JP6579566B1 - サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 - Google Patents
サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6579566B1 JP6579566B1 JP2019517449A JP2019517449A JP6579566B1 JP 6579566 B1 JP6579566 B1 JP 6579566B1 JP 2019517449 A JP2019517449 A JP 2019517449A JP 2019517449 A JP2019517449 A JP 2019517449A JP 6579566 B1 JP6579566 B1 JP 6579566B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container body
- wave
- pool
- surfing
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 220
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims abstract description 48
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 33
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 claims description 13
- 238000004804 winding Methods 0.000 abstract description 23
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000005381 potential energy Methods 0.000 description 11
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 10
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 10
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 9
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 4
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 4
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 230000005764 inhibitory process Effects 0.000 description 2
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 229910001200 Ferrotitanium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- JTJMJGYZQZDUJJ-UHFFFAOYSA-N phencyclidine Chemical compound C1CCCCN1C1(C=2C=CC=CC=2)CCCCC1 JTJMJGYZQZDUJJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000033764 rhythmic process Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 1
- 238000012876 topography Methods 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B69/00—Training appliances or apparatus for special sports
- A63B69/0093—Training appliances or apparatus for special sports for surfing, i.e. without a sail; for skate or snow boarding
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63C—SKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
- A63C19/00—Design or layout of playing courts, rinks, bowling greens or areas for water-skiing; Covers therefor
- A63C19/10—Ice-skating or roller-skating rinks; Slopes or trails for skiing, ski-jumping or tobogganing
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63G—MERRY-GO-ROUNDS; SWINGS; ROCKING-HORSES; CHUTES; SWITCHBACKS; SIMILAR DEVICES FOR PUBLIC AMUSEMENT
- A63G31/00—Amusement arrangements
- A63G31/007—Amusement arrangements involving water
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H4/00—Swimming or splash baths or pools
- E04H4/0006—Devices for producing waves in swimming pools
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H4/00—Swimming or splash baths or pools
- E04H4/14—Parts, details or accessories not otherwise provided for
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Architecture (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Abstract
Description
このようなサーフィンに適した波が形成される海岸は自然条件が揃った箇所に限られており、世界中の何処でもサーフィンを楽しむということはできない。
従来技術において、プールに人工波を造波する造波装置としては、以下のような種々の方式のものが知られている。
