JP6576164B2 - 除塵機 - Google Patents

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Description

この発明は、河川などの水路に設置される除塵機に係り、特に、水路の側面側に設けられた取水口から取水のために取り込む水に浮遊する例えば小枝、葉っぱ、その他のゴミ等の浮遊物を取り除き、取り除いた浮遊物はそのまま河川などの水路の下流側に向けて流すようにした除塵機に関するものである。
河川などの水路の側面側に設けられた取水口には、取水の際に水に浮遊する例えば枝、葉っぱ、その他のゴミ等の浮遊物が一緒に流入するのを防ぐために、除塵機が設置されている。除塵機には、浮遊物の通過を止める構造として、例えばスクリーンバーやスクリーンネットになっているものが知られている。
スクリーンバーの構造のものは、除塵機の前面部分に、上下方向に延びる板状又は棒状のものが一定の隙間をあけて幅方向に複数並設されてスクリーンバーが形成されたものからなっている。そして、このスクリーンバーの表面で浮遊物をせき止め、浮遊物の流入を防いで、スクリーンバーの隙間から通過する水のみを取水するようにしている。
また、スクリーンネットの構造のものは、除塵機の前面部分に、上下回りに循環移動に無端状のネットが取り付けられたものからなっている。そして、このネットの表面で浮遊物をせき止め、浮遊物の流入を防いで、スクリーンネットの網目から通過する水のみを取水するようにしている。
特開平08−33809 特開2014−122518
ところで、スクリーンバー或いはスクリーンネットの表面でせき止められた浮遊物がそのまま付着してその箇所に残ると、スクリーンバー或いはスクリーンネットの表面が付着した浮遊物で覆われて取水ができなくなる。このため、スクリーンバーの表面に付着した浮遊物は、スクリーンバー表面に沿ってレーキなどで上方に掻き上げられて、そこから外部に排出される。また、無端スクリーンネットが上方に循環移動することで、スクリーンネット表面に付着した浮遊物はネットとともに上方に移動して、そこから外部に排出される。
このように、従来の除塵機では、スクリーンバー或いはスクリーンネットの表面に付着した浮遊物は上方に引き上げられて、そこで或る程度溜められてから定期的に外部に排出されている。しかし、溜められた浮遊物を外部に定期的に排出するためには、これを定期的に管理する必要があり、また、外部への排出及びその管理には一定のコストがかかるという問題があった。さらに、溜められた浮遊物の外部への排出やその管理を怠ると、浮遊物は腐敗し易いので、周囲の環境に悪影響を与える等の問題も生じた。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、水路からの取水に当たり、浮遊物の流入を阻止してその除去を図ると共に、除去した浮遊物をそのまま水路の下流側に向けて流すことで、除去した後の浮遊物の後処理を全く不要にして、それに掛かるコストを皆無にし、ランニングコストを廉価化にすることのできる除塵機を提供することにある。
以上の課題を達成するために、この発明は、水路の側面側に設けられた取水口に、複数の通水孔を備えた通水体を取り付け、通水体の取水側表面に左右幅方向に延びる突起片を上下に適宜間隔で複数設け、上下の突起片の間の取水側表面に沿って左右幅方向にスライドし取水側表面に付着した浮遊物を除去して取水側表面の側端から水路の流水中に再び戻す各スライド爪を上下に延びるアームの左右両側にそれぞれ設け、上記各スライド爪は、上記通水体の取水側表面に沿ってスライドして該取水側表面に付着している浮遊物を掬い上げてその面上にのせる厚みの薄い板材からなるスライド底面と、該スライド底面上の浮遊物が後方に移動するのを防いでスライド底面と一体となって浮遊物を前方に向けて運び出すスライド底面の後端の押出面とからなり、上記アームを通水体の取水側表面の左右幅方向に往復移動させるアーム往復駆動機構にアームの上部を連動連結した手段よりなるものである。
