JP6543480B2 - 震動機構付き電動工具 - Google Patents

震動機構付き電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP6543480B2
JP6543480B2 JP2015032127A JP2015032127A JP6543480B2 JP 6543480 B2 JP6543480 B2 JP 6543480B2 JP 2015032127 A JP2015032127 A JP 2015032127A JP 2015032127 A JP2015032127 A JP 2015032127A JP 6543480 B2 JP6543480 B2 JP 6543480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
cam
mode
ring
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015032127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016153153A (ja
Inventor
剛 神谷
剛 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2015032127A priority Critical patent/JP6543480B2/ja
Priority to CN201620131195.8U priority patent/CN205600652U/zh
Publication of JP2016153153A publication Critical patent/JP2016153153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6543480B2 publication Critical patent/JP6543480B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drilling And Boring (AREA)

Description

本発明は、最終出力軸に軸方向の震動を付与可能な震動機構を備えた震動ドライバドリル等の震動機構付き電動工具に関する。
震動機構付き電動工具においては、最終出力軸に設けた第1カムを、ハウジング内に固定した第2カムに噛み合わせることで、最終出力軸に軸方向の震動を発生させる。但し、震動ドライバドリル等のように、複数の動作モードを備えて震動を発生させない他のモード(例えばドライバモードやドリルモード)にも切替可能とする場合、第2カムの回転規制を解除したり、第1カムから離間させたりして震動の発生をキャンセルする機構が必要となる。例えば特許文献1では、スピンドルと一体の第1カムの後方に回転可能な第2カムを設けると共に、第2カムに係止して回転規制する前進位置と、第2カムから離れて回転規制を解除する後退位置との間で移動可能な震動切替レバーを、その前方で当接するカムリングの回転位置に応じて前後移動させることで、震動機構の作動の有無を切り替えるようにしている。
特開2005−193361号公報
しかし、この震動ドライバドリルでは、非震動モードであるドリルモードやドライバモードへの切替を、震動切替レバーの後方に設けたフラットワッシャをモードチェンジリングで回転操作することで行っており、モードチェンジリングで震動モードも切替可能とするために、後方のモードチェンジリングと前方のカムリングとを複数の連結板で連結している。このため、モードチェンジリングが前後に長くなって前後方向のコンパクト化が難しくなっていた。
そこで、本発明は、前後方向にコンパクトな構成で震動機構の作動の有無を切替可能な震動機構付き電動工具を提供すること目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングと、ハウジング内に収容されるモータと、ハウジングから前方へ突出してモータにより回転駆動する最終出力軸と、最終出力軸に軸方向の震動を付与可能な震動機構と、モータの前方で、震動機構を作動させる前進位置と、震動機構を作動させない後退位置とに前後移動可能な震動切替部材と、震動切替部材を後退位置に付勢する付勢手段と、震動切替部材を前進位置と後退位置とに選択的に移動させて、震動機構が作動する震動モードと、震動機構が作動しない非震動モードとに切替可能とする操作手段と、を有し、操作手段は、回転操作可能なモード切替リングと、そのモード切替リングの径方向内側でモード切替リングと一体回転可能に、且つ震動切替部材の前端より後方でモード切替リングと別体に配置されるカム部材とを含んでなり、モード切替リングの回転操作によりカム部材を、震動切替部材を前進位置に移動させる第1の操作位置と、震動切替部材を後退位置に移動させる第2の操作位置とに移動操作可能であることを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項の構成において、震動切替部材は、最終出力軸を軸支する軸受の外輪に摺接する位置で前後移動することを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、震動機構は、最終出力軸に固着された第1カムと、最終出力軸に遊挿されて回転可能な第2カムと、を含み、震動切替部材が前進位置で第2カムと係合してその回転を規制することで、第1カムと第2カムとのカム面同士を当接させて最終出力軸に軸方向の震動を付与するものであって、第2カムの軸方向の厚みを、第1カムの軸方向の厚みよりも小さくしたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れかの構成において、非震動モードは、モータから最終出力軸へのトルク伝達を設定トルクで遮断するクラッチモードと、トルク伝達を遮断しないドリルモードとを含み、カム部材は、クラッチモードとドリルモードとの切替にも使用されることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、震動切替部材よりモータ側に配置されるカム部材によって震動切替部材を移動操作可能としたことで、震動切替部材の前方にモード切替に係る部材が配置されなくなる。よって、前後方向にコンパクトな構造で震動機構の作動の有無が切替可能となる。