まず、フラップ式の造波装置で形成される波は、プールの水をその場で大きく上下させるいわゆる上下動の波であり、孤立して進行していく進行波ではない。そのため、サーフィンに適したような崩壊域から崩壊直前域の波頭が連なるようないわゆるチューブ状の巻き波を形成することはできないものである。そのため幾ら装置の規模を大きくして動力を大型化させてもサーフィンに適した巻き波を形成できない。もっとも、フラップ式の造波装置で大きな波を起こす場合は、フラップを大きくし、水深を深くする必要があるが、プール断面の水量を動かすために動力過大となってしまい機構も複雑化するという問題も発生する。
しかし、従来技術におけるキャリー式の造波装置は、水搬送器をプール喫水線下に沈めた状態から駆動装置で勢いよくケーブル等で引いて水搬送器をプール内で水平に移動させるものであり、水搬送器には当初から水が入っており、水を捉えた状態では相当重く、初速を大きく得るためには、駆動装置のモーターが大型で高価なものになってしまい、造波できるサーフィン波を大きくすることに課題があった。
また、押し出す水の水量は進行波として打ち出される量のみであるため、容器体の運動エネルギーのほとんどが進行波の運動エネルギーに変換することができ、水面上を進行する波以外の水中や後方や側方にある水に対して無駄に与えられるエネルギーを抑えることができ、エネルギー効率が高いものとなる。
例えば、容器体として底板のみを備えた構成があり得る。
この場合、底板が、進行方向の前方側が低く後方側が高くなっている斜面底となっている。縦断面が三角形をなしており、尖った先端が前方であり、この先端からプールの喫水線下に突入してゆく。あたかも斧のように水中に突入して、斧状の斜面底の上に一時的に水を捉えることができるものとなっている。斜面底の斜度が大きいものであれば、水が上滑りして容器体の後方からすべて漏れてしまうことがなくなり、一時的に捉える水の量が増えやすくなる。
また、プール内走行軌道においてレーン仕切り壁が立設されたものであれば、プール内走行軌道において側方への乱流はほとんど発生せず、乱れが小さい品質の良い孤立した進行波を形成することができる。
背面板があれば、容器体の底面を水が上滑りして容器体の後方に到達しても背面板があるため水が後方から漏れることが少なくなる。なお、背面板がある構成においても底面は斜面底である構成とすれば、背面板に対する水の衝突量が減少し、容器体が自由落下で得た運動エネルギーがスムーズに水の運動エネルギーに変換されやすくなる。
側面板があれば、容器体の底面の上に乗り上げた水が容器体の側方から漏れることがなくなる。
また、容器体の側面に側面板が立設されたものであれば、側方の水面と立設された側面板の境界面において乱流はほとんど発生せず、乱れが小さい品質の良い孤立した進行波を形成することができる。
なお、容器体に側面板がある構成の場合、上記したプール内のレーン仕切り壁は省略することができる。もちろん、容器体に側面板がある構成でもプール内のレーン仕切り壁を設ける構成でも良い。
錘により容器体の重量を調整すれば、移動路の斜面軌道上にある容器体が持っている位置エネルギー、そして容器体が移動路の斜面軌道を落下して位置エネルギーが変換されて得られる運動エネルギーの大きさを調整することができ、水に与えられる運動エネルギーも調整することができ、打ち出される波の強さや高さなどを調整することができる。
一つのタイプは、容器体が複数個であり、遊技エリアに対して各々の容器体の前面を対向させるよう容器体を幅方向に一列に並べて支持したものである。このタイプであっても複数個の容器体が一列に並んで同期して前方に移動すれば、一つの大きな進行波を形成することができる。また、容器体同士の接合面には隙間がなければ乱流が生じることが抑えられ、乱れが小さい品質の良い孤立した進行波を形成することができる。
また、プールの喫水線下の終端方向においては、進行方向に徐々にその角度が小さくなる部分に続き、進行方向に徐々にその角度が大きくなる部分を含むものであることも好ましい。容器体は水に突入してプールの水を捉えた後は、急速に減速した方が内部の水が勢いよく前方に打ち出されて孤立波を形成しやすくなる。移動路が進行方向に徐々にその角度が小さくなる部分に続き、進行方向に徐々にその角度が大きくなる部分を含むものがあれば、容器体に減速が掛かりやすくなり、内部の水のみが勢いよく前方に打ち出されて孤立波が形成しやすくなる。
上記したように容器体を移動路の斜面に沿って斜面落下するものであるが、容器体の底面と斜面との間に摩擦抵抗が生じ得る。斜面の斜度、斜面の素材、容器体の底面状態、容器体の重量などにより、摩擦抵抗が与える影響は変わり得るが、移動路をレール式移動路として軌道に沿うよう設けられたレール機構を設け、容器体の底面には車輪を設け、レール機構と容器体の間に介在させて容器体が走行できる構成も好ましい。なお、容器体がプールの水に突入する際には衝撃が加わるため、車輪がレールから脱輪しないようなレール構造が好ましい。
繰出牽引装置は、容器体の一部に取り付けた接続線と、接続線を引き揚げ、容器体をプールの喫水線上の位置に引き戻す駆動力を備えたものである。この駆動力は容器体の引き戻しの移動に用いるものであるから、容器体が落下して水に突入する速度よりも小さな速度で巻き取るもので良く、過度に大型のモーターなどでなくともよい。
本発明のサーフィン練習設備は、プールに上記した本発明のサーフィン波用造波装置を設置し、さらにプールの底面に工夫を加え、容器体が移動する移動範囲から続く平坦部と、その平坦部に続いて遊技エリアの開始位置付近に上り勾配のスロープ部を設けたものとする。そして当該スロープ部の配置において、容器体が移動する移動方向に対して角度を付けたものとする。
物理的に、平坦部から立ち上がるスロープ部を設けることにより深さが浅くなる分速度が遅くなる。スロープを通過して行く間、波の前後方向の速度差が蓄積してゆき、波の背面側が前面側に覆いかぶさるようにいわゆるチューブ状の巻き波が形成されていき、ついには波頭が前方に向けて崩壊してゆく。ここで、スロープ部が、容器体に対向するよう頂点を有する略三角形状であれば、三角形の頂点に対応する位置から速度が遅くなり始め、三角形の辺に向けて順に速度が遅れてゆくような波となり、一つの進行波において、最も早く崩壊域が生じるのが当該頂点に相当する箇所であり、その崩壊域から連続するように横方向に次々と崩壊してゆき、崩壊域と崩壊直前域の波頭が連なるようなサーフィンに適したチューブ状の巻き波が造波される。
容器体の移動路の移動は斜面上の自由落下運動を主とすることができ、容器体がプールの喫水線下まで斜面上を斜めに落下することにより、その位置エネルギーが運動エネルギーに変換されてゆき、プールの水に突入するには十分な運動エネルギーであれば、プールの水に突入した後、一時的に容器体の中に捉えた水塊を捉えたまま前方に勢いよく打ち出すエネルギーが供給できる。
まず、本発明のサーフィン用造波装置による造波の原理を説明し、次に、実施例として具体的な装置構成の例を挙げる。
なお、比較上、図6から図9に従来のフラップ式の造波装置や、ピストン式の造波装置、タンクチャンバー式の造波装置による造波の例を挙げた。
第1のバリエーションの容器体110aは、図5(a)に示す底板(斜面底)と側面板で形成された容器体110aである。
