JP6579577B2 - パック詰め製品、パック詰め製品を製造する方法および装置 - Google Patents

パック詰め製品、パック詰め製品を製造する方法および装置 Download PDF

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Description

本発明はパック詰め製品、パック詰め製品を製造する方法および装置に関し、特に、本体と蓋とが、それぞれの外周の一辺において連結されている容器を用いたパック詰め製品、パック詰め製品を製造する方法および装置に関するものである。
従来のパック詰め製品に用いられる容器として、たとえば、特許文献1の卵容器が提案されている。図9および図10は、特許文献1に記載された卵容器である従来の可撓性容器の構成を示す図である。
図9および図10に示すように、従来の可撓性容器は、身部分101と、蓋部分102と、これら二つの部分を連結する屈曲自在な連結部分103とからなり、合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型して一体に成型したものであり、身部分101および蓋部分102の外周かつ、連結部分103の反対側の一辺には、周縁部105が設けられている。
図9に示すように、従来の可撓性容器を封緘するには、身部分101に形成されている凹部に卵Eを入れたのち、連結部分103を軸として蓋部分102を回動させ、図10に示すように、身部分101の上に蓋部分102が折り重なった状態にする。そして、重なり合った周縁部105に粘着性テープ106を二つ折りに貼り付けて封緘する。このとき、粘着性テープ106の端部161を周縁部105より突出するように貼り付ける。
卵容器を封緘する方法として、具体的には特許文献2に示すような封緘装置を用いた方法が広く知られている。この封緘装置では、ガイドされた粘着テープが、一対の押圧ローラーによって粘着面を内側にして二つに折り畳まれる。この折り畳み動作とともに粘着テープの内側に容器の周縁部(フランジ)が配置され、この状態で押圧ローラーにより両側から挟まれる。そして、これらの押圧ローラーよりも下流に設けられたテープカッターにより、二つ折りされた粘着テープを容器の端よりも突出した位置で切断するようにしている。この際、容器の端からはみ出る粘着テープの長さは、少なくとも、粘着テープを容器から引き剥がすために摘まむことができる程度の寸法を有する必要がある。そのため、テープカッターによる切断タイミングは、この端部161の長さに対応させて設定されている。
しかして、図10で示すような容器を開封して卵Eを取り出す場合には、周縁部105から粘着性テープ106の端部161がはみ出しているので、このはみ出した端部161を摘んで引っ張ることにより、粘着性テープ106を剥離して開封することができる。
特開平10−316188号公報 特開2010−36957号公報
このような粘着性テープは、消耗品であるため、少しでも使用量を減らしたいという要望がある。しかしながら、図10で示すような容器では、開封するときに粘着性テープ106を剥離し易くするために、粘着性テープ106の端部161を周縁部105より突出するように貼り付けているので、貼り付ける粘着性テープ106の長さは、周縁部105の両端部間の距離よりも長くしなければならない。このような事情があるため、粘着性テープの使用量を減らしたいという要望に応えるべく、たとえば従来容器を封緘していた粘着性テープのはみ出し部分を短くするという単純な発想では、開封するときの粘着テープの摘まみやすさや剥離しやすさが失われてしまうこととなる。
他方で、この分野における従来広く知られている封緘装置などを用いて連続的に封緘作業を行う場合には、粘着性テープの端部が突没動作を行うテープカッターで切断されることにより形成される。このテープカッターは、押圧ローラーを通過した後の二つ折りにされた状態の粘着テープを切断するためのもので、容器の外方で粘着テープを切断するべく突出し、それ以外のときは容器に干渉しないような位置に退避するよう設定されている。このような封緘装置の構造のために、粘着テープの長さを周縁部の両端部間の距離よりもさらに短くしようという発想は今までに全くなく、この点に初めて着目したのが本発明者らである。
以上述べたように、図9および図10で示すような容器の周縁部105は、身部分101および蓋部分102の外周かつ、連結部分103の反対側の一辺の長さと同じであるため、容器一つを封緘するには、容器の外周の一辺の長さ以上の長さの粘着性テープ106を使わなければならないという課題があった。特に、卵用の容器は毎日大量に封緘されているため、膨大な量のテープが消費されている。
本発明は、上記課題を解決するもので、その目的は、封緘するために必要なテープの量を減らして省資源化を図るパック詰め製品、パック詰め製品を製造する方法および装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、請求項1に記載のパック詰め製品は、粘着テープによって封緘されたパック詰め製品であって、容器の本体上に蓋を重ね合わせた閉塞状態で外方に突出するフランジが、前記粘着テープを幅方向に折り畳んで包み込むように貼り付け可能な平板状のメインフランジ部と、このメインフランジ部に隣接して設けられたサブフランジ部とを備え、前記サブフランジ部が、前記メインフランジ部よりも突出量が小さく設定されるとともに前記粘着テープを貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した前記粘着テープの端部及び端が、当該サブフランジ部の突出側に形成された端部収容空間内に位置している。
請求項2に記載のパック詰め製品は、粘着テープによって封緘されたパック詰め製品であって、容器の本体上に蓋を重ね合わせた閉塞状態で外方に突出するフランジが、前記粘着テープを幅方向に折り畳んで包み込むように貼り付け可能な平板状のメインフランジ部と、このメインフランジ部に隣接して設けられたサブフランジ部とを備え、前記サブフランジ部が、前記メインフランジ部よりも突出量が小さく設定されるとともに粘着テープを貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した粘着テープの端部が、当該サブフランジ部の突出側に形成された端部収容空間内に位置し、前記粘着テープの端が、容器の端近傍に位置するものである。
