JP6515530B2 - 記録材特性測定装置及び記録材特性測定方法 - Google Patents
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Description
一方、従来から、画像形成装置に用いられる記録紙等の記録材では、温度、湿度の環境条件の変化による記録材の含水率の変化、記録材に加わる張力等によって、記録材の寸法、カール等の形状、剛性等の環境依存特性が変化することが知られている。
以下に、本発明に係る記録材特性測定装置及び記録材特性測定方法の実施例を図面を参照しつつ説明する。
(記録材特性測定装置の概略構成)
図1、図2は、本発明の実施例1に係る記録材特性測定装置の概略構成を示す模式図である。
張力付与部材1、2は、記録材4を挟持して互いに反対方向に可動される。
また、純水を利用するのは、記録材4と湿度との関係を評価するためである。
構造計測装置3には、光干渉断層法を用いて画像を取得する光干渉計装置が用いられる。
その光干渉計装置は、図3に示すように、光源部21と、光合成・分割部22と、測定光学系23と、参照光学系24と、干渉信号検出部25と、信号処理制御部26とから概略構成されている。
なお、この図3においては、張力付与部材1,2、ロードセル8、変位センサ10、制御部9は説明の便宜のため、捨象している。
制御部26aは、光源21aの発光制御と、ガルバノミラー23b、23cの振動制御と、吐出ノズル5による液滴7aの吐出制御と、光電変換信号の取得タイミング制御と、信号処理部26b、記憶部26c、表示部26dの表示制御とを行う。
光干渉断層法においては、光電変換部材25cとして、分光素子とラインセンサからなる光検出素子が用いられる。
この光検出素子は、光源21aから射出された光の波長帯域の全域にわたるスペクトルを検出できる。
言い換えると、観測される干渉縞の間隔は、戻り光の発生位置によって決まる。
これらの処理を、ガルバノミラー23b、23cを二次元的に走査しながら行えば、記録材4の二次元的な断層画像を得ることができる。
以下、この構造計測装置3を用いて得られた内部構造の変化を図5〜図8を参照しつつ説明する。
この張力の作用により、断層画像G1の評価領域が幅W0、厚さd0から幅WT、厚さdTに変化する。
また、繊維状構造体4pの長さはL0からLTに変化し、その直径はφD0からφDTに変化する。
記録材4に所定の張力を付加した状態で、張力付与部材1、2を固定し、所定時間(一定時間)Δtだけ保持した状態が経過すると、図7に示すように、繊維体4p"と充填物質4qとの間に空隙4sが生じる。また、記録材4の評価領域は幅WTから幅WTΔtに変化し、厚さはdTからdTΔtに変化する。
記録材4に張力を付与しない状態で、評価用試薬7としての純水を滴下すると、記録材4が膨潤し、記録材4の評価領域が図5に示す幅W0から図8に示すように幅WWに変化し、図5に示す厚さd0から図8に示す厚さdWに変化する。
図9は記録材4に付加する張力(荷重)と記録材4の伸び量(変位量)との関係を模式的に示す特性図である。
このスプリングバック領域の測定は、張力付与部材1、2に加える荷重を徐々に減少させ、その荷重の減少に伴う評価領域の幅WTΔtの変化(縮み量)を測定することにより行う。
評価用試薬7の滴下量を変化させて、記録材4の湿度データを取得することで、環境の湿度による記録材4の含水率の影響を評価することができる。また、各種の湿潤条件における引っ張り荷重と記録材4の変形量との関係データを取得し、図5〜図8に示す内部構造と引っ張り荷重と記録材4の変位量とを関連づけることにより、記録材4のマクロ的な特性とミクロ的な特性とを関連づけることができる。
記録材4は、その搬送方向に応じて変形方向が異なるため、従来の技術では、それぞれの変形方向に対して全ての環境条件で記録材4の変形に対する特性を評価する必要があった。
これに対して、本発明の実施例によれば、評価用試薬7を用いて環境依存性を模擬的に実現でき、記録材4のミクロ構造に対応づけてマクロ的な特性値を計測し、これに基づいて記録材4のマクロな特性値を評価できるので、効率的な製品開発を実現できる。
記録材4に加える張力を増加させながら記録材4に張力を付与することにより、記録材4の外形寸法の変化量と構造の変化量とを測定することにすれば、記録材4のミクロ的なヤング率、マクロ的なヤング率を測定できる。
また、記録材4に加える荷重を除去した状態で記録材4の縮み量を測定することにすれば、記録材4の塑性変形率を測定できる。
