JP6543131B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
特許文献1には、冷蔵室と野菜室とを仕切る仕切板に冷蔵室から野菜室に冷気を吐出させる吐出口が形成され、吐出口からの冷気が野菜容器の手前側を通って流れる冷蔵庫が形成されている。
特許2002−357385号公報
しかしながら、特許文献1に記載の冷蔵庫では、冷蔵室から野菜室に冷気を流入させる吐出口が、野菜容器の後方に位置しているため、野菜室の背面に設けられた冷気を冷却器に戻す戻し口に流れ易くなる。このため、吐出口から出た冷気が直ちに野菜容器の背面を通ることで、野菜容器が冷やされて野菜容器内の壁面に露付きが発生するという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、収納容器に発生する露付きを抑制することが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、上部冷蔵温度帯室と下部冷蔵温度帯室とを仕切る仕切部材と、前記仕切部材に形成され、前記上部冷蔵温度帯室から前記下部冷蔵温度帯室に冷気を吐出させる吐出口と、前記下部冷蔵温度帯室に収納される収納容器と、前記収納容器の上部開口に蓋をする蓋体と、前記収納容器の後方に設けられ、前記下部冷蔵温度帯室に吐出された前記冷気を排出する排出口と、を備える冷蔵庫において、前記蓋体と前記仕切部材との間に発泡ウレタンを用いて柱状に設け冷気案内部を備え、前記冷気案内部は前記吐出口より後側、かつ、冷蔵庫本体の前後方向の中央より後側において左右方向に延び且つ前記蓋体と前記仕切部材との間を閉じるように位置し、前記蓋体を前記仕切部材に取り付ける前の前記冷気案内部の前記蓋体からの高さ寸法をH1とし、前記蓋体を前記仕切部材に取り付けたときの前記蓋体から前記仕切部材の下面までの高さ寸法をH2とした場合、前記高さ寸法H1が前記高さ寸法H2よりも長く形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、収納容器に発生する露付きを抑制することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
第1実施形態における冷蔵庫の正面図である。 図1の冷蔵庫の縦断面図である。 収納容器と蓋体の分解斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 (a)は上段容器を示す正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 第2実施形態における冷蔵庫の一部を示す縦断面図である。 第3実施形態における冷蔵庫の一部を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫について、図面を参照しながら詳細に説明する。また、以下では、三つの空間に区切られる3ドアタイプの冷蔵庫を例に挙げて説明するが、二つの空間に区切られるタイプの冷蔵庫に適用してもよく、四つ以上の空間に仕切られるタイプの冷蔵庫に適用してもよい。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における冷蔵庫の正面図である。
図1に示すように、冷蔵庫100Aは、冷蔵庫本体1と、その前面に設けられた複数の扉5,6,7を備えて構成されている。扉5は、上段に位置し、回動式のものである。扉6は、中段に位置し、引き出し式のものである。扉7は、下段に位置し、引き出し式のものである。
図2は、図1の冷蔵庫の縦断面図である。なお、図2は、概略的に図示している。
図2に示すように、冷蔵庫本体1は、例えば、鋼板製の外箱8と、樹脂製の内箱9と、外箱8と内箱9の間に充填された発泡断熱材10とから構成されており、上から順に上部冷蔵温度帯室である冷蔵室2、下部冷蔵温度帯室である野菜室3、冷凍温度帯室である冷凍室4が、それぞれ区画して構成されている。なお、断熱性能の向上を要する場合は、発泡断熱材10と共に真空断熱材(図示せず)を併設する。