図1は、第1のバリエーションの容器体110aを用いた場合における造波の原理を簡単に説明する図である。造波の原理の説明に係る部分を取り出しておりその他の部分については図示や説明を省略している。
図1は斜視図となっているが、図中左側から時系列に(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の5段階の容器体110の動きとサーフィン用の孤立波の打ち出しの様子が示されている。
なお、図1の図中手前側はプール200の競技エリアに続いているが図示を省略している。
図1は、容器体110aが移動路120の斜面121上を滑り落ちてプール200の水201に突入する様子が示されている。
図1(1)の状態は、容器体110aが移動路120上のうちプール200の水201の喫水線上の位置にある状態である。この状態ではまだプール200の水201に突入していない。この図1(1)の状態において、斜面121に沿って落下しつつあり、重力により移動方向に斜面を加速しながら自由落下している。なお、容器体110aと斜面の接触構造や、カタパルトや弾性体を利用する運動エネルギーの補助の構成例については後述する。ここでは説明を簡単にするため、斜面121に沿って容器体110aが自重により滑り落ちているものとする。
図2において(a)は水中での様子が分かりやすいように縦断面で示している。(b)は上面から見た様子の図となっている。それぞれの図において、右側が容器体110aの初期状態、中央が容器体110aの加速中の状態、左側が容器体110の停止直後の状態を示している。図2(1)は、容器体110aが移動路120上のうちプール200の水201の喫水線上の位置にある状態を示しており、(a)は縦断面、(b)は上面から見た図となっている。図1(1)の状態とは容器体110aの高さが異なっているが、プール200の水201に突入する前の状態としては共通している。
なお、容器体110aは、この例では、前方が開放され、底部と側面板を備えた箱状となっており、内部空間の一部に水を捉えることができる容器となっている。なお、この例では、容器体110aの中には斜面底が設けられており、内部の水がその斜面底を駆け上がるようになり、一時的に容器体110aの内部にプール200の水201が、プールの喫水線よりも上方に保持されやすくなっている。なお、この斜面底の有無、斜面底の角度は限定されない。
図2(2)は、容器体110aの一部が、移動路120上のうちプール200の水201の喫水線下を走行している状態を示しており、(a)は縦断面、(b)は上面から見た図となっている。この図では容器体110aが略水平に走行しているが、実際には滑り台のように移動路120の斜面121が進行方向に徐々に角度が小さく変わってゆくので必ずしも水平状態に限定されない。
図2(2)に示すように、容器体110aの一部がプール200の水201の喫水線下にある状態で走行するため、プール200の水201が容器体110aの内部に捉えられ、この例では斜面底となっているので、自然とプール200の水201が斜面底を駆け上がり、図2(2)のように水201が喫水線上に持ち上げられたまま走行している。
容器体110aに斜面底がある場合、水が斜面底を駆け上がるため、図1(3)から図1(4)への遷移期間が存在するが、この容器体110aと容器体110aの中の水201が一体になって走行している状態は、容器体110aの走行の仕方により様々であるが、この期間は極めて短い場合もあり得る。
次に、図1(5)の状態は、容器体110aが移動路120上で減速する一方、プール200の水201は速度が減速されないため、容器体110aから前方にサーフィン用の進行波202として打ち出される様子を示している。
容器体110aから前方に打ち出された水の運動エネルギーはそのまま孤立した進行波202として伝搬してゆく。
図2(3)は、容器体110aが移動路120上で減速し、容器体110aの水201が前方にサーフィン用の進行波202として打ち出される様子を示しており、(a)は縦断面、(b)は上面から見た図となっている。
容器体110の内部に捉えられた水201は、図2(2)で得ている運動エネルギーにより速度を維持するが、容器体110aが減速または停止するため、容器体110aの内部に捉えられた水201のみが前方に運動を続け、孤立進行波202として打ち出される。
なお、本発明の造波装置では、押し出す水の水量はほぼすべて孤立進行波として打ち出される水量となるため、容器体110aの位置エネルギーのほとんどが進行波に対する運動エネルギーに変換することができ、水面上を進行する波以外の水中や後方や側方にある水に対して無駄に与えられるエネルギーを抑えることができ、エネルギー効率が高いものとなることが分かる。
ここでは、第2のバリエーションの容器体110bを用いた場合における造波の原理を簡単に説明する。
第2のバリエーションの容器体110bは、図5(b)に示す底板(斜面底)のみで形成された容器体110bである。図5(b)の容器体は、図5(a)の容器体110aと比べると、側面板がない点が異なっている。縦断面が略三角形となっており、斧のように先端が尖って後端に向けて高くなる形状となっている。
図3は、第2のバリエーションの容器体110bを用いた場合における造波の原理を簡単に説明する図である。造波の原理の説明に係る部分を取り出しておりその他の部分については図示や説明を省略している。
図3は斜視図となっているが、図中左側から時系列に(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の5段階の容器体110bの動きとサーフィン用の孤立波の打ち出しの様子が示されている。なお、図3の図中手前側はプール200の競技エリアに続いているが図示を省略している。
図1との違いは、プール内走行軌道を仕切るレーン仕切り壁124が設けられている点である。レーン仕切り壁124は、プール内走行軌道を走行する容器体110bの側方に配設され、走行する容器体110bの斜面底に乗り上げた水201が側方へ逃げないように囲むものである。図1に示した容器体110aでは側面板が設けられていたので容器体110aのみでもその中に水を捉えることができるものであったが、図3に示す容器体110bでは側面板がなくシンプルな形状であるが、プール内走行軌道を仕切るレーン仕切り壁124が側方に位置していることにより、容器体110bとレーン仕切り壁124によって水を捉えることができる構造となっている。
図3は、容器体110bが移動路120の斜面121上を滑り落ちてプール200の水に突入する様子が示されている。
図3(1)の状態は、容器体110が移動路120上のうちプール200の水201の喫水線上の位置にある状態である。この図3(1)の状態において、斜面121に沿って落下しつつあり、重力により移動方向に斜面を加速しながら自由落下している。
図4において(a)は水中での様子が分かりやすいように縦断面で示している。(b)は上面から見た様子の図となっている。それぞれの図において、右側が容器体110bの初期状態、中央が容器体110bの加速中の状態、左側が容器体110bの停止直後の状態を示している。
