JP6533373B2 - 手術台 - Google Patents

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Description

本発明は、手術台に関し、特に、固定手段を備えた手術台に関する。
手術台は、患者の特定の部位を医師が処置し易い位置に移動させる必要があるため、患者が載置されるテーブルの高さや傾きを自由に変更できる機能を備えていることが求められており、従来からテーブルの昇降機能、傾斜機能を備えた手術台が知られている。
このような手術台には一般的にキャスタが取り付けられており、手術台を手術室の所定の位置に移動させやすくなっている。また、手術台が勝手に移動しては危険であるため、通常、キャスターが回転しないようにストッパ等の固定手段が設けられている。
また、この固定手段として、各キャスターの近くに伸縮可能なロッドを設け、この複数のロッドを伸動作させて、手術台を持ち上げる手法が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−301064号公報
ところで、手術室の床面(設置面)は、平坦に見えるものの部分的に凹みを有している場合がある。このような凹みに、固定手段としてのロッドが配置された場合、すべてのロッドが同じ長さだけ伸びたときに当該ロッドは床面から浮いてしまい、すべてのロッドがしっかりと床面に接地せず、手術台が簡単にガタつくという問題がある。
そこで、このような課題の一例を解消するために、本願は、設置面に対して簡易且つ確実に固定可能な手術台を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の手術台、床面に接する基台と、前記基台上に載置されるテーブルと、前記基台を前記床面から持ち上げて所定の位置に固定する固定装置と、を備える手術台であって、前記固定装置は、前記基台の前方及び後方に配置され、ロッドの伸動作により前記基台を床面から持ち上げる複数の油圧ユニットと、流路を介して前記油圧ユニットに作動油を供給する油圧発生ユニットと、前記流路を開通又は閉塞する弁ユニットと、を具備し、前記弁ユニットは、前記油圧発生ユニットと連絡する第1の流路に接続される第1ポートと、各油圧ユニットと連絡する第2の流路に接続される第2ポートを有し、当該第1ポート及び第2ポートと連絡する空間が内部に形成されているハウジングと、前記空間を直進移動する弁体と、を有し前記弁体の直進移動により前記空間を介して前記第1の流路と前記第2の流路とが連絡されて前記弁ユニットにより前記流路が開通している場合には、前記油圧ユニット間において前記作動油の移動を許容し、前記弁体の直進移動により前記空間を介して前記第1の流路と前記第2の流路とが連絡されるのが阻止されて前記弁ユニットにより前記流路が閉塞している場合には、前記油圧ユニット間において前記作動油の移動が阻止されることを特徴とする。
簡易な機構で、確実に手術台を固定することができる。
手術台の外観例を示し、図1(a)はテーブルを水平にした状態の手術台の斜視図、図1(b)はテーブルを屈曲した状態の手術台の斜視図である。 手術台の昇降動作を示す模式図であり、図2(a)はテーブルを高く調整した時の側面図、図2(b)はテーブルを最も低くした時の側面図である。 テーブルの天板が取り除かれた手術台の平面図である。 テーブルのスライド機構の構成を示す模式図である。 テーブルのスライド動作を説明するための模式図である。 リンク機構の構成を示す模式図であり、図6(a)はテーブルを高く調整した時のリンク機構の側面図、図6(b)はテーブルを最も低く調整した時のリンク機構の側面図である。 横転の動作の説明をするための模式図である。 テーブルの屈曲機構の動作説明をするための模式図である。 手術台の油圧システムの構成例を示す模式図である。 テーブルの他のスライド機構の構成を示す模式図である。 テーブルの前後方向の動作を説明するための模式図であり、図11(a)はテーブルを前方に移動させた状態を示す模式図、図11(b)はテーブルを後方に移動させた状態を示す模式図である。 