JP6531952B2 - 握ると動作する人形 - Google Patents

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Description

本発明は形状復元力を有する人形に係り、人形の一部を握ることで、人形の他のパーツ部分が動作をするものに関する。「動作」の一例として、パーツとしての腕によるいないいないばーを上げる。
従来より情操教育などのために児童に人形を与えることが行われている。この際動きのない人形よりは動きのある人形の方がよりリアルであり、情操教育の実が上がるのみならず児童にも喜ばれる効果がある。
例えば特開平11−207047号は、意味のある言葉を発生しながらその言葉の意味に対応した動作を行うことで、乳幼児が母親に話しかけているような様子を表現する人形玩具であり、複数種類の動作を行う可動部として上下方向に回動可能な両及び左右に回動可能な頭部を有する。この可動部は、両手及び頭部を複数種類の動作毎に異なる動きをするように駆動する駆動機構を備える。また各動作に対応した意味を持つ複数種類の言葉を発生できる音声発生手段を備え、上記駆動機構の始動時に両手及び頭部に行わせる動作を識別すると共にその動作に対応した音声を発生させる制御手段を備える。
特開平11−207047号公報
確かに特開平11−207047号の人形玩具によれば、音声発生手段から意味のある音声を発生する一方、駆動機構により、その音声の意味に対応した動作を可動部に行わせることができ、これにより、乳幼児が母親に話しかけているような様子が表現される効果を有してはいる。しかしながら1つの駆動源からの駆動力を両手を回動させる回転力及び頭部を回動させる回転力に変換する2つの円盤と、所定位置に設けた2つのスイッチをそれぞれ所定の時間間隔でオン・オフさせる2つのカム板とを一体に結合した複合カム部材を必要とする。また駆動機構の始動時にはオフになっているが、駆動機構の始動後オンとなり、それぞれ所定時間後にオフとなる上記2つのスイッチの、どちらが先にオンとなったか、そして一方のスイッチがオンとなった後一定時間内に他方のスイッチがオンとなったか否かにより、複数種類の動作を識別して、可動部の異なる動作毎にそれぞれ対応した意味を持つ言葉を音声発生手段から発生させる制御部などを組み込む必要がある。従って製造工程が複雑でコストが高くなる問題がある。
そこで本発明は、上述したような複雑な駆動機構や、音声発生手段や、複数種類の動作を識別する制御部などから構成される複雑な機構を必要とせず、簡易な構成で人形に動作を行わせることが出来て、情操教育の実が上がり児童に喜ばれるような、そうした人形の提供を課題とする。
このためこの発明では、中空に形成することによって握ると潰れ放すと復元する人形の、握って潰れる部位や、その周辺の部位で動きを生ずる部位に、前記人形のパーツを配設したことを特徴とする、握ると動作する人形を提供する
握ると潰れ放すと復元する人形にはどのような素材から成るものを使っても自由であるが、例えばソフトビニール製の中空人形や、シリコーン製の非中空人形などが、楽に潰せて自動的に元の形状に戻るものとして好適である。このような人形の特定部位を握った時には、その握った部位が潰れて変形する分けであるが、これに連れて変形動作を行う部位を見出して、そこに人形のパーツ、例えば腕をその肩の部分で取り付けるようにすることで、上記変形動作に連れてそのパーツも動作することになる。
そこで好適な実施形態として、上記変形動作に連れ変形動作を行う部位に人形のパーツとしての腕部をその肩の部分で、かつ変形していない状態では人形の表面に添うようにして取り付けると共に、この腕部の掌が位置する所の人形の表面に目のパーツを描いたものを上げる(請求項4の発明に相当)。すなわちこの実施形態で重要な点は、目のパーツと腕のパーツとの組み合わせにある。なおユーザーにいないいないばーの動作であると分からせるためには、腕部がそれらしく動作するように構成すれば良く、目のパーツは必須ではない。
