JP6578177B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置の製造方法に関する。
半導体基板(以下、「ウエハ」という。)の反り量は、半導体装置の製造工程の初期は非常に小さいが、製造工程が進むに従って増大する。特に、高温での熱処理、酸化や化学気相成長法(CVD)による成膜、膜を削るエッチング等の工程では、ウエハの表面と裏面との間で応力差を生じてウエハの反り量が増加する。ウエハの反り量が大きくなると、ウエハの搬送トラブルを引き起こす以外に、フォトリソグラフィ工程において露光位置がずれ、下地パターンとの位置合わせが困難になる、いわゆる「合わせ外れ」という問題が発生する。
特許文献1には、半導体ウエハの表面側にのみ選択的に第1の膜を形成する工程と、前記第1の膜が形成された半導体ウエハの表面側及び裏面側の両側に同時に第2の膜を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、前記半導体ウエハの裏面側に形成された第2の膜のみを選択的に全部又は一部除去することにより、前記第1の膜を形成することによって前記半導体ウエハに加わった応力の全部又は一部を緩和する工程を含む、半導体装置の製造方法が開示されている。
特開2005−26404号公報
しかしながら、ウエハの反り量は半導体装置の製造工程が進むに従って増大する。例えば、後続する工程において前工程で形成した膜に起因してウエハの反り量が増加する場合がある。したがって、特許文献1に記載された製造方法のように、ウエハの裏面側に形成された第2の膜のみを選択的に全部又は一部除去することにより、先に形成された第1の膜によってウエハに加わった応力の全部又は一部を緩和するだけでは、半導体装置の製造工程の全般に亘って反りを抑制することができない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、半導体装置の製造工程において半導体基板に生じる反り量が、製造工程中は予め定めた範囲内となるように調整される、半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、半導体装置の製造工程において各工程で半導体基板に生じる反り量が予め定めた範囲内となるように、前記半導体基板の裏面側への膜の形成又は前記半導体基板の裏面側に形成された膜の除去を行う工程を挿入する、半導体装置の製造方法であることを特徴とする。
本発明によれば、半導体装置の製造工程において半導体基板に生じる反り量が、製造工程中は予め定めた範囲内となるように調整される。
成膜される膜の種類と反り方向との関係を示す図表である。 酸化膜の膜厚と反り量との関係を示すグラフである。 (A)〜(F)は本発明の第1の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。 (A)〜(E)は本発明の第2の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。 (A)〜(E)は本発明の第3の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。 (F)〜(I)は本発明の第3の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。 (J)〜(L)は本発明の第3の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る製造工程における反り量の推移を示すグラフである。 (A)〜(E)は本発明の第4の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。
図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<成膜によるウエハの反り>
