JP6512438B2 - 回転角度検出装置 - Google Patents

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    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position

Description

本発明は、回転角度を検出する回転角度検出装置に関する。
従来、回転角度検出装置として、例えば以下に示す特許文献1に開示されているアングルセンサがある。このアングルセンサは、電動パワーステアリング装置に用いられ、ステアリングホイールの操舵角度を検出するセンサである。アングルセンサは、電動パワーステアリング装置を構成するモータの回転角度及び回転回数を検出するためのモータ回転角度センサを備えている。そして、モータ回転角度センサの検出結果からステアリングホイールの操舵角度を演算する。イグニッションスイッチがオフ状態のときにも車載バッテリからモータ回転角度センサに電圧が供給される構成とすることで、常時ステアリングホイールの操舵角度の変化を検出することができる。なお、車両としてステアリングホイールの操舵角度が必要となるのは、イグニッションスイッチがオン状態のときだけである。そのため、イグニッションスイッチがオフ状態のときには、モータの回転回数だけを検出すればよい。しかも、車載バッテリからモータ回転角度センサに電圧が供給される際、間欠的に電圧が供給される。そのため、消費電力を抑えることができる。しかし、モータ回転角度センサが間欠的に動作することになるため、回転回数を読み飛ばしてしまう可能性がある。回転回数の読み飛ばしを抑えようとすると、動作の頻度を上げる必要があり、消費電力が増加してしまう。
これに対して、電動パワーステアリング装置を構成するモータの1回転当たりの回転角度を検出する回転角度検出部と、電動パワーステアリング装置を構成するモータの回転回数を検出する回転回数検出部とを備えたステアリングホイールの操舵角度検出装置が提案されている。イグニッションスイッチがオン状態になると、車載バッテリから回転角度検出部に電圧が供給される。イグニッションスイッチのオン、オフの状態に関係なく車載バッテリから回転回数検出部に電圧が供給される。イグニッションスイッチがオン状態のときにだけ回転角度検出部に電圧を供給するため、特許文献1より動作範囲を限定したり、低消費な回路構成とすることができる。その結果、さらに消費電力を抑えることができる。
特許第5339094号公報
ところで、前述した操舵角度検出装置では、イグニッションスイッチのオン、オフの状態に関係なく車載バッテリから回転回数検出部に電圧が供給される。しかし、車載バッテリの電圧が低下したり、車載バッテリの交換等によって遮断したりした場合、回転回数検出部は、モータの回転回数を検出できなくなってしまう。そのため、この間にステアリングホイールが操舵されると、操舵角度を正確に検出できなくなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、第1電源の電圧が低下又は遮断しても、継続してモータの回転回数を検出することができる回転角度検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、充電可能な第1電源から電圧が供給されることで、モータの1回転当たりの回転角度の検出を行うとともに、モータの回転回数の検出を行う検出部と、第1電源とは別の充電可能な第2電源と、第1電源から第2電源に電力を供給して第2電源を充電する充電部と、を有し、検出部は、電源スイッチがオン状態になると第1電源から電圧が供給され、モータの1回転当たりの回転角度又は回転角度に対応した情報を検出する回転角度検出部と、電源スイッチのオン、オフの状態に関係なく第1電源から電圧が供給され、モータの回転回数を検出する回転回数検出部と、を有し、回転回数検出部は、第2電源から電圧が供給され、モータの回転回数を検出し、充電部は、電源スイッチがオン状態となることによって外部の発電機が発電し発電機から第1電源に電力を供給して第1電源を充電しているときに、第1電源から第2電源に電力を供給して第2電源を充電し、電源スイッチがオフ状態になることによって発電機が発電を停止し発電機から第1電源への電力の供給が止まって第1電源を充電していないときには、第1電源から第2電源に電力を供給せず第2電源を充電しないことを特徴とする。
この構成によれば、第1電源とは別に、検出部に電圧を供給する第2電源を有している。そのため、第1電源の電圧が低下又は遮断しても、継続してモータの回転回数を検出することができる。
この構成によれば、回転角度検出装置は、回転角度検出部と、回転回数検出部と、蓄電装置とを備えている。回転角度検出部は、電源スイッチがオン状態になると第1電源から電圧が供給され、モータの1回転当たりの回転角度又は回転角度に対応した情報を検出する。回転回数検出部は、電源スイッチのオン、オフの状態に関係なく第1電源から電圧が供給され、モータの回転回数を検出する。第2電源は、回転回数検出部に電圧を供給する。つまり、回転角度検出装置は、第1電源とは別に、回転回数検出部に電圧を供給する第2電源を備えている。そのため、第1電源の電圧が低下又は遮断しても、第2電源から回転回数検出部に電圧が供給される。従って、第1電源の電圧が低下又は遮断しても、継続してモータの回転回数を検出することができる。
この構成によれば、第2電源は、充電可能であり、充電部は、第1電源から第2電源に電力を供給して第2電源を充電する。そのため、第2電源の電力容量を充分に確保することができる。従って、第1電源の電圧が低下又は遮断するような事態が繰り返し発生しても、モータの回転角度及び回転回数を継続して検出することができる。
この構成によれば、第1電源は、充電可能であり、充電部は、外部から第1電源に電力を供給して第1電源を充電しているときに、第2電源を充電する。そのため、第2電源の充電に伴って第1電源の電圧が低下してしまうような事態を抑えながら、第2電源を確実に充電することができる。
この構成によれば、充電部は、外部から第1電源に電力を供給しておらず第1電源を充電してないときには第2電源を充電しない。そのため、第2電源の充電に伴って第1電源が上がってしまうような事態を抑えることができる。
第1参考形態における電動パワーステアリング装置及びステアリングシステムの構成図である。 図1における回転角度検出装置の回路図である。 第1参考形態の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第1参考形態の別の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2参考形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2参考形態の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2参考形態の別の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第1実施形態における回転角度検出装置の回路図である。 第1実施形態の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第1実施形態の別の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第1実施形態のさらに別の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2実施形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2実施形態の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2実施形態の別の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。 第2実施形態のさらに別の変形形態における回転角度検出装置の回路図である。
次に、実施形態及び参考形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る回転角度検出装置を、電動パワーステアリング装置の回転角度検出装置に適用した例を示す。
第1参考形態