図4(1)は、容器体110が移動路120上のうちプール200の水201の喫水線上の位置にある状態を示しており、(a)は縦断面、(b)は上面から見た図となっている。図3(1)の状態とは容器体110の高さが異なっているが、プール200の水201に突入する前の状態としては共通している。
ここでは、図3に示すように、レーン仕切り壁124がプール内走行軌道を仕切るように設けられており、走行する容器体110bの側方を囲み、走行する容器体110bの斜面底に乗り上げた水201が側方へ逃げないように効率よく捉えるものとなっている。なお、レーン仕切り壁124の高さは限定されないが、容器体110bよりも高い方が好ましい。
ここでは、図3に示すように、走行する容器体110bの側方をレーン仕切り壁124が囲んでいるため、プールの水201が効率よく斜面底を駆け上がる。
図4(2)は、容器体110の一部が、移動路120上のうちプール200の水201の喫水線下を走行している状態を示しており、(a)は縦断面、(b)は上面から見た図となっている。
図4(2)に示すように、容器体110の一部がプール200の水201の喫水線下にある状態で走行するため、プール200の水201が容器体110の内部に捉えられ、この例では斜面底となっているので、自然とプール200の水201が斜面底を駆け上がり、図2(2)のように水201が喫水線上に持ち上げられたまま走行している。
ここでは、図3に示すように、レーン仕切り壁124がプール内走行軌道を仕切るように設けられているので、走行する容器体110bの側方を囲み、走行する容器体110bの斜面底に乗り上げた水201が側方へ逃げず、効率よく前方に向けた運動エネルギーに転換される。
ここでは、図3に示すように、レーン仕切り壁124がプール内走行軌道を仕切るように設けられているので、容器体110bから前方に集中してサーフィン用の進行波202として打ち出され、側方へ逃げず、効率よく前方に向けた運動エネルギーに転換される。
容器体110bから前方に打ち出された水の運動エネルギーはそのまま孤立した進行波202として伝搬してゆく。
図4(3)は、容器体110が移動路120上で減速し、容器体110の水201が前方にサーフィン用の進行波202として打ち出される様子を示しており、(a)は縦断面、(b)は上面から見た図となっている。
容器体110の内部に捉えられた水201は、図2(2)で得ている運動エネルギーにより速度を維持するが、容器体110が減速または停止するため、容器体110の内部に捉えられた水201のみが前方に運動を続け、孤立進行波202として打ち出される。
図5は、容器体110の様々なバリエーションの一例を示す図である。
図5(a)は、第1のバリエーションの容器体110aを示しており、底板(斜面底)と側面板で形成された容器体110aとなっている。造波の原理は既に説明した通りである。
図5(b)は、第2のバリエーションの容器体110bを示しており、底板(斜面底)のみで形成された容器体110bとなっている。造波の原理は既に説明した通りであり、レーン仕切り壁124との組み合わせにより造波する。
図5(c)は、第3のバリエーションの容器体110cを示しており、底板(斜面底)と背面板で形成された容器体110cとなっている。造波の原理は第2のバリエーションの容器体110bの造波の原理と同様であり、レーン仕切り壁124との組み合わせにより造波するものであるが、ここでは、背面板があるので、斜面底を乗り越えて後方に抜け出ようとする水201をせき止め、背面板により前方に維持するものである。つまり水201は、斜面底、背面板、レーン仕切り壁124で囲んで効率よく前方に打ち出すものである。
図5(d)は、第4のバリエーションの容器体110dを示しており、底板と側面板と背面板で形成された容器体110dとなっている。造波の原理は第1のバリエーションの容器体110aの造波の原理と同様であり、側面板があるのでレーン仕切り壁124は特に必要としない。もっとも、レーン仕切り壁124には走行レーンの仕切りという役割もあるので、この第4のバリエーションの容器体110dにおいてもレーン仕切り壁124を組み合わせても良く、排除されない。
なお、これらのバリエーションにおいて、素材は限定されないが、水中に突入しても耐えられる構造強度を備える必要があり、また、水よりも大きな比重が必要であるため、金属製のものが好ましい。一部に樹脂素材などがあっても良い。また、内部の一部を中空にすることもできる。内部の一部を中空にすることにより、その空間に錘を入れて全体の重量を調整することも可能である。また、背面などに錘を取り付ける取り付け部材を設けておくことも可能である。背面であれば錘の取り換えなども容易となる。
また、夜間などに遊戯が行われる際、周囲に十分な光量の照明が確保されている必要はあるが、容器体110の一部に蛍光塗料やライトを取り付けておいて、容器体が落下するタイミングが遊戯者に視認しやすくすることも可能である。
以下、比較上、従来技術の造波装置の造波原理を見る。
まず、従来技術におけるフラップ式造波装置は、図6に示すように、プール水中に設置されたフラップの往復運動によりプールの水全体に振動が伝搬するものであることが分かる。プールの水全体に運動エネルギーが分散する上、上下に振動する振動波であるため、孤立した進行波とはならない。
ここで、本発明のサーフィン用造波装置100において、容器体110の前方移動距離がある程度長い方が前方に放出される水が孤立した進行波となりやすいが、その移動距離は、容器体110で捉える水の量や遊技エリアの広さなどに応じて設計すれば良い。
乱流の影響は無視することができず、進行波を乱して形を崩してしまう大きな要因となり得る。図10は水中を移動する移動体の背面に発生する乱流による造波の阻害を簡単に説明する図である。図10に示すように、水中を高速に移動する物体でその対向面積が大きい板体のようなものであれば、その前面の水面が盛り上がり圧力が増す一方、その背面の水面は瞬間的に水面が下がって窪みができ圧力が下がる。板体の前後の圧力差により板体が前進するのを阻害する力が働く。また、この後方の窪みに対して前方の盛り上がりの水面や周りの水面から水が流れ込もうとする。その流れ込んだ水は板体の背面に回り込む。板体はこの背面に回り込んだ水も引き剥がしながら前進しなければならないが、その際にも前進に対する一種の抵抗となる。このように、対向面積が大きな板体のような物体が水中を高速移動する際には大きなエネルギーを必要とする。
また、サーフィンに適した波は波頭が揃いつつも次々と横方向に略均等に遅れてゆくような連続性が必要であるところ、乱流はそのリズムを乱してしまう。そのため乱流が発生すると崩壊域から崩壊直前域の波頭が連なるようないわゆるチューブ状の巻き波の形成を阻害してしまう。
以上の理由から乱流の発生を抑制する必要がある。
以下、本発明のサーフィン用造波装置の実施例について説明する。
図11は、実施例1にかかる本発明のサーフィン用造波装置の基本構成を示す図である。なお、この図11の例は、移動路120はレールなどが設けられていない平面となっている例である。なお、図11の図中左側はプール200の競技エリアに続いているが図示を省略している。