図1は成膜される膜の種類と反り方向との関係を示す図表である。図1に示すように、膜の種類や成膜するウエハ面(表面又は裏面)によってウエハの反り方向が異なる。ウエハの反り方向には凸方向と凹方向とがある。ここで、凸方向の反りとは、ウエハが表面側に向かって凸状となる反りである。また、凹方向の反りとは、ウエハが裏面側に向かって凹状となる反りである。なお、ウエハの反り量は、例えば、電子情報技術産業協会規格の厚膜SOIウエハ標準仕様である「JEITA EM−3604A」に記載の測定方法従って測定することができる。
二酸化シリコン膜(SiO:以下、「酸化膜」という。)や、多結晶シリコン膜(以下、「ポリシリコン膜」という。)がウエハの表面に形成されると凸方向の反りを生じ、酸化膜やポリシリコン膜がウエハの裏面に形成されると凹方向の反りを生じる。また、窒化シリコン膜(Si:以下、「窒化膜」という。)がウエハの表面に形成されると凹方向の反りを生じ、窒化膜がウエハの裏面に形成されると凸方向の反りを生じる。同種の膜がウエハの両面に形成された場合は、膜による応力が相殺されて反りは生じない。
図2は酸化膜の膜厚とウエハの反り量との関係を示すグラフである。横軸は「酸化膜の膜厚」を表す。単位はÅ(オングストローム)である。縦軸は「ウエハの反り量」を表す。単位はmm(ミリメートル)である。プラズマCVDでウエハの表面にだけ酸化膜を形成した場合、図2に示すように、膜厚が大きくなるほど反り量が増加する。これは、膜厚が大きくなるほど、酸化膜自体が有する応力が増加する為である。
以上のことから、ウエハの反り方向及び反り量に応じて、ウエハの表面及び裏面に形成される膜種や膜厚を最適化することで、反り量を低減することはできる。しかしながら、ウエハの表面に形成される膜の膜種や膜厚を変更することは装置構造の設計変更となるため困難である。
したがって、本実施の形態では、半導体装置の製造工程において各工程でウエハに生じる反り量が予め定めた範囲内となるように、ウエハの裏面側への膜の形成又はウエハの裏面側に形成された膜の除去を行う工程を挿入する。例えば、後続する工程においてウエハの反りを増加させる膜を事前に除去する。これにより、半導体装置の製造工程において半導体基板に生じる反り量が、製造工程中は予め定めた範囲内となるように調整される。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態では、ウエハの裏面にのみ酸化膜を形成する工程を挿入して、凸方向の反りが生じているウエハに、凹方向の反りを生じさせる。これにより、ウエハの凸方向の反り量を低減して、予め定めた範囲内とすることができる。図3(A)〜(G)は本発明の第1の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。
まず、図3(A)に示すように、表面及び裏面にシリコンが露出した初期状態のウエハ10を用意する。次に、図3(B)に示すように、ウエハ10の表面に酸化膜12Aを形成すると共に、ウエハ10の裏面に酸化膜12Bを形成する。酸化膜12A,12Bは、シリコンを熱酸化することにより形成される。
次に、図3(C)に示すように、酸化膜12A上に窒化膜14Aを形成し、酸化膜12B上に窒化膜14Bを形成する。窒化膜14A、窒化膜14Bは、CVDにより窒化膜を堆積させることにより形成される。ここまでの工程では、ウエハ10の両面に同種の膜が形成されており、膜による応力が相殺されて反りは生じない。
次に、図3(D)に示すように、窒化膜14A上にだけ酸化膜16Aを形成する。酸化膜16Aは、プラズマCVDによりシリコン酸化膜を堆積させることにより形成される。ウエハ10の表面側にだけ酸化膜16Aが形成されることにより、ウエハ10には凸方向の反りが生じる。
次に、図3(E)に示すように、ウエハ10の裏面側に形成された酸化膜12B及び窒化膜14Bを除去して、ウエハ10の裏面のシリコンを露出させる。エッチングにより、窒化膜14Bと窒化膜14Bの下に在る酸化膜12Bとが除去される。酸化膜12B及び窒化膜14Bが除去されると、ウエハ10の凸方向の反りが増加する。
