JP6578963B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯式給湯システムに関する。
特許文献1に記載の貯湯式給湯システムでは、同文献の段落0052及び0054に開示されているように、電気料金の安価な時間帯に限って通電をオンし、安価な時間帯でない場合は通電をオフする。
特開2006−292338号公報
これまでの時間帯別電力料金体系において電力料金単価が2段階であることが一般的である。しかしながら、昨今の電力自由化に伴い、電力料金単価が3段階以上の段階に分かれているような電力料金体系等も存在し得る状況になっている。上述した従来の技術では、そのような電力料金体系に対応できないと考えられる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、時間帯毎の電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に、より安価なランニングコストで運転できる貯湯式給湯システムを提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯システムは、水を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、を備え、制御手段は、加熱手段の加熱能力と目標貯湯量とに基づいて加熱手段の所要加熱時間を計算し、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まる場合には、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転が終了するように加熱手段の運転を行い、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合には、(1)最安値時間帯の開始時刻に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転を一旦停止し、最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに目標貯湯量が確保されるように加熱手段の運転を再び行う、または、(2)最安値時間帯の開始時刻またはそれより前に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯が終了しても目標貯湯量が確保されるまで加熱手段の運転を停止させず継続する、ように構成されており、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合において、制御手段は、最安値時間帯の後の時間帯での必要加熱時間を計算し、必要加熱時間が基準値に比べて短い場合には(1)を行い、そうでない場合には(2)を行うものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯システムは、水を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、加熱手段の運転から停止に至る運転回数をカウントする手段と、を備え、制御手段は、加熱手段の加熱能力と目標貯湯量とに基づいて加熱手段の所要加熱時間を計算し、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まる場合には、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転が終了するように加熱手段の運転を行い、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合には、(1)最安値時間帯の開始時刻に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転を一旦停止し、最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに目標貯湯量が確保されるように加熱手段の運転を再び行う、または、(2)最安値時間帯の開始時刻またはそれより前に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯が終了しても目標貯湯量が確保されるまで加熱手段の運転を停止させず継続する、ように構成されており、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合において、制御手段は、カウントされた運転回数が基準値に比べて多い場合には(2)を行い、そうでない場合には(1)を行うものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯システムは、水を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、加熱手段の運転を休止させるユーザー操作を受け付ける手段と、を備え、制御手段は、加熱手段の加熱能力と目標貯湯量とに基づいて加熱手段の所要加熱時間を計算し、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まる場合には、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転が終了するように加熱手段の運転を行い、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合には、(1)最安値時間帯の開始時刻に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転を一旦停止し、最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに目標貯湯量が確保されるように加熱手段の運転を再び行う、または、(2)最安値時間帯の開始時刻またはそれより前に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯が終了しても目標貯湯量が確保されるまで加熱手段の運転を停止させず継続する、ように構成されており、加熱手段の運転を休止させるユーザー操作が行われた場合に、制御手段は、当該ユーザー操作の時点での電力料金単価よりも安い電力料金単価の時間帯になるまで、加熱手段の運転を強制的に休止するものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯システムは、水を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、を備え、制御手段は、加熱手段の加熱能力と目標貯湯量とに基づいて加熱手段の所要加熱時間を計算し、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まる場合には、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転が終了するように加熱手段の運転を行い、所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合には、最安値時間帯の開始時刻に加熱手段の運転を開始し、最安値時間帯の終了時刻に加熱手段の運転を一旦停止し、最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに目標貯湯量が確保されるように加熱手段の運転を再び行うことが可能であるものである。
本発明の貯湯式給湯システムによれば、時間帯毎の電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に、より安価なランニングコストで運転することが可能となる。
実施の形態1の貯湯式給湯システムを示す図である。 実施の形態1の貯湯式給湯システムが備える制御装置と、これに関連する機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の貯湯式給湯システムに対して設定される電力料金体系の例を示す図である。 実施の形態1の貯湯式給湯システムにおいて実行される制御ルーチンのフローチャートである。 実施の形態2の貯湯式給湯システムにおいて実行される制御ルーチンのフローチャートである。 実施の形態3の貯湯式給湯システムにおいて実行される制御ルーチンのフローチャートである。 実施の形態4の貯湯式給湯システムにおいて実行される制御ルーチンのフローチャートである。 実施の形態5の貯湯式給湯システムが備えるリモコンの外観図である。 実施の形態6の貯湯式給湯システムが備えるリモコンの表示部に表示可能な画面の例を示す図である。 実施の形態1から6の貯湯式給湯システムが備える制御装置のハードウェア構成の例を示す図である。 実施の形態1から6の貯湯式給湯システムが備える制御装置のハードウェア構成の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。なお、本開示における装置、器具、及び部品等の、個数、配置、向き、形状、及び大きさは、原則として、図面に示す個数、配置、向き、形状、及び大きさに限定されない。また、本開示は、以下の各実施の形態で説明する構成のうち、組合わせ可能な構成のあらゆる組合わせを含み得る。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の貯湯式給湯システムを示す図である。図1に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯システム50は、貯湯ユニット1、ヒートポンプユニット4、ヒートポンプ往き管3A、ヒートポンプ戻り管3B、及び制御装置20を備える。