例えば、冷蔵室2および野菜室3の設定温度は、0℃〜5.0℃の温度帯に設定され、冷凍室4は−18℃〜−20℃の温度帯に設定されている。このため、野菜室3と冷凍室4との間は断熱仕切り壁11によって断熱区画されている。また、冷蔵室2と野菜室3との間は、設定温度帯が近いため、断熱材を含まない仕切り壁12により区画されている。また、仕切り壁12には、冷蔵室2から野菜室3に冷気を吐出させる吐出口12aが形成されている。
冷蔵庫本体1の前面には、前記したように、冷蔵室2、野菜室3、冷凍室4の前面開口を閉塞するため、それぞれ、扉5,6,7が前面開口縁部に対してパッキング(不図示)を介して設けられている。扉5は、冷蔵室2の前面開口を閉塞し、扉6は、野菜室3の開口を閉塞し、扉7は冷凍室4の前面開口を閉塞する。
また、引き出し式の扉6は、野菜室3内に設けられた収納容器40を伴って引き出す構造となっている。また、引き出し式の扉7も、冷凍室4内に設けられた収納容器50を伴って引き出す構造となっている。
また、冷蔵庫本体1は、冷凍サイクルを搭載している。この冷凍サイクルは、圧縮機13、凝縮器(図示せず)、キャピラリチューブ(図示せず)、冷却器14、および、こられを順に接続する環状の冷媒配管(図示せず)によって構成されている。また、冷却器14は、野菜室3の背面に設けられた冷却器室15内に設置されている。この冷却器室15における冷却器14の上方には、送風ファン16が設置されている。また、冷蔵室2の背面には、冷蔵室背面パネル18が設けられている。冷蔵室背面パネル18には、送風ファン16から供給された冷気を通す冷気通路17が設けられている。また、冷蔵室背面パネル18には、冷気通路17を通した冷気を冷蔵室2内に吹き出す冷気吹出し孔18aが上下方向に間隔を空けて複数箇所に形成されている。
冷蔵庫100Aでは、冷却器14によって冷却され、且つ、冷気量制御ダンパー(図示せず)を介した冷気は、冷気通路17、冷気吹出し孔18aから冷蔵室2に供給され、冷蔵室2の貯蔵空間を設定温度帯に冷却する。そして、冷蔵室2内の冷気は、吐出口12aを通って野菜室3に供給され、野菜室3の貯蔵空間を設定温度帯に冷却する。このように、野菜室3を冷却する冷気は冷蔵室2を通過した後の冷気となる。そして、野菜室3内の冷気は、野菜室3の背面(収納容器40の後方)に設けられた冷気の戻り口(排出口)3aを介して、冷却器室15に戻るようになっている。なお、冷凍室4は、図示しない冷却流路を通って冷気が循環するように構成されている。
また、冷蔵室2内には透明な樹脂板またはガラス板で構成される複数段の棚19,20,21,22が設置されている。また、最下段の棚22の下側には、引き出し式の収納トレイ23が設けられている。なお、収納トレイ23に替えて、食品の鮮度保持および長期保存するための密閉空間を構成する減圧貯蔵室を有する引き出し式の収納トレイを備えていてもよい。
仕切り壁12に形成された吐出口12aは、後記する後部冷気案内部45aよりも前側に位置している。なお、吐出口12aの位置が前過ぎると、使用者が吐出口12aを視認して、外観意匠性が低下する。また、冷蔵室2内の食品残渣や液体が吐出口12aから野菜室3側に流れ落ちて、衛生性が低下するおそれがある。更には、冷蔵室2内を冷却した冷気が、収納トレイ23の底面を冷却することなく、野菜室3側に吹き出されてしまう。
図3は、収納容器と蓋体の分解斜視図である。
図3に示すように、野菜室3に収納される収納容器40は、下段容器41および上段容器42によって構成されている。また、収納容器40の上部開口は、蓋板(蓋体)43Aによって略密閉状態に覆われる。野菜室3(図2参照)では、下段容器41および上段容器42が前後方向に引出自在に収納されている。蓋板43Aは、下段容器41および上段容器42の上部開口を覆うものであり、冷蔵庫本体1の仕切り壁12に固定されている。よって、下段容器41および上段容器42が引き出されたとしても、蓋板43Aの位置は変化しない。
下段容器41は、上面が開放した略四角箱形状を呈し、前板41a、側板41b,41b、背板41cおよび底板41dによって樹脂成形されている。背板41cは、前板41aと側板41b,41bよりも底板41dからの高さが低く形成されている。また、下段容器41は、前板41aの上部全体と、側板41b,41bの上前部とが、側板41bの上後部よりも底板41dからの高さが一段高く形成されている。
