JP6569192B2 - 籾摺選別機 - Google Patents

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本発明は、籾摺部と選別部とからなる籾摺選別機に関するものである。
食用籾と飼料籾は、それぞれの目的が異なることから、食用籾の籾摺りについては、玄米中の籾混入を極力防止(出荷基準は1000粒中3粒以下)する食用米の品質基準を満たす籾摺選別機による籾摺選別処理が必要となり、また、飼料籾の籾摺りについては、籾摺後に玄米を破砕して家畜に与えることから、ある程度までの籾の混入が許容される飼料米の品質基準で十分とされ、特許文献1に記載の破砕装置等が使用される。
特開2012−250178号公報
しかしながら、上記籾摺選別機を食用籾と飼料籾に共用する場合は、飼料籾について過剰品質となるのみならず、籾摺負荷によって籾摺ロールの摩耗が避けられないことから、単価が比較的安い飼料米について、食用米相当のコスト高を招くこととなる。
本発明の目的は、食用米に適用される所定の品質基準の籾摺選別を可能としつつ、処理コストを抑えた飼料米の籾摺を共に可能とする籾摺選別機を提供することにある。
請求項1係る発明は、ロール間隙調節可能に籾摺りする籾摺ロール(7)と、籾摺穀粒中の籾と玄米とを分離選別する選別部(3)と、食用米に適用される籾摺選別制御をする制御部(55)と、運転操作用の操作盤(41)とを備える籾摺選別機において、貯留された混合米の量が検出可能に設けられた混合米タンク(24)と、傾斜角度が変更可能に構成され、前記混合米タンク(24)から供給された混合米を籾と玄米に選別する揺動選別板(15)と、前記揺動選別板(15)によって選別された玄米の移動先を、前記混合米タンク(24)へと還流される機内循環側と機外に排出される機外取出側とに切り換え可能に構成された循環排出切換弁(36)と、前記籾摺選別制御を飼料籾用の籾摺選別制御に切換えるための飼料米モード選択手段(41b)設け、前記制御部(55)は、前記籾摺ロール(7)を所定の初期間隙に設定して食用籾用の籾摺選別制御を可能に構成するとともに、前記食用籾用の籾摺選別制御の場合には、籾摺選別の開始後から前記混合米タンク(24)内の混合米が所定量に達するまで、前記循環排出切換弁(36)を機内循環側に切り換えて、循環工程によって籾摺と選別の循環処理を行い、前記混合米タンク(24)内の混合米が所定量に達すると、前記循環排出切換弁(36)を機外取出側に切り換えて、仕上排出によって玄米を機外に排出する構成とし、前記飼料籾用の籾摺選別制御の場合には、前記食用籾用の籾摺選別制御と比較して前記籾摺ロール(7)の初期間隙を広く確保するとともに前記揺動選別板(15)の傾斜角度を緩くし、さらに、籾摺選別の開始とともに前記循環排出切換弁(36)を機外取出側に切り換え、籾摺選別と並行して仕上排出する構成としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明により、籾摺選別機は、籾摺ロール(7)を所定の初期間隙として食用米品質の籾摺選別を可能とし、また、飼料米モードの場合は、食用籾の場合より初期間隙を広げて籾摺選別することから、籾摺負荷の減少によって食用籾の場合よりロールの摩耗を抑えことができる。
また、籾摺ロール(7)の初期間隙を食用籾の場合より狭く調節することで、籾の破砕を促進しながら籾摺りができるので、飼料米の整粒を破砕して家畜用の飼料にしたいという利用者の籾摺選別処理ニーズにも対応することができる。加えて、籾摺選別機は、籾摺ロール(7)を所定の初期間隙として食用米品質の籾摺選別を可能とし、また、飼料米モードの場合は、食用籾の場合より初期間隙を広げて籾摺選別することから、籾摺負荷の減少によって食用籾の場合よりロールの摩耗を抑えことができる。
