JP6520999B2 - 生産管理システムおよび生産管理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、生産管理システムおよび生産管理方法に関する。
従来、生産管理システムとしては、ロット単位で生産された各部品を組み合わせて製品とする生産方法に使用されるものがある(例えば、特開2009−59220号公報(特許文献1)参照)。
上記生産管理システムでは、ロット単位で生産された各部品の所定部分の仕上がり寸法精度に基づいて、各部品をランク分けして、ランク毎に作成されたランク分けデータに基づいて、同一ランクの部品を組み合わせて製品を生産している。
特開2009−59220号公報
しかしながら、このような同一ランクの部品同士を組み合わせる生産管理システムでは、異なるランクで組み合わせ可能な部品同士があったとしても組み合わせしないため、組み合わせ率が低下するという問題がある。
そこで、この発明の課題は、構成部品の組み合わせ率を向上できる生産管理システムおよび生産管理方法を提供することにある。
この発明の一態様に係る生産管理システムは、
複数の部品群から組み合わせる部品を選択する生産管理システムであって、
上記複数の部品群のうちの第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせるとき、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択する第1の部品選択部と、
上記第1の部品選択部により上記第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から選択する第2の部品選択部と
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、複数の部品群のうちの第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせるとき、第1の部品選択部によって、第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択する。そして、その第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を第2の部品群の中から第2の部品選択部により選択する。上記第1の部品選択部による第1の部品群からの部品の選択と、第2の部品選択部による第2の部品群からの部品の選択を繰り返すことによって、第1の部品群の全ての部品について第2の部品群の部品との組み合わせを探すことが可能になる。なお、第1の部品選択部により第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品が第2の部品群の中にない場合は、上記第1の部品群から選択された部品を組み合わせの対象から除外する。
このようにして、第1の部品選択部によって、第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択するので、第1の部品群の中で寸法精度が低く組み合わせ相手が見つかる確率が低い部品から優先的に選択して、その部品と組み合わせ可能な部品を第2の部品選択部によって第2の部品群の中から選択することによって、仕上がり寸法精度に基づいて各部材をランク分けして、同一ランクの部品同士を組み合わせる場合よりも、組み合わせできずに残ってしまう部品の数を低減できる。したがって、仕上がり寸法精度に基づいて各部材をランク分けすることなく、構成部品の組み合わせ率を向上できると共に、組み合わせ後の所定寸法のばらつきを低減できる。
また、一実施形態の生産管理システムは、
上記複数の部品群の全ての部品の寸法データを記憶する寸法データ記憶部を備え、
上記第1の部品選択部は、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択するとき、上記寸法データ記憶部に記憶された上記第1の部品群の寸法データを用いる一方、
上記第2の部品選択部は、上記所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から選択するとき、上記寸法データ記憶部に記憶された上記第2の部品群の寸法データを用いる。
また、一実施形態の生産管理システムでは、
上記第1の部品選択部は、上記第1の部品群の公差中央値に対して最も外側から部品を選択する。
上記実施形態によれば、第1の部品選択部によって、第1の部品群の公差中央値に対して最も外側から部品を選択するので、第1の部品群の中で寸法精度が低く組み合わせ相手が見つかる確率が最も低い部品から優先的に選択して、その部品と組み合わせ可能な部品を第2の部品選択部によって第2の部品群の中から選択することで、組み合わせ率を向上できる。
また、一実施形態の生産管理システムでは、
上記第1の部品選択部は、上記複数の部品群のうちの寸法データ分布が最もばらつきの大きい部品群を上記第1の部品群として選択する。
上記実施形態によれば、第1の部品選択部によって、複数の部品群のうちの寸法データ分布が最もばらつきの大きい部品群を第1の部品群として選択することによって、組み合わせ相手が見つかる確率が低い部品を多く含む部品群から組み合わせを行うので、組み合わせ率をさらに向上できる。
また、一実施形態の生産管理システムでは、
上記第2の部品選択部は、上記第1の部品選択部により上記第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの上記所定寸法が上記目標寸法範囲内となる部品が上記第2の部品群の中に複数あるとき、その複数の部品のうち上記目標寸法範囲内において基準目標値側にある部品を選択する。
上記実施形態によれば、第1の部品選択部により第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品が第2の部品群の中に複数あるとき、その複数の部品のうち目標寸法範囲内において基準目標値側にある部品を選択するので、組み合わされた部品の所定寸法が基準目標値に近くなり、組み合わせ後の所定寸法のばらつきを低減できる。
また、一実施形態の生産管理システムでは、
上記複数の部品群は、圧縮機を構成する複数の部品毎の群であり、