図11(a)は全体構造を簡単に側面から示した図となっており、基本構造を分かりやすく示しており、実際の装置で求められる付属構造物については図示を省略している。容器体110を移動路120の斜面軌道にそって落下させるための付属構造物、補強用の壁面や柱構造物などはここでは内部構造が分かりやすいように図示を省略している。
容器体110としては、図5に示す第1〜第4のバリエーションのいずれの容器体110を用いても良いが、ここでは代表的に第1のバリエーションの容器体110aを用いて説明する。
容器体110は移動路120の斜面軌道121を落下してプールの水201に突入するため、十分に運動エネルギーを得るために必要な重量、機械的構造強度が必要となる。
図12(a)は、容器体110aが複数個(n個)であるケースである。遊技エリアに対して各々の容器体110−1〜110−nの前面を対向させるように幅方向に一列に並べて支持した状態となっている。それぞれの幅はw1〜wnである。この配置において容器体110−1〜110−nを一列に並べたまま一斉に前方に押し出せば、打ち出された波の幅Wは下記となる。
W=w1+w2+・・・+wn
このWが遊技エリアに到達すべき波の幅W0となるよう設計すれば良い。
図13は、容器体110aが4個並列化された構成例において、合成波の孤立進行波202が形成される様子を示す図である。なお、図13の図中手前側はプール200の競技エリアに続いているが図示を省略している。
図1と同様の流れで4つの容器体110aが同時並行に走行し、ほぼ同時に容器体110から孤立進行波202が前方に打ち出され、それが合成波として1つの大きな孤立進行波202となる。
移動路120は、容器体110を移動させる斜面を含む移動路であって、プールの喫水線上の位置から容器体110の少なくとも一部がプール200の水201の喫水線下に沈む位置まで斜面上を移動する斜面軌道121、および、容器体の少なくとも一部がプール200の水201の喫水線下に沈んだまま走行するプール内走行軌道123を含む移動路となっている。この例では、喫水線上に始端となる上面122も備えた構造となっている。
また、この例では、移動路120は、容器体110や繰出牽引装置130など全体を支える支持構造物も兼用している。移動路120の幅や長さは、容器体110aの幅や容器体110aの移動長がカバーできるよう適宜設計して決めれば良い。
斜面軌道121の斜度については特に限定されないが、あまりに小さな角度では容器体110aの加速に時間が掛かりすぎる場合がある。また、あまりに大きな角度では容器体110aの加速が大きくなりすぎ、プールの水に突入する際の衝撃が過剰になる場合もあり得る。そのため、容器体110aの重量、容器体110aに要求される加速度、斜面軌道と容器体110aとの摩擦係数などを考慮して斜度を設計すればよい。例えば、15度から35度の間の角度などが考えられるが、限定されない。
なお、この図11の例は、移動路120はレールなどが設けられていない平面となっている例である。この場合、容器体110aが移動路120の平面を滑落するため、容器体110aの摩擦や重量に耐え得る構造が必要となる。移動路120は、重量の大きな容器体110aが加速して走行するため、必要とされる機械的構造強度が得られるように設計する必要がある。
なお、移動路120において、容器体110が移動する移動範囲全体の側面にわたって立設した側壁を設けることも可能である。図11やその他の図では内部の構造が良く分かるように側壁の図示を省略している。
基本構成は、容器体110aに対して特段の外力を与えず、容器体110aの持つ位置エネルギーのみで容器体110aが加速されて運動エネルギーを得てゆく構成である。つまり、容器体110aの移動路120の移動が斜面上の自由落下運動である。この場合、上面122に容器体110aが載置された状態では落下が始まりにくいため、後述する繰出牽引装置130により斜面軌道121の所定位置まで引き上げておき、接続線131を繰り出すことにより、容器体110aが移動路120の斜面上を自由落下運動してゆく。
繰出牽引装置130は、軌道に沿って走行してプール200に突入した容器体110を再び移動路120に沿って元通りに引き上げる装置である。
ここでは、繰出牽引装置130は、容器体110aの一部に取り付けた接続線131と、動力装置132を備えた構成となっており、容器体110aの走行時には接続線131を繰り出して容器体110aの走行を可能とし、容器体110aの回収時には動力装置132により接続線131を引き揚げ、容器体110aをプールの喫水線上の位置にまで引き戻すものである。
図11は、本発明のサーフィン用造波装置100aによるサーフィン用波の造波の流れが示されている。なお、図11の図中左側はプール200の競技エリアに続いているが図示を省略している。
図11(a)は、容器体110が斜面軌道121の上部にある状態を示している。この状態で繰出牽引装置130の接続線131により容器体110が支持されているものとする。
図11(a)の状態から、繰出牽引装置130の接続線131が繰り出されると、容器体110が斜面軌道121に沿って自由落下運動を始める。移動路120は平面となっており、摩擦抵抗を受けるが容器体110aが斜面軌道121に沿って自由落下運動を始める。
この後、図2(3)に示すように、孤立進行波202が打ち出される。
なお、容器体110の走行速度が急速に小さくなると、相対的な速度差により容器体110の内部の水201が孤立進行波202として打ち出されやすくなる。
そこで、オプションとして、移動路120のプール内走行軌道123上において、進行方向に徐々にその角度が大きくなる部分(立ち上がる部分)またはストッパーを含むものとすることができる。
図15は、移動路120のプール内走行軌道123上においてストッパー125を設けた構成である。図15に示すように、容器体110はプール内走行軌道上にあるストッパー125により強制的に停止され、容器体110内部の水が孤立進行波202として前方に打ち出されやすくなっている。
なお、容器体110はプール200内に浸入すれば水の抵抗により減速するのでストッパー125は必須の構成ではない。また、ストッパー125で容器体110を強制停止させる構成の場合、停止時に容器体110に衝撃が加わる点も検討しなければならない。
図16(a)は、繰出牽引装置130の動力装置132が稼働し、接続線131を引き戻し、その結果、接続線131が取り付けられた容器体110が引き上げられてゆく。
図16(a)の状態は、プール内走行軌道123を逆に引き戻された状態である。
図16(b)の状態は、斜面軌道121を逆に引き戻された状態である。
図16(b)の状態になれば、図14(a)の状態に戻る。
このように、図14および図16により、本発明のサーフィン用造波装置100によるサーフィン用の造波の1ストロークが終了する。その後、この図14と図16のストロークを繰り返してサーフィン用波の造波を繰り返すことができる。
図17は、移動路120と容器体110aとの接触面にレールを敷設した構成例である。
図17(a)に示すように、移動路120aは、レール式移動路となっており、軌道に沿うよう設けられたレール機構126を備えたものとなっている。
