JP6568465B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーナーに向けて複数のノズルが設けられたマニホールドに燃料ガスを供給し、ノズルから噴射される燃料ガスをバーナーで燃焼させる燃焼装置に関する。
給湯器や暖房機などに搭載されて、バーナーで燃料ガスを燃焼させる燃焼装置が知られている。燃焼装置では、バーナーに向けて設けられた複数のノズルに燃料ガスを分配するマニホールドを備えたものがあり、マニホールドに燃料ガスを供給するためのガス流路には、ガス流路を開閉したり、燃料ガスの流量を調整したりするための流路弁が設けられている。例えば、特許文献1の燃焼装置では、ガス流路を開閉する上流側の電磁弁と下流側の電磁弁との間に、燃料ガスの流量を制御する比例弁が設けられている。比例弁への印加電流によって比例弁の弁開度を切り換えると、燃料ガスの流量が変化するので、バーナーの生成熱量を変更することが可能である。また、こうした燃焼装置の点火時には、爆発的な着火を防止するために、必要とされる熱量に拘わらず、比例弁を所定の弁開度に抑えておくのが一般的である。
特開平8−247454号公報
しかし、上述した燃焼装置では、マニホールドでの結露によってノズルが水滴で塞がれてしまう水封が生じることがあり、その結果、点火時に複数のノズルの一部からバーナーに燃料ガスが噴射されずに点火不良を起こすという問題があった。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、マニホールドのノズルの水封に起因する点火不良の発生を抑制することが可能な燃焼装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の燃焼装置は次の構成を採用した。すなわち、
バーナーに向けて複数のノズルが設けられ、該ノズルに燃料ガスを分配するマニホールドと、
前記マニホールドに燃料ガスを供給するガス流路と、
前記ガス流路に設置されて、弁開度に応じて燃料ガスの流量を変化させる流路弁と、
前記流路弁を制御する弁制御部と
を備え、前記ノズルから噴射される燃料ガスを前記バーナーで燃焼させる燃焼装置において、
前記弁制御部は、前記流路弁を点火時よりも大きい弁開度で所定時間開弁させて前記マニホールドに燃料ガスを供給する加圧処理を、点火処理の前に実行する
ことを特徴とする。

このような本発明の燃焼装置では、加圧処理において点火時よりも大流量の燃料ガスをマニホールドに供給し、大きな圧力をノズルにかけることで、ノズルを塞ぐ水滴を吹き飛ばすことができる。こうしてノズルの水封を解消しておけば、その後の点火処理ではノズルからバーナーに燃料ガスが適切に噴射されるので、点火不良の発生を抑制することが可能となる。
上述した本発明の燃焼装置では、流路弁として、弁孔よりも上流側の燃料ガスと接するダイヤフラムで支持されて弁孔を塞ぐ弁体を、弁孔に対して下流側に移動させることで、弁開度を変更可能な比例弁と、比例弁よりも上流側でガス流路を開閉する元弁と、比例弁よりも下流側でガス流路を開閉する末弁とを備えることとして、弁制御部は、加圧処理として、末弁を開弁させると共に、比例弁を点火時よりも大きい弁開度で開弁させた状態で、元弁を開弁させるようにしてもよい。
周知のように比例弁は、ダイヤフラムに支持された弁体が上流側の圧力変化に応じて変位することにより、下流側の圧力変化を抑制する機能を有している。そのため、上流側の圧力が上昇すると、下流側の圧力上昇が抑制されるものの、弁体の変位は、上流側の圧力変化に僅かに遅れて起こる。そこで、末弁および比例弁を先に開弁しておき、元弁を最後に開弁することにより、瞬間的に上流側と同等の圧力を下流側に加えることができるので、元弁よりも後に比例弁や末弁を開弁する場合よりも、ノズルにかかる圧力を大きくして、ノズルの水封を解消する効果を高めることができる。
また、こうした本発明の燃焼装置では、点火処理の後にバーナーで着火を検知する着火検知部を備えることとして、弁制御部は、着火検知部で着火が検知されなかった場合に、次回の点火処理の前に加圧処理を実行するようにしてもよい。
このようにすれば、最初の点火処理の際にノズルの水封が生じていない場合には、加圧処理を省略できるので、バーナーへ点火を迅速に完了することが可能となる。一方、ノズルの水封が生じていた場合(着火しなかった場合)には、加圧処理を行うことによって、次回の点火処理の際に点火不良の発生を抑制することができる。