この発明に係る除塵機によれば、取水の際に、取水口に設置された除塵機の通水体の通水孔によって浮遊物の流入を防ぐことができるのは勿論のこと、流入を阻止して取水側表面に付着した浮遊物は、左右に往復移動するアームの左右両側面に設けられた各スライド爪によって掬い上げられて通水体の取水側表面の側端まで運ばれ、側端から水路の流水中に再び戻され、水路の下流側に向けて排出して除去することができる。
このように、除塵機で除去した浮遊物を水路の流水中に再び戻して排出できるので、浮遊物の後処理作業を全く不要にすることができ、これに掛かるコストを皆無にし、ランニングコストを廉価化にすることができる。
加えて、通水体の取水側表面に上下方向に適宜間隔で設けた突起片により、浮遊物の一部分がこの突起片に付着することで、付着する浮遊物と取水側表面との間に隙間を生じさせることが容易となり、この隙間を利用してスライド爪による浮遊物の取水側表面からの掬い上げを容易にすることができる。しかも、上下の各突起片は通水体の左右幅方向に延設されているので、水圧の作用する通水体の変形を防いでその強度を高めることができる等、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
この発明を実施するための形態を示す除塵機の正面図である。 この発明を実施するための形態を示す除塵機を設置した水路の平面図である。 この発明を実施するための形態を示す除塵機のアーム、スライド爪、突起片、通水体の部分斜視図である。 (A)はこの発明を実施するための形態を示す除塵機のアーム往復駆動機構の部分斜視図、(B)はこの発明を実施するための形態を示す除塵機のアーム下部の部分斜視図である。 この発明を実施するための形態を示す除塵機のスライド爪、通水体の部分斜視図である。 (A)と(B)は通水体の取水側表面の突起片の有無を比較する図で、(A)がこの発明を実施するための形態を示す除塵機の通水体の取水側表面の突起片を設けた部分側断面図、除塵機の通水体の取水側表面の突起片がない場合を示す部分側断面図である。
以下、図面に記載の発明を実施するための形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
図において、河川などの水路2の側面側には、河川の水を利用するための取水口21が設けられている。取水口21は水路2の途中に設けられた堰22の近くの側面側に設けられる。取水口21には水路2の流水中に混在する浮遊物aを除去し流水のみを取水できるように、除塵機1が設置されている。
この発明に係る除塵機1は、取水に際して、水路2の流水中に混在する浮遊物aを除去して、浮遊物aが混じった状態で取水されるのを防ぐ一方で、除去した浮遊物aを従来の除塵機と異なり、そのまま水路2に戻して下流側に排出して、浮遊物aの後処理を不要することができる特徴を備えている。
この除塵機1は、複数の通水孔31を備えた通水体3、通水体3の取水側表面32に設けられた複数の突起片4、上下の突起片4の間でスライドしながら取水側表面32に付着している浮遊物aを除去して水路2に戻すスライド爪5、各スライド爪5が左右側面に設けられて左右幅方向に往復移動するアーム6、アーム6の上部が連結されたアーム往復駆動機構7などから構成されている。
水路2の側面側に設けられた取水口21には、複数の通水孔31を備えた通水体3がほぼ垂直に取り付けられている。水路2を流れる水の一部はこの通水孔31を通過して取水される。通水体3は取水口21を塞ぐように取り付けられている。取水口21の左右両側には縦枠11がそれぞれ形成されており、通水体3の左右側端33側は左右の縦枠11にボルトなどで固定されている。