容器体110としては、図5に示す第1〜第4のバリエーションのいずれの容器体110を用いても良いが、ここでは代表的に第1のバリエーションの容器体110aを用いて説明する。
レール機構126の敷設箇所は容器体110aが走行する範囲であれば良い。斜面軌道121、プール内走行軌道123であれば良く、さらに上面122に至るまで敷設しても良い。図17(a)ではレール機構126の一部を取り出して示した図となっている。
レール機構126の素材は限定されないが、重量物である容器体110aが移動するため、鋼鉄やチタン鋼などの金属製のレールが好ましい。
図17(b)に示すように、容器体110aはレール機構126の上に載置された状態で斜面軌道121を滑って落下する仕組みとなっている。容器体110aと移動路の接触面積がレール機構126との接触面だけとなり、摩擦係数が小さくなり、容器体110が斜面軌道121で加速しやすくなり、比較的に装置規模を抑制することができる。
図18は、移動路と容器体との間に車輪を介在させて容器体に対する摩擦を低減せしめる構成を説明する図である。
図18(a)の例は、車輪が容器体側に組み込まれている構成例を示す図である。図18(b)の例は、車輪が移動路側に組み込まれている構成例を示す図である。
容器体としては、図5に示す第1〜第4のバリエーションのいずれの容器体110を用いても良いが、ここでは代表的に第1のバリエーションの容器体110aに対して車輪115を取り付けた例を説明する。
図18(a)に示すように、容器体110eの下部には車輪115が組み込まれたものとなっている。容器体110eの一部にシャフトが取り付けられ、そのシャフトに車輪が回転自在に取り付けられている。シャフト、車輪115の数は限定されないが、重量物である容器体110eの重さやバランスなどを考慮して決めればよい。この例では4列の車輪115が設けられた例となっている。
車輪115が回動することにより、容器体110eが移動路120を走行するための抵抗が小さくなる。そのため容器体110eが斜面軌道121で加速しやすくなり、比較的に装置規模を抑制することができる。
この車輪走行による移動路120上での抵抗を考慮して、容器体110e、移動路120などの装置設計をすることにより、プール200の水への突入速度、孤立進行波202の形成などが想定通りのものが得られるようにすれば良い。
図18(b)に示すように、容器体110aの下部には車輪は設けられていないが、移動路側に車輪125が組み込まれたものとなっている。この例では実施例2において説明したレール機構126cが設けられ、そのレール機構126c内にシャフトが取り付けられ、そのシャフトに車輪125が回転自在に取り付けられている例となっている。シャフト、車輪125の付設範囲は限定されないが、容器体110が走行する上で加速が必要な斜面軌道121の全部または一部にわたる範囲でも良い。この例ではレール機構126cの一部しか図示しておらず、4列の車輪125が示されているが、斜面軌道121に沿って前後に設けられていても良い。
斜面軌道121内の車輪125が回動することにより、その上を通過する容器体110が移動路120cのレール機構126cを滑らかに走行するため、抵抗が小さくなる。そのため容器体110が斜面軌道121で加速しやすくなり、比較的に装置規模を抑制することができる。
上記のサーフィン用造波装置により孤立した進行波が形成され、プールの遊技エリアに到達するが、その波において波頭の崩壊域から崩壊直前域が出現して波の断面があたかもチューブ状になる巻き波が形成されやすいよう、プールの底に工夫を加える。
図19に示すように、プール200の底面は、平坦部210とスロープ部220と台状部230を備えたものとなっている。なお、プール200の中央には遊技エリア240がある。
つまり、スロープ部220は容器体110が移動する移動方向に対して角度が付けられている。図19の例では、スロープ部220は略三角形状になっている。このようにスロープ部220の配置に角度が付けられていることにより、進行波が進行してくると最短でスロープ部220のエリアに到達した波はその水深が浅くなり始め、先にスロープ部220を通過してゆく。その隣接する波が次いでスロープ部220に掛かり始め、さらにその隣接する波が次いでスロープ部220に掛かり始める。このように進行波の水深変化が一方から他方へ徐々に起こることとなる。
チューブ状の巻き波が形成されやすくなる理由は以下のように説明できる。
物理的に、水の深さが深いほど波の速度が速く、浅いほど波の速度が遅くなることが知られている。そのため、平坦部210から立ち上がるスロープ部220を設けることにより深さが浅くなってゆく分速度が遅くなってゆく。スロープ部220を通過して行く間、波の前後方向の速度差が蓄積してゆき、波の背面側が前面側に覆いかぶさるようにいわゆるチューブ状の巻き波が形成されていき、ついには波頭が前方に向けて崩壊してゆく。
110 容器体
111 仕切り板
112 車輪
120 移動路
121 斜面軌道
122 上面
123 プール内走行軌道
124 レーン仕切り壁
125 ストッパー
126 レール機構
127 車輪
130 繰出牽引装置
131 接続線
132 動力装置
200 プール
201 水
210 平坦部
220 スロープ部
230 台状部
240 遊技エリア
Claims (15)
- プールの遊技エリアにサーフィン用の波を造る造波装置であって、
前方が開放され、少なくとも底板を備えた容器体と、
前記容器体を移動させる斜面を含む移動路であって、前記プールの喫水線上の位置から前記容器体の少なくとも一部が前記プールの喫水線下に沈む位置まで前記斜面上を移動する斜面軌道、および、前記容器体の少なくとも一部が前記プールの喫水線下に沈んだまま走行するプール内走行軌道を含む移動路を備え、
前記容器体の前面が前記遊技エリアに対向した状態で、前記容器体を前記移動路の前記斜面軌道および前記プール内走行軌道を走行させ、前記容器体で捉えた水を前方にある前記遊技エリアに向けて放出せしめるサーフィン用造波装置。 - 前記容器体の前記移動路の移動が前記斜面上の自由落下運動であることを特徴とする請求項1に記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体が前記底板のみを備え、前記底板が、進行方向の前方側が低く後方側が高くなっている斜面底となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体が前記底板と背面板を備えたものとなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体が側面板を備えたものである請求項3または4に記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体の一部に着脱可能な錘を備え、前記容器体に搭載する前記錘の重量を調整することを可能とした請求項3から5のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 前記プール内走行軌道において、前記プール内走行軌道を走行する前記容器体の側方に立設したレーン仕切り壁を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体の前記移動路の移動が前記斜面上の自由落下運動に加え、カタパルトによる加速運動、または、前記プールの喫水線上の位置に設けた弾性体から受ける加速運動が合わさったものであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体が複数個であり、前記遊技エリアに対して各々の前記容器体の前面を対向させるよう、前記容器体を幅方向に一列に並べて支持したものであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体が単数であり、その幅が前方に送り出すべき波の幅に相当するものであり、前記容器体の内部において、前面に直交するよう立設した一又は複数の仕切り板を備えたものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 前記容器体の一部に取り付けた接続線と、