まず、図1及び図2を参照して第1参考形態の電動パワーステアリング装置及びステアリングシステムの構成について説明する。
図1に示す電動パワーステアリング装置1は、ステアリングシステムにおいて、ステアリングホイールの操舵を補助するためのトルクを発生する装置である。電動パワーステアリング装置1は、トルクセンサ10と、モータ11と、減速装置12と、回転角度検出装置13とを備えている。
ステアリングシステム14は、ステアリングホイール140と、ステアリングシャフト141と、ステアリングギアボックス142と、ラック143と、タイロッド144と、ナックルアーム145と、車輪146とを備えている。ステアリングホイール140は、ステアリングシャフト141の一端部に固定されている。ステアリングシャフト141の他端部には、ピニオンギア(図略)が形成されている。ピニオンギアは、ステアリングギアボックス142内に収容されるラック143と噛み合っている。ラック143の両端部には、タイロッド144及びナックルアーム145を介して、タイヤの装着された車輪146が回転可能に固定されている。
トルクセンサ10は、ステアリングホイール140の操舵トルクを検出するセンサである。トルクセンサ10は、ステアリングシャフト141に設けられている。
モータ11は、ステアリングホイール140の操舵を補助するためのトルクを発生する機器である。モータ11は、1回転当たりの回転角度θmに応じた位相の3相交流電流を供給することでトルクを発生する。
減速装置12は、モータ11の回転を減速し、発生したトルクをステアリングシャフト141に伝達する装置である。減速装置12は、ステアリングシャフトに設けられている。モータ11は、減速装置12に設けられ、減速装置12を介してステアリングシャフト141にトルクを伝達する。
回転角度検出装置13は、モータ11の回転角度θmを検出するとともに、ステアリングホイール140の操舵角度θstrを検出する装置である。図2に示すように、回転角度検出装置13は、マグネット130と、検出部131と、制御部132と、レギュレータ133と、蓄電装置134と、ダイオード135と、充電部136とを備えている。
マグネット130は、モータ11の回転角度θm及び回転回数Nを検出するための磁界を発生する板状の部材である。マグネット130は、表面に磁極が形成され、モータ11のシャフト110の端部に固定されている。
検出部131は、イグニッションスイッチIG1のオン、オフ状態に関係なく車載バッテリB1から電圧が供給されることで一部が動作するとともに、ダイオード135を介して蓄電装置134から電圧が供給されることでも一部が動作し、モータ11の回転角度θm及び回転回数Nを検出するブロックである。また、イグニッションスイッチIG1がオン状態になり、レギュレータ133から電圧が供給されることで残りの部分が動作し、検出したモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを出力するブロックでもある。検出部131は、検出素子131aと、演算部131bと、通信部131cと、レギュレータ131dとを備えている。
検出素子131aは、イグニッションスイッチIG1のオン、オフの状態に関係なく、レギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作するとともに、ダイオード135及びレギュレータ131dを介して蓄電装置134から電圧が供給されることでも動作し、マグネット130の回転磁界を検出する素子である。つまり、モータ11の回転角度に対応した情報を検出する素子である。検出素子131aは、磁極が形成されたマグネット130の表面から所定の距離を隔てて設けられている。検出素子131aの電圧入力端はレギュレータ131dに、出力端は演算部131bにそれぞれ接続されている。
演算部131bは、イグニッションスイッチIG1のオン、オフの状態に関係なく、レギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作するとともに、ダイオード135及びレギュレータ131dを介して蓄電装置134から電圧が供給されることでも動作し、検出素子131aの検出結果からモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを演算し出力するブロックである。演算部131bの電圧入力端はレギュレータ131dに、入力端は検出素子131aの出力端に、出力端は通信部131cにそれぞれ接続されている。
通信部131cは、イグニッションスイッチIG1がオン状態になり、レギュレータ133を介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作し、演算部131bから入力されるモータ11の回転角度θm及び回転回数Nをシリアル通信によって送信するブロックである。通信部131cの電圧入力端はレギュレータ133に、入力端は演算部131bの出力端に、出力端は制御部132にそれぞれ接続されている。
レギュレータ131dは、イグニッションスイッチIG1のオン、オフの状態に関係なく、車載バッテリB1の電圧を所定電圧に変換して検出素子131a及び演算部131bに供給する素子である。また、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断した場合、ダイオード135を介して供給される蓄電装置134の電圧を所定電圧に変換して検出素子131a及び演算部131bに供給する素子でもある。レギュレータ131dの入力端は、車載バッテリB1の正極端に接続されるとともに、ダイオード135に接続されている。また、出力端は、検出素子131a及び演算部131bに接続されている。
制御部132は、イグニッションスイッチIG1がオン状態になり、レギュレータ133を介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作し、通信部131cから受信したモータ11の回転角度θm及び回転回数N、並びに、予め設定されている減速装置12の減速比からステアリングシャフト141の回転角度、つまりステアリングホイール140の操舵角度θstrを演算するブロックである。また、通信部131cから受信したモータ11の回転角度θm、トルクセンサ10から入力されるステアリングホイール140の操舵トルク、及び、演算したステアリングホイール140の操舵角度θstrに基づいてモータ11を制御するブロックでもある。制御部132の電圧入力端はレギュレータ133に、入力端は通信部131cの出力端にそれぞれ接続されている。
レギュレータ133は、イグニッションスイッチIG1がオン状態になると車載バッテリB1の電圧を所定電圧に変換して通信部131c及び制御部132に供給する素子である。レギュレータ133の入力端は、イグニッションスイッチIG1を介して、負極端が接地された車載バッテリB1の正極端に接続されている。また、出力端は、通信部131c及び制御部132の電圧入力端にそれぞれ接続されている。
蓄電装置134は、ダイオード135及びレギュレータ131dを介して検出素子131a及び演算部131bに電圧を供給する、車載バッテリB1とは別の充電可能な電源である。具体的には、充電可能な電池である。蓄電装置134は、少なくとも、車載バッテリB1の交換に必要とされる所定時間継続して検出素子131a及び演算部131bに電圧を供給することができる電力容量を有している。蓄電装置134の正極端はダイオード135を介してレギュレータ131dの入力端に接続されるとともに、充電部136に接続され、負極端は接地されている。
充電部136は、車載バッテリB1に接続され、車載バッテリB1から蓄電装置134に電力を供給して蓄電装置134を充電するブロックである。車載バッテリB1は、充電可能であり、イグニッションスイッチIG1がオン状態になり、車両のエンジン(図略)が始動してオルタネータ(図略)から電力が供給されることで充電される。充電部136は、イグニッションスイッチIG1がオン状態であり、オルタネータから車載バッテリB1に電力が供給されているときに、車載バッテリB1から蓄電装置134に電力を供給して蓄電装置134を充電する。しかし、イグニッションスイッチIG1がオフ状態であり、エンジンが停止しており、オルタネータから車載バッテリB1に電力を供給していないときには蓄電装置134を充電しない。