通水体3は、水路2から取水するに当たり、例えば小枝、葉っぱ、その他のゴミ等の浮遊物aが一緒に流入しない状態で取水できるように、浮遊物aが容易には通過することができない程度の孔径の通水孔31が複数形成されている。通水体3には例えば多孔板が使用されている。多孔板には例えば孔径が5〜10mm前後の円形の通水孔31が複数形成されている。
複数の通水孔31が形成された多孔板には例えばパンチングメタルが使用されている。多孔板の通水孔31による開口率は例えば50%程度である。なお、通水体3として多孔板に代えてネットを用いてもよい。通水体3がネットからなる場合には、ネット目からなる通水孔31による開口率は50%を超える。
通水体3のほぼ垂直な取水側表面32には、左右幅方向に延びる突起片4が直角に設けられている。突起片4の両端は通水体3の側端33まで延びている。このような突起片4が通水体3の取水側表面32の上下に適宜間隔で複数設けられている。上下の突起片4との間に挟まれている通水体3の各取水側表面32の左右の側端33は水路2に向けて開口されている。つまり上下の突起片4と取水側表面32で水路2に向けてコ字状の横向き溝型になっている。そして、この横向き溝型の端部となる開口されている側端33から取水側表面32に付着していた浮遊物aは水路2に押し出される。
各突起片4は、通水体3の取水側表面32に浮遊物aの全部分が密着状態で付着するのを防いで、スライド爪5による除去を容易にする機能を果たす。すなわち、上下に適宜間隔で突起片4が設けられることで、通水体3の取水側表面32に付着する浮遊物aの一部分が突起片4の先端部分に付着しやすくなる(図6(A)(B)参照)。
各浮遊物aは、その一方側が通水体3の取水側表面32に付着し他方側が突起片4の先端部分に付着することで、浮遊物aの中間部分の一部は通水体3の取水側表面32とで隙間を生じる。このように、突各起片は、浮遊物aの全部分が密着状態で付着するのを防いで、スライド爪5による取水側表面32に付着する浮遊物aの除去を容易にするのである。
また、各突起片4は、通水体3の表面が平面方向の横断方向からみて、凹凸状或いは波形状に変形するのを防ぐ機能も果たす。通水体3の表面には取水時に水圧が作用するため、変形しやすい環境にある。ところで、前述したように、通水体3はその左右幅方向の両側端33が取水口21の左右両側の縦枠11はそれぞれ固定されて支持されるため、通水体3の表面が上下方向内での凹凸状或いは波形状に変形するのは小さい。それよりも左右幅方向内での変形の方が大きい。左右に延びる各突起片4はこれを防いでいる。
通水体3の取水側表面32が仮に左右幅方向内で凹状に変形すると、取水側表面32に沿ってスライドするスライド爪5と取水側表面32との間に隙間が生じて、取水側表面32に付着した浮遊物aをスライド爪5で除去できなくなる事態が想定されるが、突起片4によりその変形を阻止して、このような状況に陥るのを防いでいる。また、通水体3の変形を阻止することで通水体3の強度低下を防いでいる。
突起片4には例えば板状部材が使用され、溶接などにより通水体3の取水側表面32に固設されている。各突起片4の上下間隔は例えば50mm前後であり、また各突起片4の突起高さは例えば10〜20mm前後である。各突起片4は上下で平行になるように取り付けられている。また、左右に往復移動するアーム6の移動方向に対して直交するように取り付けられていて、アーム6と一体となって左右方向に移動するスライド爪5が上下の突起片4に当たらない構造になっている。
スライド爪5は、通水体3の取水側表面32に付着している浮遊物aを除去するものである。スライド爪5は各上下の突起片4の間にそれぞれ設けられていて、その間を通水体3の左右幅方向の側端33に向かって取水側表面32に沿ってスライド移動し、スライド移動中に取水側表面32に付着している浮遊物aを通水体3の側端33に向けて運んで除去するものである。除去された浮遊物aは通水体3の開口されている側端33から水路2を下流側に向かって流れる流水中に戻され、流水とともに下流側に流されて自然排出される。
