JP6528617B2 - 回路素子内蔵基板及びdc−dcコンバータモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、回路素子内蔵基板及びDC−DCコンバータモジュールに関し、特には、個片化後の基板のハンドリングを改善する技術に関する。
従来、基板にコイルやコンデンサ等の回路素子を内蔵してなる回路素子内蔵基板が電子機器に用いられている。セラミック多層基板を構成する複数の基材層にループ状の面内導体を配置し、前記面内導体を前記基材層を貫通する層間導体で接続してコイルを形成したコイル内蔵基板は、そのような回路素子内蔵基板の一例である(例えば、特許文献1)。特許文献1には、複数のコイル内蔵基板を連ねた未焼成の集合基板を作製し、当該集合基板を一括焼成した後、個々のコイル内蔵基板に個片化する製造方法が開示されている。
特開2012−129364号公報
しかしながら、一括焼成した後に個片化を行う製造方法では、個々のコイル内蔵基板の寸法誤差が大きくなり易い。そのため、基板の小型化が進むほど基板寸法に対する寸法誤差の割合が大きくなり、基板の小型化による製品メリットを損なう懸念が大きくなる。
これに対し、未焼成の集合基板を個片化した後に焼成する、個片焼成による製造方法も知られている。個片焼成で製造されたコイル内蔵基板は、寸法誤差が小さい反面、基板をばらばらの状態で取り扱う必要があるため実装におけるハンドリングが煩雑である。
そこで、本発明は、個片化後のハンドリングを改善した回路素子内蔵基板、及び当該回路素子内蔵基板を用いたDC−DCコンバータモジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る回路素子内蔵基板は、基板の第1主面上の線対称位置に設けられた3以上の第1電極と、前記基板の第2主面上の前記第1電極の各々の対向位置に設けられた第2電極と、前記第1電極の各々と当該第1電極の対向位置にある第2電極とを接続する第1導体と、前記基板内に形成され、第1端及び第2端が前記第1電極のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極にそれぞれ接続されている無極性の2端子素子と、前記第1電極のうち線対称位置にありかつ前記2端子素子が接続されていない複数の第1電極同士を接続する第2導体と、を備える。
この構成によれば、前記第1電極と前記第2電極とを区別しない場合、前記電極及び前記2端子素子の配置及び接続は、前記回路素子内蔵基板を前記第1主面(表)から見た場合と前記第2主面(裏)から見た場合とで完全に同一である。そのため、前記回路素子内蔵基板は、表裏の区別なく使用することができる。また、前記回路素子内蔵基板を表裏何れの向きで使う場合にも同じ配置位置となる電極を接続する配線については、前記第2導体により、前記回路素子内蔵基板内に設けることができる。その結果、例えば、個片化後の回路素子内蔵基板を用いた実装作業において、個片化されている個々の回路素子内蔵基板の面をソートする(つまり、表裏を認識して必要に応じて裏返す)必要がなくなり、実装におけるハンドリングが簡素化される。
また、前記2端子素子は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子、及び抵抗素子の何れかであってもよい。
この構成によれば、前記2端子素子として、一般的な電子機器での使用頻度が比較的高い部品を前記回路素子内蔵基板に内蔵することができる。
また、本発明の一態様に係る回路素子内蔵基板は、基板の第1主面上の線対称位置に設けられた一方第1電極及び他方第1電極と、前記基板の第2主面上の前記一方第1電極の対向位置及び前記他方第1電極の対向位置にそれぞれ設けられた一方第2電極及び他方第2電極と、前記基板内に形成されたインダクタンス素子と、を備え、前記インダクタンス素子の第1端は、前記一方第1電極と前記一方第2電極とに接続され、前記インダクタンス素子の第2端は、前記他方第1電極に接続され、前記インダクタンス素子の前記第1端と第2端との間の中間点は、前記他方第2電極に接続されている。
この構成によれば、前記一方第1電極と前記他方第1電極との間では、前記インダクタンス素子の前記第1端と前記第2端との間のインダクタンス値が得られる。また、前記一方第1電極と前記他方第1電極との間では、前記インダクタンス素子の前記第1端と前記中間点との間のインダクタンス値が得られる。従って、前記回路素子内蔵基板は、表裏のいずれでも使用でき、使用する面に応じてインダクタンス値を選択できる。これにより、個片化後の回路素子内蔵基板を用いた実装作業において、個片化されている個々の回路素子内蔵基板の面をソートする作業は、単に煩雑なだけの作業から、前記インダクタンス素子のインダクタンス値を選択する機能を持った作業に改善される。
また、前記基板の前記第1主面上及び前記第2主面上の少なくとも一方に、線対称位置にない電極が、さらに設けられていてもよい。
この構成によれば、前記回路素子内蔵基板の表裏に応じて前記線対称位置にない電極を使い分けることができるので、例えば、前記回路素子内蔵基板を表裏のそれぞれで使用して異なる応用装置を構成することで、部品の共通化によるコストメリットが得られる。
また、前記基板の前記第1主面上及び前記第2主面上に設けられた全ての電極が、線対称位置に配置されていてもよい。
この構成によれば、前記回路素子内蔵基板に、前記回路素子内蔵基板を表裏の何れでも使用可能にするための電極のみを設けることができる。そのため、前記回路素子内蔵基板の小型化を阻害することなく、個片化後の前記回路素子内蔵基板のハンドリングを改善する効果を得ることができる。
また、本発明の一態様に係るDC−DCコンバータモジュールは、基板の第1主面上の線対称位置に設けられた3以上の第1電極と、前記基板の第2主面上の前記第1電極の各々の対向位置に設けられた第2電極と、前記第1電極の各々と当該第1電極の対向位置にある第2電極とを接続する導体と、前記基板内に形成され、第1端及び第2端が前記第1電極のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極にそれぞれ接続されているインダクタンス素子とを有する回路素子内蔵基板と、前記インダクタンス素子に接続される第1コイル端子及び第2コイル端子を有し、前記回路素子内蔵基板の前記第1主面及び前記第2主面のうち何れか一方に実装されているICチップと、を備え、前記回路素子内蔵基板の前記一方第1電極及び前記他方第1電極を第1コイル電極及び第2コイル電極とし、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ対向する前記第2電極を第3コイル電極及び第4コイル電極とするとき、前記ICチップが前記第1主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ接続されているか、又は、前記ICチップが前記第2主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第4コイル電極及び前記第3コイル電極にそれぞれ接続されている。