上記第1の部品選択部は、上記複数の部品群から最初に選択する上記第1の部品群は、ブレードとローラが一体に形成されたピストンである。
上記実施形態によれば、ブレードとローラが一体に形成された圧縮機用のピストンからなる第1の部品群を最初に選択する。このピストンの外径寸法のばらつきが組み合わせる他の部品よりも大きいので、組み合わせ相手が見つかる確率が他の部品よりも低いピストンを多く含むグループ(第1の部品群)から優先的に組み合わせできる。
また、この発明の一態様に係る生産管理方法は、
複数の部品群から組み合わせる部品を選択する生産管理方法であって、
上記複数の部品群のうちの第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせるとき、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に第1の部品選択部により選択する第1ステップと、
上記第1ステップにより上記第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から第2の部品選択部により選択する第2ステップと
が生産管理システムにより実行されることを特徴とする。
上記構成によれば、複数の部品群のうちの第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせるとき、第1ステップにおいて、第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に第1の部品選択部により選択する。次に、第2ステップにおいて、その第1ステップで第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を第2の部品群の中から第2の部品選択部により選択する。このようにして、第1の部品選択部によって、第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択するので、第1の部品群の中で寸法精度が低く組み合わせ相手が見つかる確率が低い部品から優先的に選択して、その部品と組み合わせ可能な部品を第2の部品選択部によって第2の部品群の中から選択することで、組み合わせできずに残ってしまう部品の数を低減できる。したがって、構成部品の組み合わせ率を向上できると共に、組み合わせ後の所定寸法のばらつきを低減できる。
また、一実施形態の生産管理方法は、
上記複数の部品群の全ての部品の寸法データを記憶する寸法データ記憶部に記憶する記憶ステップが上記生産管理システムにより実行され
上記第1ステップは、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に第1の部品選択部により選択するとき、上記記憶ステップで上記寸法データ記憶部に記憶された上記第1の部品群の寸法データを用いる一方、
上記第2ステップは、上記所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から第2の部品選択部により選択するとき、上記第1ステップで上記寸法データ記憶部に記憶された上記第2の部品群の寸法データを用いる。

以上より明らかなように、この発明によれば、複数の部品群のうちの第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択し、その第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を第2の部品群の中から選択することによって、構成部品の組み合わせ率を向上できる生産管理システムおよび生産管理方法を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の生産管理システムのブロック図である。 図2は上記生産管理システムの動作を説明する図である。 図3はこの発明の第2実施形態の生産管理システムの動作を説明する図である。 図4はこの発明の第3実施形態の生産管理システムおよび生産管理方法により生産する圧縮機の構成を示す断面図である。 図5は上記圧縮機の圧縮機構部の主要部の平面図である。 図6は上記生産管理システムを用いた圧縮機構部の組み立て工程を説明するフローチャートである。 図7は上記生産管理システムを用いた圧縮機構部の組み立て工程の他の例を説明するフローチャートである。 図8は上記生産管理システムの複数の部品群の組み合わせ部品について説明するための図である。
以下、この発明の生産管理システムおよび生産管理方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の生産管理システム100のブロック図を示している。
この第1実施形態の生産管理システム100は、図1に示すように、寸法データ入力部101と、寸法データ記憶部102と、分布解析部103と、第1の部品選択部104と、第2の部品選択部105と、組み合わせ情報記憶部106とを備えている。
上記寸法データ入力部101は、部品群毎に寸法測定装置(図示せず)を用いて所定部分の仕上がり寸法を測定した寸法データが、各部品に付与された識別コードに対応づけて入力される。この第1実施形態では、寸法データの単位はμmである。
また、寸法データ記憶部102は、寸法データ入力部101に入力された寸法データを識別コードと対応づけて部品群毎に記憶する。
また、分布解析部103は、寸法データ記憶部102に部品群毎に記憶された寸法データを解析して、図面公差の中央値、および、寸法データ分布における各部品の位置を求める。
ここで、寸法データ分布の中央値は、図面公差の中央に位置する値である。
また、第1の部品選択部104は、分布解析部103により解析された部品群毎の寸法データ分布に基づいて、第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択する。
ここで、第1の部品群は、複数の部品群の中から寸法データ分布のばらつきの最も大きい部品群に予め決定されている。この寸法データ分布のばらつきの判定は、例えば分散,標準偏差などを用いて行う。
また、第2の部品選択部105は、第1の部品選択部104により第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を第2の部品群の中から選択する。