また、震動切替部材を後退位置に付勢する付勢手段を設けたことで、カム部材による震動切替部材の前後位置の切替が確実に行える。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、軸受の外輪を利用したガイドによって震動切替部材がスムーズに前後移動できる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、第2カムの軸方向の厚みを第1カムの軸方向の厚みよりも小さくしたことで、震動機構を軸方向にコンパクト化でき、軽量化にも寄与できる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1乃至の何れかの効果に加えて、カム部材をクラッチモードとドリルモードとの切替にも使用することで、部品点数が少ない合理的な構成となる。
震動ドライバドリルの側面図である。 震動ドライバドリルの正面図である。 震動ドライバドリルの背面図である。 震動ドライバドリルの平面図である。 震動ドライバドリルの縦断面図である。 本体部分の拡大断面図である。 図6のA−A線断面図である。 (A)は図6のB−B線断面図、(B)はC−C線断面図である。 ギヤアッセンブリの斜視図である。 (A)はギヤアッセンブリの背面図、(B)はD−D線断面図である。 ギヤアッセンブリの縦断面図である(ドリルモード)。 震動機構及びクラッチ機構の分解斜視図である。 (A)は図11のE−E線断面図、(B)はF−F線断面図である。 ギヤアッセンブリの正面図である。 (A)は図11のG−G線断面図、(B)はH−H線断面図である。 (A)は図11のI−I線断面図、(B)はJ−J線断面図である。 震動切替レバーの斜視図で、(A)は内側から、(B)は外側からそれぞれ見た状態を示す。 図11のK−K線断面図である。 各動作モードでのカムリングと係止ピンとの位置関係を示す説明図である。 クラッチリングの縦断面図である。 図11の断面位置と直交方向でのギヤアッセンブリの縦断面図である(ドリルモード)。 ギヤアッセンブリの縦断面図である(クラッチモード)。 ギヤアッセンブリの縦断面図である(震動ドリルモード)。 (A)は図23のL−L線断面図、(B)はM−M線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、震動機構付き電動工具の一例を示す震動ドライバドリルの側面図、図2は正面図、図3は背面図、図4は平面図、図5は縦断面図である。震動ドライバドリル1は、前後方向に延びる本体2の下側からハンドル3を突出させた側面視T字状で、本体2の前端には、先端でビットを把持可能なドリルチャック4が設けられ、ハンドル3の下端には、電源となるバッテリーパック5が装着されている。ここでのハウジングは、本体2の後半部分とハンドル3とが連設される本体ハウジング6の後部に、キャップ状のリヤカバー7を後方から左右のネジ8,8によって組み付けてなり、本体ハウジング6は、左右の半割ハウジング6a,6bを左右方向のネジ9,9・・によって組み付けて形成される。
本体2内において、後部には、図6,7にも示すように、永久磁石13を保持する固定子11と、界磁巻線を巻回した回転子12とからなり、回転子12に回転軸14及び整流子15を備えた整流子モータ10が収容されている。整流子モータ10の後方には、整流子15に摺接するカーボンブラシを備えたブラシホルダ16が設けられて、回転子14における整流子15の前方には、内側ファン18と外側ファン19とを有する遠心ファン17が設けられている。
ここでは本体ハウジング6の後部上側を組み付けるネジ9は、遠心ファン17よりも上方に配置されているので、遠心ファン17に上方からの衝撃が直接伝わりにくくなっている。また、ブラシホルダ16の後方で本体ハウジング6の後部下側を組み付けるネジ9は、リヤカバー7に覆われているので、組み付け強度が高くなっている。
回転軸14の後端は、リヤカバー7に保持された軸受20によって軸支されて、軸受20の上下でリヤカバー7には、複数の後側吸気口21,21・・が設けられている。
一方、本体2の左右で固定子11の外側には、複数の前側吸気口22,22・・が設けられ、遠心ファン17の外側で本体2には、図8(A)に示すように、スリット状の排気口23,23・・が、左右及び上側に周方向へ断続的に形成されている。このように排気口23が下側に配置されないことで、カーボンブラシへ電力を供給するリード線が排気口23から露出しにくくなる。また、排気口23は、半割ハウジング6a,6bに跨がって形成されておらず、半割ハウジング6a,6bの上側には排気口23,23の間に位置して互いに当接する当接部分Pが形成されている。この当接部分Pにより、スリット状の排気口23を形成しても本体2の強度が確保でき、上方から衝撃が加わっても破損等のおそれが低減される。
よって、遠心ファン17が回転すると、内側ファン18によって後側吸気口21から吸い込まれた空気がブラシホルダ16及び整流子15を通過してカーボンブラシや整流子15を冷却した後、排気口23から排出される。同時に、外側ファン19によって前側吸気口22から吸い込まれた空気が固定子11の外側を通過して固定子11を冷却した後、排気口23から排出される。排気口23は本体2の左右及び上側にのみ形成されているので、空気は上側に向けて吹き出され、正転であれば本体2の側面領域2a側へ吹き出されるため、作業者の手や顔等に当たりにくくなる。また、排気口23が細いスリット状であるため、その前方の側面領域2aを前後方向に広く確保でき、社名ロゴ等を大きく表示できる。なお、吸気口と排気口との前後位置は任意であり、例えば回転子の前側にファンを設けて固定子の後方側から吸気し、スリット状の排気口により固定子の前方側から排気することもできる。排気口23を吸気口としてもよい。