このように構成した人形を上記握って潰れる部位で握ると、これに連れて上記腕が動くが、この腕の動作によってそれまで掌で隠されていた目が露わにされる。また上記握りの力を緩めると、これに連れて上記変形動作に連れ変形動作を行う部位の形状も復元して、再び腕の掌の部分で人形の目を隠すように動作する。この一連の動作はすなわち「いないいないばー遊び」の動作である。上述した特開平11−207047号の人形玩具に於いて偶然にも0037項で図10をもちいてこの人形玩具でのいないいないばーに付いての記載があるが、この動作をこの人形玩具で行わせるには、上で解説したような複雑機構が必要となる。これに対して本願発明の握ると動作する人形によれば、構造が極めて簡単で製造が容易でコストが安いと言う特長がある。
さて本発明では、中空に形成することによって握ると潰れ放すと復元する人形の、握って潰れる部位や、その周辺の部位で動きを生ずる部位に、前記人形のパーツを設けると共に、前記動きを生ずる部位で前記パーツを配設した部位でない部位の中で、動きを生じさせたくないとする部位に、変形しにくい補強部を設けて成る、握ると動作する人形も提供する。
例えば頭部と、この頭部に繋がる首部を有する胴部とから構成された人形の胴部を握って潰したら、これに連れて首部が潰れてしまうような場合に、胴部を変形させた力が首部の変形に使われた結果、腕部を動かす力が弱まって腕部の動作が緩慢になると言う問題を生じることがある。あるいは首部が潰れること自体に違和感を感じることもある。これを良しとしないのであれば、首部に、首部の変形を抑える補強部を設けるようにする。首部が胴部の変形に連れて潰されないようにすることによって首部がテコの支点の役割をして腕が大きく開くようになるのである。なお補強部は頭部を潰したくないような場合にも有効である。この他、首部にコシのある首輪(固いリングなど)による補強部を介在させる設計が可能である。なお後述する嵌合部はこの一例と見ることも可能である。人形であれば、胴部と腰部との間にベルトによる補強部を介在させるように設計することが出来る。このベルトの他にはパンツやまわしもあり、脚部辺りの変形をここで止めることが可能である。
この補強部に関して、前記人形の頭部が胴部に、互いの嵌合部で組み付けられており、この嵌合部が前記補強部であるものとすることが出来る。頭部の嵌合部と胴部の嵌合部とが組み付くと、この部位で重なりが生じてより肉厚となるから、上述した首輪ではないものの、首輪のように補強作用を生じていることが分かる。
ところで、上述したように握ると潰れ放すと復元する人形として、ソフトビニール製の中空人形を上げたが、この中空人形の密閉状態が良好であると握って潰すことにより内部の圧力が高まることが分かる。薄手の部位があればそこが圧力の増加に耐えかねて膨れる場合もある。このような現象を利用すれば、中空人形を握って潰した時に、例えば人形の目が前に飛び出すように構成することが可能である。あるいは人形内で空気が移動し得るようにすると共に空気の移動箇所に笛を設けておいて、中空人形を握って潰した時に笛が鳴るように、構成することが可能である。この好適な実施形態として笛を人形の口に設けるようにして、握って潰れる部位の空気が笛を通って人形の口の外に移動することで笛が鳴るように構成したものを上げる。
なおこのように密閉が良好な人形に於いて、握って潰れる部位の空気が他の部位に移動することでその部位の気圧が高まってその部位が変形して動きを生じるように、その部位を前記人形のパーツとして構成すると共に、それ以外の部位で動きを生じさせたくないとする部位に、変形しにくい補強部を設けて成ることを特徴とする、握ると動作する人形も提供可能である。
この補強部に関して、例えば人形内部の圧力が高まりこれに連れて首が太くなると言うような場合、この現象を抑制したいのであれば、前記人形の頭部が胴部に、互いの嵌合部で組み付けられており、この嵌合部を構成する嵌合部材が前記補強部であるものとすることにより可能となる。頭部の嵌合部と胴部の嵌合部とが組み付くと、この部位で重なりが生じてより肉厚となるから、首輪のように補強作用を生じて首が太くなる問題を解決することが出来る。
