JP6553978B2 - 直動アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、直動アクチュエータに関する。
従来の電動倍力ブレーキ装置に用いられる直動アクチュエータは、ボールねじ機構を構成するピストンの一端にスプライン軸部材が接続されている。また、ピストンには、油圧発生装置とは反対側に、ブレーキペダルに連結されたインプットロッドが連結されている(例えば、特許文献1等参照)。
ブレーキぺダルからの踏力は、インプットロッド、ピストン、スプライン軸部材を介して、油圧発生装置に伝達される。
また、モータの回転駆動力は、ボールねじによりピストンの往復動へと変換されて、前記スプライン軸部材に伝達されることにより、所望の油圧を油圧発生装置に発生させる。
特公平6−9964号公報
しかしながら、ブレーキを離すと、モータの慣性力で戻ろうとするボールねじ機構の部品間から振動および騒音が発生したり、あるいはブレーキペダルに違和感を与えるおそれがあった。
本発明の課題は、振動および騒音の発生を抑制して、ペダルフィールを向上させることが可能な直動アクチュエータを提供することである。
本発明に係る直動アクチュエータは、ブレーキペダルとスプライン軸との間に位置して、ブレーキぺダルからの踏力を、スプライン軸を介して油圧発生装置に伝達するピストンと、モータと、モータの回転駆動力を、ピストンの往復動へと変換するボールねじ機構と、少なくともピストンおよびボールねじ機構と含むケースとを備えている。そして、ピストンの変位を防止するストッパ機構と、ピストンの進み方向に弾性変形可能な弾性部材とを設けている。
このような構成によれば、ストッパ機構により、ピストンは、ブレーキペダル方向への移動が規制されて停止する。このため、ピストンは、ブレーキペダルが元の位置にて停止した状態では、元の位置よりさらに戻り方向に進んでブレーキペダルに振動を伝達することがない。
また、弾性部材は、ピストンの進み方向に弾性変形して、ボールねじ機構の軸方向の移動を規制する。これにより、ストッパ機構に入力される衝撃力および発生する干渉音(接触音)を低減させることができる。
本発明によれば、振動および騒音の発生を抑制して、ペダルフィールを向上させることが可能な直動アクチュエータを提供することができる。
本発明の比較例として示す電動ブレーキブースタの構成を説明する軸方向に沿った位置での断面図である。 本発明の第1実施形態における直動アクチュエータで、ピストンを含む位置での断面図である。 本発明の第1実施形態における直動アクチュエータを含む電動ブレーキブースタの図2中A−A線における断面図である。 本発明の第2実施形態における直動アクチュエータを含む電動ブレーキブースタの構成を説明する軸方向に沿った位置での断面図である。 本発明の第3実施形態における直動アクチュエータを含む電動ブレーキブースタの構成を説明する軸方向に沿った位置での断面図である。 本発明の第3実施形態における直動アクチュエータで、ウォームギヤ機構を説明する図5中B−B線に沿った位置での断面図である。
[電動ブレーキブースタの概略構成]
図1は、比較例である電動ブレーキブースタ1の構成を説明する軸方向に沿った位置での断面図である。電動ブレーキブースタ1は、電動モータ(以下、モータと記す)の回転駆動力を用いて踏力と同様に油圧ブレーキ機構を動作させる直動アクチュエータ10を備えている。
直動アクチュエータ10は、モータ50の回転駆動力をボールねじ機構40を用いてピストン7の往復動へと変換している。
そして、ピストン7は、ブレーキペダル13の踏力とともに、スプライン軸部材8を介して油圧発生装置11にアシスト力を伝達することができる。これにより、直動アクチュエータ10は、所望の油圧を油圧発生装置から発生させることができる。
このうち、比較例の電動ブレーキブースタ1は、ボールねじ機構40、モータ50を収容するモータハウジング2および、直動アクチュエータ10を有している。モータ50のロータ3は、ベアリング部材4,4を介してモータハウジング2の内側に、軸方向への移動を規制されつつ、回転自在となるように支持されている。
ロータ3の内周部には、ボールねじケース5が嵌合されている。ボールねじケース5の内周面には、ボールねじ機構40のナット部としての雌ネジ部5aが形成されている。