整流子モータ10の前方には、本体ハウジング6から前方へ突出するスピンドル25を備えたギヤアッセンブリ24が組み付けられて、回転軸14の回転を減速してスピンドル25に伝達可能となっている。ドリルチャック4はスピンドル25の前端に取り付けられている。ギヤアッセンブリ24の下方でハンドル3の上部には、トリガ27を前方へ突出させたスイッチ26が収容されている。スイッチ26の上方には整流子モータ10の正逆切替ボタン28が設けられて、その前方には、ドリルチャック4の前方を照射する左右一対のLED29,29(図2)が斜め上向きに収容されている。このLED29,29は1つの回路基板の前面に設けられて、2本のリード線によってバッテリーパック5から回路基板に給電されて発光する。ここでは2つのLED29,29を本体2の中心軸に対して左右対称に配置しているので、照度が向上する。また、2つのLED29,29はトリガ27の幅の範囲内に収まるので、大型化しない。さらに、1つの回路基板で2つのLED29,29の基板を共通化でき、配線も2本のみとなるので接続が簡略化してコストダウンに繋がる。なお、2つのLED29,29は直列、並列の何れの接続も可能である。
また、正逆切替ボタン28の後方上側には、整流子モータ10の保護回路を形成するFET30をネジ31によって固定した放熱板32が、固定子11の下面から第1ギヤケース46の下面に形成した面取部46aにかけて前後方向に収容されている。この放熱板32は、図8(B)に示すように、左右の半割ハウジング6a,6bの内面で前後方向に形成された保持溝33,33によって左右両端が保持される。
また、図8(B)に示すように固定子11の上下及び左右には面取部34,34・・が形成されて、上下の面取部34により上下方向の寸法をコンパクト化している。左右の面取部34,34を含む左右の側面は、半割ハウジング6a,6bの内面に設けたリブ35,35によって保持される。但し、固定子11の形状については、非円形であってその部分に対応するように速度切替レバー60や放熱板32が配置されるようになっていれば足り、例えば面取部を凹形状や切欠き等に代えてもよい。なお、左側の半割ハウジング6aには、固定子11の左下の前端面に形成した凹部36に前方から係合する三角形状の係合片37が突設されて、固定子11を組み付ける際の前後の向きを決定している。
一方、ハンドル3の下端には、複数の充電池(セル)を収容したバッテリーパック5(ここでは3本のセルを備えた10.8V)が前方からスライド装着される装着部38が形成され、装着部38には、バッテリーパック5が電気的に接続される端子板40を有すると共に、モータ制御用の電子部品を搭載した端子台39が収容されている。41はバッテリーパック5の抜け止め用のフック、42は装着部38の左側面にネジ止めされた吊り下げ用フックである。このバッテリーパック5の電圧は任意であり、14.4Vや18V、36V等であってもよい。
本体2内で整流子モータ10の前方には、回転軸14の前端に設けたピニオン43を軸受45を介して支持するモータブラケット44が組み付けられている。ギヤアッセンブリ24は、モータブラケット44に連結されて後端が閉塞される筒状の第1ギヤケース46と、その第1ギヤケース46の前方に組み付けられ、大径部48と小径部49との二段筒形状を有する第2ギヤケース47とから形成されている。
モータブラケット44と第1、第2ギヤケース46,47とは、図9,10に示すように、モータブラケット44の外周際で後方からモータブラケット44及び第1ギヤケース46を貫通して第2ギヤケース47に設けた同心円上の4つのネジボス51a,51b・・にねじ込まれる4本のネジ50,50・・によって共締めされて、3部品が一体化されている。このように一体化することで、ギヤケース46,47内のグリスがモータブラケット44との隙間から漏れにくくなり、内部の遊星ギヤ53A等の耐久性を確保できる。また、モータブラケット44と第1ギヤケース46、第1ギヤケース46と第2ギヤケース47とをそれぞれ別のネジで固定していた従来構造に比べてネジが少なくなるため、ギヤアッセンブリ24の小型化も可能となる。また、各ネジ50を内側(ギヤアッセンブリ24の軸心側)へ寄せているため、径方向でも小型化が可能となる。
さらに、第2ギヤケース47の大径部48の上面には凹み48aが、左右の側面には凹み48b,48bが設けられて、それぞれ本体ハウジング6の内面に設けた図示しない凸部との係合によって回り止めが図られている。ここで凹み48aは上側のネジボス51a,51aの間に配置され、凹み48b,48bは上下のネジボス51a,51bの間に配置されて略同心円上に位置してネジボス51a、51bから前後にずれないので、前後方向の寸法がコンパクトとなる。
ギヤアッセンブリ24の内部には、図11にも示すように、インターナルギヤ52A〜52C内で公転する複数の遊星ギヤ53A〜53Cを支持するキャリア54A〜54Cを、軸方向に三段配置してなる減速機構が収容されて、回転軸14のピニオン43が一段目の遊星ギヤ53Aに噛合している。この一段目の遊星ギヤ53Aが噛合する一段目のインターナルギヤ52Aは、モータブラケット44に当接することで位置決めされている。モータブラケット44の前面には、インターナルギヤ52Aの歯底の内径よりも大径の円形凹部55が形成されて、円形凹部55に嵌合されたワッシャー56により、モータブラケット44と一段目の遊星ギヤ53Aとの接触防止が図られている。
また、二段目のインターナルギヤ52Bは、回転可能且つ軸方向へ前後移動可能となっている。このインターナルギヤ52Bは、前進位置で大径部48内に保持された結合リング57と噛合可能となっている。
一方、インターナルギヤ52Bの後半部には、第1ギヤケース46内で回転規制された状態で前後移動可能な速度切替リング58が外装されて、結合ピン58a,58a(図7)によって前後方向で一体に結合されている。この速度切替リング58から上方へ突設された連結片59が、本体ハウジング2の上面で前後へスライド可能に設けられた速度切替レバー60に、前後のコイルバネ61,61を介して連結されている。
この速度切替レバー60を後方へスライドさせると、連結片59を介して速度切替リング58が後退し、これと一体のインターナルギヤ52Bが、二段目の遊星ギヤ53Bとの噛合を保ったまま一段目のキャリア54Aの外周に設けた歯にも噛合する。よって、二段目の減速がキャンセルされる高速モードとなる。逆に速度切替レバー60を前方へスライドさせると、速度切替リング58と共にインターナルギヤ52Bもキャリア54Aから離れて前進し、二段目の遊星ギヤ53Bとの噛合を保ったまま結合リング57に噛合して回転規制される。よって、二段目の減速が機能する低速モードとなる。