充電部136は、ツェナーダイオード136aと、抵抗136bと、スイッチ136cと、制御部136dとを備えている。ツェナーダイオード136aのカソードは抵抗136b及びスイッチ136cを介して車載バッテリB1の正極端に接続されるとともに、蓄電装置134の正極端に接続され、アノードは接地されている。制御部136dは、スイッチ136cを制御するブロックであり、スイッチ136cの制御端に接続されている。制御部136dは、イグニッションスイッチIG1がオン状態であり、オルタネータから車載バッテリB1に電力が供給されているときに、スイッチ136cをオン状態にし、蓄電装置134を充電する。しかし、イグニッションスイッチIG1がオフ状態であり、オルタネータから車載バッテリB1に電力が供給されていないときにはスイッチ136cをオフ状態にし、蓄電装置134を充電しない。
次に、図1及び図2を参照して第1参考形態の電動パワーステアリング装置の動作について説明する。
図2においてイグニッションスイッチIG1がオン状態になると、レギュレータ133は、車載バッテリB1の電圧を所定電圧に変換して通信部131c及び制御部132の電圧入力端に供給する。一方、イグニッションスイッチIG1のオン、オフ状態に関係なく、検出素子131a及び演算部131bの電圧入力端には、レギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されている。
検出素子131aは、電圧入力端にレギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作し、マグネット130の回転磁界を検出する。演算部131bは、電圧入力端にレギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作し、検出素子131aの検出結果からモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを演算し出力する。
通信部131cは、電圧入力端にレギュレータ133を介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作し、演算部131bから入力される回転角度θm及び回転回数Nをシリアル通信によって送信する。制御部132は、電圧入力端にレギュレータ133を介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで動作し、通信部131cから受信したモータ11の回転角度θm及び回転回数N、並びに、予め設定されている減速装置12の減速比からステアリングホイール140の操舵角度θstrを演算する。そして、回転角度θm、トルクセンサ10から入力されるステアリングホイール140の操舵トルク、及び、演算した操舵角度θstrに基づいてモータ11を制御する。
これにより、図1に示すステアリングシステム14において、ステアリングホイール140の操舵が補助される。
図2においてイグニッションスイッチIG1がオフ状態になると、レギュレータ133は、通信部131c及び制御部132に対する電圧供給を停止する。一方、イグニッションスイッチIG1のオン、オフ状態に関係なく、検出素子131a及び演算部131bの電圧入力端にはレギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されている。
通信部131c及び制御部132は、電圧入力端にレギュレータ133を介して車載バッテリB1から電圧が供給されなくなり、動作を停止する。
検出素子131aは、電圧入力端にレギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで継続して動作し、マグネット130の回転磁界を検出する。演算部131bは、電圧入力端にレギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給されることで継続して動作し、検出素子131aの検出結果からモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを演算し出力する。そのため、イグニッションスイッチIG1が再びオン状態になるまでにステアリングホイール140が操舵されても、それに伴うモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを継続して演算することができる。従って、イグニッションスイッチIG1が再びオン状態になったとき、ステアリングホイール140の正確な操舵角度θstrを検出することができる。
ところで、車載バッテリB1を交換するために車載バッテリB1が取り外されると、電圧が遮断され、検出素子131a及び演算部131bの電圧入力端に電圧が供給されなくなる。そのため、検出素子131a及び演算部131bは、動作を停止する。その結果、モータ11の回転角度θm及び回転回数Nが検出できなくなってしまう。しかし、回転角度検出装置13は、蓄電装置134と、充電部136とを備えている。
充電部136は、イグニッションスイッチIG1がオン状態であり、オルタネータから車載バッテリに電力が供給されているときに、車載バッテリB1から蓄電装置134に電力を供給して蓄電装置134を充電する。そのため、車載バッテリB1の交換に必要とされる所定時間継続して検出素子131a及び演算部131bに電圧を供給することができる電力容量を有する蓄電装置134を充分に充電することができる。
しかも、充電部136は、イグニッションスイッチIG1がオフ状態であり、オルタネータから車載バッテリB1に電力を供給していないときには蓄電装置134を充電しない。そのため、蓄電装置134の充電に伴って車載バッテリB1が上がってしまうような事態を抑えることができる。
検出素子131aは、電圧入力端にダイオード135及びレギュレータ131dを介して蓄電装置134から電圧が供給されることで動作し、マグネット130の回転磁界を検出する。演算部131bは、電圧入力端にダイオード135及びレギュレータ131dを介して蓄電装置134から電圧が供給されることで動作し、検出素子131aの検出結果からモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを演算する。そのため、車載バッテリB1の交換中にステアリングホイール140が操舵されても、それに伴うモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを確実に演算することができる。従って、車載バッテリB1の交換後にイグニッションスイッチIG1が再びオン状態になったとき、ステアリングホイール140の正確な操舵角度θstrを検出することができる。
次に、第1参考形態の電動パワーステアリング装置の効果について説明する。
第1参考形態によれば、回転角度検出装置13は、検出部131と、蓄電装置134とを備えている。検出部131は、イグニッションスイッチIG1のオン、オフの状態に関係なくレギュレータ131dを介して車載バッテリB1から電圧が供給され、モータ11の回転角度θm及び回転回数Nを検出するブロックである。蓄電装置134は、検出部131に電圧を供給する車載バッテリB1とは別の電源である。つまり、回転角度検出装置13は、車載バッテリB1とは別に、検出部131に電圧を供給する蓄電装置134を備えている。そのため、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断しても、蓄電装置134から検出部131に電圧が供給される。従って、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断しても、継続してモータ11の回転角度θm及び回転回数Nを検出することができる。これにより、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断しても、ステアリングホイールの操舵角度θstrを正確に検出することができる。
第1参考形態によれば、蓄電装置134は、充電可能であり、充電部136は、車載バッテリB1から蓄電装置134に電力を供給して蓄電装置134を充電する。そのため、蓄電装置134の電力容量を充分に確保することができる。従って、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断するような事態が繰り返し発生しても、モータ11の回転角度θm及び回転回数Nを継続して検出することができる。