ここで、第2の部品群は、製造工程において第1の部品群の部品と組み合わせに適した部品の群とする。
上記組み合わせ情報記憶部106は、第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせたときの所定寸法の目標寸法範囲を予め記憶している。
この所定寸法としては、例えば、組み合わせる2つの部品の高さ方向の段差や、組み合わせる2つの部品の径方向の隙間などがあり、この実施形態では数μm〜数十μmである。
次に、上記生産管理システム100の動作すなわち生産管理方法について図2にしたがって説明する。
図2において、左側に部品Aのグループの寸法データx1〜xmを示し、右側に部品Bのグループの寸法データy1〜ymを示している。部品Aのグループに識別コードとしてA1〜Amが付与され、部品Bのグループに識別コードとしてB1〜Bmが付与されている。この部品Aのグループは、第1の部品群であり、部品Bのグループは、第2の部品群である。
上記部品Aのグループの寸法データx1〜xmは、寸法データ記憶部102に部品群毎に記憶された寸法データを分布解析部103により解析して、部品Aのグループの寸法データの最も小さいx1から最も大きいxmの順に並べたものであるが、寸法データ記憶部102において並べ替えは行っていない。このとき、分布解析部103により部品Aの図面公差の中央値を求める。
同様に、部品Bのグループの寸法データy1〜ymは、寸法データ記憶部102に記憶された部品群毎の寸法データを分布解析部103により解析する。このとき、分布解析部103により部品Bのグループの図面公差の中央値を求める。
そして、第1の部品選択部104は、部品Aのグループの寸法データ分布に基づいて、公差中央値から離れた値の部品Aa(寸法データxa)を優先的に選択する(第1ステップ)。ここで、部品AaはA1〜Amの中のa番目の部品を示す。
次に、第2の部品選択部105は、部品Aaの寸法データxaに基づいて、第1の部品選択部104により部品Aのグループから選択された部品Aaと組み合わせたときの所定寸法(例えば(xa−yb))が目標寸法範囲sAB1〜sAB2内となる部品Bb(寸法データyb)を部品Bのグループの中から選択する(第2ステップ)。ここで、部品BbはB1〜Bmの中のb番目の部品を示す。
このようにして、部品Aaと部品Bbが一組選択されたら、部品Aのグループの寸法データから部品Aaを次の選択対象から除外すると共に、部品Bのグループの寸法データから部品Bbを次の選択対象から除外する。なお、部品Aaと組み合わせたときの所定寸法(例えば(xa−yb))が目標寸法範囲sAB1〜sAB2内となる部品Bがない場合は、部品Aのグループの寸法データから部品Aaを次の選択対象から除外すると共に、組み合わせ部品がなかった旨の情報を部品Aaに対応づけて寸法データ記憶部102に記憶する。
また、選択結果の部品Aaと部品Bbの識別コードは、選択信号として部品ピッキング装置(図示せず)に出力され、部品ピッキング装置は、部品A,部品Bのグループが夫々収容された収容部から上記識別コードに対応するAa,Bbを取り出す。
このように、部品Aaと部品Bbが一組選択されるか、または、部品Aaと組み合わせる部品Bがなく選択対象から除外されると、第1ステップに戻り、第1の部品選択部104は、部品Aのグループの寸法データ分布に基づいて、公差中央値から離れた値の部品Aを優先的に選択して、寸法データ記憶部102の部品Aのグループから選択対象がなくなるまで、部品Aと部品Bの組み合わせを決定する。
この場合、部品Aのグループの寸法データ分布の公差中央値よりも外側から部品Aを選択するが、より詳しくは、寸法データ分布の最も寸法が大きい部品Aまたは最も寸法が小さい部品Aのうち、公差中央値との差の絶対値が大きい方を選択する。
上記第1実施形態では、部品Aと部品Bの選択結果に基づいて、部品ピッキング装置により収容部から部品を取り出したが、これに限らず、部品Aと部品Bの選択結果を表示または印字に従って人が収容部から部品を取り出してもよい。
上記構成の生産管理システムおよび生産管理方法によれば、複数の部品群のうちの部品Aのグループ(第1の部品群)の部品と部品Bのグループ(第2の部品群)の部品とを組み合わせるとき、第1の部品選択部104によって、部品Aのグループの公差中央値から離れた値の部品Aaを優先的に選択する。そして、その部品Aのグループから選択された部品Aaと組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲sAB1〜sAB2内となる部品Bbを、部品Bのグループの中から第2の部品選択部105により選択する。上記第1の部品選択部104による部品Aのグループからの部品の選択と、第2の部品選択部105による部品Bのグループからの部品の選択を繰り返すことによって、部品Aのグループの全ての部品について部品Bのグループの部品との組み合わせを探す。ここで、第1の部品選択部104により部品Aのグループから選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品が部品Bのグループの中にない場合は、上記部品Aのグループから選択された部品を組み合わせの対象から除外する。
このようにして、第1の部品選択部104によって、部品Aのグループの公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択するので、部品Aのグループの中で寸法精度が低く組み合わせ相手が見つかる確率が低い部品から優先的に選択して、その部品と組み合わせ可能な部品を第2の部品選択部105によって部品Bのグループの中から選択することによって、仕上がり寸法精度に基づいて各部材をランク分けして、同一ランクの部品同士を組み合わせる場合よりも、組み合わせできずに残ってしまう部品の数を低減できる。したがって、仕上がり寸法精度に基づいて各部材をランク分けすることなく、構成部品の組み合わせ率を向上できると共に、組み合わせ後の所定寸法のばらつきを低減できる。
また、上記第1の部品選択部104によって、部品Aのグループの公差中央値に対して最も外側から部品Aaを選択するので、寸法精度が低く組み合わせ相手が見つかる確率が最も低い部品から優先的に選択して、その部品と組み合わせ可能な部品を第2の部品選択部105によって部品Bのグループの中から選択することで、組み合わせ率を向上できる。