前記容器体の走行時には前記接続線を繰り出して前記容器体の走行を可能とし、前記容器体の回収時には前記接続線を引き揚げ、前記容器体を前記プールの喫水線上の位置に引き戻す繰出牽引装置を備えたものである請求項1から10のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。 - 前記移動路がレール式移動路であり、前記軌道に沿うよう設けられたレール機構を備えたものである請求項1から11のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 前記移動路と前記容器体の間に介在して前記容器体を走行させる車輪を備えたものである請求項1から11のいずれかに記載のサーフィン用造波装置。
- 請求項1から13のいずれか1項に記載のサーフィン用造波装置と、プールを備え、前記プールの底面が、前記容器体が移動する移動範囲から続く平坦部と、前記平坦部に続いて前記遊技エリアの開始位置付近に設けられた上り勾配のスロープ部を備え、前記スロープ部が、前記容器体が移動する移動方向に対して角度をなして形成されたものであることを特徴とするサーフィン練習設備。
- 前記スロープ部が、前記容器体に対向するよう頂点を有する略三角形状であることを特徴とする請求項14に記載のサーフィン練習設備。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2018/042669 WO2020105090A1 (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6579566B1 true JP6579566B1 (ja) | 2019-09-25 |
JPWO2020105090A1 JPWO2020105090A1 (ja) | 2021-02-15 |
Family
ID=68053548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019517449A Active JP6579566B1 (ja) | 2018-11-19 | 2018-11-19 | サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220008799A1 (ja) |
EP (1) | EP3885011A4 (ja) |
JP (1) | JP6579566B1 (ja) |
KR (1) | KR20210090701A (ja) |
CN (1) | CN113195065A (ja) |
AU (1) | AU2018449992A1 (ja) |
SG (1) | SG11202106176SA (ja) |
WO (1) | WO2020105090A1 (ja) |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR344691A (fr) * | 1903-10-24 | 1904-11-10 | Heinrich Hoeglauer | Baignoire avec dispositifs pour agiter l'eau en forme de vagues |
US3802697A (en) * | 1971-10-14 | 1974-04-09 | Mehaute B Le | Wave generator for simulated surfriding |
US3789612A (en) * | 1972-03-27 | 1974-02-05 | G Richard | Method of surf generation |
FR2291803A1 (fr) * | 1974-11-20 | 1976-06-18 | Alsthom Cgee | Perfectionnements aux generateurs a houle du type a plongeur |
JPS5241392A (en) * | 1975-09-27 | 1977-03-30 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Wave angle changing apparatus for surfing training equipment |
JPH03136678A (ja) * | 1989-10-24 | 1991-06-11 | Nkk Corp | 流水式プール |
JP2851358B2 (ja) | 1990-03-19 | 1999-01-27 | 三菱重工業株式会社 | 造波装置 |
JPH0673911A (ja) | 1992-08-26 | 1994-03-15 | Nkk Corp | 造波プール |
JP2659313B2 (ja) | 1992-09-07 | 1997-09-30 | 株式会社フロンティアエンジニアリング | 流動性を有する食品材料のジュール加熱ユニット |
JPH11224895A (ja) | 1997-12-04 | 1999-08-17 | Sony Corp | パーティクル除去用円板治具及びこれを用いたパーティクル管理方法 |
JP3367890B2 (ja) | 1998-03-03 | 2003-01-20 | 三菱重工業株式会社 | 造波装置 |
JP2002257675A (ja) | 2001-02-27 | 2002-09-11 | Ottoo:Kk | 造波装置 |
DE102010035117B4 (de) * | 2010-08-23 | 2012-06-06 | Falko Müller | Anlage und Verfahren zum Erzeugen von Wellen |
WO2016129107A1 (ja) | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 株式会社レスポンスエンジニア | キャリー式サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 |