第1参考形態によれば、車載バッテリB1は、充電可能であり、充電部136は、外部から車載バッテリB1に電力を供給して車載バッテリB1を充電しているときに、蓄電装置134を充電する。そのため、蓄電装置134の充電に伴って車載バッテリB1の電圧が低下してしまうような事態を抑えながら、蓄電装置134を確実に充電することができる。
第1参考形態によれば、充電部136は、外部から車載バッテリB1に電力を供給しておらず車載バッテリB1を充電してないときには蓄電装置134を充電しない。そのため、蓄電装置134の充電に伴って車載バッテリB1が上がってしまうような事態を抑えることができる。
第1参考形態によれば、蓄電装置134は、車載バッテリB1の交換に必要とされる所定時間継続して検出部131に電圧を供給することができる電力容量を有している。具体的には、車載バッテリB1の交換に必要とされる所定時間継続して検出素子131a及び演算部131bに電圧を供給することができる電力容量を有している。そのため、車載バッテリB1の交換中にステアリングホイール140が操舵されても、それに伴うモータ11の回転回数Nを確実に演算することができる。
第1参考形態によれば、蓄電装置134は、電池である。そのため、検出素子131a及び演算部131bに電圧を確実に供給することができる。
第1参考形態によれば、モータ11は、減速装置12を介して、ステアリングシステム14を構成する回転対象であるステアリングシャフト141を回転させる。そのため、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断しても、継続してステアリングシステム14を構成するステアリングシャフト141の回転回数を検出することができる。
なお、第1参考形態では、蓄電装置134が、車載バッテリB1の交換に必要とされる所定時間継続して検出部131に電圧を供給することができる電力容量を有している例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置134が、車載バッテリB1の電圧が低下又は遮断しても所定期間継続して検出部131に電圧を供給することができる電力容量を有していてもよい。
第1参考形態では、蓄電装置134が電池である例を挙げているが、これに限られるものではない。図3に示すように、蓄電装置134は、コンデンサであってもよい。
第1参考形態では、回転角度検出装置13が蓄電装置134を充電する充電部136を有する例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置134の電力容量が充分あれば、充電部136はなくてもよい。
第1参考形態では、蓄電装置134が1つ設けられ、この1つの蓄電装置134から検出素子131a及び演算部131bに電圧を供給する例を挙げているが、これに限られるものではない。図4に示すように、検出部131及び蓄電装置134が2つずつ設けられ、2つの蓄電装置134からそれぞれ別々の検出部131に電圧を供給するようにしてもよい。一方の蓄電装置134から一方の検出部131への電圧供給が遮断しても、他方の蓄電装置134から他方の検出部131に電圧を供給することができる。冗長性を向上させることができる。さらに、検出部131及び蓄電装置134が3つ以上設けられていてもよい。検出部131及び蓄電装置134が複数設けられていれば、冗長性を向上させることができる。
第2参考形態
次に、第2参考形態の電動パワーステアリング装置について説明する。第2参考形態の電動パワーステアリング装置は、第1参考形態の電動パワーステアリング装置に対して、回転角度検出装置における蓄電装置から検出部への電圧供給の仕方を変更したものである。
第2参考形態の電動パワーステアリング装置は、回転角度検出装置を除いて第1参考形態の電動パワーステアリング装置と同一である。そのため、回転角度検出装置以外の説明は省略する。まず、図5を参照して第2参考形態の回転角度検出装置の構成について説明する。
図5に示す回転角度検出装置23は、モータ21の回転角度θmを検出するとともに、ステアリングホイールの操舵角度θstrを検出する装置である。回転角度検出装置23は、マグネット230と、検出部231と、制御部232と、レギュレータ233と、蓄電装置234と、充電部236とを備えている。
マグネット230第1参考形態のマグネット130と同一のものであり、同一構成である。
検出部231は、イグニッションスイッチIG2のオン、オフ状態に関係なく車載バッテリB2から電圧が供給されることで一部が動作するとともに、蓄電装置234から電圧が供給されることでも一部が動作し、モータ21の回転角度θm及び回転回数Nを検出するブロックである。また、イグニッションスイッチIG2がオン状態になり、レギュレータ233から電圧が供給されることで残りの部分が動作し、検出したモータ21の回転角度θm及び回転回数Nを出力するブロックでもある。検出部231は、検出素子231aと、演算部231bと、通信部231cと、レギュレータ231dとを備えている。
検出素子231aは、イグニッションスイッチIG2のオン、オフの状態に関係なく、レギュレータ231dを介して車載バッテリB2から電圧が供給されることで動作するとともに、蓄電装置234から電圧が供給されることでも動作し、マグネット230の回転磁界を検出する素子である。つまり、モータ21の回転角度に対応した情報を検出する素子である。検出素子231aは、第1参考形態の検出素子131aと同様に、磁極が形成されたマグネット230の表面から所定の距離を隔てて設けられている。検出素子231aは、第1参考形態の検出素子131aとは異なり、2つの電圧入力端を有している。検出素子231aの一方の電圧入力端はレギュレータ231dに、他方の電圧入力端は蓄電装置234に、出力端は演算部231bにそれぞれ接続されている。
演算部231bは、イグニッションスイッチIG2のオン、オフの状態に関係なく、レギュレータ231dを介して車載バッテリB2から電圧が供給されることで動作するとともに、蓄電装置234から電圧が供給されることでも動作し、検出素子231aの検出結果からモータ21の回転角度θm及び回転回数Nを演算し出力するブロックである。演算部231bは、第1参考形態の演算部131bとは異なり、2つの電圧入力端を有している。演算部231bの一方の電圧入力端はレギュレータ231dに、他方の電圧入力端は蓄電装置234に、入力端は検出素子231aの出力端に、出力端は通信部231cにそれぞれ接続されている。
通信部231cは、第1参考形態の通信部131cと同一のものであり、同一構成である。
制御部232及びレギュレータ233は、第1参考形態の制御部132及びレギュレータ133と同一のものであり、同一構成である。
蓄電装置234は、第1参考形態の蓄電装置134と同一のものである。回転角度検出装置23は、第1参考形態の回転角度検出装置13とは異なり、ダイオード135に相当する素子を有していない。そのため、第1参考形態の蓄電装置134とは異なり、蓄電装置234の正極端は検出素子231a及び演算部231bの他方の電圧入力端に接続されるとともに、充電部236に接続され、負極端は接地されている。
充電部236は、車載バッテリB2に接続され、車載バッテリB2から蓄電装置234に電力を供給して蓄電装置234を充電するブロックである。充電部236は、ツェナーダイオード236aと、抵抗236bと、スイッチ236cと、制御部236dとを有している。ツェナーダイオード236a、抵抗236b、スイッチ236c及び制御部236dは、第1参考形態のツェナーダイオード136a、抵抗136b、スイッチ136c及び制御部136dと同一のものであり同一構成である。
次に、図5を参照して第2参考形態の回転角度検出装置の動作について説明する。イグニッションスイッチがオン状態になった場合の動作、及び、イグニッションスイッチがオフ状態になった場合の動作は、第1参考形態と同一であるため説明を省略する。車載バッテリを交換するために車載バッテリが取り外された場合の動作について説明する。
図5において車載バッテリB2を交換するために車載バッテリB2が取り外されると、電圧が遮断され、検出素子231a及び演算部231bの一方の電圧入力端に電圧が供給されなくなる。そのため、検出素子231a及び演算部231bは、動作を停止する。その結果、モータ21の回転角度θm及び回転回数Nが検出できなくなってしまう。しかし、回転角度検出装置23は、蓄電装置234と、充電部236とを備えている。