そして、ここでは第2ギヤケース47の小径部49に、スピンドル25に軸方向への震動を付与する震動機構62と、スピンドル25への所定の負荷でスピンドル25へのトルク伝達を遮断するクラッチ機構63とが設けられている。すなわち、後述する切替操作により、スピンドル25が回転しながら軸方向に震動する震動ドリルモード、スピンドル25が回転のみ行うドリルモード、所定の負荷でスピンドル25へのトルク伝達を遮断するクラッチモード(ドライバモード)がそれぞれ選択可能となっている。以下、各機構について説明する。
まず、スピンドル25は、小径部49内で前後の軸受64,65によって軸支されると共に、その後端が三段目のキャリア54Cと一体のロックカム66にスプライン結合されて、軸方向へ前後移動可能となっている。このロックカム66は、図12,13にも示すように、その外側に位置する筒状のロックリング67内で回転可能に設けられ、一対の係合部68,68と三段目のキャリア54Cの前面に突設した爪69,69・・との係合により、キャリア54Cから回転伝達される。そして、整流子モータ10の停止状態でビットの着脱のためにドリルチャック4を回転させる際には、爪69,69の間に設けた楔ピン70,70がロックカム66の面取部66a,66aとロックリング67との間に噛み込むことでスピンドル25の回転をロックする構造となっている。
ここではロックリング67の前面に、周方向へ等間隔に6つの係止爪71,71・・を突設し、この係止爪71,71・・を、図7にも示すように後側の軸受65の外側に位置させた状態で、小径部49の後面に設けた6つの係止凹部72,72・・に係止させることで、ロックリング67を回転規制している。このように軸受65の外側のスペースを利用してロックリング67を回り止めすることで、ロックリング67の外周に設けた爪で回り止めを行っていた従来の構造に比べて径方向にコンパクトとなる。
そして、震動機構62において、スピンドル25は、その前方寄りに形成されたフランジ73と軸受64との間で外装された円錐状のコイルバネ74によって、常態では軸受64の後方位置で外装された止め輪75(図12及び図16(B))が軸受64に当接する前進位置に付勢されている。ここではフランジ73の後面に、後方へ先細りとなるテーパ部76が連設されて、そのテーパ部76の外周面に沿ってコイルバネ74が巻回される。こうしてコイルバネ74を円錐状としたことで、前後方向の狭いスペースでも伸縮ストロークを確保できる。なお、小径部49の前面には、前方から4本のネジ78,78・・によって円盤状の止め板77が固定されて、コイルバネ74の後端を受けると共に、止め輪75との間で軸受64を位置決めしている。この止め板77は、図14に示すように、内周縁に設けた4つの切欠き79,79・・を小径部49の前面で放射状に設けた4つの突起49a,49a・・に係合させることで回転規制が図られるが、突起49aの一つを他よりも放射方向に短くして切欠き79(79A)も短くすることで組み付けの際の位相を固定している。
また、スピンドル25における軸受64,65間には、前方からリング状の第1カム80、第2カム81が夫々同軸で外装されている。第1カム80は、複数の放射状の歯からなる第1カム面80aを後面に有し、止め輪75の後方でスピンドル25に固着されている。第2カム81は、複数の放射状の歯からなる第2カム面81aを前面に有してスピンドル25に遊挿されて、後面外周には、周方向に等間隔をおいて6つの噛み合い突起82,82・・を後向きに突設している。ここでは第1カム80の軸方向の厚みよりも、噛み合い突起82を含む第2カム81の軸方向の厚みの方が小さくなっている。
第1カム80の外側で小径部49内には、図16(A)に示すように、外周の突起84,84を小径部49の内周に設けた軸方向の凹溝85,85に係合させて回り止めされたスペーサ83が、前側の軸受64に当接する位置で設けられている。
さらに、第2カム81と後側の軸受65との間には、図15(B)にも示すように、外周の係合突起87,87を凹溝85に係合させて回り止めされたリング状のスペーサ板86が設けられている。88,88は、係合突起87,87と90°ずれた位相でスペーサ板86の外周に設けられた逃げ凹部である。
このスペーサ板86と第2カム81との間には、複数のスチールボール89,89・・を介して断面円弧状のワッシャー90が保持されて、ワッシャー90が噛み合い突起82の内側で第2カム81の後面に当接するようになっている。第2カム81は、スペーサ83に当接することで前進を規制されており、この状態でスピンドル25と共に前進位置にある第1カム80とは離間している。
一方、小径部49には、凹溝85,85と90度ずれた位相で一対の収容溝91,91が前後方向に形成されて、この収容溝91,91に、震動切替部材としての一対の震動切替レバー92,92がそれぞれ前後方向へスライド可能に収容されている。この震動切替レバー92は、図12及び図17に示すように、前側に位置する帯板状の前板部93と、後側に位置する四角板状の後板部94と、2つの第1コイルバネ95、第2コイルバネ96とからなる。
まず、前板部93の一方の面には、長手方向に沿ったガイド溝97が形成されて、ガイド溝97の中間部には、ガイド溝97を前後に仕切る仕切り壁98が形成されている。前板部93の他方の面において、前端には、小径部49の内形状に沿って湾曲して前板部93の左右に張り出す円弧状のガイド壁99が形成され、後端には、係止突起100が形成されている。
一方、後板部94は、前板部93よりも薄肉で、一方の面には、幅方向の両端に突条101,101が形成されると共に、前方側に突条101よりも後退する嵌合凹部102が形成されている。突条101,101の間には、一方の面側から直交状に貫通させた係止ピン103の頭部104を係止させて、係止ピン103の先端を他方の面側に突出させている。
第1コイルバネ95と第2コイルバネ96とは、第1コイルバネ95の方が第2コイルバネ96よりも軸長が長く、反発力は第2コイルバネ96よりも小さく設定されている。ここでは付勢手段となる第1コイルバネ95の後端側が、前板部93のガイド溝97に仕切り壁98の前側で保持され、第2コイルバネ96は、前端側が前板部93のガイド溝97に仕切り壁98の後側で保持され、後端側が後板部94の嵌合凹部102に嵌合している。