また、モータハウジング2には、ピストン7が往復動自在となるように収容されている。ピストン7は、ブレーキペダル13とスプライン軸部材8との間に位置して、ブレーキペダル13からの踏力をスプライン軸部材8を介して油圧発生装置11に伝達する。
さらに、ピストン7の外周面には、ボールねじ機構40のボルト部としての雄ネジ部7eが形成されている。この雄ネジ部7eは、ボールを介して前記雌ネジ部5aと噛合されることにより、モータ50の回転動をピストン7の往復動へと変換する。
ピストン7の一端部7aには、スプライン軸部材8の後端部が押圧可能に接続されている。また、スプライン軸部材8は、前記モータハウジング2に固設されているボールスプラインケース9に挿入されている。そして、ボールスプラインケース9は、スプライン軸部材8を回転不能で、かつ軸方向へ摺動可能となるように支持している。
このため、ピストン7の軸方向への往復動に伴い、スプライン軸部材8は、ボールスプラインケース9内を軸方向に沿って往復動可能に構成されている。
スプライン軸部材8の先端部8aは、ブレーキ油圧を発生させる油圧発生装置11の油圧ピストン11aを押圧可能に当接されている。
また、ピストン7のうち、スプライン軸部材8が接続される一端部7aとは反対側の他端部7bには、ピストン7の軸方向に沿って中空円筒形状を呈するロッド開口7cが凹設形成されている。ロッド開口7cには、ブレーキペダル13を連結したインプットロッド14の先端14aが挿通されて底部7dに連結されている。
さらに、ブレーキペダル13には、踏力を検出する踏力センサ15が設けられている。
なお、インプットロッド14の周囲には、防塵ブーツ16が装着されている。この防塵ブーツ16は、モータハウジング2から突出したピストン7の他端部7bの外周面からモータハウジング2のピストン開口周縁まで、主にピストン7がモータハウジング2から突出している部分を覆い、ピストン7の摺動動作に応じて伸縮可能としている。
このように構成された比較例の電動ブレーキブースタ1では、踏力センサ15で検出された踏力に応じて、制御用の電流がステータ6に与えられると、直動アクチュエータ10のモータ50は、所望のトルクにてロータ3を回転させる。
ロータ3の回転力は、ボールねじケース5を回転させて、雌ネジ部5aとボールを介して噛合う雄ネジ部7eに伝達されることにより、ピストン7の軸方向の力に変換されて、ピストン7を往復動させることができる。
電動ブレーキブースタ1の軸方向の力は、ブレーキペダル13の踏力とともに、スプライン軸部材8を介して油圧発生装置11の油圧ピストン11aを押圧する。
これにより、ブレーキペダル13からピストン7へ伝達された踏力に加えて、モータ50の回転駆動力が適切な倍力となるように油圧発生装置11に伝えられる。
[直動アクチュエータの構成]
比較例として示す図1の直動アクチュエータ10は、油圧発生装置11に踏力を伝達するスプライン軸部材8の他端部8bを、ピストン7の一端部7aに形成されたスプライン係合孔7fに挿入することにより、ボールねじ機構40のボルト部であるピストン7に接続されている。
このため、ユーザがブレーキペダル13から足から離して踏力が除去されると、ブレーキペダル13に連結されたリターンスプリング12によって、インプットロッド14を介してピストン7が引張られる。
すると、ピストン7の雄ネジ部7eとボールを介して螺合する雌ネジ部5aが形成されているボールねじケース5は、モータ50のロータ3と一体となって回転する。
ブレーキペダル13が元の位置(ブレーキOFF)に戻ってピストン7は、移動を停止させるが、ボールねじケース5とロータ3は、慣性により回転を継続しようとする。
この際、ブレーキペダル13は停止している。このため、ボールねじケース5とロータ3を回転させているエネルギは、インプットロッド14の軸方向に沿ってピストン7を戻す方向に作用する弾性エネルギに変換されながら、衝撃としてブレーキペダル13に伝達される。
このようなブレーキペダル13に伝達される余分なエネルギは、振動および騒音を発生させて、車室内に伝わり、あるいはブレーキペダル13に違和感を与えるおそれがあった。