そこで、次に、図3(F)に示すように、ウエハ10の裏面に新たな酸化膜18Bを形成する。酸化膜18Bは、シリコンを熱酸化することにより、シリコンが露出しているウエハ10の裏面だけに形成される。酸化膜12A、窒化膜14A、及び酸化膜16Aで覆われたウエハ10の表面は酸化されない。酸化膜18Bは、凸方向の反りが生じているウエハ10に、凹方向の反りを生じさせる。これにより、ウエハの凸方向の反り量を低減する。
最後に、図3(G)に示すように、ウエハ10の表面側に形成された酸化膜12A、窒化膜14A、及び酸化膜16Aを除去する。図3(E)に示す工程と同様に、エッチングにより酸化膜と窒化膜とが除去される。
図3(E)に示す工程で、ウエハ10の裏面に形成される酸化膜18Bの膜厚は、製造工程全般においてウエハ10の反り量が予め定めた範囲内となるように決められる。
例えば、実験的に得られた酸化膜の膜厚とウエハの反り量との関係(図2参照)に基づいて、図3(G)に示す構造で予測される凸方向の反り量が閾値未満となる膜厚とされる。
上記の通り、本実施の形態では、製造工程全般においてウエハ10の凸方向の反り量が閾値を超えないように、ウエハ10の裏面に酸化膜18Bを形成してウエハの凸方向の反り量を低減するので、半導体装置の製造工程においてウエハの反り量が予め定めた範囲内に維持される。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ウエハの裏面にのみ酸化膜を形成する工程を挿入して、凸方向の反りが生じているウエハに凹方向の反りを生しさせる。これにより、ウエハの凸方向の反り量を低減して、予め定めた範囲内とすることができる。但し、第1の実施の形態の一部の工程を省略する。図4(A)〜(E)は本発明の第2の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。
まず、図4(A)では、図3(A)と同様に、初期状態のウエハ10を用意する。次に、図4(B)では、図3(B)と同様に、ウエハ10の表面に酸化膜12Aを形成すると共に、ウエハ10の裏面に酸化膜12Bを形成する。ここまでの工程では、ウエハ10の両面に同種の膜が形成されており、膜による応力が相殺されて反りは生じない。
次に、図4(C)に示すように、酸化膜12A上にだけ窒化膜14Aを形成する。窒化膜14Aは、プラズマCVDにより窒化膜を堆積させることにより形成される。ウエハ10の表面側にだけ窒化膜14Aが形成されることにより、ウエハ10には凸方向の反りが生じる。
次に、図4(D)に示すように、ウエハ10の裏面側に形成された酸化膜12Bを除去して、ウエハ10の裏面のシリコンを露出させる。エッチングにより、酸化膜12Bが除去される。酸化膜12Bが除去されると、ウエハ10の凸方向の反りが増加する。
そこで、次に、図4(E)に示すように、ウエハ10の裏面に新たな酸化膜18Bを形成する。酸化膜18Bは、シリコンを熱酸化することにより、シリコンが露出しているウエハ10の裏面だけに形成される。酸化膜18Bは、凸方向の反りが生じているウエハ10に、凹方向の反りを生じさせる。これにより、ウエハの凸方向の反り量を低減する。
最後に、図4(F)に示すように、ウエハ10の表面側に形成された酸化膜12A及び窒化膜14Aを除去する。第1の実施の形態と同様に、エッチングにより酸化膜と窒化膜とが除去される。
図4(E)に示す工程で、ウエハ10の裏面に形成される酸化膜18Bの膜厚は、第1の実施の形態と同様に、製造工程全般においてウエハ10の反り量が予め定めた範囲内となるように決められる。
上記の通り、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、製造工程全般においてウエハ10の凸方向の反り量が閾値を超えないように、ウエハ10の裏面に酸化膜18Bを形成してウエハの凸方向の反り量を低減するので、半導体装置の製造工程においてウエハの反り量が予め定めた範囲内に維持される。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、半導体装置の一例としてCMOS型の集積回路(IC)を想定している。CMOS型ICの製造工程に、ウエハの裏面側への膜の形成又はウエハの裏面側に形成された膜の除去を行う工程を挿入することで、CMOS型ICの製造工程において生じる凸方向の反り量を予め定めた範囲内に維持する方法を具体的に説明する。CMOS型ICは、高耐圧のn型MOS(HVNMOS)と高耐圧のp型MOS(HVPMOS)とを含んで構成されている。