各震動切替レバー92は、後板部94を、係止ピン103の先端が外側となる向きで、前板部93を、係止突起100が内側となる向きで収容溝91に収容される。この収容状態では、反発力の小さい第1コイルバネ95の前端が止め板77に当接して圧縮することで、震動切替レバー92は、図11,18にも示すように、後板部94が収容溝91の後端に当接する後退位置に付勢される。77aは、止め板77に設けられて第1コイルバネ95の前端を受ける受け突起である。小径部49の根元には、図12,13(B)に示すように、収容溝91の後端を外部と連通させる開口105が形成されて、開口105を介して係止ピン103の先端を小径部49の外側に突出させている。
また、前板部93の係止突起100は、図11,15(B)に示すように、収容溝91から内側に突出してスペーサ板86の逃げ凹部88内に位置している。なお、小径部49の外周には、収容溝91,91と略一致する位相で一対の小肉厚部106,106が、開口105を含む根元部分を除いて前後方向に形成されると共に、小肉厚部106,106と90度ずれた位相では、小肉厚部106よりも周方向に長い一対の大肉厚部107,107が、同じく根元部分を除いて前後方向に形成されている。各小肉厚部106には、開口105と連通して係止ピン103の前方への移動を許容するスリット108(図12)が形成されている。
収容溝91は、図15,16に示すように、震動切替レバー92の後板部94と前板部93との肉厚及び横断面形状に合わせて、後板部94がスライドする後端部分91Aが半径方向に最も狭く、前板部93がスライドする中間部分91Bはそれよりも広く形成されて、ガイド壁99がスライドする前端部分91Cは、内側が広くなる凸形状となっている。
一方、小径部49には、後側にモード切替リング109が、前側にクラッチリング110がそれぞれ回転可能に外装されている。モード切替リング109の内側には、小径部49の根元に位置するカムリング111が、図12,15(A)に示すように、放射方向に設けた3つの規制突起112,112・・をモード切替リング109の内面に設けた3つの規制凹部113,113・・にそれぞれ嵌合させることで一体回転可能且つ前後移動可能に設けられている。このカムリング111が本発明のカム部材であり、カムリング111とモード切替リング109とが本発明の操作手段となる。
カムリング111の内周には、震動切替レバー92,92に対応する点対称位置に、中心側へ台形状に突出する一対のカム突起114,114と、カム突起114,114と異なる位相(ここでは72°のずれ)で同じく台形状に突出する一対のロック突起115,115とが突設されている。カム突起114は、カムリング111と同じ厚みで形成されて、周方向の一方の側面には、前方へ行くに従ってカム突起114の幅を狭くする傾斜面116(図12,19)が形成されている。
ロック突起115は、カムリング111の前端でカムリング111の厚みよりも薄く形成されて、小肉厚部106及び大肉厚部107よりも後方で小径部49の根元外周に先端を近接させている。
よって、カム突起114,114が小肉厚部106と大肉厚部107の間に位置するカムリング111の回転位置では、カムリング111は前方への移動が許容される。一方、カム突起114,114が小肉厚部106又は大肉厚部107の後方に位置して位相が一致するカムリング111の回転位置では、カムリング111は前方への移動が規制されることになる。
また、カムリング111の後面には、半径方向で外周縁から中心側へ行くに従って徐々に低くなる曲面リング状の受け凹部117(図12,18)が形成されている。受け凹部117の後方で大径部48と小径部49との間の閉塞部118には、前後2つのスチールボール119,119が、周方向に6組等間隔で保持されている。このうち前側のスチールボール119がカムリング111の受け凹部117に当接し、後側のスチールボール119が、回転可能に設けられた三段目のインターナルギヤ52Cの前面に当接して、インターナルギヤ52Cの前面に突設されたクラッチカム120,120・・(図12)と周方向で係合可能となっている。
よって、図19に示すように、カム突起114が震動切替レバー92の係止ピン103の後方に位置しないカムリング111の回転位置A,B(第2の操作位置、但し、図19ではカムリング111の回転に伴う係止ピン103の位置を相対的に示す)では、係止ピン103と共に震動切替レバー92は後退位置(第2の位置)にあって、係止突起100を第2カム81の噛み合い突起82から後方へ離間させる。このとき回転位置Aでは、ロック突起115は係止ピン103よりも前方にあってカム突起114と共に小肉厚部106、大肉厚部107の後方に位置する(非震動モードであるドリルモード)。また、回転位置Bでは、ロック突起115は係止ピン103の前方から退避し、カム突起114と共に小肉厚部106、大肉厚部107の後方から退避している(非震動モードであるクラッチモード)。
ここからカムリング111が回転位置C(第1の操作位置)まで回転すると、カム突起114に当接した係止ピン103が傾斜面116にガイドされてスリット108を通ってカム突起114の前方へ乗り上がる。よって、震動切替レバー92は、第1コイルバネ95の付勢に抗して前進位置(第1の位置)まで前進し、係止突起100は第2カム81の噛み合い突起82に係止して第2カム81の回転を規制することになる(震動モードである震動ドリルモード)。このときカム突起114は小肉厚部106の後方に位置し、ロック突起115は大肉厚部107の後方に位置している。
次に、クラッチ機構63について説明する。
クラッチリング110は、止め板77に抜け止めされた状態で回転可能な筒体で、図20に示すように、内周に雌ネジ部121を有しており、その雌ネジ部121に、スプリングホルダ122の外周に形成した雄ネジ部123が螺合している(図12,21,22)。このスプリングホルダ122は、図24にも示すように、小径部49の小肉厚部106と大肉厚部107との間に嵌合する嵌合突起124,124・・を有して回転不能且つ軸方向へ移動可能な状態で小径部49に外装されている。よって、クラッチリング110の回転に伴ってスプリングホルダ122は軸方向にネジ送り移動する。
なお、ここでのクラッチリング110とスプリングホルダ122とは、3条ネジで螺合させてリードをピッチの三倍とすることで径方向の縮小化を図っている。また、図20に示す3条ネジの一方の間隔H1は、他方の間隔H2よりも広く形成することで、クラッチリング110に対するスプリングホルダ122の螺合開始位置を固定して誤組み付けの防止を図っている。