充電部236は、第1参考形態の充電部136と同様の動作をする。そのため、蓄電装置234を充分に充電することができる。また、蓄電装置234の充電に伴って車載バッテリB2が上がってしまうような事態を抑えることができる。
検出素子231aは、他方の電圧入力端に蓄電装置234から電圧が供給されることで動作し、マグネット230の回転磁界を検出する。演算部231bは、他方の電圧入力端に蓄電装置234から電圧が供給されることで動作し、検出素子231aの検出結果からモータ21の回転回数Nを演算する。そのため、車載バッテリB2の交換中にステアリングホイールが操舵されても、それに伴うモータ21の回転角度θm及び回転回数Nを確実に演算することができる。従って、車載バッテリB2の交換後にイグニッションスイッチIG2が再びオン状態になったとき、ステアリングホイールの正確な操舵角度θstrを検出することができる。
次に、第2参考形態の操舵角検出装置の効果について説明する。
第2参考形態によれば、蓄電装置から検出部への電圧供給の仕方が第1参考形態と異なるものの、第1参考形態と同様の効果を得ることができる。
第2参考形態によれば、検出素子231a及び演算部231bに2つの電圧入力端子を設ける必要があるものの、第1参考形態に設けられていたダイオード135をなくすことができる。そのため、部品点数を抑えることができる。
なお、第2参考形態では、蓄電装置234が、車載バッテリB2の交換に必要とされる所定時間継続して検出部231に電圧を供給することができる電力容量を有している例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置234が、車載バッテリB2の電圧が低下又は遮断しても所定期間継続して検出部231に電圧を供給することができる電力容量を有していてもよい。
第2参考形態では、蓄電装置234が電池である例を挙げているが、これに限られるものではない。図6に示すように、蓄電装置234は、コンデンサであってもよい。
第2参考形態では、回転角度検出装置23が蓄電装置234を充電する充電部236を有する例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置234の電力容量が充分あれば、充電部236はなくてもよい。
第2参考形態では、蓄電装置234が1つ設けられ、この1つの蓄電装置234から検出素子231a及び演算部231bに電圧を供給する例を挙げているが、これに限られるものではない。図7に示すように、検出部231及び蓄電装置234が2つずつ設けられ、2つの蓄電装置234からそれぞれ別々の検出部231に電圧を供給するようにしてもよい。一方の蓄電装置234から一方の検出部231への電圧供給が遮断しても、他方の蓄電装置234から他方の検出部231に電圧を供給することができる。冗長性を向上させることができる。さらに、検出部231及び蓄電装置234が3つ以上設けられていてもよい。検出部231及び蓄電装置234が複数設けられていれば、冗長性を向上させることができる。
第1実施形態
次に、第1実施形態の電動パワーステアリング装置について説明する。第1実施形態の電動パワーステアリング装置は、第1参考形態の電動パワーステアリング装置に対して、回転角度検出装置における検出部の構成を変更したものである。
第1実施形態の電動パワーステアリング装置は、回転角度検出装置を除いて第1参考形態の電動パワーステアリング装置と同一である。そのため、回転角度検出装置以外の説明は省略する。まず、図8を参照して第1実施形態の回転角度検出装置の構成について説明する。
図8に示す回転角度検出装置33は、モータ31の回転角度θmを検出するとともに、ステアリングホイールの操舵角度θstrを検出する装置である。回転角度検出装置33は、マグネット330と、検出部331と、制御部332と、レギュレータ333と、蓄電装置334と、ダイオード335と、充電部336とを備えている。
マグネット330は、第1参考形態のマグネット130と同一のものであり、同一構成である。
検出部331は、イグニッションスイッチIG3のオン、オフ状態に関係なく車載バッテリB3から電圧が供給されることで一部が動作するとともに、ダイオード335を介して蓄電装置334から電圧が供給されることでも一部が動作し、モータ31の回転回数Nを検出するブロックである。また、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333から電圧が供給されることで残りの部分が動作し、モータ31の回転角度θmを検出するとともに、検出したモータ31の回転角度θm及び回転回数Nを出力するブロックでもある。検出部331は、回転角度検出部337と、回転回数検出部338とを備えている。
回転角度検出部337は、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、モータ31の回転角度θmを検出するブロックである。回転角度検出部337は、検出素子337aと、演算部337bと、通信部337cとを備えている。
検出素子337aは、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、マグネット330の回転磁界を検出する素子である。つまり、モータ31の回転角度に対応した情報を検出する素子である。検出素子337aは、第1参考形態の検出素子131aと同様に、磁極が形成されたマグネット330の表面から所定の距離を隔ててけられている。検出素子337aの電圧入力端はレギュレータ333に、出力端は演算部337bにそれぞれ接続されている。
演算部337bは、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、検出素子337aの検出結果からモータ31の回転角度θmを演算し出力するブロックである。演算部337bの電圧入力端はレギュレータ333に、入力端は検出素子337aの出力端に、出力端は通信部337cにそれぞれ接続されている。
通信部337cは、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、演算部337bから入力されるモータ31の回転角度θmをシリアル通信によって送信するブロックである。通信部337cの電圧入力端はレギュレータ333に、入力端は演算部337bの出力端に、出力端は制御部332にそれぞれ接続されている。
回転回数検出部338は、イグニッションスイッチIG3のオン、オフ状態に関係なく車載バッテリB3から電圧が供給されることで一部が動作するとともに、ダイオード335を介して蓄電装置334から電圧が供給されることでも一部が動作し、モータ31の回転回数Nを検出するブロックである。また、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333から電圧が供給されることで残りの部分が動作し、検出したモータ31の回転回数Nを出力するブロックでもある。回転回数検出部338は、検出素子338aと、演算部338bと、通信部338cとを備えている。
検出素子338aは、イグニッションスイッチIG3のオン、オフ状態に関係なく、レギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作するとともに、ダイオード335及びレギュレータ338dを介して蓄電装置334から電圧が供給されることでも動作し、マグネット330の回転磁界を検出する素子である。つまり、モータ31の回転角度に対応した情報を検出する素子である。検出素子338aは、第1参考形態の検出素子131aと同様に、磁極が形成されたマグネット330の表面から所定の距離を隔ててけられている。検出素子338aの電圧入力端はレギュレータ338dに、出力端は演算部338bにそれぞれ接続されている。
演算部338bは、イグニッションスイッチIG3のオン、オフ状態に関係なく、レギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作するとともに、ダイオード335及びレギュレータ338dを介して蓄電装置334から電圧が供給されることでも動作し、検出素子338aの検出結果からモータ31の回転回数Nを演算し出力するブロックである。演算部338bの電圧入力端はレギュレータ338dに、入力端は検出素子338aの出力端に、出力端は通信部338cにそれぞれ接続されている。