また、揺動選別板(15)の傾斜角度について、食用籾より緩い角度に変更することにより、選別時の籾混入に関する品質基準を飼料米に許容される範囲で保ちつつ仕上げ玄米の排出を促進し、作業能率の向上、省エネ、本機の耐久性向上が可能となる。
籾摺選別機の内部構成図 混合米タンク、籾シャッタ弁、循環排出切換弁部の斜視図 操作レバーの正面図および籾摺選別機の外観斜視図、 操作盤の見取図 伝動構成展開図 操作レバーの側面図 混合米タンク、籾シャッタ弁、循環排出切換弁部の斜視図 制御ブロック図 食用籾の籾摺制御のフローチャート(前半) 食用籾の籾摺制御のフローチャート(後半) 飼料籾の籾摺制御のフローチャート インペラ型籾摺選別機の内部構成図
以下、図面に示す実施例に基づき本発明を説明する。
まず、図1に基づきこの発明を実施する揺動選別板型籾摺選別機の全体構成について説明する。
籾摺選別機は、横長構成の機体の左側上部に配設している籾摺部1と、左右中央部に配設している摺落米風選部2と、機体の右側に配設している揺動選別板型混合米選別部3と、混合米選別部3の選別摺落米を揚穀する混合米揚穀機4と、混合米選別部3の仕上げ玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5と、混合米選別部3の選別籾を籾摺部1に揚穀還元する籾揚穀機27により構成されている。
籾摺部1は籾摺ロール型に構成されていて、籾ホッパ6と、一対の籾摺ロール7,7と、籾摺ロール7,7の下方に設けられている振動型の摺落米移送棚8等により構成されている。籾ホッパ6の籾は籾摺ロール7,7で籾摺されて摺落米移送棚8に落下供給され、振動している摺落米移送棚8により右側に移送され、摺落米風選部2の下部の選別始端側に供給される。
摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9と、摺落米風選箱体9内に上下方向に沿うように構成されている摺落米選別風路10と、摺落米選別風路10の中途部下方に設けられている粃受樋11と、摺落米選別風路10の始端部である下側部に設けられている摺落米受樋12と、摺落米選別風路10の終端側上側部に配設されている吸引ファン13と、排塵筒14等により構成されている。
次に、揺動選別型の混合米選別部3について説明する。
多段の揺動選別板15,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、縦方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、縦方向に直交する横方向の一方側を高い揺上側、横方向他側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動選別板15,…を揺動装置(図示省略)により横方向斜め上下に往復揺動する構成である。
揺動選別板15,…の上方には混合米タンク24が配設されていて、摺落米受樋12に風選された混合米が混合米揚穀機4により揚穀され混合米タンク24に供給される。次いで、分配供給樋16、分配ケース17を経由して揺動選別板15,…に供給される。
揺動選別板15,…の揺下側の側壁の排出側部分には、籾排出口を切り欠き構成し、選別籾は揺下側に取り出され、籾還元流路29を経て籾揚穀機27に供給される構成である。
揺動選別板15,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される。
取り出された仕上げ玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。また、取り出された選別混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15,…に再度供給され再選別される。