また、こうした本発明の燃焼装置では、バーナーを収容する燃焼室から排気するための排気通路と、バーナーに向けて送風するファンとを備えることとして、弁制御部は、加圧処理の後に、ファンが作動した状態で、所定のパージ時間に亘ってマニホールドへの燃料ガスの供給を流路弁で停止させるようにしてもよい。
このようにパージ時間を設けておき、ノズルの加圧のために供給した燃料ガスをファンの送風によって燃焼室から放出すれば、加圧処理の後の点火処理で爆発的な着火が起こることはなく、安全に点火することができる。
上述した本発明の燃焼装置では、排気通路の閉塞を検知する閉塞検知部を備えることとして、弁制御部は、排気通路の閉塞が検知された場合には、加圧処理を実行しないようにしてもよい。
このようにすれば、加圧処理で供給した燃料ガスが燃焼室内に溜まって爆発的な着火が起こるようなことはなく、加圧処理の安全を保障することができる。
本実施例の燃焼装置100を搭載した給湯器1の構成を示した説明図である。 本実施例の燃焼装置100に搭載された比例弁140の内部構造を示した断面図である。 本実施例の燃焼装置100に搭載されたマニホールド120の構造を示した説明図である。 本実施例の制御部170が実行する点火制御処理の前半部分のフローチャートである。 本実施例の制御部170が実行する点火制御処理の後半部分のフローチャートである。 点火制御処理の中で実行される加圧処理のフローチャートである。
図1は、本実施例の燃焼装置100を搭載した給湯器1の構成を示した説明図である。まず、燃焼装置100は、燃焼室102内に収容された複数(本実施例では15本)のバーナー110や、バーナー110に向けて複数のノズル122が設けられ、ノズル122に燃料ガスを分配するマニホールド120や、マニホールド120に燃料ガスを供給するためのガス流路130などを備えている。
ガス流路130には、ガス流路130を開閉する元弁132と、元弁132よりも下流側でガス流路130を通過する燃料ガスの流量を調整する比例弁140とが設けられている。また、本実施例の燃焼装置100では、複数(15本)のバーナー110が3つのバーナー群に分けられていることと対応して、比例弁140よりも下流側でガス流路130が3つに分岐しており、3本のバーナー110で構成される第1バーナー群に対応する分岐路を開閉する第1切換弁134aと、5本のバーナー110で構成される第2バーナー群に対応する分岐路を開閉する第2切換弁134bと、7本のバーナー110で構成される第3バーナー群に対応する分岐路を開閉する第3切換弁134cとを備えている。尚、本実施例の切換弁134は、本発明の「末弁」に相当している。
本実施例の燃焼装置100では、3つの切換弁134a〜134cの開閉を制御して何れのバーナー群に燃料ガスを供給するかによって、生成熱量(給湯能力)を切り換えることが可能である。例えば、必要とされる熱量が最小の場合は、第1切換弁134aのみを開弁する。一方、必要とされる熱量が最大の場合は、3つの切換弁134a〜134cの全てを開弁する。そして、その間の熱量が必要な場合は、3つの切換弁134a〜134cの中から適宜に1つ又は2つを選択して開弁する。
また、燃焼室102には、バーナー110に燃焼用空気を供給するファン160や、イグナイタ162の作動によって発生させた高電圧の放電で火花を飛ばす点火プラグ164や、バーナー110での着火(火炎)を検知するフレームロッド166などが設けられている。尚、本実施例のフレームロッド166は、本発明の「着火検知部」に相当している。
さらに、燃焼装置100は、燃焼を制御する制御部170を搭載しており、元弁132、比例弁140、3つの切換弁134a〜134c、ファン160、イグナイタ162、およびフレームロッド166が制御部170に接続されている。尚、本実施例の元弁132、比例弁140、切換弁134は、本発明の「流路弁」に相当しており、これらを制御する本実施例の制御部170は、本発明の「弁制御部」に相当している。