また、回転エネルギをピストン7およびインプットロッド14の軸方向の弾性エネルギに変換する際、直動アクチュエータ10の各部に応力が発生する。これらの応力に充分対応するため、定格荷重を大きくして部品の寸法を大きくする設定する必要があった。
特に、ボールねじ機構40を構成するボールねじケース5、ロータ3およびベアリング部材4は、圧痕によって振動および騒音を発生させやすい。また、これらの構造部品の耐久性を向上させるために大型化すると、重量の増大に伴い車両の燃費がするとともに、製造コストも増大してしまうといった問題があった。
そこで、本実施形態は、振動および騒音の発生を抑制して、ペダルフィールを向上させることが可能な直動アクチュエータを提供する。
[実施形態の構成]
このため、図2および図3に示す第1実施形態の直動アクチュエータ20は、ピストン17のうち、スプライン軸部材8が接続される一端部7aには、ピストン17の変位を防止するストッパ機構22が設けられている。
ストッパ機構22は、一端部7aに挿通される挿通開口23aを径方向中央に開口形成するリング状のストッパ本体23と、このストッパ本体23よりも油圧発生装置11側に配置されて、円環状に一端部7aに形成された嵌着溝7gに嵌着されることにより、ストッパ本体23の抜止めを行う嵌着部材24とを有している。
また、ハウジング25は、直動アクチュエータ20が収納されるぺダル側ハウジング25aおよび内部に変位防止壁部25cが形成された中央部ハウジング25bと、スプライン軸部材8が収容される油圧装置側ハウジング25dとを有している。
このうち、中央部ハウジング25bの変位防止壁部25cには、ストッパ本体23を開口周縁に当接させるピストン挿通孔25eが形成されている。さらにこの変位防止壁部25cには、ロータ3を収容するロータ凹部2wが凹設されている。このロータ凹部2wには、円環状の弾性部材26が設けられている。
弾性部材26は、ロータ3に設けられたベアリング部材4と、ロータ凹部2wとの間に介装されて、ベアリング部材4およびロータ凹部2wの対向面に弾接されている。弾性部材26は、ピストン17の軸方向に沿って、ロータ3が油圧発生装置11方向へ移動しようとすると、ベアリング部材4と、ロータ凹部2wとの間で圧縮されて弾性変形する。
これにより、ボールねじ機構40のピストン17の軸方向の移動が規制されるとともに、弾性変形により、衝撃を吸収できるように構成されている。
次に、この第1実施形態の直動アクチュエータ20の作用効果について説明する。
このように構成された第1実施形態の電動ブレーキブースタ21では、ブレーキペダル13が戻されると、踏力センサ15で踏力の低下が検出されて、制御用の電流がモータ50に与えられることにより、ロータ3を回転させる。
ロータ3の回転に伴いボールねじケース5は回転して、雌ネジ部5aとボールを介して噛合う雄ネジ部7eにモータ50の回転駆動力を伝達する。この際、回転駆動力はピストン17の軸方向の力に変換されて、ピストン17をブレーキペダル13の方向へ移動させる。
しかしながら、ユーザがブレーキペダル13から足を離し、ブレーキペダル13の移動を停止させた状態となっても、慣性によりボールねじケース5とロータ3との回転は、継続しようとする。
本第1実施形態の直動アクチュエータ20では、ブレーキペダル13が停止している状態では、ストッパ機構22のストッパ本体23が挿通開口23aの周縁に当接することにより、ピストン17は、ブレーキペダル13方向(ピストン17の戻り方向)への移動が規制されて停止する。
このため、ピストン17は、ブレーキペダル13が元の位置にて停止した状態では、元の位置よりさらに進むことがない。したがって、モータ50の慣性により、ピストン17からブレーキペダル13にエネルギが伝達されたり、あるいはブレーキペダル13に回転エネルギが弾性エネルギに変換される際に生じる振動が伝達されることがなくなり、違和感が発生しない。
また、モータハウジング2の内部にベアリング部材4,4によって支持されるロータ3は、ロータ凹部2wに設けられた円環状の弾性部材26が介装されることにより、軸方向で油圧発生装置11に向けて移動することを規制される。