さらに、スプリングホルダ122の後方で小径部49には、コイルバネ125が外装されて、コイルバネ125の前端がスプリングホルダ122に保持される一方、コイルバネ125の後端はカムリング111に当接している。よって、カムリング111及びスチールボール119を介してコイルバネ125の付勢力がインターナルギヤ52Cへ伝わることで、インターナルギヤ52Cは回転規制される。クラッチリング110を回転操作してスプリングホルダ122を軸方向にネジ送りしてコイルバネ125の軸長を変化させることで、インターナルギヤ52Cへの付勢力(設定トルク)が変更可能となる。なお、止め板75には、クラッチリング110の前面で周方向に形成した複数の凹部126に弾性係止する弾性片127(図12,14)が形成されて、設定トルクの変更操作のクリック感を生じさせるようになっている。
以上の如く構成された震動ドライバドリル1においては、まず図11,19,21に示すように、カムリング111のロック突起115が小径部49の小肉厚部106と重なる位相となるモード切替リング109の回転位置Aでは、震動切替レバー92は、前述のように係止ピン103がロック突起115より後方に位置して係止突起100が第2カム81より後方に位置する後退位置にある。また、カム突起114は大肉厚部107の後方に位置している。よって、第2カム81はフリー状態で、カムリング111が小肉厚部106及び大肉厚部107によって前方への移動が常に規制されるドリルモードとなる。
このドリルモードでトリガ27を押し込み操作してスイッチ26をONさせて整流子モータ10を駆動させると、回転軸14が回転し、減速機構を介してスピンドル25が回転し、ドリルチャック4に装着したドリルビットで穿孔作業等が行える。このとき、スピンドル25への負荷にかかわらず、スチールボール119がインターナルギヤ52Cのクラッチカム120を乗り越えることがないため、インターナルギヤ52Cの固定状態は変わらず、スピンドル25の回転は継続する。なお、ドリルビットの押し付けによってスピンドル25が後退し、第1カム80が第2カム81と噛合することになっても、第2カム81は回転フリー状態となっているため、第1カム80と共に回転し、スピンドル25に震動は発生しない。
次に、ここからモード切替リング109を前方から見て36°左回転させて、カムリング111のカム突起114及びロック突起115が小径部49の小肉厚部106及び大肉厚部107と重ならない位相となるモード切替リング109の回転位置Bでは、図19及び22に示すように、依然としてカム突起114は震動切替レバー92の後方に位置しないため、震動切替レバー92は後退位置のままで、係止突起100と第2カム81とは噛み合わない。よって、第2カム81は回転フリー状態であるが、カムリング111は前方へ移動可能な状態となるため、クラッチリング110によって設定されたコイルバネ125による押圧力(設定トルク)を越えるとトルク伝達が遮断されるクラッチモードとなる。
このクラッチモードでスピンドル25を回転させ、ドリルチャック4に装着したドライバビットでネジ締め等を行う。ネジ締めが進んでスピンドル25への負荷が、インターナルギヤ52Cを固定するコイルバネ125の押圧力を超えると、インターナルギヤ52Cのクラッチカム120がスチールボール119及びカムリング111を前方へ押し出してインターナルギヤ52Cを空転させ、ネジ締めを終了させる(クラッチ作動)。なお、ドライバビットのネジへの押し付けによってスピンドル25が後退し、第1カム80が第2カム81と噛合することになっても、第2カム81は回転フリー状態となっているため、第1カム80と共に回転し、スピンドル25に震動は発生しない。
そして、クラッチモードからモード切替リング109をさらに36°左回転させた回転位置Cでは、図19及び図23,24(A)に示すように、カムリング111のカム突起114は小肉厚部106の後方に移動して前述のように係止ピン103を押し上げて震動切替レバー92を前進させ、係止突起100を第2カム81の噛み合い突起82と噛み合わせる。一方、カムリング111のロック突起115は大肉厚部107の後方に位置する。よって、スピンドル25の後退位置で第1カム80と第2カム81とが噛合する震動ドリルモードとなる。このとき、図24(B)に示すように、震動切替レバー92のガイド壁99が前側の軸受64の外輪64aに沿って摺動するため、外輪64aにガイドされて震動切替レバー92はスムーズに前後移動する。
この震動ドリルモードでスピンドル25を回転させた場合、ドリルビット等を被加工材に押し当ててスピンドル25が後退すると、スピンドル25と一体回転する第1カム80が、震動切替レバー92で回転規制される第2カム81と当接して第1カム面80aと第2カム面81aとが干渉するため、スピンドル25に前後方向の震動が発生する。なお、小肉厚部106及び大肉厚部107によるカムリング111の固定状態は変わらないため、スピンドル25への負荷にかかわらずスピンドル25の回転は継続することになる。
なお、震動ドリルモードに切り替えた際に、前進した係止突起100が第2カム81の噛み合い突起82の前面に当接してスムーズに噛み合わない場合があると、反発力の大きい第2コイルバネ96が圧縮されて前板部93を前方へ付勢して係止突起100を噛み合い方向へ押圧する。よって、第1カム80と噛み合って位相がずれた第2カム81の噛み合い突起82に係止突起100が直ちに噛み合い、震動ドリルモードへは確実に切り替えられる。
一方、震動ドリルモードから他の動作モードへ切り替える場合は、前述と逆の操作でモード切替リング109を右回転させれば、カム突起114が係止ピン103の前方から退避して震動切替レバー92を後退させる。よって、回転位置Bではクラッチモードが、回転位置Aではドリルモードがそれぞれ選択可能となる。
このように、上記形態の震動ドライバドリル1によれば、震動切替レバー92を選択的に移動させて震動機構62が作動する震動ドリルモードと、震動機構62が作動しない非震動モード(ドリルモード及びクラッチモード)とに切替可能とする操作手段を、震動切替レバー92より整流子モータ10側に配置され、震動切替レバー92を第1の位置(前進位置)に移動させる第1の操作位置(回転位置C)と、震動切替レバー92を第2の位置(後退位置)に移動させる第2の操作位置(回転位置A,B)とに移動操作可能なカムリング111を含んでなる構成としたことで、震動切替レバー92の前方にモード切替に係る部材が配置されなくなる。よって、前後方向にコンパクトな構造で震動機構62の作動の有無が切替可能となる。
