JP6574640B2 - 両面粘着テープ及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る両面粘着テープを示す模式的正面断面図である。図1に示すように、両面粘着テープ1は、基材フィルム2と、第1及び第2の遮光層5,6と、第1及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層3,4とを備える。
基材フィルムは、黒色のポリエチレンテレフタレートフィルムである。上記黒色のポリエチレンフタレートフィルムは、顔料を含むことが好ましい。
第1及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層はそれぞれ、(メタ)アクリル系粘着剤により構成されている。第1の(メタ)アクリル系粘着剤層に含まれる(メタ)アクリル系粘着剤と、第2の(メタ)アクリル系粘着剤層に含まれる(メタ)アクリル系粘着剤とは同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記第1及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層はそれぞれ、(メタ)アクリル重合体を含む。該(メタ)アクリル重合体には(メタ)アクリル共重合体が含まれる。
第1及び第2の(メタ)アクリル粘着剤層ではそれぞれ、架橋剤により、上記(メタ)アクリル共重合体の架橋が進行されていることが好ましい。
第1及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層はそれぞれ、粘着付与樹脂をさらに含んでいてもよい。
第1及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層は、それぞれ、顔料を含んでいてもよい。顔料の含有により、両面粘着テープの遮光性をより一層高めることができる。
第1及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層は、さらに、本発明の効果を阻害しない範囲内で、必要に応じて他の充てん剤、酸化防止剤又は紫外線吸収剤等の従来公知の添加剤を含有してもよい。
第1及び第2の遮光層はそれぞれ、例えば、黒色の印刷層である。上記印刷層は、インク組成物により形成することができる。上記インク組成物は、黒色材料を含み、必要に応じてバインダーや溶剤を含んでいてもよい。第1及び第2の遮光層は、それぞれ、基材フィルム上に、インク組成物を塗布し、乾燥することにより形成することができる。なお、本発明において、第1及び第2の遮光層は設けなくともよい。
第1及び第2の光反射層はそれぞれ、例えば、白色又は銀色の印刷層である。上記印刷層は、インク組成物により形成することができる。上記インク組成物は、白色材料又は銀色材料を含み、必要に応じてバインダーや溶剤を含んでいてもよい。第1及び第2の光反射層は、それぞれ、基材フィルム上に、インク組成物を塗布し、乾燥することにより形成することができる。なお、本発明において、第1及び第2の光反射層は設けなくともよい。
本発明の両面粘着テープの製造方法として、例えば、以下のような方法が挙げられる。
本発明の液晶表示装置は、液晶表示装置本体と、該液晶表示装置本体において、部材を貼り合わせている上記両面粘着テープとを備える。上記両面粘着テープは、例えば、対向する2つの部材の貼り合わせに用いることができる。上記両面粘着テープは、表示部の外周部において部材の貼り合わせに用いることができる。
(メタ)アクリル系粘着剤の調製;
攪拌機、冷却器、温度計及び窒素ガス導入口を備える反応装置に、ブチルアクリレート(BA)62重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)35重量部、アクリル酸(AAc)3重量部、及びアクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEA)0.1重量部を混合した混合モノマーと、溶剤としての酢酸エチル100重量部とを含む反応液を仕込み、窒素ガスを用いて30分間バブリングすることにより溶存酸素を除去した。
一面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを用意した。このポリエチレンテレフタレートフィルムの離型処理面に上記で得られた(メタ)アクリル系粘着剤溶液を乾燥後の厚みが9μmとなるように塗布し、110℃で3分間乾燥させて、上記粘着剤溶液中のアクリル共重合体の架橋を進行させ、ポリエチレンテレフタレートフィルムの離型処理面に粘着剤層を有する積層シートを作製した。同様の要領で上記積層シートをさらにもう1個作製し、合計2個の上記積層シートを得た。
粘着剤層の色、基材フィルムの厚み及び粘着剤層の厚みを下記の表1のように設定したこと、並びに遮光層としての印刷層1及び印刷層2を下記の表1に示す厚みで設けたこと以外は参考例1と同様にして両面粘着テープを得た。