また、揺動選別板15,…の揺下側に偏流分離した選別籾のうち揺下側の側壁に沿って流下したものは、籾排出口から籾還元流路29に取り出され、また、揺下側の側壁よりも揺上側を流下したものは揺動選別板15,…の排出側端部から籾仕切板19により仕切られて、籾取出樋25に取り出される。このようにして取り出された選別籾は、籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元され、再度の籾摺がなされる。なお、摺落米風選部2で粃受樋11に選別された不稔粒である粃は、籾揚穀機27に送られ、混合米選別部3の選別籾と共に籾摺部1に揚穀還元される。
次に、図2に基づき、籾シャッタ弁31の操作レバー32及び混合米タンク24の穀粒溜まり具合に基づく籾シャッタ弁31の調節作動構成について説明する。
籾ホッパ6の下部には籾シャッタ弁31を設け、籾シャッタ弁31の軸部31aと操作レバー32の軸部32aとの間にジョイントレバー(33)を介装し、所定範囲の融通を持たせて連動連結している。すなわち、籾シャッタ弁31の軸部31aに第1ジョイントレバー33aを取り付け、操作レバー32の軸部32aに第2ジョイントレバー33bを取り付け、第1ジョイントレバー33aと第2ジョイントレバー33bとの間を長孔とピンにより所定範囲の融通を持たせて連動連結している。しかして、操作レバー32を軸部32a回りに開閉操作すると、第1ジョイントレバー33a、第2ジョイントレバー33bを介して籾シャッタ弁31を開閉することができる。
また、混合米揚穀機4上部の揚穀投げ出し部4aには、混合米タンク24を上下動自在に吊り下げ支持し、混合米タンク24に所定量以上の穀粒が溜まり重くなると、混合米タンク24がバネ34に抗して下方へ移動し、穀粒が所定量より少なくなると、バネ34により上方へ移動するように構成している。そして、混合米タンク24の側方に混合米タンクセンサSE1を設け、混合米タンク24に所定量以上の混合米が溜り下方への移動を混合米タンクセンサSE1で検出するようにしている。
また、混合米選別部3の選別穀粒取出部には、循環排出切換弁36を設け、循環排出切換弁駆動モータM2の正逆回転駆動により揺動選別板15の仕上げ玄米を機内循環側に切り換えたり、機外取出側に切り換えるようにしている。また、循環排出切換弁36の循環側、排出側への切換状態を検出する循環排出検出センサSE3を設けている。
また、図2に示すように、混合米タンク24と籾シャッタ弁31とをメカ的なリンケージで連結する切換連動手段(37)により連動連結している。この切換連動手段(37)は、例えば、混合米タンク24に一端が連結されている誘導ロッド37a、誘導ロッド37aの他端にピン連結されている第1支点アーム37b、第1支点アーム37bの他端にピン連結している連動ロッド37c、連動ロッド37cの他端にピン連結している回動アーム37dにより構成し、回動アーム37dの他端に籾シャッタ弁31の軸部31aのアーム部をピン連結している。
しかして、混合米タンク24に所定量以上の穀粒が溜り下方へ移動すると、誘導ロッド37a、第1支点アーム37b、連動ロッド37c及び回動アーム37dを介して籾シャッタ弁31が閉調節される。また、混合米タンク24の穀粒量が所定量以下に減少し上方へ移動すると、誘導ロッド37a、第1支点アーム37b、連動ロッド37c及び回動アーム37dを介して籾シャッタ弁31が開調節され、混合米タンク24から揺動選別板15,…に混合米を継続して供給するようにしている。
揺動選別板15の下方には揺動駆動装置39を設け、操作レバー32と揺動入切プーリ39aを揺動操作ワイヤ40により連動連結し、操作レバー32の操作により籾シャッタ弁31の開閉と関連的に揺動入切プーリ39aを入切するようにしている。
次に、図3及び図6に基づき操作レバー32について説明する。
籾摺選別機の正面中央部、すなわち摺落米風選部2の正面に操作レバー32を設けている。操作レバー32を左右方向の操作ガイド溝45に沿って往復操作自在に設け、操作レバー32を操作ガイド溝45の左側端部の籾摺作業初期位置である籾摺部1に近い第1操作位置32bに操作すると、操作レバー32の把持部32eが左側の籾摺部1側に近づくように傾斜回動し、「籾シャッタ弁31を閉状態、揺動駆動装置39を切り状態、循環排出切換弁36を循環状態」に切り換える。