次に本発明では、握ると潰れ放すと復元する人形の、前記握って潰れる部位と動きを生じさせたいとする腕部とを繋ぐリンク部材が組み込まれており、前記腕部は前記人形の目を隠したり現したりするように設けられていることを特徴とする、握ると動作する人形を提供する。リンク部材の一例として目玉クリップのような、クロスする2つの腕部の間にバネを介在させたような形態のものを上げる。
これによれば、2つの腕部の先が掌であり、目玉クリップのように腕部とは反対の側の端部を摘まむことでバネを付勢しつつ腕部を開くことが出来、放すとバネの力により腕部を閉じることが出来る。本発明は組み込んだとしてもこの程度のリンク部材から成るものであるため、特開平11−207047号の人形玩具のように複雑なリンク機構を必要とすることなく、いないいないばー遊びの動作を実現することに成功している。
本発明によって人形の握り変形を利用出来るようにしたことにより、複雑な機構を必要とせず簡易な構成で人形に動作を行わせることが出来、製造が容易でコストが安く、情操教育の実が上がり児童にも喜ばれるものとなっている。
実施例1の説明図である。 実施例1の内部構造を表す説明図である。 実施例2の内部構造を表す説明図である。 実施例3の説明図である。 実施例4の説明図である。 実施例5の説明図である。 実施例6の説明図である。 実施例6の笛6を分解して表す説明図である。 実施例7の内部構造を表す説明図である。
図1及び図2を用いてこの実施例を説明する。このものは塩化ビニール製のボール様の中空の人形1であり、この人形1で握って潰れる部位は人形1の外形に凹む動きを生ずる部位(動作部10)であり、この部位の左右側面部分に腕部11、11が、両の目12、12を覆い隠すようにして、腕部11、11の肩の部分で人形1の表面に取り付けられている。この人形1の内部構造が分かるように図2で部分断面図を上げる。この状態は図1の左図と同様で、未だ人形1に握って潰そうとする力が加わっていない状態である。なお人形1は中空の密閉状態のものとしたが、外部と通気する孔が空いているものであっても良い。これによっても左右の腕部11、11が動作するからである。例えば特開2013−081781の笛玩具の発明にも、本願発明の思想を適用することが可能である。
ここで図1の右図に矢線で示すように腕部11、11の肩の部分の回り(特に肩の部分の後方)を握ると、その握った部位が潰れて変形する分けであるが、これに連れて変形動作を行う部位と言うのが正に人形1のパーツとしての腕部11、11の肩の部分である。この構造により左右の腕部11、11が左右後方に向けて開き、これまで腕部11、11で隠されていた両の目12、12が露わになる(人形1’)。
このボール様の中空の人形1では、握って潰されることで内部の空気の圧力が高まっているため、握る力を緩めると、図1の左図に矢線で示すような力が働いて、自動的に元の形状に戻る。従って動作部10の潰れが解消され、腕部11、11が人形1の表面に沿う位置に復帰して再び両方の目12、12を覆い隠すようになる(人形1)。すなわち腕部11,11の上記一連の動作はいないいないばーの遊びそのものである。なお空気圧による形状復元以外にも、人形の材質自体に復元力を有するものを使用したり、人形とは別部品であって人形の形状復元を助けるような働きをする弾性体を利用するなど、自由な設計が可能である。
図3に示したこの実施例のシリコーン製の人形13は、上述の実施例1の人形1が中空なものであったのとは異なり、シリコーン樹脂を固化して成るボール様を呈するものである。この人形13の内部構造を図3の部分断面図で示すが、この人形13で握って潰れる部位は、人形13の外形に凹む動きを生ずる部位(動作部14)であり、この部位の左右側面部分に腕部15、15が、図示しない両の目を覆い隠すようにして、腕部15、15の肩の部分で人形13の表面に取り付けられている。