燃焼室102の上方には、熱交換器200が設けられている。熱交換器200の一端には給水通路204が接続されており、熱交換器200の他端には給湯通路208が接続されている。給水通路204を通じて供給された上水は、熱交換器200でバーナー110の燃焼排気との熱交換によって加熱された後、湯となって給湯通路208に流出する。給水通路204には、給水通路204内の水の流れを検知する水流センサー206が設けられており、この水流センサー206は制御部170に接続されている。給湯器1の使用者が給湯通路208に設けられたカラン210を開けるなどして熱交換器200に水が供給されると、水流センサー206で水の流れが検知されることによって、バーナー110で燃焼が開始される。
また、熱交換器200の上方には、排気口300が設けられている。バーナー110の燃焼排気は、ファン160の送風によって上方に送られ、熱交換器200を通過すると、排気口300から給湯器1の外部に吐出される。
図2は、本実施例の燃焼装置100に搭載された比例弁140の内部構造を示した断面図である。図示されるように比例弁140には、燃料ガスが流入する入口141と、燃料ガスが流出する出口142とを連通する弁孔143が形成された弁座144や、出口142側から弁座144に当接することで弁孔143を塞ぐ弁体145が設けられている。また、弁座144よりも入口141側には、弁孔143に対向して燃料ガスと接するダイヤフラム148が設けられている。弁体145は、弁軸146を介してダイヤフラム148で支持されており、弁軸146の先端146aがダイヤフラム148の貫通孔に挿通されている。
ダイヤフラム148に対して弁体145とは反対側には、弁体145を駆動するためのアクチュエーター150が設けられている。アクチュエーター150は、電線を円筒形に巻回した電磁コイル151と、電磁コイル151の内側に挿入されて中心軸方向に移動可能な可動鉄心152とを備えており、可動鉄心152の一端が弁軸146の先端146aに当接している。
こうした比例弁140では、電磁コイル151に通電すると、電流値に応じて発生する磁力によって可動鉄心152が上昇することで、弁軸146を出口142側に移動させる。すると、弁体145が弁座144から離れて比例弁140が開弁状態となり、電流値が大きいほど弁体145と弁座144との隙間(弁孔143の開口面積、弁開度)が大きくなるので、燃料ガスの流量が増加する。
また、比例弁140では、弁軸146を介してダイヤフラム148に支持された弁体145が入口141側の燃料ガスの圧力の変化に応じて変位することにより、出口142側の燃料ガスの圧力の変化を抑制することができるので、出口142側の燃料ガスの圧力を、電磁コイル151に通電する電流値に応じた圧力に制御することが可能である。例えば、入口141側の燃料ガスの圧力が上昇すると、ダイヤフラム148が外側に膨らみ、それに伴って弁体145が入口141側に移動するので、弁孔143の開口面積が小さくなる。その結果、燃料ガスの流量が抑えられて、出口142側の燃料ガスの圧力上昇が抑制される。これとは逆に、入口141側の燃料ガスの圧力が低下すると、ダイヤフラム148が内側に引っ込むのに伴って弁体145が出口142側に移動して弁座144から離れるので、燃料ガスの流量が増加して出口142側の燃料ガスの圧力低下が抑制される。
さらに、比例弁140は、ガス流路130の元弁132と切換弁134との間に設置されていることから、給湯器1が使用されていない(元弁132および切換弁134が閉弁している)間に、燃料ガスがダイヤフラム148を透過して抜けることにより、元弁132と切換弁134との間が負圧になることがある。この場合、負圧によってダイヤフラム148が内側に引き込まれるのに伴い、弁体145が弁座144から離れるので、比例弁140は開弁した状態となる。
図3は、本実施例の燃焼装置100に搭載されたマニホールド120の構造を示した説明図である。まず、図3(a)には、マニホールド120をバーナー110側から見た斜視図が示されている。本実施例のマニホールド120は、2枚の板状部材を合わせて形成されており、バーナー110側の面には、バーナー110に向かって突出したノズル122が上下一対でバーナー110と同数組(本実施例では15組)設けられている。これらノズル122の先端には、ノズル孔122hが開口している。また、ノズル122の下方には、ガス流路130の分岐の開閉を切り換える前述した3つの切換弁134a〜134cが設けられている。