請求項3に記載のパック詰め製品を製造する方法は、請求項1または2に記載されたパック詰め製品を製造する方法であって、粘着テープの粘着面同士を密着させて端部を作成する工程と、容器の端近傍又はメインフランジ部の一方側の端部収容空間内に前記粘着テープの端を位置させる工程と、前記メインフランジ部を包み込むように前記粘着テープを貼り付ける工程と、前記メインフランジ部の他方側で前記粘着テープを切断する工程とを備えるものである。
請求項4に記載のパック詰め製品を製造する装置は、請求項1または2に記載されたパック詰め製品を製造する装置であって、粘着テープの粘着面同士を密着させて端部を作成し、容器の端近傍又はメインフランジ部の一方側の端部収容空間内に前記粘着テープの端を位置させ、前記メインフランジ部を包み込むように前記粘着テープを貼り付ける一対の押圧ローラーと、前記メインフランジ部の他方側で前記粘着テープを切断するテープカッターとを備えるものである。
本発明に係るパック詰め製品、パック詰め製品を製造する方法および装置であれば、従来のものに比べて、封緘するために必要なテープの量を減らして省資源化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る可撓性容器の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る可撓性容器の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る可撓性容器が封緘された状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る可撓性容器が封緘された状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る可撓性容器の要部を示す拡大図である。 本発明の変形例に係る容器の要部を示す概略図である。 本発明の他の変形例に係る容器の要部を示す概略図である。 本発明のさらに他の変形例に係る容器の要部を示す概略図である。 従来の可撓性容器の構成を示す斜視図である。 従来の可撓性容器が封緘された状態を示す斜視図である。
(実施の形態<図1〜図5>)
以下、本発明の実施の形態に係る可撓性容器10として、合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型等によって一体に成型した卵用の可撓性容器10について説明する。本実施の形態にかかる可撓性容器10は、図1から図4に示すように、封緘される前は、本体1と、蓋2と、連結部3と、本体1および蓋2に設けられている係着部4および位置合わせ用の係合部(図示しない)と、フランジ5とを備え、封緘された後は、さらに粘着テープ6を備えている。換言すれば、本実施の形態にかかる可撓性容器10は、卵Eを収容可能な収容空間12を備えた包装容器10であり、本体1と、蓋2と、これら本体1と蓋2とをその一側において一体的に連結する連結部3とを主体に構成されている。そして、この可撓性容器10の連結部3と対向する側において、本体1上に蓋2を重ね合わせた閉塞状態(C)で外方に突出する平板状のフランジ5を、幅方向に二つ折りされた粘着テープ6により連結し、可撓性容器10を封緘するものである。
図1は、封緘される前の可撓性容器10の斜視図であり、図2は、封緘される前の可撓性容器10の平面図である。また、図3は、封緘された後の可撓性容器10の斜視図であり、図4は、封緘された後の可撓性容器10の平面図である。さらに、図5は、図4の要部を拡大したものである。
はじめに、本体1について説明する。本体1は、外周が略四角形に形成されており、卵Eを収容するための卵収容座11が設けられた可撓性容器10の本体部分である。卵収容座11は卵Eの形状に沿った構造をしており、本体1には、卵収容座11が10箇所設けられている。卵Eは長軸を鉛直にした状態で、本体1に設けられた卵収容座11に収容される。図1および図2は、本体1に設けられている10箇所の卵収容座11に10個の卵Eが収容されている状態の可撓性容器10を示している。具体的には、本体1の長手方向Xに沿って卵収容座11が5つずつ形成されており、本体1の幅方向Yに沿って卵収容座11が2つずつ形成されている。隣接する卵収容座11の間には、隔壁13が形成されている。
次に、蓋2について説明する。蓋2は、本体1と同様に外周が略四角形に形成されており、図3に示すように、本体1の外周部分と蓋2の外周部分とが重ねられることで可撓性容器10が閉じられる、可撓性容器10の蓋部分である。本実施の形態にかかる蓋2は、上面にラベルを貼り付けるための平坦な面が形成されている、いわゆる「フラットパック」と呼ばれる可撓性容器10である。なお、蓋は上面にラベルを貼り付けるための平坦な面が形成されているものに限られず、本体に設けられている卵収容座のような卵の形状に沿った構造が形成されていてもよい。
蓋2は、図1に示す開成状態(O)と図3に示す閉塞状態(C)との間で、可撓性容器10の長手方向Xに沿って設けられた連結部3を中心に回転動作可能に構成されている。しかして可撓性容器10は、蓋2が閉塞状態(C)に保持された状態で蓋2と本体1とにまたがって粘着テープ6が貼られることにより、可撓性容器10の内部の収容空間12がほぼ密閉された状態となる。
次に、連結部3について説明する。連結部3は、本体1と蓋2のそれぞれの外周の一辺において、本体1と蓋2とを連結している。連結部3は、蓋2が連結部3を軸として回動するような屈曲性を備えた蝶番構造に形成されている。また、本実施の形態では、合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型等によって、本体1と蓋2と連結部3を一体に成型しているが、たとえば、別々に成型された本体と蓋とが、それぞれの外周の一辺において、ヒートシーラーなどによって熱融着された部分を連結部としてもよいし、連結部が、ミシン目によって切り離し可能な構造であってもよい。さらに、本体と蓋とを連結する粘着テープや両面テープ等であってもよい。