また、上記第1の部品選択部104によって、複数の部品群のうちの寸法データ分布が最もばらつきの大きい部品群を部品Aのグループとして選択することによって、組み合わせ相手が見つかる確率が低い部品を多く含む部品群から組み合わせを行うので、組み合わせ率をさらに向上できる。
また、上記第1の部品選択部104により部品Aのグループから選択された部品Aaと組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲sAB1〜sAB2内となる部品が部品Bのグループの中に複数あるとき、その複数の部品のうち目標寸法範囲sAB1〜sAB2内において基準目標値sAB0側にある部品を選択する。この基準目標値sAB0は、目標寸法範囲sAB1〜sAB2の中央値とする。
これにより、組み合わされた部品の所定寸法が基準目標値sAB0に近くなり、組み合わせ後の所定寸法のばらつきを低減できる。
〔第2実施形態〕
図3はこの発明の第2実施形態の生産管理システム100の動作(生産管理方法)を説明する図を示している。この第2実施形態の生産管理システム100は、3つの部品A,B,Cのグループから組み合わせる部品を選択する点を除いて第1実施形態の生産管理システム100と同一の構成をしており、図1を援用する。
図3において、左側に部品Aのグループの寸法データx1〜xmを示し、右側に部品Bのグループの寸法データy1〜ymおよび部品Cのグループの寸法データz1〜zmを示している。部品Aのグループに識別コードとしてA1〜Amが付与され、部品Bのグループに識別コードとしてB1〜Bmが付与され、部品Cのグループに識別コードとしてC1〜Cmが付与されている。
この部品Aのグループは、第1の部品群であり、部品B,部品Cのグループは、第2の部品群である。
また、部品A,Bのグループと同様に、部品Cのグループの寸法データz1〜zmは、寸法データ記憶部102に記憶された部品群毎の寸法データを分布解析部103により解析して、部品Cのグループの寸法データの最も小さいz1から最も大きいzmの順に並べたものであるが、寸法データ記憶部102において並べ替えは行っていない。このとき、分布解析部103により部品Cのグループの図面公差の中央値を求める。
この第2実施形態の生産管理システム100は、図3に示すように、部品Aのグループの部品Aaと部品Bのグループの部品Bbの選択は、図2に示す第1実施形態と同様に行われる。
次に、部品Aaと部品Bbと組み合わせる部品Cについて、第2の部品選択部105は、部品Aaの寸法データxaに基づいて、第1の部品選択部104により部品Aのグループから選択された部品Aaと組み合わせたときの所定寸法(例えば(xa−zc))が目標寸法範囲sAC1〜sAC2内となる部品Cc(寸法データzc)を部品Cのグループの中から選択する。ここで、部品CcはC1〜Cmの中のc番目の部品を示す。
このようにして、部品Aaと部品Bbおよび部品Ccが一組選択されたら、部品Aのグループの寸法データから部品Aaを次の選択対象から除外すると共に、部品Bのグループの寸法データから部品Bbを次の選択対象から除外する。さらに、部品Cのグループの寸法データから部品Ccを次の選択対象から除外する。
なお、部品Aaと組み合わせたときの所定寸法(例えば(xa−zc))が目標寸法範囲sAC1〜sAC2内となる部品Cがない場合も、部品Aのグループの寸法データから部品Aaを次の選択対象から除外すると共に、組み合わせ部品がなかった旨の情報を部品Aaに対応づけて寸法データ記憶部102に記憶する。
また、選択結果の部品Aaと部品Bbおよび部品Ccの識別コードは、選択信号として部品ピッキング装置(図示せず)に出力され、部品ピッキング装置は、部品A,部品Bおよび部品Cのグループが夫々収容された収容部から上記識別コードに対応する部品Aa,Bb,Ccを取り出す。
上記第2実施形態では、部品Aのグループから選択された部品Aaと組み合わせたときの所定寸法(例えば(xa−zc))が目標寸法範囲sAC1〜sAC2内となる部品Cc(寸法データzc)を部品Cのグループの中から選択したが、部品Bのグループから選択された部品Baと組み合わせたときの所定寸法(例えば(yb−zc))が目標寸法範囲sBC1〜sBC2内となる部品Cc(寸法データzc)を部品Cのグループの中から選択してもよい。3番目の部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品は、組み立てる製品の構成部品に応じて適宜決定される。
なお、3番目の部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品は、部品A,Bの両方であってもよい。すなわち、部品A,B,Cを組み合わせた状態で特定される組み合わせ寸法であってもよく、例えば、部品A,B,Cの合計厚さ(部品Aの厚さ+部品Bの厚さ+部品Bの厚さ)などであってもよい。
このように、部品Aaと部品Bbおよび部品Ccが一組選択されるか、または、部品Aaと組み合わせる部品Bまたは部品Cがなく選択対象から除外されると、次に、第1の部品選択部104は、部品Aのグループの寸法データ分布に基づいて、公差中央値から離れた値の部品Aを優先的に選択して、寸法データ記憶部102の部品Aのグループから選択対象がなくなるまで、部品Aと部品Bおよび部品Cの組み合わせを決定する。
上記第2実施形態の生産管理システムおよび生産管理方法は、第1実施形態の生産管理システムおよび生産管理方法と同様の効果を有する。
また、上記第2実施形態では、3つの部品A,B,Cのグループから組み合わせる部品を選択したが、4以上の部品のグループから組み合わせる部品を選択してもよい。この場合、部品Cと同様にして、4番目以降の部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を選択する部品群は、組み立て製品の構成部品や製造工程などに応じて適宜決定する。
〔第3実施形態〕
図4はこの発明の第3実施形態の生産管理システムおよび生産管理方法により生産する圧縮機の構成を示している。