通信部338cは、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、演算部338bから入力されるモータ31の回転回数Nをシリアル通信によって送信するブロックである。通信部338cの電圧入力端はレギュレータ333に、入力端は演算部338bの出力端に、出力端は制御部332にそれぞれ接続されている。
レギュレータ338dは、イグニッションスイッチIG3のオン、オフの状態に関係なく、車載バッテリB3の電圧を所定電圧に変換して検出素子338a及び演算部338bに供給する素子である。また、車載バッテリB3の電圧が低下又は遮断した場合、ダイオード335を介して供給される蓄電装置334の電圧を所定電圧に変換して検出素子338a及び演算部338bに供給する素子でもある。レギュレータ338dの入力端は、車載バッテリB3の正極端に接続されるとともに、ダイオード335に接続されている。また、出力端は、検出素子338a及び演算部338bに接続されている。
制御部332は、イグニッションスイッチIG3がオン状態になり、レギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、通信部337cから受信したモータ31の回転角度θm、通信部338cから受信したモータ31の回転回数N、及び、予め設定されている減速装置の減速比からステアリングホイールの操舵角度θstrを演算するブロックである。また、通信部337cから受信したモータ31の回転角度θm、トルクセンサから入力されるステアリングホイールの操舵トルク、及び、演算したステアリングホイールの操舵角度θstrに基づいてモータ31を制御するブロックでもある。制御部332の電圧入力端はレギュレータ333に、入力端は通信部337c、338cの出力端にそれぞれ接続されている。
レギュレータ333は、イグニッションスイッチIG3がオン状態になると車載バッテリB3の電圧を所定電圧に変換して検出素子337a、演算部337b、通信部337c、338c及び制御部332に供給する素子である。レギュレータ333の入力端は、イグニッションスイッチIG3を介して、負極端が接地された車載バッテリB3の正極端に接続されている。また、出力端は、検出素子337a、演算部337b、通信部337c、338c及び制御部332の電圧入力端に接続されている。
蓄電装置334は、ダイオード335及びレギュレータ338dを介して検出素子338a及び演算部338bに電圧を供給する、車載バッテリB3とは別の充電可能な電源である。具体的には、充電可能な電池である。蓄電装置334は、少なくとも、車載バッテリB3の交換に必要とされる所定時間継続して検出素子338a及び演算部338bに電圧を供給することができる電力容量を有している。蓄電装置334の正極端はダイオード335を介してレギュレータ338dの入力端に接続されるとともに、充電部336に接続され、負極端は接地されている。
充電部336は、車載バッテリB3に接続され、車載バッテリB3から蓄電装置334に電力を供給して蓄電装置334を充電するブロックである。充電部336は、ツェナーダイオード336aと、抵抗336bと、スイッチ336cと、制御部336dとを有している。ツェナーダイオード336a、抵抗336b、スイッチ336c及び制御部336dは、第1参考形態のツェナーダイオード136a、抵抗136b、スイッチ136c及び制御部136dと同一のものであり、同一構成である。
次に、図8を参照して第1実施形態の電動パワーステアリング装置の動作について説明する。
図8においてイグニッションスイッチIG3がオン状態になると、レギュレータ333は、車載バッテリB3の電圧を所定電圧に変換して検出素子337a、演算部337b、通信部337c、338c及び制御部332の電圧入力端に供給する。一方、イグニッションスイッチIG3のオン、オフ状態に関係なく、検出素子338a及び演算部338bの電圧入力端には、レギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されている。
検出素子337aは、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、マグネット330の回転磁界を検出する。演算部337bは、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、検出素子337aの検出結果からモータ31の回転角度θmを演算し出力する。
検出素子338aは、電圧入力端にレギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、マグネット330の回転磁界を検出する。演算部338bは、電圧入力端にレギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、検出素子338aの検出結果からモータ31の回転回数Nを演算し出力する。
通信部337cは、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、演算部337bから入力される回転角度θmをシリアル通信によって送信する。通信部338cは、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、演算部338bから入力される回転回数Nをシリアル通信によって送信する。制御部332は、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで動作し、通信部337cから受信した回転角度θm、通信部338cから受信した回転回数N、及び、予め設定されている減速装置の減速比からステアリングホイールの操舵角度θstrを演算する。
図8においてイグニッションスイッチIG3がオフ状態になると、レギュレータ333は、検出素子337a、演算部337b、通信部337c、338c及び制御部332に対する電圧供給を停止する。一方、イグニッションスイッチIG3のオン、オフ状態に関係なく、検出素子338a及び演算部338bの電圧入力端にはレギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されている。
検出素子337a及び演算部337bは、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されなくなり、動作を停止する。そのため、モータ31の回転角度θmは検出されない。また、通信部337c、338c及び制御部332は、電圧入力端にレギュレータ333を介して車載バッテリB3から電圧が供給されなくなり、動作を停止する。
検出素子338aは、電圧入力端にレギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで継続して動作し、マグネット330の回転磁界を検出する。演算部338bは、電圧入力端にレギュレータ338dを介して車載バッテリB3から電圧が供給されることで継続して動作し、検出素子338aの検出結果からモータ31の回転回数Nを演算し出力する。そのため、イグニッションスイッチIG3が再びオン状態になるまでにステアリングホイールが操舵されても、それに伴うモータ31の回転回数Nを継続して演算することができる。従って、イグニッションスイッチIG3が再びオン状態になったとき、ステアリングホイールの正確な操舵角度θstrを検出することができる。
ところで、車載バッテリB3を交換するために車載バッテリB3が取り外されると、電圧が遮断され、検出素子338a及び演算部338bの電圧入力端に電圧が供給されなくなる。そのため、検出素子338a及び演算部338bは、動作を停止する。その結果、モータ31の回転回数Nが検出できなくなってしまう。しかし、回転角度検出装置33は、蓄電装置334と、充電部336とを備えている。
充電部336は、第1参考形態の充電部136と同様の動作をする。そのため、蓄電装置334を充分に充電することができる。また、蓄電装置334の充電に伴って車載バッテリB3が上がってしまうような事態を抑えることができる。