手術台の固定装置を示す模式図であり、図12(a)はアクチュエータの構成を示す模式図、図12(b)はアクチュエータの動作例を示す模式図である。 弁ユニットの構成例を示す模式図である。 弁ユニットの動作例を示す模式図である。 弁ユニットの他の構成例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。なお、以下の手術台Sの説明において、便宜的に図1に示す左・右方向を手術台のY方向、上・下方向を手術台のZ方向、手前・奥行方向を、手術台のX方向として説明する。また、Y方向を手術台の前後方向、X方向を手術台の左右方向として説明する。
また、以下の説明において、作動油とは、油圧式のシリンダ装置の中で動力伝達媒体として使用される流体をいう。
また、本実施形態の手術台は、イメージングテーブルとして好適に用いられるが、当該分野に限られるものではなく、通常の治療台や脳外科用の手術台等として用いることも勿論可能である。
図1及び図2に示すように、この手術台Sは、手術室の床上に載置される基台2と、基台2上から起立するコラム5と、コラム5上に取り付けられるテーブルユニット10と、を備えている。
図1に示すように、基台2は、平面視においてコ字状に形成された略直方体の筐体2aを有し、筐体2aの底部四隅には、図2に示すように、手術室の床面上を転動可能なキャスタ3、3がそれぞれ取り付けられている。
なお、このキャスタ3は、必須の構成要素ではなく必要に応じて設けられる。キャスタ3が設けられていない手術台Sの移動は、一般的に物を運ぶ際に用いられる車輪が設けられた所定の架台等に手術台Sが載せられて所定の手術室まで運ばれた後、その架台から手術台Sが降ろされて設置される。
また、基台2の内部には、手術台Sの動作を電気的に制御するための制御装置等が収容され、後方上部表面には、手術台Sを操作するためのタッチパネル式の表示体4が設けられている。また、手術台Sには、当該制御装置と電気的に接続され、手術台Sを電気的に制御するためのボタン類が配置されたリモコンが別途設けられている。そして、ユーザは、このリモコン又は表示体4を用いて手術台Sを動作させることが可能である。
また、基台2には、図12に示すように、手術台Sが移動しないように、この基台2を持ち上げて手術台Sを所定の位置に固定する固定装置50が設けられている。この固定装置50は、図9及び図12に示すように、油圧発生ユニット40と、この油圧発生ユニット40に流路53を介して接続される複数の油圧ユニット55と、流路53を開通又は閉塞する弁ユニット70と、を備える。
油圧ユニット55は、例えば、単動式であって油圧式のシリンダ装置であり、図12に示すように、シリンダ本体56と、このシリンダ本体56の一端から油圧により伸縮するロッド57と、を備えている。
ロッド57は、基台2の前方及び後方に有するそれぞれのキャスター3に近接して、その先端部が床面と対峙するようにして配置され、このロッド57を有するシリンダ本体56は、当該基台2の筐体2aに取り付けられている。そして、このキャスター3を含む基台2は、図12(b)に示すように、ロッド57が垂直方向に伸動作して床面を押圧することで、床面から持ち上げられる。
図9に示すように、油圧ユニット55のシリンダ本体56にはポート56aが形成されており、このポート56aには作動油が流れる流路53として機能する配管類が取り付けられる。なお、本実施形態の油圧ユニット55は、単動式であるため、ロッド57が設けられている端部とは逆側のシリンダ本体56の端部にポート56aが形成される。この油圧ユニット55は、通常はバネ等の付勢力によりロッド57が縮動作しており(図12(a))、ポート56aから供給される作動油の油圧によりこの付勢力に抗してロッド57が伸動作する(図12(b))。
各油圧ユニット55は、弁ユニット70を介して油圧発生ユニット40と所定の管53a、53bにより接続される。この管53a、53bには、例えば、弾性力を有するゴムチューブ等が好適に用いられるが、一般的な油圧式のシリンダ装置に用いられる配管類であればどのような材質であってもかまわない。