上段容器42は、上面が開放した略四角箱形状かつ扁平形状を呈し、前板42a、側板42b,42b、背板42cおよび底面42dによって樹脂成形されている。また、上段容器42の左右の側板42bの外面には、前後方向に延在するフランジ42b1(右側のみ図示)が形成されている。このフランジ42b1が下段容器41の側板41bの上縁部に支持されるとともに、上段容器42が前後方向にスライド自在に構成されている。なお、野菜室3(図2参照)を構成する左右の側壁(側面)には、下段容器41を引き出したときにフランジ42b1を支持するためのスライドレール(図示せず)が設けられている。
また、上段容器42の前板42aには、白金触媒60(図5(b)参照)が内蔵されたハンドル46が取り付けられている。このハンドル46の詳細については後記する。
蓋板43Aは、合成樹脂製のものであり、上方からの平面視において略矩形状に形成されている。また、蓋板43Aには、矩形状の開口部43aが形成されている。この開口部43aには、格子部43bが一体に形成されている。また、開口部43aは、左右方向において右寄りに形成されている。このように蓋板43Aを設けることにより、収納容器40内の貯蔵物(青果物など)に冷気が直接当たるのを防止することができ、貯蔵物の乾燥を防ぐことができる。
また、開口部43aには蒸散ボード44(水分吸蔵放出部材)が取り付けられている。この蒸散ボード44は、PET繊維などの樹脂繊維が編み込まれて形成された平板状の部材であり、空気は通すが液体の水分は吸収して保持する機能を有している。また、蒸散ボード44は、吸湿(保持)された水分を空気に対して蒸散(放出)可能になっている。
また、蒸散ボード44は、開口部43aに形成された格子部43bによって蒸散ボード44の下面が接することで支持されている。また、蒸散ボード44は、開口部43aの周縁部に設けられた爪部43c,43c,43d,43dによって蒸散ボード44の縁部が保持されている。このような構成にすることで、蒸散ボード44が蓋板43Aに安定的に保持される。また、爪部43c,43dと格子部43bとで蒸散ボード44を保持することで、蒸散ボード44を着脱することが可能になり蒸散ボード44の交換が可能になる。
なお、本実施形態では、蒸散ボード44を格子部43bと爪部43c,43dで保持する構成としたが、このような構成に限定されるものではなく、蒸散ボード44を蓋板43Aにインサート成型によって構成してもよい。
また、蓋板43Aの上面には、蓋板43Aを仕切り壁12に取り付けるためのフック43e,43e,43fが上方に向けて突設されている。フック43e,43eは、蓋板43Aの手前側で左右両側に位置している。また、フック43eは、蒸散ボード44の前方に位置している。フック43fは、蒸散ボード44の後方かつ蓋板43Aの左右方向の中央に位置している。このような位置にフック43e,43fを配置することにより、必要最小限の数で蓋板43Aを安定して仕切り壁12に固定することができる。なお、図示省略するが、仕切り壁12(図2参照)には、フック43e,43e,43fを引っ掛けるための引掛部(爪や孔など)が形成されている。
また、蓋板43Aの上面には、開口部43aの周囲に冷気案内部としての後部冷気案内部45aと、他の冷気案内部としての側部冷気案内部45b,45bとが設けられている。この後部冷気案内部45aおよび側部冷気案内部45bは、発泡ウレタンによって形成された弾力性を有するものであり、四角柱状に形成されている。また、後部冷気案内部45aは、開口部43aの後縁に沿って配置され、側部冷気案内部45bは、開口部43aの左側縁と右側縁に沿ってそれぞれ配置される。
後部冷気案内部45aは、吐出口12a(図2参照)よりも後側に位置している。なお、本実施形態では、後部冷気案内部45aの長手方向(左右方向)の途中に、フック43fが位置している関係で、後部冷気案内部45aが左右に2分割されているが、フック43fの位置を後方に変えて、後部冷気案内部45aを一体に構成するようにしてもよい。