また、本実施例のバーナー110は、図3(a)に示されるように、一対の板状部材を合わせて形成され、扁平な形状になっている。このバーナー110には、上端部に複数の炎口112が設けられているとともに、マニホールド120側の端部に上下一対のガス流入口114が設けられており、一対の板状部材の間に形成された混合通路116によってガス流入口114と炎口112とが接続されている。そして、マニホールド120およびバーナー110を燃焼装置100に設置した状態では、マニホールド120の上下一対のノズル122と、バーナー110の上下一対のガス流入口114とが向き合うように配置されている。尚、図3(a)では、1つのバーナー110についてのみ例示したが、上下一対のノズル122組の各々にバーナー110が設けられている。
図3(b)には、バーナー110と平行な面でマニホールド120を切断した断面図が示されている。図示されるようにマニホールド120の2枚の板状部材の間には、分配通路126が形成されており、本実施例の燃焼装置100では、前述した3つのバーナー群に対応して3つの分配通路126が形成されている。各分配通路126はガス流通孔124を介してガス流路130と連通しており、前述した3つの切換弁134a〜134cが対応するガス流通孔124を開閉するようになっている。従って、3つの切換弁134a〜134cの開閉を制御することによって、燃料ガスを供給する分配通路126を変更することが可能である。
複数のノズル122の各々のノズル孔122hは分配通路126に連通しており、切換弁134を開弁すると、ガス流通孔124から流入した燃料ガスが分配通路126を通ってノズル122に供給される。そして、ノズル122から燃料ガスが噴出すると、燃焼用空気を吸い込みながらバーナー110のガス流入口114に流入し、混合通路116を通過する燃料ガスと燃焼用空気とが混合されて、バーナー110の上端部の炎口112で混合ガスの燃焼が行われる。
このような構成の燃焼装置100では、マニホールド120で結露することによってノズル孔122hが水滴で塞がれてしまう水封が生じることがある。そして、点火時に水封によってノズル122から燃料ガスが噴射されないことにより、対応するバーナー110では点火不良となってしまう。そこで、本実施例の燃焼装置100では、ノズル122の水封に起因する点火不良の発生を抑制するために、制御部170が以下のような点火制御処理を実行している。
図4および図5は、本実施例の制御部170が実行する点火制御処理のフローチャートである。この処理は、バーナー110で燃焼を開始する際に実行される。点火制御処理では、まず、再点火であるか否かを判断する(STEP100)。本実施例では、前回の失火(フレームロッド166が火炎を検知しなくなった時点)から所定時間(例えば8分)内であれば、再点火と判断し、所定時間が経過していれば、再点火ではないと判断する。
再点火ではない場合は(STEP100:no)、ファン160を作動させて(STEP102)、ファン160の電流値を基準値と比較するファン電流チェックの結果が正常であるか否かを判断する(STEP104)。ここで、仮に排気口300が詰まるなどして、燃焼室102から排気口300までの排気通路が閉塞している場合、ファン160を作動させても排気口300から空気が吐出されず、排気通路内で空気が滞留するので、空気を送るファン160の仕事量が減少して電流値が低下する傾向にある。そのため、ファン160の電流値が基準値よりも低下していることに基づいて、排気通路の閉塞を検知することができる。尚、ファン160の電流値に基づいて排気通路の閉塞を検知する処理は制御部170で行われることから、本実施例の制御部170は、本発明の「閉塞検知部」に相当している。また、排気通路の閉塞を検知する方法は、ファン160の電流値を用いる方法に限られず、他の方法であってもよい。
そして、ファン電流チェックの結果、ファン160の電流値が基準値よりも低く、異常(排気通路の閉塞)がある場合は(STEP104:no)、図示しない表示部にエラー表示を行う等によって異常を報知し(STEP106)、点火制御処理を終了する。
一方、ファン電流チェックの結果、ファン160の電流値が低下しておらず、正常である場合は(STEP104:yes)、以下の通常点火処理を行う。まず、3つの切換弁134a〜134cのうち、第1切換弁134aのみを開弁する(STEP108)。本実施例の燃焼装置100では、点火プラグ164が第1バーナー群を点火対象に設置されていることから、点火に際しては、第1バーナー群に対応する第1切換弁134aを開弁する。そして、前述したように給湯器1が使用されていない間に比例弁140のダイヤフラム148から燃料ガスが抜けて、元弁132と切換弁134との間が負圧になっている場合でも、第1切換弁134aを開弁することによって負圧が解消されるので、比例弁140を閉弁状態に戻すことができる。