図9に示すように、油圧発生ユニット40は、ポンプPとオイルタンクTとを含み、第1の流路として機能する第1の管53aによって弁ユニット70と接続される。そして、当該第1の管53aを介して、ポンプPから弁ユニット70へと作動油が所定の圧力で供給されるとともに、弁ユニット70からオイルタンク52へと作動油が戻される。
また、弁ユニット70は、図9に示すように、第2の流路として機能する第2の管53bを介してパラレルに各油圧ユニット55のポート56aと接続される。
具体的に、この弁ユニット70は、図13及び図14に示すように、所定の空間71aが内部に形成されているハウジング71と、この空間71aにスライド可能に収容されるバルブ本体73と、を備えている。
ハウジング71には、ポンプPから第1の流路53aに吐出された作動油を受け入れるとともに、オイルタンクTに作動油を排出する第1ポート76と、各油圧ユニット55のポート56aに第2の流路53bを介して接続される第2〜第5ポート77a〜77dが形成されている。また、第1ポート76は、ハウジング71内において、第2〜第5ポート77a〜77dに対応するようにして、パラレルに4つの流路76a〜76dに分岐されている。
バルブ本体73は、前記第1ポート76の4つの流路76a〜76dと第2〜第5ポート77a〜77dの流路を空間71aを介して連絡させ、あるいは、4つの流路76a〜76d(第1ポート76)と第2〜第5ポート77a〜77dとが空間71aを介して連絡する流路を塞ぐ複数の弁体74と、前記弁体74を直進的に往復運動させる弁体駆動装置75と、を備える。
弁体駆動装置75は、例えば、油圧式のシリンダ装置であり、シリンダ本体75aと、このシリンダ本体75aの一端から油圧により伸縮するロッド75bと、当該ロッド75bをシリンダ本体75a側に押圧するバネ等の付勢手段75cを備えている。ロッド75bは、油圧発生ユニット40から作動油が供給されない状態において、常に付勢手段75cによりシリンダ本体75a側(左側)に押圧されており、作動油の供給によって伸動作し、作動油の排出によって付勢手段75cにより縮動作する。
弁体74は、このロッド65bの長さ方向に所定の間隔を有して複数配置されており、ロッド75bの伸縮動作によって、弁体74が空間71a内を摺動しつつスライド移動する。
そして、図13に示すように、弁体駆動装置75が駆動しない状態において、第1ポート76と第2〜第5ポート77a〜77dは、隣接する弁体74、74によって区分けされた空間に双方が連絡し、この空間を介して第1ポート76と第2〜第5ポート77a〜77dが連絡し、各油圧ユニット55には所定の圧力で作動油が供給される。作動油の供給によって、各油圧ユニット55のロッド57は伸動作し、基台2が床面から持ち上げられる。
このとき、第2〜第5ポート77a〜77d内の作動油は、第1ポート76を用いて各ポート77a〜77d間を自由に移動可能となっている。
一方、図14に示すように、弁体駆動装置75の駆動によって、例えば、ロッド75bの左方向への移動にともなって弁体74が一斉に左方向へと移動すると、第1ポート76と連絡する空間と、第2〜第5ポート77a〜77dと連絡する空間が異なり、弁体74によって双方が連絡する空間が遮蔽されるため、第2〜第5ポート77a〜77d間における作動油の移動は阻止される。
なお、弁体駆動装置75の駆動が停止され、且つ、油圧発生ユニット40による作動油の供給停止により、シリンダ本体56に供給された作業油は弁ユニット70を介してオイルタンクTへと戻される。
このように構成された固定装置50は、各シリンダ本体56と接続される第2の流路53bが第1の流路53aから分岐されているため、弁ユニット70により流路53が開通しているときには、各油圧ユニット55と接続されている第2〜第5ポート77a〜77dは、第1の流路53aを介して各ポート77a〜77d間で作動油の移動が許容(作業油が自由に移動可能)されている。