次に、フランジ5について説明する。図1および図2に示すように、本実施の形態では、蓋2の外周かつ、連結部3の反対側の一辺に設けられている蓋側フランジ5aと、本体1の外周かつ、連結部3の反対側の一辺に設けられている本体側フランジ5bが存在する。本実施形態では、蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bの大きさおよび形状を同一のものとしており、互いに重ね合わせることができるように構成している。以下、単に「フランジ5」と呼ぶ場合には、蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとの両方を示す。
フランジ5は、図1から図5に示すように、粘着テープ6を貼り付け可能なメインフランジ部51と、このメインフランジ部51に隣接して設けられた複数のサブフランジ部52とを備えている。
メインフランジ部51は、図1から図5に示すように、本体1または蓋2の一辺側における中央部分(長手方向X中央部)に設けられたものであり、外側に突出して設けられている。メインフランジ部51は、平面視ほぼ四角形状で、細長い帯状のものである。詳述すれば、メインフランジ部51は、本体1または蓋2の一辺(長手方向Xに沿った辺)とほぼ平行をなす突出端縁53と、この突出端縁53に連続して滑らかに湾曲するコーナー部55と、このコーナー部55と連続する側縁54とを備えている。
サブフランジ部52は、図1から図5に示すように、本体1または蓋2の一辺側における両端部分(長手方向X両端部)に設けられたものであり、それぞれ外側に突出して設けられている。各サブフランジ部52は、平面視ほぼ四角形状で、メインフランジ部51よりも細長い帯状のものである。詳述すれば、サブフランジ部52は、メインフランジ部51よりも突出量が小さく設定されており、粘着テープ6を貼り付けられないものである。サブフランジ部52の前方(突出方向側)には、折り畳まれて粘着面同士が密着した粘着テープ6の端部61を収容可能な端部収容空間50が形成されている。端部収容空間50は、サブフランジ部52の突出側に形成されているもので、平面視ほぼ四角形状をなしている。サブフランジ部52は、本体1または蓋2の一辺(長手方向Xに沿った辺)とほぼ平行をなす突出端縁56と、この突出端縁56に連続して滑らかに湾曲するコーナー部58とを備えている。コーナー部58は、可撓性容器10の幅方向Yに沿った縁(容器10の端10a)に連続している。サブフランジ部52の一部、具体的には、サブフランジ部52の突出端縁56は、メインフランジ部51の突出端縁53と平行に形成されている。サブフランジ部52の突出端縁56は、滑らかに湾曲するコーナー部59を介してメインフランジ部51の側縁54と連続している。側縁54は、メインフランジ部51の突出端縁53およびサブフランジ部52の突出端縁56と直交する方向、換言すれば、可撓性容器10の長手方向Xに直交する方向に延びるように形成されている。
蓋側フランジ5aの両端部(より具体的には、メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L1は、蓋側フランジ5aが設けられている外周の一辺の長さL2より短く形成されており、本体側フランジ5bの両端部(より具体的には、メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L3は、蓋側フランジ5aの両端部間の距離L1と同じに形成されており、蓋2と本体1とを重ねたときに、蓋側フランジ5aの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)と本体側フランジ5bの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)とが重なるように、それぞれのフランジ5が形成されている。
このように、それぞれのフランジ5の両端部(メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L1、L3を、フランジ5が設けられている外周の一辺の長さL2よりも短く形成することで、図3および図4に示すように、可撓性容器10一つを封緘するために必要な粘着テープ6の量を、図9および図10に示す従来の可撓性容器一つを封緘するために必要な粘着性テープ106の量に比べて減らすことができる。
本実施の形態では、蓋側フランジ5aおよび本体側フランジ5bは、本体1および蓋2の外周の一辺に沿ってまっすぐに延びる帯状に形成されているが、これに限られず、たとえば、一部に切欠が設けられていてもよいし、波形に形状が変化していてもよい。
次に、係着部4について説明する。本実施の形態では、蓋側フランジ5aの端部周縁に設けられている蓋側係着部4aと、蓋2と本体1とを重ねたときに、蓋側係着部4aと係着する位置に設けられている本体側係着部4bが存在する。換言すれば、本体1および蓋2が、閉塞状態(C)を保持するために係わり合わせることが可能な係着部4を備えている。以下、単に「係着部4」と呼ぶ場合には、蓋側係着部4aと本体側係着部4bとの両方を示す。本実施形態では、サブフランジ部52のコーナー部58近傍に係着部4が形成されている。
蓋側係着部4aは、図1に示すように、可撓性容器10が開いている状態のときに凸構造となるように蓋2に形成されている。また、本体側係着部4bは、蓋側係着部4aに対応する位置で、蓋側係着部4aと係着することができる凹構造となるように本体1に形成されている。
係着部4は、本体1と蓋2とを封緘する力を補うためのものであり、本実施の形態では、蓋2側に2箇所、本体1側に2箇所設けられている。このようにフランジ5の端部周縁に係着部4を設けることで、フランジ5に貼り付けられている粘着テープ6が可撓性容器10を封緘する力を補うことができる。係着部4が設けられる位置は、図1および図2に示す位置に限られず、たとえば、本体および蓋のそれぞれの外周において、連結部およびフランジが設けられていない側に係着部を設けてもよいし、外周の内側である卵収容座の縁部分等に設けてもよい。
また、係着部は、2箇所より多く設けてもよく、数を増やすことで粘着テープが封緘する力をより補うことができる。さらに、蓋側係着部と本体側係着部とを単なる凹凸構造でなく、たとえば、くさび型の凹凸が噛み合う構造にすれば、さらに封緘する力を強く補うことができる。
なお、係着部は粘着テープが可撓性容器を封緘する力を補うことができればよいので、両面テープなどで封緘する力を補うようにしても良い。この場合は、蓋および本体に凹凸構造などを設ける必要がなく、蓋および本体のそれぞれに対して両面テープなどの封緘する力を補う部材が張り付く部分が、蓋側係着部および本体側係着部となる。