(半導体装置の製造工程)
図5(A)〜(E)、図6(F)〜(I)、及び図7(J)〜(L)は、本発明の第3の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。まず、図5(A)に示すように、
n型エピタキシャル層22が形成されたp型シリコン基板20を準備する。以下では、p型シリコン基板20を「ウエハ20」という。
次に、図5(B)に示すように、ウエハ20の裏面とエピタキシャル層22の表面に保護酸化膜24A、24Bを形成する。保護酸化膜24A、24Bは、シリコンを熱酸化することにより形成される。また、フォトリソグラフィにより、エピタキシャル層22のn型MOS形成領域に、イオン化したp型不純物を注入して、p型不純物の濃度が高い高濃度p型ウェル(HPW)26を形成する。
同様にして、エピタキシャル層22のp型MOS形成領域に、n型不純物の濃度が高い高濃度n型ウェル(HNW)28を形成する。なお、高濃度p型ウェル26及び高濃度n型ウェル28の各々は、イオン注入後に高温で熱処理されることで活性化される。
次に、図5(C)に示すように、フォトリソグラフィにより、高濃度p型ウェル26内に、イオン化したn型不純物を注入し、n型不純物領域(NN)30を形成する。同様にして、高濃度n型ウェル28内にp型不純物領域(PP)32を形成する。なお、n型不純物領域30及びp型不純物領域32の各々は、イオン注入後に高温で熱処理されることで活性化される。
次に、図5(D)に示すように、エッチングにより保護酸化膜24A、24Bを一旦除去した後、DTI(Deep Trench Isolation)法による素子分離を行うために、エピタキシャル層22上に、保護酸化膜34A、保護窒化膜36A、及びノンドープのシリコン酸化膜(NSG膜)38を形成する。ここで、ウエハ20の裏面側にも、保護酸化膜34B及び保護窒化膜36Bを形成する。
保護酸化膜34A、34Bは、シリコンを熱酸化することにより形成される。保護窒化膜36Aは、CVDにより窒化膜を堆積させることにより形成される。NSG膜38は、CVDによりノンドープのシリコン酸化膜を堆積させることにより形成される。
NSG膜38にフォトリソグラフィを施して、NSG膜38によるマスクパターン(NSGマスク)を形成する。このNSGマスクを用いて数種類のエッチングを行い、ウエハ10に達するディープ・トレンチ40を形成する。ディープ・トレンチ40は、n型MOSとp型MOSの各素子を分離するように、各素子の周囲に複数形成される。
次に、図5(E)に示すように、ディープ・トレンチ40のシリコンが露出した内壁に薄い犠牲酸化膜42を形成する。犠牲酸化膜42は、シリコンを熱酸化することにより形成される。ここで、耐圧性を高めるために、ディープ・トレンチ40の底面に、ウエハ20よりp型不純物の濃度が高いチャンネル・ストップ層をイオン注入により形成してもよい。
次に、図6(F)に示すように、ディープ・トレンチ40内の犠牲酸化膜42は一旦除去される。犠牲酸化膜とは、エッチングで除去することを前提とした酸化膜のことであり、エッチングにより除去される。次に、図6(G)に示すように、ディープ・トレンチ40のシリコンが露出した内壁に厚い内壁酸化膜44を形成する。内壁酸化膜44は、シリコンを熱酸化することにより形成される。
次に、図6(H)に示すように、ディープ・トレンチ40の埋め込みを行う。ウエハ20の表面側、即ち、残されたNSG膜38上とディープ・トレンチ40上とに、CVDによりポリシリコンを厚膜で堆積して、ディープ・トレンチ40の埋め込みを行う。これにより、ディープ・トレンチ40にポリシリコン46Aが埋め込まれると共に、ウエハ20の表面側がポリシリコン膜46Aで覆われる。また、ウエハ20の裏面側にもポリシリコン膜46Bを形成する。ここで、製造工程全般における反り量を低減するためには、ポリシリコン膜46A及びポリシリコン膜46Bの膜厚を薄くすることが好ましい。