ヒートポンプユニット4は、水を加熱する加熱手段の例である。加熱手段は、ヒートポンプユニット4に限定されない。例えば、加熱手段は、電気ヒータを用いるものでもよい。貯湯ユニット1は、ヒートポンプユニット4で加熱された湯を貯える貯湯タンク2と、水を循環させる循環ポンプ6とを備える。温度による水の密度の違いにより、貯湯タンク2の内部には、上側が高温で下側が低温となる温度成層を形成できる。貯湯タンク2の下部に接続された給水経路(図示省略)を通って、水源からの水が貯湯タンク2内に供給される。給水経路には、水源から供給される水の温度を検知する給水温度センサ(図示省略)が備えられてもよい。
給湯時には、貯湯タンク2内に貯えられた湯が、貯湯タンク2の上部に接続された給湯経路(図示省略)を通って貯湯タンク2から取り出される。給湯経路には、給湯流量を検知する給湯流量センサ(図示省略)、給湯温度を検知する給湯温度センサ(図示省略)などが備えられてもよい。
ヒートポンプ往き管3Aは、貯湯タンク2の下部と、ヒートポンプユニット4の入口との間をつなぐ。ヒートポンプ往き管3Aの途中に循環ポンプ6が配置されている。ヒートポンプ戻り管3Bは、ヒートポンプユニット4の出口と、貯湯タンク2の上部との間をつなぐ。
ヒートポンプユニット4で加熱された湯を貯湯タンク2に蓄積する運転、すなわち沸上げ運転では、以下のようになる。ヒートポンプユニット4及び循環ポンプ6が運転される。貯湯タンク2内の下部に貯留された低温水が循環ポンプ6によってヒートポンプ往き管3Aを通ってヒートポンプユニット4へ送られる。ヒートポンプユニット4で加熱された湯すなわち高温水が、ヒートポンプ戻り管3Bを通って貯湯ユニット1へ戻り、貯湯タンク2内の上部に流入する。貯湯タンク2内で上側から下側に向かって湯が蓄積されていく。
ヒートポンプユニット4は、冷媒回路5、ファン7、蒸発器8、圧縮機9、給湯用熱交換器10、膨張弁11、及び内部熱交換器12を備える。冷媒回路5は、圧縮機9、給湯用熱交換器10、内部熱交換器12の高圧部、膨張弁11、蒸発器8、及び内部熱交換器12の低圧部を順番に接続する。冷媒回路5は、例えば二酸化炭素などの冷媒を循環させることによってヒートポンプサイクルを構成する。給湯用熱交換器10は、高圧の冷媒と水との熱交換によって、ヒートポンプ往き管3Aから流入した水を昇温させる。すなわち、冷媒回路5の冷媒が有する熱エネルギーをヒートポンプ往き管3Aから流入した水に伝達させる。
膨張弁11は、給湯用熱交換器10を通過した冷媒を膨張させる。蒸発器8は、膨張弁11で減圧された冷媒を蒸発させる。ファン7は、蒸発器8に送風する。蒸発器8は、空気の熱を冷媒に吸熱させることで冷媒を蒸発させる。内部熱交換器12は、給湯用熱交換器10を通過した高圧冷媒と、蒸発器8を通過した低圧冷媒との間で熱を交換する。圧縮機9は、蒸発器8を通過した低圧の冷媒ガスを圧縮して、高圧の冷媒にする。圧縮された高圧冷媒は、給湯用熱交換器10に送られる。図1には、内部熱交換器12を備える構成を図示したが、内部熱交換器12は省略してもよい。また、図1には図示しないが、信頼性向上等を目的として冷媒量調整装置を冷媒回路5に備えることも可能である。
ヒートポンプユニット4は、時間当たりに水を加熱する加熱能力[kW]が可変に構成されたものでもよい。以下の説明では、ヒートポンプユニット4の加熱能力を、沸上げ能力[kW]と称する。例えば、圧縮機9の容量をインバーター制御によって可変にすることで、沸上げ能力を可変にできる。
制御装置20は、貯湯式給湯システム50を制御する制御手段の例である。制御装置20は、貯湯タンク2の異なる高さ位置に取り付けられた複数の貯湯温度センサ(図示省略)で検知される鉛直方向の温度分布に基づいて、貯湯タンク2内の貯湯量、残湯量、蓄熱量等を算出できる。制御装置20は、ヒートポンプユニット4の沸上げ能力範囲に基づいて、沸上げに要する時間、すなわちヒートポンプユニット4の通電時間を算出できる。制御装置20は、算出した通電時間に基づいてヒートポンプユニット4の通電状態を制御する。
図2は、実施の形態1の貯湯式給湯システム50が備える制御装置20と、これに関連する機器の構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置20は、情報入力部21、記憶部22、算出部23、通電制御部(沸上げ制御部)24、及び温度測定部25を備える。
制御装置20とリモコン61とは、双方向に通信可能に接続されている。リモコン61は、ユーザーインターフェースの例である。ユーザーは、電力料金体系情報をリモコン61に入力してもよい。その場合、情報入力部21は、リモコン61から電力料金体系情報を受信できる。電力料金体系情報は、後述する割安値時間帯及び最安値時間帯などの、電力料金に関する各時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報、並びに各時間帯の電力料金単価の情報を含む。
制御装置20は、貯湯式給湯システム50の外部の機器、例えばシステムコントローラ62と双方向に通信可能に接続されていてもよい。例えば、システムコントローラ62は、住居に備えられた複数の電気機器65A,65B,65Cの電力などを管理するHEMS(Home Energy Management System)のコントローラでもよい。システムコントローラ62は、例えばインターネットのような外部ネットワーク63に接続可能でもよい。電力料金体系情報を提供する電力料金体系情報提供部64から外部ネットワーク63を介してシステムコントローラ62が電力料金体系情報を受信してもよい。電力料金体系情報提供部64は、例えば、電力供給事業者が管理するサーバーに備えられたものでもよいし、電力供給事業者と需要家との間を仲介する仲介者が管理するサーバーに備えられたものでもよい。
システムコントローラ62で電力管理されている場合、管理されている電力情報は、システムコントローラ62と有線または無線で通信可能に接続された端末装置66A、または外部ネットワーク63を介してシステムコントローラ62と通信可能に接続された端末装置66B等から、ユーザーが閲覧できる。近年では、タブレット型の端末装置が普及している。タブレット型の端末装置を用いることで、数値情報のみならず、グラフ化されて視覚的に認知できる情報として出力したり、動画を用いてより分かりやすい情報として出力することが可能となる。
ユーザーは、電力料金体系情報を端末装置66Aまたは端末装置66Bに入力してもよい。情報入力部21は、電力料金体系情報提供部64、端末装置66A、または端末装置66Bからシステムコントローラ62が受信した電力料金体系情報をシステムコントローラ62から受信してもよい。
記憶部22は、貯湯タンク2の容量に関する情報、電力料金体系情報、貯湯タンク2内の貯湯量、残湯量、及び蓄熱量の値、ヒートポンプユニット4の沸上げ能力の範囲等の情報を記憶できる。
算出部23は、過去の給湯負荷の実績を学習してもよい。算出部23は、学習された過去の給湯負荷の実績に基づいて、割安値時間帯終了時または最安値時間帯終了時に貯めておくべき貯湯量(以下、「目標貯湯量」と称する)を算出してもよい。算出部23は、貯湯タンク2内の残湯量及び貯湯タンク2の容量の情報に基づいて、目標貯湯量を確保するために必要な沸上げ温度を算出し、記憶部22に記憶させてもよい。貯湯タンク2内の残湯量の値は、貯湯タンク2内の有効温度以上の湯量の熱量を残湯量として用いてもよい。
算出部23は、目標貯湯量と、沸上げ能力範囲の情報とに基づいて、目標貯湯量を確保するために必要なヒートポンプユニット4の運転時間(以下、「所要加熱時間」と称する)を算出する。
算出部23は、算出した所要加熱時間を通電制御部24に記憶させておく。通電制御部24は、算出部23が算出した所要加熱時間に基づいて、ヒートポンプユニット4に電力を供給しヒートポンプユニット4を稼動させる。
次に、実施の形態1の貯湯式給湯システム50に対して設定される電力料金体系について説明する。実施の形態1の貯湯式給湯システム50に対して設定される電力料金体系は、24時間(1日)を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価(円/kWh)が切り換わる電力料金体系において、電力料金単価が3段階以上の段階に分かれているものである。