各スライド爪5は、厚みの薄い板材からなるスライド底面51と、スライド底面51の後端に垂直に立ち上がっている押出面52からなり、スライド底面51の裏面側は通水体3の取水側表面32に接するように取り付けられている。スライド底面51は通水体3の取水側表面32に沿ってスライドして、取水側表面32に付着している浮遊物aを掬い上げてその面上にのせる。後端の押出面52はスライド底面51上の浮遊物aが後方に移動するのを防いで、スライド底面51と一体となって浮遊物aを前方に向けて運び出す。
スライド底面51はその先端側が例えばV字状に尖っていて、厚みの薄い尖った先端が浮遊物aと取水側表面32との間の僅かな隙間に入り込み易くなっており、取水側表面32に付着している浮遊物aをその表面から剥がし易くしている。また、スライド爪5はその厚みの薄い先端側で、通水孔31に一部が入り込んでいる根元側を切断し易くなっている。各スライド爪5はアーム6の左右両側に取り付けられている。
アーム6は各スライド爪5を通水体3の左右幅方向にスライド移動させるもので、各スライド爪5はV字状に尖った先端側の反対側となる基端側がほぼ垂直に水路2側に向けて曲がってアーム6の左右両側に一体的に連結されて取り付けられている。アーム6が通水体3の左右幅方向に移動すると、左右両側に設けられた各スライド爪5はこれと一体となって移動する。
左右両側に複数のスライド爪5が設けられたアーム6は、通水体3の取水側表面32に上下向きに延びた状態で取り付けられている。アーム6は上記の左右幅方向に設けられた各突起片4に対して直交する向きに設けられている。アーム6は通水体3の取水側表面32の突起片4の突起先端に沿って左右幅方向に往復移動する。
アーム6はその上部が、通水体3の取水側表面32の左右幅方向に往復移動するアーム往復駆動機構7に連動連結されている。アーム6はアーム往復駆動機構7の往復移動により、通水体3の左右幅方向に往復移動し、アーム6の両側に取り付けられた各スライド爪5で通水体3の取水側表面32に付着した浮遊物aを除去する構造になっている。
アーム6の下端側には、棒状のアームガイド61が通水体3の左右幅方向に向けて取り付けられている。アームガイド61は通水体3の突起片4に平行になるように取り付けられている。アームガイド61は通水体3の左右幅方向に往復移動するアーム6の下部側を案内ガイドするものである。アーム6の下端側にはこのアームガイド61が貫通するガイド孔62が形成されている。このようにアーム6はその上部がアーム往復駆動機構7に支持され、下部がアームガイド61によって支持されている。
アーム往復駆動機構7は、アーム6の上部が連結された往復駆動盤71、往復駆動盤71の螺子孔72を螺入貫通した螺旋軸棒73、螺旋軸棒73を正逆回転するモーター74、往復駆動盤71のガイド溝75に係合してこれをガイドするガイドレール76などから構成されている。アーム往復駆動機構7は通水体3の上部側に設置されている。
往復駆動盤71には通水体3の左右幅方向に平行に螺子孔72が形成されている。すなわち螺子孔72は通水体3の取水側表面32に設けられた各突起片4に平行に形成されている。螺子孔72は往復駆動盤71の左右側面を貫通して形成されている。螺子孔72の円形内周側面には螺旋状の螺子山が刻設されている。この往復駆動盤71にはアーム6の上部が連結されていて、往復駆動盤71が往復移動することで、アーム6は通水体3の取水側表面32を左右幅方向に往復移動する。
螺旋軸棒73は往復駆動盤71を移動させるもので、螺旋軸棒73が軸芯回りに正逆回転することで、往復駆動盤71は螺子運動により螺旋軸棒73の軸芯方向つまり通水体3の左右幅方向に往復移動する。螺旋軸棒73の一端側は減速機などを介してモーター74に連動連結されており、モーター74の駆動より螺旋軸棒73は正逆回転して往復駆動盤71を往復移動させる。