続いて、元弁132を開弁した後(STEP110)、イグナイタ162をONにすることで、点火プラグ164で火花を飛ばしながら(STEP112)、比例弁140を所定の点火開度で開弁する(STEP114)。この点火開度は、燃料ガスの過度の供給によって爆発的な着火とならないように、電磁コイル151に通電する電流値が予め設定されている。
こうして通常点火処理を実行したら、フレームロッド166で着火(火炎)が検知されたか否かを判断する(STEP116)。そして、着火が検知された場合は(STEP116:yes)、バーナー110で燃焼が正常に開始されたので、点火制御処理を終了して、燃焼を制御する処理(燃焼制御処理)へ移行する。尚、燃焼制御処理では、必要とされる熱量(給湯能力)に応じて3つの切換弁134a〜134cの開閉を切り換えたり、フレームロッド166で燃焼状態や失火を検知したりする処理が行われる。
これに対して、着火が検知されなかった場合は(STEP116:no)、バーナー110で未だ燃焼が開始されておらず、ノズル122の水封が生じている疑いがある。そこで、イグナイタ162をOFFに戻し(STEP118)、元弁132、比例弁140、切換弁134の全てを閉弁したら(STEP120)、ノズル122の水封を解消するために、加圧処理を実行する(図5のSTEP122)。
また、前述したSTEP100において、前回の失火から所定時間内の再点火であった場合も(STEP100:yes)、ノズル122の水封に起因する失火であった疑いがあるため、そのまま加圧処理を実行する(STEP122)。
図6は、点火制御処理の中で実行される加圧処理のフローチャートである。加圧処理では、まず、ファン電流チェックの結果が正常であるか否かを判断する(STEP150)。この処理は、前述のSTEP104と同様であり、ファン160の電流値に基づいて、排気通路の閉塞を検知する。ファン電流チェックの結果、異常(排気通路の閉塞)がある場合は(STEP150:no)、異常を報知して(STEP152)、そのまま加圧処理および点火制御処理を終了する。
一方、ファン電流チェックの結果、正常である場合は(STEP150:yes)、比例弁140を最大開度で開弁すると同時に、第1切換弁134aおよび第2切換弁134bを開弁する(STEP154)。比例弁140の最大開度は、点火開度よりも大きくなるように、電磁コイル151に通電する電流値が点火時の電流値よりも大きく設定されている。また、本実施例の燃焼装置100では、フレームロッド166が第1バーナー群および第2バーナー群を検知対象に設置されており、第1バーナー群および第2バーナー群に対応するノズル122の水封を優先して解消するために、第1切換弁134aおよび第2切換弁134bを開弁する。
こうして比例弁140を最大開度で開弁すると共に、第1切換弁134aおよび第2切換弁134bを開弁した状態で、元弁132を開弁する(STEP156)。これにより、点火時に比べてマニホールド120に供給される燃料ガスの流量を増やし、大きな圧力をノズル122にかけることができるので、ノズル孔122hを塞いでいる水滴を吹き飛ばすことが可能となる。
また、前述したように比例弁140は、入口141側の圧力が上昇すると、出口142側の圧力上昇を抑制する機能を有するものの、ダイヤフラム148に支持された弁体145の変位は、入口141側の圧力の変化に僅かに遅れて起こる。そこで、比例弁140および切換弁134を先に開弁しておき、元弁132を最後に開弁することにより、瞬間的に入口141側と同等の圧力を出口142側に加えることができるので、元弁132よりも後に比例弁140や切換弁134を開弁する場合よりも、ノズル122にかかる圧力を大きくすることができる。尚、元弁132の開弁が最後であれば、比例弁140および切換弁134の開弁順序は特に限定されないが、本実施例のように比例弁140および切換弁134を同時に開弁すれば、加圧処理に要する時間の短縮を図ることができる。
続いて、比例弁140の弁開度を、次回の点火時に備えて点火開度まで縮小した後(STEP158)、元弁132を閉弁する(STEP160)。尚、STEP156で元弁132を開弁してからSTEP160で閉弁するまでの時間は、燃料ガスの消費を抑えるために短時間であることが望ましく、例えば0.3秒に設定することができる。