図3は、実施の形態1の貯湯式給湯システム50に対して設定される電力料金体系の例を示す図である。図3に示す電力料金体系は、以下のようになっている。7時から23時までの第一時間帯31(16時間)と、23時から2時までの第二時間帯32A(3時間)と、2時から5時までの第三時間帯33(3時間)と、5時から7時までの第四時間帯32B(2時間)との4つの時間帯に分けられている。カッコ内は、各時間帯の長さである。第三時間帯33は、電力料金単価が最も安い最安値時間帯に相当する。第二時間帯32Aの電力料金単価は、第四時間帯32Bの電力料金単価に等しい。第二時間帯32A及び第四時間帯32Bの電力料金単価は、第三時間帯33の電力料金単価の次に安い。第一時間帯31の電力料金単価は、最も高い。このように、電力料金単価が3段階に分かれている。
最安値時間帯の次に電力料金単価が安い時間帯を以下の説明では「割安値時間帯」と称する。図3の例では、第二時間帯32A及び第四時間帯32Bが割安値時間帯に相当する。割安値時間帯より電力料金単価が高い時間帯を以下の説明では「割高値時間帯」と称する。図3の例では、第一時間帯31が割高値時間帯に相当する。割安値時間帯である第二時間帯32A及び第四時間帯32Bは、最安値時間帯である第三時間帯33に隣接している。
図3の例では、最安値時間帯である第三時間帯33と、割安値時間帯である第二時間帯32A及び第四時間帯32Bとの合計時間は、8時間である。最安値時間帯と割安値時間帯との合計時間が12時間以下である場合、すなわち最安値時間帯と割安値時間帯との合計時間が割高値時間帯に比べて短い場合には、最安値時間帯及び割安値時間帯の電力料金単価は、割高値時間帯の電力料金単価に比べて、高い割引率が期待できる。
実施の形態1の貯湯式給湯システム50に対して設定される電力料金体系は、図3に示す例に限定されない。例えば、割安値時間帯が第二時間帯32A及び第四時間帯32Bとの2つに分割されていなくてもよい。例えば、第二時間帯32Aがなく、割高値時間帯、最安値時間帯、割安値時間帯の順に遷移するものであってもよい。あるいは、電力料金単価が、4段階、またはそれ以上の段階に分かれていてもよい。
次に、実施の形態1の貯湯式給湯システム50における沸上げ運転の制御について説明する。図4は、実施の形態1の貯湯式給湯システム50において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
算出部23は、まず、沸上げ能力可能範囲の情報(ステップS10)、タンク容量の情報(ステップS11)、過去の給湯負荷の学習値の情報(ステップS12)、を記憶部22からそれぞれ受け取る。その後、ステップS13へ移行する。
ステップS13で、算出部23は、現在時刻が割安値時間帯または最安値時間帯に入ったかどうかを判断する。すなわち、割安値時間帯または最安値時間帯が開始したかどうかを判断する。割安値時間帯または最安値時間帯が開始した場合には、ステップS13からステップS14へ移行する。
ステップS14で、算出部23は、割安値時間帯及び最安値時間帯で沸き上げるべき目標貯湯量Loを算出し、記憶部22に記憶させる。目標貯湯量Loの算出方法は、例えば、以下のようにしてもよい。過去の給湯負荷に基づき、1日当たりに使用される給湯量の、過去1週間での最大値に基づいて目標貯湯量Loを算出してもよい。目標貯湯量Loの単位は、基準温度を0℃、湯の温度を40℃に換算したときの体積として表してもよい。
ステップS14からステップS15へ移行する。ステップS15で、算出部23は、温度測定部25から、貯湯タンク2の温度情報を受け取り、その情報をもとにタンク残湯量Lqを算出し、記憶部22に記憶させる。ここで、タンク残湯量Lqの単位は、目標貯湯量Loと同じく、基準温度を0℃、湯の温度を40℃に換算したときの体積として表してもよい。その場合、タンク残湯量Lqは、次式で算出できる。
Lq=Σ(タンク単位体積上端温度−タンク単位体積下端温度)×(タンク単位体積)/(40℃−0℃)
なお、上記式は、貯湯タンク2の鉛直高さ方向に複数の温度取得装置を有することを想定している。Σは、温度取得装置の設置高さ毎を分割部とみなした単位体積の和をとることを表す。
ステップS15からステップS16へ移行する。ステップS16で、算出部23は、目標貯湯量Loとタンク残湯量Lqとの差(Lo−Lq)を沸き上げるために要する時間を、記憶部22から取得した沸上げ能力可能範囲の値のうち最大能力の値を用いて、最短沸上げ時間twminの値を求め、通電制御部24に記憶させる。最短沸上げ時間twminは、所要加熱時間の例である。最短沸上げ時間twminは、次式で算出できる。
twmin=(Lq−Lo)/Qmax
ただし、Qmaxは、沸上げ能力可能範囲の値のうち最大能力の値である。
ステップS16からステップS17へ移行する。ステップS17で、算出部23は、割安値時間帯及び最安値時間帯における沸上げ温度Tpを、タンク容量及び目標貯湯量Loに基づき算出し、記憶部22に記憶させる。沸上げ温度Tpは、次式で算出できる。
Tp=Lo/タンク容量×(40℃−0℃)+0℃
上記式で、40℃は目標貯湯量Loの湯温度基準である40℃を意味し、0℃は目標貯湯量Loの水温度基準である0℃を意味する。
ステップS17からステップS18へ移行する。ステップS18で、通電制御部24は、ステップS16で算出した最短沸上げ時間twminと、最安値時間帯の長さとを比較する。最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短い場合には、ステップS18からステップS19へ移行する。
本実施の形態では、最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短い場合、すなわち所要加熱時間が最安値時間帯内に収まる場合には、以下のようにして、最安値時間帯の終了時刻に、ヒートポンプユニット4の運転すなわち沸上げ運転が終了するように制御する。最安値時間帯の終了時刻から最短沸上げ時間twminだけ遡った時刻が、沸上げ運転の開始予定時刻として設定される。ステップS19で、通電制御部24は、現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎるまでステップS19の処理を繰り返す。現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎた場合には、ステップS19からステップS20へ移行する。
ステップS20で、ヒートポンプユニット4の運転すなわち沸上げ運転が開始される。ステップS20からステップS21へ移行する。ステップS21で、通電制御部24は、現在時刻が最安値時間帯の終了時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が最安値時間帯の終了時刻を過ぎるまでステップS21の処理を繰り返す。現在時刻が最安値時間帯の終了時刻を過ぎた場合には、ステップS21からステップS22へ移行する。ステップS20で、ヒートポンプユニット4の運転すなわち沸上げ運転が終了される。
なお、ステップS21で、通電制御部24は、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達したかどうかを判断し、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達した場合にはステップS22へ移行してもよい。また、ステップS21で、通電制御部24は、ヒートポンプユニット4の保護動作時であるかどうかを判断し、ヒートポンプユニット4の保護動作時である場合にはステップS22へ移行してもよい。
本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。目標貯湯量を確保するための沸上げ運転を最安値時間帯内で完了可能な場合に、最安値時間帯のみで沸上げ運転をすることにより、消費電力に対する電気料金が低くなり、低ランニングコスト運転を実現することができる。最安値時間帯の終了時刻に沸上げ運転を終了することで、沸上げ運転終了から割安値時間帯終了時までの貯湯タンク2内の湯の放熱を抑制することができる。このため、消費電力に対する電気料金が低くなり、低ランニングコスト運転を実現することができる。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。実施の形態2の貯湯式給湯システム50の機器構成は、図1及び図2に示す構成と同じであるので、説明を省略する。
図5は、実施の形態2の貯湯式給湯システム50において実行される制御ルーチンのフローチャートである。図5のステップS10からステップS18までは、図4と同じであるので、説明を省略する。
最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短い場合には、図5のステップS18からステップS30へ移行する。算出部23は、ステップS30で、目標貯湯量Loとタンク残湯量Lqとの差(Lo−Lq)を沸き上げるために要する時間を、記憶部22から取得した沸上げ能力可能範囲の値のうち最小能力の値を用いて、最長沸上げ時間twmaxの値を求め、通電制御部24に記憶させる。最長沸上げ時間twmaxは、所要加熱時間の例である。最長沸上げ時間twmaxは、次式で算出できる。