上記圧縮機は、図4に示すように、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、密閉容器1内に配置され、圧縮機構部2をクランク軸12を介して駆動するモータ3とを備えている。上記圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、密閉容器1内の下側に圧縮機構部2を配置し、その圧縮機構部2の上側にモータ3を配置している。このモータ3のロータ6によって、クランク軸12を介して、圧縮機構部2を駆動するようにしている。
上記圧縮機構部2は、吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。また、圧縮機構部2によって冷媒ガスが圧縮されて高温高圧になった後、圧縮機構部2から吐出されて密閉容器1内を満たす。このとき、上記冷媒ガスは、ステータ5とロータ6の間の隙間を通過して、モータ3を冷却した後、モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出する。
また、上記圧縮機構部2は、シリンダ室22を画定するためのシリンダ21と、このシリンダ21の上側端部に取り付けられてシリンダ21上に位置するフロントヘッド50と、シリンダ21の下側端部に取り付けられてシリンダ21下に位置するリアヘッド60とを備える。上記シリンダ21とフロントヘッド50とリアヘッド60によって、シリンダ室22を形成する。このシリンダ室22には、冷媒ガスを圧縮するためのピストン29が収容されている。
上記フロントヘッド50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央部から上方に向かって突出するボス部52とを有する。本体部51およびボス部52には、クランク軸12が回転可能に挿通されている。なお、ボス部52は上側軸受部の一例である。上記本体部51には、シリンダ室22に連通する吐出ポート51aが設けられている。
また、上記リアヘッド60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央部から下方に向かって突出するボス部62とを有する。本体部61およびボス部62には、クランク軸12が回転可能に挿通されている。
このように、上記クランク軸12の下側の部分は、フロントヘッド50およびリアヘッド60に支持されている。このクランク軸12の下側の部分のうち、フロントヘッド50とリアヘッド60の間に位置する部分が、シリンダ室22の内部に進入している。
また、上記クランク軸12の下側の部分には、シリンダ室22内に位置するように、偏心部26が設けられている。この偏心部26は、ピストン29のローラ27に嵌合している。このピストン29は、シリンダ室22内で、公転可能に配置され、このピストン29の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
図5は上記圧縮機の圧縮機構部2の主要部の平面図を示している。
上記圧縮機は、ローラ27とブレード28が一体に設けられたピストン29を備えている。上記ピストン29のブレード28はシリンダ室22内を、吸入管11からの冷媒ガスを吸い込む吸入室(低圧室)22aと、吐出ポート51a(図1に示す)がシリンダ室22の内面に開口する吐出室(高圧室)22bに仕切っている。
また、上記ブレード28の両側面に一対の半円柱状のブッシュ25,25を密着させて、ブレード28の両側面に隣接する空間をブッシュ25,25でシールしている。このブッシュ25,25はブレード28を両側から挟んで進退可能に支持している。
上記ピストン29のローラ27は、クランク軸12の偏心部26が偏心回転すると、ローラ27の外周面をシリンダ室22の内周面に接しながら公転する。
<圧縮機構部の組み立て>
上記圧縮機の圧縮機構部2の組み立て工程において、第2実施形態の生産管理システム100を用いる。この組み立て工程の前に、圧縮機構部2を構成するピストン29,シリンダ21,クランク軸12,フロントヘッド50およびリアヘッド60は、機械加工によりロット生産される。
そして、生産されたピストン29,シリンダ21,クランク軸12,フロントヘッド50およびリアヘッド60のロット毎に寸法測定装置(図示せず)を用いて寸法データを測定し、測定した寸法データを、各部品に付与した識別コードに対応づけて寸法データ入力部101(図1に示す)に入力する。
そうして、寸法データ入力部101に入力された寸法データを識別コードと対応づけて部品群毎に寸法データ記憶部102に記憶しておく。
ここで、各部品の寸法データは、
ピストン29 : 高さ、内径、外径、ブレード幅
シリンダ21 : 高さ、内径
クランク軸12 : 軸外径、偏心部の外径、偏心部の偏心量
フロントヘッド50 : 軸穴の内径
リアヘッド60の : 軸穴の内径
である。なお、クランク軸12の軸外径とは、クランク軸12のうちのフロントヘッド50の軸穴およびリアヘッド60の軸穴に対応する軸部の外径である。
また、分布解析部103は、寸法データ記憶部102に部品群毎に記憶された寸法データを解析して、部品群毎の図面公差の中央値、および、寸法データ分布における各部品の位置を求める。
図6は上記生産管理システム100を用いた圧縮機構部2の組み立て工程を説明するフローチャートを示している。
まず、組み立てがスタートすると、ステップS1でピストン29の選択を行う。このとき、第1の部品選択部104(図1に示す)は、分布解析部103により解析された部品群毎の寸法データ分布に基づいて、ピストン29のグループ(第1の部品群)の公差中央値に対して最も外側からピストン29を選択する。すなわち、第1の部品選択部104は、公差中央値に対する差の絶対値が最も大きいピストン29を選ぶ。
次に、ステップS2に進み、シリンダ21の選択を行う。すなわち、ステップS1で選ばれたピストン29と組み合わせるシリンダ21を、シリンダ21のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105(図1に示す)は、ステップS1で選ばれたピストン29と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるシリンダ21を、シリンダ21のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このピストン29とシリンダ21の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106(図1に示す)に記憶されており、上記所定寸法および目標寸法範囲とは、次の(1),(2)の2つである。この(1),(2)の両方を満たすシリンダ21を選択する。
