸収部材の間にスペーサを設けたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光導波路素子において、
該光導波路は、前記複数の分岐導波路部からの光を合成するY字状の合成部と、該合成部で合成された光を該光導波路素子の外部に出力する出力導波路部とを有し、
該合成部の上側を少なくとも覆うように、該光吸収部材が配置されたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項7に記載の光導波路素子において、
該光吸収部材は、該出力導波路部の全体の上側、または、該出力導波路の一部の上側を更に覆うように配置されたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の光導波路素子において、
該光吸収部材は、該光導波路に沿って複数配置され、
前記複数の光吸収部材の各々による光の吸収量は、光の伝搬方向における該光吸収部材の配置順に小さいことを特徴とする光導波路素子。 - 電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路とを備えた光導波路素子において、
該光導波路は、該光導波路素子の外部から光が入力される複数の入力導波路部と、前記複数の入力導波路部に入力された光を合成するY字状の合成部と、該合成部で合成された光を該光導波路素子の外部に出力する出力導波路部とを有し、
該合成部の上側を少なくとも覆うように、光吸収により発熱する光吸収部材が配置されたことを特徴とする光導波路素子。 - 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の光導波路素子において、
該基板を収容する筐体を備え、
該基板における該光吸収部材の配置部分を、該筐体の内面から離隔させたことを特徴とする光導波路素子。
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