twmax=(Lq−Lo)/Qmin
ただし、Qminは、沸上げ能力可能範囲の値のうち最小能力の値である。
ステップS30からステップS31へ移行する。ステップS31で、通電制御部24は、ステップS30で算出した最長沸上げ時間twmaxと、最安値時間帯の長さとを比較する。最長沸上げ時間twmaxが最安値時間帯の長さに比べて短い場合には、ステップS31からステップS32へ移行する。
本実施の形態では、最長沸上げ時間twmaxが最安値時間帯の長さに比べて短い場合、すなわち所要加熱時間が最安値時間帯内に収まる場合には、以下のようにして、最安値時間帯の終了時刻に沸上げ運転が終了するように制御する。最安値時間帯の終了時刻から最長沸上げ時間twmaxだけ遡った時刻が、沸上げ運転の開始予定時刻として設定される。ステップS32で、ヒートポンプユニット4の沸上げ能力が最小能力のQminに設定される。ステップS32からステップS34へ移行する。ステップS34で、通電制御部24は、現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎるまでステップS34の処理を繰り返す。現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎた場合には、ステップS34からステップS20へ移行する。ステップS20以降、沸上げ運転終了までの処理は、図4と同じであるので、説明を省略する。
一方、最長沸上げ時間twmaxが最安値時間帯の長さに比べて短くない場合には、ステップS31からステップS33へ移行する。この場合、本実施の形態では、所要加熱時間が最安値時間帯の長さに等しくなるように、沸上げ能力を調整する。すなわち、ステップS33では、次式により必要な沸上げ能力Qが計算され、ヒートポンプユニット4の沸上げ能力が当該Qの値に設定される。
Q=(Lo−Lq)/(最安値時間帯の長さ)
ステップS33からステップS35へ移行する。ステップS35で、通電制御部24は、現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎるまでステップS35の処理を繰り返す。現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎた場合には、ステップS35からステップS20へ移行する。ステップS20以降、沸上げ運転終了までの処理は、図4と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態であれば、以下の効果が得られる。目標貯湯量を確保するための沸上げ運転を最安値時間帯内で開始及び終了可能である範囲において、なるべく沸上げ能力を低くすることができる。このため、消費電力が低くなり、ピークシフトに貢献できる。さらに、沸上げ能力を低くすることにより、ヒートポンプサイクルにおいては、ヒートポンプのエネルギー消費効率(COP=Coefficient of Performance)を高くすることができ、消費電力に対する電気料金が低くなり、さらに低いランニングコストの運転を実現できる。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。実施の形態3の貯湯式給湯システム50の機器構成は、図1及び図2に示す構成と同じであるので、説明を省略する。
図6は、実施の形態3の貯湯式給湯システム50において実行される制御ルーチンのフローチャートである。図6のステップS10からステップS22までは、図4と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態では、最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短くない場合、すなわち所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合の制御について説明する。最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短くない場合には、図6のステップS18からステップS40へ移行する。
図3の例のように、最安値時間帯の後に続いて割安値時間帯が始まるものとする。ステップS40で、算出部23は、最安値時間帯の長さと、それに続く割安値時間帯の長さとの合計時間に比べて、最短沸上げ時間twminが短いかどうかを判断する。当該合計時間に比べて最短沸上げ時間twminが短い場合には、ステップS40からステップS41へ移行する。当該合計時間に比べて最短沸上げ時間twminが短くない場合には、ステップS40からステップS45へ移行する。
本実施の形態では、最安値時間帯の長さと、それに続く割安値時間帯の長さとの合計時間に比べて、最短沸上げ時間twminが短い場合には、最安値時間帯の開始時刻に沸上げ運転を開始し、沸上げ時間はtwminとなるように制御し、最安値時間帯が終了しても沸上げ運転を停止せずに継続する。すなわち、以下のように制御する。
ステップS41で、通電制御部24は、現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎるまでステップS41の処理を繰り返す。現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎた場合には、ステップS41からステップS42へ移行する。ステップS42で、沸上げ運転が開始される。ステップS42からステップS43へ移行する。ステップS43で、通電制御部24は、沸上げ運転の開始からtwminが経過したかどうかを判断する。沸上げ運転の開始からtwminが経過するまでステップS43の処理を繰り返す。沸上げ運転の開始からtwminが経過した場合には、ステップS43からステップS44へ移行する。ステップS44で、沸上げ運転が終了される。
なお、ステップS43で、通電制御部24は、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達したかどうかを判断し、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達した場合にはステップS44へ移行してもよい。また、ステップS43で、通電制御部24は、ヒートポンプユニット4の保護動作時であるかどうかを判断し、ヒートポンプユニット4の保護動作時である場合にはステップS44へ移行してもよい。
一方、最安値時間帯の長さと、それに続く割安値時間帯の長さとの合計時間に比べて、最短沸上げ時間twminが短くない場合には、本実施の形態では、最安値時間帯の開始時刻よりも前に沸上げ運転を開始し、沸上げ時間はtwminとなるようにし、最安値時間帯が終了しても沸上げ運転を停止せずに継続し、割安値時間帯の終了時刻に沸上げ運転が終了するよう制御する。すなわち、以下のように制御する。
割安値時間帯の終了時刻から最短沸上げ時間twminだけ遡った時刻が、沸上げ運転の開始予定時刻として設定される。ステップS45で、通電制御部24は、現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎるまでステップS45の処理を繰り返す。現在時刻が沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎた場合には、ステップS45からステップS46へ移行する。ステップS46で、沸上げ運転が開始される。ステップS46からステップS47へ移行する。ステップS47で、通電制御部24は、沸上げ運転の開始からtwminが経過したかどうかを判断する。沸上げ運転の開始からtwminが経過するまでステップS47の処理を繰り返す。沸上げ運転の開始からtwminが経過した場合には、ステップS47からステップS48へ移行する。ステップS48で、沸上げ運転が終了される。
なお、ステップS47で、通電制御部24は、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達したかどうかを判断し、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達した場合にはステップS48へ移行してもよい。また、ステップS47で、通電制御部24は、ヒートポンプユニット4の保護動作時であるかどうかを判断し、ヒートポンプユニット4の保護動作時である場合にはステップS48へ移行してもよい。
本実施の形態3であれば、以下の効果が得られる。最安値時間帯及び割安値時間帯において沸上げ運転を行う必要がある場合に、最安値時間帯を最大限に利用して沸上げ運転を実施できるので、消費電力に対する電気料金が低くなり、低ランニングコスト運転を実現することができる。最安値時間帯の終了時刻に沸上げ運転を一旦停止せず、目標貯湯量が確保されるまで沸上げ運転を継続する。このため、冷媒回路5の圧縮機9の発停回数を抑制することができ、ヒートポンプユニット4の寿命を長くできる。
実施の形態4.