こうして元弁132を閉弁したら、所定のパージ時間が経過したか否かを判断し(STEP162)、パージ時間が経過していない場合は(STEP162:no)、パージ時間が経過するまで待機する。このパージ時間は、ノズル122に加圧するために供給した燃料ガスをファン160の送風によって燃焼室102から放出するために設定されている。このようなバージ時間を設けておくことによって、加圧処理後の次回の点火時に爆発的な着火が起こることはなく、安全に点火することができる。また、前述したように加圧処理の開始直後に、ファン電流チェックを行い(STEP150)、排気通路が閉塞している場合には、上述した加圧処理を実行しないので、燃焼室102内に燃料ガスが溜まって爆発的な着火が起こるようなことはなく、加圧処理の安全を保障することができる。
その後、パージ時間が経過した場合は(STEP162:yes)、加圧処理を終了して、図5の点火制御処理に復帰する。
図5の点火制御処理では、加圧処理(STEP122)から復帰すると、以下のリトライ点火処理を行う。まず、前述の加圧処理で開弁した第1切換弁134aおよび第2切換弁134bのうち、点火対象の第1バーナー群に対応する第1切換弁134aを残して、第2切換弁134bを閉弁する(STEP124)。
続いて、イグナイタ162をONにすることで、点火プラグ164で火花を飛ばしながら(STEP126)、元弁132を開弁する(STEP128)。前述の加圧処理では、比例弁140の弁開度を点火開度に縮小し(図6のSTEP158参照)、比例弁140の開弁を維持しているので、STEP128で元弁132を開弁すると、バーナー110に燃料ガスが供給される。尚、加圧処理で比例弁140を一旦閉弁することとして、リトライ点火処理で改めて比例弁140を点火開度で開弁してもよいが、本実施例のように加圧処理で予め比例弁140を点火開度にしておけば、リトライ点火処理に要する時間の短縮を図ることができる。
こうしてリトライ点火処理を実行したら、フレームロッド166で着火(火炎)が検知されたか否かを判断し(STEP130)、着火が検知された場合は(STEP130:yes)、点火制御処理を終了して、燃焼制御処理へ移行する。
これに対して、着火が検知されなかった場合は(STEP130:no)、イグナイタ162をOFFに戻し(STEP132)、元弁132、比例弁140、切換弁134の全てを閉弁した後(STEP134)、点火不良や失火(燃焼不良)によって点火を繰り返した回数(リトライ回数)が所定の上限回数に達したか否かを判断する(STEP136)。本実施例では、上限回数が9回に設定されており、リトライ回数が上限回数に達していない場合は(STEP136:no)、STEP122に戻って再び加圧処理(図6参照)を実行した後、リトライ点火処理(STEP124〜STEP128)を繰り返す。
そして、リトライ回数が上限回数に達した場合は(STEP136:yes)、給湯器1に何らかの異常があるものと判断し、異常を報知して(STEP138)、点火制御処理を終了する。
以上に説明したように本実施例の燃焼装置100では、加圧処理において点火時よりも大流量の燃料ガスをマニホールド120に供給し、大きな圧力をノズル122にかけることで、ノズル孔122hを塞ぐ水滴を吹き飛ばすようになっている。こうしてノズル122の水封を解消すれば、その後の点火では、ノズル122からバーナー110に燃料ガスが適切に噴射されるので、点火不良の発生を抑制することができる。
以上、本実施例の燃焼装置100について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例では、ガス流路130に比例弁140を設置していたが、燃料ガスの流量を調整することが可能であれば、比例弁140に限られず、モーターの回転によって弁開度を調整可能なモーター弁などであってもよい。また、前述した実施例では、ガス流路130に元弁132、比例弁140、切換弁134を設けていたが、弁開度を調整可能な流路弁をガス流路130に1つ設けておくだけでもよく、この場合は、加圧処理にて点火時よりも大きい弁開度で流路弁を開弁すればよい。