そのため、例えば、部分的に凹みを有している床面(接地面)に対して前方左側のロッド57が載置されている場合、一般的には、当該前方左側ロッド57が床面から浮いてしまうところ、本実施形態の手術台Sでは、すべての油圧ユニット55間において作動油が流動的に移動し、すべてのロッド57の床面への押圧力が均等になるように作業油が各油圧ユニット55に供給され、前方左側ロッド57のみが床面から浮いてしまうことなく、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地される。
一方、固定装置50は、弁ユニット70の弁体74により流路53が一斉に閉塞(遮蔽)されると、第2の流路53bから第1の流路53aへの作動油の移動(各ポート77a〜77d間における作動油の移動)が阻止され、各油圧ユニット55のロッド57の床面への押圧力が一定に保持されるため、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地された状態が保持され、手術台がしっかりと固定される。
次に、流路53に対する弁ユニットの取付形態の一例について説明する。
―第1実施例―
本実施例の弁ユニット70は、上述した手術台Sの弁ユニット70であるため、詳細な説明は省略するが、図9、図13に示すように、第1の流路53aと第2の流路53bとが接続される接続部に設けられ、弁体駆動装置75の弁体74の移動(開閉制御)によって、第1の流路53aと第2の流路53bの開通動作と、第1の流路53aに対する第2の流路53bの開通を阻止する閉塞動作を一斉に行う。
すなわち、弁ユニット70は、その開閉制御により、すべての油圧ユニット55間において作動油の移動を許容し、又は、すべての油圧ユニット55間における作動油の移動を阻止する。
このように、弁ユニット70の開通動作により、作動油は各油圧ユニット55間において流動的に移動するため、すべてのロッド57の床面への押圧力が均等になるように作業油が各油圧ユニット55に供給され、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地される。また、弁ユニット70の閉塞動作により、各油圧ユニット55間における作動油の移動が阻止されるため、各油圧ユニット55のロッド57の床面への押圧力が一定に保持され、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地された状態が保持され、手術台Sがしっかりと固定される。
―第2実施例―
本実施例の弁ユニット73は、図15(a)に示すように、2つの弁体73a、73bを用いて前方の油圧ユニット55Aと後方の油圧ユニット55Bに区分けして流路53a、53bの開閉制御を行う点で上記実施形態とは異なる。なお、本実施例では、後方の油圧ユニット55Bのみの流路53a、53bの開閉制御が行われるものであって、前方の油圧ユニット55Aは、第1の流路53aと第2の流路53bが閉塞されることなく常時開通されている。
油圧ユニット55を前後で区分けした理由は、前後の油圧ユニット55間の作動油の移動は、揺動の発生度合いが高く安全面に支障が生じるものの、前方部のみ、又は後方部のみの油圧ユニット55A、55B同士の作動油の移動は、多少の揺動が発生するものの安全面に支障をきたすほどのものではないからである。
具体的には、後方の油圧ユニット55Bの左右のシリンダ本体を接続する流路に弁体73aを設けるとともに、この流路と油圧発生ユニット40又はオイルタンクTと接続される第1の流路53aとの間に他の弁体73bを設け、後方の油圧ユニット55Bに対する弁体73a、73bの開閉制御を行う。
すなわち、弁体73bの開通動作により、すべての油圧ユニット55間において作動油の移動を許容するものの、弁体73bの閉塞動作により、前方の油圧ユニット55Aと後方の油圧ユニット55B間における作動油の移動が阻止される。さらに、弁体73aの閉塞動作により、後方の油圧ユニット55B間における作動油の移動が阻止される。なお、前方の油圧ユニット55間における作動油の移動は許容される。