次に、図7を参照して、実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。実施の形態4の貯湯式給湯システム50の機器構成は、図1及び図2に示す構成と同じであるので、説明を省略する。
図7は、実施の形態4の貯湯式給湯システム50において実行される制御ルーチンのフローチャートである。図7のステップS10からステップS22までは、図4と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態では、最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短くない場合、すなわち所要加熱時間が最安値時間帯内に収まらない場合の制御について説明する。最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さに比べて短くない場合には、図7のステップS18からステップS50へ移行する。
図3の例のように、最安値時間帯の後に続いて割安値時間帯が始まるものとする。ステップS50で、算出部23は、最安値時間帯の長さと、それに続く割安値時間帯の長さとの合計時間に比べて、最短沸上げ時間twminが短いかどうかを判断する。当該合計時間に比べて最短沸上げ時間twminが短い場合には、ステップS50からステップS51へ移行する。当該合計時間に比べて最短沸上げ時間twminが短くない場合には、ステップS50からステップS45へ移行する。図7のステップS45からステップS48までは、図6と同じであるので、説明を省略する。
本実施の形態では、最安値時間帯の長さと、それに続く割安値時間帯の長さとの合計時間に比べて、最短沸上げ時間twminが短い場合には、以下のようにする。沸上げ運転を、第一の沸上げ運転と第二の沸上げ運転とに時間的に分割して行う。最安値時間帯の開始時刻に第一の沸上げ運転を開始する。最安値時間帯の終了時刻に第一の沸上げ運転を終了する。その後、第二の沸上げ運転を開始する。割安値時間帯の終了時刻に第二の沸上げ運転が終了するよう制御する。具体的には、以下のように制御する。
ステップS51で、通電制御部24は、現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎるまでステップS51の処理を繰り返す。現在時刻が最安値時間帯の開始時刻を過ぎた場合には、ステップS51からステップS52へ移行する。ステップS52で、第一の沸上げ運転が開始される。ステップS52からステップS53へ移行する。ステップS53で、通電制御部24は、現在時刻が最安値時間帯の終了時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が最安値時間帯の終了時刻を過ぎるまでステップS53の処理を繰り返す。現在時刻が最安値時間帯の終了時刻を過ぎた場合には、ステップS53からステップS54へ移行する。ステップS54で、第一の沸上げ運転が終了される。
ステップS54からステップS55へ移行する。第二の沸上げ運転の所要時間は、最短沸上げ時間twminから最安値時間帯の長さを引いた時間である。第二の沸上げ運転の所要時間は、最安値時間帯の後の時間帯での必要加熱時間の例である。割安値時間帯の終了時刻から、第二の沸上げ運転の所要時間だけ遡った時刻が、第二の沸上げ運転の開始予定時刻として設定される。ステップS55で、通電制御部24は、現在時刻が第二の沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎたかどうかを判断する。現在時刻が第二の沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎるまでステップS55の処理を繰り返す。現在時刻が第二の沸上げ運転の開始予定時刻を過ぎた場合には、ステップS55からステップS56へ移行する。ステップS56で、第二の沸上げ運転が開始される。ステップS56からステップS57へ移行する。ステップS57で、通電制御部24は、第一の沸上げ運転の運転時間と第二の沸上げ運転の運転時間とを合計した総沸上げ時間がtwminに達したかどうかを判断する。総沸上げ時間がtwminに達するまでステップS57の処理を繰り返す。総沸上げ時間がtwminに達した場合には、ステップS57からステップS58へ移行する。ステップS58で、第二の沸上げ運転が終了される。
なお、ステップS57で、通電制御部24は、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達したかどうかを判断し、タンク残湯量Lqが目標貯湯量Loに達した場合にはステップS58へ移行してもよい。また、ステップS57で、通電制御部24は、ヒートポンプユニット4の保護動作時であるかどうかを判断し、ヒートポンプユニット4の保護動作時である場合にはステップS58へ移行してもよい。
本実施の形態4であれば、以下の効果が得られる。最安値時間帯を最大限に利用して沸上げ運転を実施できる。また、最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さより長く、かつ、最安値時間帯の長さとその次の割安値時間帯の長さとの合計時間より短い場合に、最安値時間帯の終了時刻に第一の沸上げ運転を停止し、その後、最安値時間帯の後の割安値時間帯の終了時刻までに目標貯湯量を確保するように第二の沸上げ運転を行うことで、以下の効果が得られる。割安値時間帯で貯湯タンク2に蓄積した湯が放熱する時間を短くできるので、放熱による熱量のロス(以下、「放熱ロス」と称する)を少なくできる。これらのことから、本実施の形態によれば、低ランニングコスト運転を実現することができる。
上述したように、本実施の形態4では、最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さより長く、かつ、最安値時間帯の長さとその次の割安値時間帯の長さとの合計時間より短い場合には、最安値時間帯の終了時刻に沸上げ運転(第一の沸上げ運転)を一旦停止し、その後、最安値時間帯の後の割安値時間帯の終了時刻までに目標貯湯量を確保するように再び沸上げ運転(第二の沸上げ運転)を行う。以下の説明では、この制御方法を「実施の形態4の制御方法」と称する。