螺旋軸棒73は往復駆動盤71の螺子孔72を螺入貫通しており、その両端側は回転自在に軸支されている。螺旋軸棒73は通水体3の左右幅方向に平行に、すなわち通水体3の取水側表面32に設けられた各突起片4に平行に配置されている。螺旋軸棒73はその外周側面に往復駆動盤71の螺子孔72と螺合する螺旋状の螺子山が刻設されている。
ガイドレール76は往復駆動盤71の往復移動を案内ガイドするもので、上記螺旋軸棒73に平行に設けられている。つまり、ガイドレール76は通水体3の左右幅方向に向けて設けられている。往復駆動盤71の下面にはガイド溝75が形成されていて、ガイドレール76はこのガイド溝75に係合している。往復駆動盤71はこのガイドレール76に沿って通水体3の左右幅方向に往復移動する。
次に、上記発明を実施するための形態の構成に基づく作用について以下説明する。
河川などの水路2を流れる水は、途中に設けられた堰22によって流れ方向が変わり、堰22の端側の水門に向けて流れる。この水門の近くの水路2の側面側には取水口21が設けられていて、水路2の流水の一部は取水口21に向かい、取水口21から取水されることになる。しかし、水路2の流水中には例えば枝、葉っぱ、その他のゴミ等の浮遊物aが混在している。
浮遊物aを混在した流水は、取水口21に取り付けられた除塵機1の通水体3の複数の通水孔31を通過して取水される際に、取水に影響のない極小さい浮遊物を除いて大部分の浮遊物aは通水孔31を通過できずに排除される。ところで、流水は通水孔31を連続的に通過するので、通水孔31の周囲には吸引力が生じ、また、取水側表面32に向けて水圧が作用する。このため、排除された浮遊物aはこの吸引力や水圧によって取水側表面32、特に通水孔31の周囲に付着することになる。通水体3の取水側表面32に付着した浮遊物aをそのまま放置すると、そのうちに、付着した浮遊物aによって通水孔31が塞がれて、取水能力の低下や、最悪の場合には取水ができなくなる。
このため、取水に当たっては、除塵機1を稼働させて、通水体3の取水側表面32に付着する浮遊物aを除去して、通水孔31が浮遊物aで塞がれるのを阻止する一方で、除去した浮遊物aを再び水路2に放出して、下流側に排出することで、浮遊物aの後処理を不要にしている。
除塵機1の稼働は、これを構成するアーム往復駆動機構7のモーター74を駆動させる。モーター74を駆動させると、モーター74に連動連結している螺旋軸棒73が軸回りに回転する。螺旋軸棒73が回転すると、螺旋軸棒73が貫通して螺合している往復駆動盤71は螺子運動によって移動し始める。往復駆動盤71はガイド溝75がガイドレール76に係合されているので、ガイドレール76上を安全に移動して、移動経路から逸脱することはない。
往復駆動盤71の移動方向は螺旋軸棒73の回転向きに連動する。往復駆動盤71は通水体3の左右幅方向を往復移動する。このため、螺旋軸棒73は移動方向に応じてその都度、回転向きを変える必要がある。螺旋軸棒73の回転向きの変更は、モーター74の回転向きを往復駆動盤71の往復に合わせて定時的に変更したり、或いはモーター74と螺旋軸棒73との間に回転方向を変える装置などを用いて行われる。
例えば図1で、往復駆動盤71がガイドレール76上を右側に向かって移動すると、往復駆動盤71にその上部が連動連結されているアーム6は、移動する往復駆動盤71と一体となって右側方向に移動する。移動するアーム6はその上部が往復駆動盤71を通じてガイドされ、下部がアームガイド61によってガイドされているため、アーム6は通水体3の取水側表面32の各突起片4に対して直交状態を保って右側方向に移動する。
通水体3の左右幅方向に移動するアーム6には、その左右両側面にスライド爪5がそれぞれ設けられている。アーム6が右側方向に移動すると、アーム6の右側面に設けられている各スライド爪5は、上下の突起片4の間の取水側表面32に沿って右側に向かってスライドしながら前進移動する。スライド移動する各スライド爪5のスライド底面51は、取水側表面32に接した状態で前進移動するため、スライド底面51のV字状の先端側は、取水側表面32に付着している浮遊物aに接触することになる。