比較例1〜6では、各層の構成を以下の表1に示すように変更したこと以外は参考例1と同様にして、両面粘着テープを得た。比較例3〜6では、顔料の含有量が異なる基材フィルムに変更することで、光学濃度を異ならせた。
得られた両面粘着テープ及び該両面粘着テープを構成する基材フィルムについて、下記の評価を行った。結果を下記の表1に示す。
基材フィルムの光学濃度は、透過濃度計(エックスライト社製、品番:透過濃度計361T)を用いて、OD値を測定することにより求めた。光学濃度を下記の基準で判定した。
○…光学濃度が、4.0以上
×…光学濃度が、4.0未満
光源として、高輝度LEDを用いて、暗室で照度60000ルクスの光を5秒間以上照射し、光学顕微鏡(KEYENCE社製、品番:VW6000、倍率:200倍)にて、両面粘着テープの面積1mm2あたりに存在する、直径が10μm以上のピンホールの個数を求めた。また、両面粘着テープの色が全体に薄いか、黒色ではなく茶色に見えるか(茶抜け)についても、結果を記載した。光学濃度を下記の基準で判定した。
○…ピンホールの個数が、0個
×…ピンホールの個数が、1個以上
図3に示すように、外側の外形を92mm×54mm、テープ巾を2.0mmにて額縁状(矩形)に打ち抜きした両面粘着テープ51を用意した。この両面粘着テープ51を用いて、バックライトを模したLEDライト52上に4inchサイズ(88mmx51mm)のBEFシート(TBEFIIGMV2(24))53と外形100×63mm、巾5mmに打ち抜きした厚さ0.5mmのタキロン社製PC54とを貼り合わせ、厚さ2.0mm、外形100x66mmのガラス板55を乗せて、パネルの代替とした試験体50を得た。得られた試験体50について、暗室にてライトを点灯させたときに、テープ箇所の光漏れ及び点灯画面に遮光性不足やピンホールに由来する画面のムラや異常がないかを確認した。遮光性を以下の基準で判定した。
○…画面異常無し(光もれ、ピンホール無し)
△…画面異常有り(打ち抜きテープにピンホールが存在している場合)
×…画面異常有り(光もれ(遮光性未達)、ピンホール有り)
2,2A…基材フィルム
2a…第1の表面
2b…第2の表面
3,3A…第1の(メタ)アクリル系粘着剤層
4,4A…第2の(メタ)アクリル系粘着剤層
5,5A…第1の遮光層
6…第2の遮光層
7…光反射層
Claims (9)
- 黒色のポリエチレンテレフタレートフィルムである基材フィルムと、
前記基材フィルムの第1の表面側に配置されている、第1の(メタ)アクリル系粘着剤層と、
前記基材フィルムの前記第1の表面側とは反対の第2の表面側に配置されている、第2の(メタ)アクリル系粘着剤層とを備え、
前記基材フィルムの厚みが、12μm以上、50μm以下であり、
前記基材フィルムの光学濃度が、4.0以上であり、
前記基材フィルムの比重が、1.38g/cm3以上、1.50g/cm3以下であり、
前記第1の(メタ)アクリル系粘着剤層及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層がそれぞれ、顔料を含み、
前記第1の(メタ)アクリル系粘着剤層及び第2の(メタ)アクリル系粘着剤層に含まれる顔料がそれぞれ、カーボンブラック、アニリンブラック、チタンブラック、無機顔料ヘマタイト又はペリレンブラックを含む、両面粘着テープ。 - 面積1mm2あたりに存在する、直径が10μm以上のピンホールの個数が、0個である、請求項1に記載の両面粘着テープ。
- 前記基材フィルムと前記第1の(メタ)アクリル系粘着剤層との間及び前記基材フィルムと前記第2の(メタ)アクリル系粘着剤層との間の少なくとも一方に配置された、遮光層をさらに備える、請求項1又は2に記載の両面粘着テープ。
- 前記基材フィルムと前記第1の(メタ)アクリル系粘着剤層との間及び前記基材フィルムと前記第2の(メタ)アクリル系粘着剤層との間の少なくとも一方に配置された、光反射層をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の両面粘着テープ。
- 前記黒色のポリエチレンテレフタレートフィルムが、顔料を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の両面粘着テープ。
- 前記黒色のポリエチレンテレフタレートフィルムに含まれる顔料が、カーボンブラック、アニリンブラック、チタンブラック、無機顔料ヘマタイト又はペリレンブラックを含む、請求項5に記載の両面粘着テープ。
- 厚みが、20μm以上、80μm以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の両面粘着テープ。
- 液晶表示装置に用いられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の両面粘着テープ。
- 液晶表示装置本体と、
前記液晶表示装置本体において、部材を貼り合わせている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面粘着テープとを備える、液晶表示装置。
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