また、操作ガイド溝45の左右方向中間部の第2操作位置32cに切り換えると、操作レバー32の把持部32eが上方に向くようになり、「籾シャッタ弁31を開状態、揺動駆動装置39を駆動状態、循環排出切換弁36を循環状態」に切り換える。
また、操作レバー32を操作ガイド溝45の右側端部の混合米選別部3に近い第3操作位置32dに切り換えると、操作レバー32の把持部32eが右側の混合米選別部3側に近づくように傾斜回動し、「籾シャッタ弁31を開状態、揺動駆動装置39を駆動状態、循環排出切換弁36を排出状態」に切り換えるようにしている。
なお、操作レバー32の操作構成において、第1操作位置、第2操作位置、第3操作位置及び第4操作位置を左側から右側に設定し、第1操作位置では、「籾シャッタ弁31を閉状態、揺動駆動装置39を切り状態、循環排出切換弁36を循環状態」となり、第2操作位置では「籾シャッタ弁31を開状態、揺動駆動装置39を切り状態、循環排出切換弁36を循環状態」となり、第3操作位置では「籾シャッタ弁31を開状態、揺動駆動装置39を駆動状態、循環排出切換弁36を循環状態」となり、第4操作位置では「籾シャッタ弁31を開状態、揺動駆動装置39を駆動状態、循環排出切換弁36を排出状態」に切り換えるようにしてもよい。
また、摺落米風選部(2)の正面側に操作レバー(32)を配設するにあたり、摺落米風選部(2)のフレーム部より上方へ突出するように操作ガイド溝45を構成し、操作レバー(32)の把持部32eを操作ガイド溝45よりも上方へ突出させて操作を容易にし、操作位置の確認を容易にしている。
(操作盤)
次に、操作盤について説明する。
図3の籾摺選別機の外観斜視図に示すように、横長構成の機体正面(中央の摺落米風選部2の)上部に操作盤41を設け、操作盤41の後側に操作レバー32を設ける。
操作盤41には、その見取図を図4に示すように、電源表示部41a、飼料米モード選択スイッチ41bと運転・停止スイッチ42a,42bに加え、ロール間隙調節部43と負荷表示部44とを配置する。
飼料米モード選択スイッチ41bは、食用米処理仕様の籾摺選別機を飼料米処理仕様に切換える。
運転スイッチ42a、停止スイッチ42bは、籾摺選別機を起動、停止する。停止スイッチ42bは作業停止のほかに、緊急停止を兼ねる。
ロール間隙調節部43は、ロール間隙表示部43aと、その両側に配置した開閉スイッチ43b,43cとを備え、1回のスイッチ操作毎に所定距離、例えば、0.1mmずつ、広く、または狭く、ロール間隙を開閉調節可能に構成する。
ロール間隙表示部43aは、開スイッチ43bから閉スイッチ43cまでの行程位置を最大から最小までの調整可能範囲と対応して段階表示可能に構成する。
また、麦の選別と玄米の再選別の場合の目安となる間隙位置に「麦」を表示し、電源を切った時に戻る間隙位置に二重丸を表示する。
負荷表示部44は、主モータM1について、低負荷から危険域までの負荷状態を段階表示可能に構成する。ブレーカが落ちる程度の過負荷状態を「危険域」として赤色の発光表示によって警告可能に構成する。
(伝動構成)
次に、図5に基づき籾摺機の主モータM1から各駆動部への伝動構成について説明する。
籾摺部1の下方に主モータM1を配設し、主モータM1から籾摺ベルト伝動装置46、籾摺入力軸1aを経由して籾摺ロール7,7に動力を伝達している。籾摺入力軸1aから移送ベルト伝動装置47、移送入力軸8aを経由して摺落米移送棚8に動力を伝達している。移送入力軸8aから混合米揚穀ベルト伝動装置48、混合米揚穀入力軸4bを経由して混合米揚穀機4及び混合米ラセン12aに動力を伝達している。