特にここでは、震動切替レバー92を、整流子モータ10の前方で、第1の位置である前進位置と、第2の位置である後退位置とに前後移動可能として、震動切替レバー92を後退位置に付勢する付勢手段(第1コイルバネ95)を設けたことで、カムリング111による震動切替レバー92の前後位置の切替が確実に行える。
また、震動切替レバー92は、スピンドル25を軸支する軸受64の外輪64aに摺接する位置で前後移動するので、外輪64aを利用したガイドによって震動切替レバー92がスムーズに前後移動できる。
さらに、震動機構62を形成する第2カム81の軸方向の厚みを、第1カム80の軸方向の厚みよりも小さくしたことで、震動機構62を軸方向にコンパクト化でき、軽量化にも寄与できる。
加えて、カムリング111は、クラッチモードとドリルモードとの切替にも使用されるので、震動機構62とクラッチ機構63とに係る部品点数が少ない合理的な構成となる。
なお、震動切替レバーは、上記形態のように前板部と後板部とに分割するものに限らず、前板部と後板部とが互いにスライド可能に結合されるものとしてもよいし、第2コイルバネをなくして一部材で形成してもよい。震動切替レバーの配置位置の変更や数の増減も可能である。また、ガイド壁をなくして係止突起のみを小径部の内側に突出させた状態で収容溝に収容したり、係止ピンを一体に形成したりすることもできる。
さらに、減速機構の構造も適宜変更可能で、段数を変えたり変速機構を省略したりすることもできる。
そして、本発明は震動ドライバドリルに限らず、震動機構を備えて作動の有無を切り替えられるものであれば、震動モードとドリルモードとを切り替える震動ドリル等の他の震動機構付き電動工具にも適用可能である。モータも整流子モータでなくブラシレスモータであってもよいし、バッテリーパックでなく交流電源を用いるAC工具であってもよい。インパクトドライバやドライバドリルにも適用可能である。
1・・震動ドライバドリル、2・・本体、3・・ハンドル、4・・ドリルチャック、5・・バッテリーパック、6・・本体ハウジング、7・・リヤカバー、9・・整流子モータ、10・・固定子、11・・回転子、14・・回転軸、24・・ギヤアッセンブリ、25・・スピンドル、38・・装着部、44・・モータブラケット、46・・第1ギヤケース、47・・第2ギヤケース、48・・大径部、49・・小径部、52A〜52C・・インターナルギヤ、53A〜53C・・遊星ギヤ、54A〜54C・・キャリア、55・・円形凹部、56・・ワッシャー、62・・震動機構、63・・クラッチ機構、64,65・・軸受、80・・第1カム、81・・第2カム、82・・噛み合い突起、91・・収容溝、92・・震動切替レバー、93・・前板部、94・・後板部、95・・第1コイルバネ、96・・第2コイルバネ、99・・ガイド壁、100・・係止突起、103・・係止ピン、106・・小肉厚部、107・・大肉厚部、109・・モード切替リング、110・・クラッチリング、111・・カムリング、114・・カム突起、115・・ロック突起、116・・傾斜面、122・・スプリングホルダ、125・・コイルバネ。

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容されるモータと、
    前記ハウジングから前方へ突出して前記モータにより回転駆動する最終出力軸と、
    前記最終出力軸に軸方向の震動を付与可能な震動機構と、
    前記モータの前方で、前記震動機構を作動させる前進位置と、前記震動機構を作動させない後退位置とに前後移動可能な震動切替部材と、
    前記震動切替部材を前記後退位置に付勢する付勢手段と、
    前記震動切替部材を前記前進位置と前記後退位置とに選択的に移動させて、前記震動機構が作動する震動モードと、前記震動機構が作動しない非震動モードとに切替可能とする操作手段と、を有し、
    前記操作手段は、回転操作可能なモード切替リングと、そのモード切替リングの径方向内側で前記モード切替リングと一体回転可能に、且つ前記震動切替部材の前端より後方で前記モード切替リングと別体に配置されるカム部材とを含んでなり、前記モード切替リングの回転操作により前記カム部材を、前記震動切替部材を前記前進位置に移動させる第1の操作位置と、前記震動切替部材を前記後退位置に移動させる第2の操作位置とに移動操作可能であることを特徴とする震動機構付き電動工具。
  2. 前記震動切替部材は、前記最終出力軸を軸支する軸受の外輪に摺接する位置で前後移動することを特徴とする請求項に記載の震動機構付き電動工具。
  3. 前記震動機構は、前記最終出力軸に固着された第1カムと、前記最終出力軸に遊挿されて回転可能な第2カムと、を含み、前記震動切替部材が前記前進位置で前記第2カムと係合してその回転を規制することで、前記第1カムと前記第2カムとのカム面同士を当接させて前記最終出力軸に軸方向の震動を付与するものであって、前記第2カムの軸方向の厚みを、前記第1カムの軸方向の厚みよりも小さくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の震動機構付き電動工具。
  4. 前記非震動モードは、前記モータから前記最終出力軸へのトルク伝達を設定トルクで遮断するクラッチモードと、前記トルク伝達を遮断しないドリルモードとを含み、前記カム部材は、前記クラッチモードと前記ドリルモードとの切替にも使用されることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の震動機構付き電動工具。
JP2015032127A 2015-02-20 2015-02-20 震動機構付き電動工具 Active JP6543480B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015032127A JP6543480B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 震動機構付き電動工具