次に、図示しない位置合わせ用の係合部について説明する。本実施の形態では、フランジ5に粘着テープ6を貼り付ける際に本体1と蓋2との位置ずれを防止するための係合部を、本体1および蓋2に備えている。係合部の具体的な一例としては、本体1に設けられた係合突起と、蓋2に設けられ閉塞状態(C)において係合突起と係わり合う係合凹部とを備えたものが挙げられる。この係合部の存在により、同じ大きさおよび形状をなす蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとのずれを抑制して重ね合わせることができる。なお、係合突起が蓋に設けられて、係合凹部が本体に設けられるものであってもよいし、その形状や配置場所についてはどのようなものであってもよい。
以上説明したような可撓性容器10を粘着テープ6で封緘する容器の封緘構造8について、説明する。この実施形態の容器の封緘構造8は、上述した可撓性容器10を粘着テープ6で連結して封緘するものであって、粘着テープ6が、メインフランジ部51の突出端縁53を包み込むように取り付けられ、粘着テープ6の端部61が、折り畳まれて粘着面同士が密着した状態で端部収容空間50に位置している。以下、可撓性容器10の長手方向Xの距離L2よりも短い粘着テープ6を用いて可撓性容器10を封緘した場合について述べる。
次に、粘着テープ6について説明する。粘着テープ6は、図3および図4に示すように、重なり合った蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとを、それぞれのフランジ5に沿って包み込むように封緘するための封緘用テープである。本実施の形態において、粘着テープ6で可撓性容器10を封緘する場合は、本体1に形成されている卵収容座11に卵Eを入れたのち、連結部3を軸として蓋2を回動させ、図3および図4に示すように、本体1の上に蓋2が折り重なった状態にする。そして、粘着テープ6は、封緘装置によって、一対の押圧ローラーで二つ折りにされながら、重なり合った蓋側フランジ5aおよび本体側フランジ5bに沿って包み込むように封緘する。封緘が完了すると、粘着テープ6はカットされる。カットされた粘着テープ6の長さは、本実施の形態では、フランジ5が設けられている本体1および蓋2の外周の一辺よりも短くなる。
また、粘着テープ6は、粘着面が谷折りに接着された谷折部(前述した端部61に相当する)を有する。谷折部は粘着面同士が強固に接着されるため、蓋側フランジ5aおよび本体側フランジ5bの両端部(より具体的には、サブフランジ部52の近傍)における封緘する力を補うことができる。さらに、谷折部が可撓性容器10の端10aからはみ出さない長さにすることで、谷折部が他の可撓性容器等に接触して剥離されるという危険性を低くすることもできる。
以上説明したように、本実施形態にかかる可撓性容器10は、本体1上に蓋2を重ね合わせた閉塞状態(C)で外方に突出する平板状のフランジ5を、幅方向に二つ折りされた粘着テープ6により連結可能な本体1および蓋2を備えたものであって、フランジ5が、粘着テープ6を貼り付け可能なメインフランジ部51と、このメインフランジ部51に隣接して設けられたサブフランジ部52とを備え、サブフランジ部52が、メインフランジ部51よりも突出量が小さく設定されるとともに粘着テープ6を貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した粘着テープ6の端部61を収容可能な端部収容空間50が、当該サブフランジ部52の突出側に形成されているので、従来よりも短い粘着テープ6で封緘することも可能となる。
可撓性容器10の長手方向Xの寸法よりも短い粘着テープ6を用いて封緘すれば、従来のものに比べて封緘するために必要な粘着テープ6の量を減らして省資源化を図ることができる。特に、卵Eを包装するための可撓性容器10は毎日大量に封緘されている事情があるため、膨大な量の粘着テープ6が消費されている。それとともに、封緘装置に設置してあるテープドラムの交換作業も頻繁に行われる。そのため、上述したように粘着テープ6の必要量が減少すれば、消費される粘着テープ6が少なくてすみ、可撓性容器10一つあたりの封緘に必要な粘着テープ6のコストが抑えられるだけでなく、煩わしいテープドラムの交換作業の回数も抑えることができる。
また、可撓性容器10の長手方向Xの寸法よりも短い粘着テープ6を用いて、粘着テープ6の端62が可撓性容器10の幅内に収まるように封緘すれば、持ち運びや陳列の際に谷折部が邪魔にならず、全体の美観も良好なものとすることができる。なお、本実施形態にかかる可撓性容器に対して、当該可撓性容器の長手方向Xの一辺よりも長い粘着テープを用いて封緘してもよいのはもちろんである。
さらに、サブフランジ部52は、その突出量がメインフランジ部51の突出量よりも小さく設定されているため、サブフランジ部52およびその突出端縁56は、粘着テープ6で留められていない。しかしながら、本実施形態のものは、可撓性容器10の剛性とメインフランジ部51へのテープ貼付とが相俟って、蓋側のサブフランジ部52と本体側のサブフランジ部52とが面同士で重なり合う。そのため、サブフランジ部52においても、外気との遮断性をある程度は確保することができる。
また、サブフランジ部52の突出端縁56が、メインフランジ部51の突出端縁53と平行に形成されているので、端部収容空間50として、粘着テープ6の端部61を摘まむための指を配することができるのに適した大きさ/形状の空間が形成される。特に、サブフランジ部52の突出端縁56が直線状をなすものであるため、このフランジ5を備えた可撓性容器10を封緘装置にセットする際にサブフランジ部52が邪魔になることなく、粘着テープ6を貼り付けたい部分であるメインフランジ部51のみに粘着テープ6を貼り付けることが容易となる。
特に、本実施形態では、端部収容空間50が平面視ほぼ長方形状をなすものであるため、幅方向に2つに折り畳んで平面視ほぼ長方形状をなす粘着テープ6の端部61を端部収容空間50内に綺麗に配置することができる。さらに、メインフランジ部51の突出端側のコーナー部55と、基端側のコーナー部59とが、滑らかな湾曲形状となっているため、端部61を摘まむための指を端部収容空間50に配したときに、フランジ5の角で指などを傷付けるおそれもない。