そこで腕部15、15の肩の部分の後方を握るとその握った部位が潰れて変形し、これに連れて左右の腕部15、15が左右後方に向けて開くことになる。また握る力を緩めるとシリコーン製に成る人形13は自動的に元の形状に戻る。この実施例の人形13を用いることで、いないいないばーの遊びを行うことが出来る。
次に図4を用いてこの実施例を説明する。上述した実施例1、2はボール様を呈するものであったため、全体が人形の顔のようであり、この顔が潰れることに一種の興趣を感じるものであった。しかしながら人形も頭部と胴部の区別がはっきりしているものにあっては、例えば胴部を握ると潰れると言う変形が顔部にまで及ぶのは好ましくないとする場合もある。このような場合には胴部の変形は胴部に止めておけるような構成を考えなくてはならない。
そこでこの実施例では、人形頭部2と胴部動作部20との境すなわち首部に、胴部動作部20と一体化させて変形しにくい首輪23(補強部)を設けている。なお図中符号21は胴部動作部20に取り付けた腕部であり、符号22は人形頭部2に設けた目である。
ここで図4の右図に矢線で示すように、腕部21、21の脇に相当する部分を握ると、胴部動作部20が潰れて変形する分けであるが、これに連れて腕部21、21が左右後方に向けて開き、これまで腕部21、21で隠されていた両の目22、22が露わになる(人形頭部2’)。この際に、胴部動作部20の潰れ変形は人形頭部2’にまで及ぼうとするも、補強部としての首輪23があることによってこれが阻止される。
この塩化ビニール製の中空の人形頭部2と胴部動作部20とから成る人形では、握る力を緩めると、図4の左図に矢線で示すような力が働いて自動的に元の形状に戻る。従って胴部動作部20の潰れが解消され、腕部21、21が元の位置に復帰して、再び両方の目22、22を覆い隠すようになる(人形頭部2)。このことによりいないいないばー遊びが実現される。
上述した実施例3では、首部に胴部動作部20と一体化させるようにして変形しにくい首輪23(補強部)を設けていたが、図5で示した実施例4では、人形頭部3の首の辺りに、前後方向に補強ピン30を通すことで変形防止の助けとした。図中の符号31はこの補強ピン30の前側の、首に飾るリボンを模した飾りを指す。
この構成によれば、図中左右方向からの矢線のように掛かる潰す力によって、前後方向(図中上下方向)へ向かう矢線のように膨れようとする力が働くとしても、補強ピン30によってこの変形が阻止されることになる。
また図6で示したこの実施例では、次のような補強方式を採用している。すなわち人形頭部4と胴体動作部43とを別体として成型するのであるが、人形頭部4の下部から突出させた首部40の回りに設けた嵌合溝41に嵌合し得るように、胴体動作部43の頂部に開口することで、円環状の嵌合突起44を設ける。上記嵌合溝41の回りは段部の構造を呈しており、ここを以て上記胴体動作部43の嵌合突起44を受け入れる。なお上記人形頭部4の首部40の底部には通気口42が設けられており、胴体動作部43を潰した時の空気がここを通って頭部4に逃げるように構成されている。この用途の一例として鎖線で表すように、頭部4に開口した口部45の内側に気密に設けた舌パーツ46を、上記空気圧によって口部45の外方に押し出す機構を上げる。胴部動作部43の潰れが解消されることにより頭部4内の気圧が元の状態に戻るので、舌パーツ46は口部45内に吸い込まれて再び収まる。
上記嵌合突起44に、押し込んだ首部40の嵌合溝41が嵌合することで、この部位が2重構造となって補強され、胴部動作部43の潰れ変形がこの2重構造の部位で阻止されて、潰れ変形を起こした力は胴部動作部43の図示せぬ腕部を広げる一助となる。いないいないばーの動作を行わせようとする機構にこのような補強部を設けている点がこの実施例の特徴である。