次に、図6(I)に示すように、エッチングにより不要なポリシリコン膜46Aを除去する。内壁酸化膜44で被覆されたディープ・トレンチ40内のポリシリコン46Aを残して、他のポリシリコン膜46Aは除去される。続けて、図7(J)に示すように、エッチングによりウエハ20の裏面側を覆うポリシリコン膜46Bが除去される。
次に、エッチングにより保護酸化膜34A、保護窒化膜36A、保護酸化膜34B、保護窒化膜36B、及びNSG膜38を除去する。保護酸化膜34A、保護窒化膜36A、及びNSG膜38が除去されると、ウエハ20の表面側では、エピタキシャル層22の表面が露出する。保護酸化膜34B及び保護窒化膜36Bが除去されると、ウエハ20の裏面が露出する。
次に、図7(K)に示すように、浅いトレンチ(Shallow Trench)52を形成するために、エピタキシャル層22上に、保護酸化膜48A及び保護窒化膜50Aを形成する。また、ウエハ20の裏面側にも、保護酸化膜48B及び保護窒化膜50Bを形成する。そして、フォトリソグラフィにより数種類のエッチングを行い、n型不純物領域(NN)30に達するトレンチ52とp型不純物領域(PP)32に達するトレンチ52とを形成する。また、ディープ・トレンチ40の上部にある内壁酸化膜44とポリシリコン46Aもエッチングにより除去されて、トレンチ52となる。
なお、ディープ・トレンチ40と同様に、トレンチ52のシリコンが露出した内壁が熱酸化されて、トレンチ52内に内壁酸化膜(図示せず)が形成される。このとき、結晶欠陥を低減するために、酸化後アニール(POA)を併せて行うのが一般的である。製造工程における反り量を低減するためには酸化後アニールを省略することが好ましいが、後述する通り、本実施の形態では、ウエハ20の裏面側を覆うポリシリコン膜46Bが除去されているので、酸化後アニールを実施してもウエハ20の反り量は予め定めた範囲内となる。
次に、図7(L)に示すように、CVDによりNSG膜54を堆積してトレンチ52の埋め込みを行う。トレンチ50にNSGが埋め込まれると共に、ウエハ20の表面側がNSG膜(図示せず)で覆われる。NSG膜(図示せず)は、化学機械研磨(CMP)により除去される。浅いトレンチ52が形成された領域はCMPによる研磨度合いが大きくなるため、トレンチ52の形成領域以外の領域が研磨されるように、フォトリソグラフィによりNSG膜(図示せず)の表面に予め段差を設けておくことが好ましい。
次に、エッチングにより保護酸化膜48A、保護窒化膜50A、保護酸化膜48B、及び保護窒化膜50Bを除去する。保護酸化膜48A及び保護窒化膜50Aが除去されると、ウエハ20の表面側では、エピタキシャル層22の表面が露出する。保護酸化膜48B及び保護窒化膜50Bが除去されると、ウエハ20の裏面が露出する。
次に、エピタキシャル層22上に、高電圧用のゲート酸化膜56を形成する。ゲート酸化膜56は、シリコンを熱酸化することにより形成される第1の層、CVDによりNSG膜を堆積することにより形成される第2の層、減圧CVDでTEOS膜(LP−TEOS膜)を堆積することにより形成される第3の層を記載した順序で積層した多層膜である。多層膜についてはアニールを行うのが好ましい。また、製造工程全般における反り量を低減するためには、LP−TEOS膜の形成を省略するのが好ましい。
なお、図示や説明は省略するが、チャンネル領域の形成や低電圧用のゲート酸化膜の形成が行われる。また、ウエハ20の裏面には、保護酸化膜57が形成される。
最後に、ゲート酸化膜56上に、ゲート電極を形成するために、CVDによりポリシリコンを堆積してポリシリコン膜58Aを形成する。また、ウエハ20の裏面側にもポリシリコン膜58Bを形成する。次に、ポリシリコン膜58A上に、フォトリソグラフィ用のレジストパターン60を形成する。