弾性部材26は、比較的剛性の低い弾性材料、たとえば樹脂材料を用いて形成されている。これにより、ストッパ本体23あるいは、ピストン17の変位より前に、おおむね衝撃力を吸収することができる。
すなわち、ストッパ機構22により、ピストン17の移動が規制されている状態では、慣性によりロータ3およびボールねじケース5が一体に回転しようとすると、ボールねじ機構40の雌ネジ部5aと雄ネジ部7eとの間に反力が生じ、ロータ3ごとボールねじケース5を油圧発生装置11の方向へ移動させる力となる。
ロータ3を径方向で支持しているベアリング部材4は、モータハウジング2の内側面に沿って軸方向へ摺動移動する。ベアリング部材4の摺動面には、摺動材をコーティングすることにより、さらに摺動移動を円滑に行えるようにしてもよい。
ロータ3の移動により、ベアリング部材4は、弾性部材26をロータ凹部2wに押圧して、弾性部材26が軸方向で圧縮変形させる。これにより、ストッパ機構22により受け止められていた衝撃力は、弾性部材26によって吸収されて緩和される。
したがって、弾性部材26を設けることにより、ストッパ機構22に加わる衝撃力を低減することができる。
さらに、ロータ3を油圧発生装置11の方向へ移動させようとする力が小さい場合、弾性部材26のみによって衝撃を吸収するように構成してもよい。たとえば、弾性部材26を軸方向に圧縮変形されている状態となるように、ベアリング部材4とロータ凹部2wとの間の寸法を設定することができる。
これにより、ロータ3の回転エネルギが小さい場合は、ピストン17の移動が規制されることにより生じる反力を、弾性部材26によってほぼ全て吸収することができる。よって、ベアリング部材4の軸方向の摺動移動の回数を低減させることができ、ベアリング部材4の耐久性を向上させることができる。
また、弾性部材26として比較的剛性の低い樹脂材料を用いることにより、たとえば樹脂材料により形成されている。これにより、ピストン17がストッパ機構22によって移動を規制された際に生じる干渉音(接触音)を低減することができる。
このように、本第1実施の形態の直動アクチュエータ20は、振動および騒音の発生を抑制して、ペダルフィールを向上させることが可能である。
また、モータ50の回転エネルギにより生じる衝撃力を緩和させることができるため、直動アクチュエータ20の各部に発生する応力が低減する。このため、必要とされる部品の定格荷重を小さくして部品の必要寸法を小さく設定することができる。
特に、ベアリング部材4やボールねじ機構40を構成する部品の転動面に転動体(ボ―ルなど)による圧痕を生じさせる可能性を低減することができる。
このように、ベアリング部材4やあるいは、ボールねじ機構40を構成する部品の負荷容量に余裕が生じるため、負荷容量の設定を予め低くすることができる。たとえば、ベアリング部材4やあるいは、ボールねじ機構40を構成する部品を小型化することができる。
これによって、電動ブレーキブースタ21を小型化できるため、車両への搭載性が向上する。また、小型化による製造コストの低減が可能となる。さらに軽量化が可能となり、燃費の向上に寄与することができる。
そして、モータ50は、部品の軽量化により回転トルクが小さいものを用いることができるため、小型化することができる。たとえば、モータ50の動作に拘らず、ユーザの踏力のみによってピストン17を押圧した際のピストン17を引き戻すリターンスプリング12についても、一定以上の弾性力を有するものであれば、ピストン17の戻り方向の移動を円滑なものとすることができる。このため、ブレーキ操作性をさらに向上させることが可能となる。
たとえば、VR型のパルスモータなどを用いることにより、電動ブレーキブースタ21を小型化して、スペース効率を向上させることが可能となり、さらに好ましい。
図4は、第2実施形態の直動アクチュエータ30を備える電動ブレーキブースタ31の構成を説明するものであり、第1実施形態の図2に相当する部分での縦断面図である。
なお、前記第1実施形態と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して一部説明を省略し、主に前記第1実施形態の直動アクチュエータ20との相違点を中心として説明する。