浮遊物aが付着する取水側表面32には上下方向に適宜間隔で突起片4が設けられているため、浮遊物aはその一部分がこの突起片4に付着し易くなる。取水側表面32と突起片4の双方にその一部が付着している浮遊物aにあっては、中間部分に取水側表面32との間に隙間が生じる。右側に向けて移動するスライド爪5のスライド底面51のV字状の先端側は厚みが薄いこともあって、浮遊物aと取水側表面32との隙間に容易に入り込むので、取水側表面32にその一部が付着している浮遊物aは簡単にそこから掬われ、スライド底面51上に乗せられる。
また、小枝のような浮遊物aの一部分が通水体3の通水孔31に刺さっているときには、スライド爪5のスライド底面51の先端側が通水孔31に刺さっている根本部分を押圧するので、浮遊物aは通水孔31から引き抜かれて、スライド底面51上に乗せられる。
さらに、通水体3の取水側表面32にのみ付着している浮遊物aの大半は、スライド爪5のスライド底面51の先端側は厚みが薄いため、取水側表面32と浮遊物aとが付着している僅かな隙間に入り込んでスライド底面51上に掬い上げる。スライド底面51で掬い上げられなかった一部の浮遊物aは、スライド爪5がその間を何度か往復する間に、取水側表面32と浮遊物aとの間に生じた隙間にスライド底面51がくい込んで、スライド底面51上に掬い上げられる。
スライド底面51上に乗せられた浮遊物aは、移動するスライド爪5によって通水体3の取水側表面32の右側の側端33まで運ばれる。スライド底面51上の浮遊物aには水抵抗が作用して後方に押しやられる力が作用し、スライド底面51上を後方に移動する。スライド底面51の後端には底面に垂直な押出面52が形成されているため、後方に移動した浮遊物aはこの押出面52で押しとどめられた状態となって、通水体3の取水側表面32の右側の側端33まで運ばれる。
このようにして、スライド爪5で除去されて運ばれてきたスライド底面51上の浮遊物aは、上下の突起片4と取水側表面32とで横向き溝となっている開口された右側の側端33から、水路2の流水中に向けて再び戻され、水路2の下流側に向けて流下して排出される。このように、除塵機1の通水体3で止められた浮遊物aは、水路2の流水中に再び戻して排出できるので、浮遊物aの後処理作業を不要にすることができる。
なお、この発明は上記発明を実施するための形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 除塵機
11 縦枠
2 水路
21 取水口
22 堰
3 通水体
31 通水孔
32 取水側表面
33 側端
4 突起片
5 スライド爪
51 スライド底面
52 押出面
6 アーム
61 アームガイド
62 ガイド孔
7 アーム往復駆動機構
71 往復駆動盤
72 螺子孔
73 螺旋軸棒
74 モーター
75 ガイド溝
76 ガイドレール
a 浮遊物

Claims (1)

  1. 水路の側面側に設けられた取水口に、複数の通水孔を備えた通水体を取り付け、通水体の取水側表面に左右幅方向に延びる突起片を上下に適宜間隔で複数設け、上下の突起片の間の取水側表面に沿って左右幅方向にスライドし取水側表面に付着した浮遊物を除去して取水側表面の側端から水路の流水中に再び戻す各スライド爪を上下に延びるアームの左右両側にそれぞれ設け、上記各スライド爪は、上記通水体の取水側表面に沿ってスライドして該取水側表面に付着している浮遊物を掬い上げてその面上にのせる厚みの薄い板材からなるスライド底面と、該スライド底面上の浮遊物が後方に移動するのを防いでスライド底面と一体となって浮遊物を前方に向けて運び出すスライド底面の後端の押出面とからなり、上記アームを通水体の取水側表面の左右幅方向に往復移動させるアーム往復駆動機構にアームの上部を連動連結したことを特徴とする除塵機。
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