また、混合米揚穀入力軸4bから籾揚穀ベルト伝動装置49、籾揚穀入力軸27aを経由して籾揚穀機27に動力を伝達している。籾揚穀入力軸27aから吸引ファンベルト伝動装置50、吸引ファン入力軸13aを経由して吸引ファン13に動力を伝達している。籾揚穀入力軸27aから玄米揚穀機ベルト伝動装置51、玄米揚穀機入力軸5aを経由して玄米揚穀機5に動力を伝達している。玄米揚穀機入力軸5aから揺動ベルト伝動装置52、揺動クランク軸53を経由して揺動駆動装置39に動力を伝達している。
そして、図2に示す実施例では、循環排出切換弁36を循環排出切換モータM2により切り換えするようにしている。
なお、図7の実施例に示すように操作レバー32により籾シャッタ弁31、揺動入切プーリ39a及び循環排出切換弁36を関連的に切換操作するように構成してもよい。すなわち、操作レバー32と籾シャッタ弁31とをシャッタ弁操作ワイヤ60で連動連結し、操作レバー32と揺動入切プーリ39aを揺動操作ワイヤ40により連動連結し、操作レバー32と循環排出切換弁36とを循環排出操作ワイヤ61により連動連結し、操作レバー32の操作により籾シャッタ弁31、揺動入切プーリ39a及び循環排出切換弁36を関連的に切り換え操作するようにしている。
(システム構成)
次に、図8に基づき、籾摺選別機の制御システムについて説明をする。
コントローラ55の入力側には、主モータM1の負荷電流値を検出する負荷電流センサSE5、運転・停止スイッチ42a,42b、ロール間隙開・閉スイッチ43b,43c、飼料米モード選択スイッチ41b、操作レバー位置検出センサSE2、混合米タンクセンサSE1を入力インターフェイス経由で接続する。
また、出力側には、揺動選別板角度調節モータ15a、ロール間隙調節モータM3、循環排出切換弁駆動モータM2、駆動回路を経由して主モータM1を接続する。
(制御処理)
次に、上記制御システムによる籾摺選別機の制御処理について説明する。
籾摺選別機の制御処理は、食用籾の籾摺制御を基本とし、必要により、飼料米モード選択スイッチ41bの操作によって飼料籾の籾摺制御仕様に切換えられる。
まず、食用籾の籾摺制御について説明すると、そのフローチャートを図9および図10に示すように、飼料米モードでない場合において、第1の制御工程(以下において、「S1」の如く略記する。)である初期制御から、籾摺循環制御(S2)、仕上排出制御(S3)、残米処理制御(S4)、排出終了制御(S5)の順に運転制御する。
詳細には、初期制御(S1)は、運転スイッチ42aのオン操作に応じて、主モータM1による揺動選別板15の駆動開始、籾摺ロール間隙初期調節により、籾摺選別の準備を行った上で、操作レバー32による籾シャッタ31の開操作によって籾が籾摺ロールに供給されることにより籾摺選別を開始する。この籾摺選別の開始によって籾摺循環制御(S2)に入り、循環工程によって籾摺と選別の循環処理を行い、混合米タンク24が所定の量になるまで継続する。
混合米タンク24が所定の量になると、次の仕上排出制御(S3)により、切換弁36を排出側に切換え、混合米タンク24が所定の下限量になるまで仕上排出によって玄米を排出する。
混合米タンク24が所定の量以下になると、切換弁36を循環側に切換え、次の残米処理制御(S4)に移行する。そして、残米の籾摺と選別を所定時間について継続し、続く排出終了制御(S5)により、切換弁36を排出側に切換えて所定時間の仕上排出によって玄米を排出をした後に運転を停止する。
次に、飼料米モード選択スイッチ41bの操作による飼料籾の籾摺制御仕様の制御処理は、そのフローチャートを図11に示すように、初期制御(S1)において籾摺ロール間隙初期調節により、食用籾と比較して飼料米用の比較的大きな間隙を確保して籾摺選別の準備をした上で、操作レバーによる籾シャッタ31の開操作によって籾摺選別を開始するとともに、仕上排出制御(S3)によって切換弁36を排出側に切換えることにより、籾摺選別と並行し玄米を仕上排出し、混合米タンク24が所定の量以下になった時に排出終了制御(S5a)によって所定時間の玄米排出の後に運転を停止する。