この構成によれば、前記回路素子内蔵基板の前記第1主面及び前記第2主面のうちの任意の面に、前記ICチップを実装することにより、前記DC−DCコンバータを構成できる。つまり、前記ICチップを前記回路素子内蔵基板に実装するに際して、前記回路素子内蔵基板の面をソートする必要がないので、実装におけるハンドリングが簡素化される。
また、前記DC−DCコンバータモジュールは、さらに、前記第1主面及び前記第2主面のうち前記一方に実装されている第1チップコンデンサ及び第2チップコンデンサを備え、前記第1電極のうち線対称位置にある2つの第1電極のそれぞれを第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極とし、線対称位置にある他の2つの第1電極のそれぞれを第3コンデンサ電極及び第4コンデンサ電極とし、前記第1コンデンサ電極、第2コンデンサ電極、第3コンデンサ電極、第4コンデンサ電極にそれぞれ対向する第2電極を、第5コンデンサ電極、第6コンデンサ電極、第7コンデンサ電極、第8コンデンサ電極とするとき、前記第1チップコンデンサ及び第2チップコンデンサが前記第1主面に実装され、前記第1チップコンデンサの第1端及び第2端が前記第1コンデンサ電極及び第3コンデンサ電極にそれぞれ接続され、第2チップコンデンサの第1端及び第2端が前記第2コンデンサ電極及び第4コンデンサ電極にそれぞれ接続されているか、又は、前記第1チップコンデンサ及び第2チップコンデンサが前記第2主面に実装され、前記第1チップコンデンサの前記第1端及び前記第2端が前記第6コンデンサ電極及び第8コンデンサ電極にそれぞれ接続され、第2チップコンデンサの前記第1端及び前記第2端が前記第5コンデンサ電極及び第7コンデンサ電極にそれぞれ接続されていてもよい。
この構成によれば、前記回路素子内蔵基板の前記第1主面及び前記第2主面のうちの任意の面に、前記ICチップ、前記第1チップコンデンサ及び前記第2チップコンデンサを実装することにより、前記DC−DCコンバータを構成できる。つまり、前記ICチップ、前記第1チップコンデンサ及び前記第2チップコンデンサを前記回路素子内蔵基板に実装するに際して、前記回路素子内蔵基板の面をソートする必要がないので、実装におけるハンドリングが簡素化される。
また、本発明の一態様に係るDC−DCコンバータモジュールは、基板の第1主面上の線対称位置に設けられた3以上の第1電極と、前記基板の第2主面上の前記第1電極の各々の対向位置に設けられた第2電極と、前記基板内に形成され、第1端及び第2端が前記第1電極のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極にそれぞれ接続されているインダクタンス素子とを有し、前記一方第1電極と前記一方第1電極の対向位置にある第2電極とが接続され、かつ前記インダクタンス素子の中間点と前記他方第1電極の対向位置にある第2電極とが接続されている回路素子内蔵基板と、前記インダクタンス素子に接続される第1コイル端子及び第2コイル端子を有し、前記回路素子内蔵基板の前記第1主面及び前記第2主面のうち何れか一方に実装されているICチップと、を備え、前記回路素子内蔵基板の前記一方第1電極及び前記他方第1電極を第1コイル電極及び第2コイル電極とし、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ対向する前記第2電極を第3コイル電極及び第4コイル電極とするとき、前記ICチップが前記第1主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ接続されているか、又は、前記ICチップが前記第2主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第4コイル電極及び前記第3コイル電極にそれぞれ接続されている。
この構成によれば、前記回路素子内蔵基板の表裏を使い分けることで、複数種類のDC−DCコンバータモジュールを、1種類の前記回路素子内蔵基板を用いて製造することができるので、部品の共通化によるコストメリットが得られる。
本発明の回路素子内蔵基板及びDC−DCコンバータモジュールによれば、個片化後のハンドリングを改善した回路素子内蔵基板、及び当該回路素子内蔵基板を用いたDC−DCコンバータモジュールが得られる。
実施の形態1に係る回路素子内蔵基板の断面構造の一例を概念的に示す図である。 実施の形態1に係る回路素子内蔵基板を構成する各層に設けられる導体の配置の一例を示す上面図である。 実施の形態1に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係るDC−DCコンバータの一例を示す回路図である。 実施の形態2に係る回路素子内蔵基板を構成する各層に設けられる導体の配置の一例を示す上面図である。 実施の形態2に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 実施の形態2に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 実施の形態2に係るDC−DCコンバータの一例を示す回路図である。 実施の形態3に係る回路素子内蔵基板を構成する各層に設けられる導体の配置の一例を示す上面図である。 実施の形態3に係る回路素子内蔵基板に内蔵されるコイルを等価的に表す模式図である。 実施の形態3に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 実施の形態3に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 実施の形態3に係るDC−DCコンバータの一例を示す回路図である。 変形例に係るDC−DCコンバータモジュールの構成の一例を示す分解斜視図である。 変形例に係る回路素子内蔵基板の電極配置の一例を示す斜視図である。 変形例に係る回路素子内蔵基板の電極配置の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、製造工程、及び製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさ又は大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る回路素子内蔵基板は、内部にコイルが形成されたセラミック多層基板であり、例えば、DC−DCコンバータに用いられるものである。
図1は、多層基板10の断面構造の一例を概念的に示す図である。以下では、簡明のため、同種の構成要素を同じ模様で示して符号を適宜省略し、また、厳密には別断面にある構成要素を同一図面内に示して説明することがある。
多層基板10は、非磁性体層11、磁性体層12、及び非磁性体層15をこの順に積層して構成される。非磁性体層11、15は、多層基板10の一方主面の表層及び他方主面の表層としてそれぞれ形成され、多層基板10において露出している。図1の例では、磁性体層12は、磁性体層121〜124を積層してなる。非磁性体層11、15は単層として図示されているが、それぞれ、複数の非磁性体層を積層して構成されてもよい。
多層基板10には、コイル31を含む各種の導体が設けられる。前記導体には、非磁性体層15の露出面に形成された第1電極18、非磁性体層11の露出面に形成された第2電極17、各磁性体層や各非磁性体層の主面に沿って形成された面内導体19、及び、各磁性体層や各非磁性体層を厚み方向に貫通して形成された層間導体20が含まれる。
非磁性体層11、15は、例えば、低透磁率又は非磁性のセラミックス基材で構成される。磁性体層12は、例えば、非磁性体層11、15と比べて透磁率が大きい磁性セラミックス基材で構成される。非磁性体層11、15を構成する各非磁性体層、及び磁性体層12、14を構成する各磁性体層を、基材層と総称する。
磁性セラミックスには、例えば、磁性フェライトセラミックスが用いられる。具体的には、酸化鉄を主成分とし、亜鉛、ニッケル及び銅のうち少なくとも1つ以上を含むフェライトが用いられ得る。また、非磁性のセラミックスには、例えば、非磁性フェライトセラミックスやアルミナを主成分とするアルミナセラミックスが用いられ得る。
第1電極18、第2電極17、面内導体19及び層間導体20には、例えば、銀を主成分とする金属又は合金が用いられ得る。第1電極18、第2電極17には、例えば、ニッケル、パラジウム、又は金によるめっきが施されていてもよい。
多層基板10の各層を構成する磁性フェライトセラミックスと非磁性フェライトセラミックスはいわゆるLTCCセラミックス(Low Temperature Co-fired Ceramics)であり、多層基板10の焼成温度が銀の融点以下であって、前記導体に銀を用いることが可能になる。抵抗率の低い銀を用いて面内導体19及び層間導体20を構成することで、損失が少なく電力効率などの回路特性に優れたDC−DCコンバータ回路が形成される。特に、前記導体に銀を用いることで、例えば大気などの酸化性雰囲気下で多層基板10を焼成できる。
図2は、多層基板10を構成する各層に設けられる導体の配置の一例を示す上面図である。図2では、積層の順に、非磁性体層11、磁性体層121〜124、及び非磁性体層15での導体の配置、並びに、転写シート16から非磁性体層15に転写される導体の配置が示されている。
図1の多層基板10は、例えば、図2の配置に従って導体ペーストを配置した非磁性又は磁性の複数のセラミックグリーンシートを積層して、未焼成積層体ブロックに一体化し、当該未焼成積層体ブロックを焼成することにより形成される。多層基板10及び多層基板10を用いたDC−DCコンバータの詳細な製造方法については、後ほど詳述する。
以下では説明の便宜のため、各基材層の一方主面及び他方主面のうち、積層の順で下側を裏側、上側を表側と表記する。また、非磁性体層15の露出面を第1主面又は表と称し、非磁性体層11の露出面を第2主面又は裏と表記する。
図2に示す導体の配置について、詳しく説明する。
非磁性体層15の表側、つまり多層基板10の第1主面には、転写シート16からの転写により、第1電極18として、電極P1、P2、P3、P4、及びP5が設けられている。電極P1、P2、P3、P4、及びP5は、対称軸Xによる線対称の位置に設けられている。
非磁性体層11の裏側、つまり多層基板10の第2主面には、第2電極17として、電極Q1、Q2、Q3、Q4、及びQ5が設けられている。電極Q1、Q2、Q3、Q4、及びQ5は、それぞれ電極P1、P2、P3、P4、及びP5の対向位置に設けられている。つまり、電極Q1、Q2、Q3、Q4、及びQ5は、電極P1、P2、P3、P4、及びP5の鏡像となる配置で、対称軸Yによる線対称の位置に設けられている。
第1電極18の各々は、層間導体で、対向する第2電極17と接続されている。
磁性体層121の裏側には、引回し用の面内導体Aが形成されている。面内導体Aは、積層後の多層基板10において磁性体層121と非磁性体層11との界面に位置する。同様に、非磁性体層15の裏側には、引回し用の面内導体Bが形成されている。面内導体Bは、積層後の多層基板10において非磁性体層15と磁性体層124との界面に位置する。
磁性体層122、123、124には、それぞれコイル31を構成するループ状の面内導体W1、W2、W3が形成されている。面内導体W1、W2は、層間導体を介してそれぞれ隣接する面内導体W2、W3と接続されている。面内導体W1、W3のそれぞれの端部が、コイル31の第1端Wa及び第2端Wbを構成する。
コイル31の第1端Waは、層間導体及び面内導体Aを介して、電極P4、Q4に接続され、第2端Wbは、層間導体及び面内導体Bを介して、電極P5、Q5に接続されている。ここで、コイル31は、無極性の2端子素子の一例であり、電極P4、P5は、第1電極18のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極の一例である。
なお、多層基板10を構成する各層における導体の配置は、図2の例には限られない。例えば、面内導体19を隣接する層の対向する主面に配置するなど、適宜の変更が可能である。
以上のように構成される多層基板10によれば、次のような効果が得られる。すなわち、多層基板10において、第1電極18と第2電極17とを区別しない場合、第1電極18と第2電極17とを含む導体及びコイル31の配置及び接続は、多層基板10を第1主面から見た上面視と第2主面から見た下面視とで完全に同一である。また、コイル31の巻回方向についても、上面視と下面視とで同一であり、区別されない。
そのため、多層基板10は、表裏の区別なく使用することができる。例えば、個片化後の多層基板10を用いた実装作業において、個片化されている個々の多層基板10の面をソートする必要がなくなり、実装におけるハンドリングが簡素化される。
次に、多層基板10を用いたDC−DCコンバータについて説明する。
図3は、DC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。図3に示すDC−DCコンバータは、多層基板10に制御用のICチップ32を実装してなるDC−DCコンバータモジュール1をマザー基板MBに実装して構成される。
ICチップ32は、一例として、スイッチング制御により降圧動作を行うICチップであり、イネーブル端子EN、入力端子Vin、グランド端子GND、フィードバック端子FB、及び出力端子Voutを有している。ICチップ32のこれらの端子は、多層基板10の第1電極18と実質的に同一の配置位置に設けられている。
マザー基板MBは、イネーブル端子PEN、電源端子PIN、グランド端子PGND、負荷端子POUT、及びダミー端子NCを有している。マザー基板MBのこれらの端子は、多層基板10の第1電極18と実質的に同一の配置位置に設けられている。
図3では、ICチップ32が多層基板10の第1主面に実装される場合を示している。この場合、ICチップ32のフィードバック端子FB及び出力端子Voutが、電極P4、P5にそれぞれ接続される。ここで、フィードバック端子FB及び出力端子Voutがそれぞれ第1コイル端子及び第2コイル端子の一例であり、電極P4、P5がそれぞれ第1コイル電極及び第2コイル電極の一例である。
ICチップ32のイネーブル端子ENは、多層基板10の電極P1、層間導体、電極Q1を介して、マザー基板MBのイネーブル端子PENに接続される。
ICチップ32の入力端子Vinは、多層基板10の電極P2、層間導体、電極Q2を介して、マザー基板MBの電源端子PINに接続される。
ICチップ32のグランド端子GNDは、多層基板10の電極P3、層間導体、電極Q3を介して、マザー基板MBのグランド端子PGNDに接続される。
ICチップ32のフィードバック端子FBは、多層基板10の電極P4、層間導体、電極Q4を介して、マザー基板MBの負荷端子POUTに接続される。
ICチップ32の出力端子Voutは、多層基板10の電極P5、層間導体、電極Q5を介して、マザー基板MBのダミー端子NCに接続される。
このような接続により、DC−DCコンバータが構成される。なお、同様のDC−DCコンバータは、多層基板10を裏返しに使って構成することができる。
図4は、多層基板10を裏返しに使った場合のDC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。
図4では、ICチップ32が多層基板10の第2主面に実装される場合を示している。この場合、ICチップ32のフィードバック端子FB及び出力端子Voutが、電極Q5、Q4にそれぞれ接続される。ここで、フィードバック端子FB及び出力端子Voutがそれぞれ第1コイル端子及び第2コイル端子の一例であり、電極Q5、Q4がそれぞれ第4コイル電極及び第3コイル電極の一例である。
ICチップ32のイネーブル端子ENは、多層基板10の電極Q2、層間導体、電極P2を介して、マザー基板MBのイネーブル端子PENに接続される。
ICチップ32の入力端子Vinは、多層基板10の電極Q1、層間導体、電極P1を介して、マザー基板MBの電源端子PINに接続される。
ICチップ32のグランド端子GNDは、多層基板10の電極Q3、層間導体、電極P3を介して、マザー基板MBのグランド端子PGNDに接続される。
ICチップ32のフィードバック端子FBは、多層基板10の電極Q5、層間導体、電極P5を介して、マザー基板MBの負荷端子POUTに接続される。
ICチップ32の出力端子Voutは、多層基板10の電極Q4、層間導体、電極P4を介して、マザー基板MBのダミー端子NCに接続される。
このような接続により、図3と同様のDC−DCコンバータが構成される。
図5は、図3及び図4に示すDC−DCコンバータに対応する回路図である。
図5のDC−DCコンバータは、図3、4に示すDC−DCコンバータモジュール1、及び図3、4に示していない平滑コンデンサC1、C2を用いて構成されている。図5のDC−DCコンバータモジュール1以外の回路要素がマザー基板に配置されてもよい。つまり、平滑コンデンサC1、C2は、マザー基板MB上に実装されていてもよい。
ICチップ32は、一例として、スイッチング制御により降圧動作を行うICチップであり、内部には、例えばMOS型FET等のスイッチング素子を有している。
図5のDC−DCコンバータでは、電源端子PINから入力端子Vinに供給された入力電圧をICチップ32でスイッチングして出力端子Voutに断続的に出力し、コイル31を介して負荷端子POUTに出力する。ICチップ32は、フィードバック端子FBで取得された負荷端子POUTの電圧に基づいて、スイッチングの周波数やパルス幅を可変制御することによって、負荷端子POUTの電圧を設定電圧に安定させる。
図5では、多層基板10の電極を白丸で表記している。回路を構成する電極は多層基板10を表裏何れで用いるかで異なる。そのため、図5では、図3示す第1主面での実装で用いられる端子の符号に続いて、図4に示す第2主面での実装で用いられる端子の符号をかっこ書きで示している。多層基板10が表裏の区別なく使用できることは、図5に示す電極の符号からも明らかである。
その結果、DC−DCコンバータモジュールの小型化への要求に応じて、例えば個片焼成によって高い寸法精度を確保しながら、多層基板10を表裏の区別なく使用可能な構成とすることにより、実装におけるハンドリングの簡素化も達成できる。
次に、DC−DCコンバータの製造方法について説明する。
まず、多層基板10の各基材層となるセラミックグリーンシートを準備する。具体的には、磁性体セラミック粉末を含んだスラリーをシート成形することによって磁性体層用セラミックグリーンシートを準備し、非磁性体セラミック粉末を含んだスラリーをシート成形することによって非磁性体層用セラミックグリーンシートを準備する。
次いで、所定のセラミックグリーンシートにおいて、例えば、図2に示す配置に従って、特定の位置に貫通孔を形成する。貫通孔には、層間導体用のビアホールが含まれる。ビアホールとしての前記貫通孔内に導体ペーストを充填して層間導体(ビアホール導体)を形成するとともに、主面上の特定の位置に導体ペーストを印刷して面内導体パターンや表面電極パターンを形成する。前記貫通孔は、例えばレーザー加工により形成され、前記面内導体パターンや表面電極パターンは、例えばAg粉末を含んだ導体ペーストのスクリーン印刷によりパターニングされ得る。
次いで、導体ペーストが配置された前記複数のセラミックグリーンシートを、位置合わせをして積層、圧着し、未焼成の積層体に一体化する。
ここまでの工程は、複数の多層基板10を連ねた集合基板に対して行われる。
次いで、未焼成の積層体を個々の多層基板10に個片化し、個片化後の多層基板10を焼成する。この焼成により、各セラミックグリーンシート中の磁性体セラミック粉末、非磁性体セラミック粉末が焼結するとともに、導体ペースト中のAg粉末が焼結する。このように、多層基板10が個片焼成される。多層基板10を個片化後に個片焼成するので、集合基板を一括焼成後に個片化する場合と比べて、高い寸法精度が得られる。
次に、焼成された多層基板10の非磁性体層15に露出している第1電極18及び非磁性体層11に露出している第2電極17にめっきが施される。具体的には、無電解めっきにより、ニッケル/金のめっき膜を形成する。
その後、第1電極18及び第2電極17の任意一方に、ICチップ32をリフローはんだ付け等により実装する。前述のとおり、多層基板10は、表裏の区別なく使用することができる。そのため、ICチップ32を多層基板10に実装するに際して、個片化されている個々の多層基板10の面をソートする必要がなくなり、実装のハンドリングが簡素化される。
以上のようにして、ICチップ32が実装されたDC−DCコンバータモジュール1が完成する。完成したDC−DCコンバータモジュール1は、ICチップ32が実装された主面とは反対側の主面を介して、プリント配線板等のマザー基板に実装される。
このような製造方法によって、DC−DCコンバータモジュールの寸法精度の向上と実装作業でのハンドリングの簡素化とが達成される。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る回路素子内蔵基板は、内部にコイルが形成されたセラミック多層基板であり、実施の形態1に係る回路素子内蔵基板に、チップコンデンサを実装するためのコンデンサ電極を追加して構成される。また、実施の形態2に係るDC−DCコンバータモジュールは、そのような回路素子内蔵基板に、ICチップとチップコンデンサとを実装して構成される。以下では、実施の形態2の回路素子内蔵基板及びDC−DCコンバータモジュールについて、実施の形態1と同等の事項については適宜説明を省略し、実施の形態1と異なる点について主として説明する。
実施の形態2の多層基板10aは、図1に示す多層基板10と同等の断面構造を有し、多層基板10の第1主面及び第2主面に、チップコンデンサを実装するための電極が追加される。
図6は、多層基板10aを構成する各層に設けられる導体の配置の一例を示す上面図である。図6は、図2と同様の表記法で表されている。
非磁性体層15の表側、つまり多層基板10aの第1主面には、第1電極18として、電極P6、P7、P8、P9が追加されている。電極P1〜P9は、対称軸Xによる線対称の位置に設けられている。ここで、電極P6、P9が線対称の位置にある2つの第1電極の一例であり、電極P7、P8が線対称の位置にある他の2つの第1電極の一例である。また、電極P6、P9、P7、P8が、それぞれ第1〜第4コンデンサ電極の一例である。
非磁性体層11の裏側、つまり多層基板10aの第2主面には、第2電極17として、電極Q6、Q7、Q8、Q9が追加されている。電極Q1〜Q9は、それぞれ電極P1〜P9の対向位置に設けられている。つまり、電極Q1〜Q9は、電極P1〜P9の鏡像となる配置で、対称軸Yによる線対称の位置に設けられている。ここで、電極Q6、Q9、Q7、Q8が、それぞれ第5〜第8コンデンサ電極の一例である。
第1電極18の各々は、層間導体で、対向する第2電極17と接続されている。
非磁性体層15の裏側には、引回し用の面内導体Gが追加されている。
電極P3、P7及びP8が、層間導体及び面内導体Gにより互いに接続されている。電極P3、P7及びP8は、線対称の位置にありかつコイル31が接続されていない複数の第1電極18の一例である。面内導体Gは、一例として、2つのチップコンデンサをそれぞれ接地する配線である。
なお、多層基板10aを構成する各層における導体の配置は、図6の例には限られない。例えば、面内導体19を隣接する層の対向する主面に配置するなど、適宜の変更が可能である。
以上のように構成される多層基板10aによれば、次のような効果が得られる。すなわち、多層基板10aにおいて、第1電極18と第2電極17とを区別しない場合、第1電極18と第2電極17とを含む導体及びコイル31の配置及び接続は、多層基板10aを第1主面から見た上面視と第2主面から見た下面視とで完全に同一である。また、コイル31の巻回方向についても、上面視と下面視とで同一であり、区別されない。
また、多層基板10を表裏何れの向きで使う場合にも同じ配置位置となる電極を接続する配線については、導体により、多層基板10内に設けることができる。
そのため、多層基板10aは、表裏の区別なく使用することができる。例えば、個片化後の多層基板10aを用いた実装作業において、個片化されている個々の多層基板10aの面をソートする必要がなくなり、実装におけるハンドリングが簡素化される。
次に、多層基板10aを用いたDC−DCコンバータについて説明する。
図7は、DC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。図7に示すDC−DCコンバータは、多層基板10aに制御用のICチップ32、チップコンデンサ33、34を実装してなるDC−DCコンバータモジュール2をマザー基板MBに実装して構成される。
ICチップ32は、実施の形態1で参照したICチップ32と同一である。
マザー基板MBは、イネーブル端子PEN、電源端子PIN、グランド端子PGND、負荷端子POUT、及びダミー端子NCに加えて、コンデンサ端子PC1、PC2、及び、さらに2つのダミー端子NCを有している。マザー基板MBのこれらの端子は、多層基板10aの第1電極18と実質的に同一の配置位置に設けられている。
図7では、ICチップ32及びチップコンデンサ33、34が多層基板10aの第1主面に実装される場合を示している。この場合、チップコンデンサ33の第1端及び第2端が、電極P6、P7にそれぞれ接続され、チップコンデンサ34の第1端及び第2端が、電極P9、P8にそれぞれ接続される。
チップコンデンサ33の第1端は、多層基板10の電極P6、層間導体、電極Q6を介して、マザー基板MBのコンデンサ端子PC1に接続される。
チップコンデンサ33の第2端は、多層基板10の電極P7、層間導体、電極Q7を介して、マザー基板MBのダミー端子NCに接続される。
チップコンデンサ34の第1端は、多層基板10の電極P9、層間導体、電極Q9を介して、マザー基板MBのコンデンサ端子PC2に接続される。
チップコンデンサ34の第2端は、多層基板10の電極P8、層間導体、電極Q8を介して、マザー基板MBのダミー端子NCに接続される。
マザー基板MBには、コンデンサ端子PC1と電源端子PINとを接続するジャンパー配線J及びコンデンサ端子PC2と負荷端子POUTとを接続するジャンパー配線J2が設けられている。ジャンパー配線J1、J2は、配置に対称性がないために、多層基板10a内に設けることができないので、マザー基板MBに設けられる。
このような接続により、2つのチップコンデンサを有するDC−DCコンバータが構成される。なお、同様のDC−DCコンバータは、多層基板10aを裏返しに使って構成することができる。
図8は、多層基板10aを裏返しに使った場合のDC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。
図8では、ICチップ32及びチップコンデンサ33、34が多層基板10aの第2主面に実装される場合を示している。この場合、チップコンデンサ33の前記第1端及び前記第2端が電極Q9、Q8にそれぞれ接続され、チップコンデンサ34の前記第1端及び前記第2端が電極Q6、Q7にそれぞれ接続される。
チップコンデンサ33の第1端は、多層基板10の電極Q9、層間導体、電極P9を介して、マザー基板MBのコンデンサ端子PC1に接続される。
チップコンデンサ33の第2端は、多層基板10の電極Q8、層間導体、電極P8を介して、マザー基板MBのダミー端子NCに接続される。
チップコンデンサ34の第1端は、多層基板10の電極Q6、層間導体、電極P6を介して、マザー基板MBのコンデンサ端子PC2に接続される。
チップコンデンサ34の第2端は、多層基板10の電極Q7、層間導体、電極P7を介して、マザー基板MBのダミー端子NCに接続される。
このような接続により、図7と同様のDC−DCコンバータが構成される。
図9は、図7及び図8に示すDC−DCコンバータに対応する回路図である。
図9のDC−DCコンバータは、図7、8に示すDC−DCコンバータモジュール2を用いて構成されている。図9のDC−DCコンバータは、図5のDC−DCコンバータと実質的に同一である。
図9では、多層基板10aの電極を白丸で表記している。回路を構成する電極は多層基板10aを表裏何れで用いるかで異なる。そのため、図9では、図7に示す第1主面での実装で用いられる端子の符号に続いて、図8に示す第2主面での実装で用いられる端子の符号をかっこ書きで示している。多層基板10aが表裏の区別なく使用できることは、図9に示す電極の符号からも明らかである。
その結果、DC−DCコンバータモジュールの小型化への要求に応じて、例えば個片焼成によって高い寸法精度を確保しながら、多層基板10aを表裏の区別なく使用可能な構成とすることにより、実装におけるハンドリングの簡素化も達成できる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る回路素子内蔵基板は、内部にインダクタ素子としてのコイルが形成されたセラミック多層基板である。実施の形態3に係る回路素子内蔵基板は、第1主面及び第2主面のそれぞれの同等位置に配置された電極で当該コイルに接続し、第1主面及び第2主面のそれぞれの電極での前記コイルのインダクタンス値が異なる。すなわち、実施の形態3に係る回路素子内蔵基板は、実施の形態1に係る回路素子内蔵基板と同様に第1主面及び第2主面の何れでも使用することができ、さらに、使用する面に応じてインダクタンス値を選択できるという追加の機能を有している。
実施の形態3に係るDC−DCコンバータモジュールは、そのような回路素子内蔵基板に、ICチップを実装して構成される。
以下では、実施の形態3の回路素子内蔵基板及びDC−DCコンバータモジュールについて、実施の形態1と同等の事項については適宜説明を省略し、実施の形態1と異なる点について主として説明する。
実施の形態3の多層基板10bは、図1の多層基板10に、磁性体層12を構成する磁性体層125、126を追加し、コイル31を中間点(タップ)を引き出したコイルに置き換えて構成される。
図10は、多層基板10bを構成する各層に設けられる導体の配置の一例を示す上面図である。図10は、図2と同様の表記法で表されている。
非磁性体層15の表側、つまり多層基板10bの第1主面には、第1電極18として、電極P10が追加されている。電極P1〜P5、P10は、対称軸Xによる線対称の位置に設けられている。
非磁性体層11の裏側、つまり多層基板10bの第2主面には、第2電極17として、電極Q10が追加されている。電極Q1〜Q5、Q10は、それぞれ電極P1〜P5、P10の対向位置に設けられている。つまり、電極Q1〜Q5、Q10は、電極P1〜P5、P10の鏡像となる配置で、対称軸Yによる線対称の位置に設けられている。
互いに対向する第1電極18と第2電極17との間の接続のうち、電極P10と電極Q10との接続が追加され、電極P4と電極Q4との間の接続は削除される。
磁性体層122〜126には、コイルを構成するループ状の面内導体W1〜W5が形成されている。面内導体W1〜W4は、層間導体を介してそれぞれ隣接する面内導体W2〜W5と接続されている。面内導体W1、W5の端部が、それぞれコイルの第1端Wa、第2端Wbを構成し、面内導体W2の一部が、コイルのタップWcを構成している。
コイルの第1端Waは、層間導体及び面内導体Aを介して、電極P5、Q5に接続され、第2端Wbは、層間導体及び面内導体Bを介して、電極P4に接続されている。また、コイルのタップWcは、層間導体を介して、電極Q4に接続されている。
なお、多層基板10bを構成する各層における導体の配置は、図10の例には限られない。例えば、面内導体を隣接する層の対向する主面に配置するなど、適宜の変更が可能である。
多層基板10b内に構成されるコイルについて、説明を続ける。
図11は、図10の導体配置に従って多層基板10b内に構成されるコイル35を等価的に表す模式図である。図11において、(a)では電極P4、P5を上に表し、(b)では電極Q4、Q5を上に表している。なお、面内導体W1、W2と、面内導体W3、W4、W5とを、異なる線種で表しているのは、図示の明瞭のためであり、面内導体W1〜W5の電磁気特性は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
図11から分かるように、電極P4、P5では、コイル35の全体に対応するインダクタンス値が得られ、電極Q4、Q5では、コイル35の一部分に対応するインダクタンス値が得られる。従って、電極P4、P5で得られるインダクタンス値と、電極Q4、Q5で得られるインダクタンス値は、互いに異なる。
図11の(a)は、例えば、多層基板10bの第1主面を上に配置して電極P4、P5でコイル35を使用する場合に対応し、図11の(b)は、例えば、多層基板10bの第2主面を上に配置して電極Q4、Q5でコイル35を使用する場合に対応してもよい。
このように、多層基板10bは、表裏のいずれでも使用でき、使用する面に応じてコイル35のインダクタンス値を選択できる。これにより、個片化後の多層基板10bの面をソートする作業は、単に煩雑なだけの作業から、コイル35のインダクタンス値を選択する機能を持った作業に改善される。
また、多層基板10bの構成によれば、2種類のインダクタンス値を持つ部品を別々に用意する必要がなくなるので、部品在庫の適正化に役立つ。また、1枚の集合基板から任意の割合で2種類のインダクタンス値を持つ部品が取れるので、部品の多品種少量生産にも適している。
次に、多層基板10bを用いたDC−DCコンバータについて説明する。
図12は、DC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。図12に示すDC−DCコンバータは、多層基板10bに制御用のICチップ36を実装してなるDC−DCコンバータモジュール3をマザー基板MBに実装して構成される。
ICチップ36は、実施の形態1で参照したICチップ32と実質的に同一の機能を持つICチップであり、ICチップ32と比べて、フィードバック端子FBの位置が変更され、コイル接続端子Lxが追加される。フィードバック端子FBとコイル接続端子Lxとは、ICチップ36の内部で接続されている。
マザー基板MBでは、負荷端子POUTの位置が変更され、新たなダミー端子NCが追加される。
図12では、ICチップ36が多層基板10bの第1主面に実装される場合を示している。この場合、ICチップ36のコイル接続端子Lx、出力端子Voutが、電極P4、P5にそれぞれ接続される。ここで、コイル接続端子LxFB及び出力端子Voutがそれぞれ第1コイル端子及び第2コイル端子の一例であり、電極P4、P5がそれぞれ第1コイル電極及び第2コイル電極の一例である。
ICチップ36のフィードバック端子FBは、ICチップ36の内部でコイル接続端子Lxと接続され、さらに、多層基板10bの電極P10、内部導体、電極Q10を介して、マザー基板MBの負荷端子POUTに接続される。
このような接続により、電極P4、P5で見えるインダクタンス値のコイル35を用いて、図3と同等のDC−DCコンバータが構成される。なお、同様のDC−DCコンバータは、多層基板10bを裏返しに使うことで、異なるインダクタンス値のコイル35を用いて構成することができる。
図13は、多層基板10bを裏返しに使った場合のDC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。
図13では、ICチップ36が多層基板10aの第2主面に実装される場合を示している。この場合、ICチップ36のコイル接続端子Lx、出力端子Voutが、電極Q5、Q4にそれぞれ接続される。ここで、コイル接続端子LxFB及び出力端子Voutがそれぞれ第1コイル端子及び第2コイル端子の一例であり、電極Q5、Q4がそれぞれ第4コイル電極及び第3コイル電極の一例である。
ICチップ36のフィードバック端子FBは、ICチップ36の内部でコイル接続端子Lxと接続され、さらに、多層基板10bの電極Q10、内部導体、電極P10を介して、マザー基板MBの負荷端子POUTに接続される。
このような接続により、電極Q4、Q5で見えるインダクタンス値のコイル35を用いて、図4と同等のDC−DCコンバータが構成される。
図14は、図12及び図13に示すDC−DCコンバータに対応する回路図である。図14のDC−DCコンバータは、図5のDC−DCコンバータと比べて、大まかな構成において同一であり、多層基板10aを表裏の何れで使用するかに応じて太破線枠内の細部が変更される点が異なる。拡大して示した太破線枠内の細部(a)、(b)は、それぞれ図12、図13のDC−DCコンバータモジュールに対応する。
このように、多層基板10bを表裏の何れで使用するかに応じて、インダクタンス値が異なるコイルを用いてDC−DCコンバータを構成できる。例えば、定格が異なるDC−DCコンバータでは、ノイズやリプルを最適化するためにインダクタンス値が異なるコイルを用いることがある。そのような場合に、多層基板10bの表裏を使い分けることで、複数種類の定格のDC−DCコンバータを、1種類の部品(つまり、多層基板10b)を用いて製造することができ、部品の共通化によるコストメリットが得られる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態に係る回路素子内蔵基板及びDC−DCコンバータモジュールについて説明したが、本発明は、個々の実施の形態には限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、電極の配置位置の対称軸が回路素子内蔵基板の辺と平行である必要は必ずしもなく、回路素子内蔵基板の辺から傾いていてもよい。
図15は、DC−DCコンバータの構成の一例を示す分解斜視図である。図15に示すDC−DCコンバータは、辺から傾いた対称軸Zに対称な位置に電極が配置されている多層基板10cを用いたDC−DCコンバータモジュール3を、マザー基板MBに実装して構成される。
図15では、図5での表記法を用いて、多層基板10cの第1主面での実装で用いられる端子の符号に続けて、第2主面での実装で用いられる端子の符号をかっこ書きで示している。図15に示す電極の符号から、多層基板10cもまた、前述の多層基板10、10aと同様に表裏の区別なく使用できることが分かる。なお、図15のDC−DCコンバータは、電極の種類の一致から、実施の形態1で説明したDC−DCコンバータと同じものである。
また、例えば、回路素子内蔵基板の外形(上面視、下面視での輪郭)を電極と同様の線対称形状とすることは必ずしも必要ではない。回路素子内蔵基板の外形が線対称形状でなくとも、電極の配置位置について実施の形態での説明が満たされていれば、回路素子内蔵基板を表裏の区別なく使用することはできる。ただし、回路素子内蔵基板の外形が線対称形状であれば、回路素子内蔵基板の外形が占める領域のマージンを最小限にできるため、より好ましい。
また、例えば、回路素子内蔵基板の第1主面及び第2主面のそれぞれに、面内での回転方向を特定できる方向マークを設けてもよい。例えば、電極の配置位置に2以上の対称軸がある場合、このような方向マークがあれば回路素子内蔵基板の面内での方向を特定するために役立つ。
また、例えば、回路素子内蔵基板の第1主面及び第2主面には、線対称位置にない電極をさらに設けてもよい。
図16は、線対称位置にない電極を有する多層基板10dの電極配置の一例を示す斜視図である。図16の多層基板10dは、変形例に係る回路素子内蔵基板の一例であり、図3の多層基板10を対称軸Xの直交方向に延長してなる。回路素子内蔵基板10dの第1主面(図16での上面)の延長部分には、配置が線対称ではない電極P11〜P14と、方向マークPmとが設けられている。また、回路素子内蔵基板10dの第2主面(図16での下面)には、電極P11〜P14、及び方向マークPmの対向位置に、電極Q11〜Q14と、方向マークQmとが設けられている。電極P11〜P14の各々は、電極Q11〜Q14のうちの対向する1つの電極と接続されている。
図17は、回路素子内蔵基板10dの電極配置の一例を示す斜視図である。図17は、図16の回路素子内蔵基板10dを裏返して示している。
回路素子内蔵基板10dは、例えば、複数種類のICチップやマザー基板のうち、表裏に応じたマザー基板やICチップと接続されることで、複数種類の応用装置(例えばDC−DCコンバータ)を構成してもよい。その場合、電極P1〜P5、Q1〜Q5はマザー基板やICチップの種類に依存せずに使用され、電極P11〜P14、Q11〜Q14はマザー基板やICチップの種類に依存して選択的に使用されてもよい。
多層基板10dの表裏を使い分けることで、複数種類の応用装置を1種類の部品(つまり、多層基板10d)を用いて製造することができ、部品の共通化によるコストメリットが得られる。
また、例えば、上記の実施の形態では、回路素子内蔵基板に内蔵される無極性の2端子素子としてコイルを例示したが、前記2端子素子は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子、抵抗素子の何れかであってもよい。インダクタンス素子としては、上記のようなコイルであってもよいが、ミアンダ線であってもよい。また、抵抗素子としては、バリスタ(電圧非直線性抵抗)やスパークギャップ方式のESD保護素子等であってもよい。また、集中定数型回路素子に限定されるものでもなく、ストリップ線路やマイクロストリップ線路のような分布定数型回路素子であってもよい。また、面内導体や層間導体で構成されたパターン素子の他、チップ部品であってもよい。この構成によれば、前記2端子素子として、一般的な電子機器での使用頻度が比較的高い部品を前記回路素子内蔵基板に内蔵することができる。
また、例えば、上記の実施の形態では、基板として複数のセラミック層を積層してなるセラミック多層基板を例示したが、複数の樹脂層を積層してなる樹脂多層基板であってもよいし、セラミックや樹脂の単層基板であってもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、降圧動作を行うICチップを例示したが、ICチップは、降圧動作を行うものには限られず、第1コイル端子と第2コイル端子とを有していれば、昇圧動作を行うものであっても、昇降圧動作を行うものであってもよい。
本発明は、例えば、コイルを内蔵したセラミック多層基板、及び当該セラミック多層基板を用いた超小型のDC−DCコンバータとして、携帯情報端末やデジタルカメラなどの電子機器に広く利用できる。
1、2、3、4 DC−DCコンバータ
10、10a、10b、10c、10d 多層基板
11 非磁性体層
12、121〜126 磁性体層
15 非磁性体層
16 転写シート
17 第2電極
18 第1電極
19 面内導体
20 層間導体
31、35 コイル
32、32b、36 ICチップ
33、34 チップコンデンサ

Claims (8)

  1. 基板の第1主面上の線対称位置に設けられた3以上の第1電極と、前記基板の第2主面上の前記第1電極の各々の対向位置に設けられた第2電極と、
    前記第1電極の各々と当該第1電極の対向位置にある第2電極とを接続する第1導体と、
    前記基板内に形成され、第1端及び第2端が前記第1電極のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極にそれぞれ接続されている無極性の2端子素子と、
    前記第1電極のうち線対称位置にありかつ前記2端子素子が接続されていない複数の第1電極同士を接続する第2導体と、
    を備える回路素子内蔵基板。
  2. 前記2端子素子は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子、及び抵抗素子の何れかである、
    請求項に記載の回路素子内蔵基板。
  3. 基板の第1主面上の線対称位置に設けられた一方第1電極及び他方第1電極と、
    前記基板の第2主面上の前記一方第1電極の対向位置及び前記他方第1電極の対向位置にそれぞれ設けられた一方第2電極及び他方第2電極と、
    前記基板内に形成されたインダクタンス素子と、を備え、
    前記インダクタンス素子の第1端は、前記一方第1電極と前記一方第2電極とに接続され、前記インダクタンス素子の第2端は、前記他方第1電極に接続され、前記インダクタンス素子の前記第1端と第2端との間の中間点は、前記他方第2電極に接続されている、
    回路素子内蔵基板。
  4. 前記基板の前記第1主面上及び前記第2主面上の少なくとも一方に、線対称位置にない電極が、さらに設けられている、
    請求項1からの何れか1項に記載の回路素子内蔵基板。
  5. 前記基板の前記第1主面上及び前記第2主面上に設けられた全ての電極が、線対称位置に配置されている、
    請求項1からの何れか1項に記載の回路素子内蔵基板。
  6. 基板の第1主面上の線対称位置に設けられた3以上の第1電極と、前記基板の第2主面上の前記第1電極の各々の対向位置に設けられた第2電極と、前記第1電極の各々と当該第1電極の対向位置にある第2電極とを接続する導体と、前記基板内に形成され、第1端及び第2端が前記第1電極のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極にそれぞれ接続されているインダクタンス素子とを有する回路素子内蔵基板と、
    前記インダクタンス素子に接続される第1コイル端子及び第2コイル端子を有し、前記回路素子内蔵基板の前記第1主面及び前記第2主面のうち何れか一方に実装されているICチップと、を備え、
    前記回路素子内蔵基板の前記一方第1電極及び前記他方第1電極を第1コイル電極及び第2コイル電極とし、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ対向する前記第2電極を第3コイル電極及び第4コイル電極とするとき、
    前記ICチップが前記第1主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ接続されているか、又は、
    前記ICチップが前記第2主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第4コイル電極及び前記第3コイル電極にそれぞれ接続されている、
    DC−DCコンバータモジュール。
  7. さらに、前記第1主面及び前記第2主面のうち前記一方に実装されている第1チップコンデンサ及び第2チップコンデンサを備え、
    前記第1電極のうち、線対称位置にある2つの第1電極のそれぞれを第1コンデンサ電極及び第2コンデンサ電極とし、線対称位置にある他の2つの第1電極のそれぞれを第3コンデンサ電極及び第4コンデンサ電極とし、前記第1コンデンサ電極、第2コンデンサ電極、第3コンデンサ電極、第4コンデンサ電極にそれぞれ対向する第2電極を、第5コンデンサ電極、第6コンデンサ電極、第7コンデンサ電極、第8コンデンサ電極とするとき、
    前記第1チップコンデンサ及び第2チップコンデンサが前記第1主面に実装され、前記第1チップコンデンサの第1端及び第2端が前記第1コンデンサ電極及び第3コンデンサ電極にそれぞれ接続され、第2チップコンデンサの第1端及び第2端が前記第2コンデンサ電極及び第4コンデンサ電極にそれぞれ接続されているか、又は、
    前記第1チップコンデンサ及び第2チップコンデンサが前記第2主面に実装され、前記第1チップコンデンサの前記第1端及び前記第2端が前記第6コンデンサ電極及び第8コンデンサ電極にそれぞれ接続され、第2チップコンデンサの前記第1端及び前記第2端が前記第5コンデンサ電極及び第7コンデンサ電極にそれぞれ接続されている、
    請求項に記載のDC−DCコンバータモジュール。
  8. 基板の第1主面上の線対称位置に設けられた3以上の第1電極と、前記基板の第2主面上の前記第1電極の各々の対向位置に設けられた第2電極と、前記基板内に形成され、第1端及び第2端が前記第1電極のうち線対称位置にある一方第1電極及び他方第1電極にそれぞれ接続されているインダクタンス素子とを有し、前記一方第1電極と前記一方第1電極の対向位置にある第2電極とが接続され、かつ前記インダクタンス素子の中間点と前記他方第1電極の対向位置にある第2電極とが接続されている回路素子内蔵基板と、
    前記インダクタンス素子に接続される第1コイル端子及び第2コイル端子を有し、前記回路素子内蔵基板の前記第1主面及び前記第2主面のうち何れか一方に実装されているICチップと、を備え、
    前記回路素子内蔵基板の前記一方第1電極及び前記他方第1電極を第1コイル電極及び第2コイル電極とし、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ対向する前記第2電極を第3コイル電極及び第4コイル電極とするとき、
    前記ICチップが前記第1主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第1コイル電極及び前記第2コイル電極にそれぞれ接続されているか、又は、
    前記ICチップが前記第2主面に実装され、前記ICチップの前記第1コイル端子及び前記第2コイル端子が、前記第4コイル電極及び前記第3コイル電極にそれぞれ接続されている、
    DC−DCコンバータモジュール。
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