次に図7及び図8を用いてこの実施例を説明する。人形頭部54と人形胴部5とを別体として成型するのであるが、人形頭部54の下部に設けた開口部55に人形胴部5の頂部51が嵌合し得るようにして、この部位で上述したような変形しにくい補強部を構成している。またこの嵌合の際には、別途人形胴部5の頂部51の前縁部に設けた嵌合凹部53で人形頭部54の開口部55の前縁部に設けた嵌合凸部56を受け入れ得るようにして、人形頭部54が人形胴部5にしっかりと固定されるように構成している。なおこの人形で握って潰れる部位は、人形胴部5の外形に凹む動きを生ずる部位(両肩の辺りの動作部)であり、この部位に腕部50、50が、人形頭部54の顔面に印刷された図示しない両の目を覆い隠し得るようにして、人形胴部5に設けられている。
また人形胴部5の頂部51の左右縁部には通気口52が設けられており、人形胴部5を潰した時の空気がここを通って人形頭部54に逃げるように構成されている。さらに人形頭部54の顔面には図示しない開口部が設けられて、ここに図8で表したキャップ65が填め込まれており、この本体部分である筒部6は人形頭部54の内部に納められている。図8の構成は当出願人による特許第5866665に倣うものである。すなわち人形頭部54に取り付けられた筒部6は、キャップ65が填め込まれる側が開口され他側が閉じられており、他側の近傍の側面部に通気口60が開口されている。筒部6内にはコイルバネ61と笛部62とが納められているが、この笛部62には舌状体64を設けた往復動体としてのホルダー63が被せられている。一方、上記キャップ65には鼻の画柄の下方に、口を模した舌用開口部66が開口されており、上記ホルダー63の舌状体64がこの舌用開口部66を出入りするように構成されている。なおホルダー63の外側には、長手方向に向けて突部68が設けられており、この突部68が上記筒部6の内側に長手方向に刻設されたガイド溝67に嵌め合わされて、ホルダー63が筒部6内で回動しないように構成されている。
そこで腕部50、50の肩の部分の後方を握るとその握った部位が潰れて変形し、これに連れて左右の腕部50、50が左右方向に向けて開くことになる。また握る力を緩めるとシリコーン製に成る人形胴部5は自動的に元の形状に戻って、左右の腕部50、50が閉じて元の位置に戻る。腕部50、50が開くと、これまで腕部50、50によって覆われていた人形頭部54の顔面に印刷された図示しない両の目が露わになるが、腕部50、50が閉じると人形頭部54の顔面の両の目を覆い隠す。従ってこの実施例を用いることで、いないいないばーの遊びを行うことが出来る。
またこの際、人形胴部5が潰れて変形すると、人形胴部5の内部の空気が押されて両側の通気口52、52を通って人形頭部54に流れ、それから筒部6の通気口60から筒部6の中を通って、キャップ65の開口部66から人形の外部に出て行く。この逆に、人形胴部5を握る力を緩めると人形胴部5が自動的に元の形状に戻って、この際には人形の外部の空気がキャップ65の開口部66から筒部6の中を通り、通気口60を介して人形胴部5へと吸い込まれる。この空気流通によってホルダー63の先の舌状体64がキャップ65の開口部66から飛び出し、また人形胴部5がその弾力性によって形状復元を行う際には、ホルダー63の先の舌状体64がキャップ65の開口部66から中に引き込む様子が見られる。これ等の運動に際しては、笛部62内を通る空気流に起因する所の笛部62の奏鳴を伴い、いないいないばーの動作と共に人形が恰もお喋りするかのように思われ、興趣の尽きることがない。
次に図9を用いてこの実施例を説明する。シリコーン樹脂を固化して成る人形頭部7と胴体動作部70とで構成された人形の内部構造を図9の部分断面図で示すが、胴体動作部70と腕部72との内部に、恰もペンチのような構造のクロスリンク71が埋め込まれて人形が成形されている。このクロスリンク71の作動部75は、図示するように腕部72の中にあり、左右に開いたクロスリンク71の作動部75が矢線の方向に閉じた際には、両の腕部72、72が人形頭部7の顔面に位置して両の目73を覆い隠すように構成されている。