このように、弁ユニット73の開通動作により、作動油はすべての油圧ユニット55間において流動的に移動するため、すべてのロッド57の床面への押圧力が均等になるように作業油が各シリンダ本体56に供給され、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地される。また、弁ユニット73の閉塞動作により、前方の油圧ユニット55Aにおいて作動油が流動的に移動するものの、前後の油圧ユニット55間における作動油の移動は阻止されるため、前後それぞれの油圧ユニット55A、55Bにおいて、ロッド57の床面への押圧力は一定に保持され、すべてのロッドが床面にしっかりと接地された状態が保持されるため、手術台がしっかりと固定される。
また、弁ユニット73の閉塞動作において、前方の油圧ユニット55Aにおいて作動油は流動的に移動するため、手術台Sが多少揺動するものの、動作や安全面に支障がでるものではない。
なお、本実施例の変形例として、前方の油圧ユニット55Aのみの流路53a、53bの開閉制御を行うようにしても構わない。上述したように、前後の油圧ユニット間で作動油の移動がなければ良いからである。
―第3実施例―
本実施例の弁ユニット72は、図15(b)に示すように、油圧ユニット55のポート56に連絡するそれぞれの第2の流路53bに流路を開通又は閉塞する弁体75が設けられる点で上記実施例とは異なる。
具体的には、第1の流路53aに対して第2の流路53bをパラレルに接続し、第2の流路53bのそれぞれに直接、弁体75を取り付け、各弁体75をそれぞれ開閉制御するものである。
例えば、弁体75のすべてを同期させて開閉制御することで第1実施例と同様の作用・効果を得られる。また、弁体75を前方の油圧ユニット55Aと後方の油圧ユニット55Bに分けて制御すれば、第2実施例と同様の作用・効果を得られる。
なお、本実施例の変形例として、4つの弁体75のうちどれか1つの弁体75は省略しても構わない。油圧ユニット55間で作動油の移動がなければ問題ないからである。
図1乃至図3に示すように、テーブルユニット10は、テーブル基部11と、テーブル基部11上に載置されるテーブル15と、を備えている。
テーブル15は、患者を載せるものであって、図1乃至図3に示すように、例えば、頭部、背部、腰部、脚部にそれぞれ分割された枠体15a〜15dを備え、図1に示すように、この枠体15a〜15dに所定の厚みを有するマットやクッションからなるマットレス16が取り付けられたベッドであり、患者が横たわることが可能な大きさを有する。各枠体15a〜15dは、屈曲可能にピン結合されて連結され、それぞれがZ方向に回動可能に構成されているとともに、図示しないロック装置により所定の位置関係において固定可能である。
このように本実施形態のテーブル15は、図1(b)に示すように、各枠体15a〜15dを回動(屈曲)することによって患者の姿勢を変化させることが可能な分割型で構成されているが、これら各枠体15a〜15dは、着脱可能に構成され、手術や治療の内容に応じて1枚の板状の部材と交換することも可能である。
図2及び図4に示すように、テーブル基部11は、テーブル15を下方から支持し、テーブル15の腰部に配置される枠体(以下、「腰部枠体15c」という)の下方に配置される。
テーブル基部11の前後には、図4に示すように、スライド案内レール17、17が取り付けられており、この各スライド案内レール17の側面には、X方向(テーブル15の幅方向)に沿って延びる溝17aが形成されている。
一方、図3に示すように、腰部枠体15cは、第2のシリンダ装置として機能する油圧式のシリンダ装置20を支持する支持体11aを備えており、この支持体11aには、図4に示す各スライド案内レール17の溝17aと係合する略L字状の突起(図示しない)が設けられている。そして、この突起が各スライド案内レール17の溝17aと係合することによって、図5(b)に示すように、腰部枠体15cは、テーブル基部11上を図中矢印に示すように、X方向にスライド可能となっている。
なお、テーブル15を構成する各枠体15a〜15dは、互いに連結されており、腰部枠体15cの移動にともなって他の枠体15a、15b、15dも移動する。したがって、テーブル15は、テーブル基部11上において水平方向にスライド可能となっている。