検出素子338aは、電圧入力端にダイオード335及びレギュレータ338dを介して蓄電装置334から電圧が供給されることで動作し、マグネット330の回転磁界を検出する。演算部338bは、電圧入力端にダイオード335及びレギュレータ338dを介して蓄電装置334から電圧が供給されることで動作し、検出素子338aの検出結果からモータ31の回転回数Nを演算する。そのため、車載バッテリB3の交換中にステアリングホイールが操舵されても、それに伴うモータ31の回転回数Nを確実に演算することができる。従って、車載バッテリB3の交換後にイグニッションスイッチIG3が再びオン状態になったとき、ステアリングホイールの正確な操舵角度θstrを検出することができる。
次に、第1実施形態の電動パワーステアリング装置の効果について説明する。
第1実施形態によれば、回転角度検出装置33は、回転角度検出部337と、回転回数検出部338と、蓄電装置334とを備えている。回転角度検出部337は、イグニッションスイッチIG3がオン状態になると車載バッテリB3から電圧が供給され、モータ31の1回転当たりの回転角度θmを検出するブロックである。回転回数検出部338は、イグニッションスイッチIG3のオン、オフの状態に関係なく車載バッテリB3から電圧が供給され、モータ31の回転回数Nを検出するブロックである。蓄電装置334は、回転回数検出部338に電圧を供給する電源である。つまり、回転角度検出装置33は、車載バッテリB3とは別に、回転回数検出部338に電圧を供給する蓄電装置334を備えている。そのため、車載バッテリB3の電圧が低下又は遮断しても、蓄電装置334から回転回数検出部338に電圧が供給される。従って、車載バッテリB3の電圧が低下又は遮断しても、継続してモータ31の回転回数Nを検出することができる。これにより、車載バッテリB3の電圧が低下又は遮断しても、ステアリングホイールの操舵角度θstrを正確に検出することができる。
第1実施形態によれば、上記以外にも、第1参考形態と同一構成を有することにより、その同一構成に対応した第1参考形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1実施形態では、蓄電装置334が、車載バッテリB3の交換に必要とされる所定時間継続して回転回数検出部338に電圧を供給することができる電力容量を有している例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置334が、車載バッテリB3の電圧が低下又は遮断しても所定期間継続して回転回数検出部338に電圧を供給することができる電力容量を有していてもよい。
第1実施形態では、回転角度検出部337が演算部337b及び通信部337cを備えている例を挙げているが、これに限られるものではない。図9に示すように、制御部332において検出素子337aの検出結果からモータ31の回転角度θmを演算することができれば、演算部337b及び通信部337cを設けなくてもよい。
第1実施形態では、蓄電装置334が電池である例を挙げているが、これに限られるものではない。図10に示すように、蓄電装置334は、コンデンサであってもよい。
第1実施形態では、回転角度検出装置3が蓄電装置334を充電する充電部336を有する例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置334の電力容量が充分あれば、充電部336はなくてもよい。
第1実施形態では、蓄電装置334が1つ設けられ、この1つの蓄電装置334から検出素子338a及び演算部338bに電圧を供給する例を挙げているが、これに限られるものではない。図11に示すように、回転回数検出部338及び蓄電装置334が2つずつ設けられ、2つの蓄電装置334からそれぞれ別々の回転回数検出部338に電圧を供給するようにしてもよい。一方の蓄電装置334から一方の回転回数検出部338への電圧供給が遮断しても、他方の蓄電装置334から他方の回転回数検出部338に電圧を供給することができる。冗長性を向上させることができる。さらに、回転回数検出部338及び蓄電装置334が3つ以上設けられていてもよい。回転回数検出部338及び蓄電装置334が複数設けられていれば、冗長性を向上させることができる。
第2実施形態
次に、第2実施形態の電動パワーステアリング装置について説明する。第2実施形態の電動パワーステアリング装置は、第1実施形態の電動パワーステアリング装置に対して、回転角度検出装置における蓄電装置から検出部への電圧供給の仕方を変更したものである。
第2実施形態の電動パワーステアリング装置は、回転角度検出装置を除いて第1実施形態の電動パワーステアリング装置と同一である。そのため、回転角度検出装置以外の説明は省略する。まず、図12を参照して第2実施形態の回転角度検出装置の構成について説明する。
図12に示す回転角度検出装置43は、モータ41の回転角度θmを検出するとともに、ステアリングホイールの操舵角度θstrを検出する装置である。回転角度検出装置43は、マグネット430と、検出部431と、制御部432と、レギュレータ433と、蓄電装置434と、充電部436とを備えている。
マグネット430は、第1実施形態のマグネット330と同一のものであり、同一構成である。
検出部431は、イグニッションスイッチIG4のオン、オフ状態に関係なく車載バッテリB4から電圧が供給されることで一部が動作するとともに、蓄電装置434から電圧が供給されることでも一部が動作し、モータ41の回転回数Nを検出するブロックである。また、イグニッションスイッチIG4がオン状態になり、レギュレータ433から電圧が供給されることで残りの部分が動作し、モータ41の回転角度θmを検出するとともに、検出したモータ41の回転角度θm及び回転回数Nを出力するブロックでもある。検出部431は、回転角度検出部437と、回転回数検出部438とを備えている。
回転角度検出部437は、イグニッションスイッチIG4がオン状態になり、レギュレータ433を介して車載バッテリB4から電圧が供給されることで動作し、モータ41の回転角度θmを検出するブロックである。回転角度検出部437は、検出素子437aと、演算部437bと、通信部437cとを備えている。検出素子437a、演算部437b及び通信部437cは、第1実施形態の検出素子337a、演算部337b及び通信部337cと同一のものであり、同一構成である。
回転回数検出部438は、イグニッションスイッチIG4のオン、オフ状態に関係なく車載バッテリB4から電圧が供給されることで一部が動作するとともに、蓄電装置434から電圧が供給されることでも一部が動作し、モータ41の回転回数Nを検出するブロックである。また、イグニッションスイッチIG4がオン状態になり、レギュレータ433から電圧が供給されることで残りの部分が動作し、検出したモータ41の回転回数Nを出力するブロックでもある。回転回数検出部438は、検出素子438aと、演算部438bと、通信部438cとを備えている。
検出素子438aは、イグニッションスイッチIG4のオン、オフの状態に関係なく、レギュレータ438dを介して車載バッテリB4から電圧が供給されることで動作するとともに、蓄電装置434から電圧が供給されることでも動作し、マグネット430の回転磁界を検出する素子である。つまり、モータ41の回転角度に対応した情報を検出する素子である。検出素子438aは、第1実施形態の検出素子338aと同様に、磁極が形成されたマグネット430の表面から所定の距離を隔てて設けられている。検出素子438aは、第1実施形態の検出素子338aとは異なり、2つの電圧入力端を有している。検出素子438aの一方の電圧入力端はレギュレータ438dに、他方の電圧入力端は蓄電装置434に、出力端は演算部438bにそれぞれ接続されている。
演算部438bは、イグニッションスイッチIG4のオン、オフの状態に関係なく、レギュレータ438dを介して車載バッテリB4から電圧が供給されることで動作するとともに、蓄電装置434から電圧が供給されることでも動作し、検出素子438aの検出結果からモータ41の回転回数Nを演算し出力するブロックである。演算部438bは、第1実施形態の演算部338bとは異なり、2つの電圧入力端を有している。演算部438bの一方の電圧入力端はレギュレータ438dに、他方の電圧入力端は蓄電装置434に、入力端は検出素子438aの出力端に、出力端は通信部438cにそれぞれ接続されている。
通信部438cは、第1実施形態の通信部338cと同一のものであり、同一構成である。
制御部432及びレギュレータ433は、第1実施形態の制御部332及びレギュレータ333と同一のものであり、同一構成である。