側部冷気案内部45bは、後端が後部冷気案内部45aの左端部(右端部)に接するように位置するとともに、開口部43aの左側縁(右側縁)からさらに前方に延びている。このように後部冷気案内部45aによって、蒸散ボード44の後方が閉じられ、側部冷気案内部45b,45bによって左右側方が閉じられることで、前方が開放した上方平面視においてコ字状を呈するように構成されている。
図4は、図3のA−A線断面図である。なお、図4は、蓋板43Aが仕切り壁12(仮想線で示す)に取り付けられた状態を示している。
図4に示すように、蓋板43Aが仕切り壁12に取り付けられると、後部冷気案内部45aと側部冷気案内部45bが仕切り壁12の下面12bに密着するようになっている。つまり、蓋板43Aを仕切り壁12に取り付ける前の後部冷気案内部45aおよび側部冷気案内部45bの蓋板43Aからの高さ寸法H1(図3参照)は、蓋板43Aを仕切り壁12に取り付けたときの蓋板43Aから仕切り壁12の下面12bまで高さ寸法H2(図4参照)よりも高く(長く)形成されている。これにより、蓋板43Aを仕切り壁12に取り付ける際、後部冷気案内部45a(発泡ウレタン)および側部冷気案内部45b(発泡ウレタン)が弾性変形しながら仕切り壁12の下面12bに押し当てられることで、後部冷気案内部45aと側部冷気案内部45bを仕切り壁12に密着させることができる。これにより、冷気が後部冷気案内部45aと側部冷気案内部45bの外側に流れるのを防止して、冷気を蓋板43Aの手前側に確実に案内することができる。
また、後部冷気案内部45aは吐出口12aより後側に位置し、かつ、後部冷気案内部45aより前側に蒸散ボード44が配置されている。これにより、吐出口12aから野菜室3に吐出された冷気は、後部冷気案内部45aによって冷気が後方に向けて流れるのを遮断することができ、冷気が前方(収納容器40の手前側)に案内され易くなる。また、側部冷気案内部45bを設けることによって、冷気が収納容器40の前方(収納容器40の手前側)に確実に案内される。収納容器40の手前側に案内された冷気は、図2に示すように、収納容器40と扉6との間を流れ、収納容器40と断熱仕切り壁11との間を前方から後方に向けて流れた後、収納容器40の後方に設けられた戻り口3aから冷却器室15に戻る。
また、後部冷気案内部45aは吐出口12aより後側に位置し、かつ、冷蔵庫本体1の前後方向の中央より後側に位置することで、冷気が吐出口12aから戻り口3aに戻るまでの移動距離を長くすることができるので、冷気の温度を上げることができ、収納容器40の内壁面に露付きが発生するのを抑制することが可能になる。また、蓋板43Aの下面については、扉6に近い側で且つ冷却器14から離れた場所に位置しているため、冷やされにくくなり、露付きの発生を抑えることができる。
また、後部冷気案内部45aより前側に蒸散ボード44が設けられているので、吐出口12aから吐出された冷気は、蒸散ボード44の表面(上面)をなめるように通流することになる。これにより、蒸散ボード44に吸湿(吸蔵)された水分が水蒸気となって、通流する冷風(冷気)に放出されることになる。つまり、野菜室3内の水分Wが蒸散ボード44で吸収され、吸収した水分が蒸散ボード44を介して吐出口12aなどから野菜室3外へ放出される。このため、収納容器40内の湿度が高くなり過ぎるのを抑制でき、収納容器40の壁面に露付きが生じるのを抑制することができる。これにより、貯蔵物(葉物野菜など)に露が接触するのを抑制して、貯蔵物の長期保存が可能になる。
図5は、(a)は上段容器を示す正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
図5(a)に示すように、上段容器42の前板42aには、合成樹脂製のハンドル46が別部材で取り付けられている。このハンドル46には、蓋板43A(図3参照)との間に隙間が形成されるように凹部46aが形成されている。これにより、扉6を引き出す際に、利用者が凹部46aに手を挿入してハンドル46に手を掛けることで、上段容器42を前後にスライドさせることができる。