また、前述した実施例では、加圧処理で開弁する切換弁134として、フレームロッド166の検知対象の第1バーナー群および第2バーナー群に対応する第1切換弁134aおよび第2切換弁134bが設定されていた。しかし、これに限られず、点火対象の第1バーナー群に対応するノズル122の水封を優先して解消するために、第1切換弁134aのみを開弁してもよい。尚、切換弁134の全てを開弁すると、各ノズル122にかかる圧力が小さくなってしまうので、第3切換弁134cは閉弁しておくことが望ましい。
また、前述した実施例では、通常点火処理で着火しなかった場合に、加圧処理を行い、続いてリトライ点火処理を行うようになっていた。しかし、加圧処理の実行は、通常点火処理で着火しなかった場合に限られず、点火前に加圧処理を毎回行うようにしてもよい。ただし、実施例のように加圧処理を、通常点火処理で着火しなかった場合に限定して行うことにより、ノズル122の水封が生じていない場合には、加圧処理を省略できるので、点火を迅速に完了することが可能となる。
1…給湯器、 100…燃焼装置、 102…燃焼室、
110…バーナー、 112…炎口、 114…ガス流入口、
116…混合通路、 120…マニホールド、 122…ノズル、
122h…ノズル孔、 124…ガス流通孔、 126…分配通路、
130…ガス流路、 132…元弁、 134a…第1切換弁、
134b…第2切換弁、 134c…第3切換弁、 140…比例弁、
141…入口、 142…出口、 143…弁孔、
144…弁座、 145…弁体、 146…弁軸、
148…ダイヤフラム、 150…アクチュエーター、 151…電磁コイル、
152…可動鉄心、 160…ファン、 162…イグナイタ、
164…点火プラグ、 166…フレームロッド、 170…制御部、
200…熱交換器、 204…給水通路、 206…水流センサー、
208…給湯通路、 210…カラン、 300…排気口。

Claims (5)

  1. バーナーに向けて複数のノズルが設けられ、該ノズルに燃料ガスを分配するマニホールドと、
    前記マニホールドに燃料ガスを供給するガス流路と、
    前記ガス流路に設置されて、弁開度に応じて燃料ガスの流量を変化させる流路弁と、
    前記流路弁を制御する弁制御部と
    を備え、前記ノズルから噴射される燃料ガスを前記バーナーで燃焼させる燃焼装置において、
    前記弁制御部は、前記流路弁を点火時よりも大きい弁開度で所定時間開弁させて前記マニホールドに燃料ガスを供給する加圧処理を、点火処理の前に実行する
    ことを特徴とする燃焼装置。
  2. 請求項1に記載の燃焼装置において、
    前記流路弁は、
    弁孔よりも上流側の燃料ガスと接するダイヤフラムで支持されて該弁孔を塞ぐ弁体を、該弁孔に対して下流側に移動させることで、弁開度を変更可能な比例弁と、
    前記比例弁よりも上流側で前記ガス流路を開閉する元弁と、
    前記比例弁よりも下流側で前記ガス流路を開閉する末弁と
    を備え、
    前記弁制御部は、前記加圧処理として、前記末弁を開弁させると共に、前記比例弁を点火時よりも大きい弁開度で開弁させた状態で、前記元弁を開弁させる
    ことを特徴とする燃焼装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃焼装置において、
    点火処理の後に前記バーナーで着火を検知する着火検知部を備え、
    前記弁制御部は、前記着火検知部で着火が検知されなかった場合に、次回の点火処理の前に前記加圧処理を実行する
    ことを特徴とする燃焼装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の燃焼装置において、
    前記バーナーを収容する燃焼室から排気するための排気通路と、
    前記バーナーに向けて送風するファンと
    を備え、
    前記弁制御部は、前記加圧処理の後に、前記ファンが作動した状態で、所定のパージ時間に亘って前記マニホールドへの燃料ガスの供給を前記流路弁で停止させる
    ことを特徴とする燃焼装置。
  5. 請求項4に記載の燃焼装置において、
    前記排気通路の閉塞を検知する閉塞検知部を備え、
    前記弁制御部は、前記排気通路の閉塞が検知された場合には、前記加圧処理を実行しない
    ことを特徴とする燃焼装置。
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