本第2実施形態の直動アクチュエータ30は、モータMがハウジング35の一部を構成する中央部ハウジング35bの外側面35gに固定されている。
モータMの回転軸33は、ピニオンギヤ34が固設されるとともに、先端33aがペダル側ハウジング35aに凹設された軸受部35hによって軸支されている。
一方、直動アクチュエータ30の内部に、ベアリング部材4,4によって回転可能に配置されるボールねじケース5には、このピニオンギヤ34と噛合う平歯車36が設けられている。
これらのピニオンギヤ34および平歯車36は、前記ピストン17の往復動方向によって、相互に干渉しないように歯列方向をピストン17の軸方向Lに沿わせている。
このように構成された第2実施形態の直動アクチュエータ20では、ピニオンギヤ34および平歯車36の歯列の方向は、前記ピストン17の往復動方向によって干渉しないように、ピストン17の軸方向Lに沿って形成されている。
このため、ボールねじケース5がピストン17の軸方向に移動する際、平歯車36が一体となって移動しても、この平歯車36の歯列方向がピニオンギヤの歯列方向に沿って平行に、ピストン17の軸方向Lに沿って移動するため、ピニオンギヤ34からモータMに荷重が伝達されない。
よって、ピストン17に加わるストッパ機構22の反力による衝撃は、平歯車36からピニオンギヤ34を有する回転軸33に過大にかかることがない。
したがって、第1実施形態の作用効果に加えて、さらにモータMの耐久性を向上させることができる。他の構成及び作用効果については第1実施形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
図5および図6は、第3実施形態の直動アクチュエータ40を備える電動ブレーキブースタ41の構成を説明するものであり、第1実施形態の図2に相当する部分での縦断面図である。
なお、前記第1実施形態と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して一部説明を省略し、主に前記第1実施形態の直動アクチュエータ40との相違点を中心として説明する。
図5に示すように、本第3実施形態の電動ブレーキブースタ41は、モータMが車体100のダッシュロアパネル101に固定されるハウジング55の内部に設けられている。
モータMは、主にモータ本体51と、モータ本体51に回転自在に支持されて回転駆動する回転軸52とを備えている。
なお、この第3実施形態の電動ブレーキブースタでは、図5に示すように、ストッパ機構58の一つとしてのストッパ片56が設けられている。
ストッパ片56は、ブレーキペダル13のアーム部59に当接して、リターンスプリング12によりブレーキペダル13が戻された状態では、さらなる車両後方への回動移動を停止させるように構成されている。
このため、ユーザがブレーキペダル13から足を離して、元の位置にて停止させている状態では、連結部材11bおよびインプットロッド14を介して連結されるピストン27のさらなるブレーキペダル13方向(軸方向)への移動を規制することができる。
図6に示すように、この第3実施形態のウォームギヤ機構60は、回転軸52がベアリング部材44に支持されて軸ケース70内に収容されている。そして、モータMの回転駆動力は、ウォームギヤ機構60を介してボールねじ機構40(図5参照)のピストン27に伝達されるように構成されている。
ウォームギヤ機構60は、回転軸52に固設されるウォームギヤ43と、このウォームギヤ43に噛合わせられて、ボールねじ機構40に回転駆動力を伝達するウォームホイール45とにより主に構成されている。
この第3実施形態では、ウォームホイール45に対して、回転軸52をウォームホイール45の歯列方向と斜め(所定角度β)に配置している。これにより、ウォームギヤ43は、ウォームホイール45に斜めに噛合わせられた状態で、モータ本体51がハウジング55に固定されている。所定角度βは、ウォームギヤ43がウォームホイール45に回転駆動力を伝達可能な噛合わせを得られる範囲に設定されていて、たとえば、0度〜90度、好ましくは、10度〜60度、さらに好ましくは、約30度程度の任意の角度に設定することができる。
このため、図5に示すように、前記モータ本体51は、前記ブレーキペダル13に近接する方向へ車両後方に配置をずらしてダッシュロアパネル101に隣設する。