図5(b)に示すように、ハンドル46は、不透明な樹脂によって形成され、縦断面視において、上下方向に延びる前板46bと、前板46bの後方において上下方向に延びる背板46cと、前板46bの上端と背板46cの上端とをつなぐ上板46dとで門型に構成されている。これにより、ハンドル46は、凹面が下向きの形状となるように上段容器42に取り付けられている。
上段容器42の前板42aには、白金触媒を収容する触媒収容部42eが前板42aと一体に樹脂成型されている。この触媒収容部42eは、下部に位置する前板42aの前面よりも前方に突出している。また、触媒収容部42eは、凹面が上向きとなる凹状部42fを有している。凹状部42fの底面には、上下方向に貫通する貫通孔42gが形成されている。なお、貫通孔42gは、1か所に限定されるものではなく、図5(b)の紙面垂直方向に間隔を空けて複数個所に形成されている。
ハンドル46は、凹状部42fの前面に前板46bが接し、凹状部42fの後面に背板46cが接し、凹状部42fの上方に上板46dが位置するように、触媒収容部42eに取り付けられる。これにより、白金触媒60は、貫通孔42gを通して触媒収容部42eの外部と連通する。このように、白金触媒60の前後面および上面を覆うことにより、白金触媒60に水などの付着を防止して、触媒機能が損なわれるのを防止できる。また、不透明なハンドル46で触媒収容部42eを覆うことで、外部から白金触媒60が視認されるのを防止できる。また、ハンドル46を上段容器42に着脱自在に構成することで、白金触媒60を交換することができる。
白金触媒60は、光触媒と異なり、LEDなどの光が無くても、各空間内の空気に含まれるエチレンやトリメチルアミンを分解する触媒である。白金触媒60によってエチレンが分解されることで、二酸化炭素および水蒸気が発生する。また、白金触媒60はペレット状であり、袋61(図5(b)参照)に詰められた状態で触媒収容部42e内に収容されている。これにより、ペレット状の白金触媒60は、上段容器42が引き出しおよび収容される際に袋61内で適度に混合される。そのため、ペレットに対して一方向からのみ空気が接触することが防止され、触媒機能が維持されるようになっている。なお、触媒収容部42eに収容される触媒としては、白金触媒60に限定されるものではなく、他の遷移金属触媒を用いてもよい。その遷移金属触媒としては、細孔を有するシリカ(メソポーラスシリカ)を用いることができ、この細孔の内部に白金やルテニウムなどの遷移金属の微粒子が担持されたものを適用できる。
下段容器41内に置かれた野菜などから発生したエチレンガスは、貫通孔42gを通って白金触媒60と接触することで分解され、二酸化炭素が発生する。扉6が閉じられて野菜室3に収納容器40が収納されている場合、下段容器41および上段容器42が蓋板43によって略密閉状態である。また、下段容器41と上段容器42の境界に白金触媒60が位置しているので、発生した二酸化炭素は、貫通孔42gを通して下段容器41内と上段容器42内の双方に充満する。これにより、下段容器41と上段容器42の各空間に貯蔵された野菜の気孔が閉じられて野菜の呼吸が抑制され、呼吸による栄養成分の減少や乾燥が抑えられるので、野菜の鮮度が長時間維持される。なお、白金触媒60の設置場所としては、ハンドル46内部に限らず、下段容器41と上段容器42のそれぞれに触媒収納部を設け、この触媒収納部に白金触媒を収納するようにしてもよい。
また、野菜室3に貯蔵された野菜などの表面に存在する水に、二酸化炭素が溶解すると、野菜などの表面は酸性になる。しかし、水に溶解したときにアルカリ性を示すトリメチルアミンが発生すると、トリメチルアミンも野菜表面に存在する水に溶解するため、二酸化炭素の溶解により酸性化した野菜表面が中和されてしまう。しかし、冷蔵庫100Aでは、白金触媒60によってトリメチルアミンが分解されることで、野菜室3に保存された野菜などの表面は酸性となり、野菜表面の微生物の増殖が抑制される。
また、冷蔵庫100A内に下段容器41および上段容器42が収容されているときは、蓋板43が、下段容器41の開口と上段容器42の開口の全体を覆っているため、これらの空間の内部の気密性が高められている。従って、収納容器40内のすべての空間、すなわち、下段容器41だけでなく上段容器42について、内部の二酸化炭素濃度を1000ppm以上に保つことができる。