そこで胴体動作部70を矢線の方向に握って潰す操作を行うとクロスリンク71の握り部74が握られたことになり、作動部75が矢線の方向に閉じて両の目73を覆い隠す。その後胴体動作部70を握ることを止めると、クロスリンク71の回動軸76には図示せぬコイルバネが取り付けられていることによって、クロスリンク71の作動部75が左右方向に開く動作を行って自動的に元の形状に戻る。すなわちこの実施例の人形を用いることで、いないいないばーの遊びを行うことが出来る。なお上記クロスリンク71はペンチのようなX形状のものであるが、2つのくの字を各々の中央部で向かい合わせて回動自在に止め合わせたような構造のリンク機構にすれば、握り部を握ることで作動部が両の目を現すような動作を行わせることが可能である。
さて上記実施例では主にいないいないばーの遊びを行う人形に付いて説明して来たが、本発明はこれ等に限定されるものではなく、頭部や胴部の変形によって腕部や脚部が動く玩具や遊具に広く適用することが可能である。なお人形には、例えば擬人化してデザインされた機関車のぬいぐるみなども含まれる。この辺りのことは自由に設計して良い。
本発明の権利は、握って潰すことでいないいないばーをさせる構成のものに限定されない。例えば実施例1の人形1をボールと捉えこれを投げて物に当てることで、動作部10すなわち人形1の外形に凹む動きを生ずる部位に、実際に凹む動きが生じてボールの腕部11が動いて目12が現われ、その後元に戻る動作が見られるものとすることが出来る。なお本発明はペット用のおもちゃとして構成することが可能であり、これもまた本発明の権利範囲内にある。
1 人形 10 動作部 11 腕部 12 目
13 人形 14 動作部 15 腕部
2 人形頭部 20 胴部動作部 21 腕部 22 目
23 首輪
3 人形頭部 30 補強ピン 31 飾り
4 人形頭部 40 首部 41 嵌合溝 42 通気口
43 胴体動作部 44 嵌合突起 45 口部 46 舌パーツ
5 人形胴部 50 腕部 51 頂部 52 通気口
53 嵌合凹部 54 人形頭部 55 開口部 56 嵌合凸部
6 筒部 60 通気口 61 コイルバネ 62 笛部
63 ホルダー(往復動体) 64 舌状体 65 キャップ
66 舌用開口部 67 ガイド溝 68 突部
7 人形頭部 70 胴体動作部 71 クロスリンク 72 腕部
73 目 74 握り部 75 作動部 76 回動軸

Claims (6)

  1. 中空に形成することによって握ると潰れ放すと復元する人形の、握って潰れる部位やその周辺の部位で動きを生ずる部位に、前記人形のパーツを設けて成る、握ると動作する人形。
  2. 中空に形成することによって握ると潰れ放すと復元する人形の、握って潰れる部位やその周辺の部位で動きを生ずる部位に、前記人形のパーツを設けると共に、動きを生じさせたくないとする部位に、変形しにくい補強部を設けて成る、握ると動作する人形。
  3. 前記人形の頭部が胴部に、互いの嵌合部で組み付けられており、この嵌合部が前記補強部である、請求項2に記載の握ると動作する人形。
  4. 前記動きを生じるパーツが腕部であり、前記腕部は前記人形の目を隠したり現したりするように設けられている、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の握ると動作する人形。
  5. 前記人形の中に笛を設け、握って潰れる部位の空気が前記笛に移動することで笛が鳴るように構成されている、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の握ると動作する人形。
  6. 前記笛が前記人形の口に設けられている、請求項5に記載の握ると動作する人形。
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