(1) シリンダ21のブッシュ穴の幅方向の隙間[シリンダ21のブッシュ穴の内径−2つのブッシュ25の幅合計−ピストン29のブレード幅]
目標寸法範囲は、幅方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲
(2) 高さ方向の段差[シリンダ21の高さ−ピストン29の高さ]
目標寸法範囲は、高さ方向の段差の基準目標値に対して許容される範囲
なお、第1の部品選択部104により選択されたピストン29と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるシリンダ21が、シリンダ21のグループ(第2の部品群)の中に複数あるとき、その複数のシリンダ21のうち目標寸法範囲内において基準目標値側にあるシリンダ21を選択する。これにより、組み合わされたピストン29とシリンダ21の高さ方向の段差(所定寸法)が基準目標値に近くなり、組み合わせ後の所定寸法のばらつきを低減できる。
次に、ステップS3に進み、クランク軸12の選択を行う。すなわち、ステップS1で選ばれたピストン29と組み合わせるクランク軸12を、クランク軸12のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS1で選ばれたピストン29と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるクランク軸12を、クランク軸12のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このピストン29とクランク軸12の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法とは、径方向の隙間[ピストン29の内径−クランク軸12の偏心部26の外径]であり、目標寸法範囲とは、この径方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲である。
次に、ステップS4に進み、フロントヘッド50の選択を行う。すなわち、ステップS3で選ばれたクランク軸12と組み合わせるフロントヘッド50を、フロントヘッド50のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS3で選ばれたクランク軸12と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるフロントヘッド50を、フロントヘッド50のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このフロントヘッド50とクランク軸12の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法とは、径方向の隙間[フロントヘッド50の軸穴の内径−クランク軸12の外径]であり、目標寸法範囲とは、この径方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲である。
次に、ステップS5に進み、リアヘッド60の選択を行う。すなわち、ステップS3で選ばれたクランク軸12と組み合わせるリアヘッド60を、リアヘッド60のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS3で選ばれたクランク軸12と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるリアヘッド60を、リアヘッド60のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このリアヘッド60とクランク軸12の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法とは、径方向の隙間[リアヘッド60の軸穴の内径−クランク軸12の外径]であり、目標寸法範囲とは、この径方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲である。
上記ステップS1〜S5により、圧縮機構部2の構成部品の組み合わせが決定される。そして、選択された個々のピストン29,シリンダ21,クランク軸12,フロントヘッド50およびリアヘッド60は、生産管理システム100において、各部品の識別コードを用いて、寸法データ記憶部102に記憶された寸法データにおいて次の選択対象から除外する。
そうして、ステップS1〜S5を繰り返して、寸法データ記憶部102のピストン29のグループから選択対象がなくなるまで、圧縮機構部2の構成部品の組み合わせを決定する。
図7は上記生産管理システム100を用いた圧縮機構部の組み立て工程の他の例を説明するフローチャートを示している。この図7で説明する組み立て工程は、クランク軸12,ピストン29,シリンダ21の順に選択する点で図6の組み立て工程と異なる。
まず、ステップS11でクランク軸12の選択を行う。このとき、第1の部品選択部104は、分布解析部103により解析された部品群毎の寸法データ分布に基づいて、クランク軸12のグループ(第1の部品群)の公差中央値に対して最も外側からクランク軸12を選択する。すなわち、第1の部品選択部104は、公差中央値に対する差の絶対値が最も大きいピストン29を選ぶ。
次に、ステップS12に進み、ピストン29の選択を行う。すなわち、ステップS11で選ばれたクランク軸12と組み合わせるピストン29を、ピストン29のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS11で選ばれたクランク軸12と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるピストン29を、ピストン29のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このクランク軸12とピストン29の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法とは、径方向の隙間[ピストン29の内径−クランク軸12の偏心部26の外径]であり、目標寸法範囲とは、この径方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲である。