さらに、本実施形態においては、本体1および蓋2が、閉塞状態(C)を保持するために係わり合わせることが可能な係着部4を備えているので、係着部4において本体1と蓋2とが係わり合い、可撓性容器10を傾けた場合にサブフランジ部52やコーナー部58から卵Eが落ちてしまうことを抑制できる。
また、上述した可撓性容器10を粘着テープ6で連結して封緘する容器の封緘構造8において、粘着テープ6が、メインフランジ部51の突出端縁53を包み込むように取り付けられ、粘着テープ6の端部61が、折り畳まれて粘着面同士が密着した状態で端部収容空間50に位置する。そのため、端部収容空間50に指を入れて粘着テープ6の端部61を摘まみ、可撓性容器10から粘着テープ6を引き剥がす、という一連の動作を容易に行うことができる。
本実施形態で説明したものは、本体1と蓋2とが、それぞれの外周の一辺において連結部3で連結されている可撓性容器10であって、蓋2の外周かつ、連結部3の反対側の一辺に設けられている蓋側フランジ5aと、本体1の外周かつ、連結部3の反対側の一辺に設けられている本体側フランジ5bとを備え、蓋側フランジ5aの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L1および本体側フランジ5bの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L3は、それぞれのフランジ5が設けられている外周の一辺の長さL2より短い、可撓性容器10である。
そのため、従来の可撓性容器に比べて、封緘するために必要なテープの量を減らして省資源化を図ることができる。
また、本実施形態のものは、重なり合った蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとを包み込むように封緘する粘着テープ6をさらに備え、粘着テープ6は、粘着面が谷折りに接着された谷折部を有する。
そのため、重なり合った蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとを粘着テープ6で包み込むように谷折りに封緘することで、フランジ5の端部で粘着テープ6の粘着面同士が接着される谷折部が形成される。そうすると、谷折部がフランジ5の端部(サブフランジ部52周辺)における封緘する力を補うので、封緘するために必要な粘着テープ6の量を減らしても強固な封緘が行える。
さらに、本実施形態の可撓性容器10は、蓋側フランジ5aの端部周縁(サブフランジ部52の近傍)に設けられている蓋側係着部4aと、蓋2と本体1とを重ねたときに、蓋側係着部4aと係着する位置に設けられている本体側係着部4bとをさらに備える、可撓性容器10である。
「係着」とは、蓋2の少なくとも一部が本体1に対して直接的、または間接的に接触することにより関係させ、蓋2と本体1との相対的な位置関係が一定に保たれている状態を意味する。したがって、蓋側係着部4aと本体側係着部4bとを係着させると、蓋2と本体1とが閉じられた状態となる。
そのため、フランジ5の端部周縁(サブフランジ部52の近傍)では、係着部4が封緘する力を補うので、封緘するために必要なテープの量を減らしても強固な封緘が行える。
また、本実施の形態では、本体1が有する複数の卵収容座11のうち、本体側フランジ5bの端に存在する卵収容座11の隔壁13から可撓性容器10の端10aまでの距離L5と、本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)から可撓性容器10の端10aまでの距離L4とが同じになるように、蓋側フランジ5aおよび本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)の位置が決められている。
なお、「卵収容座11の隔壁13から容器10の端10aまでの距離L5と、本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)から容器10の端10aまでの距離L4とが同じ」とは、上記の作用効果が生じる程度に、それぞれの距離L4、L5が同じであることを意味し、それぞれの距離L4、L5が完全に一致しなくてもよい。また、距離L5よりも距離L4を短くするほど、容器10の端10aの部分の変形を抑えることができる。
卵収容座11の隔壁13(卵収容座11一つ分内側に位置する隔壁13)から可撓性容器10の端10aまでの距離L5に対応させて距離L4の長さを設定しているので、蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとが重なった部分を粘着テープ6で封緘したときに、連結部3と粘着テープ6とが協働して可撓性容器10の端10aの部分の変形を押さえるように作用する。そうすると、可撓性容器10の端10aが大きく開くことがなくなり、たとえば、消費者が小売店のラックから可撓性容器10を取り出すときに振ってしまうような、可撓性容器10からこぼれ落ちる方向への加速度が卵Eに加わる状況であっても、卵Eが卵収容座11からこぼれ落ちることがなくなる。本実施形態は、距離L4が距離L5に対応させてあるので、粘着テープ6を貼り付けた際に谷折部の基端側が卵収容座11の1個分の大きさだけ内側に位置することとなる。そのため、粘着テープ6の端62を容器10の外方に延出させる必要なく十分な長さ寸法を有した摘まみ部分を作ることができる。
(変形例1<図6>)
次に、本発明の変形例にかかる容器について図6を用いて説明する。以下、上述した実施形態と異なる部分のみを説明し、実施形態と同一またはこれに準ずる部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例の容器10は、本体(図示しない)上に蓋2を重ね合わせた閉塞状態(C)で外方に突出する平板状のフランジ5を、幅方向に二つ折りされた粘着テープ6により連結可能な本体および蓋2を備えた容器10であって、フランジ5が、粘着テープ6を貼り付け可能なメインフランジ部51と、このメインフランジ部51に隣接して設けられたサブフランジ部52とを備え、サブフランジ部52が、メインフランジ部51よりも突出量が小さく設定されるとともに粘着テープ6を貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した粘着テープ6の端部61を収容可能な端部収容空間50が、当該サブフランジ部52の突出側に形成されているものであって、サブフランジ部52および端部収容空間50が単一である点が上述した実施形態と異なる。