本実施形態では、アルカリ性のガスであるトリメチルアミンが白金触媒60によって短時間に分解されるため、二酸化炭素の溶解により酸性化した野菜の表面の中和を抑制し、表面の酸性度を高めることが可能となる。すなわち、野菜を収納容器40に収納した場合に、従来ではその表面のpHが上昇するのに対して、本実施形態ではその表面のpHが減少する。その結果、野菜の表面に発生する酵素や微生物が抑制され、腐敗の進行が抑えられる。また、トリメチルアミンが分解されると二酸化炭素も発生するため、光触媒を用いた場合と比べて、二酸化炭素を増加させる効果も高い。実際に実験を行ったところ、白金触媒60を用いた場合、光触媒を用いた場合の約2倍の二酸化炭素生成能力があることが判明した。このため、広い領域であっても、内部の二酸化炭素を増加させることが可能となっている。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態における冷蔵庫の縦断面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図6は、図2と同様に概略的に図示している。
図6に示すように、冷蔵庫100Bは、仕切り壁12に蓋板43Bを備えて構成されたものである。扉6が閉じられて収容容器40が野菜室3に収納されている場合には、蓋板43Bによって収納容器40の上部開口が略密閉されている。なお、蓋板43Bを仕切り壁12に固定する方法は第1実施形態と同様に構成できる。
蓋板43Bの上面には、仕切り壁12の吐出口12aより後側に後部冷気案内部45a(冷気案内部)が形成されている。また、蓋板43Bの上面は、後部冷気案内部45aより前側に、後方から前方に向けて下る傾斜面43sが形成されている。これにより、図6の実線矢印で示すように、吐出口12aから吐出された冷気が収納容器40の手前側に案内される。なお、傾斜面43sは、図6に示すように蓋板43Bの一部である後部冷気案内部45aより前側に形成された場合を例に挙げて説明したが、このような構成に限定されず、蓋板43Bの上面全体が、後方から前方に向けて下る傾斜面であってもよい。図6に示すように、後部冷気案内部45aの前方のみに傾斜面43sを形成することで、蓋板43Bの高さを低く抑えることができ、野菜室3内を有効(収納容器40の拡大など)に活用することができる。
また、仕切り壁12の吐出口12aには、冷気を収納容器40の前方(収納容器40の手前側)に向けて案内する仕切側冷気案内部12c(冷気案内部)が設けられている。この仕切側冷気案内部材12cは、例えば吐出口12aの周縁部を半円状に囲む板形状であり、後方から前方に向けて下る傾斜面を有している。なお、仕切側冷気案内部12cの形状は、冷気を収納容器40の前方に向けて案内できるものであれば、特に限定されるものではなく、L字型、円筒状など各種の形状を適用することができる。
このように、第2実施形態では、蓋板43Bの上面の一部(後部冷気案内部45aより前側)に後方から前方に向けて下る傾斜面43sを形成したことにより、吐出口12aから吐出された冷気を収納容器40の手前側に案内することが容易になり、第1実施形態と同様に、収納容器40内に露付きが発生するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、仕切り壁12に冷気を案内する仕切側冷気案内部12cを設けることにより、吐出口12aから吐出された冷気を収納容器40の手前側に向けて流すことがさらに容易になり、収納容器40内における露付きを抑制することができる。
また、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、後部冷気案内部45aより前側に、蒸散ボード44(水分吸蔵放出部材)を取り付けてもよく、また側部冷気案内部45b,45bを取り付けてもよく、適宜選択することができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態における冷蔵庫の一部を示す縦断面図である。第3実施形態の冷蔵庫100Cは、第1実施形態の吐出口12aと後部冷気案内部45aの位置関係を変更したものである。