第2のシリンダ装置20は、図5に示すように、シリンダ本体21と、そのシリンダ本体21の両側端から突出するロッド22と、含んだ複動式のシリンダとして構成され、油圧による一方のロッド22の伸動作に応じて他方のロッドが縮動作し、その一方のロッドの端部が腰部枠体15cの側面部14を押圧する。
すなわち、第2のシリンダ装置20を駆動させ、例えば、右側のロッド22aを伸動作させると、図5(b)に示すように、右側のロッド22aが腰部枠体15cの右側面部14を押圧し、テーブル基部11上においてテーブル15が右方向にスライドする。逆に、左側のロッド22bを伸動作させると、左側のロッド22bが腰部枠体15cの左側面部14を押圧し、テーブル基部11上においてテーブル15が左方向にスライドする。このように、テーブル15は、第2のシリンダ装置20の駆動によって、テーブル基部11上をX方向にスライド可能となっている。
コラム5は、図2及び図6に示すように、筐体5aを有し、この筐体5a内には、基台2上で複数本のアーム6a、6bが組み合わされるリンク機構部6と、各アーム6a、6b間をつなぎ、リンク機構部6を垂直方向に伸縮させるための第3のシリンダ装置として機能する油圧式のシリンダ装置25と、を備える。
リンク機構部6は、図6に示すように、少なくとも基台2側に枢軸7を介してX軸回りに回動可能に取り付けられる下部アーム6aと、テーブル基部11側に縦転軸8を介してX軸回りに回動可能に取り付けられる上部アーム6bと、を備える。また、第3のシリンダ装置25は、シリンダ本体26と、そのシリンダ本体26の片側端から突出するロッド27と、含んで構成される。
そして、このロッド27の伸縮動作によりリンク機構部6が動作し、コラム5は基台2上において垂直方向に伸縮し、テーブル15を所定の高さに昇降可能となっている。
また、本実施形態のリンク機構部6は、図6(b)に示すように、テーブルの低床化を図るため、折り畳み状態において、テーブル基部11と上部アーム6bとが縦転軸8を介して連結される連結部が、下部アーム6aの基端側を超えて下方に湾曲して形成されている。
通常、リンク機構部6を構成する上下のアームは略同一の長さに形成されているため、テーブル基部11と上部アーム6bとが連結される連結部は、下部アーム6aの上方に位置することになるが、本実施形態の手術台Sは、この位置よりも前方であって下方に配置することにより低床化が図られている。
また、コラム5は、図2及び図7に示すように、傾斜機構部30を介してテーブル基部11に取り付けられる。
傾斜機構部30は、図7において、Y軸周りにテーブル15を回動(横転)させ、左右方向に傾斜させる横転機能を有するとともに、図2において、X軸周りにテーブル15を回動(縦転)させ、前後方向に傾斜させる縦転機能を有している。この傾斜機構部30によって、本実施形態の手術台Sは、患者の体勢を変化させて医師が処置し易い位置にテーブル15の傾きを調整可能である。
図6及び図7に示すように、傾斜機構部30は、コラム5とテーブル基部11との間に配置され、Y方向に軸線を有する横転軸31と、上部アーム6bと連結され、X方向に軸線を有する縦転軸8と、を有し、縦転軸8はハウジング33内に収容されている。
一方、横転軸31は、ハウジング33の上方であって、前記テーブル基部11の筐体11aの下方に突出して設けられる環状のブラケット12に回動可能に連結される。
そして、テーブル15は、この横転軸31を支点にして横転可能であるとともに、この縦転軸8を支点にして縦転可能になっている。
また、ハウジング33内には、図7に示すように、第1のシリンダ装置として機能する油圧式のシリンダ装置35が設けられる。この第1のシリンダ装置35は、左右一対のシリンダ本体36a、36bと、このシリンダ本体36a、36bの片側端から上方に突出するロッド37a、37bを備え、当該ロッド37a、37bは、ハウジング33を突き抜けてブラケット12に連結される。
そして、シリンダ装置35の駆動による各ロッド37a、37bの伸縮動作により、テーブル基部11の左側、又は右側を押し上げ、若しくは引き下げることで、横転軸31を支点として、テーブル15の左右を所定の傾き角度で傾斜可能となっている。