一方、前述した実施の形態3では、最短沸上げ時間twminが最安値時間帯の長さより長く、かつ、最安値時間帯の長さとその次の割安値時間帯の長さとの合計時間より短い場合には、最安値時間帯が終了しても目標貯湯量が確保されるまで沸上げ運転を停止せずに継続する。以下の説明では、この制御方法を「実施の形態3の制御方法」と称する。
実施の形態3の制御方法と、実施の形態4の制御方法とを、条件に応じて選択するようにしてもよい。その例を以下に説明する。
<例1> 算出部23は、最安値時間帯の後の割安値時間帯での必要加熱時間を計算する。例えば、最短沸上げ時間twminから最安値時間帯の長さを引いた時間を、必要加熱時間として算出する。通電制御部24は、割安値時間帯での必要加熱時間が基準値に比べて短い場合には実施の形態4の制御方法を選択し、そうでない場合には実施の形態3の制御方法を選択する。
割安値時間帯での必要加熱時間が基準値に比べて短い場合には、実施の形態3の制御方法にすると、沸上げ運転の完了から割安値時間帯の終了時刻までの時間が長いので、その間の放熱ロスが大きくなる。このため、割安値時間帯での必要加熱時間が基準値に比べて短い場合には、実施の形態4の制御方法を選択することで、割安値時間帯での放熱ロスを抑制することが有利になる。
これに対し、割安値時間帯での必要加熱時間が基準値に比べて長い場合には、実施の形態3の制御方法にしても、沸上げ運転の完了から割安値時間帯の終了時刻までの時間が短いので、その間の放熱ロスは小さい。ヒートポンプユニット4の発停時には、定常運転時に比較して、消費電力が高くなる。実施の形態4の制御方法は、実施の形態3の制御方法に比べて、ヒートポンプユニット4の発停が1回多くなるので、その分の電力消費が発生する。したがって、割安値時間帯での必要加熱時間が基準値に比べて長い場合には、実施の形態3の制御方法を選択することで、ヒートポンプユニット4の発停を抑制することが有利になる。
ここで、上記必要加熱時間に対する基準値の具体的な考え方について説明する。ヒートポンプユニット4の運転が、運転を継続して安定となった時点(目安として、起動から1時間以上経過し、消費電力及び加熱能力の時間変動が±1%未満となった時点)を定常状態とし、この定常状態のヒートポンプのエネルギー消費効率をCstdとする。このCstdの値は、ヒートポンプユニット4の起動運転時のエネルギー消費効率よりも高い数値であることが知られている。昨今のヒートポンプ式給湯機のCstdは4程度である。次に、起動時点からある定常状態時点までの積算の消費電力量をW、加熱熱量をQとし、単位はMJ(メガジュール)とする。起動運転含めたヒートポンプユニット4の運転のエネルギー消費効率がCstdである理想状態を仮定した場合、起動時点からある定常状態時点までの理想消費電力量は、Q/Cstdと表され、この値とWの値との差が、消費電力量ロスと定義する。この値は、圧縮機9、膨張弁11を含めた冷媒回路5の運転方法のほか、入水温度、出湯温度、外気温度、水流量、ファン風量、冷媒回路5内の冷媒量、圧縮機9の寸法等さまざまな要因で変動するものであり、およそ0.1〜0.4MJ程度である。
貯湯タンク2からの放熱量は、外気温度、外気風量、貯湯タンク2の保温材料、保温方法、貯湯温度、貯湯量等のさまざまな要因で変動するものであり、およそマイナス0.2〜0.8℃/hr程度である。例えば、貯湯タンク2に85℃の湯が300L貯湯されており、放熱特性が0.6℃/hrであるとすると、1時間では0.75MJ程度である。
上記の消費電力量ロス及び貯湯タンク放熱量を考慮し、上記必要加熱時間に対する基準値を算出する。例えば、消費電力量ロスを0.3MJ、貯湯タンク放熱量を0.75MJ/hrの固定値を想定し、最安値時間帯の後の割安値時間帯の長さをtl[hr]とする。ヒートポンプユニット4の発停による消費電力ロスと、貯湯タンク放熱によるロスとがバランスする時間は、tl−0.3/0.75[hr]と表される。この時間を、上記必要加熱時間に対する基準値としてもよい。
なお、先述のように、消費電力量ロス及び貯湯タンク放熱量は、さまざまな外乱によって変動する。上記必要加熱時間に対する基準値を、これらの外乱の関数として表現することも可能である。
<例2> 制御装置20は、ヒートポンプユニット4の運転から停止に至る運転回数(以下、「沸上げ運転回数」と称する)をカウントする機能を有する。通電制御部24は、カウントされた沸上げ運転回数が基準値を超えている場合には実施の形態3の制御方法を選択し、そうでない場合には実施の形態4の制御方法を選択する。
貯湯式給湯システム50の沸上げ運転には、圧縮機9の運転が必要である。圧縮機9を1回運転する毎に、圧縮機9は高圧と低圧のストレスを受ける。このストレスの回数が、圧縮機9のシェル構造の疲労強度に影響を与える大きなパラメータである。疲労強度を保つためには、沸上げ運転回数を少なくすることが効果的である。実施の形態3の制御方法と比較し、実施の形態4の制御方法では、沸上げ運転回数が1回増えてしまう。貯湯式給湯システム50の設置後の総沸上げ運転回数が多い場合には、沸上げ運転回数を抑制するために実施の形態3の制御方法を選択してもよい。一方、貯湯式給湯システム50の設置後の総沸上げ運転回数が少ない場合には、貯湯タンク2内の湯の放熱を抑制することを優先し、実施の形態4の制御方法を選択してもよい。
あるいは、以下のようにしてもよい。例として、ヒートポンプユニット4の生涯沸上げ運転回数として、1日の回数4回・設計寿命15年を想定した21900回と設定されているケースを想定する。最安値時間帯での沸上げ運転の時点から過去24時間以内の沸上げ運転回数が4回以上のときには、沸上げ運転回数を抑制するために実施の形態3の制御方法を選択する。最安値時間帯での沸上げ運転の時点から過去24時間以内の沸上げ運転回数が4回未満のときには、貯湯タンク2内の湯の放熱を抑制することを優先し、実施の形態4の制御方法を選択する。
または、以下のようにしてもよい。貯湯式給湯システム50の設置後の総沸上げ運転回数をカウントしており、通算の沸上げ運転回数が21900回を超えないように、21900回より低い所定回数が基準値として設定されているものとする。この場合に、カウントされた総沸上げ運転回数が所定回数に達するまでは、貯湯タンク2内の湯の放熱を抑制することを優先し、実施の形態4の制御方法を選択する。カウントされた総沸上げ運転回数が所定回数を超過した場合には、沸上げ運転回数を抑制するために、実施の形態3の制御方法を選択する。
実施の形態5.