このように構成された第3実施形態の電動ブレーキブースタ41は、車体100のダッシュロアパネル101に固定されるハウジング55の内部に、回転軸52がウォームホイール45の歯列方向と斜め(角度β)に配置される状態にて、モータ本体51が固定されている。
したがって、比較的大径を有するウォームホイール45と干渉することなく、モータ本体51を配置できるため、スペース効率が良好である。特に、車両上下方向では、ウォームホイール45と位置が重複してモータ本体51が配置される場合と比較して、ハウジング35の上下方向寸法を減少させることができる。
さらにダッシュロアパネル101の近傍に一定の重さを有するモータMのモータ本体51をダッシュロアパネル101の近傍に隣設させて固定しているため、電動ブレーキブースタ41の重量バランスを向上させることができる。
たとえば、ダッシュロアパネル101によって支持される油圧発生装置11、マスタシリンダおよび、電動ブレーキブースタ41の振動を抑制することができる。また、ウォームギヤ機構60は、ピストン27の戻り荷重を受けることができる。このため、さらに、他の部材に必要とされる定格荷重を少なく設定することができる。
他の構成及び作用効果については第1実施形態および第2実施形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
[構成・効果の総括]
上述してきたように、本実施形態の直動アクチュエータでは、ピストン17の変位を防止するストッパ機構22と、ピストン17の戻り方向に弾性変形可能な弾性部材26とを設けているため、ピストン17は、ブレーキペダル13方向への移動が規制されて停止する。
この際、ピストン17は、ブレーキペダル13が元の位置にて停止した状態では、元の位置よりさらに進んでブレーキペダルに振動が伝達されて違和感を与える事がない。
また、弾性部材26が設けられることにより、ボールねじ機構40の軸方向の移動が規制される。弾性部材26は、弾性変形してストッパ機構22に入力される衝撃力および発生する干渉音(接触音)を低減させることができる。
したがって、振動および騒音の発生が抑制されて、ペダルフィールを向上させることが可能な直動アクチュエータ20が提供される。
そして、モータMの回転駆動力を伝達するピニオンギヤ34および平歯車36の歯列方向をピストン17の往復動方向によって干渉しないように、ピストン17の軸方向に沿わせている。
このため、ボールねじ機構40によって、ピストン17の軸方向に平歯車36およびピニオンギヤ34間が相対移動しても、干渉しないため、モータMに荷重が伝達されることなく、さらにモータMの耐久性を向上させることができる。
また、ウォームホイール45に対して、ウォームギヤ43を斜めに噛合わせて、モータMの回転軸52をウォームホイール45の歯列方向と斜めに配置して、モータ本体51をブレーキペダル13に近接させている。
このため、スペース効率が良好で、さらにダッシュロアパネル101の近傍に一定の重さを有するモータMのモータ本体51を配置することが可能となり、電動ブレーキブースタ41が装着されている状態における重量バランスを向上させることができる。
[変形例]
本発明は上述した第1〜第3実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
上記第1,2実施形態においては、図2に示すように、リング状のストッパ本体23および、嵌着部材24とを有するストッパ機構22または、第3実施形態においては、図5に示すストッパ片56を有するストッパ機構58と、ピストン17の移動により弾性変形可能な弾性部材26とを設けているが特にこれに限らず、ブレーキペダル13が元の位置にて停止した状態にて、ピストン17の移動を抑制するものであれば、たとえば、一端部7aに形成された嵌着溝7gに直接、ストッパ本体23が嵌着されて単体でストッパ機構22が構成されていてもよく、ストッパ機構22の形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