また、図6に示すように、コラム5のリンク機構部6の上部アーム6bは、平行配置される2つのリンクを備え、上方に配置される一方のリンク71は、第4のシリンダ装置として機能する油圧式のシリンダ装置70を介して、縦転軸8の上方に配置される枢軸32に連結されている。この第4のシリンダ装置70は、シリンダ本体と、このシリンダ本体の片側端から上方に突出するロッドを備えており、このロッドの伸縮動作により、縦転軸8を支点として、ハウジング33を含むテーブル15を縦転させ、テーブル15を所定の傾きで傾斜可能となっている。
また、腰部枠体15cの左右両側には、図8に示すように、第5のシリンダ装置として機能する2つの油圧式のシリンダ装置60、65が取り付けられている。この2本のシリンダ装置60、65は、一方が、所定の連結具63を介して背部枠体15bと回転可能に取り付けられ、他方が、脚部枠体15dと回転可能に取り付けられている。そして、このシリンダ装置60、65のロッドの伸縮動作により、各枠体15c、15dを連結する連結軸67、68を支点として、腰部枠体15cに対して背部枠体15b又は脚部枠体15dをZ軸方向に回転(屈曲)可能となっている。
また、図10に示すように、ブラケット12は、断面が略L字状に形成された上部枠体12aと下部枠体12bに分割して構成され、下部枠体12bに対して上部枠体12aが前後方向にスライド移動可能である。上部枠体12aは、テーブル基部11の筐体11aに取り付けられ、下部枠体12bは、ハウジング33と一体的に取り付けられており、上部枠体12aの移動によりテーブル15を前後方向にスライドさせることができる。
下部枠体12bには、第6のシリンダ装置として機能する油圧式のシリンダ装置80が取り付けられている。第6のシリンダ装置80は、シリンダ本体81と、このシリンダ本体81の片端から突出するロッド83と、を含んだ複動式のシリンダとして構成され、ロッド83がY方向に伸縮可能にこのシリンダ本体81が下部枠体12bに取り付けられ、ロッド83の先端が上部枠体12aに取り付けられる。
すなわち、第6のシリンダ装置80を駆動させ、例えば、ロッド83を伸動作させると、図11(a)に示すように、ロッド83が上部枠体12aを押圧し、テーブル15が前方にスライドする。逆に、ロッド83を縮動作させると、図11(b)に示すように、ロッド83が上部枠体12aを引き戻し、テーブル15が後方にスライドする。このように、テーブル15は、第6のシリンダ装置80の駆動によって、Y方向にスライド可能となっている。
また、本実施形態の手術台Sにおいて、第6のシリンダ装置80のロッド83は、テーブル15を横転させるときの支点となる横転軸31として機能する。
次に、手術台の基本動作例について説明する。
手術台は、第1〜第6の各シリンダ装置35、20、25、70、60、65、80の駆動により所定の動作が行われる。具体的には、第1のシリンダ装置35により、テーブル15のX方向の水平移動動作が行われ、第6のシリンダ装置80により、テーブル15のY方向の水平移動動作が行われる。また、第2のシリンダ装置20によりテーブル15の横転動作が行われ、第3のシリンダ装置25により、テーブル15の昇降動作が行われ、第4のシリンダ装置70によりテーブル15の縦転動作が行われ、第5のシリンダ装置60、65により、テーブル15の各部の屈曲動作が行われる。
なお、油圧式のシリンダ装置の動作については公知の技術であるので詳細な説明は省略するものとするが、第1〜第5の各シリンダ装置35、20、25、70、60、65は、例えば、複動式シリンダが用いられ、シリンダ本体の両端には、液体である作動油が出入りするポートが形成され、各ポートは、所定の管によって、それぞれ弁装置を介して所定の油圧発生装置に接続される。そして、油圧発生装置が駆動するとともに弁装置が操作されることによって、第1〜第5の各シリンダ装置35、20、25、70、60、65の各ポートに作動油が出入りすることでロッドを伸縮させ、テーブル15又はコラム5のリンク機構部6を動作させる。