次に、図8を参照して、実施の形態5について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。実施の形態5の貯湯式給湯システム50の機器構成は、図1及び図2に示す構成と同じであるので、説明を省略する。
図8は、実施の形態5の貯湯式給湯システム50が備えるリモコン61の外観図である。図8に示すように、本実施の形態5におけるリモコン61は、表示部81、沸上げ状況ボタン71、ふろ自動ボタン72、設定温度上変更ボタン73A、設定温度下変更ボタン73B、能力上変更ボタン74A、能力下変更ボタン74B、決定ボタン75、強制沸上げボタン76、及び、沸上げ休止ボタン77を備える。
ユーザーは、リモコン61に備えられた上記のようなボタンを押下することができる。リモコン61は、これらのボタンを用いて、貯湯式給湯システム50に対するユーザー操作を受け付けることができる。本実施の形態の貯湯式給湯システム50は、リモコン61に対するユーザー操作に応じて、以下のように動作する。
沸上げ状況ボタン71が押下された場合には、現在の電力料金単価の情報と、現在のヒートポンプユニット4の運転状況とを表示部81に表示する。ふろ自動ボタン72が押下された場合には、貯湯式給湯システム50に接続された浴槽(図示省略)にお湯を張ったり、浴槽湯の水位が減少したら足し湯をしたり、浴槽湯の温度が冷めたら追焚きしたりするふろ自動設定を開始する。設定温度上変更ボタン73Aが押下された場合には、貯湯式給湯システム50から給湯する場合の給湯設定温度を上げる。設定温度下変更ボタン73Bが押下された場合には、貯湯式給湯システム50から給湯する場合の給湯設定温度を下げる。能力上変更ボタン74Aが押下された場合には、ヒートポンプユニット4の沸上げ能力の設定値を上げる。能力上変更ボタン74Aまたは能力下変更ボタン74Bが押下された場合には、ヒートポンプユニット4の沸上げ能力の設定値を下げる。決定ボタン75は、表示部81で表示されるさまざまな選択状態に対してユーザーが決定したい場合に押下するものである。強制沸上げボタン76が押下された場合には、貯湯式給湯システム50が強制的に沸上げ運転を開始する。沸上げ休止ボタン77が押下された場合には、ヒートポンプユニット4による沸上げ運転中の場合であっても沸上げ運転を停止し、沸上げ運転を休止する。旅行等の不在で数日間お湯の使用が見込まれない場合には、ユーザーは、沸上げ停止日数ボタン78を押下することで、ヒートポンプユニット4による沸上げ運転を停止させる日数を選択できる。
制御装置20は、過去の貯湯式給湯システム50の給湯負荷等を学習することにより、例えば、給湯使用量の多いユーザーに対しては沸上げ運転の目標貯湯量を多めにすることにより湯切れを回避する設定とし、給湯使用量の少ないユーザーに対しては沸上げ運転の目標貯湯量を少なめすることにより、貯湯タンク2の放熱を抑制し、より消費電力量を少なくする運転を行うことができる。
貯湯式給湯システム50が、給湯使用量の多いユーザーに使用された場合、湯切れを回避するために電力単価の高い時間帯にも、制御装置20は、沸上げ運転が必要と判断し、沸上げ運転を開始することがある。ユーザーの外出等により、その日はその時刻以降には湯の使用が見込まれないとあらかじめ分かっているときには、貯湯式給湯システム50の学習による電力単価の高い時間帯に対する沸上げ運転は不要である。そのような不要な沸上げ運転を実施した場合は、ランニングコストが高くなる。本実施の形態であれば、そのような場合には、リモコン61の沸上げ休止ボタン77をユーザーが押下することで、学習に基づく沸上げ運転を休止することができる。このため、不要な沸上げ運転の実施を容易な操作で回避できる。
リモコン61の沸上げ休止ボタン77が押下された場合には、その操作時点での電力料金単価よりも安い電力料金単価の時間帯になるまで、ヒートポンプユニット4による沸上げ運転が強制的に休止される。沸上げ休止ボタン77の操作時点での電力料金単価よりも安い電力料金単価の時間帯になった場合には、強制的な沸上げ運転の休止が解除され、通常の制御に復帰する。したがって、最安値時間帯の開始時刻になった場合には、沸上げ運転が許可されるので、翌日に使用する分の貯湯量を確保するための沸上げ運転を低ランニングコストで実施できる。なお、最安値時間帯における沸上げ休止ボタン77の操作は無効にしてもよい。
実施の形態6.
次に、図9を参照して、実施の形態6について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。実施の形態6の貯湯式給湯システム50の機器構成は、図1及び図2に示す構成と同じであるので、説明を省略する。また、実施の形態6におけるリモコン61の外観構成は、図8に示す構成と同じであるので、説明を省略する。
図9は、実施の形態6の貯湯式給湯システム50が備えるリモコン61の表示部81に表示可能な画面の例を示す図である。図9中の上側の画面は、第一の沸上げ状況表示91Aを示す。図9中の下側の画面は、第二の沸上げ状況表示91Bを示す。本実施の形態の貯湯式給湯システム50は、リモコン61に対するユーザー操作に応じて、以下のように動作する。
リモコン61の沸上げ状況ボタン71が押下された場合には、表示部81は、第一の沸上げ状況表示91Aを表示する。第一の沸上げ状況表示91Aは、時刻−電力料金単価グラフ82と、現在の電力料金単価(割高値時間帯)83Aと、現在の電力料金単価(割安値時間帯)83Bと、現在の電力料金単価(最安値時間帯)83Cとを含む表示である。第一の沸上げ状況表示91Aによれば、これらの情報をユーザーに報知できる。
実施の形態1でも説明したように、これらの情報、すなわち電力料金体系情報は、ユーザーがリモコン61に入力操作を行うことで設定されるものであってもよいし、図2に示す外部ネットワーク63からシステムコントローラ62を経由して取得されるものでもよい。
時刻−電力料金単価グラフ82に、ヒートポンプユニット4の運転実績を帯状の領域で表現してもよい。この帯状領域の面積がランニングコストを示すため、ユーザーは容易にランニングコストを把握することができる。さらに、割高値時間帯と割安値時間帯と最安値時間帯の帯状領域を、色の濃淡、または異なる色にすることで、視覚的に容易に区別できるものであってもよい。または、ヒートポンプユニット4の運転時間を数値で表現するものであってもよい。
リモコン61の沸上げ状況ボタン71を再度押下された場合には、リモコンの表示部81は、第一の沸上げ状況表示91Aから第二の沸上げ状況表示91Bへ表示を切り替える。第二の沸上げ状況表示91Bは、日にち−電気料金グラフ84と、昨日の電気料金85Aと、先週の電気料金85Bと、先月の電気料金85Cと、昨日の消費電力量86Aと、先週の消費電力量86Bと、先月の消費電力量86Cとを含む表示である。第二の沸上げ状況表示91Bによれば、これらの情報をユーザーに報知できる。先週の電気料金85B、先月の電気料金85C、先週の消費電力量86B、先月の消費電力量86Cについては、累積値として表示してもよいし、1日当たりの平均値として表示してもよい。
第二の沸上げ状況表示91Bを見ることで、ユーザーは、給湯の使用状況と、それによる電気料金、消費電力量を容易に把握することが可能である。さらに、日にち−電気料金グラフ84は、沸上げ運転を行った時間帯により、割高値時間帯と割安値時間帯と最安値時間帯とを、色の濃淡、または異なる色にすることで、視覚的に容易に区別できるものであってもよい。
本実施の形態6では、ユーザーに沸上げ状況などを報知する報知手段としてリモコン61を用いる例について説明したが、システムコントローラ62と有線または無線で通信可能に接続された端末装置66Aによって同様の情報を報知するようにしてもよいし、外部ネットワーク63で接続された端末装置66Bによって同様の情報を報知するようにしてもよい。
図10は、実施の形態1から6の貯湯式給湯システム50が備える制御装置20のハードウェア構成の例を示す図である。制御装置20の各機能は、処理回路により実現される。図10に示す例では、制御装置20の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ201と少なくとも1つのメモリ202とを備える。処理回路が少なくとも1つのプロセッサ201と少なくとも1つのメモリ202とを備える場合、制御装置20の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ202に格納される。少なくとも1つのプロセッサ201は、少なくとも1つのメモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置20の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等である。
図11は、実施の形態1から6の貯湯式給湯システム50が備える制御装置20のハードウェア構成の他の例を示す図である。図11に示す例では、制御装置20の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア203を備える。処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア203を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。制御装置20の各部の機能がそれぞれ処理回路で実現されても良い。また、制御装置20の各部の機能がまとめて処理回路で実現されても良い。
また、制御装置20の各機能について、一部を専用のハードウェア203で実現し、他の一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。処理回路は、ハードウェア203、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、制御装置20の各機能を実現しても良い。
また、単一の制御装置により貯湯式給湯システム50の動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携することで貯湯式給湯システム50の動作を制御する構成にしても良い。