US10561918B2 (en) * | 2015-07-22 | 2020-02-18 | II Gilbert T Olsen | Method and apparatus for providing training to a surfer |
US9802133B2 (en) * | 2015-08-09 | 2017-10-31 | Voltus Industries Ltd. | Floating sheet wave water attraction |
US9920544B1 (en) * | 2016-11-29 | 2018-03-20 | Walter Judson Bennett | Plunger wave generator apparatus for efficiently producing waves in a body of water |
-
2018
- 2018-11-19 SG SG11202106176SA patent/SG11202106176SA/en unknown
- 2018-11-19 US US17/294,966 patent/US20220008799A1/en not_active Abandoned
- 2018-11-19 CN CN201880100348.4A patent/CN113195065A/zh active Pending
- 2018-11-19 EP EP18940515.2A patent/EP3885011A4/en not_active Withdrawn
- 2018-11-19 WO PCT/JP2018/042669 patent/WO2020105090A1/ja unknown
- 2018-11-19 KR KR1020217018947A patent/KR20210090701A/ko not_active Application Discontinuation
- 2018-11-19 JP JP2019517449A patent/JP6579566B1/ja active Active
- 2018-11-19 AU AU2018449992A patent/AU2018449992A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2020105090A1 (ja) | 2020-05-28 |
CN113195065A (zh) | 2021-07-30 |
US20220008799A1 (en) | 2022-01-13 |
EP3885011A4 (en) | 2021-12-01 |
SG11202106176SA (en) | 2021-07-29 |
EP3885011A1 (en) | 2021-09-29 |
JPWO2020105090A1 (ja) | 2021-02-15 |
KR20210090701A (ko) | 2021-07-20 |
AU2018449992A1 (en) | 2021-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5906367B1 (ja) | キャリー式サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 | |
AU2009258167B2 (en) | Wave pool with moving reef wave generator extension and counter current | |
JP4845892B2 (ja) | 波生成装置 | |
US6920651B2 (en) | Surfing ring wave pool for generating multiple simultaneous endless traveling waves looping around a center island | |
US6561914B2 (en) | Water amusement system and method | |
US9920544B1 (en) | Plunger wave generator apparatus for efficiently producing waves in a body of water | |
CN103443374A (zh) | 用于在多个方向生成波浪的系统和方法 | |
US9144727B2 (en) | Method and apparatus for adjusting and stabilizing a wave generator traveling through a body of water | |
JP6579566B1 (ja) | サーフィン用造波装置およびそれを設置したサーフィン練習設備 | |
CN109098487B (zh) | 一种人工造浪装置及方法 | |
US9982448B2 (en) | Articulated plow | |
JP2018076057A (ja) | 水陸両用車 | |
US10458136B2 (en) | Method and apparatus for producing waves suitable for surfing using wave-forming caissons with floating wave attenuator | |
KR20080042400A (ko) | 수상이동 궤도벨트 워터크래프트 | |
US8166582B2 (en) | Generated wave propulsion water feature | |
CN208702220U (zh) | 人工造浪系统 | |
CN109138535A (zh) | 双侧人工造浪系统 | |
JPH06500484A (ja) | 水推進機付ウォーターライド | |
US20060128487A1 (en) | Generated wave propulsion water feature | |
US20240183178A1 (en) | Wave making water foil | |
CN205413487U (zh) | 柱状人工跌水 | |
CN2790546Y (zh) | 飞机冲浪装置 | |
JP2556398B2 (ja) | 水空間の演出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190329 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20190329 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20190620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190723 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190820 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6579566 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |