以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、コイン遊技機、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよく、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
パチンコ遊技機1は、遊技媒体としての遊技球を遊技領域7に打込むことにより、以下に説明するような所定の遊技が行なわれる。パチンコ遊技機1は、外枠と、外枠の内側に開閉可能に取付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられているガラス扉枠2を有する。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、および、打球を発射する打球操作ハンドル5等が設けられている。パチンコ遊技機1の内部には、打球操作ハンドル5の操作に応じて遊技領域7に遊技球を打込む打球発射装置が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。遊技盤6の前面には、打込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。遊技領域7には、風車や障害釘等の遊技球の流下経路を変更するための部材が設けられている(図示せず)。
打球供給皿(上皿)3を形成する部材には、操作手段として、プッシュボタン120が設けられている。プッシュボタン120に対する押下操作がプッシュセンサ124(図2参照)により検出される。余剰球受皿4を形成する部材には、操作手段として、スティックコントローラ121が設けられる。スティックコントローラ121に対する傾倒操作が傾倒方向センサユニット123(図2参照)により検出される。
遊技領域7の中央付近には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての演出図柄(飾り図柄ともいう)を変動表示(可変表示ともいう)可能な演出表示装置9が設けられている。遊技領域7における演出表示装置9の右側方には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8aと、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器8bとが設けられている。演出表示装置9は、液晶表示装置(LCD)で構成されており、表示画面において、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示に同期した演出図柄の変動表示等の各種画像を表示する表示領域が設けられる。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、第1始動口スイッチ13aによって検出される。また、第1始動入賞口13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口14に入賞した遊技球は、第2始動口スイッチ14aによって検出される。
可変入賞球装置15は、左右一対の可動片を備え、遊技者にとって有利(遊技球が進入可能)な開状態(第1状態)と、遊技者にとって不利(遊技球が進入不可能)な閉状態(第2状態)とに変化可能な入賞手段であり、ソレノイド16によって駆動される。可変入賞球装置15が開状態のときには、遊技球が第2始動入賞口14に入賞可能になる(始動入賞し易くなり)。可変入賞球装置15が閉状態のときには、遊技球が第2始動入賞口14に入賞不可能になる。なお、可変入賞球装置15は、閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(遊技球が入賞しにくい)ように構成されてもよい。可変入賞球装置15は、所定領域に遊技球が進入可能となる第1状態と、所定領域に遊技球が進入不可能または進入困難な第2状態とに変化可能となる可変入賞手段により構成されていればよい。
可変入賞球装置15が閉状態のときには、可変入賞球装置15が遊技球を受入可能な領域がなくなるので、遊技球が第2始動入賞口14よりも第1始動入賞口13に入賞しやすい。一方、可変入賞球装置15が開状態のときには、第1始動入賞口13よりも、可変入賞球装置15が遊技球を受入可能な領域が広くなるので、第1始動入賞口13よりも第2始動入賞口14に遊技球が入賞しやすい。以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
演出表示装置9の左方には、各々を識別可能な普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、0〜9の数字を変動表示可能な表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の変動表示が開始される。普通図柄表示器10における変動表示結果による停止図柄が所定の図柄(当り図柄。)となったときに、可変入賞球装置15が所定回数および所定時間だけ開状態に制御される。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄の変動表示が保留記憶され、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。このような普通図柄の保留記憶に基づいて普通図柄表示器10の変動表示が開始される毎に、普通図柄の保留記憶が消化され、点灯するLEDを1減らす。
第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示は、遊技球が、始動入賞領域としての第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に進入(通過、入賞を含む)して第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aで検出されることにより変動表示の実行条件である第1始動条件(第1実行条件)または第2始動条件(第2実行条件)が成立する。その後、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示は、たとえば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態となる変動表示の開始条件が成立したことに基づいて開始される。第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示は、変動表示時間(変動時間)が経過すると、当該変動表示の表示結果(停止図柄)が導出表示されて終了する。また、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14のような始動入賞領域に遊技球が進入したにもかかわらず未だ開始条件が成立していない変動表示について、所定の上限数の範囲内で情報を記憶することが保留記憶と呼ばれる。第1始動入賞口13への遊技球の進入による保留記憶は、第1保留記憶と呼ばれる。第2始動入賞口14への遊技球の進入による保留記憶は、第2保留記憶と呼ばれる。
第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bの上方には、第1保留記憶の保留記憶数を表示する第1特別図柄保留記憶表示器18a、および第2保留記憶の保留記憶数を表示する第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。
第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の変動表示が実行されているときには、その変動表示に対応して演出表示装置9で演出図柄の変動表示等の演出表示が実行される。第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の変動表示が実行されているときには、その変動表示に対応して演出表示装置9で演出図柄の変動表示等の演出表示が実行される。
特別図柄および演出図柄の変動表示が実行され、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、または、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときには、演出表示装置9においても、特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄の組合せ)が導出表示される。このように変動表示結果として特定表示結果が表示されたときには、遊技者にとって有利な価値が付与される有利状態としての特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される。
また、演出表示装置9において、最終停止図柄(たとえば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、大当り図柄(たとえば左中右の図柄が同じ図柄で揃った図柄の組合せ)と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これら状態をリーチ状態という。)で行なわれる演出をリーチ演出という。
ここで、リーチ状態は、演出表示装置9の表示領域において停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄の変動が継続している表示状態、または、全部もしくは一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。言い換えると、リーチとは、複数の変動表示領域において識別情報が特定表示結果を構成しているが少なくとも一部の変動領域が変動表示中である状態をいう。この実施形態において、リーチ状態は、たとえば、左,右の図柄表示領域で同じ図柄が停止し、中の図柄表示領域で図柄が停止していない状態で形成される。リーチ状態が形成されるときの左,右の図柄表示領域で停止された図柄は、リーチ形成図柄、または、リーチ図柄と呼ばれる。
リーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいように設定されたものがある。このような特別のリーチをスーパーリーチという。リーチの中には、特別なスーパーリーチ以外のリーチとして、基本的なリーチであるノーマルリーチが含まれている。ノーマルリーチは、スーパーリーチよりも大当りが発生しにくいように設定されたものである。
スーパーリーチにおいては、リーチ図柄が形成された後、所定の動画を表示する等、演出等の遊技者の期待感を向上させるような複雑な演出表示が実行される。また、ノーマルリーチにおいては、比較的簡素な演出表示が実行される。
リーチ状態となった後に、リーチ図柄が形成された態様ではずれ表示結果となったときが、リーチはずれと呼ばれる。また、リーチ状態とならずにリーチ図柄が形成されない態様ではずれ表示結果となったときが、非リーチはずれと呼ばれる。
また、演出表示装置9の表示領域中における下端部には、発生した保留記憶情報を表示する画像(以下、保留画像または保留表示と呼ぶ)が保留記憶情報の数に対応して表示される保留表示エリアが形成される(図示省略)。また、保留表示エリアから消去された(移動された、シフトされた)保留表示に対応する変動表示の実行中に当該変動表示に対応するアクティブ表示(変動対応表示とも呼ぶ)を含む情報を表した画像を表示するアクティブ表示エリアが保留表示エリアに隣接して形成される。
可変入賞球装置15の下方には、ソレノイド21によって駆動される開閉板を備え、遊技者にとって有利(遊技球が進入可能)な開状態(第1状態)と、遊技者にとって不利(遊技球が進入不可能)な閉状態(第2状態)とに変化可能な入賞手段として、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は、大当り遊技状態において開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に進入した遊技球は、カウントスイッチ23により入賞球として検出される。なお、特別可変入賞球装置20は、閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(遊技球が入賞しにくい)ように構成されてもよい。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が開放状態と閉鎖状態とを繰返す繰返し継続制御が行なわれる。繰返し継続制御において、特別可変入賞球装置20が開放されている状態が、ラウンドと呼ばれる。ラウンドにおいて繰返し継続制御により特別可変入賞球装置20が開放される遊技は、ラウンド遊技と呼ばれる。大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が、開放状態とされた後、所定の開放状態の終了条件(開放状態において所定期間(たとえば29秒間)が経過したこと、または、所定個数(たとえば10個)の入賞球が発生したという開放終了条件)が成立したことに応じて閉鎖状態とされる。開放終了条件が成立すると、継続権が発生し、特別可変入賞球装置20の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、大当り遊技状態における開放回数が予め定められた上限値となる最終ラウンド(たとえば第15ラウンド等)に達するまで繰返される。
大当りについては、複数の種別が設けられており、大当りとすることが決定されたときには、いずれかの大当り種別が選択される。「大当り」の種別のうち、大当り遊技状態に制御された後、特別遊技状態として、通常状態(確変状態でない通常の遊技状態)に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態(確率変動状態の略語であり、高確率状態ともいう)に移行する大当りの種類(種別)は、「確変大当り」と呼ばれる。特別遊技状態としては、確変状態に付随して、特別図柄や演出図柄の変動時間(変動表示期間)が非時短状態よりも短縮される時短状態に制御される場合がある。特別遊技状態としては、確変状態とは独立して時短状態に制御される場合があるようにしてもよい。
このように、時短状態に移行することによって、特別図柄や演出図柄の変動時間が短縮されるので、時短状態となったときには、有効な始動入賞が発生しやすくなり大当り遊技が行なわれる可能性が高まる。なお、「大当り」のうち、大当り遊技状態に制御された後、確変状態に移行しない大当りの種類(種別)は、「通常大当り」と呼ばれる。
特別遊技状態としては、確変状態または時短状態に付随して、可変入賞球装置15が開状態になる頻度を高くすることにより可変入賞球装置15に遊技球が進入する頻度を高くして可変入賞球装置15への入賞を容易化(高進入化、高頻度化)する電チューサポート制御状態に制御される場合がある。電チューサポート制御状態は、後述するように高ベース状態であるので、以下の説明においては、主として高ベース状態と呼ぶ。
電チューサポート制御としては、普通図柄の変動時間を短縮して早期に表示結果を導出表示させる制御(普通図柄短縮制御)、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率を高める制御(普通図柄確変制御)、可変入賞球装置15の開放時間を長くする制御(開放時間延長制御)、および、可変入賞球装置15の開放回数を増加させる制御(開放回数増加制御)が行なわれる。このような制御が行なわれると、当該制御が行なわれていないときと比べて、可変入賞球装置15が開状態となっている時間比率が高くなるので、第2始動入賞口14への入賞頻度が高まり、遊技球が始動入賞しやすくなる(特別図柄表示器8a,8bや演出表示装置9における変動表示の実行条件が成立しやすくなる)。また、このような制御によって第2始動入賞口14への入賞頻度が高まることにより、第2始動条件の成立頻度および/または第2特別図柄の変動表示の実行頻度が高まる遊技状態となる。
このような電チューサポート制御により第2始動入賞口14への入賞頻度が高められた状態(高頻度状態)は、発射球数に対して入賞に応じて賞球として払出される遊技球数の割合である「ベース」が、当該制御が行なわれないときと比べて、高い状態であるので、「高ベース状態」と呼ばれる。このような制御が行なわれないときは、「低ベース状態」と呼ばれる。また、このような制御は、可変入賞球装置15、すなわち、電動チューリップにより入賞をサポートすることにより可変入賞球装置15への入賞を容易化する制御であり、「電チューサポート制御」と呼ばれる。
大当り確率の状態を示す用語として、「高確率状態(確変状態)」と、「低確率状態(非確変状態)」とを用い、ベースの状態の組合せを示す用語として、「高ベース状態(電チューサポート制御状態)」と、「低ベース状態(非電チューサポート制御状態)」とを用いる。
大当り確率の状態およびベースの状態の組合せを示す用語として、「低確低ベース状態」、および、「高確高ベース状態」を用いる。「低確低ベース状態」とは、大当り確率の状態が低確率状態で、かつ、ベースの状態が低ベース状態であることを示す状態である。「高確高ベース状態」とは、大当り確率の状態が高確率状態で、かつ、ベースの状態が高ベース状態であることを示す状態である。
遊技盤6の下部には、入賞しなかった打球が取込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側には、効果音や音声を発声する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
また、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(単に「カードユニット」ともいう。)が、パチンコ遊技機1に隣接して設置される(図示せず)。
図2は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。図2には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムにしたがってパチンコ遊技機1における遊技の進行等を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムにしたがって制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板(図示省略)において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。
乱数回路503は、特別図柄の変動表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(たとえば、0)と上限値(たとえば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則にしたがって更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることに基づいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23からの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令にしたがって駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう。
演出制御基板80は、演出制御用マイクロコンピュータ100、ROM102、RAM103、VDP109、および、I/Oポート部105等を搭載している。ROM102は、表示制御等の演出制御用のプログラムおよびデータ等を記憶する。RAM103は、ワークメモリとして使用される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御用CPU101を含む。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行なう。演出制御用CPU101は、プッシュセンサ124および傾倒方向センサユニット123の検出信号が、入力ポート(図示省略)を介して入力される。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出表示装置9等の各種演出装置の演出内容を指示する演出制御コマンドを、主基板31から演出制御基板80の方向への一方向にのみ信号を通過させる中継基板77を介して送信する。演出制御用マイクロコンピュータ100では、演出制御コマンドを受信し、演出表示装置9の変動表示制御を行なう他、ランプドライバ基板35を介して、枠側に設けられている枠LED28の表示制御を行なったり、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行なったりすることで、各種の演出制御を行なう。
遊技制御用マイクロコンピュータ560では、遊技制御用の予め定められたメイン処理を実行すると、所定時間(たとえば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかりタイマ割込処理が実行されることにより、各種の遊技制御が実行可能となる。第1特別図柄と第2特別図柄とのような特別図柄の変動表示、および、大当り遊技制御等の特定の遊技制御が、タイマ割込処理が実行されるときに付随して実行される遊技制御プロセス処理により、所定のプロセスにしたがって実行される。
遊技制御用マイクロコンピュータ560では、乱数回路503および各種のランダムカウンタからデータを抽出し、その抽出データを用いて、大当り判定、大当り種類判定、変動パターン種別判定、変動パターン判定、普通当り判定、および、ランダムカウンタの初期値決定等を行なう。大当り判定用のデータ、大当り種別判定用のデータ、変動パターン種別判定用のデータ、および、変動パターン判定用のデータ等の所定のデータは、第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aによる遊技球の検出時(始動入賞検出時)に抽出され、第1保留記憶情報または第2保留記憶情報としてRAM55に記憶される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560では、そのような保留記憶情報に基づく変動表示の開始条件が成立したときに、RAM55に第1保留記憶情報または第2保留記憶情報として記憶された各種データが読出されて、前述のような各種判定に用いられ、その判定結果に基づいて、変動表示が実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560では、このような各種判定に基づいて、大当り遊技制御、第1特別図柄の変動表示、第2特別図柄の変動表示、および、普通図柄の変動表示等の各種遊技制御を実行する。
遊技制御用マイクロコンピュータ560では、このような各種判定に基づいて、大当りの判定結果、大当り種類の判定結果、変動パターン種別の判定結果、および、変動パターンの判定結果等の予め定められた制御情報を、演出制御指示用のコマンドである演出制御コマンドとして、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。演出制御用マイクロコンピュータ100では、受信した演出制御コマンドに基づいて、第1特別図柄の変動表示、第2特別図柄の変動表示、および、大当り制御等の遊技制御に合せた演出を実行する。
演出制御用マイクロコンピュータ100では、演出制御用の予め定められたメイン処理を実行すると、所定時間(たとえば2ms,4ms等)毎に定期的にタイマ割込がかかりタイマ割込処理が実行されることにより、各種の演出制御が実行可能となる。演出図柄の変動表示に関する演出、および、大当り遊技状態に関する演出等の特定の演出制御が、タイマ割込処理が実行されるときに付随して実行される演出制御プロセス処理により、所定のプロセスにしたがって実行される。
図3は、オーバー入賞報知処理の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101は、特別可変入賞球装置20の開閉板が開放状態にされている間に大入賞口への上限の所定個数以上の入賞を検出したか否かを判断する(ステップS101)。大当り遊技状態の各ラウンドにおいて、大入賞口が開放状態とされてから、所定期間が経過または所定個数の入賞球が発生すると、大入賞口が閉鎖状態とされる。この閉鎖状態とされる直前に所定個数以上の入賞が発生することがある。このような入賞をオーバー入賞という。
本実施の形態においては、演出制御コマンドには、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、大入賞口入賞指定コマンドが含まれる。ラウンド開始コマンドは、大当り遊技状態におけるラウンドの開始時に送信される。ラウンド終了コマンドは、ラウンドの終了時に送信される。大入賞口入賞指定コマンドは、大入賞口のカウントスイッチ23により遊技球の入賞が、1個、検出されるごとに送信される。
演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101は、ラウンド開始コマンドを受信してから次のラウンド開始コマンドを受信するまでに、大入賞口入賞指定コマンドを受信した回数、つまり、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントし、この入賞個数が1回のラウンドでの上限の所定個数に達した後に、次のラウンド開始コマンドを受信するまでに大入賞口入賞指定コマンドを受信したときにオーバー入賞が発生したと判断する。
なお、大入賞口入賞指定コマンドが、上位バイトでコマンドの分類を示し、下位バイトでラウンドごとの入賞個数を示すように構成され、そのラウンドの終了から次のラウンドが開始するまでの所定タイミングで送信されるようにしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100の演出制御用CPU101は、受信した大入賞口入賞指定コマンドで示される入賞個数が1回のラウンドでの上限の所定個数超であると判断した場合にオーバー入賞が発生したと判断するようにしてもよい。
上限の所定個数以上の入賞を検出した(ステップS101)と判断した場合、演出制御用CPU101は、遊技場の係員による設定で、オーバー入賞が発生したことを遊技者に報知するためのオーバー入賞演出が実行可能に設定されているか否かを判断する(ステップS102)。
図2を参照して、パチンコ遊技機1の内部には、演出制御基板80に接続された遊技場設定スイッチ128が設けられる。遊技場の係員が遊技枠を開けて、この遊技場設定スイッチ128を操作して遊技場設定モードに切替えることで、オーバー入賞演出の実行の可否の設定等をするための遊技場設定モードの設定画面が演出表示装置9に表示される。遊技場の係員は、この遊技場設定モードの設定画面を確認しながら、スティックコントローラ121およびプッシュボタン120などの操作手段を操作して、オーバー入賞演出の実行の可否を設定することができる。
図3に戻って、遊技店設定でオーバー入賞演出が実行可能に設定されていないと判断した場合、演出制御用CPU101は、オーバー入賞演出を実行しない(ステップS102でNO)。他方で、オーバー入賞演出が実行可能に設定されている(ステップS102でYES)と判断した場合、演出制御用CPU101は、遊技者や遊技場の係員による設定により、初期設定の演出モードから他の演出モードへの変更設定がされているか否かを判断する(ステップS103)。パチンコ遊技機1においては、演出モードに応じた遊技の演出が演出表示装置9やスピーカ27などで実行される。たとえば、演出モードによって、演出に用いられるメインのキャラクタが異なる。
各種設定をするための遊技者設定モードの設定画面は、デモ画面表示中にプッシュボタン120が押下されると、演出表示装置9に表示される。遊技者は、この遊技者設定モードの設定画面を確認しながら、演出モードを設定することが可能である。ここでは、演出モードの設定は、演出で用いられるキャラクタの種類の設定であり、たとえば、設定を変更しなければ、図4(A)で示すような通常のキャラクタである男の子のキャラクタの設定とされ、図4(B)で示すような特別のキャラクタである女の子のキャラクタAやその他のキャラクタの設定とすることができる。演出モードの設定を変更することで、演出モードに応じたオーバー入賞演出が実行される。つまり、演出モードを設定することは、オーバー入賞演出に関する設定をすることでもある。
他の演出モードへの変更設定がされている(ステップS103でYES)と判断した場合、演出制御用CPU101は、設定された演出モードに応じたオーバー入賞演出を実行する(ステップS104)。一方、他の演出モードへの変更設定がされていない(ステップS103でNO)と判断した場合、演出制御用CPU101は、初期設定の演出モードに応じたオーバー入賞演出を実行する(ステップS105)。
図4は、オーバー入賞の報知の例を示す図である。図4(A)は、演出モード非設定時、つまり、初期設定の演出モードでの例を示す。図4(A)で示すように、この場合は、通常のキャラクタである男の子のキャラクタを演出表示装置9に表示する大当り遊技状態における演出が実行される。このときにオーバー入賞が発生すると、図3のステップS105が実行されることで、オーバー入賞演出として、「キュイン!」という効果音のような通常の音声がスピーカ27から出力される。また、演出表示装置9には、大当り遊技状態における現在のラウンド数(ここでは「9R」)、および、払出された賞球数(ここでは「1350pt」)が表示される。
なお、図4(A),図4(B)の演出表示装置9の画面の左上の「1350pt」との表示は、1回の大当り遊技において付与された賞球に関する情報を表示したが、例えば連荘中等の複数回の大当り遊技において付与された賞球に関する情報を表示してもよく、1回の大当り遊技において付与された賞球に関する情報と、複数回の大当り遊技において付与された賞球に関する情報とを異なる領域に別々に表示してもよい。また、賞球に関する情報として、一回のラウンド又は一回の入賞において付与された賞球数に対応する情報(例えば+15pt)を表示してもよい。さらに、賞球に関する情報として、そのときの大当り遊技において付与可能な賞球数の予定数に対応する情報を表示してもよい。また、大当り中以外のタイミングとして例えば高ベース中に賞球に関する情報を表示したり、高ベース状態が終了するタイミングで賞球に関する情報を表示したりしてもよい。さらに、演出表示装置9の画面に賞球に関する情報を表示することにより報知したが、音声出力により報知したり、ホールコンピュータに対する外部信号出力により報知してたりしてもよい。
図4(B)は、キャラクタAの演出モードの設定時での例を示す。図4(B)で示すように、この場合は、図4(A)で示した通常のキャラクタと比較して遊技者にとって興趣が高い特別のキャラクタである女の子のキャラクタAを演出表示装置9に表示する大当り遊技状態における演出が実行される。このときにオーバー入賞が発生すると、図3のステップS104が実行されることで、オーバー入賞演出として、「やったね!」というキャラクタAの声のような、図4(A)で示した通常の音声と比較して遊技者にとって興趣が高い特別の音声がスピーカ27から出力される。この場合も図4(A)と同様、現在のラウンド数および払出された賞球数が表示される。
図5は、調整結果画像などの表示例を示す図である。図5を参照して、遊技中(図5(A))や客待ちデモンストレーション表示中(図5(B))に、遊技者の調整操作により、演出効果としての音量を調整可能となっている。また、音量が調整されると、音量の調整結果を示す調整結果画像Rが、演出表示装置9の所定領域において演出画像やデモ画像と重畳した態様で表示される。調整結果画像Rは、図5(A),(B),(C2)などに示すように、たとえば、左右方向に増減するバーグラフ表示の態様にて表示される。なお、調整結果画像Rの態様は、遊技者などに現在の音量を認識させることができれば任意であり、音量に対応した数値や文字を表示する態様や、円グラフ態様などであってもよい。なお、この実施の形態では、メニューモード中においては、メニュー画面(図5(C1))から「音量調整」の項目が選択されて音量調整モード選択中(図5(C2))となったときにのみ音量の調整が可能となっている。音量調整モード選択中には、調整結果画像Rが常に表示される。また、客待ちデモ表示中に所定操作を受け付けたことに応じて、客待デモ表示中からメニューモードへと移行する。
なお、調整操作(調整動作)は、演出効果としての演出表示装置9や演出効果ランプの表示輝度(光量)を調整するための操作であってもよい。そして、調整結果画像Rは輝度の調整結果を示すものであってもよい。また、調整操作に応じて、音量と輝度との少なくとも一方が調整可能であればよい。
ここで、導出表示期間T2に調整結果画像Rが消去される場合の主な例を、図6(A),(B)のタイミングチャートを参照して説明する。図6(A),(B)に示すように、直近の調整操作があった時点から所定期間T1は調整結果画像Rの表示期間となるが、所定期間T1と導出表示期間T2の少なくとも一部が重なる場合には、調整結果画像Rは消去される。所定期間T1は、音量の調整結果を示す調整結果画像Rの表示期間として予め定められている。所定期間T1は、遊技者が調整結果を確認するのに適切な期間であれば任意であり、この実施形態では、数秒程度(たとえば2〜10秒)に設定されている。導出表示期間T2は、飾り図柄の可変表示結果となる最終停止図柄の表示期間に相当するものであり、数秒程度(たとえば、0.5〜1秒)に設定されている。したがって、この実施の形態では、導出表示期間T2は、前述の所定期間T1よりも短くなる。なお、導出表示期間T2は一定でなくともよく、たとえば、通常状態のときよりも時短状態のときのほうが短くなるように設定するなどしてもよい。図6(A)に示す例は、導出表示期間T2が所定期間T1の後端部と重なる場合であり、この場合は次回の調整操作があるまで調整結果画像Rは表示されない。
一方で、図6(B)に示す例は、導出表示期間T2が所定期間T1内にある場合であり、この場合は導出表示期間T2が終了すると、調整結果画像Rが再び表示され、所定期間T1が経過するまで表示が継続される。なお、図示しないが、導出表示期間T2が所定期間T1の前端部と重なる場合は、導出表示期間T2の終了を待って、調整結果画像Rが表示されることになる。このように、この実施の形態によれば、導出表示期間T2においては調整結果画像Rが消去されるため、導出表示される可変表示結果の認識性の低下を抑えることができる。
図5(A)は、遊技中における調整結果画像Rの表示例である。遊技中においては、調整結果画像Rは演出表示装置9の右下端部に表示される。そして、この実施の形態においては、調整結果画像Rの表示領域は、図5(A)に示すように、飾り図柄の表示領域Ar(前記の左,中,右の飾り図柄表示エリアを含む領域)の一部と重なるようになっている。
図5(B)は、デモ表示中(客待ちデモンストレーション表示中)における調整結果画像Rの表示例である。デモ表示中は、同図に示すように、たとえば「デモ表示中」などの客待ちデモンストレーション中であることを示す画像が演出表示装置9に表示されると共に、調整操作が行われた場合には、デモ表示画像に調整結果画像Rが重畳表示される。
図5(C1)は、メニューモード中におけるメニュー画面の表示例である。この実施の形態では、メニューモード中においては、遊技者による音量調整モード選択操作があり、図5(C2)に表示例を示す音量調整モード選択中の画面に切り替わった際にのみ音量調整が可能となっている。メニューモードにおける項目の選択は、たとえばスティックコントローラ121の傾倒操作により可能となっており、「音量調整」の項目を選択した状態でプッシュボタン120を押下操作することによって、図5(C2)に示すような音量調整モード選択中の画面に遷移する。なお、図5(A)に示す遊技中と、図5(C2)に示す音量調整モード選択中とで、調整結果画像Rの表示態様を異ならせてもよい。たとえば、音量調整モード選択中の場合は、遊技中に比べて調整結果画像Rを大きく表示したり、演出表示装置9の中央に表示させたり等してもよい。
図5(D1)、(D2)は、エラー報知処理において表示可能なエラー画像の例であり、この実施の形態においては、エラー画像は、可変表示結果の導出表示中も消去されず、調整結果画像Rよりも優先して表示される。
ここで、図7を参照して、所定の演出中に調整結果画像Rが表示される場合の一例を説明する。飾り図柄の可変表示(変動)が実行され、図7(A)に示すように飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となると、ノーマルリーチにおける所定のリーチ演出が実行され、その後、図7(B)に示すような発展報知画像(図示例では「スーパーリーチ!」)を演出表示装置9に表示することにより、スーパーリーチへの発展報知が行われる。変動中において、遊技者による調整操作がなされると、図7(B)に示すように演出表示装置9の右下端に調整結果画像Rが表示される。
このような発展報知に続いて、図7(C)に示すようなスーパーリーチにおけるリーチ演出の実行中に操作促進画像Pが表示される(操作促進表示の開始)。そして、プッシュボタン120による操作がなされると、図7(D)に示すように、所定のカットイン演出が実行される。なお、操作促進画像Pの表示期間中にプッシュボタン120による操作がなされない場合には、カットイン演出は実行されない。その後、図7(E)に示すように、たとえば大当り組み合わせの最終停止図柄が導出表示される。
調整操作がなされてから所定期間T1が経過するまでは、図7(B)〜(D)に示すように、調整結果画像Rは演出表示装置9に表示されたままである。この場合、調整結果画像Rは、発展報知画像や操作促進画像P(特定演出画像の一例)とは重畳しない位置に表示される。しかし、可変表示結果導出期間T2においては、所定期間T1が経過していなくとも、図7(E)に示すように調整結果画像Rは消去される。これにより、導出表示される可変表示結果の認識性の低下を抑えることができる。
図8は、保留表示変化演出の実行例を示している。この実行例では、図8(A)に示すように、第2保留表示部5HLにおいて保留番号が「1」〜「4」に対応した保留表示が行われ、アクティブ表示部AHAにおいて今回の可変表示に対応するアクティブ表示が行われている。小図柄表示エリア5Vでは、特別図柄や飾り図柄の可変表示に同期して、小図柄の可変表示が行われている。第2保留表示部5HLにおける保留表示のうち、保留番号「3」(右端から3番目)の保留表示は、保留表示変化演出の種別が「変化演出あり(1)」に決定されたものとする。この実行例では保留番号が「3」のときに保留表示変化タイミングとなる。変化演出タイミングパターンの決定結果に対応して、変化演出タイミングパターンを示すデータが、保留表示変化パターンの決定結果を示すデータとともに、保留表示データ記憶部に記憶される。
変化演出用キャラクタ表示処理では、キャラクタ表示中ではないと判定されたときに、変化演出を実行するための設定があるか否かが判定される。このとき、保留表示データ記憶部の記憶内容に基づいて変化演出を実行するための設定があると判定されることで、たとえば図8(A)に示すようなキャラクタCH1を示す演出画像が演出表示装置9の画面上に表示される。
その後、たとえば図8(B)に示すように、キャラクタCH1の演出画像が保留番号「3」の保留表示に作用するような作用演出を含む保留表示変化共通演出が実行される。続いて、表示変化の有無や保留表示変化パターンの決定結果に応じた保留表示変化演出が実行される。たとえば、「表示変化あり」に決定されている場合には、図8(C1)に示すように、保留表示の表示態様として表示色が特定色のうち青色に変化する保留表示変化成功演出が実行される。これに対し、「表示変化なし」に決定されていた場合には、図8(C2)に示すように、保留表示の表示態様が変化しない保留表示変化失敗演出(保留変化ガセ演出)が実行される。
図8(C1)や図8(C2)に示すように、飾り図柄の可変表示における表示結果となる確定飾り図柄が導出されるときにも、表示終了タイミングと判定されるまでは、キャラクタCH1を示す演出画像が継続して表示される。このときには、図柄確定コマンドの受信があったと判定されることで、確定飾り図柄が導出される期間において、キャラクタCH1を示す演出画像の表示態様が静止態様となる。続いて、保留記憶数が「0」以外であることに基づいて特別図柄や飾り図柄などの可変表示が開始されるときには、可変表示が開始されることを特定可能な表示制御情報となる変動開始コマンドの受信を契機として、キャラクタCH1を示す演出画像の表示態様がアクション態様となる。
アクション態様は、予め用意されたアニメーションパターンに従って、変化演出用キャラクタの表示位置、大きさ、回転量、移動方向、移動速度、移動量、あるいは変化演出用キャラクタにおける形状、模様、色彩の一部または全部が、時間経過に伴い変化する変化表示(動作表示)の表示態様であればよい。アニメーションパターンに従った変化演出用キャラクタの変化は、所定周期で繰り返されてもよい。このようなアクション態様に対し、静止態様は、変化演出用キャラクタが時間経過によっても変化しない静止表示の表示態様であればよい。静止態様との対比において、アクション態様は、非静止態様あるいは行動態様ともいう。
表示レイヤの設定により、キャラクタCH1を示す演出画像は、飾り図柄を示す演出画像よりも遊技者からみて前方側の重複する位置に配置可能であり、飾り図柄を示す演出画像よりも優先して表示される。このような飾り図柄を示す演出画像よりも前方側にて重複する位置に配置されるキャラクタCH1を示す演出画像の表示態様を静止態様とすることにより、遊技者は、飾り図柄の可変表示における表示結果が導出されたことを明確に認識することができ、表示結果の誤認を防止することができる。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、オーバー入賞演出が、図4で示したようなスピーカ27からのオーバー入賞音の出力であることとした。しかし、これに限定されず、オーバー入賞演出は、演出表示装置9での表示や枠LED28などのランプの点滅によって実行されるようにしてもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、遊技場設定モードおよび遊技者設定モードでの設定画面での設定に応じてオーバー入賞音の種類(効果音、キャラクタの声)や内容(効果音の種類、キャラクタのセリフ)が変更可能であることとした。しかし、これに限定されず、設定に応じてオーバー入賞演出の実行態様を変化させることが可能なものであれば、他の変更であってもよく、たとえば、設定に応じてオーバー入賞音の音量が変更可能であることとしてもよい。オーバー入賞演出が、演出表示装置9での表示や枠LED28などのランプの点滅によって実行される場合は、設定に応じて表示およびランプの輝度が変更可能であることとしてもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、遊技場設定モードの設定画面において、オーバー入賞演出の実行の可否を設定可能であることとした。しかし、これに限定されず、オーバー入賞演出のような特定演出に関する設定が可能であれば、他の内容を設定可能なものであってもよく、たとえば、特定演出の実行態様を設定可能なものであってもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、遊技者設定モードの設定画面において、オーバー入賞演出に用いられるキャラクタなどの実行態様を設定可能であることとした。しかし、これに限定されず、オーバー入賞演出のような特定演出に関する設定が可能であれば、他の内容を設定可能なものであってもよく、たとえば、オーバー入賞演出の実行の可否を設定可能なものであってもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、大入賞口への所定数を超えたオーバー入賞に基づいてオーバー入賞演出を実行するようにした。しかし、これに限定されず、第1始動入賞口13、第2始動入賞口14、ゲート32、一般入賞口などの大入賞口と異なる特別領域への通常の入賞に基づいて所定入賞演出を実行可能であることとしてもよい。また、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への保留記憶の所定の上限数を超えた入賞に基づいて所定入賞演出を実行可能であることとしてもよい。なお、一般入賞口は、図1には図示していないが、特別可変入賞球装置20の大入賞口とは異なる入賞領域であり、かつ、遊技球の進入に応じて特別図柄の始動条件が成立しない入賞領域であり、かつ、遊技球の進入に応じて所定の数の賞球が払出される入賞領域である。
この場合に、遊技場設定モードまたは遊技者設定モードにおける設定画面において、所定入賞演出の実行の可否を切替えることができるようにしてもよいし、所定入賞演出の実行態様を変化させることができるようにしてもよい。
[まとめ]
以上説明したように、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1のような遊技機によれば、以下に示すような効果が得られる。
(1−1−1) 本実施の形態のパチンコ遊技機1は、遊技が可能な遊技機であって、遊技球が入賞可能な開状態と、開状態よりも遊技媒体が入賞困難または入賞不能な閉状態とに変化可能な特別可変入賞球装置20を有する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、所定期間(たとえば、29秒間)が経過することおよび所定数(たとえば、10個)の遊技球が入賞することのいずれか一方が成立するまで特別可変入賞球装置20を開状態に変化させることが可能なラウンド遊技を、所定回(たとえば、15ラウンド等)、実行する。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図3のステップS104,ステップS105で示したように、1のラウンド遊技において遊技球が所定数を超えて特別可変入賞球装置20に入賞したことに基づいて、オーバー入賞演出として図4で示すようなオーバー入賞音の出力を実行可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技場の係員が操作可能な遊技機内部の遊技場設定スイッチ128および遊技場の係員および遊技者が操作可能なプッシュボタン120、スティックコントローラ121等の操作部の操作に基づいて演出に関する設定を変更可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図3のステップS102で、遊技店設定でオーバー入賞演出が実行可能に設定されていると判断した場合、ステップS104,ステップS105でオーバー入賞演出を実行する。他方で、図3のステップS102で、遊技店設定でオーバー入賞演出が実行可能に設定されていないと判断した場合、オーバー入賞演出を実行しない。
複数の同一機種を遊技場に並べて配置した状況において、一部の遊技機のみ大入賞口への入賞が容易なように、遊技領域7を調整(たとえば、遊技領域7に設けられた遊技球を誘導するための風車や障害釘のうちのいずれかの植設角度の調整、いわゆる釘調整)した場合に、オーバー入賞演出の実行頻度が遊技機ごとに異なるため、調整による大入賞口への入賞率の違いが遊技者に明確になってしまい、遊技場にとって好ましくない。本実施の形態においては、遊技場がオーバー入賞演出の実行の可否などの特定演出に関する設定を変更可能であるので、オーバー入賞演出に関する設定を遊技場の意向に沿ったものとすることができる。このように、オーバー入賞に基づいたオーバー入賞演出に関する設定が可能となる。
(1−1−2) 本実施の形態のパチンコ遊技機1は、遊技が可能な遊技機であって、遊技球が入賞可能な開状態と、開状態よりも遊技媒体が入賞困難または入賞不能な閉状態とに変化可能な特別可変入賞球装置20を有する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、所定期間(たとえば、29秒間)が経過することおよび所定数(たとえば、10個)の遊技球が入賞することのいずれか一方が成立するまで特別可変入賞球装置20を開状態に変化させることが可能なラウンド遊技を、所定回(たとえば、15ラウンド等)、実行する。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図3のステップS104,ステップS105で示したように、1のラウンド遊技において遊技球が所定数を超えて特別可変入賞球装置20に入賞したことに基づいて、オーバー入賞演出として図4で示すようなオーバー入賞音の出力を実行可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技場の係員が操作可能な遊技機内部の遊技場設定スイッチ128および遊技場の係員および遊技者が操作可能なプッシュボタン120、スティックコントローラ121等の操作部の操作に基づいて演出に関する設定を変更可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図3のステップS103で、遊技者設定で演出モードが設定されていると判断した場合、ステップS104で遊技者設定の演出モードに応じたオーバー入賞演出を実行し、設定されていないと判断した場合、ステップS105で初期設定のオーバー入賞演出を実行する。
従来、オーバー入賞演出について遊技者の嗜好に沿ったものとすることができなかった。本実施の形態においては、遊技者がオーバー入賞演出の実行態様などの特定演出に関する設定を変更可能であるので、オーバー入賞に関する設定を遊技者の嗜好に沿ったものとすることができる。このように、オーバー入賞に基づいたオーバー入賞演出に関する設定が可能となる。
なお、実施の形態では、図3に示すようにS102の処理によりオーバー入賞演出を実行しない処理と、S103,104の処理によりオーバー入賞演出の実行態様を変化させる処理との両方が処理としてオーバー入賞報知処理に含まれていた。しかしながら、この例に限るものではなく、S102の処理とS103,104の処理とのいずれか一方のみを実行し、他方を実行しないものであってもよい。
(1−2) 上記(1−1−1)または(1−1−2)のパチンコ遊技機1において、
演出制御用マイクロコンピュータ100は、図4(A),図4(B)の演出表示装置9の画面の左上の「1350pt」との表示で示したように、特別可変入賞球装置20に遊技球が入賞したことに基づいて付与された賞球(たとえば、1個の入賞に対して15個の賞球)に関する情報を報知可能である。
これにより、オーバー入賞に対する賞球数を含めた特別可変入賞球装置20に遊技球が入賞したことに基づいて付与される賞球に関する情報を遊技者に知らせることができる。
(1−3) 上記(1−1−1)、(1−1−2)および(1−2)のいずれかのパチンコ遊技機1において、
遊技場設定スイッチ128を切替えると、遊技者が操作困難な状況において実行可能な遊技場設定モードの設定画面が演出表示装置9に表示され、その設定画面においてオーバー入賞演出に関する設定を変更可能である。これにより、遊技場の意向に沿った設定が可能となる。
(1−4) 上記(1−1−1)、(1−1−2)および(1−2)のいずれかのパチンコ遊技機1において、
デモ画面表示中にプッシュボタン120が押下されると、遊技者が操作可能な状況において実行可能な遊技者設定モードの設定画面が演出表示装置9に表示され、その設定画面においてオーバー入賞演出に関する設定を変更可能である。これにより、遊技者の嗜好に沿った設定が可能となる。
(1−5) 上記(1−1−1)、(1−1−2)、(1−2)および(1−4)のいずれかのパチンコ遊技機1において、
デモ画面表示中にプッシュボタン120が押下されると、遊技者設定モードの設定画面が演出表示装置9に表示され、その設定画面で、遊技における複数の演出モードのうちから遊技者が選択した演出モードの設定を変更可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図3のステップS103で、遊技者設定で演出モードが設定されていると判断した場合、ステップS104で遊技者設定の演出モードに応じたオーバー入賞演出を実行し、設定されていないと判断した場合、ステップS105で初期設定のオーバー入賞演出を実行する。
これにより、オーバー入賞に基づいたオーバー入賞演出の興趣を向上させることができる。
(1−6) 上記(1−1−1)から(1−5)のいずれかの遊技機において、
演出制御用マイクロコンピュータ100は、特別可変入賞球装置20の大入賞口とは異なる特別領域(たとえば、第1始動入賞口13、第2始動入賞口14、ゲート32、一般入賞口)への入賞(たとえば、通常の入賞、保留記憶の所定の上限数を超えた第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞)に応じて、所定入賞演出を実行可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技場設定モードおよび遊技者設定モードにおける設定画面での設定に応じて、所定入賞演出の実行可否を切替え可能であり、所定入賞演出の実行態様を変化可能である。これにより、特別可変入賞球装置20以外の入賞に応じた演出の設定が可能となる。
(1−7) 上記(1−1−1)から(1−6)のいずれかの遊技機において、
パチンコ遊技機1は、可変表示を行ない表示結果を導出表示することが可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、少なくとも可変表示の実行中に、遊技者による調整操作に応じて演出効果を調整可能である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出表示装置9に、調整操作に応じた調整に対応する図7(B)〜図7(D)に示す調整画像Rを、所定期間T1、表示する。演出制御用マイクロコンピュータ100は、所定期間T1内に可変表示の表示結果が導出表示される場合に、所定期間T1のうち、該表示結果が導出表示される導出表示期間T2で調整画像Rを、消去したり、半透明表示としたり、点滅表示としたりすることによって、視認不可または視認困難とする。これにより、導出表示される可変表示の表示結果の認識性の低下を抑えることができる。
(2−1−1) パチンコ遊技機1は、演出制御用CPU101が各部と協働して実現される調整手段と、調整画像表示手段とを備える。調整手段は、少なくとも可変表示の実行中に、遊技者による調整動作(調整操作)に応じて演出効果を調整可能であり、調整画像表示手段は、調整手段による調整に対応する調整結果画像R(調整画像の一例)を所定期間T1表示する。そして、調整画像表示手段は、所定期間T1内に可変表示結果が導出表示される場合に、該所定期間T1のうち、可変表示結果の導出表示期間T2で調整結果画像Rを視認不可とする。このようにしたから、導出表示される可変表示結果の認識性の低下を抑えることができる。
なお、以上では、音量が調整可能な例を説明したが、調整可能な演出効果は、前述したように演出表示装置9などの表示輝度などであってもよい。また、調整可能な演出効果は、音量と輝度との少なくともいずれか一方であってもよい(つまり、音量及び輝度の双方を調整可能であってもよい)。また、調整画像は、調整操作によって音量などが変更された場合だけでなく、変更されない場合に表示されるものであってもよい。また、調整画像表示手段は、導出表示期間T2で調整画像を視認不可とするだけでなく、導出表示期間T2において、調整画像を半透明の態様で表示させたり、点滅表示させたりなどすることで、視認困難としてもよい。このようにしても、導出表示される可変表示結果の認識性の低下を抑えることができる。
(2−1−2) また、調整画像表示手段は、所定期間T1内に可変表示結果が導出表示される場合に、該所定期間T1のうち、可変表示結果の導出表示期間T2で調整結果画像Rを視認不可又は視認困難とし、調整画像は、促進表示画像Pなどの特定演出画像とは重畳しない位置に表示されてもよい。このようにしても、導出表示される可変表示結果の認識性の低下を抑えることができる。また、特定演出画像の視認性を担保しつつも調整画像を表示することができるため、演出表示装置9に表示される情報の認識性が低下することを抑えることができる。
なお、調整画像と重ならない位置に表示される特定演出画像は、促進表示画像Pや、発展報知画像(図5(B)参照)だけでなく、キャラクタCH1を示す画像や、第4図柄を示す画像、保留表示を示す画像などであってもよい。
(2−1−3) また、調整画像表示手段は、所定期間T1内に可変表示結果が導出表示される場合に、該所定期間T1のうち、可変表示結果の導出表示期間T2で調整結果画像Rを視認不可又は視認困難とし、調整手段は、エラー報知に関する演出効果については調整しないようにしてもよい。このようにしても、導出表示される可変表示結果の認識性の低下を抑えることができる。また、エラー音や、エラー画像の表示輝度などは規定値のままとすることができるため、なんらかのエラーが発生したにも関わらず遊技者や遊技店店員がエラー発生に気付かないといったことを防止できる。
なお、調整手段が調整しないエラー報知に関する演出効果は、エラー音量だけでなく、エラー画像が表示される際の輝度(光量)や、エラー発生時に点灯するランプ(枠LED28など)の輝度などであってもよい。
(2−2) また、調整画像の表示領域の少なくとも一部が、可変表示結果の導出表示領域の少なくとも一部と重なる(たとえば図5(A)参照)ようにしてもよい。このようにすれば、可変表示結果の導出表示領域の少なくとも一部と重なる調整画像結果画像を消去するため、可変表示結果の視認性の低下を抑えることができる。
なお、調整画像の表示領域の少なくとも一部が重なる可変表示結果の導出表示領域は、飾り図柄の表示領域Ar(図5(A)参照)に限られず、小図柄を示す演出画像の可変表示が行われ表示結果が導出される小図柄表示エリア5Vなどであってもよい。
(2−3) また、可変表示結果の導出表示中もエラー画像は消去しない(たとえば図5(D2)参照)ようにしてもよい。このようにすれば、エラー画像の視認性を確保することができる。
(2−4) また、調整画像の表示よりもエラー画像の表示を優先する(たとえば異常報知コマンドを受信した演出制御用CPU101が、当該コマンドが示すエラーが解消されるまでは図5(D1)、(D2)に示すようなエラー画像の表示を継続させることなど)ようにしてもよい。このようにしても、エラー画像の視認性を確保することができる。
(2−5) また、調整操作が行われた場合はデモ表示を視認可能に維持するが(たとえば図5(B)参照)、メニュー表示操作が行われた場合はデモ表示を消去するようにしてもよい。こうすれば、好適にデモ表示を行うことができる。
(2−6)また、識別情報の可変表示の実行中に特定演出画像を表示可能な特定演出実行手段を備え、特定演出画像は、少なくとも識別情報の一部よりも前方側の重複する位置に配置可能であり、特定演出実行手段は、識別情報の可変表示結果が導出される期間において、該識別情報よりも前方側にて重複する位置では前記特定演出画像の表示態様を静止態様とする(たとえば図8(C1),(C2)参照)ようにしてもよい。このようにすれば、表示結果の誤認を防止することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。