飼料米モード時に切換弁36を排出側に切換えるタイミングは、籾シャッタ31の開操作時以降でも良い。すなわち、揺動選別板15,…の選別状態が安定状態となる混合米タンク24が所定量以上を検出するのを待たず、仕上げ排出すればよい。
このように、上記構成の籾摺選別機は、食用籾対応の初期間隙のロール調節によって食用米品質の籾摺選別を可能とし、また、飼料米モードの場合は、初期間隙を飼料籾用に広くして運転制御することから、籾摺負荷の減少によってロールの摩耗を抑えてゴムロールの耐久性の向上が可能となるとともに、作業能率の向上、省エネ、本機の耐久性の向上が可能となる。
また、食用籾の籾摺制御について、籾摺作用を一定に維持するために所定の時間間隔でロール間隙を狭めつつ運転制御し、前記飼料米モードの場合は、食用籾より長い時間間隔に変更し、例えば、食用籾の場合に15分毎、飼料籾の場合に20分毎に籾摺ロールの間隙を小さくすることにより、飼料籾の場合の籾摺負荷が低減されて籾摺ロールの磨耗を食用籾より抑えることができる。
選別部の選別板角度について、飼料籾の許容範囲で食用籾より緩い角度に変更することにより、仕上げ玄米の排出を促進し作業能率の向上、省エネ、本機の耐久性向上が可能となる。
飼料籾の処理工程は、飼料米の品質基準に沿って、残米処理(S4)なしに排出終了(S5a)し、また、循環処理(S2)なしに排出終了(S5a)することにより、残米処理(S4)や循環処理(S2)を要する食用籾の処理工程に対して処理時間を短縮できるので、作業能率の向上を図ることができる。
また、飼料籾の場合は籾摺ロール7の負荷電流の上限値を食用籾の場合より低減してロール間隙を広げることにより、または、無負荷電流を基準として所定の電流値の範囲内でロール間隙を制御することにより、食用籾の場合より籾摺ロールの磨耗を小さくすることができる。
本実施の形態の飼料米モードは、籾摺選別機の装置各部の負荷を低負荷とし、迅速な籾摺選別作業を行うことで、単価の低い飼料籾の場合の籾摺ロールの磨耗を低減し、籾摺ロール7,7の交換を少なくする等のランニングコストを低くすることができるものである。
なお、籾摺ロール7,7の間隙を食用籾よりも飼料米モード時を狭くするとは、予め設定されている籾摺ロール間隙初期調節時の基準の間隙を比較した場合のことを示している。(例えば、食用籾の場合1ミリで飼料籾の場合は1.2ミリに初期調節)
(インペラ式構成)
次に、図12に基づきインペラ羽根型の籾摺選別機について説明する。
インペラ羽根型籾摺選別機は、その内部構成を図12に示すように、インペラ羽根型の籾摺装置を備えた籾摺部1を左右一側に、摺落米風選部2を左右中間部に、揺動選別板型混合米選別部3を左右他側に配設している。そして、混合米選別部3の選別摺落米を揚穀する混合米揚穀機4と、混合米選別部3の仕上げ玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5と、混合米選別部3の選別籾を籾摺部1に揚穀還元する籾揚穀機27とを備えている。なお、摺落米風選部2には籾摺ロール型の籾摺選別機と同様に前記操作レバー32及び操作盤41を設けている。
籾摺部1にはインペラ羽根型籾摺装置57を備えている。インペラ羽根型籾摺装置57は、籾ホッパ6、籾摺ケース57aと、籾摺ケース57a内に回転自在に設けられているインペラ羽根57b…と、インペラ羽根57b…の内周部に籾を供給する籾供給筒57cと、摺落米移送筒57dなどにより構成されている。
しかして、籾ホッパ6に供給された籾は籾供給筒57cを経て籾摺ケース57aのインペラ羽根57b…の中心部に供給される。籾はインペラ羽根57b…の移送面に沿って中心部から外周側に撥ね飛ばされ、外周屈曲部で急激な方向変換がなされつつ籾摺ケース57a外周部のライニングに衝突しその大半が籾摺される。次いで、摺落米は摺落米移送筒57d内を上昇旋回しながら上方に移送され、次いで、摺落米流下板(図示省略)に引き継がれ、流下しながら摺落米風選部2下部の選別始端側に供給される。