すなわち、冷蔵庫100Cでは、蓋板43Cに形成された後部冷気案内部45aは仕切り壁12に形成された吐出口12aよりも後側に位置し、かつ、後部冷気案内部45aが蓋板43Cの前後方向の中央よりも前側に位置している。このような構成であっても、吐出口12aから吐出された冷気が収納容器40の手前側を通り易くなり、収容容器40内の露付きを抑制することができる。
なお、第3実施形態についても、第1実施形態と同様に、側部冷気案内部45b(図3参照)を設けてもよく、また後部冷気案内部45aより前側に蒸散ボード44(図3参照)を設けてもよい。また、第3実施形態については、第2実施形態と同様に、吐出口12aに仕切側冷気案内部12c(図6参照)を設けてもよく、また蓋板43Cの上面において、後方から前方に向けて下る傾斜面45s(図6参照)を設けてもよい。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲において種々変更できる。例えば、前記した実施形態では、後部冷気案内部45aと側部冷気案内部45bを弾力性を有する発泡ウレタンによって構成した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、蓋板43Aと一体に成形されたリブによって冷気案内部を構成してもよい。また、リブと発泡ウレタンとを組み合わせて冷気案内部を構成するようにしてもよい。
また、前記した実施形態では、蓋板43Aに発泡ウレタンからなる後部冷気案内部45aおよび側部冷気案内部45bを設けた場合(図3参照)を例に挙げて説明したが、仕切り壁12の下面12bに、発泡ウレタンからなる冷気案内部を設ける構成であってもよい。
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室(上部冷蔵温度帯室)
3 野菜室(下部冷蔵温度帯室)
3a 戻り口(排出口)
12 仕切り壁(仕切部材)
12a 吐出口
40 収納容器
41 下段容器
42 上段容器
43 蓋板(蓋体)
44 蒸散ボード(水分吸蔵放出部材)
45a 後部冷気案内部(冷気案内部)
45b 側部冷気案内部(他の冷気案内部)
60 白金触媒
100A,100B,100C 冷蔵庫

Claims (3)

  1. 上部冷蔵温度帯室と下部冷蔵温度帯室とを仕切る仕切部材と、
    前記仕切部材に形成され、前記上部冷蔵温度帯室から前記下部冷蔵温度帯室に冷気を吐出させる吐出口と、
    前記下部冷蔵温度帯室に収納される収納容器と、
    前記収納容器の上部開口に蓋をする蓋体と、
    前記収納容器の後方に設けられ、前記下部冷蔵温度帯室に吐出された前記冷気を排出する排出口と、を備える冷蔵庫において、
    前記蓋体と前記仕切部材との間に発泡ウレタンを用いて柱状に設け冷気案内部を備え、
    前記冷気案内部は
    前記吐出口より後側、かつ、冷蔵庫本体の前後方向の中央より後側において左右方向に延び且つ前記蓋体と前記仕切部材との間を閉じるように位置し、
    前記蓋体を前記仕切部材に取り付ける前の前記冷気案内部の前記蓋体からの高さ寸法をH1とし、前記蓋体を前記仕切部材に取り付けたときの前記蓋体から前記仕切部材の下面までの高さ寸法をH2とした場合、前記高さ寸法H1が前記高さ寸法H2よりも長く形成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記蓋体の左右両側には、前後方向に延在する他の冷気案内部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記収納容器は、前記収納容器内の青果物から発生するガスを分解して二酸化炭素を発生する白金触媒を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
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