次に、ステップS13に進み、シリンダ21の選択を行う。すなわち、ステップS12で選ばれたピストン29と組み合わせるシリンダ21を、シリンダ21のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS12で選ばれたピストン29と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるシリンダ21を、シリンダ21のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このピストン29とシリンダ21の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法および目標寸法範囲とは、次の(i),(ii)の2つである。この(i),(ii)の両方を満たすシリンダ21を選択する。
(i) シリンダ21のブッシュ穴の幅方向の隙間[シリンダ21のブッシュ穴の内径−2つのブッシュ25の幅合計−ピストン29のブレード幅]
目標寸法範囲は、幅方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲
(ii) 高さ方向の段差[シリンダ21の高さ−ピストン29の高さ]
目標寸法範囲は、高さ方向の段差の基準目標値に対して許容される範囲
次に、ステップS14に進み、フロントヘッド50の選択を行う。すなわち、ステップS11で選ばれたクランク軸12と組み合わせるフロントヘッド50を、フロントヘッド50のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS11で選ばれたクランク軸12と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるフロントヘッド50を、フロントヘッド50のグループ(第2の部品群)の中から選択する。
このフロントヘッド50とクランク軸12の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法とは、径方向の隙間[フロントヘッド50の軸穴の内径−クランク軸12の外径]であり、目標寸法範囲とは、この径方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲である。
次に、ステップS15に進み、リアヘッド60の選択を行う。すなわち、ステップS11で選ばれたクランク軸12と組み合わせるリアヘッド60を、リアヘッド60のグループ(第2の部品群)から選択する。このとき、第2の部品選択部105は、ステップS11で選ばれたクランク軸12と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となるリアヘッド60を、リアヘッド60グループ(第2の部品群)の中から選択する。
このリアヘッド60とクランク軸12の組み合わせにおける所定寸法および目標寸法範囲は、組み合わせ情報記憶部106に記憶されており、上記所定寸法とは、径方向の隙間[リアヘッド60の軸穴の内径−クランク軸12の外径]であり、目標寸法範囲とは、この径方向の隙間の基準目標値に対して許容される範囲である。
上記ステップS11〜S15により、圧縮機構部2の構成部品の組み合わせが決定される。そして、選択された個々のピストン29,シリンダ21,クランク軸12,フロントヘッド50およびリアヘッド60は、生産管理システム100において、各部品の識別コードを用いて、寸法データ記憶部102に記憶された寸法データにおいて次の選択対象から除外する。
そうして、ステップS11〜S15を繰り返して、寸法データ記憶部102のクランク軸12のグループから選択対象がなくなるまで、圧縮機構部2の構成部品の組み合わせを決定する。
図8は上記生産管理システムの複数の部品群の組み合わせ部品の一例を示している。
例えば、組み合わせ部品がシリンダとピストンとすると、高さ方向の段差(シリンダの高さ−ピストンの高さ)が所定寸法である。なお、[シリンダの高さ>ピストンの高さ]としている。
また、組み合わせ部品がシリンダとブッシュとすると、高さ方向の段差(シリンダの高さ−ブッシュの高さ)が所定寸法である。なお、[シリンダの高さ>ブッシュの高さ]としている。
また、組み合わせ部品がフロントヘッドとクランク軸とすると、径方向の隙間(フロントヘッドの軸穴の内径−クランク軸の外径)が所定寸法である。なお、[フロントヘッドの軸穴の内径>クランク軸の外径]としている。
また、組み合わせ部品がリアヘッドとクランク軸とすると、径方向の隙間(リアヘッドの軸穴の内径−クランク軸の外径)が所定寸法である。なお、[リアヘッドの軸穴の内径>クランク軸の外径]としている。
また、組み合わせ部品がピストンとクランク軸とすると、径方向の隙間(ピストンの内径−クランク軸の偏心部の外径)が所定寸法である。なお、[ピストンの内径>クランク軸の偏心部の外径]としている。
また、組み合わせ部品がクランク軸とピストンおよびシリンダの3つとすると、径方向の隙間(シリンダの内径−ピストンの外径−クランク軸の偏心部の偏心量)が所定寸法である。なお、[シリンダの内径>(ピストンの外径+クランク軸の偏心部の偏心量)]としている。
さらに、組み合わせ部品がシリンダとブッシュおよびピストンの3つとすると、径方向の隙間(シリンダのブッシュ穴の内径−2つのブッシュの幅合計−ピストンのブレード幅)が所定寸法である。なお、[シリンダのブッシュ穴の内径>(2つのブッシュの幅合計−ピストンのブレード幅)]としている。
上記構成の生産管理システムおよび生産管理方法では、ブレード28とローラ27が一体に形成された圧縮機用のピストン29である部品Aのグループを最初に選択する。このピストン29の外径寸法のばらつきが組み合わせる他の部品よりも大きいので、組み合わせ相手が見つかる確率が他の部品よりも低いピストン29を多く含むグループから優先的に組み合わせできる。