換言すれば、上述した実施の形態では、蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bのそれぞれの両端部が、容器10の端10aから距離L4だけ離れた位置に形成されているが、本変形例では、蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bのそれぞれの片側の端部のみ容器10の端10aから距離L4だけ離れた位置に形成し、反対側の端部は容器10の端10aと同じ位置にしている。この場合、本体側フランジ5bの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L6は、上述した実施形態におけるL3+L4に対応する長さとなり、蓋側フランジ5aの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)間の距離L6も、上述した実施形態におけるL1+L4に対応する長さとなる。このときも、蓋2と本体1とを重ねたときに、蓋側フランジ5aの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)と本体側フランジ5bの両端部(メインフランジ部51の両側縁54)とが重なるように形成されている。
また、図6では係着部を図示していないが、図6で示したように、フランジ5の片側の端部(換言すれば、メインフランジ部51の一側縁54)が容器10の端10aと同じ位置に形成されている場合は係着部を形成せずに、反対側の端部周縁にのみ係着部を形成するようにしてもよい。
本変形例に係る容器10を粘着テープ6で封緘する際には、たとえば、図6の二点鎖線で示したようにフランジ5に粘着テープ6を貼り付けることができる。図6では、端部収容空間50に位置する側の粘着テープ6の端部61は、指で摘まむことができる程度に谷折部がメインフランジ部51の外方に延出しているが、他方側の端部61は、容器10の端10aとほぼ同一の線上に沿って切断されている。なお、他方側の端部61も、指で摘まむことができる程度に谷折部がメインフランジ部51の外方に延出するものであってもよいのはもちろんである。
本変形例にかかる容器10によれば、上述した実施形態と同一またはこれに準ずる効果が得られる。さらに、このように一方側のみにサブフランジ部52および端部収容空間50が形成された容器10であれば、従来よく知られている封緘装置(たとえば、特許文献2で示されているような封緘装置)を利用して、封緘作業を行うことができる。
具体的には、図6に示す容器10を封緘装置の一対の押圧ローラーの上流側に配置する。そして、サブフランジ部52および端部収容空間50が形成されている側から他方の側まで、メインフランジ部51が押圧ローラー間を通過するように移動させる。メインフランジ部51の他方の側縁54まで粘着テープ6が貼り付けられた段階で、換言すれば、容器10の端10aまで粘着テープ6が貼り付けられた段階で、押圧ローラーの下流側に設けられたテープカッターの刃物を空気圧やロータリーソレノイドなどのアクチュエータで作動させる。このようにして、容器10の端10aのギリギリの位置で二つ折りにされた粘着テープ6を切断できるようにしている。
しかして、本変形例に示したような容器10と、封緘装置とを用いて、内部に卵Eを収容した状態で粘着テープ6により封緘されたパック詰め製品を製造することができる。
上述した容器10を用いてパック詰め製品を製造する方法は、粘着テープ6の粘着面同士を密着させる端部作成工程と、メインフランジ部51の突出端縁53を包み込むように粘着テープ6を貼り付ける粘着工程と、容器10の端10a近傍の位置で粘着テープ6を切断する切断工程とを備えている。ここで、「容器10の端10a近傍」とは、容器10の端10aと同じ位置、または容器10の端10aより少しだけずれた位置を意味し、具体的には、容器10の端10aより外側に延出する部分が、指で摘まむことができない程度に短いものとなるような位置を想定している。
各工程を実現可能な封緘装置としては、例えば、上述した特許文献2に記載の封緘装置の基本構成(一対の押圧ローラー、テープカッターなど)を備え、さらに、粘着テープ6を切断する切断位置を制御する制御手段を備えたものが挙げられる。
制御手段は、容器10の端10a近傍の位置で粘着テープ6を切断するように設定可能なものである。制御手段の具体的な一態様としては、容器10の上流側端部を検知して、この上流側端部から所定距離分だけ粘着テープ6を送り出した後、一旦送り出しを停止するものが挙げられる。その段階で、端10a近傍に位置するテープカッターを用いて粘着テープ6を切断すれば、メインフランジ部51の一方側の端部収容空間50内に端部61が位置するとともに、メインフランジ部51の他方側は容器10の端10aとほぼ同じ位置に端62が位置するように封緘されたパック詰め製品を製造することができる。なお、制御手段として、例えば、容器10の下流側端部を検知して刃物を作動させるなど、容器10の上流側端部以外の部分を検知するものであってもよい。
以上に述べたように、サブフランジ部52および端部収容空間50は、複数設けられるものに限られず、単一であってもよい。なお、サブフランジ部および端部収容空間がそれぞれ複数設けられる場合には、各々が同一の大きさ、形状のものであってもよいし、互いに異なる大きさ、形状のものであってもよい。
(変形例2<図7>)
次に、本発明の他の変形例にかかる容器10について図7を用いて説明する。以下、上述した実施形態と異なる部分のみを説明し、実施形態と同一またはこれに準ずる部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例の容器10は、本体(図示しない)上に蓋2を重ね合わせた閉塞状態(C)で外方に突出する平板状のフランジ5を、幅方向に二つ折りされた粘着テープ6により連結可能な本体および蓋2を備えた容器10であって、フランジ5が、粘着テープ6を貼り付け可能なメインフランジ部51と、このメインフランジ部51に隣接して設けられたサブフランジ部52とを備え、サブフランジ部52が、メインフランジ部51よりも突出量が小さく設定されるとともに粘着テープ6を貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した粘着テープ6の端部61を収容可能な端部収容空間50が、当該サブフランジ部52の突出側に形成されているものであって、サブフランジ部52および端部収容空間50の大きさおよび形状が上述した実施形態と異なる。