以上に説明したように、本実施形態の手術台Sは、床面に接する基台2と、基台2上に載置されるテーブル15と、基台2を前記床面から持ち上げて所定の位置に固定する固定装置50と、を備える手術台Sであって、固定装置50は、基台2の前方及び後方に配置され、ロッド57の伸動作により基台2を床面から持ち上げる複数の油圧ユニット55と、第1及び第2の流路53、53bを介して油圧ユニット55に作動油を供給する油圧発生ユニット40と、第2の流路53bを開通又は閉塞する弁ユニット70と、を具備し、弁ユニット70により第2の流路53bが開通している場合には、油圧ユニット55間において前記作動油の移動を許容し、前記弁ユニット70により第2の流路53bが閉塞している場合には、油圧ユニット55間において前記作動油の移動が阻止されるものである。
このような手術台Sにおいて、まず、弁ユニット70により第2の流路53bを開通することで、作動油は各油圧ユニット55間において流動的に移動するため、すべてのロッド57の床面への押圧力が均等になるように作業油が各油圧ユニット55に供給され、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地される。次に、弁ユニット70により第2の流路53bを閉塞することで、各油圧ユニット55間における作動油の移動が阻止されるため、各油圧ユニット55のロッド57の床面への押圧力が一定に保持され、すべてのロッド57が床面にしっかりと接地された状態が保持され、手術台Sがしっかりと固定される。
このように、本実施形態の手術台Sは、簡易な構造でありながら、たとえば、設置場所に部分的に凹みを有している場合であっても、ロッドをしっかりと床面に接地させ、確実に手術台を固定することができる。
なお、本実施形態は一形態であって、この形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態の固定装置50に用いられる油圧ユニット55は、基台2の四隅に設けられ、四点支持により基台2を支持する形態であるが、前方及び後方に3つ設けられ、三点支持により基台2を支持する形態としても構わない。また、本実施形態の傾斜機構部30の機構は、一般的に周知な機構を適宜用いることが可能である。また、第1のシリンダ装置35に供給される作動油の量は、第3のシリンダ装置25からタンクT側に排出される作動油の少なくとも一部であれば良く、患者の大きさやポート同士を繋ぐ管の径等によって適宜弁装置が制御されることで調整されるものである。
また、本実施形態に用いられるシリンダ装置は、複動式又は単動式のシリンダが用いられているが、どの形式のシリンダを適用しても構わない。
S 手術台
2 基台
3 キャスター
15 テーブル
40 油圧発生ユニット
50 固定装置
55 油圧ユニット
57 ロッド
60 弁ユニット

Claims (1)

  1. 床面に接する基台と、
    前記基台上に載置されるテーブルと、
    前記基台を前記床面から持ち上げて所定の位置に固定する固定装置と、
    を備える手術台であって、
    前記固定装置は、
    前記基台の前方及び後方に配置され、ロッドの伸動作により前記基台を床面から持ち上げる複数の油圧ユニットと、
    流路を介して前記油圧ユニットに作動油を供給する油圧発生ユニットと、
    前記流路を開通又は閉塞する弁ユニットと、
    を具備し、
    前記弁ユニットは、前記油圧発生ユニットと連絡する第1の流路に接続される第1ポートと、各油圧ユニットと連絡する第2の流路に接続される第2ポートを有し、当該第1ポート及び第2ポートと連絡する空間が内部に形成されているハウジングと、前記空間を直進移動する弁体と、を有し、
    前記弁体の直進移動により前記空間を介して前記第1の流路と前記第2の流路とが連絡されて前記弁ユニットにより前記流路が開通している場合には、前記油圧ユニット間において前記作動油の移動を許容し、前記弁体の直進移動により前記空間を介して前記第1の流路と前記第2の流路とが連絡されるのが阻止されて前記弁ユニットにより前記流路が閉塞している場合には、前記油圧ユニット間において前記作動油の移動が阻止されることを特徴とする手術台。
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