この後、レジストパターン60によりポリシリコン膜58Aをパターニングして、n型MOS用のゲート電極(図示せず)とp型MOS用のゲート電極(図示せず)とが形成される。更に、ゲート電極(図示せず)をマスクとして、ゲート酸化膜56が部分的に除去される。
(ウエハそり量の製造工程間推移)
製造工程が進むに従ってウエハのそり量が増大する。
図8は第3の実施の形態に係る製造工程における反り量の推移を示すグラフである。上記の製造工程では、図6(H)に示すディープ・トレンチ40の埋め込みを行う工程と、図6(I)に示すウエハ20の表面側を覆う不要なポリシリコン膜46Aを除去する工程との間で、ウエハ20の表面側の膜厚が大きく減少する。
本実施の形態では、図6(I)に示す工程の次に、ウエハ20の裏面側を覆うポリシリコン膜46Bを除去する(図7(J)参照)。この場合の反り量の推移を黒四角(◆)で示す。一方、図6(I)に示す工程の次に、ウエハ20の裏面側を覆うポリシリコン膜46Bの除去を行わずに、後続の製造工程を続けた場合の反り量の推移を白丸(○)で示す。
この例においては、ウエハ20の反り量が−X以上で且つ+X以下の場合に、フォトリソグラフィ工程において「合わせ外れ」という問題を回避することができる。即ち、ウエハ20の反り量の下限閾値が「−X」であり、上限閾値が「+X」である。ウエハ20の反り量が−X未満又は+Xを超える場合には、フォトリソグラフィ工程において「合わせ外れ」という問題が発生する。
黒四角(◆)で示すように、本実施の形態では、図7(J)に示す工程でウエハ20の裏面側を覆うポリシリコン膜46Bを除去することで、一時的に凸方向の反り量が増加する。しかしながら、その後の凸方向の反り量は、図7(L)に示すゲート電極形成のためのフォトリソグラフィ工程を過ぎるまで上限閾値「+X」を超えない。即ち、製造工程全般においてウエハ20の反り量が予め定めた範囲内となる。
これに対し、白丸(○)で示すように、図6(I)に示す工程の次に、ウエハ20の裏面側を覆うポリシリコン膜46Bを除去しない場合は、図7(K)に示す浅いトレンチ52形成のためのフォトリソグラフィ工程以前に上限閾値「+X」を超えて、「合わせ外れ」という問題が発生する。反りが増加する理由は、図7(K)に示す構造のウエハ20の裏面側にポリシリコン膜46Bを残したままで熱酸化や酸化後アニールを行うと、ポリシリコン膜46Bに応力が発生し、ウエハ20が凸方向に反るからであると推測される。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、ディープ・トレンチ40の犠牲酸化膜42を形成した後に、ウエハ20の裏面側の保護窒化膜36Bを除去し、その後に犠牲酸化膜42とウエハ20の裏面側の保護酸化膜34Bを除去し、ディープ・トレンチ40の内壁酸化膜44を形成すると共にウエハ20の裏面に保護酸化膜62を形成する以外は、第3の実施の形態の製造工程と同じであるため説明を省略する。
図9(A)〜(E)は本発明の第4の実施の形態に係る製造工程を示す断面図である。図9(A)に示す構造は、図5(E)に示す構造と同じである。したがって、図5(A)〜(D)に示す工程については説明を省略する。図9(A)に示すように、シリコンの熱酸化によりディープ・トレンチ40内に犠牲酸化膜42を形成する。
次に、図9(B)に示すように、エッチングによりウエハ20の裏面側の保護窒化膜36Bを除去する。次に、図9(C)に示すように、エッチングによりディープ・トレンチ40内の犠牲酸化膜42とウエハ20の裏面側の保護酸化膜34Bを除去する。犠牲酸化膜42が除去されると、ディープ・トレンチ40のシリコン内壁が露出する。保護酸化膜34Bが除去されると、ウエハ20の裏面が露出する。
次に、図9(D)に示すように、ディープ・トレンチ40のシリコンが露出した内壁に厚い内壁酸化膜44を形成すると共に、ウエハ20の裏面に厚い保護酸化膜62を形成する。内壁酸化膜44及び保護酸化膜62は、シリコンを熱酸化することにより形成される。
図9(D)に示す工程は、図6(G)に示す工程に相当する。但し、ウエハ20の裏面側には、保護酸化膜34B及び保護窒化膜36Bの代わりに、保護酸化膜62が形成されている。図9(E)に示す構造は、図7(L)に示す構造と同じである。図9(D)に示す工程の後、図6(G)〜(I)及び図7(J)〜(L)に示す工程が実施されて、図9(E)に示す構造が得られる。