具体的には、本変形例の容器10は、本体が有する複数の卵収容座11のうち、本体側フランジ5bの端に存在する卵収容座11の中心から容器10の端10aまでの距離L8と、蓋側フランジ5aの端部および本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)から容器10の端10aまでの距離L7とが同じになるように、蓋側フランジ5aおよび本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)の位置が決められている。
このように、卵収容座11の中心から容器10の端10aまでの距離L8と、本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)から容器10の端10aまでの距離L7とを同じにするか、または距離L8よりも距離L7を短くすることで、蓋側フランジ5aと本体側フランジ5bとが重なった部分を粘着テープ6で封緘したときに、連結部3と粘着テープ6とが協働して容器10の端10aの部分の変形を押さえるように作用する。そうすると、比較的厚み寸法の小さいプラスチック製シートを用いて、外力に対して変形しやすい容器10を作成した場合であっても、容器10の端10aが大きく開くことがなくなり、たとえば、消費者が小売店のラックから容器10を取り出すときに振ってしまうような、容器10からこぼれ落ちる方向への加速度が卵Eに加わる状況であっても、卵Eが卵収容座11からこぼれ落ちることがなくなる。
なお、「卵収容座11の中心から容器10の端10aまでの距離L8と、本体側フランジ5bの端部(メインフランジ部51の側縁54)から容器10の端10aまでの距離L7とが同じ」とは、上記の作用効果が生じる程度に、それぞれの距離L7、L8が同じであることを意味し、それぞれの距離L7、L8が完全に一致しなくてもよい。また、距離L8よりも距離L7を短くするほど、容器10の端10aの部分の変形を抑えることができる。
本変形例にかかる容器10によれば、上述した実施形態と同一またはこれに準ずる効果が得られる。さらに、このように比較的メインフランジ部51が大きく形成された容器10であれば、比較的薄い素材で作られていても、内容物を収容空間内にしっかりと保持することができる。
以上述べたように、本発明のメインフランジ部、サブフランジ部および端部収容空間の大きさおよび形状は、図示したものに限られず種々変更可能である。具体的には、比較的厚みのあるシート素材を用いて容器を成形する場合には、容器が比較的剛性を持ち、本体や蓋が変形しにくい。そのため、メインフランジ部の長さ寸法を小さくするとともに、サブフランジ部の長さ寸法および端部収容空間の平面積を大きく設定することができる。このようなものであれば、メインフランジ部の長さ寸法に応じて貼り付けられる粘着テープの長さを調整できるので、粘着テープを短くすれば、より一層、一つの容器に必要な粘着テープのコストを抑えることができる。一方、比較的厚みの小さいシート素材を用いて容器を成形する場合には、メインフランジ部の長さ寸法を長くするとともに、サブフランジ部の長さ寸法および端部収容空間の平面積を小さく設定すればよい。このようなものであれば、本体や蓋の変形によって内容物である卵が容器の外部に出てしまうことを抑制しつつ、必要となる粘着テープの長さの設計の自由度を上げることができる。
(変形例3<図8>)
次に、本発明のさらに他の変形例にかかる容器10について図8を用いて説明する。以下、上述した実施形態と異なる部分のみを説明し、実施形態と同一またはこれに準ずる部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例の容器10は、本体(図示しない)上に蓋2を重ね合わせた閉塞状態(C)で外方に突出する平板状のフランジ5を、幅方向に二つ折りされた粘着テープ6により連結可能な本体および蓋2を備えた容器10であって、フランジ5が、粘着テープ6を貼り付け可能なメインフランジ部51と、このメインフランジ部51に隣接して設けられたサブフランジ部52とを備え、サブフランジ部52が、メインフランジ部51よりも突出量が小さく設定されるとともに粘着テープ6を貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した粘着テープ6の端部61を収容可能な端部収容空間50が、当該サブフランジ部52の突出側に形成されているものであって、粘着テープ6の長さが上述した実施形態と異なる。なお、容器10については、上述した実施形態の容器10に準じたものである。
本変形例にかかる容器10を粘着テープ6で封緘する容器の封緘構造8について、説明する。この実施形態の容器の封緘構造8は、上述した容器10を粘着テープ6で連結して封緘するものであって、粘着テープ6が、メインフランジ部51の突出端縁53を包み込むように取り付けられ、粘着テープ6の端部61が、折り畳まれて粘着面同士が密着した状態で端部収容空間50に位置しているとともに、粘着テープ6の端62(最外端)は、端部収容空間50の外側に位置している。すなわち、容器10の長手方向Xの距離L2(一辺の直線状の長さ)よりも長い粘着テープ6を用いて容器10を封緘するものであって、粘着テープ6の端62が容器10の端10aからはみ出している。
このようなものであっても、粘着テープ6の使用量を従来よりも少なくすることができる。すなわち、従来のものは、容器10の端10aからはみ出した部分に剥離するための摘まみ部分を形成していたため、はみ出す量に一定以上の長さが必要となっていた。しかしながら、本変形例のようなものであれば、端部収容空間50に摘まみ部分が形成されているため、容器10の端10aからのはみ出し量を最低限に抑えることができる。そのため、従来のものに比べて、摘まみやすさ(剥離しやすさ)を残したまま粘着テープ6の使用量の減少を達成できるという点で画期的なものである。