CN201620131195.8U CN205600652U (zh) 2015-02-20 2016-02-19 带振动机构的电动工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015032127A JP6543480B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 震動機構付き電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016153153A JP2016153153A (ja) 2016-08-25
JP6543480B2 true JP6543480B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=56760342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015032127A Active JP6543480B2 (ja) 2015-02-20 2015-02-20 震動機構付き電動工具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6543480B2 (ja)
CN (1) CN205600652U (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7049929B2 (ja) * 2018-06-06 2022-04-07 株式会社マキタ 電動工具及び電動震動ドライバドリル
US11267118B2 (en) * 2018-11-08 2022-03-08 Makita Corporation Electric power tool
JP7253397B2 (ja) * 2019-01-28 2023-04-06 株式会社マキタ 電動工具
JP7246202B2 (ja) * 2019-02-19 2023-03-27 株式会社マキタ 震動機構付き電動工具
JP7263155B2 (ja) * 2019-06-28 2023-04-24 株式会社マキタ 電動工具
JP7360891B2 (ja) * 2019-10-21 2023-10-13 株式会社マキタ ハンマドリル
US11318596B2 (en) 2019-10-21 2022-05-03 Makita Corporation Power tool having hammer mechanism
JP7458167B2 (ja) * 2019-11-08 2024-03-29 株式会社マキタ 電動ドライバドリル
JP7526012B2 (ja) * 2020-03-10 2024-07-31 株式会社マキタ 電動工具
JP2021160046A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社マキタ 打撃工具
US11685036B2 (en) 2020-07-27 2023-06-27 Techtronic Cordless Gp Motor mounting assembly for a power tool
CN114352185B (zh) * 2021-12-13 2024-01-02 广东君豪高科地下空间建设有限公司 用于地下空间开发领域的变速钻头
US20240157536A1 (en) * 2022-11-11 2024-05-16 Snap-On Incorporated Multi-speed gear train for power tool

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0741455B2 (ja) * 1989-10-20 1995-05-10 日本電池株式会社 電動回転工具
JP3656887B2 (ja) * 1999-02-15 2005-06-08 株式会社マキタ 震動ドライバドリル
JP2002178206A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Makita Corp 振動ドリル
JP4227028B2 (ja) * 2004-01-09 2009-02-18 株式会社マキタ ドライバドリル
JP5739269B2 (ja) * 2011-08-05 2015-06-24 株式会社マキタ 震動機構付き電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016153153A (ja) 2016-08-25
CN205600652U (zh) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6543480B2 (ja) 震動機構付き電動工具
JP6675188B2 (ja) 震動機構付き電動工具
JP6050110B2 (ja) インパクト工具
US10040178B2 (en) Power tool and rotary impact tool
JP5628079B2 (ja) 震動ドライバドリル
CN111570862B (zh) 带有振动机构的电动工具
CN115194693A (zh) 作业工具及冲击工具
US11458610B2 (en) Power tool
JP6539513B2 (ja) 電動ドライバ
JP2014240114A (ja) 電動回転工具
JP2005249110A (ja) 回転出力装置
JP5888505B2 (ja) 締め付け工具
CN115194692A (zh) 电动工具
JP2020006473A (ja) 回転工具
CN115194697A (zh) 电动工具
JP7458167B2 (ja) 電動ドライバドリル
JP2016165767A (ja) 回転打撃工具
JP2014161947A (ja) 動力工具
JP6126913B2 (ja) 打撃工具
JP2019048382A (ja) インパクト工具
JP6251792B2 (ja) 電動回転工具
JP6249575B2 (ja) インパクト工具
CN110815138B (zh) 电动工具
JP6141692B2 (ja) 電動回転工具
JP7412263B2 (ja) 電動工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6543480

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250