摺落米風選部2及び混合米選別部3は、図1の籾摺ロール型の籾摺選別機と同様に構成することにより、食用籾の籾摺選別を可能に構成し、さらに、飼料米モード選択スイッチ41bにより飼料籾の籾摺選別を可能に構成する。
上記構成のインペラ羽根型籾摺選別機による飼料籾の籾摺選別制御については、飼料米の品質基準に沿って、インペラ羽根型籾摺装置57のインペラ羽根57b…の回転数を食用籾の場合より低速に変更することにより、作業能率の向上、インペラ羽根57b…の耐久性の向上、省エネ、本機の耐久性の向上が可能となる。
図示はしないが、インペラ羽根57bは可変速のモータにより回転数を調節する。
(籾破砕)
次に、飼料米モードの別実施例について説明する。
本実施の形態の飼料米モードは、籾摺ロールのタイプもインペラ羽根のタイプの双方も前述の通り脱ぷ率を低くしてもランニングコストを低くする制御について説明したが、飼料米は整粒を破砕して家畜用の飼料にする場合もある。そのため、玄米を破砕することを優先する制御について以下、説明する。
籾摺ロール7,7の初期間隙を食用籾の場合より狭く調節する(例えば、食用籾が1ミリで飼料籾が0.7ミリ)。これにより、籾の破砕を促進しながら籾摺りがなされていく。または、インペラ羽根57bの回転数を食用籾の籾摺時の回転数よりも高くすることで籾の破砕を促進する。
切換弁36は、前述の飼料米モードと同様、揺動選別板15,…の選別状態が安定状態となる混合米タンク24が所定量以上を検出するのを待たず、仕上げ排出すればよい。
この籾の破砕を促進するモードと、前述の低負荷のモードを選択可能に構成しても良い。例えば、それぞれスイッチを設ける構成でも良いし、飼料米モード用のダイヤル等で選択する構成としても良い。
本実施の形態の籾摺選別機は多様な利用者の飼料米の籾摺選別処理ニーズに対応することができる。
3 選別部
7 籾摺ロール
41 操作盤
41b 飼料米モード選択手段
55 制御部


Claims (1)

  1. ロール間隙調節可能に籾摺りする籾摺ロール(7)と、籾摺穀粒中の籾と玄米とを分離選別する選別部(3)と、食用米に適用される籾摺選別制御をする制御部(55)と、運転操作用の操作盤(41)とを備える籾摺選別機において、
    貯留された混合米の量が検出可能に設けられた混合米タンク(24)と、
    傾斜角度が変更可能に構成され、前記混合米タンク(24)から供給された混合米を籾と玄米に選別する揺動選別板(15)と、
    前記揺動選別板(15)によって選別された玄米の移動先を、前記混合米タンク(24)へと還流される機内循環側と機外に排出される機外取出側とに切り換え可能に構成された循環排出切換弁(36)と、
    前記籾摺選別制御を飼料籾用の籾摺選別制御に切換えるための飼料米モード選択手段(41b)設け、
    前記制御部(55)は、前記籾摺ロール(7)を所定の初期間隙に設定して食用籾用の籾摺選別制御を可能に構成するとともに、
    前記食用籾用の籾摺選別制御の場合には、籾摺選別の開始後から前記混合米タンク(24)内の混合米が所定量に達するまで、前記循環排出切換弁(36)を機内循環側に切り換えて、循環工程によって籾摺と選別の循環処理を行い、
    前記混合米タンク(24)内の混合米が所定量に達すると、前記循環排出切換弁(36)を機外取出側に切り換えて、仕上排出によって玄米を機外に排出する構成とし、
    前記飼料籾用の籾摺選別制御の場合には、前記食用籾用の籾摺選別制御と比較して前記籾摺ロール(7)の初期間隙を広く確保するとともに前記揺動選別板(15)の傾斜角度を緩くし、さらに、籾摺選別の開始とともに前記循環排出切換弁(36)を機外取出側に切り換え、籾摺選別と並行して仕上排出する構成としたことを特徴とする籾摺選別機。
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