しかして、本変形例に示したような容器10と、変形例1で説明した封緘装置とを用いて、内部に卵Eを収容した状態で粘着テープ6により封緘されたパック詰め製品を製造することができる。
上述した容器10を用いてパック詰め製品を製造する方法は、粘着テープ6の粘着面同士を密着させる端部作成工程と、メインフランジ部51の突出端縁53を包み込むように粘着テープ6を貼り付ける粘着工程と、容器10の端10a近傍の位置で粘着テープ6を切断する切断工程とを備えている。本変形例では、端部収容空間50がメインフランジ部51の両側に形成されているため、端部作成工程が粘着工程の前後で2回実施される。
各工程を実現可能な封緘装置としては、変形例1で説明したように、従来の封緘装置の基本構成に加えて、粘着テープ6を切断する切断位置を制御する制御手段を備えたものが挙げられる。
制御手段は、容器10の端10a近傍の位置で粘着テープ6を切断するように設定可能なものである。制御手段の具体的な一態様としては、容器10の上流側端部を検知して、この上流側端部から所定距離(上流側端部から下流側端部までの距離)分だけ粘着テープ6を送り出した後、一旦送り出しを停止するものが挙げられる。その段階で、端10a近傍に位置するテープカッターを用いて粘着テープ6を切断すれば、メインフランジ部51の一方側の端部収容空間50内に一方の端部61が位置するとともに、メインフランジ部51の他方側の端部収容空間50内に他方の端部61が位置し、かつ、容器10の端10aとほぼ同じ位置に端62が位置するように封緘されたパック詰め製品を製造することができる。なお、一方(封緘装置で先に封緘される側)の端部61の端62は、必ずしも容器10の端10aよりはみ出す必要はなく、この端62が端部収容空間50内に位置していてもよい。
以上説明したように、容器に貼り付けられる粘着テープの長さは、図示したものに限られずどのようなものであってもよい。メインフランジ部の両側縁からはみ出る谷折部の長さについても、両側で同じ長さであってもよいし、互いに異なる長さであってもよい。また、粘着テープの端部の形状についても、長方形状に限らず、たとえば台形状など、種々変更可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限られない。
本発明の容器は、可撓性容器に限られない。また容器の素材も、合成樹脂製のものの他、紙製のものやその他種々変更可能である。
また、本実施の形態では、本体に10箇所の卵収容座が形成されている10個詰めの卵用の略四角形の可撓性容器について説明を行ったが、これに限られず、たとえば卵用の可撓性容器であれば、4個詰めや6個詰め、8個詰めなどにも適用することができるし、卵以外の食品や、食品以外のものを収容する可撓性容器にも適用することができる。
なお、本実施の形態において、封緘する力を補う構成が示されているが、これらがなくとも、従来の可撓性容器に比べて、封緘するために必要なテープの量を減らして省資源化を図るという本発明の目的を達成することができる。また、封緘する力を補う構成を加えることで、より確実に可撓性容器を封緘することができるという効果を奏する。すなわち、容器が剛性を有するものであれば、係着部を必ずしも備える必要はない。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、容器を封緘するために必要なテープの量を減らせるため、特に大量の容器を封緘する場合の省資源化およびコストダウンに有効に利用される。
10…容器
1…本体
2…蓋
(C)…閉塞状態
4…係着部
5…フランジ
51…メインフランジ部
52…サブフランジ部
53…(メインフランジ部の)突出端縁
56…(サブフランジ部の)突出端縁
50…端部収容空間
6…粘着テープ
61…(粘着テープの)端部
8…(容器の)封緘構造

Claims (4)

  1. 粘着テープによって封緘されたパック詰め製品であって、
    容器の本体上に蓋を重ね合わせた閉塞状態で外方に突出するフランジが、前記粘着テープを幅方向に折り畳んで包み込むように貼り付け可能な平板状のメインフランジ部と、このメインフランジ部に隣接して設けられたサブフランジ部とを備え、
    前記サブフランジ部が、前記メインフランジ部よりも突出量が小さく設定されるとともに前記粘着テープを貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した前記粘着テープの端部及び端が、当該サブフランジ部の突出側に形成された端部収容空間内に位置する、パック詰め製品。
  2. 粘着テープによって封緘されたパック詰め製品であって、
    容器の本体上に蓋を重ね合わせた閉塞状態で外方に突出するフランジが、前記粘着テープを幅方向に折り畳んで包み込むように貼り付け可能な平板状のメインフランジ部と、このメインフランジ部に隣接して設けられたサブフランジ部とを備え、
    前記サブフランジ部が、前記メインフランジ部よりも突出量が小さく設定されるとともに前記粘着テープを貼り付けられないものであり、折り畳まれて粘着面同士が密着した前記粘着テープの端部が、当該サブフランジ部の突出側に形成された端部収容空間内に位置し、
    前記粘着テープの端が、容器の端近傍に位置する、パック詰め製品。
  3. 請求項1または2に記載のパック詰め製品を製造する方法であって、
    粘着テープの粘着面同士を密着させて端部を作成する工程と、
    容器の端近傍又はメインフランジ部の一方側の端部収容空間内に前記粘着テープの端を位置させる工程と、
    前記メインフランジ部を包み込むように前記粘着テープを貼り付ける工程と、
    前記メインフランジ部の他方側で前記粘着テープを切断する工程とを備える、パック詰め製品を製造する方法。
  4. 請求項1または2に記載のパック詰め製品を製造する装置であって、
    粘着テープの粘着面同士を密着させて端部を作成し、容器の端近傍又はメインフランジ部の一方側の端部収容空間内に前記粘着テープの端を位置させ、前記メインフランジ部を包み込むように前記粘着テープを貼り付ける一対の押圧ローラーと、
    前記メインフランジ部の他方側で前記粘着テープを切断するテープカッターとを備える、パック詰め製品を製造する装置。
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