即ち、図9(D)に示す工程の後、ポリシリコン膜46Aによるディープ・トレンチ40の埋め込み、不要なポリシリコン膜46A、46Bの除去、浅いトレンチ52の形成、NSG膜によるトレンチ52の埋め込み、ゲート酸化膜56やポリシリコン膜58Aの形成等が実施される。
本実施の形態では、図9(B)に示す工程で、ウエハ20の裏面側の保護窒化膜36Bを除去して、図9(D)に示す工程で、内壁酸化膜44を形成する際にウエハ20の裏面に厚い保護酸化膜62を形成する。これにより、凹方向の反り量が増加するので、製造工程全般における凸方向の反り量は、第3の実施の形態に係る製造工程に比べて低減する。したがって、製造工程全般においてウエハ20の反り量が予め定めた範囲内となる。
なお、上記実施の形態で説明した半導体装置の製造方法の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
10 ウエハ
12A、12B 酸化膜
14A、14B 窒化膜
16A 酸化膜
18A、18B 酸化膜
20 ウエハ
20 p型シリコン基板
22 n型エピタキシャル層
24A 保護酸化膜
26 p型ウェル
28 n型ウェル
30 n型不純物領域
32 p型不純物領域
34A、34B 保護酸化膜
36A、36B 保護窒化膜
38 NSG膜
40 ディープ・トレンチ
42 犠牲酸化膜
44 内壁酸化膜
46A、46B ポリシリコン膜
48A、48B 保護酸化膜
50 トレンチ
50A、50B 保護窒化膜
52 トレンチ
54 NSG膜
56 ゲート酸化膜
57 保護酸化膜
58A、58B ポリシリコン膜
60 レジストパターン
62 保護酸化膜

Claims (3)

  1. 半導体基板の両面に第1の酸化膜を形成する工程と、
    前記第1の酸化膜を有する前記半導体基板の両面側に窒化膜を形成する工程と、
    前記第1の酸化膜及び前記窒化膜を有する前記半導体基板の表面側に第2の酸化膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の裏面側に形成された前記第1の酸化膜及び前記窒化膜を除去して前記半導体基板の裏面を露出する工程と、
    前記半導体基板の反り量が予め定めた範囲内となるように、露出された前記半導体基板の裏面に第3の酸化膜を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板の両面に第1の酸化膜を形成する工程と、
    前記第1の酸化膜を有する前記半導体基板の表面側に窒化膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の裏面側に形成された前記第1の酸化膜を除去して前記半導体基板の裏面を露出する工程と、
    前記半導体基板の反り量が予め定めた範囲内となるように、露出された前記半導体基板の裏面に第2の酸化膜を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板に素子分離用のディープ・トレンチを形成する工程と、
    前記ディープ・トレンチを埋め込むと共に前記半導体基板の表面側及び裏面側を覆うようにポリシリコン膜を堆積する工程と、
    熱処理前に前記半導体基板の表面側及び裏面側を覆うポリシリコン膜を除去する工程と、
    前記ディープ・トレンチを形成する半導体基板が裏面に窒化膜が形成された半導体基板であって、前記ディープ・トレンチを形成する工程が、熱酸化前に前記窒化膜を除去して前記半導体基板の裏面を露出する工程と、
    前記ディープ・トレンチの内壁及び前記半導体基板の裏面を熱酸化して酸化膜を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
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