また、弾性部材26として樹脂材料を用いたものを示して説明してきたが特にこれに限らず、例えば、ゴム部材あるいは、樹脂材料とゴム材との複合材などでもよく、さらに弾性に加えて、当接面に粘性を有する粘弾性の材質を有して構成されて、粘性面をロータ凹部2wまたはベアリング部材4に粘着させることにより移動しないように設けるものなど、弾性変形可能な弾性部材26であれば、弾性部材26の形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
1,21,31,41 電動ブレーキブースタ
2 モータハウジング
3 ロータ
4 ベアリング部材
5 ケース
5a 雌ネジ部
6 ステータ
7,17、27ピストン
7a 一端部
7b 他端部
7c ロッド開口
7d 底部
7e 雄ネジ部
7f スプライン係合孔
7g 嵌着溝
8 スプライン軸部材(スプライン軸)
8a 先端部
8b 他端部
9 ボールスプラインケース
10,20,30 直動アクチュエータ
11 油圧発生装置
11a 油圧ピストン
12 リターンスプリング
13 ブレーキペダル
14 インプットロッド
14a 先端
15 踏力センサ
16 防塵ブーツ
22,58 ストッパ機構
23 ストッパ本体
23a 挿通開口
24 嵌着部材
25 モータハウジング
25a ぺダル側ハウジング
25b 中央部ハウジング
25c 変位防止壁部
25d 油圧装置側ハウジング
25e ピストン挿通孔
26 弾性部材
33 回転軸
33a 先端
34 ピニオンギヤ
35,55 ハウジング
35a ペダル側ハウジング
35b 中央部ハウジング
35g 外側面
35h 軸受部
36 平歯車
40 ボールネジ機構
43 ウォームギヤ
44 ベアリング部材
45 ウォームホイール
50,M モータ
51 モータ本体
52 回転軸
56 ストッパ片
59 アーム部
60 ウォームギヤ機構
70 軸ケース
100 車体
101 ダッシュロアパネル

Claims (4)

  1. ブレーキペダルとスプライン軸との間に位置して、前記ブレーキペダルからの踏力を、前記スプライン軸を介して油圧発生装置に伝達するピストンと、
    前記ピストンに駆動力を与えるモータと、
    前記モータを収容するモータハウジングと、
    前記モータハウジングの内部にベアリング部材によって支持されるロータと、
    前記モータの回転駆動力を、前記ピストンの往復動へと変換するボールねじ機構と、
    少なくとも前記ピストンおよびボールねじ機構を含むケースを、備える直動アクチュエータであって、
    前記ハウジングには、前記ピストンが挿通されるピストン挿通孔を設け、前記ピストンの端部に設けられたリング状のストッパ本体を、前記ピストン挿通孔の外周縁に当接させて、前記ピストンの戻り方向への変位を防止するストッパ機構と、
    前記ケース内側面に凹設されて前記ロータを収容するロータ凹部と、
    前記ロータの外周面に設けられたベアリング部材と、前記ロータ凹部との間に円環状を呈して設けられて、前記ピストンの進み方向への前記ロータの変位を弾性変形により規制する弾性部材と、
    を有することを特徴とする直動アクチュエータ。
  2. 前記弾性部材は、ベアリング部材とロータ凹部との対向面に弾接されていることを特徴とする請求項1に記載の直動アクチュエータ。
  3. 前記モータの回転駆動力を伝達するギアの歯列方向を前記ピストンの往復動方向によって干渉しないように前記ピストンの軸方向に沿わせたことを特徴とする請求項1または2に記載の直動アクチュエータ。
  4. 前記モータは、モータ本体と
    前記モータ本体から突設されて回転駆動する回転軸とを設け、
    前記回転軸に装着されるウォームと、該ウォームに噛合わせられて、前記ボールねじ機構に回転駆動力を伝達するウォームホイールと有するウォームギヤ機構をさらに備え、
    前記ウォームホイールに対して、前記ウォームの回転軸を斜めに配置して前記回転軸を回転自在に支持する前記モータ本体を前記ブレーキペダルに近接させたことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の直動アクチュエータ。
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