1 貯湯ユニット、 2 貯湯タンク、 3A ヒートポンプ往き管、 3B ヒートポンプ戻り管、 4 ヒートポンプユニット、 5 冷媒回路、 6 循環ポンプ、 7 ファン、 8 蒸発器、 9 圧縮機、 10 給湯用熱交換器、 11 膨張弁、 12 内部熱交換器、 20 制御装置、 21 情報入力部、 22 記憶部、 23 算出部、 24 通電制御部、 25 温度測定部、 31 第一時間帯、 32A 第二時間帯、 32B 第四時間帯、 33 第三時間帯、 50 貯湯式給湯システム、 61 リモコン、 62 システムコントローラ、 63 外部ネットワーク、 64 電力料金体系情報提供部、 65A,65B,65C 電気機器、 66A,66B 端末装置、 71 沸上げ状況ボタン、 72 ふろ自動ボタン、 73A 設定温度上変更ボタン、 73B 設定温度下変更ボタン、 74A 能力上変更ボタン、 74B 能力下変更ボタン、 75 決定ボタン、 76 強制沸上げボタン、 77 沸上げ休止ボタン、 78 停止日数ボタン、 81 表示部、 82 電気料金単価グラフ、 83A,83B,83C 現在の電力料金単価、 84 時刻−電気料金グラフ、 85A 昨日の電気料金、 85B 先週の電気料金、 85C 先月の電気料金、 86A 昨日の消費電力量、 86B 先週の消費電力量、 86C 先月の消費電力量、 91A 第一の沸上げ状況表示、 91B 第二の沸上げ状況表示、 201 プロセッサ、 202 メモリ、 203 ハードウェア

Claims (8)

  1. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、
    24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段の加熱能力と前記目標貯湯量とに基づいて前記加熱手段の所要加熱時間を計算し、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まる場合には、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転が終了するように前記加熱手段の運転を行い、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まらない場合には、
    (1)前記最安値時間帯の開始時刻に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転を一旦停止し、前記最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに前記目標貯湯量が確保されるように前記加熱手段の運転を再び行う、
    または、
    (2)前記最安値時間帯の開始時刻またはそれより前に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯が終了しても前記目標貯湯量が確保されるまで前記加熱手段の運転を停止させず継続する、
    ように構成されており、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まらない場合において、前記制御手段は、前記最安値時間帯の後の時間帯での必要加熱時間を計算し、前記必要加熱時間が基準値に比べて短い場合には前記(1)を行い、そうでない場合には前記(2)を行う貯湯式給湯システム。
  2. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、
    24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、
    前記加熱手段の運転から停止に至る運転回数をカウントする手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段の加熱能力と前記目標貯湯量とに基づいて前記加熱手段の所要加熱時間を計算し、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まる場合には、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転が終了するように前記加熱手段の運転を行い、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まらない場合には、
    (1)前記最安値時間帯の開始時刻に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転を一旦停止し、前記最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに前記目標貯湯量が確保されるように前記加熱手段の運転を再び行う、
    または、
    (2)前記最安値時間帯の開始時刻またはそれより前に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯が終了しても前記目標貯湯量が確保されるまで前記加熱手段の運転を停止させず継続する、
    ように構成されており、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まらない場合において、前記制御手段は、前記カウントされた運転回数が基準値に比べて多い場合には前記(2)を行い、そうでない場合には前記(1)を行う貯湯式給湯システム。
  3. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、
    24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、
    前記加熱手段の運転を休止させるユーザー操作を受け付ける手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段の加熱能力と前記目標貯湯量とに基づいて前記加熱手段の所要加熱時間を計算し、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まる場合には、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転が終了するように前記加熱手段の運転を行い、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まらない場合には、
    (1)前記最安値時間帯の開始時刻に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転を一旦停止し、前記最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに前記目標貯湯量が確保されるように前記加熱手段の運転を再び行う、
    または、
    (2)前記最安値時間帯の開始時刻またはそれより前に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯が終了しても前記目標貯湯量が確保されるまで前記加熱手段の運転を停止させず継続する、
    ように構成されており、
    前記加熱手段の運転を休止させるユーザー操作が行われた場合に、前記制御手段は、当該ユーザー操作の時点での電力料金単価よりも安い電力料金単価の時間帯になるまで、前記加熱手段の運転を強制的に休止する貯湯式給湯システム。
  4. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された湯を貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに貯えることが要求される目標貯湯量に基づいて加熱手段を制御する制御手段と、
    24時間を複数の時間帯に分けた時間帯毎に電力料金単価が切り換わる電力料金体系において電力料金単価が3段階以上の段階に分かれている場合に最安値時間帯の開始時刻及び終了時刻の情報を取得する手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段の加熱能力と前記目標貯湯量とに基づいて前記加熱手段の所要加熱時間を計算し、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まる場合には、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転が終了するように前記加熱手段の運転を行い、
    前記所要加熱時間が前記最安値時間帯内に収まらない場合には、前記最安値時間帯の開始時刻に前記加熱手段の運転を開始し、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転を一旦停止し、前記最安値時間帯の後の時間帯の終了時刻までに前記目標貯湯量が確保されるように前記加熱手段の運転を再び行うことが可能である貯湯式給湯システム。
  5. 前記制御手段は、前記所要加熱時間が前記最安値時間帯の長さより短い場合に、前記所要加熱時間が前記最安値時間の長さ以下になる範囲で、前記加熱手段の加熱能力を低くして前記加熱手段の運転を行う請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯システム。
  6. 前記加熱手段の加熱能力を最小として計算した前記所要加熱時間が前記最安値時間帯の長さより短い場合に、前記制御手段は、前記最安値時間帯の終了時刻に前記加熱手段の運転が終了するように前記加熱手段の運転開始時刻を制御する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯システム。
  7. 電力料金単価の情報と、前記加熱手段の運転状況とを報知可能な手段を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式給湯システム。
  8. 前記最安値時間帯と、その次に電力料金単価が安い割安値時間帯との合計時間が12時間以下である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯システム。
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