上記第3実施形態の生産管理システムおよび生産管理方法は、第2実施形態の生産管理システムおよび生産管理方法と同様の効果を有する。
上記第3実施形態では、圧縮機の生産に用いる生産管理システムおよび生産管理方法ついて説明したが、圧縮機に限らず、他の製品を構成する部品の選択にこの発明の生産管理システムおよび生産管理方法を適用することができる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第3実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第3実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1…密閉容器
2…圧縮機構部
3…モータ
5…ステータ
6…ロータ
11…吸入管
12…クランク軸
13…吐出管
21…シリンダ
22…シリンダ室
22a…吸入室
22b…吐出室
25…ブッシュ
26…偏心部
27…ローラ
28…ブレード
29…ピストン
50…フロントヘッド
51…本体部
51a…吐出ポート
52…ボス部
60…リアヘッド
61…本体部
62…ボス部
100…生産管理システム
101…寸法データ入力部
102…寸法データ記憶部
103…分布解析部
104…第1の部品選択部
105…第2の部品選択部
106…組み合わせ情報記憶部

Claims (8)

  1. 複数の部品群から組み合わせる部品を選択する生産管理システムであって、
    上記複数の部品群のうちの第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせるとき、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択する第1の部品選択部(104)と、
    上記第1の部品選択部(104)により上記第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から選択する第2の部品選択部(105)と
    を備えたことを特徴とする生産管理システム。
  2. 請求項1に記載の生産管理システムにおいて、
    上記複数の部品群の全ての部品の寸法データを記憶する寸法データ記憶部(102)を備え、
    上記第1の部品選択部(104)は、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に選択するとき、上記寸法データ記憶部(102)に記憶された上記第1の部品群の寸法データを用いる一方、
    上記第2の部品選択部(105)は、上記所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から選択するとき、上記寸法データ記憶部(102)に記憶された上記第2の部品群の寸法データを用いることを特徴とする生産管理システム。
  3. 請求項2に記載の生産管理システムにおいて、
    上記第1の部品選択部(104)は、上記第1の部品群の公差中央値に対して最も外側から部品を選択することを特徴とする生産管理システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の生産管理システムにおいて、
    上記第1の部品選択部(104)は、上記複数の部品群のうちの寸法データ分布が最もばらつきの大きい部品群を上記第1の部品群として選択することを特徴とする生産管理システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の生産管理システムにおいて、
    上記第2の部品選択部(105)は、上記第1の部品選択部(104)により上記第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの上記所定寸法が上記目標寸法範囲内となる部品が上記第2の部品群の中に複数あるとき、その複数の部品のうち上記目標寸法範囲内において基準目標値側にある部品を選択することを特徴とする生産管理システム。
  6. 請求項1から5のいずれかの1つに記載の生産管理システムにおいて、
    上記複数の部品群は、圧縮機を構成する部品毎の群であり、
    上記第1の部品選択部(104)は、上記複数の部品群から最初に選択する上記第1の部品群は、ブレード(28)とローラ(27)が一体に形成されたピストン(29)であることを特徴とする生産管理システム。
  7. 複数の部品群から組み合わせる部品を選択する生産管理方法であって、
    上記複数の部品群のうちの第1の部品群の部品と第2の部品群の部品とを組み合わせるとき、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に第1の部品選択部(104)により選択する第1ステップと、
    上記第1ステップにより上記第1の部品群から選択された部品と組み合わせたときの所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から第2の部品選択部(105)により選択する第2ステップと
    が生産管理システム(100)により実行されることを特徴とする生産管理方法。
  8. 請求項7に記載の生産管理方法において、
    上記複数の部品群の全ての部品の寸法データを記憶する寸法データ記憶部(102)に記憶する記憶ステップが上記生産管理システム(100)により実行され
    上記第1ステップは、上記第1の部品群の公差中央値から離れた値の部品を優先的に第1の部品選択部(104)により選択するとき、上記記憶ステップで上記寸法データ記憶部(102)に記憶された上記第1の部品群の寸法データを用いる一方、
    上記第2ステップは、上記所定寸法が目標寸法範囲内となる部品を上記第2の部品群の中から第2の部品選択部(105)により選択するとき、上記第1ステップで上記寸法データ記憶部(102)に記憶された上記第2の部品群の寸法データを用いることを特徴とする生産管理方法。
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