例えば、記録材特性測定装置全体を、温度と湿度とを管理可能な環境槽に設置し、記録材4を環境槽に一定時間放置して記録材4が環境槽に十分になじんだ状態のもとで、環境依存特性の測定を行うことにしてもよい。
この場合には、記録材4の含水率の測定が可能な含水率計測装置を用いて、含水率の測定を行うのが望ましい。
(記録材特性測定装置の概略構成)
図12、図13は、本発明の実施例2に係る記録材特性測定装置の概略構成を示す模式図である。
湿度計測装置200は、記録材4を介して吐出ノズル5と反対側に設けられている。
このように湿度計測装置200を設けると、記録材4が搬送の際に詰まらないような最適な湿度を測定することができ、その適切な湿度を管理することも可能となる。
また、湿度計測装置200の位置を固定する必要はなく、例えば、記録材4の面に並行に移動可能な位置に設けることで、評価用試薬7の塗布時や記録材4の内部構造観察時に退避可能な構成とすることも考えられる。
3…構造計測装置
4…記録材
8…ロードセル(張力計測部材)
10…変位センサ(外形寸法計測装置)
200…湿度計測装置
Claims (11)
- 記録材に張力を付与する張力付与部材と、
前記記録材に付与する張力を計測する張力計測部材と、
前記張力が付与された記録材の外形寸法を計測する外形寸法計測装置と、
前記張力が付与された記録材の構造を計測する構造計測装置とを備えていることを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項1に記載の記録材特性測定装置において、
前記記録材の湿度を計測する湿度計測装置と、
前記記録材に浸透性を有する物質を塗布する塗布手段とを備えていることを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項2に記載の記録材特性測定装置において、
前記塗布手段によって前記記録材に浸透性を有する物質を塗布した後に、少なくとも、前記張力付与部材によって付与する張力を変化させ、その変化に対応する前記記録材の外形寸法及び構造を計測するか、又は、前記記録材の外形寸法を固定し前記記録材に作用する張力及び前記記録材の構造を計測することを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の記録材特性測定装置において、
前記塗布手段によって前記記録材に塗布する浸透性を有する物質が少なくとも二種類であることを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の記録材特性測定装置において、
前記湿度計測装置は前記記録材の面と並行に移動可能であることを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の記録材特性測定装置において、
前記構造計測装置が光干渉断層法を用いて画像を取得する光干渉計装置から構成されていることを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の記録材特性測定装置において、
前記構造計測装置は、前記張力の付与の前後における前記記録材の湿度に応じた記録材の構造を計測することを特徴とする記録材特性測定装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の記録材特性測定装置において、
前記張力付与部材によって付与する張力を変化させ、その変化に対応する前記記録材の外形寸法及び構造を計測し、
前記記録材の外形寸法を固定し前記記録材に作用する張力及び前記記録材の構造を計測することを特徴とする記録材特性測定装置。 - 記録材に張力を付与する前の構造を測定する構造測定ステップと、
前記記録材の外形寸法の測定後に前記記録材に張力を付与する張力付与ステップとを含み、
前記張力付与ステップにより付与された張力を測定し、該張力に対応する前記記録材の外形寸法及び構造を測定することを特徴とする記録材特性測定方法。 - 請求項9に記載の記録材特性測定方法において、
前記記録材に加える張力を保持した状態で前記記録材に加えた荷重の変化を計測することを特徴とする記録材特性測定方法。 - 請求項9又は請求項10に記載の記録材特性測定方法において、
前記記録材に加えた荷重を除去した状態で前記記録材の縮み量を測定することを特徴とする記録材特性測定方法。
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