蓄電装置434は、第1実施形態の蓄電装置334と同一のものである。回転角度検出装置43は、第1実施形態の回転角度検出装置33とは異なり、ダイオード335に相当する素子を有していない。そのため、第1実施形態の蓄電装置334とは異なり、蓄電装置434の正極端は検出素子438a及び演算部438bの他方の電圧入力端に接続されるとともに、充電部436に接続され、負極端は接地されている。
充電部436は、車載バッテリB4に接続され、車載バッテリB4から蓄電装置434に電力を供給して蓄電装置434を充電するブロックである。充電部436は、ツェナーダイオード436aと、抵抗436bと、スイッチ436cと、制御部436dとを有している。ツェナーダイオード436a、抵抗436b、スイッチ436c及び制御部436dは、第1実施形態のツェナーダイオード336a、抵抗336b、スイッチ336c及び制御部336dと同一のものであり、同一構成である。
次に、図12を参照して第2実施形態の回転角度検出装置の動作について説明する。イグニッションスイッチがオン状態になった場合、イグニッションスイッチがオフ状態になった場合の動作は、第1実施形態と同一であるため説明を省略する。車載バッテリを交換するために車載バッテリが取り外された場合の動作について説明する。
図12において車載バッテリB4を交換するために車載バッテリB4が取り外されると、電圧が遮断され、検出素子438a及び演算部438bの電圧入力端に電圧が供給されなくなる。そのため、検出素子438a及び演算部438bは、動作を停止する。その結果、モータ41の回転回数Nが検出できなくなってしまう。しかし、回転角度検出装置43は、蓄電装置434と、充電部436とを備えている。
充電部436は、第1実施形態の充電部336と同様の動作をする。そのため、蓄電装置434を充分に充電することができる。また、蓄電装置434の充電に伴って車載バッテリB4が上がってしまうような事態を抑えることができる。
検出素子438aは、他方の電圧入力端に蓄電装置434から電圧が供給されることで動作し、マグネット430の回転磁界を検出する。演算部438bは、他方の電圧入力端に蓄電装置434から電圧が供給されることで動作し、検出素子438aの検出結果からモータ41の回転回数Nを演算する。そのため、車載バッテリB4の交換中にステアリングホイールが操舵されても、それに伴うモータ41の回転回数Nを確実に演算することができる。従って、車載バッテリB4の交換後にイグニッションスイッチIG4が再びオン状態になったとき、ステアリングホイールの正確な操舵角度θstrを検出することができる。
次に、第2実施形態の操舵角検出装置の効果について説明する。
第2実施形態によれば、蓄電装置から検出部への電圧供給の仕方が第1実施形態と異なるものの、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第2実施形態によれば、検出素子438a及び演算部438bに2つの電圧入力端子を設ける必要があるものの、第1実施形態に設けられていたダイオード335をなくすことができる。そのため、部品点数を抑えることができる。
なお、第2実施形態では、蓄電装置434が、車載バッテリB4の交換に必要とされる所定時間継続して回転回数検出部438に電圧を供給することができる電力容量を有している例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置434が、車載バッテリB4の電圧が低下又は遮断しても所定期間継続して回転回数検出部438に電圧を供給することができる電力容量を有していてもよい。
第2実施形態では、回転角度検出部437が演算部437b及び通信部437cを備えている例を挙げているが、これに限られるものではない。図13に示すように、制御部432において検出素子437aの検出結果からモータ41の回転角度θmを演算することができれば、演算部437b及び通信部437cを設けなくてもよい。
第2実施形態では、蓄電装置434が電池である例を挙げているが、これに限られるものではない。図14に示すように、蓄電装置434は、コンデンサであってもよい。
第2実施形態では、回転角度検出装置43が蓄電装置434を充電する充電部436を有する例を挙げているが、これに限られるものではない。蓄電装置434の電力容量が充分あれば、充電部436はなくてもよい。
第2実施形態では、蓄電装置434が1つ設けられ、この1つの蓄電装置434から検出素子438a及び演算部438bに電圧を供給する例を挙げているが、これに限られるものではない。図15に示すように、回転回数検出部438及び蓄電装置434が2つずつ設けられ、2つの蓄電装置434からそれぞれ別々の回転回数検出部438に電圧を供給するようにしてもよい。一方の蓄電装置434から一方の回転回数検出部438への電圧供給が遮断しても、他方の蓄電装置434から他方の回転回数検出部438に電圧を供給することができる。冗長性を向上させることができる。さらに、回転回数検出部438及び蓄電装置434が3つ以上設けられていてもよい。回転回数検出部438及び蓄電装置434が複数設けられていれば、冗長性を向上させることができる。
11・・・モータ、13・・・回転角度検出装置、131・・・検出部、134・・・蓄電装置、B1・・・車載バッテリ

Claims (7)

  1. 充電可能な第1電源(B3、B4)から電圧が供給されることで、モータ(31、41)の1回転当たりの回転角度の検出を行うとともに、前記モータの回転回数の検出を行う検出部(331、431)と、
    前記第1電源とは別の充電可能な第2電源(334、434)と、
    前記第1電源から前記第2電源に電力を供給して前記第2電源を充電する充電部(336、436)と、を有し、
    前記検出部は、
    電源スイッチ(IG3、IG4)がオン状態になると前記第1電源から電圧が供給され、前記モータの1回転当たりの回転角度又は回転角度に対応した情報を検出する回転角度検出部(337、437)と、
    前記電源スイッチのオン、オフの状態に関係なく前記第1電源から電圧が供給され、前記モータの回転回数を検出する回転回数検出部(338、438)と、
    を有し、
    前記回転回数検出部は、前記第2電源から電圧が供給され、前記モータの回転回数を検出し、
    前記充電部は、前記電源スイッチがオン状態となることによって外部の発電機が発電し前記発電機から前記第1電源に電力を供給して前記第1電源を充電しているときに、前記第1電源から前記第2電源に電力を供給して前記第2電源を充電し、前記電源スイッチがオフ状態になることによって前記発電機が発電を停止し前記発電機から前記第1電源への電力の供給が止まって前記第1電源を充電していないときには、前記第1電源から前記第2電源に電力を供給せず前記第2電源を充電しないことを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記第2電源は、前記第1電源の電圧が低下又は遮断しても所定期間継続して前記回転回数検出部に電圧を供給することができる電力容量を有していることを特徴とする請求項に記載の回転角度検出装置。
  3. 前記第2電源は、前記第1電源の交換に必要とされる所定時間継続して前記回転回数検出部に電圧を供給することができる電力容量を有していることを特徴とする請求項に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記第2電源は、複数設けられ、それぞれ別々に前記回転回数検出部に電圧を供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  5. 前記第2電源(434)は、前記第1電源から前記検出部に電圧を供給する経路とは別の経路で前記検出部(431)に電圧を供給することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  6. 前記第2電源は、電池又はコンデンサであることを特徴とする請求項1〜いずれか1項に記載の回転角度検出装置。
  7. 前記モータは、ステアリングシステムを構成する回転対象を回転させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の回転角度検出装置。
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